JP3697520B2 - 自律電文送信方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自律電文送信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4に示すような走行支援道路システム(以降、AHSという。)において、システムの安全性および信頼性を高めるため、センサ類が故障した際には、路側処理装置より路車間通信装置を介し、車両に対してAHSサービス停止(センサ故障)情報を通知する。また、ここで路車間通信装置の上位装置である路側処理装置に異常が発生した場合、路車間通信装置は、一定時間同報情報が定期的に届かないことによって路側処理装置の異常を検出し、図5に示すように予め路側処理装置から設定された自律電文の送信を行う。AHSではまた、即時性の高い情報提供が必要であるため、路側処理装置から車両に通知される情報は100msec単位でのデータ伝送がなされている。
【0003】
路側処理装置は、図6に示すようにシステム起動時、路車間通信装置に対してサービス開始要求を送信した後、センサ装置および路車間通信装置の設定を行い、定期的な電文送信を開始していた。しかし、前記設定を行う装置が多い場合、サービス開始から定期的な電文送信開始までに時間が掛かり、路車間通信装置では、一定時間同報情報が届かないため自律電文を送信する状態へ遷移してしまう場合があるという問題があった。
【0004】
更に、通常、通信装置が自律電文を送信するモードにある場合、上位装置は異常であり、通信装置の状態を上位装置に通知することはできない。そのため従来は、状態通知を試みる機能がなく、上述のように通信装置が意図せずに自律電文送信状態に遷移した場合、上位装置において、復旧後もそれを判断する手段を持たなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明は、前記従来の問題点に鑑み、サービス開始から定期的な電文送信開始までの時間を可及的に短縮できて、該時間に通信装置が自律電文を送信する状態へ遷移してしまうことがないようにした自律電文送信方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、サービスを提供する上位装置からの電文が届かなくなったことにより、上位装置に異常が発生したと判断し、予め通信装置に設定された電文を自律的に送信開始する自律電文送信方式において、路車間通信装置では、事前に通信装置へ自律電文を設定するまで、上位装置の異常監視を開始せず、上位装置では、各種装置設定後に自律同報電文を送信し、その後速やかに同報電文の定期的送信を開始することにより、システム起動時に上位装置からの電文が遅れたために自律電文を送信するモードに遷移することを回避することを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、自律電文送信中の通信装置は、上位装置へ自律電文送信中であることの通知を試みる機能を有することにより、電文の瞬断等により通信装置が自律電文を送信するモードに遷移した際に、下位装置が自律電文送信中であることが、上位装置が復旧した後にもわからないという状態を回避することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、一実施の形態について、図面に基づいて詳細に述べる。
【0009】
図1に示すようなAHSにおいては、サービスの信頼性を向上させるため、上位装置が異常の際には、通信装置が上位装置の異常を判断し、サービスが提供できない旨の自律的な電文(AHSサービス停止情報)の送信を行う。上記のようなサービスを提供するための、システム起動時の同報電文送信までのシーケンスを図2に示す。
【0010】
上位装置からの同報電文が通信装置に届かないことを、上位装置異常の判断条件としており、サービス開始を同報電文の監視の起点としていた。しかし、図6からわかるように、サービス開始後に同報電文が届くまでに、上位装置は各装置に各種設定を行う必要があり、この間に上位装置が異常であると判断する場合があった。
【0011】
各装置はサービス開始を受け付けるまでは、各種設定の電文を受け付けないため、各種設定をサービス開始前に行うことはできず、またこの判定時間を延ばした場合には、異常を検出する時間が延びることになり信頼性を落とすこととなる。このような現象は、システム起動時に限って発生するため、自律電文設定電文を起点として、同報電文の監視を行うことにより、問題を解決することができる。
【0012】
また、上位装置と通信装置間の瞬断により、意図せず自律電文送信状態となった場合、図3のように定期的に通信装置の状態を上位装置に通知することにより、上位装置に対して自律電文送信状態であることを通知する。
【0013】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、路車間通信装置では、事前に通信装置へ自律電文を設定するまで、上位装置の異常監視を開始せず、上位装置では、各種装置設定後に自律同報電文を送信し、その後速やかに同報電文の定期的送信を開始することにより、システム起動時に上位装置からの電文が遅れたために自律電文を送信するモードに遷移することを回避するため、サービス開始から定期的な電文送信開始までの時間を可及的に短縮できて、該時間に通信装置が自律電文を送信する状態へ遷移してしまうことがないようにできるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示す概要図である。
【図2】システム起動時の同報電文送信までのシーケンス図である。
【図3】上位装置に対して自律電文送信状態であることを通知するシーケンス図である。
【図4】従来例を説明するためのAHS構成例を示す概要図である。
【図5】同上のシステム起動時の同報電文送信までのシーケンス図である。
【図6】同上の上位装置に対して自律電文送信状態であることを通知するシーケンス図である。
【発明の属する技術分野】
この発明は、自律電文送信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4に示すような走行支援道路システム(以降、AHSという。)において、システムの安全性および信頼性を高めるため、センサ類が故障した際には、路側処理装置より路車間通信装置を介し、車両に対してAHSサービス停止(センサ故障)情報を通知する。また、ここで路車間通信装置の上位装置である路側処理装置に異常が発生した場合、路車間通信装置は、一定時間同報情報が定期的に届かないことによって路側処理装置の異常を検出し、図5に示すように予め路側処理装置から設定された自律電文の送信を行う。AHSではまた、即時性の高い情報提供が必要であるため、路側処理装置から車両に通知される情報は100msec単位でのデータ伝送がなされている。
【0003】
路側処理装置は、図6に示すようにシステム起動時、路車間通信装置に対してサービス開始要求を送信した後、センサ装置および路車間通信装置の設定を行い、定期的な電文送信を開始していた。しかし、前記設定を行う装置が多い場合、サービス開始から定期的な電文送信開始までに時間が掛かり、路車間通信装置では、一定時間同報情報が届かないため自律電文を送信する状態へ遷移してしまう場合があるという問題があった。
【0004】
更に、通常、通信装置が自律電文を送信するモードにある場合、上位装置は異常であり、通信装置の状態を上位装置に通知することはできない。そのため従来は、状態通知を試みる機能がなく、上述のように通信装置が意図せずに自律電文送信状態に遷移した場合、上位装置において、復旧後もそれを判断する手段を持たなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明は、前記従来の問題点に鑑み、サービス開始から定期的な電文送信開始までの時間を可及的に短縮できて、該時間に通信装置が自律電文を送信する状態へ遷移してしまうことがないようにした自律電文送信方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、サービスを提供する上位装置からの電文が届かなくなったことにより、上位装置に異常が発生したと判断し、予め通信装置に設定された電文を自律的に送信開始する自律電文送信方式において、路車間通信装置では、事前に通信装置へ自律電文を設定するまで、上位装置の異常監視を開始せず、上位装置では、各種装置設定後に自律同報電文を送信し、その後速やかに同報電文の定期的送信を開始することにより、システム起動時に上位装置からの電文が遅れたために自律電文を送信するモードに遷移することを回避することを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、自律電文送信中の通信装置は、上位装置へ自律電文送信中であることの通知を試みる機能を有することにより、電文の瞬断等により通信装置が自律電文を送信するモードに遷移した際に、下位装置が自律電文送信中であることが、上位装置が復旧した後にもわからないという状態を回避することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、一実施の形態について、図面に基づいて詳細に述べる。
【0009】
図1に示すようなAHSにおいては、サービスの信頼性を向上させるため、上位装置が異常の際には、通信装置が上位装置の異常を判断し、サービスが提供できない旨の自律的な電文(AHSサービス停止情報)の送信を行う。上記のようなサービスを提供するための、システム起動時の同報電文送信までのシーケンスを図2に示す。
【0010】
上位装置からの同報電文が通信装置に届かないことを、上位装置異常の判断条件としており、サービス開始を同報電文の監視の起点としていた。しかし、図6からわかるように、サービス開始後に同報電文が届くまでに、上位装置は各装置に各種設定を行う必要があり、この間に上位装置が異常であると判断する場合があった。
【0011】
各装置はサービス開始を受け付けるまでは、各種設定の電文を受け付けないため、各種設定をサービス開始前に行うことはできず、またこの判定時間を延ばした場合には、異常を検出する時間が延びることになり信頼性を落とすこととなる。このような現象は、システム起動時に限って発生するため、自律電文設定電文を起点として、同報電文の監視を行うことにより、問題を解決することができる。
【0012】
また、上位装置と通信装置間の瞬断により、意図せず自律電文送信状態となった場合、図3のように定期的に通信装置の状態を上位装置に通知することにより、上位装置に対して自律電文送信状態であることを通知する。
【0013】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、路車間通信装置では、事前に通信装置へ自律電文を設定するまで、上位装置の異常監視を開始せず、上位装置では、各種装置設定後に自律同報電文を送信し、その後速やかに同報電文の定期的送信を開始することにより、システム起動時に上位装置からの電文が遅れたために自律電文を送信するモードに遷移することを回避するため、サービス開始から定期的な電文送信開始までの時間を可及的に短縮できて、該時間に通信装置が自律電文を送信する状態へ遷移してしまうことがないようにできるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示す概要図である。
【図2】システム起動時の同報電文送信までのシーケンス図である。
【図3】上位装置に対して自律電文送信状態であることを通知するシーケンス図である。
【図4】従来例を説明するためのAHS構成例を示す概要図である。
【図5】同上のシステム起動時の同報電文送信までのシーケンス図である。
【図6】同上の上位装置に対して自律電文送信状態であることを通知するシーケンス図である。
Claims (2)
- サービスを提供する上位装置からの電文が届かなくなったことにより、上位装置に異常が発生したと判断し、予め通信装置に設定された電文を自律的に送信開始する自律電文送信方法において、
路車間通信装置では、事前に通信装置へ自律電文を設定するまで、上位装置の異常監視を開始せず、上位装置では、各種装置設定後に自律同報電文を送信し、その後速やかに同報電文の定期的送信を開始することにより、システム起動時に上位装置からの電文が遅れたために自律電文を送信するモードに遷移することを回避することを特徴とする自律電文送信方法。 - 自律電文送信中の通信装置は、上位装置へ自律電文送信中であることの通知を試みる機能を有することにより、電文の瞬断等により通信装置が自律電文を送信するモードに遷移した際に、下位装置が自律電文送信中であることが、上位装置が復旧した後にもわからないという状態を回避する請求項1の自律電文送信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003069734A JP3697520B2 (ja) | 2003-03-14 | 2003-03-14 | 自律電文送信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003069734A JP3697520B2 (ja) | 2003-03-14 | 2003-03-14 | 自律電文送信方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004280368A JP2004280368A (ja) | 2004-10-07 |
JP3697520B2 true JP3697520B2 (ja) | 2005-09-21 |
Family
ID=33286678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003069734A Expired - Lifetime JP3697520B2 (ja) | 2003-03-14 | 2003-03-14 | 自律電文送信方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3697520B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9855890B2 (en) | 2014-12-11 | 2018-01-02 | Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. | Autonomous vehicle interaction with external environment |
-
2003
- 2003-03-14 JP JP2003069734A patent/JP3697520B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9855890B2 (en) | 2014-12-11 | 2018-01-02 | Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. | Autonomous vehicle interaction with external environment |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004280368A (ja) | 2004-10-07 |
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Legal Events
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