JP3697686B2 - 動物小腸切開処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、食肉用の豚等の小腸を自動的に連続して切開する動物小腸切開処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の動物小腸切開処理装置としては、たとえば特公平1−25537号公報に示されたものが知られている。すなわち、この公報に記載されたものは、動物小腸に挿入される案内杆と、該案内扞の上部に位置して動物小腸を切開する切開刃と、上記案内杆の両側に設けられ動物小腸を挟持して後方へ搬送する回転移送体とを備える一方、上記案内杆の下方に中央部に切欠溝を有するガイド板を設けると共に、このガイド板と前記回転移送体との間に該ガイド板と平行な油脂切取用回転刃を配置したものである。そして、案内杆に挿入された動物小腸を回転移送体により挟持して後方へ搬送するとき、上記切開刃により動物小腸の切開を行うと共に、同時に上記油脂切取用回転刃で動物小腸に付着する薄膜状の油脂の切取りを行うようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した切開処理装置によると、油脂切取用回転刃が油脂を切除するときに回転刃の表面に油脂膜が付着して該刃の切れ味が悪くなり、作業に支障をきたすおそれがあった。
【0004】
そこで、本発明は、動物小腸の切開と油脂部分の切取りとを同時に行うことができながら、油脂切取用回転刃に付着する油脂膜を積極的に取除いて該刃の切れ味の低下をなくし、作業効率を高めることのできる動物小腸切開処理装置の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本願の請求項1に記載の発明は、動物小腸に挿入される案内杆と、該案内杆の上部に位置して動物小腸を切開する切開用回転刃と、上記案内杆の両側に設けられ動物小腸を挟持して後方へ搬送する一対のベルト搬送体とを備えてなる動物小腸切開装置において、上記案内杆の下方両側に、刃先の一部が重なり合って接触する2枚の油脂切取用水平回転刃を配置する一方、油脂切取用水平回転刃のうち、下側となる水平回転刃の下方に該回転刃よりわずかに大きな直径の樹脂製保護用円盤を設けたことを特徴とする。
【0006】
また、請求項2に記載の発明は、油脂切取用水平回転刃の駆動機構の簡素化を図るために上記した請求項1に記載の発明において、油脂切取用水平回転刃を各ベルト搬送体を回転させる回転体の回転軸に支持させて、上記水平回転刃をベルト搬送体の回転時に連動回転させるようにしたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0009】
図1は、本発明に係る動物小腸切開処理装置を示すもので、装置本体1の下部には、水槽2が設けられ、この水槽2の端部近くの上方に切開処理部3が設けられている。この切開処理部3は、図1〜図3に示されているように切開する動物小腸に挿入される案内杆4と、該案内杆4の上部に位置して動物小腸を切開する切開用回転刃5と、上記案内杆4の両側に設けられ動物小腸を挟持して後方へ搬送する一対の搬送ベルト(ベルト搬送体)6,7と、上記案内杆4の下方両側に配置され、刃先の一部が案内杆4の真下位置において重なり合って接触する2枚の油脂切取用水平回転刃8,9とから構成される一方、油脂切取用水平回転刃のうち、下側となる水平回転刃の下方に該回転刃よりわずかに大きな直径の樹脂製保護用円盤が設けられている。
【0010】
案内杆4はその先端4aが鈎状で先端から後端部までパイプ体により形成され、その根元側から水又は湯等の流体を通せるようになっている。この案内杆4の上部には、切開用回転刃5が案内杆4と平行状に設置され、該回転刃5の先端部分が案内杆4の中心側に沈み込むように案内杆4側にスリット溝4bが設けられている。この案内杆4はその根元側が装置本体1の図示しないケーシングの上壁にブラケットなどを介して支持されると共に、その高さ及び前後方向の位置調整が適宜調整具(図示せず)を介して調整可能となされている。
【0011】
切開用回転刃5は駆動モータ(図示せず)の水平回転軸11の先端部に固定され、該回転軸11を介して垂直方向で、かつ搬送ベルト6,7による腸管Aの搬送方向に逆らう方向、つまり図1において矢印方向に回転される。なお、図2において符号11aは軸受部である。
【0012】
案内杆4の後方部両側には搬送ベルト6,7を駆動する駆動プーリ6a,7aが設けられ、上記駆動プーリ6a,7aは図2において矢印で示すように逆方向に回転させる駆動モータ(図示せず)で駆動される。また案内杆4の先端部両側には上記駆動プーリ6a,7aと搬送ベルト6,7を介して回転される従動プーリ6b,7bがテンションプーリ12a,12bで張力を受けた状態で設けられており、さらにこの従動プーリ6b,7bの回転軸6c,7cの下方端部に水平回転刃8,9が固定されている。これにより、上記駆動モータによるベルト搬送体6,7の回転と同時に、上記水平回転刃8,9を連動回転させるようになされている。つまり、上記搬送ベルト6,7と水平回転刃8,9とが1台の駆動モータ(図示せず)によって回転駆動されるようになされている。
【0013】
次に、以上のように構成される動物小腸切開処理装置の作用について説明する。
【0014】
水槽2に水を貯め、該水槽2内に入れた塊状の腸管Aの端部を案内杆4の先端に人手で押入する。すると腸管Aは図4に示すように搬送ベルト6,7に挟持されて順次後方に搬送される。このとき、腸管Aはその搬送途中において搬送方向に逆らって回転する切開用回転刃5により切開される。また、腸管Aを案内杆4に押入する際、腸管A内の汚物は案内杆4の先端から放水される水又は湯によって洗われる。さらに、腸管Aはその搬送途中において上記切開と同時に腸管Aと一体になった薄膜状の油脂aは内方へ向かってに互いに回転する2枚の水平回転刃8,9によって、案内杆4の中心側へ寄せられながら切除され、水槽2の中へ落ちることになる。
【0015】
その場合、油脂aの切取り手段として、特に2枚の油脂切取用水平回転刃8,9を用い、これらの水平回転刃8,9を、案内杆4の下方位置において刃先の一部が重なり合って接触するように配置したから、両水平回転刃8,9の刃先が接触しながら回転するとき両刃に付着しようとする油脂膜を積極的に削り取る作用が得られる。これにより、刃の表面が常に新しく保たれて切れ味が長期にわたって維持されることになる。その結果、従来のように水平回転刃に油脂膜が付着して刃の切れ味が直ぐに悪くなり、そのため、作業を中断してたとえば水平回転刃に湯をかけて油脂膜を落とすといった面倒な油落し作業が不要になる。
【0016】
また、搬送ベルト6,7はテンションプーリ12a,12bのところから駆動プーリ6a,7aに向かって案内杆4から離れていくが、このことによって切開された腸管Aが搬送ベルト6,7に巻き付くことなく下方に設けられるのシュート13に円滑に落下する。以上のように切開作業し腸管Aと油脂aが全長にわたり切開および切除されるまですみやかに連続して行われるのである。
【0017】
なお、油脂aの切除する量は案内杆4を前後に移動させることによって調整することが可能となる。
【0018】
そして、上記した水平回転刃8,9のうち下側の水平回転刃9の下方に、該水平回転刃9よりわずかに直径の大きな樹脂製の保護用円盤14を設けたものであるから、この保護用円盤14により、水平回転刃9による手や指のけがを防止する効果がある。なお、この保護用円盤14を設けても、腸管Aを中央に誘導する効果は保護用円盤14を付けない場合とほとんど変わらない。
【0019】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、動物小腸に挿入される案内杆と、該案内杆の上部に位置して動物小腸を切開する回転刃と、前記案内杆の両側に設けられ動物小腸を挟持して後方へ搬送する一対のベルト搬送体とを備えてなる動物小腸切開装置において、上記案内杆の下方両側に、刃先の一部が重なり合って接触する2枚の油脂切取用水平回転刃を配置する一方、油脂切取用水平回転刃のうち、下側となる水平回転刃の下方に該回転刃よりわずかに大きな直径の樹脂製保護用円盤を設けたから、動物小腸の切開と油脂部分の切取りとを同時に行うことができながら、両水平回転刃の刃先が接触しながら回転することで、両水平回転刃に付着しようとする油脂膜を積極的に取除いて該刃の切れ味の低下をなくし、作業効率を高めることができ、しかも、下側となる水平回転刃の下方に該回転刃よりわずかに大きな直径の保護用円盤を設けたから、該円盤により手や指の保護を図ることができ、その上、2枚の水平回転刃と保護用円盤とにより油脂を案内杆の中心側に誘導する効果も期待できる。
【0020】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る動物小腸切開処理装置の側面図である。
【図2】 同装置の一部省略平面図である。
【図3】 同装置における要部の正面図である。
【図4】 同装置による切開処理状態を示す側面図である。
【図5】 同装置による切開処理状態を示す一部省略正面図である。
【符号の説明】
4 案内杆
5 切開用回転刃
6,7 搬送ベルト(ベルト搬送体)
6b,7b 従動プーリ
6c,7c 回転軸
8,9 油脂切取用水平回転刃
14 保護用円盤
Claims (2)
- 動物小腸に挿入される案内杆と、該案内杆の上部に位置して動物小腸を切開する切開用回転刃と、上記案内杆の両側に設けられ動物小腸を挟持して後方へ搬送する一対のベルト搬送体とを備えてなる動物小腸切開処理装置において、上記案内杆の下方両側に、刃先の一部が重なり合って接触する2枚の油脂切取用水平回転刃を配置する一方、油脂切取用水平回転刃のうち、下側となる水平回転刃の下方に該回転刃よりわずかに大きな直径の樹脂製保護用円盤を設けたことを特徴とする動物小腸切開処理装置。
- 油脂切取用水平回転刃をベルト搬送体を回転させる回転体の回転軸に支持させて、上記水平回転刃をベルト搬送体の回転時に連動回転させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の動物小腸切開処理装置。
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