JP3693640B2 - 新規な多座配位子を持つオレフィン用重合触媒 - Google Patents

新規な多座配位子を持つオレフィン用重合触媒 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多座配位子を持つオレフィン重合触媒に関する。さらに詳しくは、式(1)または式(2)、
【式5】
Figure 0003693640
【式6】
Figure 0003693640
から選ばれた少なくとも1種の遷移金属化合物を触媒成分として含むオレフィン用重合触媒において、式中MはTi、Zr、Hfから選ばれる遷移金属、Xはアニオン性の配位子、nは遷移金属Mの周期律表の族数Gから2を引いた整数、Jは非配位性アニオン、そしてL1 とL2 はそれぞれ以下に示す(III)の組み合わせからなる配位子であり、その組み合わせが(I)配位子L1 が燐含有基を1つ以上持つ3座配位子であり配位子L2 がσ結合配位子またはσ結合と1つ以上のπ結合もしくは1つ以上の孤立電子対供与結合をもつ配位子である、その組み合わせが(II)配位子L1 がヘテロ原子を1つ以上持つ複素5員環5座配位子であり配位子L2 が結合配位子またはσ結合と1つ以上のπ結合もしくは1つ以上の孤立電子対供与結合をもつ配位子である、但し5座配位子がヘテロ原子を1個持つ時は配位子L2 がσ結合配位子、またはσ結合と1つ以上の孤立電子対供与結合をもつ配位子である。
【0002】
またはその組み合わせが(III)配位子L1 がトリスピラゾーリル3座配位子であり配位子L2 がσ結合と2つ以上のπ結合を持つアルカポリエニル配位子である。また上述の配位子L1 は、何れも周期律表の15または16族元素を含んでいる。本発明の触媒は、従来触媒に比べて反応条件下で安定性が高く、非常に高いオレフィン重合活性を示すので、単位触媒重量当たりの重合体収率に優れている。また得られたポリマーは分子量が高く嵩密度が高くポリマー性状を改善できる。更に水素を添加する事で分子量を調整でき助触媒アルキルアルミノキサンの使用量を低減できる。
【0003】
【従来の技術】
ヘテロ原子として窒素の単座配位子と、単一のアルカジエニル配位子を持つ化合物がオレフィンの重合触媒に用いられる事は知られている。例えば、非特許文献1には1座配位のヘテロ原子配位子と架橋したアルカジエニル配位子を持った3族金属触媒を用いたオレフィン重合反応が記載されている。また特許文献1でも、π結合を含まない配位子と架橋した単一の非極在化π結合配位子を持つ遷移金属触媒を用いてオレフィンを重合する方法が記載されている。明細書に示されている一般式はπ結合を含まない配位子が単座配位子であることを示している。更に特許文献2にも、ヘテロ原子配位子とシクロペンタジエニル配位子を持つ4A族金属触媒を用いてオレフィンを重合する方法が記載されている。明細書に示されている一般式はヘテロ原子配位子が単座配位子であることを示している。しかしこれらの触媒を用いた重合反応活性は極めて低く、比較的活性の高い特許文献1の実施例1でもシクロペンタジエニル配位子に架橋した単座の窒素配位子を持つ触媒はアタクチックポリプロピレンが触媒金属1グラム1時間当たり100グラム未満しか得られていない。
【0004】
一方、特許文献3には、ヘテロ原子として窒素を含むピラゾーリルボレートのアルカリ金属塩とハロゲン化チタンまたはジルコニウム金属の反応生成物とアルキルアルミノキサンとからなる触媒でオレフィンを重合する方法が記載されている。しかし実施例3のカリウムヒドロトリスピラゾーリルボレートと塩化チタンの反応生成物の活性は極めて低くポリエチレンが触媒金属1グラム1時間1気圧エチレン当たり200グラム未満しか得られていない。さらに、特許文献4には、ヘテロ原子として窒素を含む一つのヒドロトリスピラゾーリルボレート及び陰イオン性リガンドから成る化合物が記載されている。明細書に配位子の中にシクロペンタジエニル官能性配位子は含まないと明示している。この場合、活性は若干改良されているもののポリスチレンが触媒金属1グラム1時間当たり4キログラム未満しか得られていない。
【0005】
【非特許文献1】
オルガノメタリックス(Organometallics)第9巻867頁1990年
【特許文献1】
特開平3−163088号公報
【特許文献2】
特開平3−188092号公報
【特許文献3】
特開平1−95110号公報
【特許文献4】
特開平4−305585号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べたように、従来知られている重合触媒は、ヘテロ原子として窒素を含む配位子が単座配位子である、或いはトリスピラゾーリルボレート配位子の様なヘテロ原子として窒素を含む3座配位子を持つもののシクロペンタジエニル配位子等のアルカポリエニル配位子を待たない配位子で構成された遷移金属触媒であるために重合活性が低い欠点があった。更に、重合活性が低いため得られた重合体から触媒成分を除去する脱灰工程等の繁雑な工程を必要とする問題も予想される。このように従来知られている触媒は、オレフィン重合反応を工業的に実施する上で満足いくものではなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは従来知られているヘテロ原子として窒素を含む配位子が単座配位子である、或いはトリスピラゾーリルボレート配位子の様なヘテロ原子として窒素を含む配位子が3座配位子であるがシクロペンタジエニル配位子等のアルカポリエニル配位子を待たない配位子で構成された遷移金属触媒がもつ上述の問題を解決するため鋭意研究した。その結果、驚くべき事にヘテロ原子として窒素を含むトリスピラゾーリルボレート型3座配位子と同時にシクロペンタジエニル配位子の様なσ結合と2つ以上のπ結合を持つ配位子が配位した周期律表のランタン系列を含む3、4、5、6、7族、または8、9、10族の遷移金属が高いオレフィン重合活性を持つ事を発見した。
【0008】
更に驚くべき事に、配位子L1 としてヘテロ原子として周期律表の15族元素を2個以上含む複素5員環5座配位子もしくはヘテロ原子として燐原子等の周期律表15族元素または酸素等の周期律表16族元素を持つ3座配位子(例えばフォスフォーリル配位子)をもつ遷移金属化合物を検討した結果、配位子L2 がアルカポリエニル配位子等の多座配位子またはハロゲン原子等の単座配位子との組み合わせにおいても高いオレフィンの重合活性を持つ事を発見した。即ち上述の新規な特定の多座配位子を持つ遷移金属触媒は従来知られているヘテロ原子として窒素を含む配位子が単座配位子である、或いはトリスピラゾーリルボレート配位子の様なヘテロ原子として窒素を含む配位子が3座配位子であるがシクロペンタジエニル配位子等のアルカポリエニル配位子を待たない配位子で構成された遷移金属触媒に比べて非常に高い重合活性を持つ事を発見した。
【0009】
また上述の新規多座配位子を持つ触媒は反応条件下でも安定であり、得られるポリマーの分子量が高く、嵩密度が高く、ポリマー性状を改善できるだけでなく、水素を添加する事で分子量を調整でき、助触媒アルキルアルミノキサンの使用量を低減できる。更に単位触媒重量当たりの重合体収率に優れているので得られた重合体から触媒成分を除去する脱灰工程等の繁雑な工程が不要である特徴を見いだし本発明を完成させた。
【0010】
即ち、本発明は、式(1)または式(2)、
【式7】
Figure 0003693640
〔式中、MはTi、Zr、Hfから選ばれる遷移金属、Xはアニオン性の配位子、nは遷移金属Mの周期律表の族数Gから2を引いた整数、L1 とL2 はそれぞれ以下に示す(IIIの組み合わせからなる配位子であり、配位子L1 と配位子L2 は架橋されていても良い。〕架橋されていても良い。〕
【0011】
【式8】
Figure 0003693640
〔式中、M、X、n,L1 、およびL2 は式(1)の定義と同一であり、Jは非配位性アニオンである。〕
から選ばれた少なくとも1種の遷移金属化合物を触媒成分として含むオレフィン用重合触媒において、配位子L1 と配位子L2 の組み合わせが以下に示す(III)の組み合わせからなる配位子L1 と配位子L2 を持つ式(1)または式(2)で表される少なくとも1種の遷移金属化合物を触媒成分として含む、オレフィン用重合触媒を提供するに至った。
【0012】
(I)配位子L1 が式(3)、
【式9】
Figure 0003693640
{式中、Aは炭素または置換基を一つ持つホウ素であり(その置換基が水素原子、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基に置換されたオキシ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基に置換されたオキシ基、
【0013】
少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基に置換されたチオ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基に置換されたチオ基、少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシリル基、少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシロキシ基、
【0014】
炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基または炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基に置換されたN,N−ジ置換アミノ基、または炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基または炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基に置換されたP,P−ジ置換ホスフィノ基である)、{R12 (Q=)P}は燐含有基(Pは3価または5価の燐原子、R1 とR2 は1価の置換基であってそれぞれ少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、およびQは2価の置換基であって2価のO、S、Se原子または孤立電子対である)であり、Z1 とZ2 はそれぞれ上述の式{R12 (Q=)P}で表される燐含有基の1種もしくは式(4)、
【0015】
【式10】
Figure 0003693640
【0016】
(式中、置換基R3 、R4 、またはR5 はそれぞれ水素原子、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基に置換されたオキシ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基に置換されたオキシ基、
【0017】
少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基に置換されたチオ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基に置換されたチオ基、少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシリル基、少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシロキシ基、
【0018】
炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基または炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基に置換されたN,N−ジ置換アミノ基、または炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基または炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基に置換されたP,P−ジ置換ホスフィノ基であり、R3 とR4 またはR3 とR5 が架橋していても良い。)で表されるピラゾーリル基から選ばれた1種の置換基}
で表される、式{R12 (Q=)P}で表される燐含有基を1つ以上持つ配位子であり、
配位子L2 がσ結合配位子、またはσ結合と1つ以上のπ結合もしくは1つ以上の孤立電子対供与結合をもつ配位子である、組合せ。
【0019】
(II)配位子L1 が式(5)、
【式11】
{Em (CR65-m - ・・・(5)
(式中、R6 はそれぞれ水素原子、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基に置換されたオキシ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基に置換されたオキシ基、
【0020】
少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基に置換されたチオ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基に置換されたチオ基、少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシリル基、少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシロキシ基、
【0021】
炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基または炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基に置換されたN,N−ジ置換アミノ基、または炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基または炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基に置換されたP,P−ジ置換ホスフィノ基であり各R6 は同一でも異なっていても良く、または隣接したR6 同士が互いに架橋されていてもよく、mは1から5迄の整数であり、Eは窒素、燐、砒素、アンチモン、またはビスマスから選ばれた少なくても1つの原子である)
で表される複素5員環5座配位子であり、
配位子L2 がσ結合配位子、またはσ結合と1つ以上のπ結合もしくは1つ以上の孤立電子対供与結合をもつ配位子である、但し式5のmが1の時は 配位子L2がσ結合配位子、またはσ結合と1つ以上の孤立電子対供与結合をもつ配位子である、組合せ。
【0022】
(III)配位子L1 が式(6)、
【式12】
Figure 0003693640
〔式中、Aは式(3)の定義と同じであり、Z3 、Z4 、またはZ5 はそれぞれ式(4)のピラゾーリル基〕
で表されるトリスピラゾーリル3座配位子であり、
配位子L2 がσ結合と2つ以上のπ結合を持つアルカポリエニル配位子である、組合せ。
【0023】
本発明の実施に際し、式(1)、または式(2)で用いられるアニオン性の配位子Xは、水素基、フッ素、塩素、臭素、沃素等のハロゲン基、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基が結合したオキシ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基が結合したオキシ基、
【0024】
少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基が結合したチオ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基が結合したチオ基、少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシリル基、
少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシロキシ基が挙げられる。
【0025】
こうしたアニオン性の配位子Xの例として、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、シクロペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、2−エチルヘキシル基、ノルボルニル基、オクチル基、シクロオクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、ペンタデシル基、エイコシル基、シクロヘキセニル基、シクロヘキセニルメチル基、ノルボルネニル基、フェニル基、トリル基、エチルフェニル基、キシリル基、イソプロピルフェニル基、ナフチル基、メチルナフチル基、ビフェニル基、アントラシル基、ベンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル基、ナフチルメチル基、トリクロロメチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘキサフルオロシクロヘキシル基、クロロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、クロロナフチル基、ブロモナフチル基、p−トリクロロメチルフェニル基、p−フルオロフェニネチル基、ペンタクロロベンジル等の芳香族炭化水素基またはハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない飽和または不飽和脂肪族炭化水素基、または脂肪族炭化水素基またはハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない芳香族炭化水素基、
【0026】
メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ヘキシルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、デシルオキシ基、フェノキシ基、ナフトキシ基、トリルオキシ基、メチルナフトキシ基、ベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基等の炭化水素基置換オキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルオチオ基、ブチルチオ基、ヘキシルチオ基、シクロヘキシルチオ基、デシルチオ基、フェニルチオ基、ナフチルチオ基、トリルチオ基、メチルナフチルチオ基、ベンジルチオ基、フェネチルチオ基等の炭化水素基置換チオ基、シリル基、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、ジメチルフェニルシリル基等のシリル基、シロキシ基、トリメチルシロキシ基、トリエチルシロキシ基、ジメチルフェニルシロキシ基等のシロキシ基が挙げられる。
【0027】
本発明の実施に際し、式(1)、または式(2)で用いられるアニオン性の配位子Xの第二の例に式(7)または式(8)、
【式13】
−NR2 ・・・(7)
【式14】
−PR2 ・・・(8)
(式中、Rはそれぞれ少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基、または少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基であり、各Rは同一でも異なっていても良く、または互いに架橋されていても良い。)
で表される炭化水素基に置換されたN,N−ジ置換アミノ基、または炭化水素基に置換されたP,P−ジ置換ホスフィノ基が挙げられる。
【0028】
こうしたアニオン性の配位子Xの例として、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、エチルメチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジ(t−ブチル)アミノ基、ジシクロヘキシルアミノ基、ジフェニルアミノ基、ジトリルアミノ基、ピローリル基、ピラゾーリル基、イミダゾーリル基等の炭化水素基に置換されたN,N−ジ置換アミノ基、ジメチルホスフィノ基、ジエチルホスフィノ基、ジプロピルホスフィノ基、ジイソプロピルホスフィノ基、ジシクロヘキシルホスフィノ基、ジフェニルホスフィノ基、ビス(p−フルオロフェニル)ホスフィノ基、ジベンジルホスフィノ基、メチルフェニルホスフィノ基、エチルフェニルホスフィノ基等の炭化水素基に置換されたP,P−ジ置換ホスフィノ基が挙げられる。
【0029】
本発明の実施に際し、式(2)で用いられる非配位性アニオン[J]- として反応条件下で安定であり式2で用いられる中心金属に配位し無い、若しくは配位し難いアニオンであれば如何なる化合物も用いられる。例えば、塩素酸アニオン、臭素酸アイオン、沃素酸アニオン、過塩素酸アニオン、過臭素酸アニオン、過沃素酸アニオン基等のハロゲン酸アニオン、テトラフルオロボレート、テトラフェニルボレート、テトラキス(p−フルオロフェニル)ボレート、テトキス(p−クロロフェニル)ボレート、テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、テトラトリルボレート、テトラキス(2,4−ジメチルフェニル)ボレート等のテトラ置換ボレート、オクタデカボレート、トリデカハイドライド−7−カルバウンデカボレート、ビス(7,8−ジカルバウンデカボレート)コバルテート、ビス(ウンデカハイドライド−7,8−ジカルバウンデカボレート)ニッケレート、1−カルバドデカボレート等のポリボレート、
【0030】
ヘキサフルオロホスフェート、ヘキサフルオロアンチモネート等の15族ハロゲン化アニオン、ペンタフロオロオキソテルレート等のテルルアニオン、燐タングステン酸アニオン、珪タングステン酸アニオン等のヘテロポリアニオン、フラーレンアニオン、メチレンビストリフロオロスルホネートが挙げら、特にテトラ置換ボレートが好ましい。 本発明の実施に際し、配位子L1 と配位子L2 の組み合わせ(1)において、燐含有基を少なくとも1つ以上持つ3座配位子L1 として式(3)、
【式15】
Figure 0003693640
【0031】
{式中、Aは炭素または置換基を一つ持つホウ素であり(その置換基が水素原子、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基に置換されたオキシ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基に置換されたオキシ基、
【0032】
少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基に置換されたチオ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基に置換されたチオ基、少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシリル基、少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシロキシ基、炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基または炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基に置換されたN,N−ジ置換アミノ基、
【0033】
または炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基または炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基に置換されたP,P−ジ置換ホスフィノ基である)、{R12 (Q=)P}は燐含有基(Pは3価または5価の燐原子、R1 とR2 は1価の置換基であってそれぞれ少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、およびQは2価の置換基であって2価のO、S、Se原子または孤立電子対である)であり、Z1 とZ2 はそれぞれ上述の式{R12 (Q=)P}で表される燐含有基の1種もしくは式(4)、
【0034】
【式16】
Figure 0003693640
【0035】
(式中、置換基R3 、R4 、またはR5 はそれぞれ水素原子、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基に置換されたオキシ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基に置換されたオキシ基、
【0036】
少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基に置換されたチオ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基に置換されたチオ基、少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシリル基、少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシロキシ基、
【0037】
炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基または炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基に置換されたN,N−ジ置換アミノ基、または炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基または炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基に置換されたP,P−ジ置換ホスフィノ基であり、R3 とR4 またはR3 とR5 が架橋していても良い。)
で表されるピラゾーリル基から選ばれた1種の置換基}
で表される、式{R12 (Q=)P}で表される燐含有基を1つ以上持つ配位子である。この場合、式3のZ1 とZ2 の選び方で式{R12 (Q=)P}で表される燐含有基3つで構成された3座配位子,式{R12(Q=)P}で表される燐含有基2つおよび式4のピラゾーリル基1つから構成された3座配位子,および燐含有基1つおよび式4のピラゾーリル基2つから構成された3座配位子が挙げられる。特に式{R12 (Q=)P}で表される燐含有基3つで構成された3座配位子が好ましい。
【0038】
こうした配位子の例として、トリス(ジシクロヘキシルフォスフィノ)メタニド、トリス(ジフェニルフォスフィノ)メタニド等のトリスフォスフィノ配位子、トリス(ジシクロヘキシルオキソフォスフォラニル)メタニド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド等のトリスオキソフォスフォラス配位子、トリス(ジシクロヘキシルチオフォスフォラニル)メタニド、トリス(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニド、等のトリスチオフォスフォラス配位子、トリス(ジシクロヘキシルセレノフォスフォラニル)メタニド、トリス(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニド、等のトリスセレノフォスフォラス配位子、ビス(ジフェニルフォスフィノ)(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド、ビス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)(ジフェニルフォスフィノ)メタニド、
【0039】
ビス(ジフェニルフォスフィノ)(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニド、ビス(ジフェニルチオフォスフォラニル)(ジフェニルフォスフィノ)メタニド、ビス(ジフェニルフォスフィノ)(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニド、ビス(ジフェニルセレノフォスフォラニル)(ジフェニルフォスフィノ)メタニド、ビス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニド、ビス(ジフェニルチオフォスフォラニル)(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド、ビス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニド、ビス(ジフェニルセレノフォスフォラニル)(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド、
【0040】
ビス(ジフェニルチオソフォスフォラニル)(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニド、ビス(ジフェニルセレノフォスフォラニル)(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニド等の2種類から選ばれた3つの燐含有基{R1 2 (Q=)P}を持つ式3の3座配位子、(ジフェニルフォスフィノ)(ジフェニルオキソフォスフォラニル)(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニド、(ジフェニルフォスフィノ)(ジフェニルオキソフォスフォラニル)(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニド、(ジフェニルフォスフィノ)(ジフェニルチオフォスフォラニル)(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニド、(ジフェニルオキソフォスフォラニル)(ジフェニルチオフォスフォラニル)(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニド等の3種類から選ばれた3つの燐含有基{R12 (Q=)P}を持つ式3の3座配位子が挙げられる。また上記のメタニドの代わりにヒドロボレート、または炭素数が1から10までのアルキル基が置換した式3のボレート配位子が挙げられる。
【0041】
本発明の実施に際し配位子L1 と配位子L2 の組み合わせ(I)において、燐含有基{R12 (Q=)P}を少なくとも1つ以上持つ3座配位子L1 と同時に用いられるσ結合をもつ単座配位子L2 として、水素基、フッ素、塩素、臭素、沃素等のハロゲン基、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基に置換されたオキシ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基に置換されたオキシ基、
【0042】
少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基に置換されたチオ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基に置換されたチオ基、少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基,または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシリル基、少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシロキシ基が挙げられる。
【0043】
こうしたアニオン性の配位子Xの例として、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、シクロペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、2−エチルヘキシル基、ノルボルニル基、オクチル基、シクロオクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、ペンタデシル基、エイコシル基、シクロヘキセニル基、シクロヘキセニルメチル基、ノルボルネニル基、フェニル基、トリル基、エチルフェニル基、キシリル基、イソプロピルフェニル基、ナフチル基、メチルナフチル基、ビフェニル基、アントラシル基、ベンジル基、フェネチル基、フェニルプロピル基、ナフチルメチル基、トリクロロメチル基、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘキサフルオロシクロヘキシル基、クロロフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、クロロナフチル基、ブロモナフチル基、p−トリクロロメチルフェニル基、p−フルオロフェニネチル基、ペンタクロロベンジル等の芳香族炭化水素基またはハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない飽和または不飽和脂肪族炭化水素基、または脂肪族炭化水素基またはハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない芳香族炭化水素基、
【0044】
メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ヘキシルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、デシルオキシ基、フェノキシ基、ナフトキシ基、トリルオキシ基、メチルナフトキシ基、ベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基等の炭化水素基置換オキシ基、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルオチオ基、ブチルチオ基、ヘキシルチオ基、シクロヘキシルチオ基、デシルチオ基、フェニルチオ基、ナフチルチオ基、トリルチオ基、メチルナフチルチオ基、ベンジルチオ基、フェネチルチオ基等の炭化水素基置換チオ基、シリル基、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、ジメチルフェニルシリル基等のシリル基、シロキシ基、トリメチルシロキシ基、トリエチルシロキシ基、ジメチルフェニルシロキシ基等のシロキシ基が挙げられる。
【0045】
更に式(7)または式(8)、
【式17】
−NR2 ・・・(7)
【式18】
−PR2 ・・・(8)
(式中、Rはそれぞれ少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基、または少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基であり、各Rは同一でも異なっていても良く、または互いに架橋されていても良い。)
で表される炭化水素基に置換されたN,N−ジ置換アミノ基、または炭化水素基に置換されたP,P−ジ置換ホスフィノ基が挙げられる。
【0046】
こうしたσ結合をもつ単座配位子L2 の例として、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、エチルメチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジ(t−ブチル)アミノ基、ジシクロヘキシルアミノ基、ジフェニルアミノ基、ジトリルアミノ基、ピローリル基、ピラゾーリル基、イミダゾーリル基等の炭化水素基に置換されたN,N−ジ置換アミノ基、ジメチルホスフィノ基、ジエチルホスフィノ基、ジプロピルホスフィノ基、ジイソプロピルホスフィノ基、ジシクロヘキシルホスフィノ基、ジフェニルホスフィノ基、ビス(p−フルオロフェニル)ホスフィノ基、ジベンジルホスフィノ基、メチルフェニルホスフィノ基、エチルフェニルホスフィノ基等の炭化水素基に置換されたP,P−ジ置換ホスフィノ基が挙げられる。
【0047】
本発明の実施に際し配位子L1 と配位子L2 の組み合わせ(I)において、燐含有基{R12 (Q=)P}を少なくとも1つ以上持つ3座配位子L1 と同時に用いられるσ結合をもつ単座配位子L2 の第二の例として、配位子L1 とNまたはP原子で架橋している式(9)または式(10)、
【式19】
−NR− ・・・(9)
【式20】
−PR− ・・・(10)
〔式中、Rは式(7)または式(8)の定義と同じ。〕
で表されるσ結合をもつ単座配位子L2 が挙げられる。
【0048】
本発明の実施に際し配位子L1 と配位子L2 の組み合わせ(I)において、燐含有基{R12 (Q=)P}を少なくとも1つ以上持つ3座配位子L1 と同時に用いられるσ結合と1つ以上のπ結合もしくは1つ以上の孤立電子対供与結合をもつ多座配位子L2 の例として、アルケニル、シクロアルケニル等のアルカモノエニル配位子、アルカジエニル、シクロアルカジエニル、アルカトリエニル、またはシクロアルカトリエニル等のアルカポリエニル配位子が挙げられる。更にこうした組み合わせ(I)における多座配位子L2 の第二の例として、式(3)の燐含有基{R12 (Q=)P}を少なくとも1つ以上持つ3座配位子、式(5)の複素5員環5座配位子、式(6)のトリスピラゾーリル3座配位子が挙げられる。
【0049】
こうした多座配位子L2 の中で特に式(11)、
【式21】
55-x x ・・・(11)
(式中、Hは水素原子、Xは0から5迄の整数、Rはそれぞれ水素原子、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、
【0050】
少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素が結合したオキシ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基が結合したオキシ基、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基が結合したチオ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基が結合したチオ基、少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシリル基、
【0051】
少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシロキシ基、炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基または炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基が結合したN,N−ジ置換アミノ基、または炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基または炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基が結合したP,P−ジ置換ホスフィノ基であり、各Rは同一でも異なっていても良く、または隣合うR基同士が互いに架橋されていても良い。)で表せる、単環または多環のアルカジエニル基骨格を有する配位子が好ましい。
子量を調整でき助触媒アルキルアルミノキサンの使用量を低減できる。
【0052】
こうした式(11)の配位子として、シクロペンタジエニル、メチルシクロペンタジエニル、エチルシクロペンタジエニル、n−プロピルシクロペンタジエニル、イソプロピルシクロペンタジエニル、n−ブチルシクロペンタジエニル、トリメチルシリルシクロペンタジエニル、トリメチルゲルミルシクロペンタジエニル、1,2−ジメチルシクロペンタジエニルおよび1,3−や1,4−置換異性体、1,2,3−トリメチルシクロペンタジエニルおよび置換異性体、1,2,3,4−テトラメチルシクロペンタジエニルおよび置換異性体、テトラメチルシクロペンタジエニル、インデニルおよびその置換体、テトラヒドロインデニルおよびその置換体、フルオレニルおよびその置換体、オクタヒドロフルオレニルおよびその置換体等が挙げられる。またはこれらと配位子L1 が架橋した化合物も挙げられる。
【0053】
本発明の実施に際し、配位子L1 と配位子L2 の組み合わせ(II)において、複素5員環5座配位子L1 として式(5)、
【式22】
{Em (CR65-m - ・・・(5)
(式中、R6 はそれぞれ水素原子、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、
【0054】
少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基に置換されたオキシ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基に置換されたオキシ基、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基に置換されたチオ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基に置換されたチオ基、少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシリル基、
【0055】
少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基,または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシロキシ基、炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基または炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基に置換されたN,N−ジ置換アミノ基、または炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基または炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基に置換されたP,P−ジ置換ホスフィノ基であり各R6 は同一でも異なっていても良く、または隣接したR6 同士が互いに架橋されていてもよく、mは1から5迄の整数であり、Eは窒素、燐、砒素、アンチモン、またはビスマスから選ばれた少なくても1つの原子である。)で表される複素5員環5座配位子があげられる。
【0056】
こうした組み合わせ(II)における式(5)の配位子L1 のなかでEが窒素の例として、ピローリル、2−メチルピローリル、3−メチルピローリル、2,3−ジメチルピローリル、3,4−ジメチルピローリル、2,5−ジメチルピローリル、2,3,4−トリメチルピローリル、2,3,5−トリメチルピローリル、2,3,4,5−テトラメチルピローリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換したピローリル配位子、ピラゾーリル、3−メチルピラゾーリル、4−メチルピラゾーリル、5−メチルピラゾーリル、3,4−ジメチルピラゾーリル、3,5−ジメチルピラゾーリル、3,4,5−トリメチルピラゾーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換したピラゾーリル配位子、
【0057】
イミダゾーリル、2−メチルイミダゾーリル、4−メチルイミダゾーリル、5−メチルイミダゾーリル、2,4−ジメチルイミダゾーリル、2,5−ジメチルイミダゾーリル、2,4,5−トリメチルイミダゾーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換したイミダゾーリル配位子、1,2,3−トリアゾーリル、4−メチル−1,2,3−トリアゾーリル、5−メチル−1,2,3−トリアゾーリル、4,5−ジメチル−1,2,3−トリアゾーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した1,2,3−トリアゾーリル配位子、
【0058】
1,3,5−トリアゾーリル、2−メチル−1,3,5−トリアゾーリル、3,4−ジメチル−1,3,5−トリアゾーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した1,3,5−トリアゾーリル配位子、テトラゾリル、5−メチルテトラゾリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換したテトラゾーリル配位子、インドーリル、4,5,6,7−テトラヒドロインドーリル、インダゾーリル、ベンズイミダゾーリル、7−アザインドーリル、ベンゾトリアゾーリル、4−アザベンズイミダゾーリル、プリニル、カルバゾーリル、1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾーリルやこれらにメチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した多環ポリアゾーリル基等が挙げられる。
【0059】
こうした組み合わせ(II)における式(5)の配位子L1 のなかでEが燐の例として、ホスホーリル、2−メチルホスホーリル、3−メチルホスホーリル、2,3−ジメチルホスホーリル、3,4−ジメチルホスホーリル、2,5−ジメチルホスホーリル、2,3,4−トリメチルホスホーリル、2,3,5−トリメチルホスホーリル、2,3,4,5−テトラメチルホスホーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換したホスホーリル配位子、1,2−ジホスホーリル、3−メチル−1,2−ジホスホーリル、4−メチル−1,2−ジホスホーリル、5−メチル−1,2−ジホスホーリル、3,4−ジメチル−1,2−ジホスホーリル、3,5−ジメチル−1,2−ジホスホーリル、3,4,5−トリメチル−1,2−ジホスホーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した1,2−ジホスホーリル配位子、
【0060】
1,3−ジホスホーリル、2−メチル−1,3−ジホスホーリル、4−メチル−1,3−ジホスホーリル、5−メチル−1,3−ジホスホーリル、2,4−ジメチル−1,3−ジホスホーリル、2,5−ジメチル−1,3−ジホスホーリル、2,4,5−トリメチル−1,3−ジホスホーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した1,3−ジホスホーリル配位子、1,2,3−トリホスホーリル、4−メチル−1,2,3−ホスホーリル、5−メチル−1,2,3−ホスホーリル、4,5−ジメチル−1,2,3−ホスホーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した1,2,3−ホスホーリル基、
【0061】
1,3,5−トリホスホーリル、2−メチル−1,3,5−トリホスホーリル、3,4−ジメチル−1,3,5−トリホスホーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した1,3,5−トリホスホーリル配位子、テトラホスホーリル、5−メチルテトラホスホーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換したテトラタホスホーリル配位子、ペンタホスホーリル配位子、ベンゾ[b]ホスホーリル、4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]ホスホーリル、ベンゾ[b]−1,2−ジホスホーリル、ベンゾ[b]−1,3−ジホスホーリル、ジベンゾ[b,d]ホスホーリル等や、これらにメチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した多環ポリホスホーリル配位子等が挙げられる。
【0062】
こうした組み合わせ(II)における式(5)の配位子L1 のなかでEが砒素の例として、アルソーリル、2−メチルアルソーリル、3−メチルアルソーリル、2,3−ジメチルアルソーリル、3,4−ジメチルアルソーリル、2,5−ジメチルアルソーリル、2,3,4−トリメチルアルソーリル、2,3,5−トリメチルアルソーリル、2,3,4,5−テトラメチルアルソーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換したアルソーリル配位子、1,2−ジアルソーリル、3−メチル−1,2−ジアルソーリル、4−メチル−1,2−ジアルソーリル、5−メチル−1,2−ジアルソーリル、3,4−ジメチル−1,2−ジアルソーリル、3,5−ジメチル−1,2−ジアルソーリル、3,4,5−トリメチル−1,2−ジアリソーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した1,2−ジアリソーリル配位子、
【0063】
1,3−ジアリソーリル、2−メチル−1,3−ジアリソーリル、4−メチル−1,3−ジアリソーリル、5−メチル−1,3−ジアリソーリル、2,4−ジメチル−1,3−ジアリソーリル、2,5−ジメチル−1,3−ジアリソーリル、2,4,5−トリメチル−1,3−ジアリソーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した1,3−ジアリソーリル配位子、1,2,3−トリアリソーリル、4−メチル−1,2,3−トリアリソーリル、5−メチル−1,2,3−トリアリソーリル、4,5−ジメチル−1,2,3−トリアリソーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した1,2,3−アロソーリル配位子、1,3,5−トリスチボーリル、2−メチル−1,3,5−トリアリソーリル、2,4−ジメチル−1,3,5−トリアリソーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した1,3,5−トリアリソーリル配位子、
【0064】
テトラアリソーリル、5−メチルアリソーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換したテトラアリソーリル配位子、ベンゾ[b]スチボーリル、4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]スチボーリル、ベンゾ[b]−1,2−ジアリソーリル、ベンゾ[b]−1,3−ジアリソーリル、ジベンゾ[b,d]アリソーリルやこれらにメチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した多環ポリアリソーリル配位子等が挙げられる。
【0065】
こうした組み合わせ(II)における式(5)の配位子L1 のなかでEがアンチモンの例として、スチボーリル、2−メチルスチボーリル、3−メチルスチボーリル、2,3−ジメチルスチボーリル、3,4−ジメチルスチボーリル、2,5−ジメチルスチボーリル、2,3,4−トリメチルスチボーリル、2,3,5−トリメチルスチボーリル、2,3,4,5−テトラメチルスチボーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換したスチボーリル配位子、1,2−ジスチボーリル、3−メチル−1,2−ジスチボーリル、4−メチル−1,2−ジスチボーリル、5−メチル−1,2−ジスチボーリル、3,4−ジメチル−1,2−ジスチボーリル、3,5−ジメチル−1,2−ジスチボーリル、3,4,5−トリメチル−1,2−ジスチボーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した1,2−ジスチボーリル配位子、
【0066】
1,3−ジスチボーリル、2−メチル−1,3−ジスチボーリル、4−メチル−1,3−ジスチボーリル、5−メチル−1,3−ジスチボーリル、2,4−ジメチル−1,3−ジスチボーリル、2,5−ジメチル−1,3−ジスチボーリル、2,4,5−トリメチル−1,3−ジスチボーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した1,3−ジスチボーリル配位子、1,2,3−トリスチボーリル、4−メチル−1,2,3−トリスチボーリル、5−メチル−1,2,3−トリスチボーリル、4,5−ジメチル−1,2,3−トリスチボーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した1,2,3−トリスチボーリル配位子、1,3,5−トリスチボーリル、2−メチル−1,3,5−トリスチボーリル、2,4−ジメチル−1,3,5−トリスチボーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した1,3,5−トリスチボーリル配位子、
【0067】
テトラスチボーリル、5−メチル−テトラスチボーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換したテトラスチボーリル配位子、ベンゾ[b]スチボーリル、4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]スチボーリル、ベンゾ[b]−1,2−ジスチボーリル、ベンゾ[b]−1,3−ジスチボーリル、ジベンゾ[b,d]スチボーリルやこれらにメチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した多環ポリスチボーリル配位子等が挙げられる。
【0068】
こうした組み合わせ(II)における式(5)の配位子L1 のなかでEがビスマスの例として、ビスモーリル、2−メチルビスモーリル、3−メチルビスモーリル、2,3−ジメチルビスモーリル、3,4−ジメチルビスモーリル、2,5−ジメチルビスモーリル、2,3,4−トリメチルビスモーリル、2,3,5−トリメチルビスモーリル、2,3,4,5−テトラメチルビスモーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換したビスモーリル配位子、1,2−ジビスモーリル、3−メチル−1,2−ジビスモーリル、4−メチル−1,2−ジビスモーリル、5−メチル−1,2−ジビスモーリル、3,4−ジメチル−1,2−ジビスモーリル、3,5−ジメチル−1,2−ジビスモーリル、3,4,5−トリメチル−1,2−ジビスモーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した1,2−ジビスモーリル配位子、
【0069】
1,3−ジビスモーリル、2−メチル−1,3−ジビスモーリル、4−メチル−1,3−ジビスモーリル、5−メチル−1,3−ジビスモーリル、2,4−ジメチル−1,3−ジビスモーリル、2,5−ジメチル−1,3−ジビスモーリル、2,4,5−トリメチル−1,3−ジビスモーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した1,3−ジビスモーリル配位子、1,2,3−トリビスモーリル、4−メチル−1,2,3−ビスモーリル、5−メチル−1,2,3−ビスモーリル、4,5−ジメチル−1,2,3−ビスモーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した1,2,3−ビスモーリル配位子、
【0070】
1,3,5−トリビスモーリル、2−メチル−1,3,5−トリビスモーリル、2,4−ジメチル−1,3,5−トリビスモーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した1,3,5−トリビスモーリル配位子、テトラビスモーリル、5−メチルビスモーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換したテトラビスモーリル配位子、ベンゾ[b]ビスモーリル、4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]ビスモーリル、ベンゾ[b]−1,2−ジビスモーリル、ベンゾ[b]−1,3−ジビスモーリル、ジベンゾ[b,d]ビスモーリルやこれらにメチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した多環ポリビスモーリル配位子等が挙げられる。
【0071】
こうした配位子の内式中のEがビスマスの例として、ビスモーリル、2−メチルビスモーリル、3−メチルビスモーリル、2,3−ジメチルビスモーリル、3,4−ジメチルビスモーリル、2,5−ジメチルビスモーリル、2,3,4−トリメチルビスモーリル、2,3,5−トリメチルビスモーリル、2,3,4,5−テトラメチルビスモーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換したビスモーリル基、1,2−ジビスモーリル、3−メチル1,2−ジビスモーリル、4−メチル1,2−ジビスモーリル、5−メチル1,2−ジビスモーリル、3,4−ジメチル1,2−ジビスモーリル、3,5−ジメチル1,2−ジビスモーリル、3,4,5−トリメチル1,2−ジビスモーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した1,2−ジビスモーリル基、
【0072】
1,3−ジビスモーリル、2−メチル1,3−ジビスモーリル、4−メチル1,3−ジビスモーリル、5−メチル1,3−ジビスモーリル、2,4−ジメチル1,3−ジビスモーリル、2,5−ジメチル1,3−ジビスモーリル、2,4,5−トリメチル1,3−ジビスモーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した1,3−ジビスモーリル基、1,2,3−トリビスモーリル、4−メチル−1,2,3−ビスモーリル、5−メチル−1,2,3−ビスモーリル、4,5−ジメチル−1,2,3−ビスモーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した1,2,3−ビスモーリル基、
【0073】
1,3,5−トリビスモーリル、2−メチル−1,3,5−トリビスモーリル、2,4−ジメチル−1,3,5−トリビスモーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した1,3,5−トリビスモーリル基、テトラビスモーリル、5−メチルビスモーリルやメチル基の代わりにエチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換したテトラビスモーリル基、ベンゾ[b]ビスモーリル、4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[b]ビスモーリル、ベンゾ[b]−1,2−ジビスモーリル、ベンゾ[b]−1,3−ジビスモーリル、ジベンゾ[b,d]ビスモーリルやこれらにメチル基、エチル基、イソプロピル基、t−ブチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、トリメチルシリル基等が置換した多環ポリビスモーリル基等が挙げられる。
【0074】
更にこうした組み合わせ(II)における式5の配位子L1 のEが窒素、燐、砒素、アンチモン、またはビスマスから選ばれた原子を組み合わせた例として、ホスファゾーリル、ホスファジアゾーリル、ジホスファジアゾーリル、ホスファトリアゾーリル、ジホスファゾーリル、トリホスファゾーリル、アルサゾーリル、スチバゾーリル、ビスマゾーリル、アルサホスホーリル、スチバホスホーリル、ビスマホスホーリル、スチバアルソーリル、ビスマアルソーリル、ビスマスチボーリル等及びこれらのアルキル置換体や多環化合物等が挙げられる。
【0075】
本発明の実施に際し、組み合わせ(II)の複素5員環5座配位子L1 と同時に用いられる配位子L2 は、σ結合配位子、またはσ結合と1つ以上のπ結合もしくは1つ以上の孤立電子対供与結合をもつ配位子であり、但し式5のmが1の時は配位子L2 がσ結合配位子、またはσ結合と1つ以上の孤立電子対供与結合をもつ配位子が挙げられる。こうした組み合わせ(II)における配位子L2 の例は組み合わせ(I)における式5の配位子L2 の例と同じ物が挙げられる。
【0076】
本発明の実施に際し、配位子L1 と配位子L2 の組み合わせ(III)において用いられるトリスピラゾーリル3座配位子L1 として式(6)、
【式23】
Figure 0003693640
【0077】
{式中、Aは炭素または置換基を一つ持つホウ素であり、その置換基が水素原子、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、少なくても一つの炭数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基が結合したオキシ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基が結合したオキシ基、
【0078】
少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基が結合したチオ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基が結合したチオ基、少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基,または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシリル基、少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基,または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシロキシ基、炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基または炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基が結合したN,N−ジ置換アミノ基、または炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基または炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基が結合したP,P−ジ置換ホスフィノ基であり、Z3 、Z4 、またはZ5 はそれぞれ式(4)、
【0079】
【式24】
Figure 0003693640
【0080】
(式中、置換基R3 、R4 、またはR5 はそれぞれ水素原子、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基が結合したオキシ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基が結合したオキシ基、
【0081】
少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基が結合したチオ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素が結合したチオ基、少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基,または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシリル基、少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基,または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシロキシ基、炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基または炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基が結合したN,N−ジ置換アミノ基、または炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基または炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基が結合したP,P−ジ置換ホスフィノ基であり、R3 とR4 またはR3 とR5 が架橋していても良い。)で表されるピラゾーリル基から選ばれた1種の置換基}で表されるトリスピラゾーリル3座配位子が挙げられる。
【0082】
こうした組み合わせ(III)における式(6)のトリスピラゾーリル3座配位子L1 の例として、ヒドロトリスピラゾーリルボレート、イソプロピルトリスピラゾーリルボレート、n−ブチルトリスピラゾーリルボレート、テトラキスピラゾーリルボレート等のヒドロトリスピラゾーリルボレートのヒドロ基がアルキル、アリル、または複素環基等と置換したまたは置換していない配位子(以下第一群と称する)、ヒドロトリス(3−イソプロピルピラゾーリル)ボレート、ヒドロトリス(3−t−ブチルピラゾーリル)ボレート、ヒドロトリス(3−フェニルピラゾーリル)ボレート、またはヒドロトリス(3−(2’−チエニル)ピラゾーリル)ボレート等の第一群の全てのピラゾーリル環が同一基でモノ置換された配位子(以下第二群と称する)、
【0083】
ヒドロビス(3−イソプロピルピラゾーリル)(5−イソプロピルピラゾーリル)ボレート等の第二群のピラゾーリル環の不等価モノ置換配位子(以下第3群と称する)、ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレート、イソプロピルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレート、n−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレート、テトラキス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレート、ヒドロトリス(3,5−ジイソプロピルピラゾーリル)ボレート、イソプロピルトリス(3,5−ジイソプロピルピラゾーリル)ボレート、n−ブチルトリス(3,5−ジイソプロピルピラゾーリル)ボレート、テトラキス(3,5−ジイソプロピルピラゾーリル)ボレート、ヒドロトリス(3,5−ジフェニルピラゾーリル)ボレート、イソプロピルトリス(3,5−ジフェニルピラゾーリル)ボレート、n−ブチルトリス(3,5−ジフェニルピラゾーリル)ボレート、テトラキス(3,5−ジフェニルピラゾーリル)ボレート、ヒドロトリス(3−イソプロピル−4−ブロモピラゾーリル)ボレート等の第一群の全てのピラゾーリル環が等価にジ置換された配位子(以下第四群と称する)、ヒドロビス(3−イソプロピル−4−ブロモピラゾーリル)(5−イソプロピル−4−ブロモピラゾーリル)ボレート、ヒドロトリス(7−イソプロピル−4−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−2−インダゾイル)ボレート等の等の第四群のピラゾーリル環が不等価にジ置換された配位子(以下第五群と称する)が挙げられる。
【0084】
本発明の実施に際し、組み合わせ(III)のトリスピラゾーリル3座配位子L1 と同時に用いられる配位子L2 は、1つのσ結合と2つ以上のπ結合を有するアルカポリエニル配位子が挙げられる。例えばアルカトリエニル、シクロアルカトリエニル、シクロアルカジエニル、またはアルカジエニル配位子が挙げられるが、特に式(11)、
【式25】
Figure 0003693640
(式中、Hは水素原子、Xは0から5迄の整数、Rはそれぞれ水素原子、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基が結合したオキシ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基が結合したオキシ基、
【0085】
少なくとも一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基が結合したチオ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基が結合したチオ基、少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基,または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシリル基、少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基,または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシロキシ基、炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基または炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基が結合したN,N−ジ置換アミノ基、または炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基または炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基が結合したP,P−ジ置換ホスフィノ基であり、各Rは同一でも異なっていても良く、または隣合うR基同士が互いに架橋されていても良い)で表せる、単環または多環のアルカジエニル基骨格を有する配位子が好ましい。
【0086】
こうした式(11)の配位子として、シクロペンタジエニル、メチルシクロペンタジエニル、エチルシクロペンタジエニル、n−プロピルシクロペンタジエニル、イソプロピルシクロペンタジエニル、n−ブチルシクロペンタジエニル、トリメチルシリルシクロペンタジエニル、トリメチルゲルミルシクロペンタジエニル、1,2−ジメチルシクロペンタジエニルおよび1,3−や1,4−置換異性体、1,2,3−トリメチルシクロペンタジエニルおよび置換異性体、1,2,3,4−テトラメチルシクロペンタジエニルおよび置換異性体、テトラメチルシクロペンタジエニル、インデニルおよびその置換体、テトラヒドロインデニルおよびその置換体、フルオレニルおよびその置換体、オクタヒドロフルオレニルおよびその置換体等が挙げられる。またはこれらと式(6)の配位子L1 のZ3 、Z4 、またはZ5 の何れかと架橋した化合物が挙げられる。
【0087】
本発明の実施に際し、(I)、(II)、または(III)の少なくても一つの組み合わせから選ばれた配位子L1 と配位子L2 の間で架橋する場合、配位子L1 と配位子L2 が2価の置換基を経て架橋しても良い。2価の置換基として、例えばメチレン基、ジフェニルメチレン基、エチレン基、プロピレン基、またはシクロヘキシレン基等のアルキレン架橋基、シリレン基、ジメチルシリレン基、またはジフェニルシリレン基等のシリレン架橋基、ゲルミレン基、ジメチルゲルミレン基、またはジフェニルゲルミレン基等のゲルミレン架橋基、スタニレン基、ジメチルスタニレン基、またはジフェニルスタニレン基等のスタニレン架橋基等が挙げられる。
【0088】
本発明の実施に際し、(I)、(II)、または(III)の少なくても一つの組み合わせから選ばれた配位子L1 または配位子L2 が2価の置換基を経て配位子の内部で架橋しても良い。こうした2価の置換基として、例えばメチレン基、ジフェニルメチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、またはシクロヘキシレン基等のアルキレン架橋基等が挙げられる。
本発明の実施に際し用いられる遷移金属は、周期律表のランタン系列を含む3、4、5、6、7族、または8、9、10族の遷移金属から選ぶことが出来る。好ましくはランタン系列を含む3、4、または5族の遷移金属から選ぶことが出来る。更に好ましくは4族の遷移金属、例えばチタニウム、ジルコニウム、またはハフニウムから選ぶことが出来る。この場合錯体の構造は式(12)、式(13)、式(14)、または式(15)
【0089】
【式26】
Figure 0003693640
【0090】
【式27】
Figure 0003693640
【0091】
【式28】
Figure 0003693640
【0092】
【式29】
Figure 0003693640
(式中、Mは4族の遷移金属、Xはアニオン性の配位子、Jは非配位性アニオン、L1 とL2 はそれぞれ上述した(I)、(II)、または(III)の少なくても一つの組み合わせからなる配位子であり、配位子L1 と配位子L2 は架橋されていても良い)で表される。
【0093】
こうした配位子L1 と配位子L2 の組み合わせのなかで好ましい式(12)の触媒をジルコニウム錯体の例で示せば、
I)配位子L1 が式(3)の燐含有基{R12 (Q=)P}を1つ以上持つ3座配位子で配位子L2 がσ結合配位子、またはσ結合と1つ以上のπ結合もしくは1つ以上の孤立電子対供与結合をもつ配位子の組み合わせ化合物として、トリス(ジフェニルフォスフィノ)メタニドジルコニウムトリクロライド、トリス(ジフェニルフォスフィノ)メタニドジルコニウム トリベンジル、トリス(ジフェニルフォスフィノ)メタニドジルコニウトリメチル、トリス(ジフェニルフォスフィノ)メタニドジイソプロピルアミノジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルフォスフィノ)メタニドジイソプロピルアミノジルコニウムジメチル、トリス(ジフェニルフォスフィノ)メタニドジ(t−ブチル)アミノジルコニウムジクロライド、トリス(ジフェニルフォスフィノ)メタニドジ(t−ブチル)アミノジルコニウム ジメチル、トリス(ジフェニルフォスフィノ)メタニドジシクロヘキシルアミノジルコニウム ジクロライド、
【0094】
トリス(ジフェニルフォスフィノ)メタニドジシクロヘキシルアミノジルコニウム ジメチル、トリス(ジフェニルフォスフィノ)メタニドジフェニルホスフィノジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルフォスフィノ)メタニドジフェニルホスフィノジルコニウム ジメチル、トリス(ジフェニルフォスフィノ)メタニドジシクロヘキシルホスフィノジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルフォスフィノ)メタニドジシクロヘキシルホスフィノジルコニウムジメチル、トリス(ジフェニルフォスフィノ)メタニドシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルフォスフィノ)メタニドシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、トリス(ジフェニルフォスフィノ)メタニドブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルフォスフィノ)メタニドブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、
【0095】
トリス(ジフェニルフォスフィノ)メタニドインデニルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルフォスフィノ)メタニドインデニルジルコニウム ジメチル、トリス(ジフェニルフォスフィノ)メタニドテトラヒドロインデニルルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルフォスフィノ)メタニドテトラヒドロインデニルルジルコニウム ジメチル、トリス(ジフェニルフォスフィノ)メタニドフルオレニルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルフォスフィノ)メタニドフルオレニルジルコニウム ジメチル、トリス(ジフェニルオキソフォスフィノ)メタニドジルコニウム トリクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフィノ)メタニドジルコニウム トリベンジル、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジルコニウム トリメチル、
【0096】
トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジイソプロピルアミノジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジイソプロピルアミノジルコニウムジ メチル、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジ(t−ブチル)アミノジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジ(t−ブチル)アミノジルコニウム ジメチル、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジシクロヘキシルアミノジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジシクロヘキシルアミノジルコニウム ジメチル、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジフェニルホスフィノジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジフェニルホスフィノジルコニウム ジメチル、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジシクロヘキシルホスフィノジルコニウムジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジシクロヘキシルホスフィノジルコニウム ジメチル、
【0097】
トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドインデニルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドインデニルジルコニウム ジメチル、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドテトラヒドロインデニルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドテトラヒドロインデニルジルコニウム ジメチル、
【0098】
トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドフルオレニルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドフルオレニルジルコニウム ジメチル、トリス(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドジルコニウム トリクロライド、トリス(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドジルコニウム トリベンジル、トリス(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドジルコニウ トリメチル、トリス(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドジイソプロピルアミノジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドジイソプロピルアミノジルコニウム ジメチル、トリス(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドジ(t−ブチル)アミノジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドジシクロヘキシルアミノジルコニウム ジクロライド、
【0099】
トリス(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドジフェニルホスフィノジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドジシクロヘキシルホスフィノジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドインデニルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドテトラヒドロインデニルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドフルオレニルジルコニウム ジクロライド、ビス(ジフェニルフォスフォラニル)(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジルコニウム トリクロライド、
【0100】
ビス(ジフェニルフォスフォラニル)(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジルコニウム トリベンジル、ビス(ジフェニルフォスフォラニル)(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジルコニウム トリメチル、ビス(ジフェニルフォスフォラニル)(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジイソプロピルアミノジルコニウム ジクロライド、ビス(ジフェニルフォスフォラニル)(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジイソプロピルアミノジルコニウム ジメチル、ビス(ジフェニルフォスフォラニル)(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジ(t−ブチル)アミノジルコニウム ジクロライド、ビス(ジフェニルフォスフォラニル)(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジシクロヘキシルアミノジルコニウム ジクロライド、
【0101】
ビス(ジフェニルフォスフォラニル)(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジフェニルホスフィノジルコニウム ジクロライド、ビス(ジフェニルフォスフォラニル)(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジシクロヘキシルホスフィノジルコニウム ジクロライド、ビス(ジフェニルフォスフォラニル)(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、ビス(ジフェニルフォスフォラニル)(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、ビス(ジフェニルフォスフォラニル)(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドインデニルジルコニウム ジクロライド、ビス(ジフェニルフォスフォラニル)(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドテトラヒドロインデニルジルコニウム ジクロライド、
【0102】
ビス(ジフェニルフォスフォラニル)(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドフルオレニルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドジルコニウム トリクロライド、トリス(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドジルコニウム トリベンジル、トリス(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドジルコニウム トリメチル、トリス(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドジイソプロピルアミノジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドジイソプロピルアミノジルコニウム ジメチル、トリス(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドジ(t−ブチル)アミノジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドジシクロヘキシルアミノジルコニウム ジクロライド、
【0103】
トリス(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドジフェニルホスフィノジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドジシクロヘキシルホスフィノジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドインデニルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドテトラヒドロインデニルジルコニウムジクロライド、トリス(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドフルオレニルジルコニウム ジクロライド、ビス(ジフェニルフォスフィノ)(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドジルコニウム トリクロライド、ビス(ジフェニルフォスフィノ)(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドジルコニウムトリベンジル、ビス(ジフェニルフォスフィノ)(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドジルコニウム トリメチル、
【0104】
ビス(ジフェニルフォスフィノ)(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドジイソプロピルアミノジルコニウム ジクロライド、ビス(ジフェニルフォスフィノ)(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドジイソプロピルアミノジルコニウム ジメチル、ビス(ジフェニルフォスフィノ)(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドジ(t−ブチル)アミノジルコニウム ジクロライド、ビス(ジフェニルフォスフィノ)(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドジシクロヘキシルアミノジルコニウム ジクロライド、ビス(ジフェニルフォスフィノ)(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドジフェニルホスフィノジルコニウム ジクロライド、ビス(ジフェニルフォスフィノ)(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドジシクロヘキシルホスフィノジルコニウム ジクロライド、ビス(ジフェニルフォスフィノ)(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、
【0105】
ビス(ジフェニルフォスフィノ)(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、ビス(ジフェニルフォスフィノ)(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドインデニルジルコニウム ジクロライド、ビス(ジフェニルフォスフィノ)(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドテトラヒドロインデニルジルコニウム ジクロライド、ビス(ジフェニルオキソフォスフィノ)(ジフェニルチオフォスフォラニル)メタニドフルオレニルジルコニウム ジクロライド、(ジフェニルオキソフォスフォラニル)(ジフェニルチオフォスフォラニル)(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドジルコニウム トリクロライド、(ジフェニルオキソフォスフォラニル)(ジフェニルチオフォスフォラニル)(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドジルコニウム トリベンジル、(ジフェニルオキソフォスフォラニル)(ジフェニルチオフォスフォラニル)(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドジルコニウム トリメチル、(ジフェニルオキソフォスフォラニル)(ジフェニルチオフォスフォラニル)(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドジイソプロピルアミノジルコニウム ジクロライド、
【0106】
(ジフェニルオキソフォスフォラニル)(ジフェニルチオフォスフォラニル)(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドジイソプロピルアミノジルコニウム ジメチル、(ジフェニルオキソフォスフォラニル)(ジフェニルチオフォスフォラニル)(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドジ(t−ブチル)アミノジルコニウム ジクロライド、(ジフェニルオキソフォスフォラニル)(ジフェニルチオフォスフォラニル)(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドジシクロヘキシルアミノジルコニウム ジクロライド、(ジフェニルオキソフォスフォラニル)(ジフェニルチオフォスフォラニル)(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドジフェニルホスフィノジルコニウム ジクロライド、(ジフェニルオキソフォスフォラニル)(ジフェニルチオフォスフォラニル)(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドジシクロヘキシルホスフィノジルコニウム ジクロライド、(ジフェニルオキソフォスフォラニル)(ジフェニルチオフォスフォラニル)(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、
【0107】
(ジフェニルオキソフォスフォラニル)(ジフェニルチオフォスフォラニル)(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、(ジフェニルオキソフォスフォラニル)(ジフェニルチオフォスフォラニル)(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドインデニルジルコニウム ジクロライド、(ジフェニルオキソフォスフォラニル)(ジフェニルチオフォスフォラニル)(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドテトラヒドロインデニルジルコニウム ジクロライド、(ジフェニルオキソフォスフォラニル)(ジフェニルチオフォスフォラニル)(ジフェニルセレノフォスフォラニル)メタニドフルオレニルジルコニウム ジクロライド、これらの置換体、または上述のメタニドの代わりにヒドロボレートや炭素数が1から10迄のアルキル基置換ボレートを置き換えた錯体等が挙げられ、
【0108】
II)配位子L1 が式5の複素5員環5座配位子であり、配位子L2 がσ結合配位子、またはσ結合と1つ以上のπ結合もしくは1つ以上の孤立電子対供与結合をもつ配位子である(但し式5のmが1の時は配位子L2 がσ結合配位子、またはσ結合と1つ以上の孤立電子対供与結合をもつ配位子である)組み合わせの化合物として、ピラゾーリルジルコニウム トリクロライド、ピラゾーリルジルコニウム トリメチル、ピラゾーリルジルコニウムトリベンジル、シクロペンタジエニルピラゾーリルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートピラゾーリルジルコニウムジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドピラゾーリルジルコニウム ジクロライド、ビス(ピラゾーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(ピラゾーリル)ジルコニウムジメチル、ビス(ピラゾーリル)ジルコニウム ジベンジル、
【0109】
3,4,5−トリメチルピラゾーリルジルコニウム トリクロライド、3,4,5−トリメチルピラゾーリルジルコニウム トリメチル、3,4,5−トリメチルピラゾーリルジルコニウム トリベンジル、シクロペンタジエニル(3,4,5−トリメチルピラゾーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(3,4,5−トリメチルピラゾーリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(3,4,5−トリメチルピラゾーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(3,4,5−トリメチルピラゾーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(3,4,5−トリメチルピラゾーリル)ジルコニウム ジメチル、ビス(3,4,5−トリメチルピラゾーリル)ジルコニウム ジベンジル、イミダゾーリルジルコニウム トリクロライド、イミダゾーリルジルコニウム トリメチル、
【0110】
イミダゾーリルジルコニウム トリベンジル、シクロペンタジエニルイミダゾーリルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートイミダゾーリルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドイミダゾーリルジルコニウム ジクロライド、ビス(イミダゾーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(イミダゾーリル)ジルコニウム ジメチル、ビス(イミダゾーリル)ジルコニウム ジベンジル、1,2,3−トリアゾーリルジルコニウム トリクロライド、1,2,3−トリアゾーリルジルコニウム トリメチル、1,2,3−トリアゾーリルジルコニウム トリベンジル、シクロペンタジエニル(1,2,3−トリアゾーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(1,2,3−トリアゾーリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(1,2,3−トリアゾーリル)ジルコニウム ジクロライド、
【0111】
ビス(1,2,3−トリアゾーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(1,2,3−トリアゾーリル)ジルコニウム ジメチル、ビス(1,2,3−トリアゾーリル)ジルコニウム ジベンジル、テトラゾーリルジルコニウム トリクロライド、テトラゾーリルジルコニウム トリメチル、テトラゾーリルジルコニウム トリベンジル、シクロペンタジエニルテトラゾーリルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートテトラゾーリルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドテトラゾーリルジルコニウム ジクロライド、ビス(テトラゾーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(テトラゾーリル)ジルコニウム ジメチル、ビス(テトラゾーリル)ジルコニウム ジベンジル、等の窒素含有複素5員環錯体、
【0112】
(1,2−ジホスホーリル)ジルコニウム トリクロライド、(1,2−ジホスホーリル)ジルコニウム トリメチル、(1,2−ジホスホーリル)ジルコニウム トリベンジル、シクロペンタジエニル(1,2−ジホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(1,2−ジホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(1,2−ジホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(1,2−ジホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(1,2−ジホスホーリル)ジルコニウム ジメチル、ビス(1,2−ジホスホーリル)ジルコニウム ジベンジル、
【0113】
3,4,5−トリメチル−1,2−ジホスホーリルジルコニウム トリクロライド、3,4,5−トリメチル−1,2−ジホスホーリルジルコニウム トリメチル、3,4,5−トリメチル−1,2−ジホスホーリルジルコニウム トリベンジル、シクロペンタジエニル(3,4,5−トリメチル−1,2−ジホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(3,4,5−トリメチル−1,2−ジホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(3,4,5−トリメチル−1,2−ジホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(3,4,5−トリメチル−1,2−ジホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(3,4,5−トリメチル−1,2−ジホスホーリル)ジルコニウム ジメチル、ビス(3,4,5−トリメチル−1,2−ジホスホーリル)ジルコニウム ジベンジル、(1,3−ジホスホーリル)ジルコニウム トリクロライド、(1,3−ジホスホーリル)ジルコニウム トリメチル、(1,3−ジホスホーリル)ジルコニウム トリベンジル、
【0114】
シクロペンタジエニル(1,3−ジホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(1,3−ジホスホーリル)ジルコニウムジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(1,3−ジホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(1,3−ジホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(1,3−ジホスホーリル)ジルコニウム ジメチル、ジ(1,3−ジホスホーリル)ジルコニウム ジベンジル、1,2,3−トリホスホーリルジルコニウム トリクロライド、1,2,3−トリホスホーリルジルコニウム トリメチル、1,2,3−トリホスホーリルジルコニウム トリベンジル、シクロペンタジエニル(1,2,3−トリホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(1,2,3−トリホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、
【0115】
トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(1,2,3−トリホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(1,2,3−トリホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(1,2,3−トリホスホーリル)ジルコニウム ジメチル、ビス(1,2,3−トリホスホーリル)ジルコニウム ジベンジル、ペンタホスホーリルジルコニウム トリクロライド、ペンタホスホーリルジルコニウム トリメチル、ペンタホスホーリルジルコニウム トリベンジル、シクロペンタジエニルペンタホスホーリルジルコニウムジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートペンタホスホーリルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドペンタホスホーリルジルコニウム ジクロライド、ビス(ペンタホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(ペンタホスホーリル)ジルコニウム ジメチル、ビス(ペンタホスホーリル)ジルコニウム ジベンジル、等の燐含有複素5員環錯体、
【0116】
(1,2−ジアルソーリル)ジルコニウム トリクロライド、(1,2−ジアルソーリル)ジルコニウム トリメチル、(1,2−ジアルソーリル)ジルコニウム トリベンジル、シクロペンタジエニル(1,2−ジアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(1,2−ジアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(1,2−ジアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(1,2−ジアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(1,2−ジアルソーリル)ジルコニウム ジメチル、ビス(1,2−ジアルソーリル)ジルコニウム ジベンジル、3,4,5−トリメチル−1,2−ジアルソーリルジルコニウム トリクロライド、3,4,5−トリメチル−1,2−ジアルソーリルジルコニウム トリメチル、3,4,5−トリメチル−1,2−ジアルソーリルジルコニウム トリベンジル、
【0117】
シクロペンタジエニル(3,4,5−トリメチル−1,2−ジアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(3,4,5−トリメチル−1,2−ジアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(3,4,5−トリメチル−1,2−ジアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(3,4,5−トリメチル−1,2−ジアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(3,4,5−トリメチル−1,2−ジアルソーリル)ジルコニウム ジメチル、ビス(3,4,5−トリメチル−1,2−ジアルソーリル)ジルコニウム ジベンジル、(1,3−ジアルソーリル)ジルコニウム トリクロライド、(1,3−ジアルソーリル)ジルコニウム トリメチル、(1,3−ジアルソーリル)ジルコニウム トリベンジル、シクロペンタジエニル(1,3−ジアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(1,3−ジアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(1,3−ジアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、
【0118】
ビス(1,3−ジアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(1,3−ジアルソーリル)ジルコニウム ジメチル、ジ(1,3−ジアルソーリル)ジルコニウム ジベンジル、1,2,3−トリアルソーリルジルコニウム トリクロライド、1,2,3−トリアルソーリルジルコニウム トリメチル、1,2,3−トリアルソーリルジルコニウム トリベンジル、シクロペンタジエニル(1,2,3−トリアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(1,2,3−トリアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(1,2,3−トリアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(1,2,3−トリアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(1,2,3−トリアルソーリル)ジルコニウム ジメチル、
【0119】
ビス(1,2,3−トリアルソーリル)ジルコニウム ジベンジル、テトラメチルアルソーリルジルコニウム トリクロライド、テトラメチルアルソーリルジルコニウム トリメチル、テトラメチルアルソーリルジルコニウム トリベンジル、シクロペンタジエニルテトラメチルアルソーリルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートテトラメチルアルソーリルジルコニウムジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドテトラメチルアルソーリルジルコニウム ジクロライド、ビス(テトラメチルアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(テトラメチルアルソーリル)ジルコニウム ジメチル、ビス(テトラメチルアルソーリル)ジルコニウム ジベンジル、等の砒素含有複素5員環錯体、
【0120】
(1,2−ジスチボーリル)ジルコニウム トリクロライド、(1,2−ジスチボーリル)ジルコニウム トリメチル、(1,2−ジスチボーリル)ジルコニウム トリベンジル、シクロペンタジエニル(1,2−ジスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(1,2−ジスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(1,2−ジスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(1,2−ジスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(1,2−ジスチボーリル)ジルコニウム ジメチル、
【0121】
ビス(1,2−ジスチボーリル)ジルコニウム ジベンジル、3,4,5−トリメチル−1,2−ジスチボーリルジルコニウム トリクロライド、3,4,5−トリメチル−1,2−ジスチボーリルジルコニウム トリメチル、3,4,5−トリメチル−1,2−ジスチボーリルジルコニウム トリベンジル、シクロペンタジエニル(3,4,5−トリメチル−1,2−ジスチボーリル)ジルコニウムジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(3,4,5−トリメチル−1,2−ジスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(3,4,5−トリメチル−1,2−ジスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(3,4,5−トリメチル−1,2−ジスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(3,4,5−トリメチル−1,2−ジスチボーリル)ジルコニウム ジメチル、ビス(3,4,5−トリメチル−1,2−ジスチボーリル)ジルコニウム ジベンジル、
【0122】
(1,3−ジスチボーリル)ジルコニウム トリクロライド、(1,3−ジスチボーリル)ジルコニウム トリメチル、(1,3−ジスチボーリル)ジルコニウム トリベンジル、シクロペンタジエニル(1,3−ジスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(1,3−ジスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(1,3−ジスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(1,3−ジスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(1,3−ジスチボーリル)ジルコニウム ジメチル、ジ(1,3−ジスチボーリル)ジルコニウム ジベンジル、1,2,3−トリスチボーリルジルコニウム トリクロライド、1,2,3−トリスチボーリルジルコニウム トリメチル、1,2,3−トリスチボーリルジルコニウム トリベンジル、
【0123】
シクロペンタジエニル(1,2,3−トリスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(1,2,3−トリスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(1,2,3−トリスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(1,2,3−トリスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(1,2,3−トリスチボーリル)ジルコニウム ジメチル、ビス(1,2,3−トリスチボーリル)ジルコニウム ジベンジル、テトラスチボーリルジルコニウム トリクロライド、テトラスチボーリルジルコニウム トリメチル、テトラスチボーリルジルコニウムトリベンジル、シクロペンタジエニルテトラスチボーリルジルコニウムジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートテトラスチボーリルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドテトラスチボーリルジルコニウム ジクロライド、
【0124】
ビス(テトラスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(テトラスチボーリル)ジルコニウム ジメチル、ビス(テトラスチボーリル)ジルコニウムジベンジル、等のアンチモン含有複素5員環錯体、(1,2−ジビスモーリル)ジルコニウム トリクロライド、(1,2−ジビスモーリル)ジルコニウム トリメチル、(1,2−ジビスモーリル)ジルコニウムトリベンジル、シクロペンタジエニル(1,2−ジビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(1,2−ジビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(1,2−ジビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(1,2−ジビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(1,2−ジビスモーリル)ジルコニウム ジメチル、ビス(1,2−ジビスモーリル)ジルコニウム ジベンジル、3,4,5−トリメチル−1,2−ジビスモーリルジルコニウム トリクロライド、
【0125】
3,4,5−トリメチル−1,2−ジビスモーリルジルコニウム トリメチル、3,4,5−トリメチル−1,2−ジビスモーリルジルコニウム トリベンジル、シクロペンタジエニル(3,4,5−トリメチル−1,2−ジビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(3,4,5−トリメチル−1,2−ジビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(3,4,5−トリメチル−1,2−ジビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(3,4,5−トリメチル−1,2−ジビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(3,4,5−トリメチル−1,2−ジビスモーリル)ジルコニウム ジメチル、ビス(3,4,5−トリメチル−1,2−ジビスモーリル)ジルコニウム ジベンジル、(1,3−ジビスモーリル)ジルコニウム トリクロライド、(1,3−ジビスモーリル)ジルコニウム トリメチル、(1,3−ジビスモーリル)ジルコニウム トリベンジル、
【0126】
シクロペンタジエニル(1,3−ジビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(1,3−ジビスモーリル)ジルコニウムジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(1,3−ジビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(1,3−ジビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(1,3−ジビスモーリル)ジルコニウム ジメチル、ビス(1,3−ジビスモーリル)ジルコニウム ジベンジル、1,2,3−トリビスモーリルジルコニウム トリクロライド、1,2,3−トリビスモーリルジルコニウム トリメチル、1,2,3−トリビスモーリルジルコニウム トリベンジル、シクロペンタジエニル(1,2,3−トリビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(1,2,3−トリビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、
【0127】
トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(1,2,3−トリビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(1,2,3−トリビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(1,2,3−トリビスモーリル)ジルコニウム ジメチル、ビス(1,2,3−トリビスモーリル)ジルコニウム ジベンジル、テトラビスモーリルジルコニウム トリクロライド、テトラビスモーリルジルコニウム トリメチル、テトラビスモーリルジルコニウム トリベンジル、シクロペンタジエニルテトラビスモーリルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートテトラビスモーリルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドテトラビスモーリルジルコニウム ジクロライド、ビス(テトラビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(テトラビスモーリル)ジルコニウム ジメチル、ビス(テトラビスモーリル)ジルコニウム ジベンジル、等のビスマス含有複素5員環錯体、
【0128】
ビス(ホスファゾリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(ホスファジアゾーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(ジホスファジアゾーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(ホスファトリアゾーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(ジホスファゾリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(トリホスファゾリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(アルサゾリル)ジルコニウムジクロライド、ビス(スチバゾリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(ビスマゾリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(アルサホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(スチバホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(ビスマホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(スチバアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(ビスマアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、ビス(ビスマスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド等の窒素、燐、砒素、アンチモン、またはビスマスから選ばれた原子含有複素5員環錯体、
【0129】
更に、ピローリルジルコニウム トリクロライド、ピローリルジルコニウム トリメチル、ピローリルジルコニウム トリベンジル、2−メチルピローリルジルコニウム トリクロライド、2−メチルピローリルジルコニウム トリメチル、2−メチルピローリルジルコニウム トリベンジル、3,4−ジメチルピローリルジルコニウム トリクロライド、3,4−ジメチルピローリルジルコニウム トリメチル、3,4−ジメチルピローリルジルコニウム トリベンジル、2,3,4,5−テトラメチルピローリルジルコニウム トリクロライド、2,3,4,5−テトラメチルピローリルジルコニウム トリメチル、2,3,4,5−テトラメチルピローリルジルコニウム トリベンジル、インドーリルジルコニウムトリクロライド、インドーリルジルコニウム トリメチル、インドーリルジルコニウム トリベンジル、カルバゾーリルジルコニウム トリクロライド、カルバゾーリルジルコニウム トリメチル、、カルバゾーリルジルコニウム トリベンジル、
【0130】
ホスホーリルジルコニウム トリクロライド、ホスホーリルジルコニウム トリメチル、ホスホーリルジルコニウム トリベンジル、2−メチルホスホーリルジルコニウム トリクロライド、2−メチルホスホーリルジルコニウム トリメチル、2−メチルホスホーリルジルコニウム トリベンジル、3,4−ジメチルホスホーリルジルコニウム トリクロライド、3,4−ジメチルホスホーリルジルコニウム トリメチル、3,4−ジメチルホスホーリルジルコニウム トリベンジル、2,3,4,5−テトラメチルホスホーリルジルコニウム トリクロライド、2,3,4,5−テトラメチルホスホーリルジルコニウム トリメチル、2,3,4,5−テトラメチルホスホーリルジルコニウム トリベンジル、ベンゾ[b]ホスホーリルジルコニウム トリクロライド、ベンゾ[b]ホスホーリルジルコニウム トリメチル、ベンゾ[b]ホスホーリルジルコニウム トリベンジル、ジベンゾ[b,d]ホスホーリルジルコニウム トリクロライド、ジベンゾ[b,d]ホスホーリルジルコニウム トリメチル、
【0131】
ジベンゾ[b,d]ホスホーリルジルコニウム トリベンジル、アルソーリルジルコニウム トリクロライド、アルソーリルジルコニウム トリメチル、アルソーリルジルコニウム トリベンジル、2−メチルアルソーリルジルコニウム トリクロライド、2−メチルアルソーリルジルコニウム トリメチル、2−メチルアルソーリルジルコニウム トリベンジル、3,4−ジメチルアルソーリルジルコニウム トリクロライド、3,4−ジメチルアルソーリルジルコニウム トリメチル、3,4−ジメチルアルソーリルジルコニウム トリベンジル、2,3,4,5−テトラメチルアルソーリルジルコニウム トリクロライド、2,3,4,5−テトラメチルアルソーリルジルコニウム トリメチル、2,3,4,5−テトラメチルアルソーリルジルコニウム トリベンジル、ベンゾ[b]アルソーリルジルコニウム トリクロライド、ベンゾ[b]アルソーリルジルコニウムトリメチル、ベンゾ[b]アルソーリルジルコニウム トリベンジル、ジベンゾ[b,d]アルソーリルジルコニウム トリクロライド、ジベンゾ[b,d]アルソーリルジルコニウム トリメチル、ジベンゾ[b,d]アルソーリルジルコニウム トリベンジル、スチボーリルジルコニウム トリクロライド、
【0132】
スチボーリルジルコニウム トリメチル、スチボーリルジルコニウム トリベンジル、2−メチルスチボーリルジルコニウム トリクロライド、2−メチルスチボーリルジルコニウム トリメチル、2−メチルスチボーリルジルコニウム トリベンジル、3,4−ジメチルスチボーリルジルコニウム トリクロライド、3,4−ジメチルスチボーリルジルコニウム トリメチル、3,4−ジメチルスチボーリルジルコニウム トリベンジル、2,3,4,5−テトラメチルスチボーリルジルコニウム トリクロライド、2,3,4,5−テトラメチルスチボーリルジルコニウム トリメチル、2,3,4,5−テトラメチルスチボーリルジルコニウム トリベンジル、ベンゾ[b]スチボーリルジルコニウム トリクロライド、ベンゾ[b]スチボーリルジルコニウム トリメチル、ベンゾ[b]スチボーリルジルコニウム トリベンジル、ジベンゾ[b,d]スチボーリルジルコニウム トリクロライド、ジベンゾ[b,d]スチボーリルジルコニウム トリメチル、ジベンゾ[b,d]スチボーリルジルコニウム トリベンジル、
【0133】
ビスモーリルジルコニウム トリクロライド、ビスモーリルジルコニウム トリメチル、ビスモーリルジルコニウム トリベンジル、2−メチルビスモーリルジルコニウム トリクロライド、2−メチルビスモーリルジルコニウム トリメチル、2−メチルビスモーリルジルコニウム トリベンジル、3,4−ジメチルビスモーリルジルコニウム トリクロライド、3,4−ジメチルビスモーリルジルコニウム トリメチル、3,4−ジメチルビスモーリルジルコニウム トリベンジル、2,3,4,5−テトラメチルビスモーリルジルコニウム トリクロライド、2,3,4,5−テトラメチルビスモーリルジルコニウム トリメチル、2,3,4,5−テトラメチルビスモーリルジルコニウム トリベンジル、ベンゾ[b]ビスモーリルジルコニウム トリクロライド、ベンゾ[b]ビスモーリルジルコニウム トリメチル、ベンゾ[b]ビスモーリルジルコニウム トリベンジル、ジベンゾ[b,d]ビスモーリルジルコニウム トリクロライド、ジベンゾ[b,d]ビスモーリルジルコニウム トリメチル、
【0134】
ジベンゾ[b,d]ビスモーリルジルコニウム トリベンジル、ヒドロトリスピラゾーリルボレートピローリルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(2−メチルピローリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(3,4−ジメチルピローリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(2,3,4,5−テトラメチルピローリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートインドーリルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートカルバゾーリルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートホスホーリルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(2−メチルホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(3,4−ジメチルホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(2,3,4,5−テトラメチルホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートベンゾ[b]ホスホーリルジルコニウム ジクロライド、
【0135】
ヒドロトリスピラゾーリルボレートジベンゾ[b,d]ホスホーリルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートアルソーリルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(2−メチルアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(3,4−ジメチルアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(2,3,4,5−テトラメチルアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートベンゾ[b]アルソーリルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートジベンゾ[b,d]アルソーリルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートスチボーリルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(2−メチルスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、
【0136】
ヒドロトリスピラゾーリルボレート(3,4−ジメチルスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(2,3,4,5−テトラメチルスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートベンゾ[b]スチボーリルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートジベンゾ[b,d]スチボーリルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートビスモーリルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(2−メチルビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(3,4−ジメチルビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレート(2,3,4,5−テトラメチルビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートベンゾ[b]ビスモーリルジルコニウムジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートジベンゾ[b,d]ビスモーリルジルコニウム ジクロライド、
【0137】
トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドピローリルジルコニウムジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(2−メチルピローリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(3,4−ジメチルピローリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(2,3,4,5−テトラメチルピローリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドインドーリルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドカルバゾーリルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドホスホーリルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(2−メチルホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(3,4−ジメチルホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、
【0138】
トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(2,3,4,5−テトラメチルホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドベンゾ[b]ホスホーリルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジベンゾ[b,d]ホスホーリルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドアルソーリルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(2−メチルアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(3,4−ジメチルアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(2,3,4,5−テトラメチルアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドベンゾ[b]アルソーリルジルコニウム ジクロライド、
【0139】
トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジベンゾ[b,d]アルソーリルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドスチボーリルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(2−メチルスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(3,4−ジメチルスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(2,3,4,5−テトラメチルスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドベンゾ[b]スチボーリルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジベンゾ[b,d]スチボーリルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドビスモーリルジルコニウム ジクロライド、
【0140】
トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(2−メチルビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(3,4−ジメチルビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニド(2,3,4,5−テトラメチルビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドベンゾ[b]ビスモーリルジルコニウム ジクロライド、トリス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジベンゾ[b,d]ビスモーリルジルコニウム ジクロライド等、式(5)の配位子L1 のmが1で配位子L2 がσ結合配位子、またはσ結合と1つ以上の孤立電子対供与結合をもつ組み合わせの錯体が挙げられ、
【0141】
III)配位子L1 が式(6)のピラゾーリル3座配位子であり、配位子L2 がσ結合と2つ以上のπ結合を持つアルカポリエニル配位子である組み合わせの化合物として、ヒドロトリスピラゾーリルボレートシクロペンタジエニルジルコニウムジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、ヒドロトリスピラゾーリルボレートシクロペンタジエニルジルコニウムジベンジル、ヒドロトリスピラゾーリルボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウムジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、ヒドロトリスピラゾーリルボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、ヒドロトリスピラゾーリルボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウムジメトキシド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウムジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、
【0142】
ヒドロトリスピラゾーリルボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、ヒドロトリスピラゾーリルボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートインデニルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートインデニルジルコニウム ジメチル、ヒドロトリスピラゾーリルボレートインデニルジルコニウム ジベンジル、ヒドロトリスピラゾーリルボレートインデニルジルコニウム ジメトキシド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートテトラヒドロインデニルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートテトラヒドロインデニルジルコニウム ジメチル、ヒドロトリスピラゾーリルボレートテトラヒドロインデニルジルコニウム ジベンジル、
【0143】
ヒドロトリスピラゾーリルボレートテトラヒドロインデニルルジルコニウム ジメトキシド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートフルオレニルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリスピラゾーリルボレートフルオレニルジルコニウム ジメチル、ヒドロトリスピラゾーリルボレートフルオレニルジルコニウム ジベンジル、ヒドロトリスピラゾーリルボレートフルオレニルジルコニウム ジメトキシド、イソプロピルトリスピラゾーリルボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、イソプロピルトリスピラゾーリルボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、イソプロピルトリスピラゾーリルボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、
【0144】
イソプロピルトリスピラゾーリルボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、イソプロピルトリスピラゾーリルボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、イソプロピルトリスピラゾーリルボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、イソプロピルトリスピラゾーリルボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、イソプロピルトリスピラゾーリルボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウムジメトキシド、イソプロピルトリスピラゾーリルボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、イソプロピルトリスピラゾーリルボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、イソプロピルトリスピラゾーリルボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、イソプロピルトリスピラゾーリルボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、
【0145】
イソプロピルトリスピラゾーリルボレートインデニルジルコニウム ジクロライド、イソプロピルトリスピラゾーリルボレートインデニルジルコニウム ジメチル、イソプロピルトリスピラゾーリルボレートインデニルジルコニウム ジベンジル、イソプロピルトリスピラゾーリルボレートインデニルジルコニウム ジメトキシド、イソプロピルトリスピラゾーリルボレートテトライソプロピルインデニルジルコニウム ジクロライド、イソプロピルトリスピラゾーリルボレートテトライソプロピルインデニルジルコニウム ジメチル、イソプロピルトリスピラゾーリルボレートテトライソプロピルインデニルジルコニウム ジベンジル、イソプロピルトリスピラゾーリルボレートテトライソプロピルインデニルルジルコニウム ジメトキシド、イソプロピルトリスピラゾーリルボレートフルオレニルジルコニウム ジクロライド、イソプロピルトリスピラゾーリルボレートフルオレニルジルコニウム ジメチル、イソプロピルトリスピラゾーリルボレートフルオレニルジルコニウム ジベンジル、イソプロピルトリスピラゾーリルボレートフルオレニルジルコニウム ジメトキシド、
【0146】
n−ブチルトリスピラゾーリルボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、n−ブチルトリスピラゾーリルボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、n−ブチルトリスピラゾーリルボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、n−ブチルトリスピラゾーリルボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、n−ブチルトリスピラゾーリルボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、n−ブチルトリスピラゾーリルボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、n−ブチルトリスピラゾーリルボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、n−ブチルトリスピラゾーリルボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、n−ブチルトリスピラゾーリルボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、
【0147】
n−ブチルトリスピラゾーリルボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、n−ブチルトリスピラゾーリルボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、n−ブチルトリスピラゾーリルボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、n−ブチルトリスピラゾーリルボレートインデニルジルコニウム ジクロライド、n−ブチルトリスピラゾーリルボレートインデニルジルコニウム ジメチル、n−ブチルトリスピラゾーリルボレートインデニルジルコニウム ジベンジル、n−ブチルトリスピラゾーリルボレートインデニルジルコニウム ジメトキシド、n−ブチルトリスピラゾーリルボレートテトラn−ブチルインデニルジルコニウム ジクロライド、n−ブチルトリスピラゾーリルボレートテトラn−ブチルインデニルジルコニウム ジメチル、n−ブチルトリスピラゾーリルボレートテトラn−ブチルインデニルジルコニウム ジベンジル、
【0148】
n−ブチルトリスピラゾーリルボレートテトラn−ブチルインデニルルジルコニウム ジメトキシド、n−ブチルトリスピラゾーリルボレートフルオレニルジルコニウム ジクロライド、n−ブチルトリスピラゾーリルボレートフルオレニルジルコニウム ジメチル、n−ブチルトリスピラゾーリルボレートフルオレニルジルコニウム ジベンジル、n−ブチルトリスピラゾーリルボレートフルオレニルジルコニウム ジメトキシド、テトラキスピラゾーリルボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、テトラキスピラゾーリルボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、テトラキスピラゾーリルボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、テトラキスピラゾーリルボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、テトラキスピラゾーリルボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、
【0149】
テトラキスピラゾーリルボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、テトラキスピラゾーリルボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、テトラキスピラゾーリルボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、テトラキスピラゾーリルボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、テトラキスピラゾーリルボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、テトラキスピラゾーリルボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、テトラキスピラゾーリルボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、テトラキスピラゾーリルボレートインデニルジルコニウム ジクロライド、テトラキスピラゾーリルボレートインデニルジルコニウムジメチル、テトラキスピラゾーリルボレートインデニルジルコニウム ジベンジル、
【0150】
テトラキスピラゾーリルボレートインデニルジルコニウム ジメトキシド、テトラキスピラゾーリルボレートテトラヒドロインデニルジルコニウム ジクロライド、テトラキスピラゾーリルボレートテトラヒドロインデニルジルコニウム ジメチル、テトラキスピラゾーリルボレートテトラヒドロインデニルジルコニウムジベンジル、テトラキスピラゾーリルボレートテトラヒドロインデニルルジルコニウム ジメトキシド、テトラキスピラゾーリルボレートフルオレニルジルコニウム ジクロライド、テトラキスピラゾーリルボレートフルオレニルジルコニウム ジメチル、テトラキスピラゾーリルボレートフルオレニルジルコニウム ジベンジル、テトラキスピラゾーリルボレートフルオレニルジルコニウム ジメトキシド、ヒドロトリス(3−メチル(3−メチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、
【0151】
ヒドロトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、ヒドロトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、ヒドロトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、ヒドロトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、ヒドロトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、ヒドロトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、
【0152】
ヒドロトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、ヒドロトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、ヒドロトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジメチル、ヒドロトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジベンジル、ヒドロトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジメトキシド、ヒドロトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートテトラヒドロインデニルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートテトラヒドロインデニルジルコニウム ジメチル、
【0153】
ヒドロトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートテトラヒドロインデニルジルコニウム ジベンジル、ヒドロトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートテトラヒドロインデニルルジルコニウム ジメトキシド、ヒドロトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジメチル、ヒドロトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジベンジル、ヒドロトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジメトキシド、イソプロピルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、イソプロピルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、イソプロピルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、イソプロピルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、
【0154】
イソプロピルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、イソプロピルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、イソプロピルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、イソプロピルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、イソプロピルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、イソプロピルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、イソプロピルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、
【0155】
イソプロピルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、イソプロピルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジクロライド、イソプロピルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジメチル、イソプロピルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジベンジル、イソプロピルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジメトキシド、イソプロピルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートテトライソプロピルインデニルジルコニウム ジクロライド、イソプロピルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートテトライソプロピルインデニルジルコニウム ジメチル、イソプロピルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートテトライソプロピルインデニルジルコニウム ジベンジル、イソプロピルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートテトライソプロピルインデニルルジルコニウム ジメトキシド、イソプロピルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジクロライド、
【0156】
イソプロピルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジメチル、イソプロピルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジベンジル、イソプロピルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジメトキシド、n−ブチルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、n−ブチルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、n−ブチルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、n−ブチルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、n−ブチルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、n−ブチルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、
【0157】
n−ブチルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、n−ブチルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、n−ブチルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、n−ブチルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、n−ブチルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、n−ブチルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、
【0158】
n−ブチルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウムジクロライド、n−ブチルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジメチル、n−ブチルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジベンジル、n−ブチルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジメトキシド、n−ブチルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートテトラn−ブチルインデニルジルコニウム ジクロライド、n−ブチルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートテトラn−ブチルインデニルジルコニウム ジメチル、n−ブチルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートテトラn−ブチルインデニルジルコニウム ジベンジル、n−ブチルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートテトラn−ブチルインデニルルジルコニウム ジメトキシド、n−ブチルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジクロライド、n−ブチルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジメチル、
【0159】
n−ブチルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジベンジル、n−ブチルトリス(3−メチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウムジ メトキシド、テトラキス(3−メチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、テトラキス(3−メチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、テトラキス(3−メチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、テトラキス(3−メチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、テトラキス(3−メチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、テトラキス(3−メチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウムジメチル、テトラキス(3−メチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、テトラキス(3−メチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、
【0160】
テトラキス(3−メチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、テトラキス(3−メチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、テトラキス(3−メチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、テトラキス(3−メチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、テトラキス(3−メチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジクロライド、テトラキス(3−メチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジメチル、テトラキス(3−メチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジベンジル、テトラキス(3−メチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジメトキシド、テトラキス(3−メチルピラゾーリル)ボレートテトラヒドロインデニルジルコニウム ジクロライド、テトラキス(3−メチルピラゾーリル)ボレートテトラヒドロインデニルジルコニウム ジメチル、
【0161】
テトラキス(3−メチルピラゾーリル)ボレートテトラヒドロインデニルジルコニウム ジベンジル、テトラキス(3−メチルピラゾーリル)ボレートテトラヒドロインデニルルジルコニウム ジメトキシド、テトラキス(3−メチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジクロライド、テトラキス(3−メチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジメチル、テトラキス(3−メチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジベンジル、テトラキス(3−メチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジメトキシド、ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、
【0162】
ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、
【0163】
ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジメチル、ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジベンジル、ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジメトキシド、ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートテトラヒドロインデニルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートテトラヒドロインデニルジルコニウム ジメチル、ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートテトラヒドロインデニルジルコニウム ジベンジル、ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートテトラヒドロインデニルジルコニウム ジメトキシド、
【0164】
ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジクロライド、ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジメチル、ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジベンジル、ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウムジ メトキシド、イソプロピルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、イソプロピルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、イソプロピルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、イソプロピルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、イソプロピルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、
【0165】
イソプロピルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、イソプロピルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、イソプロピルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、イソプロピルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウムジクロライド、イソプロピルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、イソプロピルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、イソプロピルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、
【0166】
イソプロピルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジクロライド、イソプロピルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジメチル、イソプロピルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジベンジル、イソプロピルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジメトキシド、イソプロピルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートテトライソプロピルインデニルジルコニウム ジクロライド、イソプロピルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートテトライソプロピルインデニルジルコニウム ジメチル、イソプロピルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートテトライソプロピルインデニルジルコニウム ジベンジル、イソプロピルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートテトライソプロピルインデニルルジルコニウム ジメトキシド、イソプロピルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジクロライド、
【0167】
イソプロピルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジメチル、イソプロピルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジベンジル、イソプロピルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウムジメトキシド、n−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、n−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウムジメチル、n−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウムジベンジル、n−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、n−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、n−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、
【0168】
n−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、n−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、n−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、n−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、n−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、n−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、n−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジクロライド、n−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジメチル、n−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジベンジル、n−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジメトキシド、
【0169】
n−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートテトラn−ブチルインデニルジルコニウム ジクロライド、n−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートテトラn−ブチルインデニルジルコニウム ジメチル、n−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートテトラn−ブチルインデニルジルコニウム ジベンジル、n−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートテトラn−ブチルインデニルルジルコニウム ジメトキシド、n−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジクロライド、n−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジメチル、n−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジベンジル、
【0170】
n−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジメトキシド、テトラキス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、テトラキス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、テトラキス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、テトラキス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、テトラキス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、テトラキス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、テトラキス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、テトラキス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートブチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、テトラキス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド、
【0171】
テトラキス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメチル、テトラキス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジベンジル、テトラキス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートペンタメチルシクロペンタジエニルジルコニウム ジメトキシド、テトラキス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウムジクロライド、テトラキス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジメチル、テトラキス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジベンジル、テトラキス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウム ジメトキシド、テトラキス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートテトラヒドロインデニルジルコニウムジ クロライド、
【0172】
テトラキス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートテトラヒドロインデニルジルコニウム ジメチル、テトラキス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートテトラヒドロインデニルジルコニウム ジベンジル、テトラキス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートテトラヒドロインデニルルジルコニウム ジメトキシド、テトラキス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジクロライド、テトラキス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジメチル、テトラキス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジベンジル、テトラキス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートフルオレニルジルコニウム ジメトキシド等のトリスピラゾーリル3座配位子を持つ錯体が挙げられる。また上記ジルコニウム化合物の中心金属をチタニウム、ハフニウムに置き換えた化合物を用いることもできる。さらに上記化合物の以上のアニオン性の配位子Xの代わりに非配位性アニオンJからなる式(13)の化合物も用いる事が出来る。
【0173】
こうした配位子L1 と配位子L2 の組み合わせのなかで好ましい式(14)の触媒をジルコニウム錯体の例で示せば、
(1)配位子L1 が式(3)の燐含有基{R12 (Q=)P}を1つ以上持つ3座配位子で配位子L2 がσ結合配位子、またはσ結合と1つ以上のπ結合もしくは1つ以上の孤立電子対供与結合をもつ配位子でこれらが架橋した化合物として、ビス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)(2−(エチレン)フェニルフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジルコニウム ジクロライド、ビス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)(2−(t−ブチルアミノ)フェニルフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジルコニウム ジクロライド、ビス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)(2−(ジメチルシリレン−t−ブチルアミノ)フェニルフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジルコニウム ジクロライド、ビス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)(2−(シクロペンタジエニレン)フェニルフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジルコニウム ジクロライド、ビス(ジフェニルオキソフォスフォラニル)(2−(1−インデニレン)フェニルフェニルオキソフォスフォラニル)メタニドジルコニウム ジクロライド等の錯体、または上述のメタニドの代わりにヒドロボレートや炭素数が1から10迄のアルキル基置換ボレートを置き換えた錯体等が挙げられ、
【0174】
(2)配位子L1 が式(5)の複素5員環5座配位子であり、配位子L2 がσ結合配位子、またはσ結合と1つ以上のπ結合もしくは1つ以上の孤立電子対供与結合をもつ配位子(但し式(5)のmが1の時は配位子L2 がσ結合配位子、またはσ結合と1つ以上の孤立電子対供与結合をもつ配位子である)であり、これらがアルキレン基,シリレン基、ゲルミレン基、またはスタニレン基で架橋した化合物として、ピラゾーリルジルコニウム トリクロライド、ピラゾーリルジルコニウエチレン(ピローリル)t−ブチルアミドジルコニウム ジクロライド、プロピレン(ピローリル)t−ブチルアミドジルコニウム ジクロライド、エチレンビス(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、エチレンシクロペンタジエニル(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、
【0175】
エチレン(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジホスホーリル)t−ブチルアミドジルコニウム ジクロライド、プロピレンビス(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、プロピレンシクロペンタジエニル(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、プロピレン(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジホスホーリル)t−ブチルアミドジルコニウム ジクロライド、エチレンビス(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、エチレンシクロペンタジエニル(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、エチレン(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジアルソーリル)t−ブチルアミドジルコニウム ジクロライド、プロピレンビス(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、プロピレンシクロペンタジエニル(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、
【0176】
プロピレン(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジアルソーリル)t−ブチルアミドジルコニウム ジクロライド、エチレンビス(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、エチレンシクロペンタジエニル(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、エチレン(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジスチボーリル)t−ブチルアミドジルコニウム ジクロライド、プロピレンビス(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、プロピレンシクロペンタジエニル(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、プロピレン(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジスチボーリル)t−ブチルアミドジルコニウム ジクロライド、等のアルキレン基架橋錯体、
【0177】
ジメチルシリレン(ピローリル)t−ブチルアミドジルコニウム ジクロライド、ジメチルシリレンビス(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジホスホーリル)ジルコニウムジクロライド、ジメチルシリレンシクロペンタジエニル(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、ジメチルシリレン(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジホスホーリル)t−ブチルアミドジルコニウム ジクロライド、ジメチルシリレンビス(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、ジメチルシリレンシクロペンタジエニル(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、ジメチルシリレン(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジアルソーリル)t−ブチルアミドジルコニウム ジクロライド、ジメチルシリレンビス(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、ジメチルシリレンシクロペンタジエニル(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、
【0178】
ジメチルシリレン(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジスチボーリル)t−ブチルアミドジルコニウム ジクロライド、ジメチルシリレンビス(2,5−ジメチルビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、ジメチルシリレンシクロペンタジエニル(2,5−ジメチルビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、ジメチルシリレン(2,5−ジメチルビスモーリル)t−ブチルアミドジルコニウム ジクロライド等のシリレン基架橋錯体、ジメチルゲルミレン(ピローリル)t−ブチルアミドジルコニウム ジクロライド、ジメチルゲルミレンビス(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、ジメチルゲルミレンシクロペンタジエニル(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、ジメチルゲルミレン(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジホスホーリル)t−ブチルアミドジルコニウム ジクロライド、ジメチルゲルミレンビス(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、
【0179】
ジメチルゲルミレンシクロペンタジエニル(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、ジメチルゲルミレン(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジアルソーリル)t−ブチルアミドジルコニウム ジクロライド、ジメチルゲルミレンビス(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、ジメチルゲルミレンシクロペンタジエニル(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、ジメチルゲルミレン(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジスチボーリル)t−ブチルアミドジルコニウムジクロライド、ジメチルゲルミレンビス(2,5−ジメチルビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、ジメチルゲルミレンシクロペンタジエニル(2,5−ジメチルビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、ジメチルゲルミレン(2,5−ジメチルビスモーリル)t−ブチルアミドジルコニウム ジクロライド等のゲルミレン基架橋錯体、
【0180】
ジメチルスタニレン(ピローリル)t−ブチルアミドジルコニウム ジクロライド、ジメチルスタニレンビス(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、ジメチルスタニレンシクロペンタジエニル(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジホスホーリル)ジルコニウム ジクロライド、ジメチルスタニレン(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジホスホーリル)t−ブチルアミドジルコニウムジクロライド、ジメチルスタニレンビス(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、ジメチルスタニレンシクロペンタジエニル(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジアルソーリル)ジルコニウム ジクロライド、ジメチルスタニレン(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジアルソーリル)t−ブチルアミドジルコニウム ジクロライド、ジメチルスタニレンビス(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、
【0181】
ジメチルスタニレンシクロペンタジエニル(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジスチボーリル)ジルコニウム ジクロライド、ジメチルスタニレン(2−4,5−ジフェニル−1,3−ジスチボーリル)t−ブチルアミドジルコニウム ジクロライド、ジメチルスタニレンビス(2,5−ジメチルビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、ジメチルスタニレンシクロペンタジエニル(2,5−ジメチルビスモーリル)ジルコニウム ジクロライド、ジメチルスタニレン(2,5−ジメチルビスモーリル)t−ブチルアミドジルコニウム ジクロライド等のスタニレン基架橋錯体等が挙げられ、
【0182】
(3)配位子L1 が式(6)のピラゾーリル3座配位子であり、配位子L2 がσ結合と2つ以上のπ結合を持つアルカポリエニル配位子でありこれらが架橋した化合物として、ヒドロビスジ(3,5−ジメチルピラゾーリル)(3−(エチレンシクロペンタジエニル)ピラゾーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロビスジピラゾーリル(3−(エチレンシクロペンタジエニル)ピラゾーリル)ジルコニウムジメチル、ヒドロビスジピラゾーリル(3−(ジメチルシリレンシクロペンタジエニル)ピラゾーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロビスジピラゾーリル(3−(ジメチルシリレンシクロペンタジエニル)ピラゾーリル)ジルコニウム ジメチル、ヒドロビスジピラゾーリル(3−(エチレンインデニル)ピラゾーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロビスジピラゾーリル(3−(エチレンインデニル)ピラゾーリル)ジルコニウム ジメチル、
【0183】
ヒドロビスジピラゾーリル(3−(ジメチルシリレンインデニル)ピラゾーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロビスジピラゾーリル(3−(ジメチルシリレンインデニル)ピラゾーリル)ジルコニウム ジメチル、ヒドロビスジピラゾーリル(3−(エチレンテトラヒドロインデニル)ピラゾーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロビスジピラゾーリル(3−(エチレンテトラヒドロインデニル)ピラゾーリル)ジルコニウム ジメチル、ヒドロビスジピラゾーリル(3−(ジメチルシリレンテトラヒドロインデニル)ピラゾーリル)ジルコニウム ジクロライド、ヒドロビスジピラゾーリル(3−(ジメチルシリレンテトラヒドロインデニル)ピラゾーリル)ジルコニウム ジメチル等の錯体等が挙げられる。
またジルコニウム化合物の中心金属をチタニウム、ハフニウムに置き換えた化合物を用いることもできる。更に上記化合物の以上のアニオン性の配位子Xの代わりに非配位性アニオンJからなる式(15)の化合物も用いる事が出来る。
【0184】
本発明の実施に際し触媒は単独で用いてもよいが、助触媒として式(16)と式(17)
【式30】
Figure 0003693640
【0185】
【式31】
Figure 0003693640
(式中、Rは水素原子、ハロゲン基、炭素数が1から10迄のアルキル基を表し、1≦n≦40である)
で示されるアルキルアルミノキサンの共存下で用いるのが好ましい。Rの例として水素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、プロピル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、またはこれらの混合物等が挙げられるが、特にメチル基またはメチル基とその他の基の混合物が好ましい。また繰り返し数nは好ましくは2ないし40の範囲から選ばれるが、5以上であるのが更に好ましい。
【0186】
このアルキルアルミノキサンを合成するには公知の方法、例えば炭化水素溶媒にトリアルキルアルミニウムを溶解させ、この溶液のトリアルキルアルミニウムに対して当量の水を徐々に加えて加水分解する方法、炭化水素溶媒に硫酸銅水和物や硫酸アルミ水和物を懸濁させ、この懸濁液中の該水和物結晶水に対して1から3倍当量のトリアルキルアルミニウムを接触させトリアルキルアルミニウムをゆっくりと加水分解する方法、あるいは炭化水素溶媒に懸濁した未脱水シリカゲルの吸着水に対して1から3倍当量のトリアルキルアルミニウムを接触させトリアルキルアルミニウムをゆっくりと加水分解する方法等で製造する事が出来る。
【0187】
本発明の実施に際し触媒と共存して用いる助触媒として式(18)
【式32】
[On]+ [J]- ・・・(18)
(式中、[On]+ は、11族、12族、または8、9、10族金属イオン等の金属陽イオン、またはカルボニウム、シロニウム、オキソニウム、スルホニウム、アンモニウム、及びホスホニウム等のオニウムであり、[J]- は前述の反応条件で安定で非配位性または配位性に乏しいアニオン)
で示されるカチオン発生剤である。
【0188】
好ましいカチオン発生剤の例としてはフェロセニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート、銀(I)テトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート、銅(I)テトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート、、水銀(II)ビス(テトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート、パラジウム(II)ビス(テトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート、白金(II)ビス(テトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジフェニルヒドロカルボニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルカルボニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルシロニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリシクロヘキシルカルボニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリエチルオキソニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリエチルスルフォニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート、ジエチルアニリニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリメチルアンモニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリエチルアンモニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート、テトラ−n−ブチルアンモニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルホスホニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート等のテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート塩等が挙げられる。
【0189】
本発明の実施に際し触媒の安定化の目的、助触媒アルキルアルミノオキサンの安定化や使用量の低減等の目的、または助触媒として式(19)
【式33】
(R3 Al)n ・・・(19)
(式中、Rは水素原子、ハロゲン基、炭素数が1から10迄のアルキル基を表し、nは1または2である)
で示されるアルキルアルミニウムの共存下で用いることがきる。Rの例として水素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、プロピル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、またはこれらの混合物等が挙げられるが、特にメチル基またはメチル基とその他の基の混合物が好ましい。
【0190】
本発明の実施に際し触媒成分は、溶媒に溶解または懸濁させて用いる場合にはその遷移金属原子が通常10-10 〜10-1mol/l 、好ましくは10-8〜10-3mol/l の範囲の濃度で用いられる。担体に固定して用いる場合には,担体1g当たり遷移金属原子が通常10-7から10-2グラム原子、好ましくは10-5から10-3グラム原子の範囲で担持される。一方、前記アルキルアルミノキサン助触媒は触媒に対して、アルミニウム原子/遷移金属原子比が、通常1〜106 、好ましくは1〜104 の範囲で用いられる。また前記カチオン発生剤助触媒は触媒に対して、カチオン/遷移金属原子比が、通常0.1〜10、好ましくは0.5〜2の範囲で用いられる。
【0191】
本発明の実施に際し生成ポリマーの嵩密度を向上する、粉体性状を改善する、または分子量分布を制御する当の目的で触媒系を担体に担持して用いることができる。担体の1例としてはデンプンやポリマー等の有機物担体、ビスマス、銅粉や鉄粉等の金属担体、アルミナや酸化鉄等の金属酸化物担体、炭酸マグネシウム等の金属炭酸化物担体、塩化マグネシウム等の金属塩化物担体、活性炭やシリコンカーバイド等の無機炭化物担体、シリカ、ゼオライトや珪藻土等の無機珪酸化物担体、またはアンバーライトやナフィオン等のイオン交換樹脂担体等が挙げられる。こうした担体の多くは通常、結晶水、吸着水、またはヒドロキシ基等の触媒と反応して触媒を失活させる活性水素化合物を含んでいるので、反応系に持ち込む前に適当な前処理をする事が好ましい。
【0192】
こうした前処理の方法として例えば有機物担体のヒドロキシ基、無機珪酸化物担体のシラノール基、またはイオン交換樹脂担体のアミン基やヒドロキシル基等の活性水素当たり0.3〜5倍当量のアルミニウム原子に相当するアルキルアルミニウムやアルミノキサン等と接触させることで活性水素を取り除く事が出来る。また金属担体、金属酸化物担体、金属炭酸化物担体、金属塩化物担体、無機炭化物担体、または無機珪酸化物担体を適当な温度で焼成等をする事で結晶水や吸着水を取り除く事が出来る。以上の前処理をした、または前処理をしていない担体に(1)触媒、(2)アルミノキサン助触媒、(3)カチオン発生剤助触媒、または(4)アルキルアルミニウムンイウムからから選んだ1種から4種迄のあらゆる組み合わせ、もしくはあらゆる順序で担持する事が出来る。
【0193】
次に、重合方法に関して説明する。
本発明の実施に際し用いられるオレフィンとして例えばエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、ビニルシクロヘキサン、等のアルファーオレフィン、スチレン、メチルスチレン等のビニル芳香族炭化水素、シクロペンテン、メチルシクロペンテン、シクロヘプテン、シクロオクテン等の脂環族オレフィン、ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、シクロペンタジエン、1,3−シクロヘキサジエン、ビニル−1−シクロヘキセン等の共役ジエン、1,4−ペンタジエン、1,5−ヘキサジエン、1,4−ヘキサジエン、2−メチル−1,4−ペンタジエン、3−ビニルシクロヘキセン、4−ビニル−3−ノルボルネン等の非共役ジエン、炭素数が6から20個等のポリエン、アセチレン、プロピン、ブチン、ペンチン、ヘキシン等のアセチレンが挙げられる。好ましくはアルファーオレフィン、
【0194】
更に好ましくはエチレンが挙げられる。更に本発明は異種のオレフィン同志の共重合に用いることもできる。例えばエチレンとプロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン等のアルファーオレフィン、スチレン、メチルスチレン等のビニル芳香族炭化水素、シクロペンテン、メチルシクロペンテン、等の脂環族オレフィン、ブタジエン等の共役ジエン、1,5−ヘキサジエン、3−ビニルシクロヘキセン等の非共役ジエン、ポリエン、アセチレン類等のコモノマーとの共重合、や更成るコモノマーとの三体共重合が挙げられる。モノマーの重合方法としては通常の懸濁重合、溶液重合、気相重合が可能である。
【0195】
懸濁重合の場合は触媒を重合溶媒とともに反応器に導入し、不活性雰囲気下にオレフィンを1から200kg/cm2 Gに圧入して等をして−50℃ないし120℃の温度下で重合を進めることができる。こうした重合に使われる溶媒として、例えばプロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン等の脂肪族炭化水素、シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、シクロオクタン、イソプロピルシクロヘキサン等の脂環族炭化水、ベンゼン、トルエン、キシレン、t−ブチルベンゼン等の芳香族炭化水素、パーフルオロオクタン、パーフルオロノナン、パーフルオロ化脂肪族炭化水素、またはこれらの混合物が用いられる。
【0196】
溶液重合の場合は触媒を重合溶媒ともに反応器に導入し、不活性雰囲気下にオレフィンを1から200kg/cm2 Gに圧入して等をして50℃ないし300℃の温度下で重合を進めることができる。こうした重合に使われる溶媒として、例えば例えばプロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン等の脂肪族炭化水素、シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、シクロオクタン、イソプロピルシクロヘキサン等の脂環族炭化水、ベンゼン、トルエン、キシレン、t−ブチルベンゼン等の芳香族炭化水素、パーフルオロオクタン、パーフルオロノナン、パーフルオロ化脂肪族炭化水素、またはこれらの混合物が用いられる。
【0197】
一方、気相重合の場合は不活性雰囲気下にオレフィンを1から50kg/cm2 Gに圧入して等をして−50℃ないし120℃の温度下で重合を進め、オレフィンと触媒の接触が良好となる様に流動床、移動床、または撹拌によって混合等を行う等の手段を講じ重合を行う事ができる。
重合は1反応器を用いる通常の1段重合で行っても良いし、または複数個の反応器を用いる多段重合で行ってもよい。2個以上の異なった反応条件で重合を行う多段重合では、広い分子量分布のポリマーの製造が可能である。ポリマーの分子量を調節するためには、重合温度の調節、重合系への水素の添加等公知技術を用いることも可能である。
【0198】
【実施例】
次に,実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが,本発明は,これらの実施例に限定されるものではない。なお、実施例中の触媒活性は、触媒金属1グラム1時間当たりのポリマー生成量(グラム)を表す。また、MIはメルトインデックスを表し、ASTM・D−1238に従い、温度190℃、荷重2.16キログラムにて測定したもの、HMIは荷重21.6キログラムにて測定したものである。ポリマーの分子量と分子量分布はウォーターズ150CVゲルクロマトグラフィーを用いて示差屈折率および粘度より求めた。
【0199】
エチレンの重合
参考例1)
配位子L1の合成
トリスジフェニルオキソフォスフォラニルメタン(HTriso)の合成はインオルガニックケミストリー(Inorganic Chemistry)2699頁1986年に従って合成した。
触媒A1の合成
トリスジフェニルオキソフォスフォラニルメタニドシクロペンタジエニルジルコニウム ジクロライド{TrisoCpZrCl2 (Trisoはトリスジフェニルオキソフォスフォラニルメタニド基、Cpはシクロペンタジエニル基を表す)}の合成は以下のように行った。
【0200】
先端に生成ガスを検量出来るガスビュレットと連結した還流管、滴下ロート、撹拌器、そして温度計を備えた1lの4つ口フラスコを窒素ガスで置換しておく。これにヘキサンで洗浄した60%オイル分散水素化ナトリウムを360mg仕込む。次に乾燥蒸留したテトラヒドロフラン500mlを加えて懸濁する。更に配位子L1を4.9g加えると水素ガスが200ml発生した。ガスの発生が停止したら塩化ジルコニウム1.9g加え室温で4時間撹拌する。次に0.08mmol/lのシクロペンタジエニルリチウムのテトラヒドロフラン100mlを1時間かけて滴下し更に4時間反応する。反応液を珪藻土を通して窒素下で濾別し濾液を5分の1まで濃縮しヘキサンを加えて白色固体を沈澱させる。これを濾別し再結晶し生成物を得た。1 H−NMR(重トルエン,270MH )はδ6.55(S,5H,Cp基),6.8−7.2(m,27H,フェニル基) ,7.7−8.2(m,18H,フェニル基)に配位子のシグナルを示した。IRは1115(P=O),840(Cp)cm-1に配位子のピークが見られた。
【0201】
重合反応
内部を真空脱気し窒素置換した1.6lのオートクレーブに、触媒A1(TrisoCpZrCl2 )を0.1μmol含む3mlトルエン溶液と、東ソーアクゾ社製のメチルアルミノキサン:PMAO(アルミニウム換算で2.92mmol/lトルエン溶液)の0.14mlトルエン溶液(アルミニウム量が0.4mmol)を、脱水脱酸素したトルエン0.8lとともに入れた。オートクレーブの内温を80℃に保ち、エチレンガスを10kg/cm2 G加えた。溶媒圧を含めて全圧が10.4kg/cm2 Gとなった。エチレンを補給し全圧を保ちつつ1時間重合した。9.7gのポリマーが得られた。触媒活性は1070kg/gZr時間、分子量Mwは1114000、分子量分布はMw/Mnは2.52であった。本触媒から得られるポリマーは分子量が高い特徴を示した。
【0202】
参考例2)
触媒A2の合成
トリスジフェニルオキソフォスフォラニルメタニドインデニルジルコニウムジクロライド{TrisoIndZrCl2 }の合成は以下のように行った。
参考例1の触媒合成工程でシクロペンタジエニルリチウムの代わりに、インデニルリチウムのテトラヒドロフラン溶液を用いて合成した。 1H−NMR(重トルエン,270MH )はδ6.8−7.7(m,34H,インデニル基とフェニル基) ,7.8−8.2(m,18H,フェニル基)に配位子のシグナルを示した。
重合反応
参考例1の重合操作の内、触媒を触媒A2(TrisoIndZrCl2 )0.1μmol含む3mlトルエン溶液に代えて重合した。4.4gのポリマーが得られた。触媒活性は484kg/gZr時間であった。
【0203】
参考例3)
触媒A3の合成
トリスジフェニルオキソフォスフォラニルメタニドジルコニウムトリクロライド{TrisoZrCl3 }の合成は以下のように行った。
参考例1と同じ合成装置にヘキサンで洗浄した60%オイル分散水素化ナトリウムを360mg仕込む。次に乾燥蒸留したテトラヒドロフラン500mlを加えて懸濁する。更にHTrisoを4.9g加えると水素ガスが200ml発生した。ガスの発生が停止したら塩化ジルコニウム1.9g加え室温で4時間撹拌する。反応液を珪藻土を通して窒素下で濾別し濾液を5分の1まで濃縮しヘキサンを加えて白色固体を沈澱させる。これを濾別し再結晶し生成物を得た。 1H−NMR(重トルエン,270MH)は溶解度が低く充分な感度が得られなかった。δ6.8(m、27H、フェニル基)、7.7−8.2(m、18H、フェニル基)に配位子のシグナルを示した。IRは1114(P=O)cm-1に配位子のピークが見られた。
重合反応
参考例1の重合操作の内、触媒を触媒A3(TrisoZrCl3 )0.5μmol含む3mlトルエン溶液に代えて重合した。5.2gのポリマーが得られた。触媒活性は114kg/gZr時間であった。
【0204】
参考例4)
触媒A4の合成
トリスジフェニルオキソフォスフォラニルメタニドジルコニウムトリメチル{TrisoZrMe3 }の合成は以下のように行った。
参考例1と同じ装置に触媒A3の10mmolと−78℃のジエチルエーテル50mlを仕込む。次に滴下ロートにメチルリチウム1Mのジエチルエーテル溶液30ml,1時間掛けて滴下した。生成した固体を濾別し、溶液を10mlに濃縮した。これに乾燥したペンタンを加え白色沈澱得る。濾別乾燥して生成物をえた。
重合反応
参考例1の重合操作の内、触媒を触媒A4(TrisoZrMe3 )0.5μmol含む3mlトルエン溶液に代えて重合した。7.8gのポリマーが得られた。触媒活性は171kg/gZr時間であった。
【0205】
参考例5)
触媒A5の合成
トリスジフェニルオキソフォスフォラニルメタニドジルコニウムトリベンジル{TrisoZr(CH2 Ph)3 }の合成は以下のように行った。
参考例 1と同じ装置に触媒A3の10mmolと−78℃のジエチルエーテル溶液50mlを仕込む。次に滴下ロートに塩化ベンジルマグネシウム、PhCH2 MgClの1Mのジエチルエーテル溶液30mlを1時間掛けて滴下した。生成した固体を濾別し、溶液を10mlに濃縮した。これに乾燥したペンタンを加え結晶を発生させた。
重合反応
参考例1の重合操作の内、触媒を触媒A5(TrisoZr(CH2 Ph)3 )0.1μmolを含む3mlトルエン溶液に代えて重合した。2.1gのポリマーが得られた。触媒活性は230kg/gZr時間であった。
【0206】
参考例6)
架橋型配位子L2の合成
1、3−プロピレンビス(4,5−ジフェニル−1,3−ジホスホーリル)ジリチウムウの合成はオルガノメタリックス(Organometallics)459頁1992年に従って行った。
触媒B1の合成
1、3−プロピレンビス(4,5−ジフェニル−1,3−ジホスホーリル)ジルコニウムジクロライド(Pr(C3 Ph2 P)2 ZrCl2 )の合成は以下の方法で行った。
シュレンクチューブに配位子L2の2mmolのTHF50ml溶液を仕込み−78℃に冷却した。次に塩化ジルコニウム2mmolを加え4時間撹拌する。徐々に反応温度を室温まで戻す。THFを除いた固体をヘキサンとトルエンの混合溶媒に溶かし、シリカゲルカラムで分離後、濃縮して結晶をを発生させた。
重合反応
参考例1の重合操作の内、触媒を触媒B1(Pr(C3 Ph2 P)2 ZrCl2 )0.2μmol含む3mlトルエン懸濁液に代えて実施した。5gのポリマーが得られた。触媒活性は183kg/gZr時間であった。
【0207】
参考例7)
触媒B2の合成
はじめに オルガノメタリックス(Organometallics)921頁1988年に従って、
リチウム 2,3,4,5−テトラメチルホスホーリル(LiC4 Me4 P)を合成した。
次に(2,3,4,5−テトラメチルホスホーリル)(トリスジフェニルオキソフォスフォラニルメタニド)ジルコニウムジクロライド{(C4 Me4 P)(Triso)ZrCl2 }の合成は以下のように行った。
シュレンクチューブに 触媒A3の10mmolを含むジエチルエーテル50ml溶液を仕込み−78℃に冷却した。次に滴下ロートにリチウム 2,3,4,5−テトラメチルホスホーリル(LiC4 Me4 P)の10molジエチルエーテル溶液10mlを1時間掛けて滴下しさらに8時間撹拌した。反応液を珪藻土を通して窒素下で濾別し濾液を5分の1まで濃縮しヘキサンを加えて淡黄色固体を沈澱させる。これを濾別し再結晶し生成物を得た。 1H−NMR(重トルエン,270MH )は溶解度が低く充分な感度が得られなかった。δ1.9(s、6H、メチル基)、2.1(m、6H、メチル基)に。δ6.8(m、27H、フェニル基)、7.7ー8.2(m、18H、フェニル基)に配位子のシグナルを示した。
重合反応
参考例1の重合操作の内、を触媒を触媒B2((C4 Me4 P)(Triso)ZrCl2 )1.0μmol含む3mlトルエン溶液と助触媒をエチルコーポレーション社製のメチルアルミノキサン(PMAO)のアルミニウム量として1.0mmolを含む0.5mlトルエン溶液に代えて実施した。31gのポリマーが得られた。触媒活性は340kg/gZr時間であった。
【0208】
参考例8)
触媒B3の合成
始めにインオーガニックケミストリー(Inorganic Chemistry)840頁1982年に従ってヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾリル)ボレートジルコニウムトリクロライド{HB(3,5−Me2 pz)3 ZrCl3 (3,5−Me2 pzは3,5−ジメチルピラゾリル基を表す)}を合成した。
次に(2,3,4,5−テトラメチルホスホーリル)(ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾリル)ボレート)ジルコニウムトジクロライド{(C4Me4 P)(HB(3,5−Me2 pz)3 )ZrCl2 }の合成は以下のように行った。
シュレンクチューブに ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾリル)ボレートジルコニウムトリクロライド{HB(3,5−Me2 pz)3 ZrCl3 の10mmolを含むジエチルエーテル50ml溶液を仕込み−78℃に冷却した。次に滴下ロートにリチウム
2,3,4,5−テトラメチルホスホーリル LiC4 Me4 Pの10molジエチルエーテル溶液を10ml,1時間掛けて滴下しさらに8時間撹拌したた。反応液を珪藻土を通して窒素下で濾別し濾液を5分の1まで濃縮しヘキサンを加えて淡黄色固体を沈澱させる。これを濾別し再結晶し生成物を得た。 1H−NMR(重トルエン,270MH )は溶解度が低く充分な感度が得られなかった。δ1.9(s、6H、メチル基)、2.1(m、6H、メチル基)に。δ2.3(S,18H,Me基)、5.8(S,3H,pz基の4−H)に配位子のシグナルを示した。
重合反応
参考例1の重合操作の内、を触媒を触媒B3((C4 Me4 P)(HB(3,5−Me2 pz)3 )ZrCl2 )1.0μmol含む3mlトルエン溶液と助触媒をエチルコーポレーション社製のメチルアルミノキサン(PMAO)のアルミニウム量として1.0mmolを含む0.5mlトルエン溶液に代えて実施した。33gのポリマーが得られた。触媒活性は、362kg/gZr時間であった。
【0209】
(実施例
触媒C1の合成
ヒドロトリスピラゾーリルボレートシクロペンタジエニルジルコニウムジクロライド{HB(pz)3 CpZrCl2 (pzはピラゾーリル基、Cpはシクロペンタジエニル基を表す)}の合成はジャーナルオブケミカルソサイエティーダルトントランジッション(J.Chem.Soc.Dalton Trans.)603頁1991年に従って合成した。
重合反応
内部を真空脱気し窒素置換した1.6 lのオートクレーブに触媒C1(HB(pz)3 CpZrCl2 )の0.1μmol含む3mlトルエン溶液と東ソーアクゾ社製のメチルアルミノキサン:PMAO(アルミニウム換算で2.92mmol/lトルエン溶液)の0.7mlトルエン溶液(アルミニウム量が2.0mmol)を、脱水脱酸素したトルエン0.8lとともに入れた。オートクレーブの内温を80℃に保ち、エチレンガスを10kg/cm2 G加えた。溶媒圧を含めて全圧が10.4kg/cm2 Gとなった。エチレンを補給し全圧を保ちつつ1時間重合した。42gのポリマーが得られた。触媒活性は4600kg/gZr時間、重量平均分子量は1290000、分子量分布Mw/Mn=2.56、HMIは0.29g/10分であった。
【0210】
(実施例
触媒C2の合成
ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウムジクロライド{HB(3,5−Me2 pz)3 CpZrCl2 (3,5−Me2 pzは3,5−ジメチルピラゾーリル基を表す)}の合成はインオーガニックケミストリー(Inorganic Chemistry)2046頁1986年に従って合成した。
重合反応
内部を真空脱気し窒素置換した1.6 lのオートクレーブに触媒C2(HB(3,5−Me2 pz)3 CpZrCl2 )の0.1μmol含む3mlトルエン溶液と東ソーアクゾ社製のメチルアルミノキサン:PMAO(アルミニウム換算で2.92mmol/lトルエン溶液)の0.035mlトルエン溶液(アルミニウム量が0.1mmol)を、脱水脱酸素したトルエン0.8lとともに入れた。オートクレーブの内温を80℃に保ち、エチレンガスを10kg/cm2 G加えた。溶媒圧を含めて全圧が10.4kg/cm2 Gとなった。エチレンを補給し全圧を保ちつつ1時間重合した。17.2gのポリマーが得られた。触媒活性は1890kg/gZr時間、重量平均分子量は1230000、分子量分布Mw/Mn=2.53、HMIは0.23g/10分であった。
【0211】
(比較例1)
比較触媒aの合成
ピラゾーリルシクロペンタジエニルジルコニウムジクロライド(pzCpZrCl2
の合成合は以下のように行った。
0.011molのピラゾーリルリチウム塩の100mlジエチルエーテル溶液に0.01molの塩化ジルコニウムを徐々に加え一昼夜撹拌する。次にシクロペンタジエンリチウム塩の100mlジエチルエーテル溶液を加え一昼夜撹拌する。エーテルを真空下で蒸発しペンタンを加えて塩化リチウムを析出させる。セライトを2回通してこれをロ別し固体触媒を回収する。
重合反応
実施例の重合操作の内、触媒を比較触媒a(pzCpZrCl2 )1.0μmol含む3mlトルエン溶液に代えて行った。0.6gのポリマーが得られた。ヘテロ原子の単座配位子を持つ化合物の触媒活性は6.6kg/gZr時間と低い。
【0212】
(比較例2)
比較触媒中間体I1の合成
ヒドロトリスピラゾーリルボリルジルコニウムトリクロライド(HB(pz)ZrCl3 )の合成は、インオーガニックケミストリー(InorganicChemistry)1065頁1983年の方法で合成した。
重合反応
実施例の重合操作の内、触媒を比較触媒I1(HB(pz)ZrCl3 )1.0μmol含む3mlトルエン溶液に代えて行った。2.6gのポリマーが得られた。トリスピラゾーリル配位子のみを持つ化合物の触媒活性は29kg/gZr時間に低下した。
【0213】
(比較例3)
比較触媒中間体I2の合成
ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートジルコニウムトリクロライド(HB(3,5−Me2 pz)3 ZrCl3 )の合成はインオーガニックケミストリー(Inorganic Chemistry)840頁1982年に従って合成した。
重合反応
実施例の重合操作の内、触媒を比較触媒I2(HB(3,5−Me2 pz)3 ZrCl3 )1.0μmol含む3mlトルエン溶液に代えて行った。1.8gのポリマーが得られた。トリスピラゾーリル配位子のみを持つ化合物の触媒活性も20.1kg/gZr・hrと低い。
【0214】
(実施例
触媒C3の合成
ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートインデニルジルコニウムジク
ロライド{HB(3,5−Me2 pz)3 IndZrCl2 (Indはインデニル基を表す)}の合成は以下のように行った。
滴下ロート、撹拌器、そして温度計を備えた1lの4つ口フラスコを窒素ガスで置換しておく。これに比較例3で合成した中間体I2(HB(3,5−Me2 pz)3 ZrCl3 )の10mmolとインデニルリチウム(例えば実験化学講座18第4版、日本化学会編、丸善株式会社参照)10mmolをフラスコに仕込み窒素ガス下で−78℃に冷却する。−78℃のトルエンを滴下ロートから加える。懸濁液は撹拌しながら氷冷下で1日反応させ、珪藻土を通して濾別後、5分の1まで濃縮した濾液にヘキサンを加えて白色結晶を得る。これを濾別し再結晶し生成物を得た。1 H−NMR(重トルエン,270MH )はδ2.25(S,18H,Me基)、5.8(S,3H,pz基の4−H)、7.1−7.9(m,7H,インデニル基)に配位子のシグナルを示した。
重合反応
実施例の重合操作の内、触媒を触媒C3(HB(3,5−Me2 pz)3 IndZrCl2 )2.0μmol含む3mlトルエン溶液に代えて行った。35gのポリマーが得られた。触媒活性は192kg/gZr時間であった。
【0215】
(実施例
触媒C4の合成
ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレート(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド{HB(3,5−Me2 pz)3 Cp* ZrCl2 (Cp* はペンタメチルシクロペンタジエニル基を表す)}の合成は実施例に準じて行った。
1 H−NMR(重トルエン,270MH )はδ2.25(S,18H,Me基)、2.45(S,15H、Cp* 基),5.8(S,3H,pz基の4−H)に配位子のシグナルを示した。
重合反応
実施例の重合操作の内、触媒を触媒C4(HB(3,5−Me2 pz)3 Cp* ZrCl2 )1.0μmol含む3mlトルエン溶液に代えて行った。53gのポリマーが得られた。触媒活性は593kg/gZr時間であった。
【0216】
(実施例
触媒C5の合成
ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウムジベンジル{HB(3,5−Me2 pz)3 CpZr(CH2 Ph)2 }は以下の方法で行った。
参考例1と同じ装置に触媒C2の10mmolと−78℃のジエチルエーテル溶液50mlを仕込む。次に滴下ロートに塩化ベンジルマグネシウム、PhCH2 MgClの1molジエチルエーテル溶液を30ml,1時間掛けて滴下した。生成した固体を濾別し、溶液を10mlに濃縮した。これに乾燥したペンタンを加え結晶を発生させた。
重合反応
実施例の重合操作の内、触媒を触媒C5{HB(3,5−Me2 pz)3 CpZr(CH2 Ph)2 }0.1μmol含む3mlトルエン溶液に代えて行った。19gのポリマーが得られた。触媒活性は2080kg/gZr時間であった。
【0217】
(実施例
触媒C6の合成
ヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウムジメトキシド{HB(3,5−Me2 pz)3 CpZr(OMe)2 }は以下の方法で行った。
参考例1と同じ装置に触媒C2の10mmolと−78℃のトルエン50mlを仕込む。次に滴下ロートにメトキシリチウムの1molトルエン溶液を30ml滴下し、更に24時間撹拌する。生成した固体を濾別し、溶液を10mlに濃縮した。これに乾燥したヘキサンを加え結晶を発生させた。
重合反応
実施例の重合操作の内、触媒を触媒C6{HB(3,5−Me2 pz)3 CpZr(OMe)2 }0.1μmol含む3mlトルエン溶液に代えて行った。16gのポリマーが得られた。触媒活性は、1760kg/gZr時間であった。
【0218】
(実施例
触媒C7の合成
n−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートシクロペンタジエニルジルコニウムジクロライド{nBu−B(3,5−Me2 pz)3 CpZrCl2 }の合成は実施例12に準じて行った。原料のn−ブチルトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートジルコニウムトリクロライドの合成はインオーガニックケミストリー(Inorganic Chemistry)840頁1982年に従って合成し、シクロペンタジエニルリチウムと氷冷下のジエチルエーテル中で合成する。濾過、再結晶を経て化合物を得た。
重合反応
重合操作を参考例10の触媒を触媒C7{nBu−B(3,5−Me2 pz)3 CpZrCl2 }0.1μmol含む3mlトルエン溶液に代えて行った。22gのポリマーが得られた。触媒活性は2420kg/gZr時間であった。
【0219】
(実施例
触媒D1の合成
ヒドロトリスピラゾーリルボレートシクロペンタジエニルチタニウムジクロライド{HB(pz)3 CpTiCl2 }の合成は、ジャーナルオブオルガノメタリックケミストリー(J.Organometallic Chemistry)102巻167頁1975年に従って行った。
重合反応
実施例の重合操作の内、触媒を触媒D1(HB(pz)3 CpTiCl2 )0.5μmol含む3mlトルエン溶液に代えて行った。2.9gのポリマーが得られた。触媒活性は121kg/gTi時間であった。
【0220】
(実施例
触媒E1の合成
ヒドロトリスピラゾーリルボレートシクロペンタジエニルハフニウムジクロライド{HB(pz)3 CpHfCl2 }の合成は、ジャーナルオブケミカルソサイエティーダルトントランジッション(J. Chem. Soc. Dalton Trans.)603頁1991年に従って合成した。
重合反応
実施例の重合操作の内、触媒を触媒E1(HB(pz)3 CpHfCl2 )0.5μmol含む3mlトルエン溶液に代えて行った。9.0gのポリマーが得られた。触媒活性は101kg/gHf時間であった。
【0221】
プロピレンの重合
参考例9
重合反応
内部を真空脱気し窒素置換した1.6lのオートクレーブに脱水脱酸素した液状プロピレンを400ml入れた。次に東ソーアクゾ社製のメチルアルミノキサン:PMAO(アルミニウム換算で2.92mmol/lトルエン溶液)の1.4mlトルエン溶液(アルミニウム量が4.0mmol)を液状プロピレン100mlとともにオートクレーブに入れた。最後に触媒A1(TrisoCpZrCl2 )1.0μmol含む3mlトルエン懸濁液を液状プロピレン100mlとともにオートクレーブに入れた。オートクレーブの内温を50℃に保ち1時間重合した。13.3gのゼリー状のポリマーが得られた。これはアタクティックポリプロピレンであった。触媒活性は146kg/gZr時間であった。
【0222】
参考例10
重合反応
参考例9の触媒を触媒B1(Pr(C3 Ph2 P)2 ZrCl2 )1.0μmol含む3mlトルエン懸濁液代えて重合した。11.9gのポリマーが得られた。触媒活性は131kg/gZr時間であった。ヘプタン不溶分は82.2%ありアイソタクティックポリプロピレンが生成した。
(実施例10
重合反応
参考例9の触媒を触媒C1((HB(pz)3 CpZrCl2 )0.1μmol含む3mlトルエン懸濁液に代えて重合した。7.4gのゼリー状のポリマーが得られた。触媒活性は81.3kg/gZr時間であった。
(実施例11
重合反応
参考例9の触媒を触媒C2(HB(3,5−Me2 pz)3 CpZrCl2 )1.0μmol含む3mlトルエン懸濁液に代えて重合した。18.0gのゼリー状のポリマーが得られた。触媒活性は198kg/gZr時間であった。
【0223】
エチレンと1−ヘキセンの共重合
参考例11−参考例16、実施例1217
共重合反応
内部を真空脱気し窒素置換した1.6 lのオートクレーブに脱水脱酸素したトルエン760mlと1−ヘキセン40mlを仕込む。次にオートクレーブの内温を70℃に保ち、エチレンガスを10kg/cm2 G加えたところ、溶媒の蒸気圧を含めて全圧が約11.5kg/cm2 Gになった。反応器の真上に備えた3本の投入管に予め触媒(1.0μmol含む3mlトルエン溶液),助触媒(東ソーアクゾ社製のMMAOタイプ4、アルミニウム量当たりの仕込み量は表1に記載),とメタノール10mlを別々に仕込む。触媒と助触媒を仕込んだ投入管は更に加圧ポンプを経てトルエンタンクにつながっている。始めに助触媒の投入管の上下部のバルブを同時に開けポンプで加圧された50mlのトルエンに同伴させ助触媒をオートクレーブに投入する。次に触媒を同様に投入し重合を開始する。エチレンのボンベからエチレンを補給し2次圧調整弁で全圧を保ちつつ重合し、そのボンベの圧をモニターする事でエチレンの吸収速度を観測した。1時間後メタノール10mlをオートクレーブに投入し反応を停止した。モノマーと触媒の組成、反応条件、回収ポリマーの量、や物性を表1に示す。
【0224】
【表1】
Figure 0003693640
【0225】
1)トルエンと1−ヘキセンを合わせて800mlに調整。
2)助触媒は東ソーアクゾ社製のMMAOタイプ4を用い、mmolはアルミ濃度。
反応開始から5分目、30分目、そして60分目の実施例26のエチレン吸収速度は、それぞれ0.014mol/分、0.016mol/分、そして0.018mol/分であった。このように、本触媒を用いた重合反応は速度低下が見られなかった。更に、実施例33から、本触媒はアルミニウム/ジルコニウムのmol比が100まで下げても高い重合活性を示すことが明らかとなった。
(比較例4)
一方、参考例15と全く同じ反応条件で触媒を比較触媒b(ジシクロペンタジエニルジルコニウムジクロライド{Cp2 ZrCl2 })に変えて重合した。エチレン吸収速度は反応5分目,30分目,60分目でそれぞれ0.052mol/分、0.015もl/分、0.010mol/分と低下が見られた。
即ち本触媒は経時的な速度の低下の無い特徴をもつ事が判った。
【0226】
スチレンの重合
(実施例1820、参考例17−20
触媒D2の合成
ヒドロトリスピラゾーリルボレートシクロペンタジエニルチタニウムジメチル{HB(pz)3 CpTiMe2 }の合成は以下のように行った。
参考例1と同じ装置に触媒D1の10mmolと−78℃のジエチルエーテル溶液50mlを仕込む。次に滴下ロートにメチルリチウムの1molジエチルエーテル溶液を30ml,1時間掛けて滴下した。生成した固体を濾別し、溶液を10mlに濃縮した。これに乾燥したペンタンを加え白色沈澱得る。濾別乾燥して生成物をえた。
【0227】
触媒D3の合成
ヒドロトリスピラゾーリルボレートシクロペンタジエニルチタニウムジメトキシド{HB(pz)3 CpTi(OMe)2 }の合成は以下のように行った。
参考例1と同じ装置に触媒D1の10mmolと−78℃のジエチルエーテル溶液50mlを仕込む。次に滴下ロートにメトキシリチウムの1molジエチルエーテル溶液を30ml滴下し、更に24時間撹拌する。生成した固体を濾別し、溶液を10mlに濃縮した。これに乾燥したペンタンを加え白色沈澱得る。濾別乾燥して生成物をえた。
【0228】
触媒D4の合成
トリスジフェニルオキソフォスフォラニルメタニドチタニウムトリクロライド{TrisoTiCl3 }の合成は以下のように行った。
参考例3と同じ操作を塩化ジルコニウムの代わりに塩化チタン1.6gを用いて行った。1H−NMR(重トルエン,270MH )はδ6.8ー7.7(m,27H,フェニル基)、7.7−8.2(m,18H,フェニル基)に配位子のシグナルを示した。RIは1115(P=O)cm-1に配位子のピークが見られた。
【0229】
触媒D5の合成
トリスジフェニルオキソフォスフォラニルメタニドチタニウムトリメチル{TrisoTiMe3 }の合成は以下のように行った。
参考例1と同じ装置に触媒D4の10mmolと−78℃のジエチルエーテル溶液50mlを仕込む。次に滴下ロートにメチルリチウムの1molジエチルエーテル溶液を30ml,1時間掛けて滴下した。生成した固体を濾別し、溶液を10mlに濃縮した。これに乾燥したペンタンを加え白色沈澱得る。濾別乾燥して生成物をえた。
【0230】
触媒D6の合成
はじめに、オルガノメタリックス(Organometallics)921頁1988年に従って、リチウム2,3,4,5−テトラメチルホスホーリル LiC4 Me4 Pを合成した。
次に2,3,4,5−テトラメチルホスホーリルジルコニウムトリクロライド(C4 Me4 P)ZrCl3 の合成は以下の方法で行った。
シュレンクチューブに、塩化チタンTiCl4 、10mmolを含むトルエン50ml溶液を仕込み−78℃に冷却した。次に滴下ロートにリチウム2,3,4,5−テトラメチルホスホーリル LiC4 Me4 Pの10molジエチルエーテル溶液を10ml,1時間掛けて滴下した。濾別した固体を始めはエーテル溶媒50mlで抽出し後溶媒を減圧除去した。次にペンタン溶媒50mlで抽出し、−78℃で赤い色の結晶を析出させた。 1H−NMR(重トルエン,270MH)は溶解度が低く充分な感度が得られなかった。δ1.7(s、6H,メチル基)、1.9(d、6H、メチル基)に配位子のシグナルを示した。
【0231】
スチレンの重合反応
内部を真空脱気し窒素置換した1.6 lのオートクレーブに脱水脱酸素したトルエンを300mlと減圧蒸留したスチレンを300ml仕込む。反応器の真上に備えた3本の投入管に予め触媒(1.0μmol含む3mlトルエン溶液),助触媒(東ソーアクゾ社製のMMAOタイプ4、仕込むアルミニウム量は表2に記載)、とメタノール10mlを別々に仕込む。触媒と助触媒を仕込んだ投入管は更に加圧ポンプを経てトルエンタンクにつながっている。助触媒の投入管の上下部のバルブを同時に開けポンプで加圧された50mlのトルエンに同伴させ助触媒をオートクレーブに投入する。次に触媒を同様に投入し重合反応を開始する。2時間後、10mlのメタノールを投入し反応を停止した。結果を表2に示す。
【0232】
【表2】
Figure 0003693640
得られたポリマーの融点はDSCより求めた。またポリマーは裁断後メチルエチルケトンでソックスレー抽出をし残留量を秤量した。
【0233】
重合反応の水素添加効果
(実施例2123
内部を真空脱気し窒素置換した1.6 lのオートクレーブに脱水脱酸素した
トルエン760mlおよび1−ヘキセン40mlを仕込む。次に所定量のガスフィードラインの途中に備えた所定量の計量管に常圧下で水素ガスを仕込む。10kg/cm2 Gのエチレンガスを計量管を通してオートクレーブに送り、内温を80℃に保つと、全圧が約10.4/cm2 Gになった。反応器の真上に備えた3本の投入管に予め触媒(0.1μmolの3mlトルエン溶液),助触媒(東ソーアクゾ社製のPMAOを0.5mmolの0.18mlトルエン溶液)、とメタノール10mlを別々に仕込む。触媒と助触媒を仕込んだ投入管は更に加圧ポンプを経てトルエンタンクにつながっている。助触媒の投入管の上下部のバルブを同時に開けポンプで加圧された50mlのトルエンに同伴させ助触媒をオートクレーブに投入する。次に触媒を同様に投入し重合を開始する。エチレンを補給し全圧を保ちつつ重合する。1時間後、10mlのメタノールを投入し反応を停止した。触媒C1と比較触媒bを用いた結果を表3に示す。
表3より本触媒(実施例21から23)は水素を添加する事で得られるポリマーの分子量を容易に制御する事が出来るが、比較触媒b(ジシクロペンタジエニルジルコニウムジクロライド;比較例5から7)は微量の水素を添加しても分子量が大きく減少した。従って比較触媒b等の従来触媒は分子量を制御するのが極めて難しい事が判った。
【0234】
【表3】
Figure 0003693640
1)水素添加量はノルマルミリリットル、HMIはメルトインデックスで荷重が21.6kgの値、Mwは重量平均分子量、Mw/Mnは分子量分布を表す。
2)実施例21から23は触媒C1を0.1μmolの3mlトルエン溶液で仕込み、比較例5から7は比較触媒bを0.1μmolの3mlトルエン溶液で仕込んだ。助触媒はいずれも東ソーアクゾ社製のPMAOを0.5mmolの0.18mlトルエン溶液を仕込んだ。
【0235】
溶液重合
(実施例24
内部を真空脱気し窒素置換した1.6lのオートクレーブに脱水脱酸素したトルエン700mlと1−ヘキセン100mlを仕込む。次にオートクレーブの内温を110℃に保ち、エチレンガスで全圧を13kg/cm2 Gにする。反応器の真上に備えた3本の投入管に予め触媒C1(2.0μmolの3.0mlトルエン溶液)、助触媒(東ソーアクゾ社製のMMAOをアルミニウム換算で1.0mmolの0.5mlトルエン溶液)、とメタノール10mlを別々に仕込む。触媒と助触媒を仕込んだ投入管は更に加圧ポンプを経てトルエンタンクにつながっている。助触媒の投入管の上下部のバルブを同時に開けポンプで加圧された50mlのトルエンに同伴させ助触媒をオートクレーブに投入する。次に触媒を同様に投入する。エチレンのボンベからエチレンを補給し2次圧調整弁で全圧を保ちつつ重合する。ボンベの圧をモニターする事でエチレンの吸収速度を観測した。30分後メタノールをオートクレーブに投入し反応を停止した。47.2gポリマーが回収された。重合活性はは518kg/gZr時間であった。重合5分目と30分目のエチレン吸収速度は変わらなかった。
【0236】
予備重合
(実施例25
固体成分懸濁液F1の合成
200mlのオートクレーブに窒素気流下300℃で4時間焼成したシリカゲル(富士デビソン社)1gを窒素下で仕込む。トルエンを43ml加えて懸濁させる。東ソーアクゾ社製のPMAOをアルミニウム原子換算で21mmol加え、次いでトリイソブチルアルミニウムをアルミニウム原子換算で2.0mmol加え、室温下2時間撹拌する。溶液をデカンテーションにより除き、固体部分はトルエンで3回洗浄し、トルエン10mlわ加え懸濁させた(固体成分懸濁液F1)。
予備重合G1
固体成分懸濁液F1に触媒C1を84μmol加え、エチレンガス気流下室温下30分重合した。9gのポリマーが得られた。触媒活性は2300g/gZr時間であった。得られたポリマーを予備重合物G1とする。
【0237】
本重合
内部を真空脱気し窒素置換した1.6lのオートクレーブに脱水脱酸素したトルエン760mlと1−ヘキセン40mlを仕込む。次にオートクレーブの内温を70℃に保ち、エチレンガスを7kg/cm2 G加え、全圧を約8.5kg/cm2 Gにする。反応器の真上に備えた3本の投入管に予め予備重合物G1を0.5g、トリイソブチルアルミニウムの0.5mmolの3mlトルエン溶液、とメタノール10mlを別々に仕込む。助触媒の投入管の上下部のバルブを同時に開けポンプで加圧された50mlのトルエンに同伴させ助触媒をオートクレーブに投入する。次に触媒を同様に投入する。エチレンのボンベからエチレンを補給し2次圧調整弁で全圧を保ちつつ重合する。1時間後メタノールをオートクレーブに投入し反応を停止した。97gポリマーが得られた。重合活性は227kg/gZr時間であった。ポリマーの嵩密度は0.15g/cm3 、HMIは3.5g/10分であった。
【0238】
安定な非配位性助触媒
参考例21
重合反応
反応器の真上に備えた3本の投入管に予め添加剤トリイソブチルアルミニウム0.01mmolの10mlトルエン溶液とジメチルアニリニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレート0.001mmolの3mlトルエン溶液およびメタノール10mlを別々に仕込む。内部を真空脱気し窒素置換した1.6lのオートクレーブに投入管に仕込んだ添加剤トリイソブチルアルミニウムを脱水脱酸素した液状プロピレンの400mlとともに入れる。次にジメチルアニリニウムテトラ(ペンタフルオロフェニル)ボレートをポンプで加圧した液状プロピレン100mlとともにオートクレーブに入れた。添加剤に用いた投入管に触媒B1(Pr(C3 Ph2 P)2 ZrCl2 )1.0μmmolの3mlトルエン溶液を仕込み、ポンプで加圧した液状プロピレン100mlとともにオートクレーブに入れる。オートクレーブの内温を30℃に保ち1時間重合した。ポリマーが9.7g得られた。触媒活性は107kg/gZr時間であった。ヘプタン不溶分は88.6%ありアイソタクティックポリプロピレンが生成した。
(実施例26
重合反応
参考例21の触媒を触媒C5{HB(3,5−Me2 pz)3 CpZr(CH2 Ph)2 }に代えて重合した。6.6gのゼリー状のポリマーが得られた。触媒活性は72.6kg/gZr時間であった。
【0239】
【発明の効果】
本発明の15または16族元素を含む多座配位子L1 と配位子L2 を持つ周期律表のランタン系列を含む3、4、5、6、7、8、9、または10族から選ばれた少なくとも1種の遷移金属化合物からなり、多座配位子L1 と配位子L2 の組み合わせが(I)配位子L1 が燐含有基を1つ以上持つ3座配位子であり配位子L2 がσ結合配位子またはσ結合と1つ以上のπ結合もしくは1つ以上の孤立電子対供与結合をもつ配位子である、その組み合わせが(II)配位子L1 がヘテロ原子を1つ以上持つ複素5員環5座配位子であり配位子L2 がσ結合配位子またはσ結合と1つ以上のπ結合もしくは1つ以上の孤立電子対供与結合をもつ配位子である、但し5座配位子がヘテロ原子を1個持つ時は配位子L2 がσ結合配位子、またはσ結合と1つ以上の孤立電子対供与結合をもつ配位子である、またはその組み合わせが(III)配位子L1 がトリスピラゾーリル3座配位子であり配位子L2 がσ結合と2つ以上のπ結合を持つアルカポリエニル配位子であることを特徴とするオレフィンの重合触媒は、従来触媒に比べて反応条件下で安定性が高く、非常に高いオレフィン重合活性を示すので、単位触媒重量当たりの重合体収率に優れ、また得られたポリマーは分子量が高く嵩密度が高くポリマー性状を改善でき、更に水素を添加する事で分子量を調整でき助触媒アルキルアルミノキサンの使用量を低減できる。

Claims (5)

  1. 式(1)または式(2)、
    【式1】
    Figure 0003693640
    〔式中、MはTi、Zr、Hfから選ばれる遷移金属、Xはアニオン性の配位子、nは遷移金属Mの周期律表の族数Gから2を引いた整数、L1 とL2 はそれぞれ以下に示す(IIIの組み合わせからなる配位子であり、配位子L1 と配位子L2 は架橋されていても良い。〕
    【式2】
    Figure 0003693640

    〔式中、M、X、n,L1 、およびとL2 は式(1)の定義と同一であり、Jは非配位性アニオンである。〕
    から選ばれた少なくとも1種の遷移金属化合物を触媒成分として含むオレフィン用重合触媒において、配位子L1 と配位子L2 の組み合わせが以下に示す(III)の組み合わせからなる配位子L1 と配位子L2 を持つ式(1)または式(2)で表される少なくとも1種の遷移金属化合物を触媒成分として含む、オレフィン用重合触媒。
    (III)配位子L1 が式(6)、
    【式3】
    Figure 0003693640
    〔式中、Aは炭素または置換基を一つ持つホウ素であり(その置換基が水素原子、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基が結合したオキシ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基が結合したオキシ基、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基が結合したチオ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基が結合したチオ基、少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシリル基、少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシロキシ基、炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基または炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基が結合したN,N−ジ置換アミノ基、または炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基または炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基が結合したP,P−ジ置換ホスフィノ基であり
    3 、Z4 、またはZ5 はそれぞれ式(4)、
    【式4】
    Figure 0003693640
    (式中、置換基R3 、R4 、またはR5 はそれぞれ水素原子、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基が結合したオキシ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基が結合したオキシ基、少なくても一つの炭素数6から14個迄の芳香族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基が結合したチオ基もしくは少なくても一つの炭素数1から10個迄の脂肪族炭化水素基に置換されたまたは置換されていない炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基が結合したチオ基、少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシリル基、少なくても一つの炭素数1から20個迄の脂肪族炭化水素基、少なくても一つの炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基、または少なくても一つのハロゲン原子に置換されたまたは置換されていないシロキシ基、炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基または炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基が結合したN,N−ジ置換アミノ基、または炭素数1から20個迄の飽和または不飽和脂肪族炭化水素基または炭素数6から20個迄の芳香族炭化水素基が結合したP,P−ジ置換ホスフィノ基であり、R3 とR4 またはR3 とR5 が架橋していても良い)
    で表されるトリスピラゾーリル3座配位子であり、
    配位子L2 がσ結合と2つ以上のπ結合を持つアルカポリエニル配位子である、組合せ。
  2. 配位子L1 と配位子L2 の組み合わせが(III)の組み合わせであり、配位子L2 がアルカジエニル配位子である請求項記載の触媒。
  3. 式(6)の配位子L1 がヒドロトリス(3,5−ジメチルピラゾーリル)ボレートである請求項1〜から選ばれた請求項記載の触媒。
  4. 式(6)の配位子L1 がヒドロトリス(ピラゾーリル)ボレートである請求項1〜から選ばれた請求項記載の触媒。
  5. 助触媒としてアルキルアルミノキサンを用いた請求項1〜4から選ばれた請求項記載の触媒。
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