JP3694686B2 - 食物処理機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、食物処理機に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来から、食物処理機として、例えば柿のへた部や表皮を除去する柿の皮剥き機(以下、従来機という。)が種々提案されている。
【0003】
これらの従来機が提案される以前は、例えば干し柿農家などの食物加工業者において必須の作業となる食物の皮剥き作業は、一つ一つ作業者の手作業により行われていたが、この従来機は、前述の作業者による手間を確実に解消して飛躍的に作業能率を向上し得るものとして極めて画期的である。
【0004】
ところで、これら従来機は、横向き状態にした柿1の基端部分1A(へた部1a)に当接して該柿1を回動自在に支持する支持部が設けられており、この支持部を回動させ、柿1に皮剥き刃4を当接させることで表皮1bを剥く構造が一般的であり、この柿1を支持する支持部としては、柿1の基端部分1Aに針を刺して支持するタイプ(針タイプ)や、吸引作用により吸着保持するタイプ(吸着タイプ)などがあるが、いずれも、柿1を片側(基端部分1A)だけで支持する構造である為、仮に柿1に対する支持が十分に行われなかった場合、支持部から柿1が脱落してしまう問題がある。
【0005】
そこで、柿1の先端部分1Bからも支持することで該柿1を両側から挟持する構造が提案されるが、この両側から挟持する構造は、柿1の脱落は防止できるが、柿1の先端部分1Bを支持する支持部の存在により、該部分の表皮1bを剥くことができず、現実には採用しがたい。
【0006】
従って、現状においては、従来機のような片側支持を基本とし、片側支持でも柿1が脱落しないように、前述した針タイプであれば針の本数や長さに工夫をしたり、或いは、吸着タイプであれば吸引力を高めるなどの種々の工夫がなされている。しかし、未だ十分なものは提案されておらず、上記問題点が完全に解消されてはいない。
【0007】
本出願人は、これら従来機について更なる研究開発を進め、簡易構造にして実用的な食物処理機を完成した。
【0008】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0009】
果物や野菜等の食物1の基端部分1Aと先端部分1Bとを支持して該食物1を回動状態で挟持する第一支持部2及び第二支持部3を有し、少なくとも第一支持部2及び第二支持部3のいずれか一方は該食物1の表皮1bを剥く皮剥き刃4が食物1を支持した状態において該表皮1bに当接することを許容する間隙Sを有する構成であることを特徴とする食物処理機に係るものである。
【0010】
また、請求項1記載の食物処理機において、前記間隙Sを有する構成として、所定箇所に切欠部18bを有する環状体18が採用されていることを特徴とする食物処理機に係るものである。
【0011】
また、請求項2記載の食物処理機において、食物1の先端部分1Bを支持する第二支持部3が所定箇所に切欠部18bを有する環状体18であることを特徴とする食物処理機に係るものである。
【0012】
また、請求項1〜3いずれか1項に記載の食物処理機において、前記第一支持部2及び第二支持部3で支持されて回動する食物1のへた部1aを除去する除去刃6が設けられていることを特徴とする食物処理機に係るものである。
【0013】
また、請求項4記載の食物処理機において、食物1の基端部分1Aを支持する第一支持部2に前記除去刃6が設けられていることを特徴とする食物処理機に係るものである。
【0014】
また、請求項1〜5いずれか1項に記載の食物処理機において、前記第一支持部2は食物1に針部材10を刺して支持し得るように構成されていることを特徴とする食物処理機に係るものである。
【0015】
また、請求項1〜6いずれか1項に記載の食物処理機において、前記第一支持部2で支持される食物1を該第一支持部2から分離させる食物分離機構を設けたことを特徴とする食物処理機に係るものである。
【0016】
また、請求項7記載の食物処理機において、前記食物分離機構は、第一支持部2で支持された食物1を押圧力により該第一支持部2から分離させる構成であることを特徴とする食物処理機に係るものである。
【0017】
また、請求項1〜8いずれか1項に記載の食物処理機において、前記第一支持部2は回動可能に設けられていることを特徴とする食物処理機に係るものである。
【0018】
また、請求項9記載の食物処理機において、食物1の先端部分1Bに当接して該食物1の第一支持部2による回動を助力する回動助力体8が設けられていることを特徴とする食物処理機に係るものである。
【0019】
また、請求項10記載の食物処理機において、前記食物1のへた部1aを除去する際、第一支持部2及び回動助力体8の双方で該食物1が回動するように構成されていることを特徴とする食物処理機に係るものである。
【0020】
また、請求項10,11いずれか1項に記載の食物処理機において、前記回動助力体8は、食物1のへた部1aを除去する際には該食物1の先端部分1Bに当接し、へた部1aの除去後には該食物1の先端部分1Bから離反するように構成されていることを特徴とする食物処理機に係るものである。
【0021】
また、請求項1〜12いずれか1項に記載の食物処理機において、前記第一支持部2及び第二支持部3は食物1を上下方向から挟持するように構成されていることを特徴とする食物処理機に係るものである。
【0022】
【発明の作用及び効果】
食物1の基端部分1Aと先端部分1Bとを第一支持部2及び第二支持部3で挟持して食物1を支持し、この状態で食物1を回動させ、該食物1の表皮1bに皮剥き刃4を当接させると、該食物1の表皮1bは剥かれることになる。
【0023】
この際、食物1は第一支持部2と第二支持部3とで挟持状態で支持されている為、表皮1bの剥き作業中に該食物1が脱落することはない。
【0024】
ところで、前述もしたように食物1の基端部分1Aだけでなく先端部分1Bも支持する構造とした場合、食物1の脱落は防止できるものの、食物1の先端部分1B及び基端部分1Aのいずれか一方における表皮1bの取り残しが懸念されるが、この点、本発明は、少なくとも第一支持部2及び第二支持部3のいずれか一方は食物1の表皮1bを剥く皮剥き刃4が食物1を支持した状態において該表皮1bに当接することを許容する間隙Sを有する構成であり、従って、該間隙Sを有する構成の支持部を食物1の先端部分1Bを支持する支持部とした場合には、当該間隙Sから皮剥き刃4を配して該皮剥き刃4を食物1の先端部分1Bに当接させることができるから、食物1の先端部分1Bにおいても表皮1bの取り残しが生じることは無い。
【0025】
以上のように、本発明は、従来にない画期的な作用効果を発揮し、簡易構造にして実用的なものになる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1〜4は本発明の第一実施例、図5,6は第二実施例を図示したものであり、以下に説明する。
【0027】
第一実施例について説明する。
【0028】
第一実施例は、立設ボックスタイプの機体5に、果物や野菜等の食物1の基端部分1Aと先端部分1Bとを支持して該食物1を回動状態で挟持する第一支持部2及び第二支持部3を設けたものである。
【0029】
また、本実施例は、食物1の処理作業(皮剥き作業)を行う食物1として柿1を対象とし、柿1の表皮1bを除去する食物処理機として構成している。ここで柿1のへた部1aとは、基端部分1Aにある柄1a'及びその周囲の葉1a”を指すものである。
【0030】
尚、本実施例は柿1の表皮1aの処理に関するものであるが、柿1に限らず、例えばリンゴやナシや柚子(ゆず)、或いは、野菜のカブなどでも良いのは勿論である。
【0031】
以下、本実施例に係る構成各部の詳細な説明をする。
【0032】
第一支持部2について説明する。
【0033】
第一支持部2は、図1,2に図示したように機体5の上部に棒状の支持体9を垂設し、この支持体9の下端部に3本の針部材10を突設したものであり、この針部材10で柿1のへた部1aを刺すことで該柿1の基端部分1Aを支持(柿1に抵抗を付与してスリップを防止)し得るように構成されている。
【0034】
また、針部材10は、先端径小部10aと、この先端径小部10aの基端側に段部10cを介して連設される基端径大部10bとで構成されており、針部材10を柿1に刺した際には段部10cが係止することで先端径小部10aのみが柿1に刺さることになる。
【0035】
これは、柿1に対して針部材10が必要以上に深く刺さるのを防止するための構成であり、このことから柿1に針部材10を深く刺すことで生じ得る例えば細菌の侵入により柿1が傷むなどの問題点を可及的に防止することができる。
【0036】
尚、この支持体9における柿1を支持する構造としては針部材10を刺すタイプだけに限らず、吸引作用を利用して支持する構造など適宜設計変更し得るものである。
【0037】
また、支持体9は、機体5に設けたガイド部11にガイドされて上下方向にスライド移動自在に設けられており、その基端部は機体5の上部に設置される駆動モーター12の筒状駆動部12aに嵌挿連結されている。この駆動モーター12は、スイッチ13のON操作により駆動する。
【0038】
この支持体9の基端部と駆動モーター12の筒状駆動部12aとの連結は、支持体9の長さ方向に設けた凹条(図示省略)と筒状駆動部12aの長さ方向に設けた凸条(図示省略)との係合連結構造、即ち、支持体9は筒状駆動部12aと共に軸方向へ回動しつつ筒状駆動部12aに対してスライド移動し得る連結構造である。
【0039】
従って、支持体9は柿1の基端部分1Aを上方から支持することができ、この支持した状態で駆動モーター12の作動により回動して柿1を回動させることができる。
【0040】
また、支持体9には刃取付体14が被嵌連結されており、支持体9は刃取付体14に対して回動自在であり、また、支持体9が所定量上昇した際、該支持体9と刃取付体14とはともに上昇するように構成されている。また、この刃取付体14は、機体5に垂設されるガイド棒15にガイドされている。
【0041】
符号16は被嵌体14を常時下方へ付勢する発条であり、従って、後述する除去刃6は柿1へ押し付けられた状態となる。
【0042】
この刃取付体14は、その背面位置に長尺板状の刃体6が設けられ、この刃体6は、前述した針部材10で支持されて回動する柿1のへた部1aとその周辺部1c(肩部)に当接して該部位を除去するための除去刃6として構成されている。尚、この除去刃6は柿1の形状(肩部1cの形状、張り具合)に対処するために、柿1への当接位置を変更できるように設けられている。
【0043】
また、刃取付体14は、その正面位置に棒体17が突設されており、この棒体17は、支持体9と共に刃取付体14が上方へ移動した際、駆動モーター12を作動させるスイッチ13をON操作し得るように構成されている。
【0044】
従って、針部材10に柿1が刺された状態で支持体9が上方に移動した際、駆動モーター12が作動して支持体9が回動することになり、この支持体9が回動することで柿1も回動し、よって、除去刃6によって柿1のへた部1aとその周辺部1cが除去されることになる。
【0045】
次に、第二支持部3について説明する。
【0046】
第二支持部3は、前述した第一支持部2に係る支持体9の下方位置に柿1を載置し得る環状体18を設けたものである。
【0047】
具体的には、この環状体18は、図3に図示したように適宜な合成樹脂製の部材を形成したものであり、基部18eの一側に一部が切欠された平面視C字状の食物載置部18aを設けたもので、この食物載置部18aは、下部開口部18cから上部開口部18dに向けてその内面が上方広がりのテーパー面に形成され、且つ、前記切欠部18bにより、柿1を載置した際、該切欠部18b及び下部開口部18cから該柿1の側方部分1C乃至先端部分1Bの一部分が露出するように構成されている。
【0048】
この環状体18の切欠部18b及び下部開口部18cは、柿1の表皮1bを除去する際、手持ち皮剥き器7の皮剥き刃4を配設する為の間隙Sとなり、この間隙Sにより、皮剥き刃4を柿1の側方部分1C乃至先端部分1Bの一部分に当接することができ、よって、前記除去刃6で除去した以外の部分の表皮1bは該皮剥き刃4によって全て除去し得ることになる。
【0049】
また、環状体18は、昇降機構を介して昇降自在に設けられている。
【0050】
この昇降機構は、環状体18の基部18eに垂設される杆部材19と、該杆部材19に連設されるリンク部材20とで構成され、機体5の下部に設けた操作ペダル21を踏み操作した際、この杆部材19及びリンク部材20を介して環状体18が上昇するように構成されている。尚、この昇降機構の上昇距離は、柿1の基端部分1Aが第一支持部2に係る針部材10に刺さる位置まで上昇するように適宜設定されている。
【0051】
また、第二支持部3には柿1の先端部分1Bに当接して第一支持部2による回動を助力する回動助力体8が設けられている。
【0052】
この回動助力体8は、図2,3に図示したように駆動モーター12と複数のプーリー22、ベルト23、回動軸24から成る駆動機構を介して連動する回動棒部材25の上端部に、柿1の先端部分1Bを受ける皿状の食物受け体26を設けたものであり、この食物受け体26は環状体18の下部開口部18cから食物載置部18a内に配されるものであり、この食物受け体26で柿1を受けている間は、柿1は環状体18から約1〜2mm浮いた状態となるように構成されている。
【0053】
この回動助力体8は、柿1の表皮1bだけを除去する場合に比して強い回動力が要求される処理作業、即ち、除去刃6によってへた部1a及びその周辺部1cを除去する作業の際、第一支持部2と共に柿1を回動させるものである。
【0054】
また、回動棒部材25は、前述した昇降機構を介して杆部材19と共に昇降自在に設けられており、回動棒部材25の下端部は杆部材19の下端部に設けた係止装置28に係止されて下方への移動が阻止されている。符号27は回動棒部材25をガイドするガイド部であって、機体5に設けられている。
【0055】
具体的には、この係止装置28は、次のように機能する。
【0056】
昇降機構により杆部材19と回動棒部材25を上昇させると、柿1に第一支持部2に係る針部材10が刺さる。この上昇の際、機体5の所定位置に設けたリミットスイッチ29に杆部材19の所定部分が当接し、該リミットスイッチ29がON操作される。このON操作により杆部材19と回動棒部材25との係合が所定時間後に解除され、回動棒部材25のみが下方へスライド移動して、食物受け体26が環状体18の下部開口部18cの外部(下方)へ移動すると、環状体18の食物載置部18aに柿1は載置される。
【0057】
除去刃6によってへた部1a及びその周辺部1cを除去している間、即ち、前述した係止装置28による係合が解除されるまでの間は、この食物受け体26が柿1の先端部分1Bを受けており、除去刃6による除去作業が終了した後、該食物受け体26が柿1の先端部分1Bから離れ下方へ移動する構成である。
【0058】
よって、回動助力体8は、第一支持部2と共に回動して柿1のへた部1a及びその周辺部1cを除去する作業の際に柿1に良好な回動力を付与することができ、除去刃6によりへた部1a及びその周辺部1cを除去した後は、皮剥き刃4による柿1の先端部分1Bの表皮1bを除去する作業の邪魔とならないように回避する構成である。
【0059】
この回動助力体8に係る回動棒部材25と駆動機構に係るプーリー22との連結も、前述した回動機構3に係る支持体9と筒状駆動部12aとの連結と同様、回動棒部材25はプーリー22と共に軸方向へ回動しつつプーリー22に対してスライド移動し得る連結構造である。
【0060】
また、本実施例は、直線状(曲線状若しくは湾曲状でも良い。)の皮剥き刃4をU字状の支持部7a間に架設した手持ち皮剥き器7を採用しており、この皮剥き刃4を垂直状態で柿1の表皮1bに当接させ、柿1の回動にともなって該皮剥き刃4を柿1の周縁に沿って上下方向に移動させることで該表皮1bを除去(剥く)する。
【0061】
尚、皮剥き刃4の上下方向への移動を作業者の手で行わず、自動で行えるものでも良く、また、本実施例では、柿1を上下方向から挟持状態で支持する構造上、皮剥き刃4を上方から下方へ移動させることで表皮1bを除去する構成であるが、例えば、柿1を横向きにした状態で基端部分1Aと先端部分1Bとを挟持状態で支持する構造とした場合、皮剥き刃4は左右方向へ移動させて表皮1bを除去する構成となり、要は、柿1の軸方向(基端部分1Aから先端部分1Bへの長さ方向)へ皮剥き刃4を移動させる構成となることが望ましい。
【0062】
以下、本機における柿1の皮剥き工程について具体的に説明する。
【0063】
先ず、第二支持部3の回動助力体8に係る食物受け体26に柿1を載置し、この状態で操作ペダル21を踏むと、昇降機構により環状体18と食物受け体26が上昇し、これにより柿1も上昇して第一支持部2に係る支持体9の針部材10に刺さり、柿1は上下方向から挟持状態で支持されるとともに、支持体9の上方への移動によりスイッチ13がON状態となり、支持体9及び食物受け体26は回動し、回動する柿1のへた部1aとその周辺部1cは除去刃6により除去される。
【0064】
この除去刃6により柿1のへた部1aとその周辺部1cが除去された後、食物受け体26は柿1から離れて下方へ移動して環状体18(食物載置部18a)に載置され(この際、柿1は発条16による付勢されている。)、その状態で柿1は回動する。この状態で手持ち皮剥き器7の皮剥き刃4を柿1の表皮1bに当接させ、該柿1の周縁に沿って上方から下方へ円弧移動させると、柿1の表皮1bが帯状に剥かれる。この際、第二支持部3に形成された間隙Sにより皮剥き刃4を柿1の表皮1bに当接させることができるから、先端部分1Bまで表皮1bを剥くことができ(図4参照)、よって、表皮1bの取り残しが生じることは無い。
【0065】
符号30は除去された表皮1bを回収する表皮回収ボックスである。
【0066】
本実施例は上述のように構成したから、従来から問題とされてきた柿1の脱落を確実に防止することができ、しかも、柿1の先端部分1Bの表皮1bも取り残しが生じることなく良好に除去し得ることになる。
【0067】
また、本実施例は、柿1のへた部1aとその周辺部1cを除去刃6で除去する際、第一支持部2と共に柿1を回動させる回動助力体8を第二支持部3に設けたから、動き始めにかかる抵抗に対応できるのは勿論、表皮1bに比して硬質のへた部1aを除去する際に生じる抵抗に対応することができ、良好に柿1を回動させることができることになる。
【0068】
また、本実施例は、第一支持部2及び第二支持部3は食物1を上下方向から挟持するように構成されているから、より一層柿1を落としたりせず良好な皮剥き作業が行えることになる。
【0069】
また、本実施例は、手持ち皮剥き器7に具備せしめられる皮剥き刃4を採用したから、人間の器用な手を最大限利用して良好な皮剥きが行えることになり、しかも、皮剥き刃4を自動化した場合に比し除去機全体の製造コストを飛躍的に低減することができ、量産性に秀れることになる。
【0070】
続いて、第二実施例について説明する。
【0071】
第二実施例は、第一実施例に加えて図5,6に図示したように皮剥き刃4で柿1の表皮1bを除去した後、第一支持部2で支持される柿1を該第一支持部2から強制的に分離させる為の食物分離機構を設けたものである。
【0072】
具体的には、食物分離機構は、柿1に当接して該柿1を押し下げる押圧部31と、この押圧部31を作動させる作動部35とで構成されている。
【0073】
押圧部31は、機体5に設けられる基部材32と、この基部材32に枢着される擺動アーム33を突設して構成されており、この擺動アーム33は一端部が該擺動アーム33に連設され、他端部が機体5に連設される発条34によって常に上方へ付勢されている。
【0074】
この擺動アーム33の先端には第一支持部2の近傍位置に支持体9(針部材10)を回避する状態で配設されるフック状の食物当接部33aが設けられており、擺動アーム33を下方に擺動させることで第一支持部2で支持される柿1に当接して該柿1を下方に押し下げて第一支持部2から柿1を分離させるように構成されている。
【0075】
また、擺動アーム33は、その側部所定位置に後述する作動部35の作動アーム36が当接する係止部33bが突設されている。
【0076】
作動部35は、前述した第二支持部3に係る環状体18の側部に作動アーム36を枢着して構成されており、この作動アーム36は環状体18の昇降に伴い、上下方向に移動可能に構成されている。
【0077】
また、作動アーム36は、上端部に前記係止部33bに係止する鉤状部36aが設けられ、また、側部には突片部36bが設けられ、この突片部36bの先端部にはローラ体38が設けられており、このローラ体38は、作動アーム36が昇降する際、機体5に設けられたガイド体39にガイドされるように構成されている。
【0078】
このガイド体39の側部にしてローラ体38をガイドするガイド面には、段部39aが形成されたカム面に構成されている。
【0079】
また、作動アーム36には発条37が設けられ、この発条37の下端は環状体18に連設され、よって作動アーム36は常に擺動アーム33の係止部33bに押圧状態で当接するように構成されている。
【0080】
以上の構成から成る食物分離機構の作用について説明する。尚、その余の作用は第一実施例と同様である。
【0081】
皮剥き刃4によって柿1の表皮1bを除去した後、環状体18が下方に下がることで作動アーム36は下がり、この際、作動アーム36の鉤状部36aが擺動アーム33の係止部33bに係止して、擺動アーム33が下方に擺動し、第一支持部2で支持される柿1は下方へ押圧されて第一支持部2(針部材10)から分離されることになる。
【0082】
その後、作動アーム36が更に下がると、段部39aを有するカム面により作動アーム36は図5中時計回りに擺動し、擺動アーム33の係止部33bに対する鉤状部36aの係止が解除され、擺動アーム33は発条34の付勢力により上方へ擺動して元の位置に戻り(図6参照)、作動アーム36は次に環状体18が上昇するまでは前方へ擺動した状態のままである。
【0083】
よって、第二実施例は次のような効果を有する。
【0084】
即ち、柿1の表皮1bを除去した後、第二支持部3が下がった際、第一支持部2で刺さった状態の柿1が自重で抜けて第二支持部3に載置された状態のままである場合は問題はないが、第一支持部2から外れず刺さった状態ままの場合、この食物分離機構がないと、第一支持部2に刺さっている柿1を手で外さなければ成らず、手で柿1を外すと、手に柿1の汁が付くことで次に処理する柿1を持つ手が滑ることになってしまうなど作業能率が低下し、また、柿1を凹ませた場合には柿1の商品価値を下げてしまうなどの問題点があるが、この点、第二実施例は、食物分離機構を設けたから、第二支持部3が下がると同時に第一支持部2から柿1を分離させて該柿1を第二支持部3で支持できる為、前述した問題が生じることは無い。
【0085】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施例を示す斜視図である。
【図2】 第一実施例を説明する側断面図である。
【図3】 第一実施例に係る要部の概略動作説明図である。
【図4】 第一実施例の使用状態説明図である。
【図5】 第二実施例に係る要部を示す斜視図である。
【図6】 第二実施例に係る要部の概略動作説明図である。
【符号の説明】
S 間隙
1 食物
1A 基端部分
1B 先端部分
1a へた部
1b 表皮
2 第一支持部
3 第二支持部
4 皮剥き刃
6 除去刃
8 回動助力体
10 針部材
18 環状体
18b 切欠部
Claims (13)
- 果物や野菜等の食物の基端部分と先端部分とを支持して該食物を回動状態で挟持する第一支持部及び第二支持部を有し、少なくとも第一支持部及び第二支持部のいずれか一方は該食物の表皮を剥く皮剥き刃が食物を支持した状態において該表皮に当接することを許容する間隙を有する構成であることを特徴とする食物処理機。
- 請求項1記載の食物処理機において、前記間隙を有する構成として、所定箇所に切欠部を有する環状体が採用されていることを特徴とする食物処理機。
- 請求項2記載の食物処理機において、食物の先端部分を支持する第二支持部が所定箇所に切欠部を有する環状体であることを特徴とする食物処理機。
- 請求項1〜3いずれか1項に記載の食物処理機において、前記第一支持部及び第二支持部で支持されて回動する食物のへた部を除去する除去刃が設けられていることを特徴とする食物処理機。
- 請求項4記載の食物処理機において、食物の基端部分を支持する第一支持部に前記除去刃が設けられていることを特徴とする食物処理機。
- 請求項1〜5いずれか1項に記載の食物処理機において、前記第一支持部は食物に針部材を刺して支持し得るように構成されていることを特徴とする食物処理機。
- 請求項1〜6いずれか1項に記載の食物処理機において、前記第一支持部で支持される食物を該第一支持部から分離させる食物分離機構を設けたことを特徴とする食物処理機。
- 請求項7記載の食物処理機において、前記食物分離機構は、第一支持部で支持された食物を押圧力により該第一支持部から分離させる構成であることを特徴とする食物処理機。
- 請求項1〜8いずれか1項に記載の食物処理機において、前記第一支持部は回動可能に設けられていることを特徴とする食物処理機。
- 請求項9記載の食物処理機において、食物の先端部分に当接して該食物の第一支持部による回動を助力する回動助力体が設けられていることを特徴とする食物処理機。
- 請求項10記載の食物処理機において、前記食物のへた部を除去する際、第一支持部及び回動助力体の双方で該食物が回動するように構成されていることを特徴とする食物処理機。
- 請求項10,11いずれか1項に記載の食物処理機において、前記回動助力体は、食物のへた部を除去する際には該食物の先端部分に当接し、へた部の除去後には該食物の先端部分から離反するように構成されていることを特徴とする食物処理機。
- 請求項1〜12いずれか1項に記載の食物処理機において、前記第一支持部及び第二支持部は食物を上下方向から挟持するように構成されていることを特徴とする食物処理機。
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