JP3697989B2 - 電動ホッチキス - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、収納室に収納されたシートステープルを打出通路の一端に送り出し、この打出通路の一端に送り出されたステープルをフォーミングプレートによりコ字状に成形し、このコ字状に成形されたステープルをドライバにより打出通路の他端から打ち出す電動ホッチキスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、シート束を載置するテーブルと、シートステープルを収納したカートリッジが装着される本体と、前記テーブルを昇降させる駆動機構と、前記カートリッジの打出部からステープルをシート束に打ち込むドライバとを備えた電動ホッチキスが知られている。
【0003】
前記駆動機構は、駆動モータと、この駆動モータによって回転する減速ギア列と、この減速ギア列によって回転していく駆動軸とを備えている。この駆動軸には、前記テーブルを上下動させるためのテーブルカムと、ドライバを上下動させるためのドライバカム等とが設けられている。そして、駆動軸が1回転することによりテーブルが上下に1往復動し、このテーブルの往復動に連動してドライバがステープルを打出部から打ち出していく。そして、シート束を打ち抜いたステープルの脚部をテーブルに設けたクリンチャ機構によってクリンチして一連の綴り動作が完了するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような電動ホッチキスにあっては、駆動モータはモータ軸がステープルの送り方向と直交する方向に配置され、減速ギアの軸がモータ軸と平行となるように側壁に複数取り付けられている。このため、減速ギアが側壁に複数並設されており、この複数の減速ギアの並設により上下方向や前後方向に本体が大きくなってしまうという問題があった。さらに、ドライバを上下動させるためにドライバカムとドライバとの間にリンク機構を設け、このリンク機構を介してドライバを上下動させている。このため、構造が複雑化するとともに本体がさらに大型化してしまう等の問題があった。
【0005】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型化を図ることのできる電動ホッチキスを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、収納室に収納されたシートステープルを打出通路の一端に向けて送り出す送出手段と、往復動可能に配置されたフォーミングプレートおよびドライバと、このフォーミングプレートおよびドライバを保持してフォーミングプレートおよびドライバを往復動させるホルダと、このホルダをカムを介して往復動させるための駆動軸と、この駆動軸を回転させるモータとを備え、前記打出通路の一端に送り出されたステープルをフォーミングプレートの往動によりコ字状に成形し、このコ字状に成形されたステープルをドライバの往動により打出通路の他端から打ち出す電動ホッチキスであって、
前記モータのモータ軸をシートステープルの送り出し方向に向け、
前記モータ軸に対して駆動軸を一直線上に配置し、
前記モータ軸の回動により駆動軸を回動させる減速用の遊星ギアを駆動軸に沿って配置したことを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、前記ホルダを直接往復動させるホルダカムを前記駆動軸に設けたことを特徴とする
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係わる電動ホッチキスの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1ないし図4に示す電動ホッチキス1は、ホッチキス本体10と、ホッチキス本体10に着脱可能に装着されるカートリッジ600とを有している。
【0011】
ホッチキス本体10には、カートリッジ600に設けた打出通路601からステープルSを打ち出していく打出し機構100と、打ち出されたステープルの先端部を折り曲げるクリンチャ機構200と、カートリッジ600内に積層されたシートステープルSTを打出通路601の一端へ送り出す送出機構300と、各機構100,200,300を駆動する駆動機構400と、ステープルをコ字状に成形した後に後述するアンビルを打出通路601から引き込めるアンビル機構500とが設けられている。
【0012】
ホッチキス本体10は、図3に示すように、断面が略円形状のモータ室11およびギア室12を形成した本体ケース13を備えており、ギア室12の内側には内歯12Aが形成されている。本体ケース13の両側面13A,13Aには図5に示すようにL字状の溝14,14が形成されている。この溝14,14の前端が側面13A,13Aの前端まで達していて溝14,14の前端が開放されている。同様に、溝14,14の上端が側面13A,13Aの上端まで達していて溝14,14の上端が開放されている。そして、各溝14にはクリンチャリンク201が鎖線位置まで回動可能に取り付けられている。
【0013】
本体ケース13の上部には図6に示すように所定の高さを有するとともに前後方向に延びた上壁部16,16が形成されており、この上壁部16,16の内側の下部には前後方向に延びた案内溝18,18が形成され、上壁部16,16の内側の上部には前後方向に延びた案内突条部19,19が形成されている。また、本体ケース13の天井壁部20の前端には凹部21が形成され、この凹部21の中央部には切欠22が形成されている。
【0014】
本体ケース13の両側面13A,13Aには図7に示すように側板23,23が取り付けられ、本体ケース13の前面および後面には前板25および後板26が取り付けられている。側板23,23の内側の上部には左右方向に対して所定の幅を有する平板状の突起27,27が形成され(図46参照)、側板23,23の上端には内側に延びた当接部28,28が設けられている。また、一方の側板23にはクリンチャリンク201が実線位置(図5参照)に位置しているとき、これを検知するマイクロスイッチ29が取り付けられている。クリンチャリンク201が実線位置に位置しているとき、後述するフォーミングホルダ110がホームポジション(図3に示す位置)に位置している。
【0015】
また、本体ケース13の天井壁20の後部側にはネジN1によって固定バネ40が取り付けられている。この固定バネ40は、ほぼV字形に形成された谷部41と、この谷部41の後方にへ字状に形成された山部42とを有している。
[駆動機構]
駆動機構400は、図3に示すように、モータMのモータ軸Maに取り付けられた駆動ギア401と、駆動軸410に装着された第1ミッドギアホルダ420と、駆動軸410に装着された第2ミッドギアホルダ430と、駆動ギアホルダ440と、ドライバカム470と、ドライバリターンカム471と、フォーミングカム472と、フォーミングリターンカム473等とを有している。駆動ギアホルダ440と各カム470〜473は、駆動軸410のDカット部分に装着されており、駆動軸410とともに回転していくようになっている。
【0016】
また、モータMのモータ軸Maが後述するカートリッジ600のシートステープルSTの送り出し方向と同一方向に向くようにモータMがカートリッジ600の下方に配置されている。さらに、モータ軸Maと駆動軸410とが同一直線上に配置されている。
[第1ミッドギアホルダ]
第1ミッドギアホルダ420は図8に示すように円板421を有しており、この円板421の一側面には一対の軸422,422が円板421の中心に対して対称に設けられ、円板421の他側面の中心部には軸424が設けらている。この軸424の周囲にはギア424Aが形成され、また軸424には孔424Bが形成されている。軸422,422には、遊星ギア425,425が回動自在に装着され(図3参照)、この遊星ギア425,425はギア室12の内歯12Aに噛合するとともに駆動ギア401に噛合している。この第1ミッドギアホルダ420の軸424の孔424Bには駆動軸410の一端が挿入されていて、その一端が回動自在に保持されている。駆動軸410の他端は前板25に回動自在に保持されている。
[第2ミッドギアホルダ]
第2ミッドギアホルダ430は図9に示すように円板431を有しており、この円板431の一側面には3つの軸432とこの軸432と同じ高さの3つの保持部433とが交互に等間隔に円板431の周縁に沿って設けられている。各軸432の端面には軸432より小径の突起432Aが設けられており、各保持部433の端面には円形の突起433Aが設けられている。また、円板431の他側面には軸435が形成されており、この軸435の周囲にはギア435Aが形成されている。この軸435および円板431には貫通した軸孔436が形成されている。この軸孔436には図3に示すように駆動軸410が貫装されており、第2ミッドギアホルダ430が駆動軸410に回動自在に装着されている。
【0017】
そして、各軸432には遊星ギア437が回動自在に装着され(図3参照)、この遊星ギア437がギア室12の内歯12Aに噛合するとともに第1ミッドギアホルダ420のギア424Aに噛合している。
【0018】
第2ミッドギアホルダ430の各保持部433には、図10に示すように、ギアプレート450が取り付けられている。このギアプレート450は、図11に示すように、中央部に形成された孔451と、この孔451の周囲に沿って3つの小径孔452と3つの大径孔453とが交互に形成されている。各大径孔453には第2ミッドギアホルダ430の各保持部433の突起433Aが嵌入されていてギアプレート450が第2ミッドギアホルダ430の保持部433に取り付けられている。
【0019】
また、ギアプレート450の各小径孔452には、軸432の突起432Aが嵌入されており、これにより軸432の一端がギアプレート450の小径孔452に保持された状態となっている。すなわち、各軸432の両端が円板431とギアプレート450とで保持される状態となっていることにより軸432の強度が確保されている。このギアプレート450は図3では省略してある。
[駆動ギアホルダ]
駆動ギアホルダ440は、図12ないし図15に示すように円板441を有している。この円板441の一側面には、3つの軸442とこの軸442と同じ高さの3つの保持部443とが交互に等間隔に円板441の周縁に沿って設けられている。なお、図13では軸442と保持部443とを省略してある。
【0020】
各軸442の端面には軸442より小径の突起442Aが設けられており、各保持部443の端面には円形の突起443Aが設けられている。各軸442には遊星ギア444が回動自在に装着され、この遊星ギア444はギア室12の内歯12Aに噛合するとともに第2ミッドギアホルダ430のギア435Aに噛合している。
【0021】
駆動ギアホルダ440の各保持部443には、第2ミッドギアホルダ430と同様に図11に示すギアプレート450が取り付けられており、このギアプレート450により、軸442の強度が確保されている。このギアプレート450は図3では省略してある。
【0022】
また、円板441の周端には周方向に沿って延びるとともに所定の幅を有する円弧状の切欠445が形成されている。その周端には周方向に沿って延びるとともに円板441の一側面から他側面まで延びた傾斜面446が形成され、この傾斜面446は切欠445と同じ幅を有するとともに切欠445に連続形成されている。円板441の中央部には軸孔447が形成され、円板441の他側面には軸孔447と周端との間に孔448が形成されている。円板441の軸孔447には駆動軸410が貫通されている。
【0023】
そして、モータMのモータ軸Maが回転していくと、各遊星ギア425,437,444および第1,第2ミッドギアホルダ420,430を介して駆動ギアホルダ440が回転していく。この駆動ギアホルダ440の回転により駆動軸410が回転していく。各遊星ギア425,437,444と第1,第2ミッドギアホルダ420,430のギア424A,434Aとで減速ギアを構成している。また、各遊星ギア425,437,444は駆動軸410の周囲に配置されている状態となっている。
[ドライバカム]
ドライバカム470は、図16に示すように、ステープルSを打ち出していくためのカム面470A(時計回りに対して径が大きくなっていく面)と、ステープルSを完全に打ち出すためのカム面470B(径が最大となっている面)を有している。また、ドライバカム470には軸孔470Cが形成され、この軸孔470Cに駆動軸410が嵌入されており、駆動軸410とともにドライバカム470が時計回(図16において)りに回動していく。
[ドライバリターンカム]
ドライバリターンカム471は、図17に示すように、ドライバをホームポジションへ戻していくためのカム面471A(時計回りに対して径が大きくなっていく面)と、ドライバをホームポジションに位置させておくカム面471B(径が最大となっている面)を有している。ドライバリターンカム471の一側面には突起471Tが設けられており、この突起471Tが駆動ギアホルダ440の円板441の孔448に挿入されている(図3参照)。また、ドライバリターンカム471には軸孔471Cが形成され、この軸孔471Cに図3に示すように駆動軸410が嵌入されており、駆動軸410とともにドライバリターンカム471が時計回(図17において)りに回動していく。
【0024】
ドライバカム470とドライバリターンカム471は、図18に示すように、互いに重ねられた状態で駆動軸410に装着されている。
フォーミングカム]
フォーミングカム472は、図19に示すように、ステープルSをコ字状に成形していくためのカム面472A(時計回りに対して径が大きくなっていく面)と、径が最大となっているカム面472Bを有している。472Cは軸孔であり、この軸孔472Cには図3に示すように駆動軸410が嵌入されており、フォーミングカム472は駆動軸410とともに時計回(図19)りに回動していく。
フォーミングリターンカム]
フォーミングリターンカム473は、図20に示すように、後述するフォーミングホルダ110をホームポジションへ戻していくためのカム面473A(時計回りに対して径が大きくなっていく面)と、フォーミングホルダ110をホームポジションへ位置させるカム面473B(径が最大となっている面)を有している。473Cは軸孔であり、この軸孔473Cに駆動軸410が嵌入されており、フォーミングリターンカム473は駆動軸410とともに時計回(図20)りに回動していく。
【0025】
フォーミングカム472とフォーミングリターンカム473は、図21に示すように、互いに重ねられた状態で駆動軸410に装着されている。
[打出し機構]
打出し機構100は、ドライバホルダ101と、ドライバホルダ101に取り付けられたドライバ102と、フォーミングホルダ110と、このフォーミングホルダ110に取り付けられたフォーミングプレート111,112とを有している。
[ドライバホルダ]
ドライバホルダ101は、図22に示すように、上下方向に延びた長孔103を形成したほぼ矩形状のプレート104を有している。このプレート104の一側面には、長孔103の上部であって且つその長孔103を挟む位置に一対の突起105が形成されている。また、プレート104の上下端には他側面側に突出した当接部106,107が形成され、当接部107は当接部106より所定長さだけ突出している。
[ドライバ]
ドライバ102は、図23に示すように、上下方向に延びた長方形状に形成されており、その下側にはドライバホルダ101の長孔103と同じ大きさの長孔102Aが形成されている。この長孔102Aの上部であって且つ長孔102Aを挟む位置には一対の孔102Bが設けられている。この孔102Bにはドライバホルダ101の突起105が嵌入されて、ドライバ102がドライバホルダ101に取り付けられている。
【0026】
ドライバホルダ101およびドライバ102の長孔103,102Aには駆動軸410が挿入されており、この長孔103,102Aによりドライバホルダ101およびドライバ102が駆動軸410に対して上下動可能となっている。また、ドライバホルダ101の当接部106,107間には、図24に示すように、駆動軸410に装着されたドライバカム470とドライバリターンカム471がスペーサ108を介して配置されており、ドライバカム470が当接部106,107に当接し、ドライバリターンカム471が当接部107のみに当接する。そして、ドライバカム470の回動によってドライバホルダ101が上昇し、ドライバリターンカム471の回動によってドライバホルダ101が下降するようになっている。
[フォーミングホルダ]
フォーミングホルダ110は、図25に示すように、上下方向に延びた長孔110Aを形成したほぼ矩形状のプレート113を有している。このプレート113の左右の側端のほぼ中央部には切欠114が形成され、プレート113の一側面の右側(図25(C)において)の上下には一対の突起115,115が設けられており、その一側面の左側の上下には一対の突起116,116が設けられている。また、プレート113の上下端には他側面側に突出した当接部117,118が形成され、当接部117は当接部118より所定長さだけ突出している。
[フォーミングプレート]
フォーミングプレート111は、図26に示すように、長方形状の基板部111Aの上に基板部111Aより幅の狭いフォーミング板部111Fを左側(図26において)に寄せて形成したものであり、基板部111Aには上下に一対の孔111Bが形成されている。同様に、フォーミングプレート112は、長方形状の基板部112Aの上に基板部112Aより幅の狭いフォーミング板部112Fを右側(図26において)に寄せて形成したものであり、基板部112Aには上下に一対の孔112Bが形成されている。
【0027】
これらフォーミングプレート111,112は、その孔111B,112Bにフォーミングホルダ110の突起115,116を嵌入してフォーミングホルダ110に取り付けられている。
【0028】
フォーミングホルダ110の長孔110Aには駆動軸410が挿入されており、この長孔110Aにより駆動軸410に対してフォーミングホルダ110が上下動可能となっている。また、フォーミングホルダ110の当接部117,118間には、図27に示すように、駆動軸410に装着されたフォーミングカム472とフォーミングリターンカム473が配置されており、フォーミングリターンカム473が当接部117,118に当接し、フォーミングカム472が当接部117のみに当接する。そして、フォーミングカム472の回動によってフォーミングホルダ110が上昇し、フォーミングリターンカム473の回動によってフォーミングホルダ110が下降するようになっている。
【0029】
フォーミングホルダ110の切欠114には、クリンチャリンク201の先端部201Aが挿入され、フォーミングホルダ110が上下動することにより、クリンチャリンク201が実線位置と鎖線位置(図5参照)との間を回動するようになっている。
【0030】
ドライバホルダ101とフォーミングホルダ110は、図28に示すように、互いに背中合わせとなるように駆動軸410に装着されており、ドライバ102はフォーミングプレート111F,112F間に位置している。このフォーミングプレート111F,112Fはフォーミングホルダ110の上昇により打出通路601に進入してステープルをコ字状に成形し、ドライバ102はドライバホルダ101の上昇により打出通路601に進入してコ字状に成形されたステープルを打出通路601から打ち出していくようになっている。
[アンビル機構]
アンビル機構500は、図29に示すように、本体ケース13の天井壁20の前端部に配置され、側板23の前方屈曲部を介して前板25に取り付けたアンビルプレート501と、このアンビルプレート501に保持されたアンビル510と、アンビルプレート501に取り付けられた板バネ520等とから構成されている。
[アンビルプレート]
アンビルプレート501は、図30に示すように、中央部に長方形の開口502を形成した長方形の板部から構成されている。開口502の下部には後方に延びた保持部503が形成され、アンビルプレート501の下端には凹部504が形成されている。また、板部502の左右の両端側にはネジ孔505が形成され、このネジ孔506に通した図示しないネジによってアンビルプレート501が前板25に固定されている。
【0031】
アンビルプレート501の前面には図31に示すように板バネ520が取り付けられている。この板バネ520の下部には前方に折り曲げられた折曲部521が形成され、板バネ520の上部はアンビルプレート501の上部に固定されている。この板バネ520は前方に少し突出した状態に湾曲している。
【0032】
アンビルプレート501の開口502内には、アンビル510が前後方向に移動可能に配置されるとともに保持部503に載置されている。
[アンビル]
アンビル510は、左右方向に延びた基部511と、この基部511の両端から後方に延びたアンビル部512と、基部511の中央部から前方に突出した突出部513とを有している。突出部513には、頭部513Aとくびれ部513Bとが形成され、くびれ部513Bが板バネ520を貫通し頭部513Aが板バネ520の前面側に突出している。この頭部513Aよりアンビル510が板バネ520に固定されている。
【0033】
アンビル部512の先端部512Aは、図32および図33に示すように、後述するカートリッジ600のガイド板643の切欠645を通って打出通路601に進入している。板バネ520は、フォーミングホルダ110が上昇して板バネ520の折曲部521を押していくと、図34および図35に示すように湾曲していく。この湾曲によりアンビル510が前方に移動して、アンビル部512の先端部512Aがカートリッジ600の打出通路601から退出していくようになっている。
[送出機構]
送出機構300は、図36ないし図39に示すように、駆動ギアホルダ440の円板441と、本体ケース13の天井壁20の上面の前側に前後方向に移動可能に取り付けられたスライダ301と、このスライダ301を前方に付勢しているスプリング320と、スライダ301に取り付けられた送爪プレート330等とから構成されている。スプリング320は本体ケース13の上壁部16に取り付けられており、このスプリング320がスライダ301の翼部310(図39参照)を前方に付勢している。
[スライダ]
スライダ301は、図40および図41に示すように、平板状のベース部302を有しており、このベース部302の両端に前後方向に延びた翼部310が形成されている。翼部310は、下方に傾斜した傾斜部311と、この傾斜部311の下部から水平に延びた水平部312とを有している。
【0034】
ベース部302の前端には凹部304が形成され、この凹部304の端面304Aが前方に傾いた傾斜面となっている。ベース部302の裏面には突起305が設けられており、この突起305には前後方向に貫通したスリット孔306が形成され、突起305の下面は円弧状の凹部305Aとなっている。
【0035】
また、ベース部302の裏面には、突起305の前端位置から後方へ延びた所定の幅を有する凹部307が形成され、突起305と対向する凹部307の前側部分307Aが前方に行くにしたがって凹部307の深さが浅くなっている。凹部307の後部は深さの浅い平坦状の取付面307Bが形成され、この取付面307Bにネジ孔307cが形成されている。この取付面307Bには図42に示すように送爪プレート330がネジ 3により固定されている。
「送爪プレート」
送爪プレート330は、図43に示すように、ネジ孔331を形成した固定部332を有しており、この固定部332から一段下がって前方へ延びた弾性変形可能な弾性部333が形成されている。この弾性部333の先端部には斜め上方に突出した爪334が形成されている。
【0036】
この送爪プレート330は、図42に示すように、その固定部332がネジN3によりスライダ301の取付面307Bに固定されてスライダ301に取り付けられている。そして、送爪プレート330の弾性部333がスライダ301の突起305のスリット孔306に通され、爪334がスライド301の端面304Aに当接しているとともに爪334の先端部334Aがスライド301のベース部302の上面から突出している。
【0037】
送爪プレート330が取り付けられたスライダ301は、図37および図38に示すように、翼部310の水平部312が本体ケース13の案内溝18に挿入され、ベース部302の突起305が本体ケース13の切欠22内に配置されて本体ケース13の天井壁20の上面に取り付けられている。このスライダ301は、翼部310の水平部312が本体ケース13の案内溝18に案内されて前後方向に移動するようになっている。
【0038】
また、スライダ301はスプリング320によって前方に付勢されているが、フォーミングホルダ110がホームポジションに位置しているとき、スライダ301の突起305が駆動ギアホルダ440の円板441に当接して、図44に示す位置に停止されている。このとき、本体ケース13の天井壁20の切欠22の縁部22aが送爪プレート330の弾性部333を押圧するようになっている。この押圧により弾性部333の一部がスライダ301のベース部302の凹部307に入り込み、送爪プレート330の爪334の先端部334Aがスライダ301のベース部302の上面から引き込まれている。
【0039】
駆動ギアホルダ440が回動して円板441の切欠445が所定位置までくると、スライダ301はその切欠445内へ入り込んでいく。すなわち、スライダ301は前方へ移動する。このスライダ301が前方へ移動すると、図45に示すように、本体ケース13の天井壁20の切欠22の縁部22aによる送爪プレート330の弾性部333の押圧が解除され、送爪プレート330の爪334の先端部334Aがスライド301のベース部302の上面から突出してシートステープルSTを前方へ送り出していく。
【0040】
また、さらに駆動ギアホルダ440が回動していくと、円板441の傾斜面446がスライダ301の突起305の前面に当接し、駆動ギアホルダ440の回動とともに傾斜面446がスライダ301をスプリングの付勢力に抗して後方へ押し戻していく。このようにして、スライダ301は円板441の1回転により前後に1往復するようになっている。
[クリンチャ機構]
クリンチャ機構200は、図46および図47に示すように、一対のクリンチャリンク201と、ケース本体13の側板23,23に後部が回動自在に取り付けられたクリンチャガイド210と、このクリンチャガイド210の後部に後部が回動自在に取り付けられたクリンチャアーム220と、クリンチャガイド210を所定角度回動した位置に固定するロック機構250と、ロック機構250による固定を解除する解除機構270等とから構成されている。
[クリンチャリンク]
クリンチャリンク201は、L字状に形成されるとともにその中間部が軸支されている。クリンチャリンク201の上部202には、水平状の当接面202Aと、垂直状の当接面202Bとが形成されている。また、その上部202の後端には当接面202Aの高さ位置から一段下がった位置に突出部203が設けられており、この突出部203の上面が後方が高くなるように少し傾斜した支持面203Aとなっている。
[クリンチャガイド]
クリンチャガイド210は、図48に示すように、板状のベース部211の両側に形成された側板部212を有している。この側板部212の後部分212Aの高さが高く形成されるとともにベース部211の後端より後方へ突出している。この後部分212Aの後端側には軸孔213,214が形成され、その後部分212Aの前側には斜めに長孔215が形成されている。また、ベース部211の前端の中央部には所定の幅と奥行きを有する切欠216が形成されている。この切欠216の両側には垂下した垂下壁217が形成されている。この垂下壁217の内側面217Aにはその下端から上方に延びた凹部218が形成され、この凹部218の上部には上に行くにしたがって内側へ入り込でいく傾斜面218Aが形成されている。凹部218の下部は開放されている。
【0041】
このクリンチャガイド210は、側板部212の軸孔213に側板23,23間に取り付けた軸31が貫装されて回動自在となっている。また、側板部212,212の軸孔214,214間には軸32が取り付けられ、側板部212,212の長孔215,215には軸33の両端が挿入されいる。この軸33は長孔215に沿って移動可能となっている。
[クリンチャアーム]
クリンチャアーム220は、図50に示すように、平板状の基部221の両側に形成された側板部222を有している。この側板部222の後部分222Aは高さが高く形成されるとともにベース部221の後端より後方へ突出している。この後部分222Aの後端側にはクリンチャガイド210の軸孔213,214に対向する軸孔223,224が形成され、その後部分222Aの前側にはクリンチャガイド210の長孔215に対向する長孔225が形成されている。軸孔224の径はクリンチャガイド210の軸孔214より大きく設定され、長孔225はクリンチャガイド210の長孔215より水平方向に対して傾斜している。
【0042】
また、ベース部211の前端の中央部には前方へ突出したクリンチャ部226が形成され、このクリンチャ部226の下面にはクリンチャガイド210の凹部218と対応する位置に左右方向(図50(B)において上下方向)へ延びた溝227が形成されている。
【0043】
このクリンチャアーム220は、図51に示すように、クリンチャガイド210の側板部212,212間に配置されており、クリンチャアーム220の軸孔223に軸31が貫装され、軸孔224には軸32が遊嵌されている。また、クリンチャアーム220の長孔225にはクリンチャガイド210の軸33が貫通され、この軸33が長孔225に沿って移動可能となっている。長孔225は長孔215より傾斜しているので、軸33が長孔215に沿って移動すると、図52に示すように、クリンチャアーム220はクリンチャガイド210に対して軸31回りに所定角度だけ回動する。
【0044】
また、図53および図54に示すように、軸33と軸32との間に一対のスプリング228が設けられており、このスプリング228によって軸33は後方へ付勢されている。
【0045】
各固定板251は、図57に示すように、前後方向に延びたスリット状の孔252を有している。固定板251の下面253は後方に向かって上方へ傾斜している。この下面253の中間位置に軸32と係合する凹部254が形成され、この凹部254より前側の傾斜面253Aの長さはL1となっている。また、固定板251の孔252の後方には孔255が形成されている。
【0046】
固定板251は、図46および図54に示すように、固定板251の孔252に側板23の突起27が挿入されており、側板23に対して前後方向に移動可能となっている。突起27が平板状となっており、また、孔252がスリット状となっていることにより、固定板251は水平状態を保ったまま前後方向に移動することになる。
【0047】
スプリング260は軸31に巻装され、スプリング260の一端260Aが後述する軸34に係止され、その他端260Bが軸32に係止されている。そして、このスプリング260は軸32と軸34とを開く方向に付勢しており、この付勢力は軸34すなわち固定板251を後方へ付勢するとともにクリンチャガイド210およびクリンチャアーム220を軸31を中心にして反時計回りに付勢している。
【0048】
クリンチャリンク201が図46に示す位置に位置しているとき、すなわち、ドライバホルダ101およびフォーミングホルダ110がホームポジションに位置しているとき、軸32が固定板251の凹部254に係合するとともにクリンチャリンク201の支持面203Aに当接するようになっている。また、軸33はクリンチャリンク201の当接面202Aに当接するようになっている。このため、固定板251は、その凹部254に軸32が係合していることにより、スプリング260の付勢力に拘わらず図46に示す位置に位置し後方へ移動しない。また、クリンチャガイド210およびクリンチャアーム220は、軸32が支持面203Aに当接していることにより、スプリング260の付勢力に拘わらず図46に示す位置に位置し、反時計回りに回動しないことになる。
【0049】
また、クリンチャアーム220およびクリンチャガイド210は、クリンチャリンク201が図71に示す位置へ回動すると、軸33がクリンチャリンク201の当接面202Aから外れ、軸32がクリンチャリンク201の支持面203Aから外れて、スプリング260の付勢力により軸31を中心にして反時計回りに回動するようになっている。
【0050】
ロック機構250は、図71に示すように、クリンチャガイド210およびクリンチャアーム220がスプリング260の付勢力により図71に示す位置へ回動すると、固定板251をスプリング260の付勢力により後方へ移動させて、固定板251の傾斜面253Aにクリンチャガイド210に取り付けた軸32を当接させる。これにより、ステープルの打出時にクリンチャガイド210の先端部に上方への強い力が作用しても、固定板251はその孔252にホッチキス本体10の側板23の突起27が挿入されていることにより軸34を中心に回動してしまうことがないため、クリンチャガイド210は固定板251により時計回りに回動しないことになる。すなわち、クリンチャガイド210はロック機構250により図71の位置にロックされることになる。
[解除機構]
解除機構270は、一対のクリンチャリンク201と前後方向に延びた一対の第1リンク板271とほぼ三角形状の一対の第2リンク板280等とを有している。
[第1リンク板]
第1リンク板271の先端部には、図58に示すように、軸33が挿入される長孔272が長手方向に対して斜めに形成され、その後部には軸孔273が形成されている。そして、図54および図55に示すように、第1リンク板271,271の軸孔273,273には軸35の両端部が貫装されて、軸35が第1リンク板271,271に取り付けられている。
[第2リンク板]
第2リンク板280は、図59に示すように、下部に形成された軸孔281と、中間部の前側に形成された軸孔282と、上部に上下に長く形成された長孔の軸孔283とを有している。軸孔281と軸孔283との間の距離L2は軸孔281と軸孔282との間の距離L3の約2倍に設定されている。そして、軸孔281には図55および図56に示すように軸31が貫装され、第2リンク板280は軸31を中心に回動可能となっている。また、軸孔282,282には軸35の両端部が挿入され、軸孔283,283には軸34が貫装されている。この軸34は軸孔283,283内で相対的に上下動可能となっている。
【0051】
解除機構270は、図77に示す位置からクリンチャリンク201が反時計回りに回動すると、クリンチャリンク201の当接面202Bが軸33を前方へ押していき、第1リンク板271が軸33とともに前方へ移動して、第2リンク板280を軸31を中心に回動させ、この第2リンク板280の回動により軸34を介して固定板251を前方へ移動させる。この固定板251の前方への移動によりクリンチャガイド210のロックが解除される。
[カートリッジ]
カートリッジ600は、図60に示すように、カートリッジ本体602と、このカートリッジ本体602内に着脱可能に装着された板バネ体650等とから構成されている。
[カートリッジ本体]
カートリッジ本体602は、図61および図62に示すように、シートステープルSTを積層して収納する収納室603を形成した底壁610と側壁620,620と天壁630と前端壁640等とを有している。カートリッジ600をホッチキス本体10に装着した際には天壁630の上面とホッチキス本体10の前板25の上端面25Aとが面一となるようになっており、図3に示すように、天壁630がシート束Pを載置する載置面となっている。
【0052】
また、カートリッジ本体602の後端は開放されて開口604となっている。底壁610の前部にはステープルSの長さより短い所定の幅と前後方向に所定の長さを有する開口611が形成され、底壁610の後部の下面には下方に突出した突起612が形成されている。底壁610の後部の上面には凹部613が形成されている。
【0053】
各側壁620の外側面には前後方向に延びたガイド溝621が形成され、各側壁620の後部には側方へ突出した把手部622が設けられている。天壁630の後部には孔631が形成されており、前端壁640の下面641と底壁610の上面610Aとの間に隙間SKが形成されている。この隙間SKの高さがシートステープルSTの厚さとほぼ同一に設定されている。
【0054】
前端壁640の前にガイド壁643が設けられており、このガイド壁643と前端壁640との間に打出通路601が形成されている。この打出通路601の上端(一端)は天壁630を貫通した状態となっている。ガイド壁643の下面には凹部644が形成され、この凹部644の上面644Aの高さ位置と底壁610の上面610Aの高さ位置とがほぼ同一となっている。この凹部644内には一対の切欠645,645が形成されている。
【0055】
底板部651の前端の中央部には所定の幅と奥行きを有する切欠652が形成され、この切欠652の両側が弾力を有する一対の脚部653とされ、この脚部653の先端には斜め上方に突出した逆止爪654が形成されている。また、底板部651の後部には、図64に示すように、底板部651の下面から下方に突出するとともにV字状に折り曲げられた係止部655が形成されている。起立部660の中間部には開口661が形成されている。
【0056】
天板部670の前側部分が湾曲して板バネ部671となっており、この板バネ部671の前端の中央部には凹部672が形成され、この凹部672の両側が一対の脚部673とされている。その脚部673の先端部673Aが上方に折り曲げられているとともに底板部651の脚部653に当接している。また、その板バネ部671にはほぼ三角形状の開口674が形成され、板バネ部671の弾力性がより得られるようになっている。天板部670の後側部分675にはコ字状の切込み676が設けられており、この切込み676で囲まれる部分が板バネ部677とされている。この板バネ部677が湾曲されて、その後端部677Aが上方に折り曲げられるとともに底板部651に当接している。そして、板バネ部671と板バネ部677とで板バネが構成されている。
【0057】
また、天板部670の後部にはへ字状に折り曲げられた把手部678が形成され、この把手部678が起立部660より後方へ突出している。
【0058】
カートリッジ本体602に積層したシートステープルSTを収納させるには、先ず、図65に示すように、板バネ体650の底板部651にシートステープルSTを積層して、この積層したシートステープルSTを底板部651と板バネ部671,677とで挟み込ませる。そして、この板バネ体650を積層したシートステープルSTとともにカートリッジ本体602の後部の開口604から挿入する。板バネ体650がカートリッジ本体602の所定位置まで挿入されると、板バネ体650の係止部655と把手部678の頂部678Aとがカートリッジ本体602の底壁610の凹部613と天壁630の孔631とにそれぞれ係合して、板バネ体650がカートリッジ本体602の収納室603に固定されることになる。
【0059】
シートステープルSTを収納したカートリッジ600は、図3に示すように矢印方向から挿入してホッチキス本体10に装着する。この装着の際には、カートリッジ本体602の側壁620のガイド溝621に本体ケース13の上壁部16の案内突条部19を係合させる(図38参照)。そして、カートリッジ600を前方へ挿入して装着するものである。カートリッジ600がホッチキス本体10に装着されると、図3に示すように、カートリッジ本体602の突起612が本体ケース13の固定バネ40の谷部41に係合して、カートリッジ600がホッチキス本体10に固定される。また、本体ケース13に取り付けたスライダ301がカートリッジ本体602の開口611内に入り込む。
[電動ホッチキスの動作]
次に、上記のように構成される電動ホッチキス1の動作を図66に示すタイムチャートを参照しながら説明する。
【0060】
先ず、積層されたシートステープルSTを収納したカートリッジ600を図3に示すようにホッチキス本体10に予め装着しておく。モータMが駆動していないときには、ドライバホルダ101およびフォーミングホルダ110は図3に示すホームポジションに位置している。また、スライダ301は図39および図44に示すように、スライダ301の突起305が駆動ギアホルダ440の円板441に当接して図44に示す位置に停止されている。さらに、アンビル510の先端部512Aは、図32および図33に示すように、カートリッジ600のガイド板643の切欠645を通って打出通路601に進入している。
【0061】
図示しないファックスやプリンタからの綴り信号によってモータMが駆動されると、駆動ギア401と遊星ギア425,437,444とギア424A,435A等を介して駆動軸410が図4において時計回りに回転していき、駆動軸410とともに一体に各カム470〜473および駆動ギアホルダ440が回転していく。
【0062】
駆動ギアホルダ440の回転により、駆動ギアホルダ440の円板441の切欠445が図67の位置までくると、スライダ301の突起305が駆動ギアホルダ440の円板441から外れるので、スライダ301はスプリング320の付勢力によりスライダ301は前方へ移動してその切欠445内へ進入していく。スライダ301が前方へ移動すると、図45に示すように、送爪プレート330の爪334の先端部334Aがスライド301のベース部302の上面から突出して、カートリッジ600に収納された最下層のシートステープルSTが前方へ送り出されていく(図66の時点T1)。
【0063】
シートステープルSTは、スライダ301の前方への移動により図60に示すように先頭のステープルS1がカートリッジ600のガイド壁643の下部に当接するまで送り出される。ガイド壁643の下部に当接した先頭のステープルS1は打出通路601の一端に位置する。また、このステープルS1は図33に示すようにアンビル510の先端部512Aの下面に当接した状態となる。
【0064】
そして、フォーミングカム472の回転によってフォーミングホルダ110が上昇していき、この上昇により図68に示すようにフォーミングプレート111,112がステープルS1をコ字状に成形し始めていく(時点T2)。また、さらに駆動ギアホルダ440が回動していくことにより、円板441の傾斜面446がスライダ301の突起305の前面に当接し、駆動ギアホルダ440の回動とともに傾斜面446がスライダ301をスプリングの付勢力に抗して後方へ押し戻していき(時点T3)、スライダ301が後方へ移動していく。
【0065】
このスライダ301の後方への移動の際に、シートステープルSTも後方へ押し戻される状態となるが、カートリッジ600の板バネ体650の逆止爪654によりそのシートステープルSTは後方へ押し戻されることが防止される。
【0066】
一方、フォーミングホルダ110の上昇により、クリンチャリンク201が図69および図70に示す位置(ホームポジション)から図71および図72に示す位置へ回動していく(時点T4)。この回動により、軸33がクリンチャリンク201の当接面202Aから外れ、軸32がクリンチャリンク201の支持面203Aから外れる。これにより、クリンチャガイド210はクリンチャアーム220とともにスプリング260の付勢力により軸31を中心にして反時計回りに回動する。
【0067】
クリンチャガイド210は、図71および図72に示す位置に回動すると、図3に示すように、カートリッジ600の天壁630に載置されたシート束Pを挟持する(時点T5)。他方、クリンチャガイド210およびクリンチャアーム220の回動によりクリンチャガイド210の軸32が固定板251の凹部254から外れ、この結果、固定板251はスプリング260の付勢力により後方へ移動していく。この移動により、固定板251の傾斜面253Aがその軸32を当接して図71に示す位置に停止する。この固定板251により、クリンチャガイド210は図71に示す位置にロックされる(時点T5)。
【0068】
そして、フォーミングホルダ110が図34に示す位置まで上昇すると、板バネ520の折曲部521がフォーミングホルダ110により上方へ押されていき、板バネ520が図34および図35に示すように湾曲していく。この湾曲によりアンビル510が前方に移動して、アンビル部512の先端部512Aがカートリッジ600の打出通路601から退出する(時点T6)。このとき、フォーミングホルダ110が上死点に達し、ステープルS1のコ字状の成形が完了している。
【0069】
この後、ドライバカム470の回転によりドライバホルダ101が上昇してドライバ102がコ字状に成形されたステープルS1を打出通路601内へ押し込んでいくとともにこのステープルS1を打出通路601の他端から打ち出していく(時点T7)。ステープルS1は打出通路601の他端から打ち出されながらその両脚部Saがシート束Pを貫通していく。そして、図73に示すように、シート束Pを貫通した両脚部Saの先端部Sbはクリンチャガイド210の凹部218へ入り込んでいき、さらに、ドライバホルダ101の上昇とともにその両脚部Saの先端部Sbが凹部218の傾斜面218Aに案内されてその両脚部Saが内側へ曲げられていくとともに、先端部Sbが図74に示すようにクリンチャアーム220の溝227内へ入り込んでいく。
【0070】
そして、ドライバホルダ101が上死点に達すると、ステープルS1が打出通路601の他端から完全に打ち出さられ(時点T8)、ステープルS1の両脚部Saの先端部Sbがクリンチャアーム220の溝227に案内されて、図75に示すように、両脚部Saがさらに内側へ折り曲げられることになる。
【0071】
ところで、ステープルS1が打出通路601の他端から打ち出される際に、クリンチャガイド210の先端部に大きな力が加わるが、クリンチャガイド210は固定板251によりロックされているので時計回りに回動してしまうことが防止される。また、固定板251の傾斜面253Aの角度を水平に対して小さくすることにより、小さな付勢力のスプリング260によってクリンチャガイド210を確実にロックすることができる。
【0072】
スプリング260の付勢力を小さくすることにより、スプリング260の寸法を小さくすることができ、スプリング260のバネの解放時にクリンチャガイド210の先端部がシート束Pへ衝突する状態となるが、この衝突時における衝撃音を小さくすることができる。
【0073】
ステープルS1が打出通路601から完全に打ち出さられると、フォーミングリターンカム473の回転によりフォーミングホルダ110が下降していく(時点T9)。フォーミングホルダ110の下降によってそのフォーミングホルダ110による板バネ520の折曲部521の押し上げが解除される。この解除により図32および図33に示すように、板バネ520の付勢力によってアンビル510が後方へ移動して、アンビル部512の先端部512Aがカートリッジ600のガイド板643の切欠645を通って打出通路601直前まで進入していく(時点T10)。
【0074】
また、フォーミングホルダ110の下降によりクリンチャリンク201が図71および図72に示す位置から反時計回りに回動していく。この回動とともにクリンチャリンク201の当接面202Bが軸33を前方へ押していく。これにより、軸33はクリンチャガイド210の長孔215に沿って前方へ移動していき、この軸33の前方への移動とともに、クリンチャアーム220がクリンチャガイド210に対して軸31回りに回動していく。そして、クリンチャリンク201が図76および図77に示す位置まで回動すると、クリンチャアーム220がクリンチャガイド210に対して図52および図77に示す位置まで回動する(時点T11)。
【0075】
このクリンチャアーム220の回動とともにクリンチャ部226が下降していき、この下降によりクリンチャ部226の溝227に入ったステープルS1の両脚部Saが図78に示すように折り曲げられていく。このように、クリンチャアーム220のクリンチャ部226の下降によってステープルS1の両脚部Saを折り曲げていくので、その両脚部Saをフラットに潰すことができる。また、ステープルS1の両脚部Saの折り曲げをクリンチャアーム220の回動によって行っているので、そのクリンチャ機構200の構成は簡単なものとなる。
【0076】
フォーミングホルダ110の下降によりクリンチャリンク201が図76および図77に示す位置から図79および図80に示す位置へ反時計回りに回動していくと(時点T13)、クリンチャリンク201の当接面202Bが軸33をさらに前方へ押していく。これにより、軸33はクリンチャガイド210の長孔215に沿ってさらに前方へ移動していく。この移動により、時点T11〜T12の間の期間クリンチャアーム220が図52および図77に示す位置に保持され、ステープルS1の両脚部Saが確実にフラット状に折り曲げられることになる。
【0077】
また、この軸33の前方への移動の際に、軸33とともに第1リンク板271が前方へ移動して第2リンク板280を軸31を中心に回動させる。この第2リンク板280の回動により軸34を介して固定板251が前方へ移動してクリンチャガイド210のロックが解除される(時点T12)。
【0078】
クリンチャリンク201が図79および図80に示す位置へ回動すると、クリンチャリンク201の支持面203Aにクリンチャガイド210の軸32が当接する。また、ドライバリターンカム471の回転によりドライバホルダ101が下降を開始する(時点T13)。
【0079】
また、フォーミングホルダ110の下降とともにクリンチャリンク201が図81および図82に示す位置まで反時計回りに回動していくと、クリンチャリンク201の当接面202Bが軸33をさらに前方へ押していき、第1リンク板271を図81に示す位置へ移動させる(時点T14)。第1リンク板271の前方への移動量は、軸孔281と軸孔283との間の距離L2が軸孔281と軸孔282との間の距離L3の約2倍に設定されていることにより、第1リンク板271の移動量の約2となっている。このため、第1リンク板271の僅かな移動であっても固定板251を大きく移動させることができ、クリンチャガイド210のロックを確実に解除することができる。
【0080】
他方、クリンチャリンク201が図81および図82に示す位置へ回動していく際に、クリンチャリンク201の支持面203Aが軸32を押し上げていくので、クリンチャガイド210がクリンチャアーム220とともにスプリング260の付勢力に抗して軸31を中心にして時計回りに回動していく。スプリング260の付勢力は小さくて済むので、このときのモータMの負荷は小さなものとなる。
【0081】
そして、ドライバホルダ101の下降とともにドライバ102が所定位置まで下降するとアンビル部512の先端部512Aが打出通路601へ進入していく(時点T14a)。
【0082】
次いで、フォーミングホルダ110がホームポジションへ下降すると(時点T15)、ドライバホルダ101も図3に示す位置へ下降し、クリンチャリンク201が図69および図70に示す位置へ回動してくる。クリンチャリンク201が図69および図70に示す位置にくると、クリンチャリンク201の当接面202Bから軸33が外れる。このため、軸33がスプリング228の付勢力によってクリンチャガイド210の長孔215に沿って後方へ移動していく。この軸33の移動により、クリンチャアーム220はクリンチャガイド210に対して軸31を中心にして時計回りに回動して図70に示す位置に移動する。
【0083】
また、クリンチャガイド210に取り付けられた軸32は固定板251の凹部254に係合し、スプリング260の付勢力により軸33はクリンチャリンク201の当接面202Aに当接する。そして、マイクロスイッチ29が図69および図70に示す位置にきたクリンチャリンク201を検知してモータMの駆動が停止される。
【0084】
この実施形態の電動ホッチキス1によれば、駆動軸410の一回転によってシートステープルSTの送り出しと、ステープルSのコ字状の成形と、ステープルSの打ち出し等の全ての動作を行うようになっている。また、クリンチャアーム220の回動によってステープルS1の両脚部Saをクリンチしているものであるから、左右に回動部材を一対設けてこの回動部材の回動によりクリンチを行うタイプのクリンチ機構に比べてその構造が至って簡単であり、このため、ホッチキス本体10の小型軽量化を図ることができる。
【0085】
ところで、シート束Pが厚い場合には、図83に示すように、クリンチャガイド210の回動量が図71の場合と比べて小さくなり、このときクリンチャガイド210の軸32が固定板251の傾斜面253Aの右端(図83において)に当接するように傾斜面253Aの長さL1が設定されている。このため、ステープルSの打ち出しによりクリンチャガイド210の先端部に上方への力が加わると、軸32が固定板251の傾斜面253Aから外れる。この結果、クリンチャガイド210が時計回りに回動して逃げることになり、ステープルSの座屈が防止される。
【0086】
すなわち、シート束Pが所定以上の厚さになると、ステープルSが打ち出される際にクリンチャガイド210が逃げてステープルSの座屈が防止される。このため、ステープルSの座屈によってカートリッジ600の打出通路601が詰まってしまうことがなく、このためドライバホルダ101やフォーミングホルダ110の上昇の途中で止まって駆動軸410がロックされてしまうことが防止される。
【0087】
また、シート束Pの厚さによってクリンチャガイド210の回動位置が異なるが、クリンチャアーム220のクリンチャガイド210に対する相対位置は図51に示すようにその回動位置によって変わらない。このため、軸33の前方への移動によって、図52に示すように、その回動位置に拘わらず常にクリンチャアーム220はクリンチャガイド210に対して軸31回りに所定角度だけ回動する。このため、シート束Pの厚さに拘わらずステープルSの脚部Saを確実にクリンチすることができる。
【0088】
また、スライダ301は、フォーミングホルダ110がホームポジションに位置しているとき、図44に示すように、送爪プレート330の爪334の先端部334Aがスライダ301のベース部302の上面から引き込まれている。このため、カートリッジ600をホッチキス本体10から外す際に、その爪334の先端部334AがシートステープルSTに引っかかってカートリッジ600から引き出せなくなることが防止される。
【0089】
さらに、この実施形態によれば、カートリッジ600の収納室603に積層されたシートステープルSTを板バネ部671,677で押さえているので、板バネ部671,677を配置するスペースが小さくて済み、このため高さの低い収納室603に収納するシートステープルSTの積層枚数を多くすることができる。また、板バネ体650に板バネ部671,677と逆止爪654とが形成されているので、板バネ体650だけをカートリッジ本体602から取り外すだけで、分別処理が行える。しかも、図60に示すように板バネ体650の把手部678を後方へ引っ張るだけで板バネ体650をカートリッジ本体602から取り外すことができ、その取り外しは至って簡単に行うことができる。
【0090】
また、この実施形態によれば、カートリッジ600の下側に、モータMのモータ軸MaがシートステープルSTの送り方向に向くようにモータMを配置し、さらに、モータ軸Maと駆動軸410とを一直線上に配置し、減速用の遊星ギア425,437,444を駆動軸410に沿って配置したものであるから、遊星ギア425,437,444をカートリッジ600の長手方向に沿って重ねるように配置することができ、このため、カートリッジ600の幅からはみ出すように配置せずに済む。しかも、シートステープルSTの送り方向と直交する方向に減速ギアを側壁に複数並設する必要がなく、このため、駆動軸410を駆動する駆動機構400のコンパクト化を図ることができ、ホッチキス本体10の小型化を図ることができる。さらに、駆動軸410に設けた各カム470〜473によってドライバホルダ101やフォーミングホルダ110を直接上下動させているものであるから、ドライバ102やフォーミングプレート11F,112Fの上下動にリンク機構を設ける必要がなく、このため、その上下動の構造が簡単なものとなり、ホッチキス本体10の小型化をさらに図ることができる。
【0091】
さらに、上記実施形態によれば、スライダ301によるシートステープルSTの送り出しのタイミングを駆動ギアホルダ440の円板441の切欠445によって行っているものであるから、その送り出しのタイミングを任意にしかも精度良く設定することができる。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、モータ軸に対して駆動軸を一直線上に配置し、モータ軸の回動により駆動軸を回動させる減速用の遊星ギアを駆動軸に沿って配置したものであるから、シートステープルの送り方向と直交する方向に減速ギアを側壁に複数並設する必要がなく、このため、駆動軸を駆動する駆動機構のコンパクト化を図ることができ、本体の小型化を図ることができる。
【0094】
請求項2の発明によれば、ホルダを直接往復動させるホルダカムを駆動軸に設けたものであるから、ドライバを上下動させるためのリンク機構を設ける必要がなく、このため、その上下動の構造が簡単なものとなり、ホッチキス本体の小型化をさらに図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)この発明に係わる電動ホッチキスの外観を示した正面図である。
(B)上記電動ホッチキスの側面図である。
【図2】(A)図1に示す電動ホッチキスの平面図である。
(B)図1に示す電動ホッチキスの背面図である。
【図3】図1の電動ホッチキスの構成を示した縦断面図である。
【図4】図1に示す電動ホッチキスの横断面図である。
【図5】クリンチャリンクの取り付け状態を示した説明図である。
【図6】(A)本体ケースを示した平面図である。
(B)本体ケースを示した断面図である。
【図7】本体ケースに側板を取り付けた状態を示した説明図である。
【図8】(A)第1ミッドギアホルダを示した正面図である。
(B)第1ミッドギアホルダを示した断面図である。
【図9】(A)第2ミッドギアホルダを示した正面図である。
(B)第2ミッドギアホルダを示した断面図である。
【図10】第2ミッドギアホルダにギアプレートを取り付けた状態を示した断面図である。
【図11】ギアプレートを示した説明図である。
【図12】駆動ギアホルダを示した正面図である。
【図13】駆動ギアホルダの円板を示した側面図である。
【図14】駆動ギアホルダを示した断面図である。
【図15】駆動ギアホルダを示した背面図である。
【図16】ドライバカムを示した説明図である。
【図17】ドライバリターンカムを示した説明図である。
【図18】ドライバカムとドライバリターンカムとを互いに重ねた状態を示した説明図である。
【図19】ホーミングカムを示した説明図である。
【図20】ホーミングリターンカムを示した説明図である。
【図21】ホーミングカムとホーミングリターンカムとを互いに重ねた状態を示した説明図である。
【図22】(A)ドライバホルダを示した平面図である。
(B)ドライバホルダを示した断面図である。
(C)ドライバホルダを示した正面図である。
【図23】ドライバホルダにドライバを取り付けた状態を示した説明図である。
【図24】ドライバホルダとドライバカムおよびドライバリターンカムとの位置関係を示した説明図である。
【図25】(A)フォーミングホルダを示した平面図である。
(B)フォーミングホルダを示した断面図である。
(C)フォーミングホルダを示した正面図である。
【図26】フォーミングホルダにフォーミングプレートを取り付けた状態を示した説明図である。
【図27】フォーミングホルダとフォーミングカムおよびフォーミングリターンカムとの位置関係を示した説明図である。
【図28】ドライバホルダとフォーミングホルダの位置関係を示した説明図である。
【図29】アンビル機構の構成を示した断面図である。
【図30】(A)アンビルプレートを示した正面図である。
(B)アンビルプレートを示した断面図である。
【図31】
(A)アンビルプレートに板バネを取り付けた状態を示した正面図である。
(B)アンビルプレートに板バネを取り付けた状態を示したを断面図である。
【図32】アンビルの先端部がカートリッジの打出通路に進入した状態を示した平断面図である。
【図33】アンビルの先端部がカートリッジの打出通路に進入した状態を示した側断面図である。
【図34】アンビルの先端部がカートリッジの打出通路から退出した状態を示した側断面図である。
【図35】アンビルの先端部がカートリッジの打出通路から退出した状態を示した平断面図である。
【図36】ケース本体にスライダを取り付けた状態を示した平面図である。
【図37】ケース本体にスライダを取り付けた状態を示した横断面図である。
【図38】ホッチキス本体の横断面図である。
【図39】(A)スライダと駆動ギアホルダの円板との位置関係を示した正面図である。(B)スライダと駆動ギアホルダの円板との位置関係を示した側面図である。
【図40】(A)スライダを示した平面図である。
(B)スライダを示した正面図である。
【図41】(A)図40に示すスライダの底面図である。
(B)スライダの横断面図である。
(C)スライダの縦断面図である。
【図42】スライダに送爪プレートを取り付けた状態を示した説明図である。
【図43】(A)送爪プレートを示した平面図である。
(B)送爪プレートを示した側面図である。
【図44】スライダとカートリッジに収納されたシートステープルとの位置関係を示した説明図である。
【図45】スライダによってシートステープルが送り出される状態を示した説明図である。
【図46】ロック機構の構成を示した側面図である。
【図47】解除機構の構成を示した側面図である。
【図48】(A)クリンチャガイドを示した側面図である。
(B)クリンチャガイドの底面図である。
(C)クリンチャガイドの縦断面図である。
【図49】 (A)クリンチャガイドの先端部を示した拡大図である。
(B)クリンチャガイドの先端部の拡大断面図である。
【図50】(A)クリンチャアームを示した側面図である。
(B)クリンチャアームの底面図である。
(C)クリンチャアームの縦断面図である。
(D)クリンチャアームの先端部の拡大図である。
【図51】クリンチャガイドにクリンチャアームを取り付けた状態を示した説明図である。
【図52】クリンチャガイドに対してクリンチャアームが回動した状態を示した説明図である。
【図53】クリンチャガイドおよびクリンチャアームとスプリングと各軸との関係を示した説明図である。
【図54】ロック機構と解除機構を示した平面図である。
【図55】ロック機構と解除機構を示した斜視図である。
【図56】ロック機構と解除機構を示した側面図である。
【図57】ロック機構の固定板を示した側面図である。
【図58】解除機構の第1リンク板を示した側面図である。
【図59】解除機構の第2リンク板を示した側面図である。
【図60】カートリッジの構成を示した縦断面図である。
【図61】(A)カートリッジ本体を示した平面図である。
(B)カートリッジ本体の縦断面図である。
【図62】(A)図61のカートリッジ本体の底面図である。
(B)カートリッジ本体の側面図である。
(C)カートリッジ本体の正面図である。
【図63】カートリッジの板バネ体を示した斜視図である。
【図64】図63に示す板バネ体の部分拡大図である。
【図65】カートリッジ本体に積層したシートステープルを収納する説明図である。
【図66】電動ホッチキスの動作を示したタイムチャートである。
【図67】スライダが前方へ移動する際の駆動ギアホルダの円板を示した説明図である。
【図68】
ステープルがコ字状に成形される状態を示した説明図である。
【図69】フォーミングホルダがホームポジションに位置しているときのロック機構とクリンチャリンクとクリンチャガイドとの状態を示した説明図である。
【図70】フォーミングホルダがホームポジションに位置しているときの解除機構の状態を示した説明図である。
【図71】クリンチャリンクの回動によりクリンチャガイドの先端部がシート束を挟持する状態を示した説明図である。
【図72】クリンチャガイドの先端部がシート束を挟持した際の解除機構の状態を示した説明図である。
【図73】ステープルが打ち出されていく状態を示した説明図である。
【図74】ステープルが打ち出されてステープルの脚部の先端部がクリンチャアームの溝に入り込んだ状態を示した説明図である。
【図75】打ち出されたステープルの脚部が内側へ折り曲げられていく状態を示した説明図である。
【図76】フォーミングホルダが上死点から下降したときのクリンチャリンクの回動位置を示した説明図である。
【図77】クリンチャガイド210に対するクリンチャアーム220の回動位置を示した説明図である。
【図78】ステープルの脚部がクリンチャアームによって折り曲げられた状態を示した説明図である。
【図79】図76に示す位置からクリンチャリンクが反時計回りに少し回動した状態を示した説明図である。
【図80】図79に示す位置へクリンチャリンクが回動した際の解除機構の状態を示した説明図である。
【図81】ロック機構によるロックの解除が行われた状態を示した説明図である。
【図82】解除機構の動作を示した説明図である。
【図83】シート束Pが厚い場合にステープルの座屈が防止されることを説明するための説明図である。
【符号の説明】
101 ドライバホルダ(ホルダ)
102 ドライバ
110 フォーミングホルダ(ホルダ)
300 送出機構
410 駆動軸
425 遊星ギア
437 遊星ギア
444 遊星ギア
600 カートリッジ
601 打出通路
M モータ
Ma モータ軸
ST シートステープル
S ステープル

Claims (2)

  1. 収納室に収納されたシートステープルを打出通路の一端に向けて送り出す送出手段と、往復動可能に配置されたフォーミングプレートおよびドライバと、このフォーミングプレートおよびドライバを保持してフォーミングプレートおよびドライバを往復動させるホルダと、このホルダをカムを介して往復動させるための駆動軸と、この駆動軸を回転させるモータとを備え、前記打出通路の一端に送り出されたステープルをフォーミングプレートの往動によりコ字状に成形し、このコ字状に成形されたステープルをドライバの往動により打出通路の他端から打ち出す電動ホッチキスであって、
    前記モータのモータ軸をシートステープルの送り出し方向に向け、
    前記モータ軸に対して駆動軸を一直線上に配置し、
    前記モータ軸の回動により駆動軸を回動させる減速用の遊星ギアを駆動軸に沿って配置したことを特徴とする電動ホッチキス。
  2. 前記ホルダを直接往復動させるホルダカムを前記駆動軸に設けたことを特徴とする請求項1に記載の電動ホッチキス。
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