JP3697819B2 - ボンドの塗布装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品を基板に接着するボンドを塗布するためのボンドの塗布装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子部品を基板に接着するエポキシ樹脂などのボンドは、一般にシリンジに貯溜されており、シリンジを基板に対して相対的に水平移動させながら、シリンジの内部に貯溜されたボンドに気体圧を加え、シリンジの下部のニードルからボンドを吐出して基板の所定位置に塗布するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ボンドの粘度は温度の関数であり、温度が高くなる程粘度は小さくなり、シリンジのニードルから多量に吐出されやすくなる。このため従来のボンドの塗布装置では気温の変化などの温度の変化によりニードルからのボンドの吐出量が変動し、その結果、基板に塗布されるボンドの塗布量がばらつきやすく、塗布量の過多・過少による電子部品の接着不良が生じやすいという問題点があった。
【0004】
したがって本発明は、ボンドの温度管理を行って、ボンドの粘度の変動に基づく塗布量の変動を解消できるボンドの塗布装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、回転機構によりその軸心を中心に回転するシリンジの内部に貯溜されたボンドに気体圧を加えてシリンジの下部の多点ニードルからボンドを吐出し、基板に塗布するボンドの塗布装置であって、前記多点ニードルが挿入される管体と、管体の外面に装着されたカラーと、ベアリングを介して管体を内部に保持するホルダと、ホルダとカラーの間に配設されたブロックと、カラーの周囲を循環する循環路と、ブロックと循環路の間に配設された液洩れ防止用のシールと、この循環路に所定温度に加温あるいは冷却した流体を循環させる温調器とを備えた。
【0006】
【発明の実施の形態】
上記構成の本発明において、シリンジ内のボンドは、気体圧が付与されることによりニードルの内部をゆっくり流下してニードルの下端部から吐出されるが、ニードルの内部を細い流れとなって流下する間に、循環路を流れる流体からの伝熱によって所定の温度となり、ニードルの下端部から吐出される。したがってボンドは外部の気温に左右されず、常に所定の温度すなわち所定の粘度となって、常に適量がニードルから吐出されて基板に塗布される。
【0007】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施の形態のボンドの塗布装置の斜視図、図2は同断面図、図3は同シリンジのニードル部分の平断面図である。
【0008】
まず、図1を参照してボンドの塗布装置の全体構造を説明する。シリンジ1はホルダ2上に装着されている。ホルダ2はZテーブル3の前面に装着されており、Z軸モータ4が駆動することにより上下動する。Zテーブル3はXテーブル5に保持されており、Xテーブル5はこれに直交するYテーブル6上に設置されている。したがってXテーブル5とYテーブル6が駆動すると、Zテーブル3はX方向やY方向へ水平移動し、シリンジ1も同方向へ水平移動する。
【0009】
7は基板であり、ガイドレール8上に位置決めされている。基板7の上面にはランド(電極)9が形成されている。後述するように、ランド9の間にボンド10が塗布される。電子部品は、その電極をランド9に着地させて基板7上に搭載され、ボンド10により接着される。
【0010】
次に、シリンジ1のニードル部分の構造を説明する。図2において、シリンジ1の下部には細長い長管状のニードル11が装着されている。シリンジ1の内部にはボンド10が貯溜されており、チューブ12(図1)を通してシリンジ1の内部に気体圧を付与すると、シリンジ1内のボンド10はこの気体圧によりシリンジ1から押し出され、ニードル11内を流下してその下端部から吐出される。本実施の形態のニードル11は、上管11a、中管11b、下管11cから成る3段型であって、これらは互いに分離自在であり、ボンド10の塗布条件などに応じて下管11cは自由に着脱して交換することができる。
【0011】
図2において、ニードル11は管体13に挿入されている。管体13はベアリング14を介してホルダ2の内部に装着されている。管体13の外面にはカラー15が装着されており、ホルダ2とカラー15の間にはブロック16が配設されている。
【0012】
20は温調器であって、送りパイプ21と戻りパイプ22が接続されている。送りパイプ21の先端部はホルダ2に接続されている。ホルダ2の内部には、カラー15の周囲を循環する循環路23が形成されている(図3を参照)。図2において、17はブロック16と循環路23の間に配設された液洩れ防止用のシールである。
【0013】
温調器20は、水などの流体を加熱あるいは冷却し、流体の温度を25〜30°C程度の範囲内で一定に保つ。温調器20から送りパイプ21へ送り出された流体は、循環路23に沿ってニードル11の周囲を循環(図3の矢印参照)した後、戻りパイプ22を通って温調器20に戻る。勿論、液体としてはエアなどのガスを用いてもよく、この場合、ガスは戻りパイプで温調器に戻さず外部に排出してもよい。
【0014】
図1および図2において、ニードル11の上部には大ギヤ24が装着されている。大ギヤ24には小ギヤ25が係合している。モータ26が駆動すると、小ギヤ25と大ギヤ24は水平回転し、シリンジ1はその軸心を中心に回転する。これにより、ニードルの回転方向の位置が調整される。なおこのようなニードルの回転機構は、多点ニードル(基板の複数点に同時にボンドを塗布するニードル)の場合に用いられる。
【0015】
このボンドの塗布装置は上記のような構成より成り、次にその動作を説明する。図1において、Xテーブル5とYテーブル6が駆動することにより、シリンジ1は所定の座標位置へ水平移動する。そこでZテーブル3が駆動し、シリンジ1は上下動作を行ってニードル11からボンド10を吐出し、基板7の所定の位置にボンド10を塗布する。
【0016】
図2において、シリンジ1の内部に気体圧を付与することにより、ボンド10はニードル11を通ってその下端部から吐出される。ボンド10の1回の塗布量はわずかであり、したがってボンド10はニードル11の内部をわずかづつゆっくり流下しながら吐出される。またニードル11の長さは一般に2〜3cm程度であり、シリンジ1からニードル11へ送り込まれたボンド10が、ニードル11の内部を流下してニードル11の下端部から吐出されるまでの時間は一般に5〜10分間程度である。したがってこの間に、ニードル11内をゆっくり流下するボンド10は循環路23内を流れる流体からの伝熱により所定の温度になり、ニードル11から吐出される。
【0017】
上述したように、ボンド10の粘度は温度の関数であり、このようにニードル11内をボンド10が流下する間に、その温度を所定の温度に調整することにより、常に所定量のボンド10をニードル11から吐出して基板7に塗布することができる。なお流体の熱がニードル11内のボンド10に良く伝わるように、カラー15や管体13は伝熱性のよい物質(例えばステンレス)により形成される。またボンドの品種や基板7に接着される電子部品の品種などに応じて、あるいはニードルの詰りが生じた場合などには、ニードルの交換を行うが、この場合、交換作業時にホルダ2ががたついても、シール17により流体が漏れることはない。
【0018】
【発明の効果】
本発明によれば、温調器で所定温度に調整された流体をニードルの周囲の循環路を循環させるようにしているので、ニードル内を流下するボンドを所定の温度に加温あるいは冷却し、所定の粘度にしたうえでニードルから吐出させることができ、したがって気温の変化によるボンドの粘度の変動を解消し、常に所定量のボンドを基板に塗布することができる。しかもニードルの内部を細い流れとして、時間をかけてわずかづつゆっくり流下するボンドに対して、その周囲から加温あるいは冷却するようにしているので、熱効率がきわめて良く、ボンドを確実に所定の温度にしたうえで、ニードルから適量づつ吐出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のボンドの塗布装置の斜視図
【図2】本発明の一実施の形態のボンドの塗布装置の断面図
【図3】本発明の一実施の形態のボンドの塗布装置のシリンジのニードル部分の平断面図
【符号の説明】
1 シリンジ
2 ホルダ
7 基板
10 ボンド
11 ニードル
13 管体
20 温調器
21 送りパイプ
22 戻りパイプ
23 循環路
Claims (1)
- 回転機構によりその軸心を中心に回転するシリンジの内部に貯溜されたボンドに気体圧を加えてシリンジの下部の多点ニードルからボンドを吐出し、基板に塗布するボンドの塗布装置であって、前記多点ニードルが挿入される管体と、管体の外面に装着されたカラーと、ベアリングを介して管体を内部に保持するホルダと、ホルダとカラーの間に配設されたブロックと、カラーの周囲を循環する循環路と、ブロックと循環路の間に配設された液洩れ防止用のシールと、この循環路に所定温度に加温あるいは冷却した流体を循環させる温調器とを備えたことを特徴とするボンドの塗布装置。
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JP04751497A Expired - Fee Related JP3697819B2 (ja) | 1997-03-03 | 1997-03-03 | ボンドの塗布装置 |
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