JP3698813B2 - サッシとサイディングの取り合い構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サッシが取り付けられている壁パネルにサイディングを取り付けるに際し、サッシとサイディングの取り合い部の見栄えを良くすると共に、サッシとサイディングとの間の防水性を向上させることができるサッシとサイディングの取り合い構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のサッシとサイディングの取り合い構造は、図8に示すようにサッシ31が取り付けられている壁パネル32に胴縁33を介してサイディング34を取り付け、このサイディング34とサッシ31との間に湿式もしくは乾式シール材35を充填して、サッシ31とサイディング34の取り合い部の防水処理を行っており、湿式もしくは乾式シール材35が表面に露出するようになっている。
【0003】
しかしながら、上記のような取り合い構造によると、サイディング34の目地と湿式もしくは乾式シール材35の質感の違いによる意匠性の悪さ、サイディング34と同色のシール材35の必要性、湿式シール材35の場合のバックアップ材、プライマー、マスキングテープ、シーリング充填及びならしの手間、もしくは乾式シール材35の場合の下地、捨てシール材充填、乾式シールの手間等の作業性の悪さ、メンテナンスの困難さ、サッシ上からの雨水による汚れ等多くの問題を含んでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、サッシとサイディングの納まりを良くし、意匠性の向上を図ることができると共に、防水性の向上を図ることができるサッシとサイディングの取り合い構造を提供することにある。
本発明のもう一つの課題は、施工及びメンテナンスの簡略化をはかることができるサッシとサイディングの取り合い構造を提供することにある。
本発明の更なる課題は、シール材の色に対しての制約を無くし、その管理を容易化してコストダウンを図ることができるサッシとサイディングの取り合い構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するため、本発明に係るサッシとサイディングの取り合い構造は、サッシを取り付けた壁パネルにサイディングを取り付け、同サッシとサイディングとの間を防水するサッシとサイディングの取り合い構造において、前記サッシと前記壁パネル間にケーシング受け材を取り付け、同ケーシング受け材の前記サッシと接触する部位及びサイディングの裏面と接触する部位に水密材を貼着すると共に、前記ケーシング受け材と前記サイディングのサネの表面と接触する部位に水密材を貼着したケーシング材とで前記サイディングのサネを挟み込むようにして前記ケーシング材を前記ケーシング受け材に取り付けてなることを特徴とするもので、水密材を圧着し、しかも表面に露出させることなくサイディングを取り付けることができるため、防水性の向上を図りながらサッシとサイディングの納まりを良くして、サイディングを取り付けることができる。
【0006】
また、本発明に係るサッシとサイディングの取り合い構造は、前記ケーシング受け材に前記サッシ上からの雨水を流す樋機能を持たせてなることを特徴とするもので、ケーシング受け材に樋機能を持たせることにより、サッシ上からの雨水を壁面から離して流す事が出来るため、壁面の汚れを防ぐことができる。
【0007】
更に、本発明に係るサッシとサイディングの取り合い構造は、前記ケーシング受け材の上下端の前記サッシの上下天端に合わせた位置にツバを設けてなることを特徴とするもので、壁パネルとサイディング裏面との防水及びサイディング表面とケーシング材間の防水に合わせて、ケーシング受け材の上下端のツバによってもサッシとサイディング間を防水することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図1乃至図7に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態に係るサッシとサイディングの取り合い構造の構成を示す横断面納まり図、図2はそのケーシング受け材とケーシング材の取り付け状態を示す横断面図、図3はケーシング受け材の構成図、図4はケーシング材の構成図、図5はケーシング受け材とケーシング材との取り付け構成図、図6,7はサッシとサイディングの取り合い構造の取り付け順序を示す図である。
【0009】
図中において、1は壁パネルであり、開口を設けることによりサッシ2が納められている。
この壁パネル1の外面側に胴縁3を介してサイディング4が取り付けられており、このサイディング4とサッシ2との間にケーシング受け材5とケーシング材6とを取り付けることによって防水処理を施すようにしている。
【0010】
ケーシング受け材5は、図3に示すように樋状の本体部分5aと、ケーシング材6を取り付ける段付き部分5bと、サイディング4の裏面を受ける受面部分5cと、壁パネル1に対しての取り付け部分5dと、上下端にサッシ2の上下天端に合わせて設けられたツバ5e、5fとを有しており、このケーシング受け材5は、サッシ2と壁パネル1との間に、サッシ2と接触する部位に貼着されたブチルテープ等よりなる水密材7をサッシ2に押し付けることにより、木ネジ8を介して壁パネル1に取り付けられるようになっている。
【0011】
また、ケーシング材6は、図4に示すようにシール部分を被うためのカバー部分6aと、サイディング4のサネ部分を表面側から押さえる押さえ部分6bと、ケーシング受け材5の段付き部分5bにテクスビス9を介してケーシング材6を取り付けるフランジ部分6cとを有しており、このケーシング材6によりケーシング受け材5の受面部分5cとの間で、それぞれエプトシーラ等の水密材10を介装してサイディング4のサネ部分を挟み、エプトシーラ等の水密材10を押しつぶすようにテクスビス9を締めつけることによって、水密材10を圧着して止水すると共に、水密材10を隠すことができるよう構成されている。
【0012】
ケーシング材6はケーシング受け材5に対して、図2に示すようにテクスビス9を介して取り付けられ、図5に示すように一体的に結合されるようになっており、ケーシング受け材5のサッシ2と接触する部位及びサイディング4の裏面を受ける受面部分5cの部位と、ケーシング材6のサイディング4のサネ部分を押さえる押さえ部分6bの部位には、それぞれ上記した水密材7、10が予め貼着されて構成される。
なお、ケーシング材6はメンテナンス時にテクスビス9を取り外すことによって、簡単に交換できるようになっている。
【0013】
図6はその取り付け順序を示すもので、先ず(A)に示すように壁パネル1とサッシ2との間にケーシング受け材5を、水密材7をサッシ2に押しつけるようにして木ネジ8により壁パネル1に取り付ける。
次に、(B)に示すように胴縁3を介して側面のサイディング4をケーシング受け材5の受面部分5cの水密材10を押しつぶすように取り付ける。
【0014】
更に、(C)に示すようにサッシ2の上下部のフィン上に水密材10を取り付け、この水密材10を押しつぶすようにして、図7(D)に示すようにサッシ2の上下部のサイディング4を取り付ける。
しかる後、(E)に示すようにサイディング4のサネ部分とケーシング材6により、水密材10を押しつぶすようにしてケーシング材6をケーシング受け材5にテクスビス9介して取り付けることによって、(F)に示すように取り付けを完成することができる。
【0015】
しかして、上記の実施形態によると、ケーシング材6によりサイディング4のサネ部分を押さえ込むことにより、水密材10を圧着して止水すると共に、水密材10を隠すようにし、同時にサイディング4の目地を生かすようにしているため、防水性の向上を図ることができると共に、サッシ2とサイディング4の納まりを良くし、意匠性の向上を図ることができる。
また、水密材10が表面に露出しないため、その色をサイディング4に合わせる必要がなく、水密材10の色を一色にして共通化することができ、色に対しての制約を無くし、その管理を容易化してコストダウンを図ることができる。
【0016】
更に、ケーシング受け材5とケーシング材6の2パーツでサイディング4を挟み込むようにして、サイディング4を取り付けているため、メンテナンス時には1パーツの交換だけで済むと共に、ケーシング受け材5及びケーシング材6に樋機能を持たせているため、雨水をこの樋中を通し壁面から離して落とすことができるので、サッシ上からの雨水による壁面の汚れを防止することができる。
また、ケーシング受け材5の上下端のサッシ2の上下天端に合わせた位置にツバ5e、5fを設けいるため、壁パネル1とサイディング4裏面との防水及びサイディング4表面とケーシング材6間の防水に合わせて、ケーシング受け材5の上下端のツバ5e、5fによってもサッシ2とサイディング4間を防水することができる。
【0017】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係るサッシとサイディングの取り合い構造によると、ケーシング受け材とケーシング材とにより、サイディングのサネ部分を挟み押さえ込むようにして取り付けることができるため、水密材を圧着して止水し、しかも表面に露出させることなくサイディングを取り付けることができる。このため、サッシとサイディングの納まりを良くし、意匠性の向上を図ることができると共に、防水性の向上を図ることができる。
また、シール部分の施工及びメンテナンスを従来の湿式あるいは乾式シール方式に比べ大幅に簡略化することができると共に、水密材が表面に露出せず、色をサイディングに合わせる必要がなくなるため、シール材の色に対しての制約を無くし、その管理を容易化してコストダウンを図ることができる。
更に、ケーシング受け材の上下端にツバを設けることによっても、サッシとサイディング間を防水することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るサッシとサイディングの取り合い構造の構成を示す横断面納まり図である。
【図2】本発明の実施形態に係るサッシとサイディングの取り合い構造のケーシング受け材とケーシング材の取り付け状態を示す横断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係るサッシとサイディングの取り合い構造のケーシング受け材の構成図である。
【図4】本発明の実施形態に係るサッシとサイディングの取り合い構造のケーシング材の構成図である。
【図5】本発明の実施形態に係るサッシとサイディングの取り合い構造のケーシング受け材とケーシング材の取り付け構成図である。
【図6】本発明の実施形態に係るサッシとサイディングの取り合い構造のサッシとサイディングの取り付け順序(A)〜(C)を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係るサッシとサイディングの取り合い構造のサッシとサイディングの取り付け順序(D)〜(F)を示す図である。
【図8】従来のサッシとサイディングの取り合い構造の構成を示す横断面納まり図である。
【符号の説明】
1 壁パネル
2 サッシ
4 サイディング
5 ケーシング受け材
5e、5f ツバ
6 ケーシング材
7 水密材
10 水密材
Claims (3)
- サッシを取り付けた壁パネルにサイディングを取り付け、同サッシとサイディングとの間を防水するサッシとサイディングの取り合い構造において、
前記サッシと前記壁パネル間にケーシング受け材を取り付け、同ケーシング受け材の前記サッシと接触する部位及びサイディングの裏面と接触する部位に水密材を貼着すると共に、前記ケーシング受け材と前記サイディングのサネの表面と接触する部位に水密材を貼着したケーシング材とで前記サイディングのサネを挟み込むようにして前記ケーシング材を前記ケーシング受け材に取り付けてなることを特徴とするサッシとサイディングの取り合い構造。 - 前記ケーシング受け材に前記サッシ上からの雨水を流す樋機能を持たせてなることを特徴とする請求項1記載のサッシとサイディングの取り合い構造。
- 前記ケーシング受け材の上下端の前記サッシの上下天端に合わせた位置にツバを設けてなることを特徴とする請求項1記載のサッシとサイディングの取り合い構造。
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1996
- 1996-05-08 JP JP11349596A patent/JP3698813B2/ja not_active Expired - Fee Related
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