JP3698000B2 - 電子機器および電子機器の制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器および電子機器の制御方法に係り、特にアナログ時計、ディジタル時計などの計時装置あるいは各種センサを内蔵した電子機器及びそれらの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
[1] 第1従来例
電子機器である従来のアナログ電子時計においては、歩度調整を行う場合には、回路ブロックまたはムーブメント状態において、計測を行い、検査結果に応じてパターン切断を行ったり、不揮発性メモリに歩度調整データを書き込むことにより行っていた。
[2] 第2従来例
また、特開平6−207992号公報記載の技術においては、アナログ電子時計の基準信号に同期してモータコイルを利用して歩度調整データを受信し、受信した歩度調整データにより歩度調整を行っていた。
[3] 第3従来例
さらに高度計や気圧計の機能を実現するためのセンサを備えたセンサ付アナログ電子時計におけるセンサ調整を行う場合には、ムーブメント状態で可変抵抗器を用いた調整や、調整データを不揮発性メモリに書き込むことにより行っていた。
[4] 第4従来例
またアナログ電子時計の仕様切換を行う場合には、アルミマスクによる切換や、ボンディングの有無、基板パターンの切断により設定仕様に対応するデータを制御装置に与えることにより仕様切換を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記第1従来例においては、回路ブロックまたはムーブメント状態で調整を行っているため、回路ブロックをムーブメントに組み込んだり、ムーブメントを外装に組み込んだ場合には、浮遊容量や応力の変化により特性がシフトすることとなり、調整が不正確になってしまうとともに、製品の歩留まりが悪くなってしまうという問題点があった。
また上記第2従来例においては、歩度調整データの受信がアナログ電子時計の基準信号に同期して行われているため、外部の歩度調整データの送信装置側から見れば、データの送信タイミングが基準信号の制約を受けるとともに、ノイズが入力されると基準信号と誤認識することにより誤動作してしまうという可能性があった。
【0004】
さらに上記第3従来例においては、センサ調整に際し、調整量を回路ブロックあるいはムーブメント状態で計測し、計測結果に応じて可変抵抗器を用いて調整を行ったり、不揮発性メモリに調整用データを書き込むことにより調整を行っていたため、回路ブロックをムーブメントに組み込んだり、ムーブメントを外装に組み込んだ場合には、浮遊容量や応力の変化により特性がシフトすることとなり、調整が不正確になってしまうとともに、製品の歩留まりが悪くなってしまうという問題点があった。
さらにまた、上記第4従来例においては、ICのアルミマスクによる仕様切換の場合には、ICの種類が仕様数だけ必要となってしまうという問題点があった。また、ボンディングの有無、基板パターンの切断などによりデータを与えて仕様切換を行う場合には、仕様切換用の端子(パッド)などが必要となり、チップサイズが大きくなってしまうという問題点があった。特に時計用のICは、ロジック規模が小さいため、パッドの大きさでチップのサイズが決まってしまう(いわゆる、パッドリミット)という問題点があった。
【0005】
そこで、本発明の第1の目的は、ムーブメントや外装に組み込んだ際にも調整精度を確保することができ、調整の自由度および調整速度の向上を図り、データ受信時のノイズの影響を低減して、大量のデータを容易に受信することが可能な電子機器およびその制御方法を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、ICのチップサイズを小さくすることが可能な電子機器およびその制御方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、モータコイルと、前記モータコイルに誘起された誘起電圧を検出する電圧検出部と、前記電圧検出部により検出された前記誘起電圧に基づいて、前記モータの回転検出あるいは前記モータ周辺の外部磁界検出を行う検出手段とを備えた電子機器において、前記誘起電圧を前記電圧検出部が検出する際の検出感度を切換える感度切換手段と、前記モータコイルを介して受信した受信信号が前記電圧検出部を介して受信データとして入力される受信手段とを備え、前記感度切換手段は、前記モータの回転検出時あるいは前記モータ周辺の外部磁界検出時の前記検出感度と、前記受信手段が受信信号を受信する時の前記検出感度とが異なるように前記検出感度を切換えることを特徴としている。
【0007】
具体的な態様においては、前記電圧検出部は、予め定めた比較基準電圧に基づいて前記誘起電圧の電圧レベルを判別するコンパレータを備え、前記受信信号が前記コンパレータを介して前記受信手段に受信データとして入力される。
【0008】
また他の具体的な態様においては、前記電圧検出部は、予め定めた比較基準電圧に基づいて前記誘起電圧の電圧レベルを判別するインバータを備え、前記受信信号が前記インバータを介して前記受信手段に受信データとして入力される。
【0009】
より具体的な態様において、前記感度切換手段は、前記比較基準電圧を前記回転検出時あるいは前記外部磁界検出時と、前記受信信号の受信時と、で切り換える。
【0010】
また、より具体的な態様においては、前記モータの回転検出あるいは前記モータ周辺の外部磁界検出を行う検出モードと、前記受信信号を受信する受信モードとに前記電子機器の動作モードを切り替える切替手段を備え、前記感度切換手段は、前記電子機器の動作モードに応じて前記比較基準電圧を切り換える。
【0011】
また、好ましい態様において、前記感度切換手段は、前記回転検出時あるいは前記外部磁界検出時における前記比較基準電圧を前記受信信号の受信時における前記比較基準電圧に比較して検出感度が高くなるように設定する。
【0013】
また、好ましい態様において、予め定めた設定条件に基づいて、前記感度切換手段が前記受信信号の受信時に切り換える前記比較基準電圧を予め定めた複数の候補の中のいずれかの電圧に設定する比較基準電圧設定手段とを備える。
【0014】
また、好ましい態様において、前記感度切換手段は、基準電圧を分圧して前記比較基準電圧を生成する分圧手段と、前記分圧手段における分圧比を切り換える分圧比切換手段と、を備える。
【0015】
また、より具体的な態様において、前記誘起電圧を前記モータコイルに接続された検出抵抗を介して検出する誘起電圧検出手段と、前記検出抵抗の抵抗値を前記回転検出時あるいは前記外部磁界検出時と、前記受信信号の受信時と、で切り換える検出抵抗切換手段を備えるようにしてもよい。
【0016】
また、より具体的な態様において、前記誘起電圧を前記モータコイルに接続された検出抵抗を介して検出する誘起電圧検出手段と、前記誘起電圧検出手段により検出された誘起電圧をチョッパ増幅するチョッパ増幅手段と、前記回転検出時あるいは前記外部磁界検出時には前記チョッパ増幅手段を動作させ、前記受信信号の受信時には、前記チョッパ増幅手段の動作を禁止するチョッパ増幅制御手段とを備えるようにしてもよい。
【0017】
また、より具体的な態様において、前記モータコイルは、アナログ指針により計時動作を行うアナログ計時手段に設けられた指針駆動用モータに設けられたものであり、前記受信データは、歩度調整データ、温度補正データあるいは仕様切換データのいずれかを含む。
【0018】
また、より具体的な態様において、計測対象の計測を行うセンサ手段を有し、前記受信データは、前記センサ手段の調整用データであるようにしてもよい。また、より具体的な態様において、各種情報をディジタル表示するためのディジタル表示手段を備えるようにしてもよい。
【0019】
また、本発明は、モータコイルと、前記モータコイルに誘起された誘起電圧を検出する電圧検出部とを有する電子機器の制御方法において、前記誘起電圧を前記電圧検出部により検出する電圧検出工程と、前記誘起電圧を前記電圧検出部が検出する際の検出感度を切り換える感度切換工程と、前記電圧検出工程により検出された前記誘起電圧に基づいて、モータの回転検出あるいは前記モータ周辺の外部磁界検出を行う検出工程と、前記モータコイルを介して受信した受信信号を、前記電圧検出部を介して受信データとして受信する受信工程とを有し、前記感度切換工程は、前記モータの回転検出時あるいは前記モータ周辺の外部磁界検出時の前記検出感度と、前記受信手段が受信信号を受信する時の前記検出感度とが異なるように検出感度を切換えることを特徴としている。
【0020】
また、より具体的な態様において、前記電圧検出工程は、前記誘起電圧の電圧レベルを、予め定めた比較基準電圧に基づいて判別するようにしてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。
【0022】
[1]第1実施形態
まず第1実施形態について説明する。なお、本第1実施形態にあっては、電子機器としてのアナログ電子時計を例として説明するが、本発明をこれらに限定する趣旨ではなく、モータコイル(アナログ電子時計における運針用駆動モータコイルに相当)に誘起される電圧に基づいて回転検出あるいは外部磁界検出を行う検出回路を備えるとともに、モータコイルを介して通信を行う電子機器であれば、本発明の適用が可能である。
[1.1] アナログ電子時計の概要構成
まず、アナログ電子時計の概要構成について説明する。
図1にアナログ電子時計の概要構成ブロック図を示す。
アナログ電子時計10は、基準発振信号を生成する発振ユニット11と、基準発振信号を分周して分周発振信号を出力する分周ユニット12と、分周発振信号に基づいて駆動パルス信号を生成する駆動パルス発生ユニット13と、駆動パルス信号に基づいて指針駆動用のモータコイル14を駆動するモータドライバ15と、を備えて構成されている。
【0023】
さらにアナログ電子時計10は、外部のコイルとモータコイル14とが電磁結合することにより入力される各種データを後述の電圧比較部30を介して受信するための受信ユニット20と、受信したデータに基づいて各種制御を行うデータ制御ユニット21と、受信データを記憶するためのEEPROMなどの記憶ユニット22と、記憶ユニット22に記憶されている歩度調整データに基づいて分周ユニット12を制御し、歩度調整を行う歩度調整ユニット23と、電圧比較部30を介して入力されるモータコイル14を内蔵した図示しないモータの回転検出結果あるいは当該モータ周辺の外部磁界検出結果に基づいて、モータ非回転時などに駆動パルス発生ユニット13に補正駆動パルスを生成させ出力させる補正駆動制御ユニット24と、アナログ電子時計10全体を制御するとともに、駆動パルス発生ユニット13の出力に基づいて、駆動パルス出力後の一定期間だけ、電圧比較部における検出感度を高感度に切り換えるべく制御を行う制御ユニット25と、ユーザによりリュウズスイッチ(リセットスイッチ)26が操作されたことを検出して、分周ユニット12のリセット処理を行うリセットユニット27と、モータコイル14に誘起された電圧に基づいて回転検出結果あるいは外部磁界検出結果を出力するとともに、受信ユニット20に対し、各種データを出力する電圧比較部30と、を備えて構成されている。
ここで、補正駆動制御ユニット24は、駆動パルス信号として通常出力される主駆動パルスの出力後所定のタイミングで所定の電圧値以上の逆誘起電圧が発生したか否かを電圧比較部30を介して検出することにより、モータが回転したか否かを検出すると共に、この逆誘起電圧の発生を検出しなかった場合にはモータが回転しなかったとみなして駆動パルス発生ユニット13に主駆動パルスに比してパルス幅の長い補助駆動パルスを駆動パルス信号として出力させてモータを確実に駆動させるものである。
また、これら駆動パルス発生ユニット13、受信ユニット20、データ制御ユニット21、補正駆動制御ユニット24、制御ユニット25は、フリップフロップやカウンタ回路および各種ゲート類で構成される。
【0024】
[1.2] 電圧比較部の概要構成
次に電圧比較部の概要構成について説明する。
電圧比較部30は、モータコイル14の一端に一方の入力端子(−)が接続され、他方の入力端子(+)に比較基準電圧が入力される第1コンパレータ31と、モータコイル14の他端に一方の入力端子(−)が接続され、他方の入力端子(+)に比較基準電圧が入力される第2コンパレータ32と、低電位側電源VSSと接地との間の電圧を分圧するために直列に接続された分圧抵抗R1〜R3と、制御ユニット25から出力される比較基準電圧切換制御信号SSWが“H”レベルの場合、すなわち、検出感度を低感度にする場合にオン状態(閉状態)となり、分圧抵抗R3と分圧抵抗R2の接続点を比較基準電圧入力側の入力端子(+)に接続するスイッチ33と、比較基準電圧切換制御信号SSWの信号レベルを反転して反転基準電圧切換制御信号SSW’を出力するインバータ34と、反転基準電圧切換制御信号SSW’が“H”レベルの場合、すなわち、検出感度を高感度にする場合にオン状態(閉状態)となり、分圧抵抗R2と分圧抵抗R1の接続点を比較基準電圧入力側の入力端子(+)に接続するスイッチ35と、を備えて構成されている。
この場合において、スイッチ33およびスイッチ35は、例えば、双方向MOSアナログスイッチにより構成されている。
【0025】
[1.3] 第1実施形態の動作
次に図2を参照して第1実施形態の動作について説明する。
図2に動作タイミングチャートを示す。
主駆動パルスの出力が終了するタイミングである時刻t1において制御ユニット25は、駆動パルス発生ユニット13からのタイミング信号により比較基準電圧切換制御信号SSWを“L”レベルとし、スイッチ33はオフ状態となり、インバータ34は、比較基準電圧切換制御信号SSWの信号レベルを反転して反転基準電圧切換制御信号SSW’として、スイッチ35に出力する。
この結果、スイッチ35は、オン状態(閉状態)となり、分圧抵抗R2と分圧抵抗R1の接続点を比較基準電圧入力側の入力端子(+)に接続し、検出感度は高感度(回転検出あるいは外部磁界検出状態)となり、その状態は時刻t2まで保持されることとなる。
【0026】
ところで、この時刻t1〜時刻t2までの時間には、モータ駆動信号(図2(a)参照)が出力され、モータの駆動に伴うモータ磁界が外部磁界として存在するが、信号レベルが低いため、コンパレータ31およびコンパレータ32の出力は、“L”レベルのままであり(図2(e)参照)、受信ユニット20の出力も“L”レベルのままとなる(図2(f)参照)。
次に補正駆動パルスの出力が終了するタイミング(補正駆動パルスが出力されなかった場合でも同様のタイミング)である時刻t2において制御ユニット25は、駆動パルス発生ユニット13からのタイミング信号により比較基準電圧切換制御信号SSWを“H”レベルとする。
これにより、スイッチ33はオン状態(閉状態)となり、分圧抵抗R3と分圧抵抗R2の接続点を比較基準電圧入力側の入力端子(+)に接続し、検出感度は低感度(データ受信可能状態)となり、その状態は、次回の主駆動パルスの出力が終了するタイミングである時刻t4まで保持される。
この結果、時刻t3において、外部磁界として、外部ノイズが入力された場合でも、外部ノイズは検出されず、コンパレータ31およびコンパレータ32の出力は、“L”レベルのままであり(図2(e)参照)、受信ユニット20の出力も“L”レベルのままとなる(図2(f)参照)。
【0027】
その後、時刻t4において時刻t1の場合と同様に制御ユニット25が再び比較基準電圧切換制御信号SSWを“L”レベルとすると、スイッチ33はオフ状態となり、インバータ34は、比較基準電圧切換制御信号SSWの信号レベルを反転して反転基準電圧切換制御信号SSW’として、スイッチ35に出力する。
この結果、スイッチ35は、オン状態(閉状態)となり、分圧抵抗R2と分圧抵抗R1の接続点を比較基準電圧入力側の入力端子(+)に接続し、検出感度は高感度(回転検出あるいは外部磁界検出状態)となり、その状態は時刻t6まで保持されることとなる。
この比較基準電圧切換制御信号SSWが“L”レベルである期間中の時刻t5において、モータ駆動信号(図2(a)参照)が出力され、モータの駆動に伴うモータ磁界が外部磁界として存在しており、このモータ磁界の信号レベルが高いためコンパレータ31およびコンパレータ32の出力は、モータ磁界の信号レベルに応じて“H”レベルとなる(図2(e)参照)。
しかしながら、コンパレータ32の出力のパルス周期は、本来のデータ受信時のパルス周期とは非同期であるため、受信ユニット20の出力は相変わらず、“L”レベルのままとなる(図2(f)参照)。
次に時刻t6において時刻t2の場合と同様に制御ユニット25は、比較基準電圧切換制御信号SSWを再び“H”レベルとする。
これにより、スイッチ33はオン状態(閉状態)となり、分圧抵抗R3と分圧抵抗R2の接続点を比較基準電圧入力側の入力端子(+)に接続し、検出感度は低感度(データ受信可能状態)となり、その状態は時刻t8まで保持されることとなる。
【0028】
そして、時刻t7において、図示しない外部調整装置により、時計の歩度を測定した結果に対応する(補正)データ信号が送信され、モータコイル14を介して入力されると、データ信号の信号レベルは、アナログ電子時計10を通常携帯している状態で検出される外部ノイズよりも充分に高いものに設定しているため、コンパレータ31およびコンパレータ32の出力は、データ信号の信号レベルに応じて“H”レベルとなる(図2(e)参照)。
この場合において、コンパレータ32の出力のパルス周期は、本来のデータ受信時のパルス周期と同期しているため、受信ユニット20の出力はデータ信号の信号レベルに応じて、“H”レベルとなる(図2(f)参照)。
この結果、データ制御ユニット21は、補正データを記憶ユニット22に書き込むこととなる。
その後、歩度調整ユニットは、記憶ユニット22に書き込まれた補正データに基づいて一定周期で分周ユニット12にセットあるいはリセットを行い、歩度調整を行うこととなる。
その後、時刻t8において制御ユニット25が再び比較基準電圧切換制御信号SSWを“L”レベルとすると、スイッチ33はオフ状態となり、インバータ34は、比較基準電圧切換制御信号SSWの信号レベルを反転して反転基準電圧切換制御信号SSW’として、スイッチ35に出力する。
【0029】
この結果、スイッチ35は、オン状態(閉状態)となり、分圧抵抗R2と分圧抵抗R1の接続点を比較基準電圧入力側の入力端子(+)に接続し、検出感度は高感度(回転検出あるいは外部磁界検出状態)となり、その状態は時刻t10まで保持されることとなる。
この比較基準電圧切換制御信号SSWが“L”レベルである期間中の時刻t9において、モータ駆動信号(図2(a)参照)が出力され、モータの駆動に伴うモータ磁界が外部磁界として存在しており、このモータ磁界の信号レベルが高いため、コンパレータ31およびコンパレータ32の出力は、モータ磁界の信号レベルに応じて“H”レベルとなる(図2(e)参照)。
しかしながら、コンパレータ32の出力のパルス周期は、本来のデータ受信時のパルス周期とは非同期であるため、受信ユニット20の出力は相変わらず、“L”レベルのままとなる(図2(f)参照)。
【0030】
[1.4] 第1実施形態の効果
以上の説明のように、本第1実施形態によれば、モータの回転検出あるいはモータの磁界検出を行うためのコンパレータをデータ受信用のコンパレータとして用いているため、回路規模を小さくすることができ、ICに組み込むような場合でも、ICの小型化を図れ、安価に製造することができる。
また、データ受信を行う際のコンパレータの比較基準電圧をモータの回転検出あるいはモータの磁界検出を行う際のコンパレータの比較基準電圧に対して、コンパレータが低感度になるように設定するので、ノイズの影響を受けずにデータ受信を行うことが可能となる。
さらにアナログ電子時計をムーブメント状態あるいは外装に組み込んだ状態で調整を行うことができ、調整精度を向上させることが可能となる。
また、補正データ信号の送信は、所定のパルス周期、例えば、外部調整装置側の同期信号に同期したパルス周期でアナログ電子時計側に送信するため、より確実にデータ送信を行うことができる。
また、モータの回転検出あるいはモータ周辺の外部磁界検出の検出感度を駆動パルス発生ユニット13からのタイミング信号に基づいて切り替える場合について述べたが、モータの回転検出あるいはモータ周辺の外部磁界検出を行う検出モードと、外部からのデータ信号を受信する受信モードとに切り替える切換手段を設けて、各モードの切り替えに応じて検出感度を切り替えるようにしてもよい。
【0031】
[2] 第2実施形態
次に本発明の第2実施形態について、図3を参照して説明する。
[2.1] アナログ電子時計の概要構成
図3にアナログ電子時計の概要構成ブロック図を示す。図3において、図1の第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
本第2実施形態のアナログ電子時計10Aが図1の第1実施形態のアナログ電子時計10と異なる点は、第1実施形態の電圧比較部30は、第1コンパレータ31および第2コンパレータ32の一方の入力端子に入力する比較基準電圧を変更することにより、第1コンパレータ31および第2コンパレータ32のモータの回転検出あるいはモータの磁界検出を行う際のコンパレータの検出感度と、データ受信時の検出感度とを変更していたのに対し、本第2実施形態は、第1コンパレータ31および第2コンパレータ32の検出抵抗の抵抗値を変更することにより検出感度を変更した点である。
従って、以下においては、電圧比較部の概要構成について説明する。
【0032】
電圧比較部30Aは、モータコイル14の一端に一方の入力端子(−)が接続され、他方の入力端子(+)に比較基準電圧が入力される第1コンパレータ31と、モータコイル14の他端に一方の入力端子(−)が接続され、他方の入力端子(+)に比較基準電圧が入力される第2コンパレータ32と、モータコイル14の一端とコンパレータ31の一方の入力端子(−)の接続点と後述のNチャネルトランジスタ44のドレインDとの間に直列に接続された検出抵抗R11、R12と、モータコイル14の他端とコンパレータ32の一方の入力端子(−)の接続点と後述のNチャネルトランジスタ45のドレインDとの間に直列に接続された検出抵抗R21、R22と、制御ユニット25から出力される検出抵抗切換制御信号SSW1が“H”レベルの場合、すなわち、検出感度を低感度にする場合にオン状態(閉状態)となり、抵抗R12の両端を短絡するためのスイッチ41と、制御ユニット25から出力される検出抵抗切換制御信号SSW1が“H”レベルの場合、すなわち、検出感度を低感度にする場合にオン状態(閉状態)となり、抵抗R22の両端を短絡するためのスイッチ42と、ゲートGが制御ユニット25に接続され、ソースSが接地に接続され、制御ユニット25から出力されるチョッパ制御信号SCに基づいてオン/オフを所定周期で繰り返すことによりチョッパ増幅を行わせるためのNチャネルトランジスタ44と、ゲートGが制御ユニット25に接続され、ソースSが接地に接続され、制御ユニット25から出力されるチョッパ制御信号SCに基づいてオン/オフを所定周期で繰り返すことによりチョッパ増幅を行わせるためのNチャネルトランジスタ45と、を備えて構成されている。
この場合において、スイッチ41およびスイッチ42は、例えば、双方向MOSアナログスイッチにより構成されている。
【0033】
[2.2] 第2実施形態の動作
次に再び図2を参照して第2実施形態の動作について説明する。以下の説明においては、図2における比較基準電圧切換制御信号SSWを検出抵抗切換制御信号SSW1と読み替えるものとする。
時刻t1において制御ユニット25は、検出抵抗切換制御信号SSW1を“L”レベルとし、スイッチ41、42はオフ状態となる。
この結果、検出抵抗R12は、検出抵抗R11に電気的に直列に接続された状態となり、検出抵抗R22は、検出抵抗R21に電気的に直列に接続された状態となり、検出感度は高感度(回転検出あるいは外部磁界検出状態)となり、その状態は時刻t2まで保持されることとなる。
ところで、この時刻t1〜時刻t2までの時間には、モータ駆動信号(図2(a)参照)が出力され、モータの駆動に伴うモータ磁界が外部磁界として存在するが、信号レベルが低いため、コンパレータ31およびコンパレータ32の出力は、“L”レベルのままであり(図2(e)参照)、受信ユニット20の出力も“L”レベルのままとなる(図2(f)参照)。
次に時刻t2において制御ユニット25は、検出抵抗切換制御信号SSW1を“H”レベルとする。
これにより、スイッチ41、42はオン状態となり、検出抵抗R12および検出抵抗R22は、それぞれ短絡された状態となり、実効的な検出抵抗は、検出抵抗R11および検出抵抗R21のみとなる。
従って、検出感度は低感度(データ受信可能状態)となり、その状態は時刻t4まで保持される。
【0034】
この結果、時刻t3において、外部磁界として、外部ノイズが入力された場合でも、外部ノイズは検出されず、コンパレータ31およびコンパレータ32の出力は、“L”レベルのままであり(図2(e)参照)、受信ユニット20の出力も“L”レベルのままとなる(図2(f)参照)。
その後、時刻t4において制御ユニット25が再び検出抵抗切換制御信号SSW1を“L”レベルとすると、スイッチ41、42はオフ状態となり、検出感度は高感度(回転検出あるいは外部磁界検出状態)となって、その状態は時刻t6まで保持されることとなる。
この検出抵抗切換制御信号SSW1が“L”レベルである期間中の時刻t5において、モータ駆動信号(図2(a)参照)が出力され、モータの駆動に伴うモータ磁界が外部磁界として存在しており、このモータ磁界の信号レベルが高いためコンパレータ31およびコンパレータ32の出力は、モータ磁界の信号レベルに応じて“H”レベルとなる(図2(e)参照)。
しかしながら、コンパレータ32の出力のパルス周期は、本来のデータ受信時のパルス周期とは非同期であるため、受信ユニット20の出力は相変わらず、“L”レベルのままとなる(図2(f)参照)。
次に時刻t6において制御ユニット25は、検出抵抗切換制御信号SSW1を再び“H”レベルとする。
【0035】
これにより、スイッチ41、42はオン状態となり、検出抵抗R12および検出抵抗R22は、それぞれ短絡された状態となり、実効的な検出抵抗は、検出抵抗R11および検出抵抗R21のみとなる。
従って、検出感度は低感度(データ受信可能状態)となり、その状態は時刻t8まで保持されることとなる。
そして、時刻t7において、図示しない外部調整装置により、時計の歩度を測定した結果に対応する(補正)データ信号が送信され、モータコイル14を介して入力されると、データ信号の信号レベルは、アナログ電子時計10を通常携帯している状態で検出される外部ノイズよりも充分に高いものに設定しているため、コンパレータ31およびコンパレータ32の出力は、データ信号の信号レベルに応じて“H”レベルとなる(図2(e)参照)。
この場合において、コンパレータ32の出力のパルス周期は、本来のデータ受信時のパルス周期と同期しているため、受信ユニット20の出力はデータ信号の信号レベルに応じて、“H”レベルとなる(図2(f)参照)。
この結果、データ制御ユニット21は、補正データを記憶ユニット22に書き込むこととなる。
その後、歩度調整ユニットは、記憶ユニット22に書き込まれた補正データに基づいて一定周期で分周ユニット12にセットあるいはリセットを行い、歩度調整を行うこととなる。
その後、時刻t8において制御ユニット25が再び検出抵抗切換制御信号SSW1を“L”レベルとすると、スイッチ41、42はオフ状態となり、検出感度は高感度(回転検出あるいは外部磁界検出状態)となって、その状態は時刻t10まで保持されることとなる。
【0036】
この検出抵抗切換制御信号SSW1が“L”レベルである期間中の時刻t9において、モータ駆動信号(図2(a)参照)が出力され、モータの駆動に伴うモータ磁界が外部磁界として存在しており、このモータ磁界の信号レベルが高いため、コンパレータ31およびコンパレータ32の出力は、モータ磁界の信号レベルに応じて“H”レベルとなる(図2(e)参照)。
しかしながら、コンパレータ32の出力のパルス周期は、本来のデータ受信時のパルス周期とは非同期であるため、受信ユニット20の出力は相変わらず、“L”レベルのままとなる(図2(f)参照)。
以上の説明においては、チョッパ増幅を行わない場合について説明したが、回転検出あるいは外部磁界検出状態において、制御ユニット25からチョッパ制御信号SCを出力し、このチョッパ制御信号SCに基づいてモータドライバ15の両出力の短絡/開放並びにNチャネルトランジスタ44およびNチャネルトランジスタ45のオン/オフを所定周期で繰り返すことによりモータコイル14の逆起電力によりチョッパ増幅を行わせ、より高感度で検出を行うように構成することも可能である。
【0037】
[2.3] 第2実施形態の効果
以上の説明のように、本第2実施形態によれば、モータの回転検出あるいはモータの磁界検出を行うためのコンパレータをデータ受信用のコンパレータとして用いているため、回路規模を小さくすることができ、ICに組み込むような場合でも、ICの小型化を図れ、安価に製造することができる。
また、データ受信を行う際のコンパレータの検出抵抗をモータの回転検出あるいはモータの磁界検出を行う際のコンパレータの検出抵抗に対して、コンパレータが低感度になるように低抵抗値として設定するので、ノイズの影響を受けずにデータ受信を行うことが可能となる。
さらにアナログ電子時計をムーブメント状態あるいは外装に組み込んだ状態で調整を行うことができ、調整精度を向上させることが可能となる。
また、補正データ信号の送信は、所定のパルス周期、例えば、外部調整装置側の同期信号に同期したパルス周期でアナログ電子時計側に送信するため、より確実にデータ送信を行うことができる。
【0038】
[3] 第3実施形態
次に本発明の第3実施形態について、図4を参照して説明する。
[3.1] アナログ電子時計の概要構成
図4にアナログ電子時計の概要構成ブロック図を示す。図4において、図3の第2実施形態と同様の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
本第3実施形態のアナログ電子時計10Bが図3の第2実施形態のアナログ電子時計10Aと異なる点は、制御ユニット25の機能の一部を補正駆動制御ユニット24Aに持たせ、制御ユニット25を省略した点と、第2実施形態の電圧比較部30Aが第1コンパレータ31および第2コンパレータ32の検出抵抗の抵抗値を変更することにより検出感度を変更していたのに対して、本第3実施形態の電圧比較部30Bは、チョッパ増幅の有無により検出感度を変更する点である。
なお、補正駆動制御ユニット24Aは、フリップフロップやカウンタ回路および各種ゲート類で構成される。
従って、以下においては、電圧比較部の概要構成について説明する。
電圧比較部30Bは、モータコイル14の一端に一方の入力端子(−)が接続され、他方の入力端子(+)に比較基準電圧が入力される第1コンパレータ31と、モータコイル14の他端に一方の入力端子(−)が接続され、他方の入力端子(+)に比較基準電圧が入力される第2コンパレータ32と、モータコイル14の一端とコンパレータ31の一方の入力端子(−)の接続点と後述のNチャネルトランジスタ51のドレインDとの間に直列に接続された検出抵抗R41と、モータコイル14の他端とコンパレータ32の一方の入力端子(−)の接続点と後述のNチャネルトランジスタ52のドレインDとの間に直列に接続された検出抵抗R42と、ゲートGが補正駆動制御ユニット24Aに接続され、ソースSが接地に接続され、補正駆動制御ユニット24Aから出力されるチョッパ増幅制御信号SC1に基づいてモータドライバ15の両出力の短絡/開放と同時にオン/オフを所定周期で繰り返すことによりチョッパ増幅を行わせるためのNチャネルトランジスタ51と、ゲートGが補正駆動制御ユニット24Aに接続され、ソースSが接地に接続され、補正駆動制御ユニット24Aから出力されるチョッパ増幅制御信号SC1に基づいてモータドライバ15の両出力の短絡/開放と同時にオン/オフを所定周期で繰り返すことによりチョッパ増幅を行わせるためのNチャネルトランジスタ52と、を備えて構成されている。
【0039】
[3.2] 第3実施形態の動作
次に第3実施形態の主要動作について説明する。
回転検出あるいは外部磁界検出状態においては、補正駆動制御ユニット24Aから出力されるチョッパ増幅制御信号SC1は所定周期で“H”レベル→“L”レベル→“H”レベル→……とレベル遷移を繰り返す。
これにより、Nチャネルトランジスタ51およびNチャネルトランジスタ52は、モータドライバ15の両出力の短絡/開放と同時にオン/オフを所定周期で繰り返すことによりチョッパ増幅が行われることとなり、高感度で回転検出あるいは外部磁界検出を行うこととなる。
一方、データ受信時においては、補正駆動制御ユニット24Aから出力されるチョッパ増幅制御信号SC1は、常時“L”レベルとなる。
従って、Nチャネルトランジスタ51およびNチャネルトランジスタ52は、常時オンとなり、低感度で外部の影響を受けることなく、データ受信を行うこととなる。
【0040】
[3.3] 第3実施形態の効果
以上の説明のように、本第3実施形態によれば、モータの回転検出あるいはモータの磁界検出を行うためのコンパレータをデータ受信用のコンパレータとして用いているため、回路規模を小さくすることができ、ICに組み込むような場合でも、ICの小型化を図れ、安価に製造することができる。
また、モータの回転検出あるいはモータの磁界検出を行う際には、チョッパ増幅を行い高感度で検出を行うとともに、データ受信を行う際には、チョッパ増幅を行わずにコンパレータが低感度になるよう設定するので、ノイズの影響を受けずにデータ受信を行うことが可能となる。
さらにアナログ電子時計をムーブメント状態あるいは外装に組み込んだ状態で調整を行うことができ、調整精度を向上させることが可能となる。
また、補正データ信号の送信は、所定のパルス周期、例えば、外部調整装置側の同期信号に同期したパルス周期でアナログ電子時計側に送信するため、より確実にデータ送信を行うことができる。
【0041】
[4] 第4実施形態
次に本発明の第4実施形態について、図5を参照して説明する。
[4.1] アナログ電子時計の概要構成
図5にアナログ電子時計の概要構成ブロック図を示す。図5において、図3の第2実施形態と同様の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
本第4実施形態のアナログ電子時計10Cが図3の第2実施形態のアナログ電子時計10Aと異なる点は、コンパレータ31に代えて、インバータ61を用い、コンパレータ32に代えてインバータ62を用いた点である。
従って、以下においては、電圧比較部の概要構成について説明する。
【0042】
電圧比較部30Cは、モータコイル14の一端に入力端子が接続された第1インバータ61と、モータコイル14の他端に入力端子が接続された第2インバータ62と、モータコイル14の一端とインバータ61の入力端子の接続点と後述のNチャネルトランジスタ44のドレインDとの間に直列に接続された検出抵抗R11、R12と、モータコイル14の他端とインバータ62の入力端子の接続点と後述のNチャネルトランジスタ45のドレインDとの間に直列に接続された検出抵抗R21、R22と、制御ユニット25から出力される検出抵抗切換制御信号SSW1が“H”レベルの場合、すなわち、検出感度を低感度にする場合にオン状態(閉状態)となり、抵抗R12の両端を短絡するためのスイッチ41と、制御ユニット25から出力される検出抵抗切換制御信号SSW1が“H”レベルの場合、すなわち、検出感度を低感度にする場合にオン状態(閉状態)となり、抵抗R22の両端を短絡するためのスイッチ42と、ゲートGが制御ユニット25に接続され、ソースSが接地に接続され、制御ユニット25から出力されるチョッパ制御信号SCに基づいてモータドライバ15の両出力の短絡/開放と同時にオン/オフを所定周期で繰り返すことによりチョッパ増幅を行わせるためのNチャネルトランジスタ44と、ゲートGが制御ユニット25に接続され、ソースSが接地に接続され、制御ユニット25から出力されるチョッパ制御信号SCに基づいてモータドライバ15の両出力の短絡/開放と同時にオン/オフを所定周期で繰り返すことによりチョッパ増幅を行わせるためのNチャネルトランジスタ45と、を備えて構成されている。
この場合において、スイッチ41およびスイッチ42は、例えば、双方向MOSアナログスイッチにより構成されている。
【0043】
[4.2] 第4実施形態の動作
次に再び図2を参照して第4実施形態の動作について説明する。以下の説明においては、図2における比較基準電圧切換制御信号SSWを検出抵抗切換制御信号SSW1と読み替え、コンパレータ出力をインバータ出力と読み替えるものとする。
時刻t1において制御ユニット25は、検出抵抗切換制御信号SSW1を“L”レベルとし、スイッチ41、42はオフ状態となる。
この結果、検出抵抗R12は、検出抵抗R11に電気的に直列に接続された状態となり、検出抵抗R22は、検出抵抗R21に電気的に直列に接続された状態となり、検出感度は高感度(回転検出あるいは外部磁界検出状態)となり、その状態は時刻t2まで保持されることとなる。
ところで、この時刻t1〜時刻t2までの時間には、モータ駆動信号(図2(a)参照)が出力され、モータの駆動に伴うモータ磁界が外部磁界として存在するが、信号レベルが低いため、インバータ61およびインバータ62の出力は、“L”レベルのままであり(図2(e)参照)、受信ユニット20の出力も“L”レベルのままとなる(図2(f)参照)。
【0044】
次に時刻t2において制御ユニット25は、検出抵抗切換制御信号SSW1を“H”レベルとする。
これにより、スイッチ41、42はオン状態となり、検出抵抗R12および検出抵抗R22は、それぞれ短絡された状態となり、実効的な検出抵抗は、検出抵抗R11および検出抵抗R21のみとなる。
従って、検出感度は低感度(データ受信可能状態)となり、その状態は時刻t4まで保持される。
この結果、時刻t3において、外部磁界として、外部ノイズが入力された場合でも、外部ノイズは検出されず、インバータ61およびインバータ62の出力は、“L”レベルのままであり(図2(e)参照)、受信ユニット20の出力も“L”レベルのままとなる(図2(f)参照)。
その後、時刻t4において制御ユニット25が再び検出抵抗切換制御信号SSW1を“L”レベルとすると、スイッチ41、42はオフ状態となり、検出感度は高感度(回転検出あるいは外部磁界検出状態)となって、その状態は時刻t6まで保持されることとなる。
【0045】
この検出抵抗切換制御信号SSW1が“L”レベルである期間中の時刻t5において、モータ駆動信号(図2(a)参照)が出力され、モータの駆動に伴うモータ磁界が外部磁界として存在しており、このモータ磁界の信号レベルが高いためインバータ61およびインバータ62の出力は、モータ磁界の信号レベルに応じて“H”レベルとなる(図2(e)参照)。
しかしながら、インバータ62の出力のパルス周期は、本来のデータ受信時のパルス周期とは非同期であるため、受信ユニット20の出力は相変わらず、“L”レベルのままとなる(図2(f)参照)。
次に時刻t6において制御ユニット25は、検出抵抗切換制御信号SSW1を再び“H”レベルとする。
これにより、スイッチ41、42はオン状態となり、検出抵抗R12および検出抵抗R22は、それぞれ短絡された状態となり、実効的な検出抵抗は、検出抵抗R11および検出抵抗R21のみとなる。
従って、検出感度は低感度(データ受信可能状態)となり、その状態は時刻t8まで保持されることとなる。
【0046】
そして、時刻t7において、図示しない外部調整装置により、時計の歩度を測定した結果に対応する(補正)データ信号が送信され、モータコイル14を介して入力されると、データ信号の信号レベルは、アナログ電子時計10を通常携帯している状態で検出される外部ノイズよりも充分に高いものに設定しているため、インバータ61およびインバータ62の出力は、データ信号の信号レベルに応じて“H”レベルとなる(図2(e)参照)。
この場合において、インバータ62の出力のパルス周期は、本来のデータ受信時のパルス周期と同期しているため、受信ユニット20の出力はデータ信号の信号レベルに応じて、“H”レベルとなる(図2(f)参照)。
この結果、データ制御ユニット21は、補正データを記憶ユニット22に書き込むこととなる。
その後、歩度調整ユニットは、記憶ユニット22に書き込まれた補正データに基づいて一定周期で分周ユニット12にセットあるいはリセットを行い、歩度調整を行うこととなる。
その後、時刻t8において制御ユニット25が再び検出抵抗切換制御信号SSW1を“L”レベルとすると、スイッチ41、42はオフ状態となり、検出感度は高感度(回転検出あるいは外部磁界検出状態)となって、その状態は時刻t10まで保持されることとなる。
【0047】
この検出抵抗切換制御信号SSW1が“L”レベルである期間中の時刻t9において、モータ駆動信号(図2(a)参照)が出力され、モータの駆動に伴うモータ磁界が外部磁界として存在しており、このモータ磁界の信号レベルが高いため、インバータ61およびインバータ62の出力は、モータ磁界の信号レベルに応じて“H”レベルとなる(図2(e)参照)。
しかしながら、インバータ62の出力のパルス周期は、本来のデータ受信時のパルス周期とは非同期であるため、受信ユニット20の出力は相変わらず、“L”レベルのままとなる(図2(f)参照)。
以上の説明においては、チョッパ増幅を行わない場合について説明したが、回転検出あるいは外部磁界検出状態において、制御ユニット25からチョッパ制御信号SCを出力し、このチョッパ制御信号SCに基づいてモータドライバ15の両出力の短絡/開放及びNチャネルトランジスタ44およびNチャネルトランジスタ45のオン/オフを所定周期で繰り返すことによりモータコイル14の逆起電力によりチョッパ増幅を行わせ、より高感度で検出を行うように構成することも可能である。
なお、チョッパ増幅の必要がない場合には、Nチャネルトランジスタ44、45を設けないように構成することも可能である。
【0048】
[4.3] 第4実施形態の効果
以上の説明のように、本第4実施形態によれば、モータの回転検出あるいはモータの磁界検出を行うためのインバータをデータ受信用のインバータとして用いているため、回路規模を小さくすることができ、ICに組み込むような場合でも、ICの小型化を図れ、安価に製造することができる。
また、データ受信を行う際のインバータの検出抵抗をモータの回転検出あるいはモータの磁界検出を行う際のインバータの検出抵抗に対して、インバータが低感度になるように低抵抗値として設定するので、ノイズの影響を受けずにデータ受信を行うことが可能となる。
さらにアナログ電子時計をムーブメント状態あるいは外装に組み込んだ状態で調整を行うことができ、調整精度を向上させることが可能となる。
また、補正データ信号の送信は、所定のパルス周期、例えば、外部調整装置側の同期信号に同期したパルス周期でアナログ電子時計側に送信するため、より確実にデータ送信を行うことができる。
【0049】
[5] 変形例
[5.1] 第1変形例
上記説明においては、データ受信時の検出感度をモータの回転検出時あるいは磁界検出時に比して低感度に設定してノイズの影響を受けずにデータ受信を行うようにする場合について説明したが、データ受信時の検出感度をモータの回転検出時あるいは磁界検出時に比して高感度に設定してもよい。
この場合、例えば電子時計の外装(ハウジング)に磁界を通しにくい耐磁材料などを使用したためにモータコイル14を介して受信される信号強度が低くなってしまう場合でも、確実に各種データの受信を検出することができる。
また、電子時計内部のモータコイル14の特性や配置が異なることによって受信される信号強度が低くなってしまう場合もあるため、この場合もデータ受信時の検出感度を高感度に設定する必要がある。
従って、データ受信時の検出感度は、電子時計の仕様などに応じてモータの回転検出時あるいは磁界検出時の検出感度とは独立して設定することが望ましい。
【0050】
ここで、図6は、データ受信時の検出感度を簡易に切換可能にしたアナログ電子時計の概要構成ブロック図である。
このアナログ電子時計10Dが図1に示したアナログ電子時計10と異なる点は、検出感度を高感度、中間度、低感度の3種類に設定可能な点と、外部書き込み端子を介して予め定めた設定条件を指示する入力信号を入力し、この入力信号に応じてデータ受信時の検出感度を高感度、中間度、低感度のいずれの感度に設定するかのデータを記憶ユニット22に書き込む書込制御ユニット(比較基準電圧設定手段)70を配置した点である。
なお、書き込み制御ユニット70は、フリップフロップやカウンタ回路および各種ゲート類で構成される。
すなわち、このアナログ電子時計10Dにおいては、電圧検出部30Aは、分圧抵抗R4と、この分圧抵抗R4と分圧抵抗R3の接続点を第1コンパレータ31の入力端子(+)及び第2コンパレータ32の入力端子(+)に接続するスイッチ36とが新たに設けられ、制御ユニット25によりスイッチ33、35、36がそれぞれ制御されることにより検出感度を高感度、中間度、低感度のいずれかに切り換え可能にしている。
また、書込制御ユニット70は、検出感度切換用の端子を介してアナログ電子時計10Dの設定条件(外装、ムーブメントの種類などの仕様など)に対応する入力データに基づき、データ受信時の検出感度を高感度、中間度、低感度のいずれかに切り換えるかを示すデータを記憶ユニット22に書き込むものである。なお、データ受信時の検出感度を高感度、中間度または低感度に設定するための感度設定用データは予め記憶ユニット22に記憶されている。
【0051】
これにより、このアナログ電子時計10Dは、制御ユニット25が記憶ユニット22に記憶されている感度設定用データに基づいてスイッチ33、35、36を制御することにより、データ受信時の検出感度を高感度、中間度、低感度のいずれかに切り換えることができる。
従って、このアナログ電子時計10Dは、この時計の仕様などの設定条件に基づいてデータ受信時の検出感度を簡易に切り換えることができるようになっている。
また、書込制御ユニット70に代えて、データ受信時の検出感度切換用の基板パターンあるいは設定用ヒューズ(比較基準電圧設定手段)を設けることにより、この基板パターンあるいは設定用ヒューズの切断の有無に応じてデータ受信時の検出感度を切り換えるようにしてもよい。
なお、データ検出時の検出感度を切り換える場合に限らず、回転検出時あるいは磁界検出時の検出感度についても高感度、中間度、低感度のいずれかに切り換えるようにしてもよい。
【0052】
[5.2] 第2変形例
上記説明においては、歩度調整をおこなうための補正データを受信する場合について説明したが、補正データとして、歩度調整用のための温度補正データを受信したり、各種測定用のセンサ内蔵型のアナログ電子時計の場合のセンサ調整用補正データを受信するように構成することも可能である。
各種測定用のセンサとしては、気圧計、高度計として圧力センサや、方位計としてジャイロセンサ、変位センサ、磁気センサなどが考えられる。
【0053】
[5.3] 第3変形例
上記説明においては、アナログ指針のみを有するアナログ電子時計について説明したが、各種測定用のセンサの測定結果を液晶表示装置にディジタル表示を行うディジタル表示付アナログ電子時計についても適用が可能である。
【0054】
[5.4] 第4変形例
以上の説明においては、補正データを受信する場合について説明していたが、電子機器の仕様切換を行うための仕様切換データを受信し、受信した仕様切換データに基づいて、ムーブメント状態あるいは外装組込状態で使用切換を行う場合についても適用が可能である。
これにより、仕様切換をアルミマスクによる切換や、ボンディングの有無、基板パターンの切断などにより行う必要がなくなり、仕様毎のICを用意する必要がなくなる。
また、仕様切り換え用の端子を設ける必要もなく、チップサイズが増加することもない。
仕様切換の態様としては、発振信号の分周比を切り換えたり、同一のICで機能を制限するなど、様々な仕様切換に適用することが可能である。
【0055】
[5.5] 第5変形例
上記実施形態においては、電子機器としてアナログ電子時計を例にとって説明したが、これに限らず、例えば、電動歯ブラシや、電動ひげ剃り、コードレス電話、携帯電話、パーソナルハンディフォン、モバイルパソコン、PDA(Personal Digital Assistants:個人向情報端末)などの各種電子機器の調整や、内蔵センサの調整、仕様切換にも適用可能である。
【0056】
[5.6] 第6変形例
上記実施形態においては、調整データ、補正データなどを送受信する場合について説明したが、調整や補正に用いるばかりでなく、電子機器側で記憶すべき各種データを同様の手法により電子機器側の内部同期信号に非同期で転送する構成とすることも可能である。
これにより大量のデータを容易に転送することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のアナログ電子時計の概要構成ブロック図である。
【図2】 第1実施形態の動作タイミングチャートである。
【図3】 第2実施形態のアナログ電子時計の概要構成ブロック図である。
【図4】 第3実施形態のアナログ電子時計の概要構成ブロック図である。
【図5】 第4実施形態のアナログ電子時計の概要構成ブロック図である。
【図6】 第1変形例のアナログ電子時計の概要構成ブロック図である。
【符号の説明】
10、10A、10B、10C、10D……アナログ電子時計
11…発振ユニット
12……分周ユニット
13……駆動パルス発生ユニット
14……モータコイル
15……モータドライバ
20……受信ユニット
21……データ制御ユニット
22……記憶ユニット
23……歩度調整ユニット
24……補正駆動制御ユニット
25……制御ユニット
26……リュウズスイッチ(リセットスイッチ)
27……リセットユニット
30、30A、30B、30C……電圧比較部
31……コンパレータ
32……コンパレータ
33、35、36、41、42……スイッチ
34……インバータ
44、45、51、52……Nチャネルトランジスタ
70……書込制御ユニット
R1、R2、R3、R4……分圧抵抗
R11、R12、R21、R22、R41、R42……検出抵抗
Claims (15)
- モータコイルと、
前記モータコイルに誘起された誘起電圧を検出する電圧検出部と、
前記電圧検出部により検出された前記誘起電圧に基づいて、前記モータの回転検出あるいは前記モータ周辺の外部磁界検出を行う検出手段と
を備えた電子機器において、
前記誘起電圧を前記電圧検出部が検出する際の検出感度を切換える感度切換手段と、
前記モータコイルを介して受信した受信信号が前記電圧検出部を介して受信データとして入力される受信手段とを備え、
前記感度切換手段は、前記モータの回転検出時あるいは前記モータ周辺の外部磁界検出時の前記検出感度と、前記受信手段が受信信号を受信する時の前記検出感度とが異なるように前記検出感度を切換えることを特徴とする電子機器。 - 請求項1記載の電子機器において、
前記電圧検出部は、予め定めた比較基準電圧に基づいて前記誘起電圧の電圧レベルを判別するコンパレータを備え、
前記受信信号が前記コンパレータを介して前記受信手段に受信データとして入力されることを特徴とする電子機器。 - 請求項1記載の電子機器において、
前記電圧検出部は、予め定めた比較基準電圧に基づいて前記誘起電圧の電圧レベルを判別するインバータを備え、
前記受信信号が前記インバータを介して前記受信手段に受信データとして入力されることを特徴とする電子機器。 - 請求項2または請求項3記載の電子機器において、
前記感度切換手段は、前記比較基準電圧を前記回転検出時あるいは前記外部磁界検出時と、前記受信信号の受信時と、で切り換えることを特徴とする電子機器。 - 請求項4記載の電子機器において、
前記モータの回転検出あるいは前記モータ周辺の外部磁界検出を行う検出モードと、前記受信信号を受信する受信モードとに前記電子機器の動作モードを切り替える切替手段を備え、
前記感度切換手段は、前記電子機器の動作モードに応じて前記比較基準電圧を切り換えることを特徴とする電子機器。 - 請求項4または5記載の電子機器において、
前記感度切換手段は、前記回転検出時あるいは前記外部磁界検出時における前記比較基準電圧を前記受信信号の受信時における前記比較基準電圧に比較して検出感度が高くなるように設定することを特徴とする電子機器。 - 請求項4または5記載の電子機器において、
予め定めた設定条件に基づいて、前記感度切換手段が前記受信信号の受信時に切り換える前記比較基準電圧を予め定めた複数の候補の中のいずれかの電圧に設定する比較基準電圧設定手段とを備えたことを特徴とする電子機器。 - 請求項4ないし請求項7のいずれかに記載の電子機器において、
前記感度切換手段は、基準電圧を分圧して前記比較基準電圧を生成する分圧手段と、
前記分圧手段における分圧比を切り換える分圧比切換手段と、
を備えたことを特徴とする電子機器。 - 請求項2記載の電子機器において、
前記モータコイルに誘起された電圧を前記モータコイルに接続された検出抵抗を介して検出する誘起電圧検出手段と、
前記検出抵抗の抵抗値を前記回転検出時あるいは前記外部磁界検出時と、前記受信信号の受信時と、で切り換える検出抵抗切換手段を備えたことを特徴とする電子機器。 - 請求項2記載の電子機器において、
前記誘起電圧を前記モータコイルに接続された検出抵抗を介して検出する誘起電圧検出手段と、
前記誘起電圧検出手段により検出された誘起電圧をチョッパ増幅するチョッパ増幅手段と、
前記回転検出時あるいは前記外部磁界検出時には前記チョッパ増幅手段を動作させ、前記受信信号の受信時には、前記チョッパ増幅手段の動作を禁止するチョッパ増幅制御手段と、
を備えたことを特徴とする電子機器。 - 請求項1記載の電子機器において、
前記モータコイルは、アナログ指針により計時動作を行うアナログ計時手段に設けられた指針駆動用モータに設けられたものであり、
前記受信データは、歩度調整データ、温度補正データあるいは仕様切換データのいずれかを含むことを特徴とする電子機器。 - 請求項1記載の電子機器において、
計測対象の計測を行うセンサ手段を有し、
前記受信データは、前記センサ手段の調整用データであることを特徴とする電子機器。 - 請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の電子機器において、
各種情報をディジタル表示するためのディジタル表示手段を備えたことを特徴とする電子機器。 - モータコイルと、前記モータコイルに誘起された誘起電圧を検出する電圧検出部とを有する電子機器の制御方法において、
前記誘起電圧を前記電圧検出部により検出する電圧検出工程と、
前記誘起電圧を前記電圧検出部が検出する際の検出感度を切り換える感度切換工程と、
前記電圧検出工程により検出された前記誘起電圧に基づいて、モータの回転検出あるいは前記モータ周辺の外部磁界検出を行う検出工程と、
前記モータコイルを介して受信した受信信号を、前記電圧検出部を介して受信データとして受信する受信工程とを有し、
前記感度切換工程は、前記モータの回転検出時あるいは前記モータ周辺の外部磁界検出時の前記検出感度と、前記受信手段が受信信号を受信する時の前記検出感度とが異なるように検出感度を切換えることを特徴とする電子機器の制御方法。 - 請求項14記載の電子機器の制御方法において、
前記電圧検出工程は、前記誘起電圧の電圧レベルを、予め定めた比較基準電圧に基づいて判別することを特徴とする電子機器の制御方法。
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