JP3698369B2 - αラクトアルブミンを符号化するDNA配列及び使用方法 - Google Patents

αラクトアルブミンを符号化するDNA配列及び使用方法 Download PDF

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Description

[発明の背景]
本発明は概略牛αラクトアルブミンを符号化するDNA配列及び遺伝的処理された又は遺伝子導入された乳を分泌する哺乳動物の乳における組み換えタンパク質を含むタンパク質の生産方法に関する。本発明はまた組み換えタンパク質を分泌する遺伝的処理されたまたは遺伝子導入された哺乳動物に関する。本発明はまた優れた乳を生産する特徴を有する動物を確認するための遺伝的標識形質に係るものである。
[引用技術の参照]
ここで引用される技術の完全な文献引用のために特許請求の範囲に先んずる章を参照する。
[先行技術の説明]
αラクトアルブミンは雌牛の乳中に見出される主な乳漿タンパク質である(エイゲル他、1984)。「乳漿タンパク質」という用語は「乳清」において溶解可能なままな乳タンパク質またはpH4.6及び20℃における他の乳タンパク質カゼインの沈澱後の乳漿のグループを含む。αラクトアルブミンはこれらの特徴を有する。
αラクトアルブミンは通常乳中の全タンパク質の略2.5%よりなる分泌タンパク質である。αラクトアルブミンは牛移植片培養におけるホルモン調節に応じた乳腺機能の指標(アカース他、1981;グッドマン他、1983)及び乳房発育の指標(マクファデン他、1986)として使用されてきた。αラクトアルブミンはガラクトシル転移酵素を用いて相互に作用し合って乳糖ラクトースにおいて本質的な役割を演ずる(ブリュー.K及びR.L.ヒル、1975)。ラクトースは乳において重要な要素であり、乳容量オスモル濃度に寄与する。それは雌牛の乳において最も一定な成分である(ラルソン他、1985)。αラクトアルブミンは培養された乳房組織における乳汁産生の指標として役に立つ(マクファーデン他、1987)。よってαラクトアルブミンが乳産出を制御するのに重要なタンパク質であり乳房機能の指標として使用され得ると信じられている。
牛αラクトアルブミンのイクスプレッションは乳牛におけるポテンシャルレートリミティング過程でよい。αラクトアルブミン遺伝子のより大きい発現がなされ得る場合、より多くの乳及び乳タンパク質が生産され得た。言い換えれば、αラクトアルブミンはポテンシャル定量形質位置(QTL)である。
[発明の要約]
本発明の目的は牛αラクトアルブミンの発現における可能遺伝子較差を検出することである。
本発明の他の目的は規定されたヌクレオチド配列を有する乳房の特定の牛αラクトアルブミンタンパク質を符号化するDNA配列を提供することである。
αラクトアルブミン制御領域を含む乳房組織において特別に活性化される構成物の一以上の複製物の合体を遺伝的処理する方法を提供することがまた本発明の目的である。
これらの目的等は本発明が目指すものであり、それは規定されたヌクレオチド配列を有する牛αラクトアルブミンを符号化するDNA配列を目指している。
本発明はまたこのDNA配列を含む発現ベクターを目指している。更に、本発明はヌクレオチド配列を有するタンパク質αラクトアルブミンを目指している。
本発明はまた哺乳動物に遺伝子的に合体されたときにその哺乳動物の雌種が所望の組み換えタンパク質をその乳中に生産することを許容する乳房の特定のαラクトアルブミン制御領域を含む発現システムを目指している。
本発明はまた牛αラクトアルブミンを符号化する規定されたDNA配列を含む遺伝子的処理されたまたは遺伝子導入された哺乳動物を目指している。
本発明はまたαラクトアルブミンに関して暗号化するDNA配列を目指しており、それは乳房の特定のαラクトアルブミンタンパク質制御に関して暗号化する発現システムまたは乳中または乳房組織中で特別にαラクトアルブミンを活性化するあらゆる制御領域と、乳房組織中のαラクトアルブミンの分泌及び成熟を許容するシグナルペプチドに関して暗号化するDNA配列を用いて操作的にリンクしている。
本発明はまた乳中または乳房組織中で特別にαラクトアルブミンを活性化するαラクトアルブミン制御領域を含む構成物の一以上の複製物の合体を遺伝子的に処理する過程を目指している。制御領域は乳房組織内のαラクトアルブミンの分泌及び成熟を許容するシグナルペプチドに関して暗号化するDNA配列を用いて所望の組み換えタンパク質に関して暗号化するDNA配列に操作的にリンクしている。
本発明はまた外因性組み換えタンパク質の哺乳動物の乳への生産及び分泌の過程を目指している。過程は遺伝子的に処理されたまたは遺伝子導入された哺乳動物における乳の生産を含む。乳はαラクトアルブミン制御領域を含む発現システムによって特徴付けられる。制御領域は乳房組織内の組み換えタンパク質の分泌及び成熟におけるペプチド効果に関するシグナルに関して暗号化するDNA配列を用いて組み換えタンパク質に関して暗号化する外因性DNA配列と操作的にリンクしている。乳は使用するために集められる。その代わりとして、乳から外因性組み換えタンパク質が分離される。
本発明はまた牛αラクトアルブミンを符号化し規定されたヌクレオチド配列を有するDNA配列よりなる動物を生産する優れた乳及び乳タンパク質を確認する選択特徴を目指している。
本発明はまた哺乳動物を生産する優れた乳及び乳タンパク質を確認する選択特徴を目指している。哺乳動物は哺乳動物のDNA構造における遺伝的材料によって特徴付けられる。遺伝的材料は牛αラクトアルブミンに関する少なくとも一つの所望の優性選択マーカーを符号化する。そのような標識の一つはアデノシンであり、それはαラクトアルブミンの関するDNA配列の制御領域上の−13位置に位置する。本発明はまた前述の選択特徴を確認することよりなる動物における優れた乳及び乳タンパク質を予測する方法を目指している。
本発明は更に規定されたヌクレオチド配列を有する牛αラクトアルブミンを符号化するDNA配列を装着することよりなる哺乳動物における乳組成変更方法を目指している。
DNA配列とそれを使用する様々な方法は酪農業者、人工受精組織、遺伝的標識会社、及び受精卵移植及びクローニング会社等が利用するのに潜在的に有益であろう。
この遺伝的標識の利用は優れた核移植受精卵の確認及びクローンするための優れた受精卵の確認を含む。
本発明はまた種雄の後代検定において補助的役割を果たす。規定されたDNA配列は乳生産及び乳タンパク質生産の見地から可能な優良種雄を確認するための遺伝的標識として使用され得る。これは優秀な乳牛の購入の信頼性を向上させる。
本発明はまた種雄選択及び選択的淘汰等の農業経営管理決定において補助的役割を果たす。生理的標識は雌牛の血統に加えて将来の生産性能を決定するにあたって補助的役割を果たす。この情報から、本発明のαラクトアルブミンを符号化するDNA配列を用いて若雌牛を購入または保有し、適当な配列無しに若雌牛を淘汰することを考慮することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の牛αラクトアルブミンの部分限定マップの図である。配列は5’フランキング領域の2.0キロベース、暗号づけ領域の1.7キロベース及び3’フランキング領域の8.8キロベースを含む。Hpa Iとの消化は全ての5’フランキング領域を含む2.8キロベース断片を産出する。
図2はプラスミドAラクPro/pIC 20Rのマップの外形図を示す。ゲノミッククローンのHpa I断片はpIC 20RのEcoRV部位に装着される。Hpa I断片は5’フランキングDNAの2.1kb、aラクトアルブミンのシグナルペプチド暗号づけ領域及び成熟aラクトアルブミンタンパク質を符号化する8ベースを含む。配列に対して様々な遺伝子を付着するために6個のユニーク酵素部位が利用できる。
図3はプラスミドpIC 20RのEcoRV部位においてク ローンされたαラクトアルブミン5’フランキング領域の詳細マップ図である。(配列ID NO:1,配列ID NO:2)
図4は8.0キロベースBgl II断片の詳細マップ図である。
図5は牛αラクトアルブミンタンパク質の制御/エンハンサー領域のヌクレオチド配列(配列ID NO:3)を示す。
図6は牛αラクトアルブミン−牛βカゼイン遺伝子構成物を含むプラスミドのマップの外形図である。
図7は4つのヌクレオチド配列突然変異の3つをかこむ、推定ステロイド反応要素に関する本発明米国牛配列(配列 ID NO:4),人間配列(配列 ID NO:5)及びフランス牛(配列 ID NO:6)の間並びにRNAポリメラーゼ結合領域に関する本発明米国牛配列(配列 ID NO:7),人間配列(配列 ID NO:8)及びフランス牛(配列 ID NO:9)の間の牛αラクトアルブミンタンパク質の5’フランキング領域における人間と牛との遺伝子の配列比較を示す。
図8は牛αラクトアルブミン5’フランキング配列を人間αラクトアルブミン配列の同じ領域と比較したDOTPLOTTMグラフである。
図9は牛αラクトアルブミン5’フランキング配列をてんじくねずみαラクトアルブミン配列の同じ領域と比較したDOTPLOTTMグラフである。
図10は牛αラクトアルブミン5’フランキング配列をラットαラクトアルブミン配列の同じ領域と比較したDOTPLOTTMグラフである。
図11は3つのαラクトアルブミン遺伝子導入マウスラインの 各々において見た発現レベルを示すグラフである。
図12はMnII消化されたPCR生成物の4%ニューシーブ オートラジオグラフィックゲルである。
図13は図12における各データと更に3つの遺伝子型の各々の関する平均値との散布区分を示す図である。
[好ましい実施例の詳細な説明]
説明において次の用語を使用する:
遺伝的処理、操作または変更: 細胞の外で生成された核酸分子をあらゆるウイルス、細菌性プラスミドまたは他のベクターシステムに装着しそれによってそれらの合体をそこではそれらは通常発生しないがそれらは少なくとも宿主生体の寿命の間に連続して増殖することができる宿主生体へ許容することによる材料の新たな組み合わせの構成体。この用語は遺伝子導入変化を組み入れるが、ゲノ ミック配列の操作は永続的でなくてはならないということはない、即ち、遺伝的処理は直接操作される動物のみに影響を及ぼす。
遺伝子導入動物:新たなDNA配列を卵の付加によって生殖細胞系へ導入することによって生産される永続的遺伝的処理された動物。
発明に関してあらゆる哺乳動物を使用することは本発明の範囲内である。哺乳動物の例は雌牛、羊、やぎ、マウス、雄牛、らくだ、水牛、ラマ、及びブタを含む。好ましい哺乳動物は大量の乳を生産し長い乳分泌期間を有するものを含む。
本発明は牛αラクトアルブミンを符号化する遺伝子を目指している。この遺伝子は分離され特徴付けられている。遺伝子の5’フランキング領域は遺伝的処理された哺乳動物を生産するにおいて乳房の特定の制御領域として使用するための6ベクターにクローンされている。この制御領域の調節のより深い理解のために5’フランキング領域の2.0キロベースが配列されている。αラクトアルブミン5’フランキング配列は遺伝的処理されたまたは遺伝子導入された哺乳動物の乳において新規で有用なタンパク質の発現を促進することができたであろう処理遺伝的構成物に関する有用な乳房に特有な「制御/エンハンサー複合体」として作用する。この結果、乳生産及び乳中のタンパク質組成が増加し、乳及び/または乳中のタンパク質組成が変化し、遺伝的処理されたまたは遺伝子導入された哺乳動物の乳中で様々なタンパク質が生産される。このようなタンパク質はインシュリン、成長ホルモン、成長ホルモン放出因子、ソマトスタチン、組織プラスミノーゲン活性化因子、腫瘍壊死因子、リポコルチン、凝固因子VIII及びIX、インターフェロン、コロニー刺激因子、インタールケンス、ウロキニーゼ、セルラーゼ等の工業酵素、ヘミセルラーゼ、パーオキシダーゼ、及び熱安定エクザイムを含む。
αラクトアルブミン遺伝子はそれが乳房の特有なタンパク質5’制御領域であるためその過程において好ましい遺伝子である。それはまた全ての乳タンパク質の乳分泌制御を最も厳しく作用させる。更に、それは他の乳タンパク質から独立して調節され乳分泌動物によって多量に生産される。
[全配列]
乳タンパク質牛αラクトアルブミンを符号化する遺伝子は牛ゲノミックライブラリから分離された(ウォイチック、1982)。チャロン28ラムダライブラリは牛αラクトアルブミンcDNA (ハーレー、1987)及び770ベースペアαラクトアルブミンポリメラーゼ連鎖反応産出物を使用して厳密に調べられた。ポジ ティブラムダクローンは装着された牛配列の12.5キロベースを含み、5’フランキング(制御/エンハンサー)領域の2.0キロベース、1.7キロベース暗号づけ領域及び3’フランキング領域の8.8キロベースからなる。クローンの部分限定図を図1に示す。
シグナルペプチド暗号づけ領域に沿った2.0キロベースを含む2.8キロベースHpa I断片はプラスミドpIC 20RのEcoRV部位にクローンされた。そのプラスミドは図2の外形図に示される。
2.0キロベース5’フランキング制御領域、1.7キロベース暗号づけ領域、3’フランキング領域の3.0キロベース、ラムダDNAの1.2キロベースを含む8.0キロベースBgl II断片はまた分離された。8.0キロベース断片のマップの関して図4を参照されたし。遺伝子導入マウスがBgl II断片を使用して生産された。
[制御/エンハンサー領域]
2.0キロベース5’フランキング領域がベクターPic 20R及びブルースクリプトKS+へクローンされた。pIC 20RのEcoRV部位においてクローンされたαラクトアルブミン5’フランキング制御領域の図が図2及び図3に示される(配列 ID NO:1,配列 ID NO:2)。
シグナルペプチド暗号づけ領域の下流に存する構成物のマルチプルクローニング部位は様々な遺伝子がαラクトアルブミン制御領域に付着することを許容する。よってこのベクターは遺伝子の特定の暗号化された配列の容易な付着を許容する。それは乳中のタンパク質の発現に必要な全ての要素、即ち、乳房の特定な制御領域、乳房の特定のシグナルペプチド暗号づけ領域及び乳腺に割け入ることができる成熟したタンパク質のシグナルペプチド接合部位を含む。ベクターはまたクローニングを容易にするために多数のユニーク制限酵素部位を含む。この制御領域への遺伝子の付着はこれらの構造物が哺乳動物に配置されたときに遺伝子の乳房の発現を許容する。これらのベクターはまた乳分泌する動物の乳へ発現されたタンパク質が適当に移動することを許容するαラクトアルブミンシグナルペプチド暗号づけ配列を含む。
制御領域構造物は遺伝子導入マウスにおける所望のタンパク質の乳房の発現を促進した。1mg/mlを超える牛αラクトアルブミンレベルが例2に述べられた如くに観察された(後 述)。細菌性リポーター遺伝子クロラムフェニコールアセチル転移酵素ばかりでなく牛βカゼイン遺伝子に付着された2.0キロベースを含む構造物(ボウジング、J.他、1988)が我々の研究所で生成された。図6は牛αラクトアルブミン牛βカゼイン遺伝子構造物を含むプラスミドの図である。牛βカゼイン遺伝子を含むゲノミックDNA配列は牛αラクトアルブミン5’フランキング配列の5’フランキング配列に付着された。そのベクターは5’フランキングDNAの略100ベースペアに沿ったβカゼインのポリアデニル化部位を含む。5’フランキングDNAの100ベースペアはにおいて−100位置牛αラクトアルブミン5’フランキング領域に付着される。その構造物はβカゼインの近位プロモータ要素とαラクトアルブミンの遠位制御領域要素とを使用する。βカゼイン構造物は例に示される如く遺伝子導入マウスの生産に使用されてきた。
制御/エンハンサー領域の制御の理解のために5’フランキング領域の2.0キロベースが配列された。その配列の一本鎖複製物を図5に記載する(配列ID NO:3)。配列は下線が付されたシグナルペプチド暗号づけ領域と共に5’から3’迄が記載されている。
[調節配列]
牛αラクトアルブミンの5’フランキング領域内に含まれる潜在調節配列が確認された。3’フランキング領域内の他にイントロン内に可能調節領域がある。個々の雌牛の乳及び乳タンパク質生産に関することのあった個体郡において可能配列較差に関して疑わしい制御領域の部分が検査された。αラクトアルブミンの調節領域における較差はαラクトアルブミンmRNAの発現における較差に導かれることが予想される。mRNAの増加された細胞性含量は結果的に最終的に乳及び乳タンパク質生産の増加に到る乳糖合成における随伴増加と共にαラクトアルブミンタンパク質の発現を増加させる。この種の機構はαラクトアルブミンによる乳及び乳タンパク質生産上の主な遺伝子効果と考えて良いであろう。この変化は乳及び乳タンパク質生産における変化に相関的ではなく因果的にリンクしていると見られる。相関的にリンクされた形質は量的形質上の直接衝撃を有する知られていない遺伝子座と密接に連体しているものである。
知られていない品種のフランス雌牛(バイオレット他、198 7)及び米国ホルスタインの間の配列較差が5’フランキング領域内の4つの位置で見出された。確認された一つの配列はそれがステロイドホルモン反応要素であったということを示すであろう配列を有する。他の二つの較差はRNAポリメラーゼ結合領域内で注目され4番目は遺伝子のシグナルペプチド暗号づけ領域内で注目された。これらの配列と哺乳類の遺伝子の知られた制御配列との関係の故に、全ての異形は生産されたmRNAの量の調節において必要とされると予想されるであろう領域で発生する。更に、3つの領域へ結合する因子において発生する遺伝的異形がまた変化を引き起こすと予想されるであろう。
図7は推定ステロイド反応要素に関する(夫々配列 ID N O:4,配列ID NO:5,及び配列 ID NO:6)及びRNAポリメラーゼ結合領域に関する(夫々配列 ID NO:7,配列 ID NO:8,及び配列ID NO:9)本発明米国牛配列,人間(ホール他、1987)及びフランス牛(バイオレット、1987)の間の5’フランキング領域内で観察された配列突然変異体を示す。全ての異形はこの領域を人間αラクトアルブミン遺伝子の同じ領域と比較することによって分かる如く遺伝子の高度に維持された部分において発生する。図7はまた牛遺伝子が異なるその部分が牛と異なる人間の遺伝子の部分と同じであることを示す。これらのデータはそのベースが潜在的に重要な制御領域の部分であることを示す。
転写の最初から−13位置、即ちシグナルペプチド暗号づけ領域から13ベースにおける突然変異体の2つの間の明快な鑑別を提供する方法が考案された。その2つの突然変異体は(αラク(−1 3)A)及び(αラク(−13)B)と名付けられる。αラク(−13)A遺伝子型は−13位置におけるアデニンベースでありαラク(−13)B遺伝子型は−13におけるグアニン、チミンまたはシトシンベースの内の何れかである。それらは特定の制限酵素(MnlI)を使用した増幅されたポリメラーゼ連鎖反応(PCR)産物の単純な制限酵素消化物を用いて確認され得る。制限酵素MnlIの特定性の故に制限分析はこれらの異なる可能性を区別することができない。αラク(−13)A対立遺伝子はゲル上で観察されるより小さい帯域を提供する余分なMnlI部位を−13位置に含む。
DNAの適切な領域を増幅するために、関心の配列をフレームするオリゴヌクレオチドが合成された。これらのオリゴヌクレオチドはそれらの特定化学特徴の故に選択された。これらのオリゴヌクレオチドはαラクトアルブミン遺伝子のフレームされた部分を増幅するためにポリメラーゼ連鎖反応において使用された。オリゴヌクレオチドは次の配列を有する:
αラク配列1(配列 ID NO:10)
Figure 0003698369
αラク配列2(配列 ID NO:11)
Figure 0003698369
制限断片分析(サンブロック、J.他、1989)がいくつかの牛品種から動物を検査するために使用された。多くの品種において、即ち、ジャージー、ガーンジー、ブラウンスイス、シンメンタル及びブラーマン種において、二つの遺伝子型の内のたった一つが見出される。これはαラク(−13)B遺伝子型である。しかし、牛品種の内の最も有名で高度の乳生産をする品種、ホルスタインにおいて、この位置に二つの遺伝子型が発生する。A遺伝子型の頻度はランダムなサンプルにおいて27%であったが、B遺伝子型の頻度は73%であった。ホルスタインは現在使用されている雄親の系統を検査することによって判断された如く米国ホルスタイン個体郡において最近の三年間で発生したとみられる別個の遺伝子型のみではなく他の品種において見出された遺伝子型の両方を含む。この遺伝子型は伝統的な動物選択を使用するために知られないで選択されてきたとみられる。同種及び異種の動物がホルスタイン個体郡内で見出される。遺伝子型(αラク(−13))は乳及び乳タンパク質生産との相関に関して検査されてきた。加えて3つの異形が牛個体におけるそれらの較差の頻度及びそれらの乳及び乳タンパク質生産との相関を判断するために検査されている。これらの遺伝子型の可能な連関がまたDNA配列を使用して検査されている。この技術の最終的な姿はαラクトアルブミンに関して最適な調節遺伝子型を確認し動物をそれらの個々の特徴を用いて選択するということである。
[4つの遺伝的突然変異体の検出と選択]
αラク(−13)異形が発生する配列の領域はポリメラーゼ連鎖反応(PCR)(サンブロック他、1989)及び開発した次の二つのプライマーを使用して増幅され得る。各プライマーはαラクトアルブミン遺伝子の特定の部分の増幅を許容する。記載されたプライマーの組み合わせは下に記載したプライマー位置のいかなる二つの間においても使用され得る。
Figure 0003698369
特定の領域の増幅の後、DNAは配列較差の検出のために制限酵素を用いて消化されまたは配列される。αラク(−13)異形の場合、配列較差は制限酵素MnlI(5’CTCC 3’認識部位)を使用して調べられる。PCR DNA産物はMnlIを用いて消化され染色体の多型を観察するために4%ニューシーブアガロースゲル上に流される。
全ての4つの異形を含む650ベースペア配列はユニーク配列技術を使用して検査されている。PCRはαラクトアルブミン5’フランキング領域の770ベースペア部分を増幅するために最初に使用されている。次に他のPCR反応が最初の反応の部分と次に示すプライマー(夫々配列 ID NO:10及び配列 ID NO:11)とを使用して行われる:
Figure 0003698369
上に記載されたプライマーは両方のM13 DNA配列プライマーのみではなくαラクトアルブミン遺伝子の部分も含む。そのプライマーはPCR DNA産物上の両方の方向において実行されるべきDNA配列を許容するよう設計されている。最終的なPCR産物は4つの遺伝的突然変異体、二つのM13配列プライミング領域及び5つの[ダミーベース]を含むαラクトアルブミンの領域をM13プライマー結合において補助的役割を果たすように最後に含むであろう。
[種間のαラクトアルブミンの5’フランキング領域の高度に維持された部分の比較]
牛αラクトアルブミン配列を人間(図8)、てんじくねずみ(図9)、及びラット(図10)の同じ領域と比較するDOTBLOTTMグラフ図8乃至10を参照されたし。図8(人間)の領域は819ベースペアに及ぶ。その配列は略700ベースペアに高度に維持される。図9(てんじくねずみ)の領域は1381ベースペアに及ぶ。その配列は略700ベースペアに高度に維持されるがそこで拡散する。図10(ラット)の領域は1337ベースペアに及ぶ。その配列は略700ベースペアに高度に維持されるがそこで拡散する。制御領域内の種較差は配列の非維持領域で発生すると予想されるであろう。
[牛αラクトアルブミンの他の牛タンパク質遺伝子との比較]
αラクトアルブミン5’フランキング領域を用いて高度に維持された他の牛乳タンパク質遺伝子(αs1及びαs2カゼイン、βカゼイン、Kカゼイン、及びβラクトグロブリン)の5’フランキング領域の部分が確認された。これらの領域内の配列較差はまた最終的なタンパク質生産ばかりではなくmRNA生産においても効果を有することが予想される。これらの高度に相同な2例を下に記載する。
遺伝子の同じ領域に対応する牛βカゼイン配列(配列 ID NO:18)と比較された(−161)−(−115)からの牛αラクトアルブミン配列(配列 ID NO:17)。類似パーセントは46ベースに関して69%である。
Figure 0003698369
シグナルペプチドコード領域の開始から(−1545)乃至(−1485)からの牛αラクトアルブミン配列(配列 ID NO:19)が遺伝子の同じ領域に対応する牛βカゼイン配列(配列 ID NO:20)と比較された。類似パーセントは69ベースに関して75%である。
Figure 0003698369
その含まれたデータは遺伝的処理された哺乳動物の分野で使用される様々な制御/エンハンサー及び遺伝子ばかりでなく牛αラクトアルブミン遺伝子が乳牛産業において選択用道具として有用となるであろうことを示している。我々がクローンした制御領域は我々の乳及び乳タンパク質生産及び配列異形データによって示される如くの「高発現遺伝子型」ばかりではなく遺伝的処理された哺乳動物において遺伝子を発現するために必要な調節要素を含む。これらの事実によってこれは産業及び調査分野の双方で有用な遺伝子となる。これらの技術の他の乳タンパク質への適用はβカゼイン、αs1及びαs2カゼイン及びKカゼイン遺伝子及びβラクトグロブリン遺伝子に対応する様々な遺伝子型の選択を許容するであろう。
[暗号づけ領域]
αラクトアルブミンタンパク質の暗号づけ領域1.7キロベース配列を含む。
[3’フランキング領域]
3’フランキング領域は所望の組換えタンパク質に関してDNA配列暗号づけの下流の8.8キロベースフランキング領域を含む。この領域は発現システムのRNA転写を明白に安定させ、よって発現システムから所望のタンパク質の産出を増加させる。
[操作]
上記の発現システムは公知技術の方法で用意され得る。例は従来のリンカー、制限部位他を使用した様々な結紮技術を含む。これらの発現システムはより大きいプラスミドの部分であることが好ましい。
分離と浄化の後、発現システムまたは構造物は遺伝的に変更されるべき遺伝子プールに付加される。
遺伝的処理された哺乳動物に関する方法は公知技術である。動物の遺伝的処理及び遺伝子導入変化の教科書的記述に関してアルバート、B.他、1989及びレウィン、B.1990を参照されたし。簡単に説明すると、遺伝的処理は発現ベクターの構造を含みよってcDNAクローンまたはゲノミック構造が直接DNA転写に関して強いプロモータとして作用するDNA配列に接続される。遺伝的処理によって、乳房組織等の哺乳類細胞は有用なタンパク質の大量な生産を引き起こす。
本発明の目的に関して、「遺伝的処理」という用語は単一系統変化、即ち、生殖細胞系永続性無しの影響を及ぼされた動物の寿命の間のみの遺伝的変化、を含む定義リスト内で前に定義した。その構造物は乳腺及び哺乳類幹細胞等の哺乳類腺において遺伝的に合体され得る。
遺伝的処理はまた遺伝子導入変化、即ち、影響を及ぼされた動物及びあらゆる子孫のゲノミック構造への遺伝子配列の永続的装着、を含む。哺乳動物を遺伝子導入によって変化させることは発育している動物の細胞中に保存されるべき構造物の一以上の複製物を発生させるために受精した哺乳類の卵の前核へDNA構造物を顕微注射することを含む。遺伝子導入された動物において、処理された遺伝子はその動物の生殖細胞系に永続的に装着される。遺伝的処理された哺乳動物はそこで乳房組織内の組み換えタンパク質の分泌及び成熟において効果的なシグナルペプチドに関するDNA配列暗号づけを用いて組み換えタンパク質に関する外因性DNA配列暗号づけに操作的にリンクするαラクトアルブミン制御領域よりなる発現システムによって特徴付けられる。哺乳動物の乳へ組み換えタンパク質を生産及び分泌するため、遺伝子導入哺乳動物は乳を生産することが許容されなければならず、その後に乳が集められる。そこで乳は標準の製造工程において使用されればよい。外因性組み換えタンパク質はまた知られた技術によって乳から分離され得る。
[選択特徴]
図1のαラクトアルブミン制御/エンハンサー配列はまた優れたまたは優良な乳を生産する哺乳動物を確認するための選択特徴として重要である。現在、乳牛産業におけるそれらは系統情報にたよるのみであり、それはしばしば哺乳動物、特に牛種における乳及び乳タンパク質を予測するために役に立たない。生理的標識の乳及び乳タンパク質生産を判断するための手段としての研究はいくらかの興味を持たれている。乳牛において研究されたもっとも一般的な生理的標識形質はホルモン、酵素、及び異なる血液代謝産物である。免疫性システムの成分がまた研究されてきた。乳産出に関する可能な標識形質として記載された形質は放射性サイロキシン、血液尿素窒素、成長ホルモン、インシュリン様成長因子及びインシュリン、及びグルコース及び遊離脂酸である。これらの技術は乳牛における乳及び乳タンパク質生産の予測においていくらかの効果が見られるが、現在これらの特徴を予測する他の信頼できる手段が無い。
本発明は遺伝的材料が牛αラクトアルブミンに関して支配的な選択マーカーを符号化する哺乳動物の遺伝的構造において発生するDNAである遺伝された遺伝的材料よりなる優れた乳及び乳タンパク質を生産する哺乳動物を確認するための選択特徴を提供する。
ここで開示されたDNA配列は優良乳生産哺乳動物に関する特徴標識として役に立つ。
下の例ではここで開示された発明を述べるが、本発明がこの例の限定及び範囲に限定されるというように理解されることは全く無い。

例1:αラク(−13)異形研究。
UW郡の範囲内で広い範囲の乳及び乳タンパク質生産能力の哺乳動物を提供するために42哺乳動物が階層的にランダムな方法で選ばれた。
DNAはウィスコンシンマディソン郡の大学における42ホルスタイン乳牛雌牛のランダムなサンプルから知られた技術の過程に よって分離された。各哺乳動物は前に述べた如くにMnlI消化PCR産物の4%ニューシーブゲルを用いてαラクトアルブミン(−13)異形に関して遺伝子型が検出された。
この個体郡における遺伝子頻度はαラク(−13)Aに関しては28%でありαラク(−13)Bに関しては72%である。各々の区別された遺伝子型は図12でゲル上に示される。図12のゲルに関する説明を次に示す:
レーン1 分子量標準
レーン2〜3 異種接合 αラク(−13)AB
レーン4: 同型接合 αラク(−13)BB
レーン5 異種接合 αラク(−13)AB
レーン6 同型接合 αラク(−13)BB
レーン7 同型接合 αラク(−13)AA
レーン8 異種接合 αラク(−13)AB
42哺乳動物の遺伝的能力の分析はαラク(−13)対立遺伝子によって引き起こされまたαラク(−13)対立遺伝子へリンクされた可能な主な遺伝子効果を示す。3つの遺伝子型の各々の平均値ばかりではなく各データ点の散布図が図13に示される。ホルスタイン雌牛が乳に関するそれらの予想された伝達能力を用いて比較された。
データはαラク(−13)A遺伝子型は乳及び乳タンパク質生産に好ましいということを示している。下に示す表1は下に記載した形質に関する各遺伝子型間で観察された乳及び乳タンパク質生産能力における較差の統計的関連を示す。分散とT試験(LSD)の分析がデータに対して行われた。全ての生産産出形質はαラク(−13)A対立遺伝子と正相関であった。乳タンパク質パーセンテージはαラク(−13)A対立遺伝子と負相関であった。
Figure 0003698369
例2.牛αラクトアルブミン遺伝子イクスプレッションの調節の研究のための遺伝子導入マウスの生産。
[ゲノミックライブラリスクリーニング]
乳タンパク質牛αラクトアルブミンを符号化する遺伝子は牛ゲノミックライブラリから分離された(ウォイコック、1982)。ゲノミックライブラリは次の過程によってスクリーンされた。略1,500,000ラムダプラークがマニアティス他(1989)に よって記載された過程を用いてナイロン膜から移転した。αラクトアルブミンcDNA(ハーレー、1987)または770ベースペアPCR産物がa−P32標識dCTPを用いてニックトランス レート(BRL)された。ブロットは夜通し(65C)で予め交雑されその後65Cで16時間交雑された。ブロットは65Cで洗浄(2X SSC 1% SDSで2回、0.1X SSC 0. 1% SDSで一回)されオートラジオグラフィーのためにコダック X−OMATフィルム上に載置される。αラクトアルブミン遺伝子を含む8.0キロベース断片が図4に示す如く浄化された。8.0キロベース断片は5’フランキング領域の2.1キロベース、1.7キロベース暗号づけ領域及び3’フランキング領域の2.6キロベースを含んでいた。
[遺伝子導入マウス]
成熟したC57B6 X DBA2J F1 (B6D2)雌が前核顕微注入のための受精卵を産出するために過剰排卵(PNSG及びhCG)しICRまたはB6D2雄と交配した。卵はレイツ顕微操作器とニクソン倒立顕微鏡を用いて顕微注入された。40正常出現2細胞胚胎が各擬受胎宿主に移転された。(ウィスコンシンマディソン バイオテクノロジーセンター 遺伝子導入マウス設備、ジャン ハイデマン博士)。
[PCRを用いた遺伝子導入マウスのスクリーニング]
尾DNAがコンスタンチニ他(1986)によって記載された方法を用いて抽出された。ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)が10ml 10x PCR反応緩衝液(プロメガ会社、マディソン、WI.)、各200mM dNTP(ファルマシア Intl.、ミル ウォーキー、WI.)、各1.0μmプライマー(上流プライマー 25mer −712〜−687(5’CAATGTGGTATCTGGCTATTTAGTG 3’)(配列 ID NO:1 4)、下流プライマー 20mer +39〜+59(5’AGCCTGGGTGGCATGGAATA 3’)(配列 ID N O:15)、1ユニットタックDNAポリメラーゼ(プロメガ会社、マディソン、WI.)及び1mg ゲノミックDNAを用いて行われた。体積は2回蒸留した無菌水を用いて100mlに調整され反応は重い鉱油で上敷きされた。サンプルは30サイクル(94C 2分、50C 1.5分、72C 1.5分)を受けさせた。産物はエチディウム臭素を用いて1%アガロースゲルに調整された。
[マウス搾乳]
マウスはそれらの一腹子から4時間分離されそして麻酔をかけられた(0.01ml/g 体重 I.P. 36%プロピレングリコール、10.5%エチルアルコール(95%),41.5%無菌水、及び12%ペンタバルビトール(50mg/ml)の注射)。麻酔をかけられた後マウスは0.3I.U.オキシトシンにI.M.を注射され小さい真空搾乳機を用いて搾乳された。51匹の生きた子の内の3匹はポリメラーゼ連鎖反応を用いて遺伝子導入のものであることが確認された。3つのαラクトアルブミン遺伝子導入マウス系統の各々において観察される発現レベルを示すグラフに関する図11を参照されたし。
[ELISA]
一つの系統からの第2世代の哺乳動物が搾乳され次の過程によって牛aラクトアルブミンに関してELISA(酵素結合免疫吸着検定法)が行われた:
1.ヌンクイミューノプレートIFマキシトープ上に各ウェル (0.05M炭酸塩緩衝液内、pH9.6)毎に1/40k牛aラクトアルブミン抗血清100mlを塗布。
2.洗浄緩衝液(PBS内0.025%ツイーン20 pH7.2)を用いて4x洗浄。
3.50ml分析緩衝液(0.04M MOPS、0.12M NaCl,0.01M EDTA,0.1% ゼラチン、0.0 5% ツイーン20,0.005% クロルヘキサダイン ディグルコナーテ、ローペプティン50mg/ml,pH7.4)を付加。
4.50ml標準及びサンプルを三倍で付加。
5.50ml 1/100k希釈したαラクトアルブミン ビオチン接合体を付加。
6.4Cで夜通しインキュベート。
7.洗浄緩衝液を用いて4x洗浄。
8.100ml 1/10k分析緩衝液希釈されたエクストラビンディンペルオキシダーゼ(シグマ)を付加。RTで2時間イン キュベート。
9.洗浄緩衝液を用いて4x 2回洗浄。
10.125ml 新鮮基質緩衝液(200ml テトラメチルベンジンダイン 20mg/ml)DMSO,64ml 0.5M過酸化水素、19.76mlアセテートナトリウム、pH4.8)を付加。
11.RTで12分インキュベート。
12.基質反応を停止させるために50ml 0.5M硫酸を付加。
13.吸光度をEIA自動読取器で450nmマイナス600nmで読み取る。
牛αラクトアルブミンが1.0mg/mlのレベル迄及びそれ以上濃縮したマウス乳に存していた。発現は次の過程にてウェスタンブロッティングによって判断された。14%PAGEゲルがイモビリンP膜(ミリポア)へ移転され、それは0.02Mリン酸ナトリウム、0.12M NaCl,0.01%ゼラチン、0.05%ツイーン20,pH=7.2でブロックされそして抗牛αラクトアルブミン(1/2000希釈)を用いて2時間室温でインキュベートされた。ゲルは2回(2分)ELISA洗浄緩衝液を用いて洗浄されそして室温で2時間ヤギ抗ウサギIgG−HRPを用いてインキュベートされ、引き続いて洗浄緩衝液を用いて3回洗浄されそして2回蒸留水を用いて一回洗浄された。ゲルは基室溶液(25mg 3,3’ジアミノベンジダイン、H2中の1ml1% CoCl2、49ml PBS pH7.4及び0.05ml 30%H2O2)内に位置し発色現象の間に観察された。膜は空気乾燥された。
本発明はここに示され記載された個々の構造及び配列に限定されることはなく引用文献目録に続く特許請求の範囲の範囲内で改良された形が容認されることが理解される。
引用文献の目録
アカース、R.M.他、1981,「ペリパーチュリエント雌牛における乳分泌の黄体刺激ホルモン調節及び乳房上皮細胞の生化学的鑑別」。内分泌学、109:23。
アルバート、B.他、細胞の分子生物学(第2版),ガーランド出版会社、ニューヨーク、265〜271頁。
ボウジング、J.他、1988,「牛ベータカゼイン遺伝子の完全ヌクレオチド配列」、Aust.J.Biol.Sci.,4 1:527−537。
ブリュー、K.及びR.L.ヒル、1975、「ラクトース生合成」、Rev.Physiol. Biochem.Pharmacol.,72:105。
エイゲル、W.N.他、1984,「雌牛の乳のタンパク質の命名:第5版」。J.Dairy Sci.,64:1599。
グッドマン、G.T.他、1983,「ビトロにおいて培養された牛乳房細胞からのアルファラクトアルブミン分泌のホルモン調 節」、内分泌学、112:1324。
ホール、L.他、1987,「人間αラクトアルブミンの構成及び配列並びに乳分泌の源」、Biochem.J.,242:735−742。
ハーレー、W.L.及びL.A.シュルター、1987,「牛αラクトアルブミンcDNAの分子クローニング及びヌクレオチド配列」、遺伝子、61:119−122。
ラルソン、B.L.,1985,「乳の生合成及び細胞分泌」、In:乳分泌、129〜163頁、B.L.ラルソン編、アイオワ州大学出版、Ames。
ローウィン、B.,1990,遺伝子 IV,オックスフォード大学出版、ニューヨーク、691〜702頁。
マクファーデン、T.B.他、1987,「牛血清におけるアルファラクトアルブミン:上部発育との関係及び機能」、J.Dairy Sci.,70:259。
サンブロック、J.他、1989,分子クローニング−研究所マニアル(第2版),コールドスプリングハーバー研究所出版。
バイオレット、J.他、1987,「牛αラクトアルブミン遺伝子の完全ヌクレオチド配列:そのラットカウンターパートとの比 較」、Biochimi,69:609−620。
ウォイコック、R.他、Nucl.Acids Res.,1 0:7197−7210(1982)。
配列リスト
(1)一般情報:
(i)出願人:BLECK,GREGORY T.
BREMEL,ROBERT D.
(ii)発明の名称:牛アルファ−ラクトアルブミンを符号化するDNA配列及び使用方法
(iii)配列数:20
(iv)連絡アドレス:
(A)受信人:アンドリュース、シェールズ、スターク及びサワル
(B)通り:スート1100,ウィスコンシンアベニュー、100E
(C)町:ミルウォーキー
(D)州:WI
(E)国:米国
(F)郵便番号:53202−4178
(v)コンピュータ読出可能形式
(A)媒体形式:フロッピーディスク
(B)コンピュータ:IBM PC コンパーチブル
(C)オペレーティングシステム:PC−DOS/MS−DOS
(D)ソフトウェア:PatentIn Release #1.0,Version#1.25
(vi)現在のアプリケーションデータ:
(A)アプリケーション番号:
(B)ファイリング期日:
(C)分類:
(vii)代理人情報
(A)名称:サラ、チャールズ S
(B)登録番号:30,492
(C)参照/事件番号:F.3262−1
(ix)電話情報
(A)電話:(608)255−2022
(B)ファックス:(608)255−2182
(C)テレックス:26832 ANDSTARK
(2) 配列 ID NO:1情報:
(i)配列特徴:
(A)長さ:26ベースペア
(B)型:核酸
(C)鎖状態:単一
(D)トポロジー:リニア
(ii)分子形式:DNA(ゲノミック)
(xi)配列記載:配列 ID NO:1:
Figure 0003698369
(2) 配列 ID NO:2情報:
(i)配列特徴:
(A)長さ:88ベースペア
(B)型:核酸
(C)鎖状態:単一
(D)トポロジー:リニア
(ii)分子形式:DNA(ゲノミック)
(xi)配列記載:配列 ID NO:2:
Figure 0003698369
(2) 配列 ID NO:3情報:
(i)配列特徴:
(A)長さ:2044ベースペア
(B)型:核酸
(C)鎖状態:単一
(D)トポロジー:リニア
(ii)分子形式:DNA(ゲノミック)
(ix)特徴:
(A)名称/キー:シグナルペプチド暗号づけ領域
(B)位置:1943..2043
(ix)特徴:
(A)名称/キー:aラクトアルブミンに関する遺伝性制御領域
(B)位置:1966
(ix)特徴:
(A)名称/キー:推定ステロイド反応要素
(B)位置:1433..1466
(ix)特徴:
(A)名称/キー:RNAポリメラーゼ結合領域
(B)位置:1961..1978
(xi)配列記載:配列 ID NO:
Figure 0003698369
Figure 0003698369
(2) 配列 ID NO:4情報:
(i)配列特徴:
(A)長さ:14ベースペア
(B)型:核酸
(C)鎖状態:単一
(D)トポロジー:リニア
(ii)分子形式:DNA(ゲノミック)
(xi)配列記載:配列 ID NO:4:
Figure 0003698369
(2) 配列 ID NO:5情報:
(i)配列特徴:
(A)長さ:15ベースペア
(B)型:核酸
(C)鎖状態:単一
(D)トポロジー:リニア
(ii)分子形式:DNA(ゲノミック)
(xi)配列記載:配列 ID NO:5:
Figure 0003698369
(2) 配列 ID NO:6情報:
(i)配列特徴:
(A)長さ:15ベースペア
(B)型:核酸
(C)鎖状態:単一
(D)トポロジー:リニア
(ii)分子形式:DNA(ゲノミック)
(xi)配列記載:配列 ID NO:6:
Figure 0003698369
(2) 配列 ID NO:7情報:
(i)配列特徴:
(A)長さ:18ベースペア
(B)型:核酸
(C)鎖状態:単一
(D)トポロジー:リニア
(ii)分子形式:DNA(ゲノミック)
(xi)配列記載:配列 ID NO:7:
Figure 0003698369
(2) 配列 ID NO:8情報:
(i)配列特徴:
(A)長さ:17ベースペア
(B)型:核酸
(C)鎖状態:単一
(D)トポロジー:リニア
(ii)分子形式:DNA(ゲノミック)
(xi)配列記載:配列 ID NO:8:
Figure 0003698369
(2) 配列 ID NO:9情報:
(i)配列特徴:
(A)長さ:18ベースペア
(B)型:核酸
(C)鎖状態:単一
(D)トポロジー:リニア
(ii)分子形式:DNA(ゲノミック)
(xi)配列記載:配列 ID NO:9:
Figure 0003698369
(2) 配列 ID NO:10情報:
(i)配列特徴:
(A)長さ:43ベースペア
(B)型:核酸
(C)鎖状態:単一
(D)トポロジー:リニア
(ii)分子形式:DNA(ゲノミック)
(xi)配列記載:配列 ID NO:10:
Figure 0003698369
(2) 配列 ID NO:11情報:
(i)配列特徴:
(A)長さ:43ベースペア
(B)型:核酸
(C)鎖状態:単一
(D)トポロジー:リニア
(ii)分子形式:DNA(ゲノミック)
(xi)配列記載:配列 ID NO:11:
Figure 0003698369
(2) 配列 ID NO:12情報:
(i)配列特徴:
(A)長さ:21ベースペア
(B)型:核酸
(C)鎖状態:単一
(D)トポロジー:リニア
(ii)分子形式:DNA(ゲノミック)
(xi)配列記載:配列 ID NO:12:
Figure 0003698369
(2) 配列 ID NO:13情報:
(i)配列特徴:
(A)長さ:24ベースペア
(B)型:核酸
(C)鎖状態:単一
(D)トポロジー:リニア
(ii)分子形式:DNA(ゲノミック)
(xi)配列記載:配列 ID NO:13:
Figure 0003698369
(2) 配列 ID NO:14情報:
(i)配列特徴:
(A)長さ:25ベースペア
(B)型:核酸
(C)鎖状態:単一
(D)トポロジー:リニア
(ii)分子形式:DNA(ゲノミック)
(xi)配列記載:配列 ID NO:14:
Figure 0003698369
(2) 配列 ID NO:15情報:
(i)配列特徴:
(A)長さ:20ベースペア
(B)型:核酸
(C)鎖状態:単一
(D)トポロジー:リニア
(ii)分子形式:DNA(ゲノミック)
(xi)配列記載:配列 ID NO:15:
Figure 0003698369
(2) 配列 ID NO:16情報:
(i)配列特徴:
(A)長さ:20ベースペア
(B)型:核酸
(C)鎖状態:単一
(D)トポロジー:リニア
(ii)分子形式:DNA(ゲノミック)
(xi)配列記載:配列 ID NO:16:
Figure 0003698369
(2) 配列 ID NO:17情報:
(i)配列特徴:
(A)長さ:46ベースペア
(B)型:核酸
(C)鎖状態:単一
(D)トポロジー:リニア
(ii)分子形式:DNA(ゲノミック)
(xi)配列記載:配列 ID NO:17:
Figure 0003698369
(2) 配列 ID NO:18情報:
(i)配列特徴:
(A)長さ:45ベースペア
(B)型:核酸
(C)鎖状態:単一
(D)トポロジー:リニア
(ii)分子形式:DNA(ゲノミック)
(xi)配列記載:配列 ID NO:18:
Figure 0003698369
(2) 配列 ID NO:19情報:
(i)配列特徴:
(A)長さ:69ベースペア
(B)型:核酸
(C)鎖状態:単一
(D)トポロジー:リニア
(ii)分子形式:DNA(ゲノミック)
(xi)配列記載:配列 ID NO:19:
Figure 0003698369
(2) 配列 ID NO:20情報:
(i)配列特徴:
(A)長さ:55ベースペア
(B)型:核酸
(C)鎖状態:単一
(D)トポロジー:リニア
(ii)分子形式:DNA(ゲノミック)
(xi)配列記載:配列 ID NO:20:
Figure 0003698369

Claims (3)

  1. 配列ID NO:3を含む牛αラクトアルブミンをコード化するDNA配列から構成されるポリヌクレオチド。
  2. 請求項1に記載のポリヌクレオチドをコード化する発現ベクター。
  3. 乳房組織における分泌及び成熟するのに効果的なシグナルペプチドに関して暗号づけするDNA配列を用いて乳内に発現されるべき所望のタンパク質に関して暗号づけする外因性DNA配列に操作的にリンクされた前記αラクトアルブミン制御領域としての前記配列ID NO:3のDNA配列よりなる発現システムを含む遺伝子導入非人間哺乳動物。
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