JP3598751B2 - 電動ホッチキスにおけるステープル送り機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はシート状ステープルの下面に接触した送りローラを回転させることにより上記シート状ステープルをステープルの打ち出し部に送る電動ホッチキスにおけるステープル送り機構。
【0002】
【従来技術】
一般に、電動ホッチキスとして、真直状のステープル針をシート状に連結してなるシート状ステープルを先頭のものから順にコ字形に成形した後に被綴り材に向けて打ち出すものが知られている。このような電動ホッチキスのマガジンにはステープルの打ち出し部にシート状ステープルを送る機構が必要となる。
【0003】
従来は、シート状ステープルの送り通路の下方に送りローラを配置し、送りローラをシート状ステープルの下面に接触させ、マガジンが作動してドライバプレートが成形針を被綴り材に打ち込むときに、マガジンの作動に連動させて送りローラを回転させ、この回転によってシート状ステープルを打ち出し部に送るものであった。そのためのステープル送り機構は、特開平8ー229846号公報の図1、図2に示されるように、マガジンの側壁に送りローラのローラ軸が摺動する垂直の摺動溝を形成し、送りローラ軸に送りギアを取り付け、送りギア19をフレームに形成したラック20に噛合させることによって構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ステープル送り機構によれば、綴り時にマガジンが下方に移動したときに送りギア19はラック20から外れるようになっている(上記公報の図2参照)。そして、再上昇するときに送りギア19は再びラック20に噛合する。ところが、このとき送りギアの山とラックの山とがぶつかりあうことがある。送りギアのギアスタッドには機構そののもの送り負荷、さらに高衝撃値、一旦外れたラックに再び係合するときの負荷(噛み合いに無理があるとき)などの合力でギアスタッドに繰り返し力がかかっている。このため、ギアの山と山とがぶつかりあうことにより、送りギアやギアスタッドが損傷したり折損したりすることがある。
【0005】
しかも、ラックからギアが外れると、送りローラはフリーとなり、シート状ステープルを前方に押す力がなくなる。このため、ドライバプレートが先頭のステープル針を打ち出すときなどに、シート状ステープルが後ろに移動しやすいから、打ち出された成形針が座屈しやすく、綴りが不安定になりやすいという欠点がある。
【0006】
本発明は上記欠点を解消し、マガジンの作動時に送りローラの送りギアとラックとが常に噛合することにより、送りギア等が損傷することがなく、また綴りを安定に行なうことができる電動ホッチキスのステープル送り機構を提供することをその課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係る電動ホッチキスのステープル送り機構は、フレームに固定されたクリンチャに対してマガジンを上下動可能に設け、マガジンにはクリンチャに対応するように設けられたステープルの打ち出し部と、真直状のステープル針をシート状に連結してなるシート状ステープルの下面に接触して上記打ち出し部に送る送りローラとを設けた電動ホッチキスにおいて、上記フレームの側壁には、クリンチャから後退した位置に支軸を設け、この支軸にラック部材の端部を回動自在に支持し、このラック部材を上記送りローラのローラ軸に回転自在に設けた送りギアに常時噛合させるとともに、送りギアとローラ軸との間にワンウェイクラッチ機構を設け、上記マガジンが上下動するときに上記ラック部材に噛合した送りギアを回転させてワンウェイクラッチ機構により上記ローラ軸をシート状ステープルの送り方向にのみ回転させることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る電動ホッチキスの要部を示す斜視図で、この電動ホッチキスのフレーム1の内側にはマガジン2が上下動可能に設けられている。マガジン2の前部にはフォーミングプレート3とドライバプレート4とが重合状態でホルダ8上に保持されている(図2参照)。また、フレーム1には電動モータに作動連結された溝カム6と駆動リンク7が設けられ、溝カム6の回転により駆動リンク7が作動してホルダ8を上下方向に駆動し、同時にマガジン2もこれに追従して同方向に移動するように構成されている。さらにマガジン2の下部には綴り台9が設けられ、綴り台9上にはクリンチャ10が設けられている。
【0009】
また、図2に示されるように、マガジン2の内部には真直状のステープル針をシート状に連結してなるシート状ステープル11を多段に積層したカートリッジ(図示せず)が収納配置されているとともに、そのシート状ステープル導出口の近傍には送りローラ14が、最下段のシート状ステープル11の下面に接触するように配置されている。そして、送りローラ14が回転することによりシート状ステープル11が導出されてドライバプレート4の下方の打ち出し部15に向かって送られるのである。そして、図3に示されるように、シート状ステープル11が打ち出し部15に供給された後に駆動リンク7が作動すると、先頭のステープル針11aはフォーミングプレート3によりコ字形に成形され、さらに成形されてドライバプレート4によって下方に打ち出され、綴り台9上の被綴り材12を貫通してクリンチャ10で折り曲げられて綴りが完了する。
【0010】
次に、上記の綴り作動時に送りローラ14が回転し、シート状ステープル11は前方に送られる。送りローラ14の駆動機構は次のように構成されている。すなわち、フレーム1の側壁1aには送りローラ14のローラ軸16の摺動溝17が形成されている(図1参照)。図4に示すように、ローラ軸16はこの摺動溝17から外方に突出し、その両側には送りギア18が回転自在に支持されている。送りギア18の内側にはワンウェイクラッチ機構が設けられている。ワンウェイクラッチ機構はローラ軸16とともに回転し、ローラ軸16の軸方向に移動可能に取り付けられた送りラチェット19と、この送りラチェット19と上記送りギア18との接面に形成されたラチェット部20と、送りラチェット19が常時送りギア18に当接するように付勢するバネ20aとによって構成されている。これにより、送りギア18が一方向に回転したときはラチェット部20が噛合して送りラチェット19も同方向に回転するが、逆方向に回転したときはラチェット部20がかみ合わずに送りラチェット19は回転しないこととなる。もちろん、送りラチェット19の回転方向は送りローラ14がシート状ステープル11を送る方向になるように設定される。
【0011】
フレーム1の側壁1aの外側には図1、図5に示されるようにアームラック21(ラック部材)が配置されている。アームラック21はやや細長の箱形部材で、内側は開放され、外側にはローラ軸案内溝22が形成され、また一方の内側面上側にはラック23が形成されている。アームラック21の一端はフレーム1の側壁1aに設けられた支軸24に回動自在に支持されている。支軸24はクリンチャ10から後退した位置に設けられている。そして、上記ローラ軸16の送りギア18はアームラック21の内側開放部から内部に装入され、ローラ軸16の先端はローラ軸案内溝22に係合し、送りギア18はラック23に噛合するように取り付けられる。
【0012】
前記構成によれば、電動モータにより溝カム6を回転させて駆動リンク7を作動させると、マガジン2とともにフォーミングプレート3とドライバプレート4を保持したホルダ8が上下方向に駆動する。マガジン2が下方に移動すると、送りローラ14の送りギア18もこれに追従するが、送りギア18はアームラック21のラック23に噛合しているので、図6のようにラック23に噛合したまま移動することになり、回転しながら移動する。アームラック21も支軸24を中心に回動する。送りギア18は矢印aのように回転するから、この回転はワンウェイクラッチ機構を介してローラ軸16に伝達され、送りローラ14も同方向に回転する。したがって、送りローラ14との摩擦力によりシート状ステープル11は前方に押し出される。
【0013】
マガジン2が下死点位置から上昇復帰するときも、送りギア18はラック23に噛合しているので、送りギア18は逆回転する、この回転はワンウェイクラッチ機構に吸収されてローラ軸16には伝達されず、送りローラ14も回転しない。そして、マガジン2の上動とともにローラ軸16は再び摺動溝17に係合して初期位置に復帰する。このように、綴り作業を初める最初の段階では空打ちしてマガジン2を数回上下動させることにより、送りローラ14が十分に回転してシート状ステープル11は打ち出し部15に供給される。
【0014】
上述のように、マガジン2が上下動するとき、送りギア18は常時アームラック21のラック23に噛合されている。したがって、送りギア18とラック23の山と山とがぶつかるような不都合がなく、部品の破損、折損等が生じることがなく、送りローラ14は常に安定に回転する。
【0015】
また、送りギア18は送り方向と逆に回転しない限り空転することなくラック23に噛合しているから、送りローラ14はシート状ステープル11の下面に当接し、その摩擦により該シート状ステープル11が後退するのを防いでいる。このため、先頭の成形されたステープル針は打ち出されるときに後方からしっかりと支持されるから、簡単に座屈が生じることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動ホッチキスの要部の斜視図
【図2】上記電動ホッチキスの綴り機構部分の要部の断面図
【図3】上記電動ホッチキスの綴り作動態様説明図
【図4】ワンウェイクラッチ機構を示す断面図
【図5】送りローラの駆動機構の初期状態の説明図
【図6】上記送りローラの駆動機構の作動態様説明図
【符号の説明】
1 フレーム
2 マガジン
10 クリンチャ
11 シート状ステープル
14 送りローラ
16 ローラ軸
18 送りギア
21 アームラック(ラック部材)
23 ラック
24 支軸
Claims (1)
- フレームに固定されたクリンチャに対してマガジンを上下動可能に設け、マガジンにはクリンチャに対応するように設けられたステープルの打ち出し部と、真直状のステープル針をシート状に連結してなるシート状ステープルの下面に接触して上記打ち出し部に送る送りローラとを設けた電動ホッチキスにおいて、
上記フレームの側壁には、クリンチャから後退した位置に支軸を設け、この支軸にラック部材の端部を回動自在に支持し、
このラック部材を上記送りローラのローラ軸に回転自在に設けた送りギアに常時噛合させるとともに、送りギアとローラ軸との間にワンウェイクラッチ機構を設け、上記マガジンが上下動するときに上記ラック部材に噛合した送りギアを回転させてワンウェイクラッチ機構により上記ローラ軸をシート状ステープルの送り方向にのみ回転させる
ことを特徴とする電動ホッチキスにおけるステープル送り機構。
Priority Applications (1)
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JP21922297A JP3598751B2 (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | 電動ホッチキスにおけるステープル送り機構 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP21922297A JP3598751B2 (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | 電動ホッチキスにおけるステープル送り機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1148160A JPH1148160A (ja) | 1999-02-23 |
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ID=16732127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP21922297A Expired - Fee Related JP3598751B2 (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | 電動ホッチキスにおけるステープル送り機構 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3598751B2 (ja) |
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1997
- 1997-07-30 JP JP21922297A patent/JP3598751B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1148160A (ja) | 1999-02-23 |
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