JP3696397B2 - 動力舵取装置の舵角検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、動力舵取(パワーステアリング)装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電動ポンプによって油圧を供給する方式の動力舵取装置においては、省エネルギーのため、操舵していないスタンバイモードでは電動ポンプのモータが低い一定の回転数で回転している。そして、運転手が操舵をすると、ステアリングのトーションバーが捻れて、ロータリバルブにおける油の流路が変化することにより抵抗が増し、油圧回路の圧力が上昇する。これによってモータの負荷が増大し、モータ電流は増加する。この増加が所定のレベルを超えた場合、モータへの印加電圧を増加して回転数を増大させることでパワーモードに移行する。この結果、十分な流量の油が動力舵取装置の油圧シリンダに供給され、操舵補助力が発生する。すなわち、当該装置では、操舵の結果として生じる圧力の上昇に基づいてパワーモードへの移行が行われる。
【0003】
一方、特開昭63−317702号公報には、ギヤボックス内のステアリングシャフト側と車輪側とにそれぞれ磁極ドラムを設け、かつ、これらの磁気を検出する磁気センサをギヤボックス内に設けた動力舵取装置が示されている。本装置は、一対の磁極ドラムの相対的な回転量及び絶対的な回転量に基づいて、ステアリングシャフトに与えられているトルク(操舵力)と回転角(舵角)とを検出し、その検出に基づいて操舵力をアシストするように構成されている。すなわち、当該装置では、操舵力及び操舵角をセンサにより直接検出して、それらに基づく操舵補助力を発生させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の動力舵取装置のうち、前者においては、通常のゆっくりした操舵であれば電動ポンプの流量に余裕があるため、圧力が上昇して上記のパワーモードへの移行が円滑に行われる。しかしながら、急速な操舵が行われた場合は、ステアリングギアの油圧シリンダ内に流入すべき流量が大きいため、ロータリバルブへの供給流量の絶対量が不足し、圧力の上昇が起こりにくくなる。そのため、パワーモードへの移行が迅速に行われない。また、このこととは別に、電動ポンプからステアリングギアの油圧シリンダに至る油圧経路に用いられているゴムホースが、圧力の上昇が起こる際に膨らんで、一時的に管路の流体抵抗が下がる。そのため、圧力上昇にタイムラグが生じて、結果的に操舵補助力の応答性が悪くなる。
一方、後者においては、圧力に依存せず、操舵力及び舵角を直接磁気センサにより検出して操舵補助力を発生させるので、操舵補助力の応答性には優れているが、磁極ドラムの着磁加工が容易ではないという問題点がある。しかも、磁極ドラムは2枚必要であるため、製作に長時間を要する。
結局、センサなしの構造で圧力変化によって操舵を検出しようとすれば操舵補助力の応答性が悪く、一方、磁気センサを設けることによって応答性を確保しようとすれば製作の困難性に直面する。
【0005】
上記のような従来の問題点に鑑み、本発明は、動力舵取装置における製造の容易性を確保することのできる舵角検出装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の動力舵取装置の舵角検出装置は、動力舵取装置のバルブハウジング内にあって、外周部に穴を有する入力軸と、前記入力軸に取り付けられた磁性体からなる所定形状の被検出リング部及び、この被検出リング部から前記入力軸の軸方向に延設された取付部を有する部材であって、前記入力軸に外挿され、その外挿部位における前記入力軸の外径より大きい内径を有し、前記取付部の外周側から内周側へ貫通した貫通ねじ孔を有するパルサーリングと、前記被検出リング部に対向して前記バルブハウジングに設けられた、ホール素子を含むセンサと、前記貫通ねじ孔に螺着され、先端部が前記穴に挿入された状態で緊締されたボルトとを備えたことを特徴とするものである(請求項1)。
【0007】
このように構成された舵角検出装置においては、操舵により、被検出リング部が入力軸とともに回動する。センサは、被検出リング部の回動を磁気的に検知する。被検出リング部は磁性体を所定形状に形成しただけのものであり、着磁等の困難な処理を全く必要としない。従って製造が容易である。また、パルサーリングは、圧入ではない自然な外挿により入力軸に装着され、ボルトの緊締により、ボルトを介して入力軸と固定される。圧入でないことにより、一旦装着された後のパルサーリングの取り外しが可能になる。
【0008】
また、前記舵角検出装置(請求項1)において、ボルトの先端部にはセレーションが設けられていてもよい(請求項2)。
この場合、ボルトの緊締によりセレーションを有する先端部が穴の表面に食い込み、入力軸とパルサーリングとの静摩擦力を増大させる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態による動力舵取装置の舵角検出装置を示す断面図である。
図1において、バルブハウジング1の内部には、その中心部に、ステアリングホイール(図示せず。)に連結された入力軸2とトーションバー3とが挿通されている。入力軸2は、ステアリングホイール側(図の上方)端部においてトーションバー3と互いに固定されていて、他端部側は自由に回転し得るように保持されている。また、トーションバー3の下端部には出力軸4が接続されている。
入力軸2に与えられた操舵力(回転トルク)はトーションバー3を介して出力軸4に伝達される。従って、トーションバー3の捻れの分だけ入力軸2の回転と出力軸4の回転とに相対差が生じる。この相対差を利用して、既知のロータリバルブ5が構成されている。なお、ロータリバルブ5の軸方向上下にはそれぞれオイルシール15及び16が設けられている。
【0013】
バルブハウジング1の内部の、オイルシール15より上方の位置において、入力軸2の外周には、磁性体からなるパルサーリング6が設けられている。このパルサーリング6は、リング状の被検出リング部6aと、この被検出リング部6aから入力軸2の軸方向に延設された取付部6bとを有している。パルサーリング6は、入力軸2に外挿され、かつ、一対以上のボルト17が取付部6bを貫通して螺着されることで、入力軸2に対して同軸に固定されている。従って、パルサーリング6は入力軸2と同期して回動する。パルサーリング6の被検出リング部6aの外周面には多数の凹凸が歯車状に連続して形成されている。
【0014】
センサ7は、バルブハウジング1の側面に設けられた取付孔1aに入力軸2の軸心に向けて挿入され、取付具8によって固定されている。また、センサ7の外周部にはOリング18が装着されている。センサ7の先端部7aはパルサーリング6の被検出リング部6aに対して、微小な隙間を保って対向している。センサ7はホール素子を含むものであり、パルサーリング6の被検出リング部6aの外周の凹凸に応じた磁気抵抗の変化によりホール素子の磁界を変化させ、それにより出力信号を変化させる。出力信号はケーブル9を介して後述の所定の回路に送られる。なお、パルサーリング6に隣接して、パルサーリング6側への塵埃の侵入を防ぐためのダストカバー10が設けられている。
【0015】
図6は上記パルサーリング6周辺の部分拡大断面図である。図において、ボルト17は、外周部に雄ねじ17a、テーパ状の先端部にセレーション(断面が鋸歯状の表面仕上げ)17b、内部に六角穴17cを有する。雄ねじ17aには樹脂コーティングが施されている。パルサーリング6の取付部6bには、その外周側から内周側に(すなわち径方向に)貫通ねじ孔6cが設けられている。また、入力軸2の外周部には円錐形状の穴2aが設けられている。なお、パルサーリング6の内径は、外挿部位における入力軸2の外径より若干大きい。従って、入力軸2とパルサーリング6との間には若干の隙間がある。
【0016】
入力軸2にパルサーリング6を取り付けるには、まず、パルサーリング6を入力軸2に外挿し、穴2aと貫通ねじ孔6cとの位置合わせを行う。前述のように、パルサーリング6の内径は入力軸2の外径より若干大きいため、パルサーリング6の圧入を行う必要はなく、単に外挿するのみで足りる。従って、パルサーリング6には圧入によるストレスがかからない。次に、六角穴17cを用いてボルト17を貫通ねじ孔6cにねじ込む。ねじ込み途中に、ボルト17の先端部が回転しながら穴2aに案内されて、入力軸2とパルサーリング6とが相対的に微動し、穴2aの中心と貫通ねじ孔6cの中心とが正確に一致する。
【0017】
各ボルト17の緊締により、ボルト17を介して入力軸2とパルサーリング6とは互いに固定される。また、ボルト17の緊締により、セレーション17bは穴2aの表面にわずかに食い込む。これにより、ボルト17と入力軸2との静摩擦力が増強され、外部から入力軸2に伝達される振動等によるパルサーリング6のがたつきを防止することができる。また、雄ねじ17aに施された樹脂コーティングにより、雄ねじ17aと貫通ねじ孔6cとの間の微小な隙間が埋められるため、パルサーリング6のがたつきを防止することができる。さらに、この樹脂コーティングはボルト17の抜け防止効果、及び、ボルト17の頭部側(図の右側)からの水の侵入防止効果もある。
【0018】
なお、取付後、パルサーリング6が不良品であることが判明した場合等には、ボルト17を取り外した後、パルサーリング6を入力軸2から抜き去る。圧入によりパルサーリング6を装着する構造では、一旦装着したパルサーリング6を、その後取り外すことは極めて困難であり、入力軸2を含む装置全体ごと取り替えざるを得ない事態を招くが、本実施形態では入力軸2とパルサーリング6との間に隙間があるため、取り外しが容易である。
【0019】
上記のように構成された舵角検出装置において、操舵によって入力軸2が回動すると、パルサーリング6の被検出リング部6aが回動する。この回動量に応じた数の被検出リング部6aの凹凸がセンサ7の前を通過する。センサ7は凹凸を磁気抵抗の変化として捉え、この変化数分のパルス列を出力する。入力軸2の回動速度が早いほど単位時間当たりのパルス数が増加する。
【0020】
図2は、ロータリバルブ5に油圧を供給するための電動ポンプのモータ11とその制御回路を示す回路図である。
図において、モータ11はコントローラ12のモータ接続端子+M及び−Mに接続されている。バッテリ(車載のバッテリ)13はコントローラ12の電源端子+B及び接地側端子GNDに接続されている。イグニッションキースイッチ14はバッテリ13の正側とコントローラ12のイグニッションキー接続端子IGに接続されている。そして、上記センサ7はコントローラ12のセンサ接続端子Xに接続されている。なお、センサ7への制御電源線の図示は省略している。
【0021】
図3は、コントローラ12の内部回路構成を示すブロック図である。コントローラ12は、センサ7からの出力を受ける舵角信号検出部121と、モータ11の電流を検出するモータ電流検出部122と、舵角信号検出部121及びモータ電流検出部122からの出力を受ける駆動電圧目標指示値決定部123と、モータ電流検出部122と駆動電圧目標指示値決定部123との間に挿入された無負荷電流検出部124と、モータ11を駆動するモータ駆動部125と、モータ駆動部125の駆動電圧を検出する駆動電圧検出部126と、駆動電圧検出部126の出力及び駆動電圧目標指示値決定部123の出力を受ける駆動電圧決定部127とにより構成されている。
【0022】
次に、図2及び図3に示したモータ11の制御回路における制御動作について説明する。
まず、イグニッションキー14がオン操作されることによりコントローラ12が始動し、スタンバイモードの制御が行われる。スタンバイモードの制御とは、モータ11の駆動電圧、すなわち駆動電圧検出部126により検出されるモータ駆動部125の出力電圧が所定値Va[V]になるようにモータ駆動部125によりPWM制御を行うことをいう。これにより、モータ11は一定の低速回転を行い、所定の流量で油が動力舵取装置に供給される。
一方、操舵が行われていない無負荷時におけるモータ11の電流がモータ電流検出部122及び無負荷電流検出部124によって検出される。
【0023】
操舵が行われると、モータ11の負荷が増加するためモータ11に供給されている電流が変化(増加)する。このモータ電流変化量は、モータ電流検出部122の出力と無負荷電流検出部124の出力との差として駆動電圧目標指示値決定部123により把握される。図4は、この駆動電圧目標指示値決定部123において、モータ電流変化量に対してモータ駆動電圧V1をどのように変化させるかの特性を示すグラフである。例えば、モータ電流変化量がA1[A]まではモータ駆動電圧V1をVa[V]に維持しておく。そして、モータ電流変化量がA1[A]を超えると、モータ電流変化量の増大に比例して、モータ駆動電圧V1をPWM制御により増加させる。モータ電流変化量がA3[A]に達してモータ駆動電圧V1がバッテリ電圧(Vb[V])に等しくなったところでパワーモードの制御に移行する。パワーモードの制御とはモータ駆動電圧をバッテリ電圧としてPWM制御をデューティ比100%にすることをいう。スタンバイモードからパワーモードへの過渡的状態を遷移モードという。遷移モードにおけるモータ駆動電圧V1の変化特性は、図示のようなヒステリシスを有する。すなわち、スタンバイモードからパワーモードへの移行と、パワーモードからスタンバイモードへの移行とで特性が異なる。パワーモードからスタンバイモードへの移行時においては、モータ電流変化量がA2[A](A2<A3)になったときから以後、モータ電流変化量の減少に比例してモータ駆動電圧V1を低減させる。
【0024】
以上の制御はモータ電流の変化量に基づいて行われるが、これとは別にセンサ7の出力に基づく制御が以下のように行われる。
前述のように操舵時のセンサ7の出力信号はパルス列であり、これを受けた舵角信号検出部121は、所定の単位時間に入力されたパルスの数をカウントして1秒あたりの操舵速度(角度/秒)を求める。求めた操舵速度は駆動電圧目標指示値決定部123に送られる。駆動電圧目標指示値決定部123は、操舵速度に応じて一定の関係で出力すべきモータ駆動電圧を求める。図5は、この操舵速度とモータ駆動電圧V2との関係を示すグラフである。図に示すように、操舵速度がS1[deg/秒]より大きい場合、操舵速度に比例してモータ駆動電圧V2を大きくする。そして、操舵速度S2[deg/秒]以上のときモータ駆動電圧V2がVc[V]で一定になるようにする。また、操舵速度がS1[deg/秒]以下のときはモータ駆動電圧V2を出力しないものとする。
【0025】
上記の、モータ電流変化量に基づくモータ駆動電圧V1(図4)と、操舵速度に基づくモータ駆動電圧V2(図5)とは、駆動電圧目標指示値決定部123により加算され、加算して得られた電圧V1+V2がモータ駆動電圧として駆動電圧決定部127に対して出力される。なお、加算して得られた電圧V1+V2がバッテリ電圧以上になった場合は、バッテリ電圧をモータ駆動電圧として出力する。
従って、操舵速度がS1[deg/秒]以下であるとき、すなわち通常のゆっくりとした操舵が行われた場合は、操舵速度に基づくモータ駆動電圧V2は出力されず、モータ電流変化量に基づくモータ駆動電圧V1のみがモータ駆動部125からモータ11に与えられる。これにより、ロータリバルブ5に油圧を供給する電動ポンプは、図4の特性にのみ基づいて与えられたモータ駆動電圧に応じた回転数で回転し、その回転数に応じた油圧を動力舵取装置に供給する。
【0026】
一方、操舵速度がS1[deg/秒]を超えるとき、すなわち急激な操舵が行われたときは、操舵速度に応じたモータ駆動電圧V2が出力され、モータ電流変化量に基づくモータ駆動電圧V1に加算される。従って、モータ電流がまだ変化していないうちに、所定のモータ駆動電圧が出力される。例えば、操舵速度がS2[deg/秒]もの非常に急激な操舵が行われると、図5の特性より出力すべきモータ駆動電圧V2はVc[V]となる。このとき、モータ電流の変化はまだ起こっていないか又はわずかに変化し始めている状態にある。従って、電流変化量に対するモータ駆動電圧V1はVa[V]又はそれより若干大きい程度である。しかしながら、そのモータ駆動電圧V1は、駆動電圧目標指示値決定部123により前記モータ駆動電圧V2(=Vc[V])と加算される。従って、合計のモータ駆動電圧は(Va+Vc)[V]以上の値となる。この結果、実際に出力可能なバッテリ電圧の範囲内でモータ駆動電圧が出力され、モータ駆動部125からモータ11に与えられる。こうして、モータ11の回転数は急速に増加し、十分な油量が動力舵取装置に供給される。従って、必要な操舵補助力が遅れることなく発生する。
【0027】
以上のようにして、センサ7の出力から操舵速度を検出し、これに基づいて出力すべきモータ駆動電圧を、モータ電流変化量に基づいて出力すべきモータ駆動電圧に加算することにより、急激な操舵が行われたときの操舵補助力の応答性を高めることができる。
【0028】
なお、上記の実施形態においては、図1に示すように、オイルシール15より上方にパルサーリング6及びセンサ7を設けたが、取付位置は当該位置に限定されるものではなく、要するに入力軸2のどこかにパルサーリング6を取り付ければよい。例えば、オイルシール15とロータリバルブ5との間(すなわち油室内)に設けてもよい。また、操舵速度ではなく舵角のみを検出する場合には、出力軸4側にパルサーリングとセンサとを設けてもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上のように構成された本発明は以下の効果を奏する。
請求項1の動力舵取装置の舵角検出装置によれば、磁性体からなる被検出リング部の回動をセンサが磁気的に検出する。かかる被検出リング部は磁性体を所定形状に形成しただけのものであり、着磁等の困難な処理を全く必要としないので、製造が容易である。また、ホール素子を含むセンサとの組み合わせにより廉価に舵角検出装置を構成できる。
【0030】
さらに、パルサーリングは、圧入ではない自然な外挿により入力軸に装着され、ボルトの緊締により、ボルトを介して入力軸と固定されるので、一旦装着された後のパルサーリングの取り外しが可能になる。従って、装着したパルサーリングが不良品であった場合、これを容易に取り替えることができる。また、圧入によってパルサーリングがストレスを受けることを回避できるので、パルサーリングの変形等を防止することができる。
【0031】
請求項2の舵角検出装置によれば、ボルトの緊締によりセレーションを有する先端部が穴の表面に食い込み、入力軸とパルサーリングとの静摩擦力が増強されるので、パルサーリングのがたつきを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による動力舵取装置の舵角検出装置を示す断面図である。
【図2】図1中のロータリバルブに油圧を供給する電動ポンプのモータの制御回路図である。
【図3】図2中のコントローラの内部構成を示すブロック回路図である。
【図4】同コントローラにより提供されるモータ電流変化量とモータ駆動電圧との関係を示すグラフである。
【図5】同コントローラにより提供される操舵速度とモータ駆動電圧との関係を示すグラフである。
【図6】図1におけるパルサーリング周辺の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 バルブハウジング
2 入力軸
2a 穴
3 トーションバー
4 出力軸
5 ロータリバルブ
6 パルサーリング
6a 被検出リング部
6b 取付部
7 センサ
11 モータ
12 コントローラ
17 ボルト
17b セレーション
121 舵角信号検出部
122 モータ電流検出部
123 駆動電圧目標指示値決定部
124 無負荷電流検出部
125 モータ駆動部
126 駆動電圧検出部
127 駆動電圧決定部
Claims (2)
- 動力舵取装置のバルブハウジング内にあって、外周部に穴を有する入力軸と、
前記入力軸に取り付けられた磁性体からなる所定形状の被検出リング部及び、この被検出リング部から前記入力軸の軸方向に延設された取付部を有する部材であって、前記入力軸に外挿され、その外挿部位における前記入力軸の外径より大きい内径を有し、前記取付部の外周側から内周側へ貫通した貫通ねじ孔を有するパルサーリングと、
前記被検出リング部に対向して前記バルブハウジングに設けられた、ホール素子を含むセンサと、
前記貫通ねじ孔に螺着され、先端部が前記穴に挿入された状態で緊締されたボルトと
を備えたことを特徴とする動力舵取装置の舵角検出装置。 - 前記ボルトの先端部にはセレーションが形成されていることを特徴とする請求項1記載の舵角検出装置。
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