JP3694100B2 - 自発巻縮性複合繊維 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自然分解性であり、且つ優れた風合いと自発巻縮性を有する新規複合繊維に関する。
【0002】
【従来の技術】
合成樹脂からなる従来の合成繊維は、自然環境下での分解速度が遅く、また焼却時の発熱量が多いため、自然環境保護の見地からの見直しが必要である。このため、脂肪族ポリエステルからなる自然分解性繊維が開発されつつあり、環境保護への貢献が期待されている。脂肪族ポリエステルのあるものは、優れた繊維性能を持ち、新しい特徴ある繊維素材として期待されるが、嵩高性、風合い、伸縮性などの面で不満足な点があり、その改善が望まれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、自然分解性であり、嵩高性、風合い、巻縮性および伸縮性にすぐれた新規複合繊維を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記本発明の目的は、融点140℃以上且つ溶融時の吸熱量が20ジュール/グラム以上の結晶性脂肪族ポリエステル重合体(1)と、脂肪族ポリエステルを主成分とし、実質的に非結晶性でありガラス転移点が20℃以下であるソフトセグメント(S)と、融点110℃以上の脂肪族ポリエステルの結晶性セグメント又は/及びウレタン結合を有するセグメントからなるハードセグメント(H)とが結合されているブロック共重合体(2)とが、単繊維内で偏心的に複合されている自発巻縮性複合繊維によって達成される。
【0005】
ここで、脂肪族ポリエステルとは、(1)グリコール酸、乳酸、ヒドロキシブチルカルボン酸などのようなヒドロキシアルキルカルボン酸、(2)グリコリド、ラクチド、ブチロラクトン、カプロラクトンなどのような脂肪族ラクトン、(3)エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオールなどのような脂肪族ジオール、(4)ポリエチレングリコール、ポリプロピレンリコール、ポリブチレンエーテル、それらの共重合体などのようなポリアルキレングリコール、(5)ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エチレン/プロピレングリコール、ビスヒドロキシエトキシブタンなどのようなポリアルキレンエーテルのオリゴマー、(6)ポリプロピレンカーボネート、ポリブチレンカーボネート、ポリヘキサンカーボネート、ポリオクタンカーボネート、ポリデカンカーボネートなどのようなポリアルキレンカーボネートグリコールおよびそれらのオリゴマー、(7)コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸などの脂肪族ジカルボン酸など、脂肪族ポリエステル重合原料に由来する成分を主成分すなわち50重量%以上(特に60%以上)とするものであって、脂肪族ポリエステルのホモポリマー、脂肪族ポリエステルのブロック又は/及びランダム共重合ポリマー、及び脂肪族ポリエステルに他の成分、例えば芳香族ポリエステル、ポリエーテル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリオルガノシロキサンなどを50重量%以下(ブロック又は/及びランダム)共重合したもの及び/又は混合したものをすべて包含する。
【0006】
脂肪族ポリエステルを共重合や混合によって変性する目的は、結晶性の低下、融点の低下(重合温度や成型温度の低下)、溶融流動性の改良、耐衝撃性、柔軟性や弾性回復性の改良、耐熱性、ガラス転移温度や熱収縮性の低下または上昇、摩擦係数、染色性、親水性や撥水性の改良、他成分との接着性の改良、分解性の向上又は抑制などが挙げられる。
【0007】
本発明繊維は、融点が140℃以上の結晶性重合体(1)と、脂肪族ソフトセグメントと特定のハードセグメントからなるブロック共重体(2)とが偏心的に複合(接合)されている。ここでセグメントは、ポリマー分子鎖の一部分で、ブロックと言うこともある。
【0008】
重合体(1)に好ましいものの具体例としては、ポリL−乳酸(融点175℃)、ポリD−乳酸(同175℃)、ポリヒドロキシブチレート(同180℃)、ポリグリコール酸(同230℃)などのホモポリマー、およびそれらに少量の他成分を共重合又は/及び混合したものが挙げられる。一般に、ブロック共重合では結晶性や融点の変化は緩やかであり、共重合成分の比率は50%以下、特に1〜40%、多くの場合1〜30%が好ましいが、ランダム共重合では結晶性や融点の変化が顕著で、共重合成分の比率は0.5〜20%、特に1〜10%が好ましいことが多い。勿論、共重合による融点や結晶性の変化は、共重合成分によって大きく変わるので、DSCによる結晶の溶融吸熱量と融点に注意する必要がある。他成分の混合による融点や結晶性の変化も、混合成分や混合率によりかなり変わるが、ランダム共重合ほど顕著でないことが多い。
【0009】
ここで融点は、走査型示差熱量計(以下DSCと記す)を用い、十分に延伸又は/及び熱処理し且つ乾燥した試料について、試料重量約10mg、窒素中、昇温速度10℃/minの条件で測定したときの、ポリマー結晶の溶融による吸熱のピーク値温度である。図7に、DSC曲線を模式的に示す。図はほとんど結晶化していない急冷試料の測定例で、4はガラス転移によるベースラインの変化を示し、5は測定時の加熱による結晶化の発熱ピークを示し、6は結晶の溶融による吸熱ピークを示す。十分に結晶化した試料では、ガラス転移によるベースラインの変化4や発熱ピーク5は消失し殆ど観測されない。本発明において、結晶の溶融による吸熱ピーク6の極小値(中心値)の温度を融点とし、吸熱ピーク6の全吸熱量(積分値、図7の斜線部の面積に比例する)を溶融時の吸熱量とする。ガラス転移点は、ベースラインの変化4の中心温度であるが、粘弾性の測定での力学損失の主分散のピーク値温度でも同じである。吸熱量の単位は、ジュール/グラム(以下J/gと記す)とする。混合物やブロック共重合体などで、融点が複数存在する場合は、最も高いものを(本発明における)融点とする。但し、最も高温の吸熱ピークが例えば吸熱量5J/g未満と無視し得るほどで、それより低温に例えば吸熱量20J/g以上の主ピークがあるような場合は、実質的な融点(ポリマーが極度に軟化、流動開始する温度)は、主ピークであると見なす場合がある。なお溶融吸熱量は、全ての溶融吸熱ピークの合計とする。
【0010】
重合体(1)は、結晶性が高く熱収縮性の小さな成分である。重合体(1)に好適なものとしては、結晶性のホモポリマーおよび、それに対して結晶性をあまり損なわない程度に少量(例えば30%以下、特に20%以下)の第二成分や第三成分を共重合又は/及び混合したものが挙げられる。本発明繊維の巻縮性、強度、耐熱性の見地から、重合体(1)の溶融時の吸熱量は、20J/g以上が必要であり、30/g以上が特に好ましく、40J/g以上が最も好ましい。なお結晶性脂肪族ポリエステルのホモポリマーの溶融吸熱量は、多くの場合50J/g前後又はそれ以上である。同様に、実用的見地から重合体(1)の融点は、140℃以上の必要があり、150℃以上が好ましく、160℃以上が特に好ましく、165℃以上が最も好ましい。
【0011】
重合体(2)は、非結晶性でガラス転移点が20℃以下、特に好ましくは0℃以下のソフトセグメント(S)と、融点140℃以上の結晶性脂肪族ポリエステルセグメント又は/及びウレタン結合を有するハードセグメント(H)とが結合されたブロック共重合体であり、それに少量(50%以下、特に30%以下)の第3成分を混合又は共重合したものも包含する。この特異な構造により、重合体(2)は、いわゆるエラストマー的な弾性挙動を示し、引延ばされた状態からの回復性に優れ、その結果、本発明繊維は高い巻縮性を示す。重合体(2)のソフトセグメントに好適な例としては、共重合や混合によって結晶性を消失または実質的に非結晶化(非晶化)した脂肪族ポリエステルが挙げられる。ここで実質的に非晶性とは、DSC法で結晶の溶融吸熱量が5J/g未満のものを言う。実用的見地から、重合体(2)のハードセグメントの融点は、110℃以上が必要であり、120℃以上が特に好ましく、140℃以上が最も好ましい。重合体(2)が非晶性の場合は、その融点は、溶融粘度が10万ポイズになる温度とする。
【0012】
重合体(2)のソフトセグメント用に特に好適な、ガラス転移点が0℃以下のポリエステルの例としては、ポリカプロラクトンの他、ポリエチレンサクシネート、ポリエチレンアジペート、ポリエチレンセバケート、ポリエチレンアゼラエート、ポリエチレンデカネート、ポリプロピレンサクシネート、ポリプロピレンアジペート、ポリプロピレンセバケート、ポリプロピレンアゼラエート、ポリプロピレンデカネート、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンアジペート、ポリブチレンセバケート、ポリブチレンアゼラエート、ポリブチレンデカネート、ポリヘキサンサクシネート、ポリヘキサンアジペート、ポリヘキサンセバケート、ポリヘキサンアゼラエート、ポリヘキサンンデカネートなどの、炭素数2〜20程度の直鎖または側鎖のあるアルキル基を持つポリアルキレンアルキレートおよびそれらを成分とする(ランダム及びブロック)共重合体が挙げられる。この他に、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エチレン/プロピレングリコールなどのポリアルキレングリコールのオリゴマーと脂肪族ジカルボン酸と組み合わせたポリエステルエーテルも、ソフトセグメントとして好ましい。
【0013】
一般に、ホモポリマーは結晶性の場合が多いが、その2種以上を混合使用することにより、ブロック共重合体(2)のソフトセグメント(S)を非晶化することが出来る。ソフトセグメントの分子量は、特に限定されないが、例えば1000〜15万、特に2000〜10万が好ましいことが多く、5000〜5万が好ましいことが最も多い。ソフトセグメントには、可塑剤などを添加してもよい。重合体(2)のハードセグメント(H)には、2種類の型とそれを組み合わせたもの計3種がある。重合体(2)のハードセグメント(H)の第1の型は、融点110℃以上、特に140℃以上の脂肪族ポリエステルの結晶性セグメントである。この様な高い融点の脂肪族ポリエステルの例は、前述の通りである。この型のハードセグメントを強固にするには、結晶性が高い必要があり、結晶性を保つためには、ホモポリマーが最も好ましく、共重合や混合による変性の場合も第2成分の量を抑制すること、例えば第2成分の量は20%以下が好ましく、10%以下が特に好ましく、5%以下が最も好ましい。この結晶型ハードセグメントの分子量は、特に限定されないが、5000〜20万、特に8000〜10万が好ましい事が多く、1万〜5万が好ましいことが最も多い。
【0014】
重合体(2)のハードセグメント(H)の第2の型は、ウレタン結合を持つもので、ソフトセグメントを形成する脂肪族ポリエステルの末端の水酸基にイソシアネート化合物、例えばジイソシアネートを反応させて容易に得られる。ジイソシアネートの例としては、ブチレンジイソシアネート、ヘキサンジイソシアネート、オクタンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジフェニルメメタンジイソシアネートなど脂肪族および芳香族ジイソシアネートが応用可能である。さらにエチレングリコール、プロパンジオール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコールなどのジオールを(鎖伸長剤として)併用してハードセグメントの分子量を大きくしたりウレタン結合の数を増やし、ハードセグメントをより強固にすることができる。例えば、鎖伸長剤としてジオールを用い、(さらに必要に応じジイソシアネートをやや過剰に用いて)、一つのハードセグメントが持つウレタン結合を4以上とすることができる。しかし、ジアミンを併用してウレア結合を(高密度で)導入することは、融点が高くなりすぎ、溶融紡糸が困難になるので、あまり一般的でない。なお、芳香族ジイソシアネートを用いたポリウレタンは、弾性的性質は優れるが、変色し易く、生分解性も低い傾向がある。他方、脂肪族ジイソシアネートは、その逆の傾向があり、目的に応じて選ぶことが出来るが、生分解性の見地からは、脂肪族のものが特に好ましい。
【0015】
ハードセグメント(H)の第3の型は、上記2つの型の組合わせである。たとえば、結晶性ハードセグメント用ポリマーの末端水酸基と、非晶性セグメント用ポリマーの末端水酸基とにジイソシアネートを反応させて結合することができる。この場合、継ぎ手部分がウレタン結合を持っている。同様にハードセグメントとソフトセグメントが結合され且つ末端に水酸基をもつブロック共重合体を、ジイソシアネートで継いでもよい。この場合も、ハードセグメントが2種混在する。 重合体(2)のハードセグメント(H)とソフトセグメント(S)との比率(重量比)は、特に限定されないが、20/80〜80/20の範囲が好ましく、25/75〜75/25が特に好ましく、30/70〜70/30の範囲が最も好ましいことが多い。一般にハードセグメントの構造が強固で「固い」ほど、また、ソフトセグメントのガラス転移点が低く非晶性で熱運動の自由度が高い「柔らかい」構造を持つほど、ブロック共重合体の弾性的性質が優れ、複合繊維の巻縮性が高い。また、より強固なハードセグメントは少量でも効果があり、同様にガラス転移点が0℃以下のソフトセグメントは、少量でも効果が高い。
【0016】
重合体(1)と重合体(2)との複合構造は、偏心的でなくてはならない。偏心的とは、横断面において重合体(1)の重心と重合体(2)の重心とが一致しない関係を言う。両成分の重心が離れているほど、偏心性が高く、巻縮性が強い。目的とする巻縮性に応じて、様々な偏心的複合構造を選ぶことが出来る。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1〜6に本発明に好ましい複合構造の具体例である複合繊維の横断面を示す。図において、1は重合体(1)を、2は重合体(2)を、3は中空部をそれぞれ示す。 図1は並列型で偏心性が高い例であり、図2は偏心の芯鞘型で偏心性が低い例であり、図3は鍵穴型、図4は偏心2芯型、図5は非円形並列型、図6は中空並列型である。図1〜6以外のどのような複合構造でも、両成分が偏心的に配置されているものは、本発明に応用することが出来る。例えば、図2の芯鞘型13)形を半円形、腎臓形、ピーナツ形、星型などにしても良い。また重合体(1)と重合体(2)の他に、第3の成分を複合することも出来る。例えば、図6の中空部の代わりに第3のポリマーを配置しても良い。
【0018】
重合体(1)と重合体(2)との複合比率(断面積比)は、特に限定されず、目的に応じて任意に選択すればよい。通常、図1のように複合比が1/1の時、巻縮性が最も強く、複合比が1/1より遠ざかるほど巻縮性が弱い。多くの場合、複合比は1/10〜10/1の範囲、特に1/5〜5/1の範囲が好ましく、1/3〜3/1の範囲が最も広く用いられる。
【0019】
繊維としたとき、重合体(1)と重合体(2)との熱収縮率(例えば沸騰水中の収縮)の差は、特に限定されないが、通常3%以上、特に5〜70%程度が好ましく、10〜50%程度の範囲が最も広く用いられる。
【0020】
重合体(1)と重合体(2)とは、相互接着性が高いことが好ましい場合が多いが、接着性が乏しくても芯鞘型とすれば剥離を防ぐことが出来る。また、例えば接着性の弱いものを並列型などに複合し、編織物などにした後、両成分を剥離させて、非円形断面で細く柔らかい繊維の製品を得ることも出来る。この場合も、両成分の収縮性の差による異収縮混繊効果が、製品に好ましい風合を与える。
【0021】
本発明繊維の断面は、円形、長円形、ひょうたん形、多角形、多葉形、アルファベット形その他各種の非円形(異形)、中空形など任意に選ぶことが出来る。繊度も同様に使用目的に応じて任意に選ばれるが、通常の衣料用には、単糸繊度0.1〜50デニール(d)程度の範囲、特に0.5〜30dの範囲が好ましく用いられる。不織布、皮革、資材用などにはもっと細いものや太いものも用いられる。
【0022】
本発明繊維は、重合体(1)と重合体(2)とを、溶融、湿式、乾式、乾湿式その他の方法で複合紡糸して製造することが出来る。特に溶融紡糸は能率が高く好ましい。溶融紡糸は、例えば巻取速度500〜2000m/minの低速紡糸、巻取速度2000〜5000m/minの高速紡糸、巻取速度5000m/min以上の超高速紡糸が可能であり、必要に応じて延伸や熱処理をすることができる。一般に低速紡糸では3〜6倍程度、高速紡糸では1.5〜2.5倍程度の延伸を行い、超高速紡糸では延伸不要または2倍程度以下の延伸を行うことが多い。紡糸と延伸を連続して行ういわゆるスピンドロー方式も好ましく応用できる。
【0023】
同様に、重合体(1)と重合体(2)とを複合し、オリフィスより紡出すると同時に不織布化するメルトブロー法、フラッシュ紡糸法、スパンボンド法などの方法を応用することも出来る。
【0024】
本発明複合繊維は、連続フィラメント、モノィラメント、マルチフィラメント、切断したステープル等、使用目的に応じて任意の形態とすることが出来る。本発明複合繊維の中で、特に自発巻縮性の強いものは、延伸だけでかなり強い巻縮を発現する。加熱すれば更に強く巻縮する。巻縮は、繊維や糸の製造工程中で、又は編物、織物、不織布などの繊維構造物にした後に、加熱や膨潤などで収縮させて、発現させることができる。もちろん、必要に応じ糸状で仮撚や押込み法などで、機械的に巻縮を付与した後、加熱して自発巻縮させることも出来る。例えば染色仕上げ工程で、自発巻縮させることが広く行われる。加熱は乾熱、湿熱、赤外線その他任意の手段で行う。一般に自発巻縮は、弛緩状態で行うことが多いが、適度な緊張を加えて巻縮を制御することが出来る。必要な巻縮の強さは使用目的によって異なり、特に限定されないが、多くの場合、巻縮伸張率は50%以上が好ましく、100%以上が特に好ましく、150%以上が最も好ましく、100〜600%程度が最も広く用いられる。
【0025】
本発明複合繊維には、各種顔料、染料、着色剤、撥水剤、吸水剤、難燃剤、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、金属粒子、無機化合物粒子、結晶核剤、滑剤、可塑剤、抗菌剤、香料その他の添加剤を混合することが出来る。
【0026】
本発明繊維は単独で、又は他の繊維と混用して糸、紐、ロープ、編物、織物、不織布、紙、複合材料その他の構造物の製造に用いることが出来る。他の繊維と混用する場合、綿、羊毛、絹などの天然有機繊維、脂肪族ポリエステル繊維などの自然分解性繊維と混合使用すれば、完全に自然分解性の製品が得られるので特に好ましい。
【0027】
【実施例】
以下の実施例において、%、部は特に断らない限り重量比である。脂肪族ポリエステルの分子量は、試料の0.1%クロロホルム溶液のGPC分析において、分子量1000以下の成分を除く高分子成分の分散の重量平均値である。
【0028】
複合繊維の巻縮伸長率は、試料フィラメントを約1000(950〜1050)デニール、長さ50cmの束にし、無荷重で沸騰水中で10分間処理した後吸取り紙などで脱水し、23℃,65%の測定室中で無荷重で24時間以上自然乾燥した後、荷重0.5gを加えて1分後の長さL1と、荷重500gを加えて1分後の長さL2を測定し、[(L2−L1)/L1]×100(%)の式によって計算する。
【0029】
[実施例1]
分子量8000で両末端が水酸基のポリエチレングリコール(PEG)3部、L−ラクチド98部、オクチル酸錫100ppm、チバガイギー社の酸化防止剤イルガノックス1010の0.1部を混合し、窒素雰囲気中188゜Cで15分間、2軸押出機中で溶融攪拌重合し、口金より押出し冷却チップ化後、140゜C窒素雰囲気中で4時間処理(固相重合)し、塩酸を0.1%含むアセトンで洗浄し、続いてアセトンで5回洗浄した後乾燥して、ポリ乳酸とPEGのブロック共重合ポリマーP1を得た。ポリマーP1は、分子量15.1万、PEG成分の含有率約3%、融点174゜C、十分に配向結晶化したときの溶融吸熱量は55J/gで、融点、結晶性などはポリ乳酸ホモポリマーとほぼ同じだが、溶融流動性や延伸性に優れ、溶融複合紡糸が容易である。
【0030】
2,2−ジメチルプロパンジオールとセバシン酸の縮合ポリエステルで分子量12.7万、両末端が水酸基のもの15部、ブタンジオールとアジピン酸の縮合ポリエステルで分子量12.2万、両末端が水酸基のもの15部、L−ラクチド71部、オクチル酸錫80ppmを混合し、以下ポリマーP1と同様にしてポリマーP2を得た。ポリマーP2は、結晶性のポリ乳酸をハードセグメントとし、ポリジメチルプロパンセバケート(PDMPS)とポリブチレンアジペート(PBA)の混合物をソフトセグメントとするブロック共重体で、融点164℃、吸熱量25.5J/gで、分子量は11.9万であった。ポリマーP2のハードセグメント用成分(ポリ乳酸)の比率は約70%だが、融点や吸熱量などからみて、結晶部分は50%前後と推定される。なお、ポリマーP2の分子量は、ソフトセグメント用原料のPDMPSやPBAよりも低いが、これは一部にエステル交換反応または分解が生じているためと思われる。しかし、GPC分析では、分子量の主分散は単一のピークを示し、ポリ乳酸/PDMPS/PBAの均一なブロック共重合体が生成していることが確認された。DSC分析で、ソフトセグメントに関係する吸熱ピークは、35℃および80℃に2J/g以下のものが2ケ所見られたが、無視できる程度で、ソフトセグメントは実質的に非晶質とみなされる。なおガラス転移点は約−12℃である。
【0031】
ポリマーP1およびポリマーP2を、それぞれ別の220℃のスクリュー押出機で溶融し、複合紡糸口金の2つのポリマー供給部に供給する。両ポリマーを図1のような並列型(複合比1/1)に複合し、直径0.22mm,225℃のオリフィスより紡出し空気中で冷却、オイリングしながら4000m/minの速度で巻取り、80℃で1.5倍延伸して70デニール/24フィラメントの延伸糸F1を得た。延伸糸F1は、強度4.7g/d,伸度29%、巻縮発現後の巻縮伸張率は330%と優れていた。
【0032】
比較のために、ポリマーP2とほぼ同様にして、但しソフトセグメント成分として分子量12.5万のポリブチレンサクシネート(融点114℃、)を30部とL−ラクチド70部を反応させて得た分子量11.8万のポリ乳酸/PBSブロック共重合体をポリマーP3とする。ポリマーP3は、DSC分析で2つの結晶融点を示し、それぞれの融点、溶融吸熱量は、103℃、27J/g、166℃、29J/gであった。延伸糸F1と同様にして、但しポリマーP1とポリマーP3とを用いて得た延伸糸をF2とする。延伸糸F2は、強度4.7g/d,伸度28%、巻縮発現後の巻縮伸張率は121%で、かなり良い巻縮性を示すが、延伸糸F1に比べると巻縮性は劣っていた。
【0033】
[実施例2]
ポリブチレンセバケートとポリジメチルプロパンセバケートの1/1(モル比)ランダム共重合体30部、L−ラクチド71部、オクチル酸錫80ppmを混合し、以下実施例1のポリマーP2と同様にして、ブロック共重合ポリマーP4を得た。ポリマーP4の結晶融点は164℃、吸熱量25J/gの一つだけで、ソフトセグメントは非晶性である。
【0034】
分子量が12000で両末端が水酸基のポリエチレンアジペート1モルと、分子量が8000で両末端が水酸基のポリジメチルプロパンアジペート1モルとを窒素気流中、100℃で溶融攪拌しながら、ジフェニルメタンジイソシアネートを4.5モル徐々に滴下して3時間反応させたプレポリマーを、プレポリマー全量に対し1,4−ブタンジオールを2.5モルとなるように添加しつつ、温度200℃の2軸混練押出機に連続的に供給し、7分間反応させた後口金より水中に押出し、ペレット化、乾燥してポリマーP5を得た。ポリマーP5はウレタン結合を持つハードセグメントと非晶性のソフトセグメントからなり、融点193℃、分子量49000である。
【0035】
実施例1のポリマーP1と上記ポリマーP4とを用い、以下実施例1の延伸糸F1と同様にして、延伸糸F3を得た。延伸糸F3は、強度4.7g/d,伸度31%,巻縮伸張率は323%で、巻縮性が優れていた。
【0036】
同じく実施例1のポリマーP1と上記ポリマーP5を用い、以下実施例1の延伸糸F1と同様にして、延伸糸F4を得た。延伸糸F4は、強度4.7g/d,伸度31%,巻縮伸張率は323%で、巻縮性が優れていた。延伸糸F1と同様にして、但しポリマーP1とポリマーP6を用いて延伸糸F5を得た。延伸糸F5は、強度4.4g/d,伸度40%,巻縮伸張率は453%で、巻縮性が極めて優れていた。
【0037】
【発明の効果】
本発明によって、自然分解性であり環境汚染することが少なく、しかも自発巻縮性にすぐれた新規複合繊維が提供され、編物、織物、不織布その他各種繊維構造物、複合構造物などに応用し、柔らかく伸縮性や弾力性に富む製品が得られ、衣料、工業資材、産業資材、家庭用品などに好適に利用可能となった。一般に、脂肪族ポリエステル繊維は、自然環境下で分解するだけでなく、従来使われた合成繊維よりも燃焼時の発熱量が少なく、焼却も容易である。特に、乳酸は、農産物から発酵法などで得られ、自然の物質循環系の中に組み込まれるので、ポリ乳酸を主成分とする脂肪族ポリエステルは、環境保護の見地から最も好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に好ましい並列型複合繊維の横断面図である。
【図2】本発明に好ましい偏心芯鞘型複合繊維の横断面図である。
【図3】本発明に好ましい鍵穴型複合繊維の横断面図である。
【図4】本発明に好ましい偏心二芯型の芯鞘型複合繊維の横断面図である。
【図5】本発明に好ましい非円形並列型複合繊維の横断面図である。
【図6】本発明に好ましい中空並列型複合繊維の横断面図である。
【図7】走査型示差熱量計(DSC)による発熱および吸熱ピーク測定を例示する、昇温時の発熱および吸熱曲線の例である。
【符号の説明】
1高結晶性で低収縮性の重合体(1) 2高収縮性ブロック共重合体(2)
3中空部 4ガラス転移によるベースラインの変化
5結晶化による発熱ピーク 6結晶の溶融による吸熱ピーク

Claims (2)

  1. 走査型示差熱量計で測定して得られるDSC曲線における吸熱ピークの極小値の温度を融点とし、吸熱ピークの全吸熱量を溶融時の吸熱量としたときに、融点140℃以上且つ溶融時の吸熱量が20ジュール/グラム以上の結晶性脂肪族ポリエステル重合体(1)と、脂肪族ポリエステルを主成分とし、溶融時の吸熱量が5ジュール/グラム未満でありガラス転移点が20℃以下であるソフトセグメント(S)と、融点110℃以上の脂肪族ポリエステルの結晶性セグメント又は/及びウレタン結合を有するセグメントからなるハードセグメント(H)とが結合されているブロック共重合体(2)とが、単繊維内で偏心的に複合されていることを特徴とする自発巻縮性複合繊維。
  2. 結晶性脂肪族ポリエステル重合体(1)が、「ポリ乳酸、ポリ3−ヒドロキシブチレート、ポリグリコリド及びそれらを主成分とする変性ポリエステル」の群から選ばれたものである、請求項1記載の複合繊維。
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