JP3698653B2 - 釣餌用梱包材 - Google Patents

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  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、釣餌用梱包材に関する。更に詳しくは、従来よりも軽く、強度的に優れて取扱が簡単で、釣餌を長期間衛生的に保存して効率的に輸送することができる釣餌用梱包材に関する。
【0002】
【従来の技術】
魚釣には様々な手法があり、その一つとして環形動物等を釣餌として用いた餌釣がある。この餌釣に用いられている環形動物等の釣餌用動物は、主に国内に生息するゴカイ類、イソメ類等であるが、近年では、消費量の増加や収穫量の減少等の理由により、国外からの輸入を行う場合が多い。また、従来からのゴカイ類、イソメ類等に加えて、体長が数十cmあるオニイソメ等の大型で長尺の環形動物が釣餌用動物として利用されることもあるが、これらの大型で長尺の環形動物は国内での入手が難しく、主に国外からの輸入に頼ることが多い。そして、これら釣餌用動物の輸送期間は、上記のように国外からの輸入することが多くなってきたために、従来より長期にわたることが多くなってきている。
【0003】
一方、釣餌では、釣餌用動物が生きていて活気がある状態であることが要求されているが、輸送中は、釣餌用動物の管理がおざなりになりやすく、放置されがちとなる結果、釣餌用動物が弱ってしまいがちになりやすいという問題がある。
実際、釣餌用動物として、国内産のみならず中国産、韓国産、ヨーロッパ産等のものが流通しているが、通常は、数日しか保存ができず、販売可能日が1ヶ月のうち半分くらいになり、輸送効率が低いという問題がある。特に、上記に示したように、釣餌用環形動物の輸送期間が従来より長期化し、亜熱帯地方等の比較的温度の高い地域内を輸送することも多いので、釣餌に必要な釣餌用動物の活気の維持がより難しくなってきている。
【0004】
そこで、従来より、釣餌用動物の運搬方法として様々な方法及び運搬道具が開発され、実用されている。例えば、釣餌用動物の運搬方法として、おがくず、ゼオライト及びバーミキュライト等の破砕物を充填した容器内に、多数の釣餌用環形動物を収納して輸送する方法が一般的に行われている(特開平8−47359号公報及び特開平9−220043号公報等)。しかし、かかる運搬方法では、1つの容器に2匹以上収納することになるが、釣餌用動物の種類によっては、近くにいる別の釣餌用動物と互いに噛み合ったり、絡まったりする等の理由で、傷つき、弱り、死んでしまい、輸送効率が低下する場合がある。かかる観点から、釣餌用動物の運搬方法として、一匹一匹を筒状の被覆材に収納して運搬することも行われているが(特開昭51−51491号及び特開2000−287598号公報等)、釣餌用動物を被覆材に収納するのに手間がかかることもある。
【0005】
また、スゴカイ(通称、袋虫、ミノムシ、フクロイソメ、スムシ、イチヨセ)等のように、営巣する性質のある釣餌用動物の場合は、筒状の被覆材に収納して運搬する場合、わざわざ巣から取出してから被覆材に収納しなければならず、かえって手間がかかるという問題がある。そして、スゴカイ等のように営巣する性質のある釣餌用動物は、巣から取出した状態で運搬すると生存率が下がることから、従来は自然に形成された巣に収納された状態で運搬していた。しかし、例えばスゴカイは一般に、砂地、泥地に生息し、成虫の大きさは10〜50cmと大きく、体表から粘膜を出し、その際、粘膜質に周辺の砂、泥、貝殻、海草、木の葉、ごみ等粘膜に付着し易いものを吸着し、固形化した粘膜と共に巣を作るため、自然に形成された巣のままで運搬する場合、重量がかさむので輸送効率が低下する上、泥や砂、ゴミ等が付着して非衛生的であり、中のスゴカイの生育状況が確認しにくいという問題がある。そこで従来より、長期間においても、少ない体積でより多くの釣餌用動物を、死滅させることなく衛生的で鮮度よく効率的に輸送する運搬道具の開発が望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、従来よりも軽く、強度的に優れて取扱が簡単で、釣餌を長期間衛生的に保存して効率的に輸送することができる釣餌用梱包材とを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、釣餌用動物の生態、特性、輸送過程での生育状態と梱包材等との関係について鋭意検討した結果、営巣する性質のあるゴカイ類やイソメ類をバーミキュライト等のような無機系多孔質素材を充填した容器に移して飼育すると、ゴカイ類やイソメ類は無機系多孔質素材を材料として自らの外表を被覆して巣を作ることを見出し、この無機系多孔質素材で被覆されたゴカイ類やイソメ類は、短期間の営巣であっても、従来の梱包材で梱包する場合よりも軽く、強度的に優れて取扱が簡単で、釣餌を長期間保存することができることを見出して、本発明を完成するに至った。
【0008】
請求項1記載の発明の釣餌用梱包材は、少なくとも無機系多孔質素材を充填した容器に営巣性動物を移して飼育し、該営巣性動物の外表を少なくとも上記無機系多孔質素材で被覆して固めることにより筒状部材を形成させて得られることを特徴とする。
【0009】
上記「釣餌用動物」としては、従来より一般的に釣餌用に用いられている動物であれば特に限定はなく、例えば、イソメ類、ゴカイ類等が挙げられる。この中で、以下に示すように、自ら営巣する性質のある釣餌用動物であると、自ら営巣する際に体表から出す粘液によって、無機系多孔質素材で外表を固めて自ら筒状部材を形成し、該筒状部材内部に上記釣餌用動物が収納された状態とすることができるので好ましい。このような自ら営巣する性質のある釣餌用動物としては、例えば、上記のようなイソメ類、ゴカイ類等が挙げられ、特にスゴカイが好ましい。尚、上記「釣餌用動物」の大きさは、該釣餌用動物の状態によって変動があるが、本明細書においては、該釣餌用動物が筒状部材内で直線状となって安静にしている状態の大きさとする。また、釣餌用動物が自ら折り畳んだ状態となって、筒状部材内に大きな空隙部分が生ずる場合があるが、これを問わない。
【0010】
請求項1記載の発明の釣餌用梱包材の一例を図1に示す。釣餌用梱包材1は図1に示すように、体長が200〜400mm(平均約300mm)、体径が4〜8mm(平均約6mm)程度の釣餌用動物2であるスゴカイを収納しており、図1に示すように、筒状部材11を備える。そして、筒状部材11は、長さが300mm、内径が直径8mmの略円筒形状で、釣餌用動物2を折り畳むことなく、直線状に収容することができる。
【0011】
上記「筒状部材」の大きさについては特に限定はなく、内部に収納する釣餌用動物の大きさによって定まるが、筒径は、収納する釣餌用動物の安静時の体径と同じか又は僅かに大きいとするのが好ましく、通常は、上記体径の1〜1.6倍(好ましくは1.1〜1.5倍)である。即ち、安静時の体径が6mm程度の釣餌用動物の場合は、筒状部材の径を6〜9mmとすることができる。このような径の大きさとすることで、釣餌用動物が身体を折り曲げた場合においても無理が掛からず、弱ってしまうのを防ぐことができる。また、上記「筒状部材」の全長は、釣餌用環形動物の安静時の体長と同じか又はそれより長くすることが好ましく、通常は、上記体長の1〜1.6倍(好ましくは1.1〜1.5倍)の長さとすることができる。即ち、安静時の体長が300mm程度の環形動物を収納する場合、筒状部材の長さは300〜500mmとすることができる。このような長さとすることで、釣餌用動物が身体を直線状にした場合においても無理が掛からないようにすることができる。
【0012】
上記「筒状部材」の横断面形状は特に問わず、不定形、円形、多角形、楕円形等、様々な形状にすることができる。環形動物は横断面形状が円形に近い略楕円形であるため、環形動物の体形にあった筒状部材とする場合、円形又は楕円形とすることができる。また、筒状部材の形状を四角形等の多角形とした場合、縦横に積層して省スペースで保管する際において極めて便利である。
【0013】
上記「筒状部材」は、少なくとも無機系多孔質素材を含有し、該無機系多孔質素材を固めて形成された部材である。上記「無機系多孔質素材」とは、無機系で多孔質性の物質であれば特に限定はなく、例えば、バーミキュライト、ゼオライト、シリカゲル及びパーライト等が挙げられ、この内の1種又は2種以上を併用することができる。従来のように砂、泥、木の葉等で自然に形成された巣の場合は、重量がかさみ、短期間の営巣では、巣自体が脆く、更に巣を形成するのに時間がかかるため、釣餌用動物の輸送効率が低下するという問題があるが、請求項1記載の発明では、上記構成を備えることにより、従来の自然に形成された巣と比較して軽く、砂や泥と比べてなじみ易いため強固であり、筒状部材を形成するのが早い。また、バーミキュライト、ゼオライト、シリカゲル及びパーライトには保湿性、通気性があり、長時間の輸送でも乾燥を防ぐことができ、温度変化に強いことから、釣餌用動物の輸送効率を従来よりも格段に向上させることができる。
【0014】
また、上記「筒状部材」は、少なくとも上記「無機系多孔質素材」を含有するものであれば、その他の材料も含有するものとすることもできる。このような他の材料としては、例えば、木の葉(特にマングローブの葉や広葉樹の葉)、海藻を乾燥させたもの等が挙げられる。この中で、マングローブの葉等の木の葉と無機系多孔質素材、特にバーミキュライトとの混合物とすると、営巣性を有する動物がかかる木の葉を餌に生育するので営巣活動が盛んになる上、巣を形成するために分泌する粘液とのなじみがよく、筒状部材の強度を高めることができるので好ましい。
【0015】
請求項1記載の発明の釣餌用梱包材は、少なくとも無機系多孔質素材を充填した容器に営巣性動物を移して飼育し、該営巣性動物の外表を少なくとも上記無機系多孔質素材で被覆して固めることにより筒状部材を形成させて得られる。かかる方法によれば、釣餌用動物自身の作用により無機系多孔質素材を固めて自らの外表を被覆して筒状部材を形成することから、容易に釣餌用梱包材を形成でき、しかも、釣餌用動物が筒状部材に収納された状態になることから、従来のように、筒状部材に釣餌用動物を収納するという手間を省くことができる。しかも、請求項1記載の発明の釣餌用梱包材は、釣餌用動物が一匹単位で梱包されているため、このまま商品として取扱い、販売することができる。このように用いることで、輸送時と同様に少ない体積で多くの環形動物を長期保存することができるし、取り扱う場合も手を汚さずに取り扱うことができる。
【0016】
請求項記載の釣餌用梱包材の製造方法は、少なくとも無機系多孔質素材を充填した容器に営巣性動物を移して飼育し、該営巣性動物の外表を少なくとも上記無機系多孔質素材で被覆して固めることにより筒状部材を形成することが挙げられる
【0017】
上記「営巣性動物」とは、周囲の泥、砂、木の葉等を固めて自らの外表を被覆する性質を有する動物であれば特に限定はなく、それ自身が釣餌用動物であっても、また、釣餌用動物でなくてもよい。このような営巣性動物としては、通常、自ら粘液を放出し、この粘液により周囲の泥、砂、木の葉等を固めて自らの外表を被覆する動物が挙げられ、具体的には、例えば、スゴカイ等のゴカイ類やイソメ類等が挙げられる。
【0018】
上記の釣餌用梱包材において、上記「容器」に充填する無機系多孔質素材としては、例えば、バーミキュライト、ゼオライト、シリカゲル及びパーライトの1種又は2種以上を用いることができ、また、木の葉等の他の材料と上記無機系多孔質素材とを混合して充填することもできる。また、上記営巣性動物を飼育する上記「容器」の大きさ、材質、上記営巣性動物を上記容器に移した後の飼育条件については、営巣性動物が上記容器内の無機系多孔質素材を材料として自らの外表を被覆し、筒状部材を形成できる限り特に限定はない。
【0019】
上記の釣餌用梱包材の製造方法によれば、無機系多孔質素材を充填した容器に上記営巣性動物を移して飼育することにより、上記営巣性動物が、容器中に充填されている無機系多孔質素材を材料として、自らの外表を被覆することにより巣である筒状部材を形成するので、無機系多孔質素材を人工的に固めるよりも簡易な方法で釣餌用梱包材を製造することができる。
【0020】
また、上記の釣餌用梱包材の製造方法では、営巣性動物自ら釣餌用梱包材の内部に入り込んだ状態となるので、営巣性動物自身がスゴカイ等のような釣餌用動物である場合、営巣性動物の営巣作用により形成された釣餌用梱包材を容器から取出し、そのまま運搬することができるので、従来のように、一度巣から取出して、再度別の運搬用被覆材に収納するという手間を省くことができる。更に、上記の釣餌用梱包材の製造方法では、上記営巣性動物を飼育して釣餌用梱包材を作らせた後、その内部に収納されている上記営巣性動物を取出してもよい。上記のように、上記の釣餌用梱包材の製造方法により得られた釣餌用梱包材は、保湿性、通気性があり、長時間の輸送でも乾燥を防ぐことができ、温度変化に強く、釣餌用動物の輸送効率を従来よりも格段に向上させることができることから、上記営巣性動物を飼育して釣餌用梱包材を作らせた後、その内部に収納されている上記営巣性動物を取出し、次いで営巣性を有しない釣餌用動物を収納することにより、営巣性を有しない釣餌用動物でも、上記の釣餌用梱包材の製造方法により得られた釣餌用梱包材により運搬することができるので好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】
(1)実験の方法
以下に示す方法により、本発明の釣餌用梱包材を調製し、釣餌用動物の生育状況を調べた。
本実験で用いた実験装置を図3及び図4に示す。本実験において、釣餌用動物として、インドネシアスゴカイ(体長約6〜10cm程度)を用いた。また、飼育用の篭3として、以下に示す実施例1及び比較例1〜3の篭を用いた。
〔A〕実施例1:4個の篭3にそれぞれバーミキュライトを5リットル入れたもの
〔B〕比較例1:4個の篭3にそれぞれ海砂(天然砂)を5リットル入れたもの
〔C〕比較例2:4個の篭3にそれぞれ海砂(天然砂)を4リットル、マングローブの葉(干潟に落下して褐色に変化したもの)を1リットル入れたもの
〔D〕比較例3:4個の篭3にそれぞれ海砂(天然砂)を4リットル、椰子の殻の繊維を1リットル入れたもの
【0022】
上記実施例1及び比較例1〜3の篭(4個)を用い、この篭1個につき、それぞれ上記インドネシアスゴカイを10尾ずつ入れた。この際、4個の篭についてそれぞれ▲1▼〜▲4▼の番号を付した(即ち、各篭について、実施例1−▲1▼〜▲4▼、比較例1−▲1▼〜▲4▼、比較例2−▲1▼〜▲4▼、及び比較例3−▲1▼〜▲4▼と番号を付している)。そして、12時間毎に海水を配管4、5を通して水槽6に注水し、各水槽の水位調整孔61を閉じて水位調整孔62を開放し、水槽6の水位を水位調整孔62の高さに保ったまま注水した。この状態で約1時間給水し、その後、水位調整孔61を開放して水槽6の水位を下げた。この場合の水槽6の水位は、篭3の底面に接するようにし、篭3の内部が適当な湿度を保てるようにした。そして、この過程を12時間経過後、再度繰り返し、7日間、インドネシアスゴカイを飼育した。
【0023】
そして、飼育から1、3、5及び7日後に、1個の篭3においてインドネシアスゴカイが形成した釣餌用梱包材の大きさ強度、重さ、巣からの逃散尾数、活性状況、及び生存数を調べた。尚、1日後は実施例1及び比較例1〜3の▲1▼の篭を調べ、3日後は▲2▼の篭、5日後は▲3▼の篭、7日後は▲4▼の篭を調べた。その結果を表1に示す。
【0024】
また、輸送時における生存状況を調べるため、上記飼育後、生存しているインドネシアスゴカイ入りの釣餌用梱包材をそのまま発泡スチロール容器に入れ、輸送時の梱包に近い状態、即ち、日中30〜32℃、夜間24〜27℃の条件で48時間保管し、12時間、24時間及び48時間経過後のインドネシアスゴカイの生存状況を確認した。その結果を以下の表2に示す。尚、表2中、生存率1(%)は、上記餌用梱包材を調製する段階の個体数(40尾)に対する生存率であり、生存率2(%)は、本実験開始時の個体数に対する生存率である。
【0025】
【表1】
Figure 0003698653
【0026】
【表2】
Figure 0003698653
【0027】
(2)実験の結果
表1より、実施例1及び比較例1〜3を対比すると、無機系多孔質素材としてバーミキュライトを充填した篭にてインドネシアスゴカイを飼育することにより形成され、バーミキュライトで構成される実施例1の釣餌用梱包材の重量は6.2gと軽く、短期間の営巣でも巣の強度も厚い。また、内部のインドネシアスゴカイの生育状況も非常に良く、巣からの逃散尾数の0で、7日経過後でも40尾全て生存していることが判る。この結果より、本発明の釣餌用梱包材は、釣餌用動物の生存率が高く、しかも軽くて強度的にも優れていることから、本発明の釣餌用梱包材を用いることにより、効率的に釣餌用動物を輸送・保管でき、しかも、取扱も容易であることが判る。
【0028】
一方、海砂で構成される比較例1及び海砂と椰子殻の混合物で構成される比較例3の各釣餌用梱包材では、インドネシアスゴカイの生育状況、巣の強度がやや実施例1よりも劣り、営巣個体数が39匹、巣からの逃散数が2〜3匹で営巣性が悪く、しかも、巣の重量は8.6〜9.2gと実施例1より重く、生存数が36〜37匹と生存率も実施例1より低下していることが判る。また、海砂とマングローブの葉で構成される比較例2の釣餌用梱包材では、マングローブの葉を含有する分、比較例1と比較してインドネシアスゴカイの生育状況及び営巣性には優れているものの、巣の重量が10.1gと更に重いので、実施例1よりも重量がかさみ、輸送効率が低下することが判る。
【0029】
また、実施例1及び比較例1〜3の釣餌用梱包材をそのまま発泡スチロール容器に入れ、輸送時の梱包に近い状態にして、インドネシアスゴカイの生存状況を確認したところ、表2より、無機系多孔質素材としてバーミキュライトを充填した篭にてインドネシアスゴカイを飼育して得られたバーミキュライト製の筒状部材を備える実施例1の釣餌用梱包材では、輸送状態に近い条件における48時間後の生存率が95%(生存率1及び2とも)と非常に高いことから、本発明の釣餌用梱包材を用いれば、長時間でも効率的に釣餌用動物を輸送できることが判る。これに対し、海砂、マングローブの葉、椰子殻繊維により構成される比較例1〜3の各釣餌用梱包材では、輸送状態に近い条件における48時間後の生存率が30〜68%(生存率1)及び32.4〜69.2%(生存率2)であり、生存率が実施例1の釣餌用梱包材より低く、長時間での輸送効率が低くなることが判る。
【0030】
尚、本発明においては、前記具体的な実施例に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。例えば、本発明の釣餌用梱包材は、図1に示すように袋状でもよいが、所望により、図2に示すように、上記筒状部材11の先端部をカットして開口端部12とし、この開口端部12に栓部材13を嵌入してもよい。かかる構成とすることにより、釣餌用動物を筒状部材に収納した状態で効率的に運搬できると共に、使用時に容易に釣餌用動物を取出すことができるので好ましい。この場合、開口端部は、図2に示すように、上記筒状部材の片側のみでも、また、両側に設けてもよい。
【0031】
上記栓部材の材質は、少なくとも環形動物が筒状部材外に逃げられない程度の大きさであればよく、樹脂、ゴム、又は紙等の任意の素材を用いることができる。この樹脂としてはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル等とすることができ、ゴムとしては、SBR、天然ゴム、ポリウレタン、シリコンゴム等とすることができる。また、上記栓部材の形状は、上記筒状部材内に嵌入固定できるものであれば特に問わなく、例えば、嵌入側を小径側としたテーパを備える柱体又は一端側閉鎖且つ他端側開放の筒体とすることができる。また、該筒体又は該柱体には少なくとも1の貫通孔を具備することができる。また、栓部材の大きさについても筒状部材に挿入固定をすることができ、釣餌用動物が筒状部材外に逃げ出さないものであれば特に問わない。
【0032】
【発明の効果】
本発明の釣餌用梱包材は、自然状態の巣よりも軽く、強度的に優れて取扱が簡単で、保湿性、通気性にも優れていることから、釣餌用動物を長期間衛生的に保存・輸送することができる。また、営巣性動物の営巣作用を利用して筒状部材を形成することから、簡易に製造でき、また、自ら筒状部材に収納された状態となることから、釣餌用動物を巣から取出して、筒状部材に収納するという手間を省くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における釣餌用環形動物梱包材内に釣餌用環形動物を収納した状態を示す説明図である。
【図2】本発明の釣餌用梱包材の他の例を示す説明図である。
【図3】実施例における実験装置の平面概略図である。
【図4】実施例における実験装置の正面概略図である。
【符号の説明】
1;釣餌用梱包材、11;筒状部材、12;開口端部、13;栓部材、2;釣餌用動物、3;篭、4,5;配管、6;水槽、61,62;水位調整孔、7;海水ポンプ。

Claims (2)

  1. 少なくとも無機系多孔質素材を充填した容器に営巣性動物を移して飼育し、該営巣性動物の外表を少なくとも上記無機系多孔質素材で被覆して固めることにより筒状部材を形成させて得られることを特徴とする釣餌用梱包材。
  2. 上記無機系多孔質素材がバーミキュライト、ゼオライト、シリカゲル及びパーライトのうちの1種又は2種以上である請求項1記載の釣餌用梱包材。
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