JP3693176B2 - 雨水地下濾過給水装置 - Google Patents

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  • Filtration Of Liquid (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は雨水を地下に貯め、芝生を濾過材として利用し、地下に貯めた水を循環させて濾過し、再利用する雨水地下濾過給水装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
雨水を有効利用する方法として、建物の屋上に溜った雨水を地下に設けた貯水タンクに貯めて、これを水洗トイレの水(中水)として利用することが行なわれている(特開平9−67838)。しかしながら、建物の屋上に溜る雨水の量は僅かであり、不足する大部分は水道水を使用しているのが実情である。
【0003】
また学校などでは水洗トイレ用水や手洗用水の使用量は膨大であり、特に水洗トイレ用水は水の全使用量の90バーセントを占めているが、大部分は水道水を使用しているため、その費用も膨大なものとなっている。また学校には運動用のグランドがあるが、渇水時に強風が吹くと、砂埃が周辺の住宅地域に飛散する問題や、特に小学校などでは転倒による怪我が多いことから、グランドに芝生を張って砂埃や怪我を防止することが行なわれるようになってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題に鑑み、グランドのある学校や工場、 公園で、グランドに芝生を張って、砂埃の飛散や怪我を防止すると共に、芝生を天然の濾過材として利用することにより、雨水を循環させて濾過することにより、清浄な水を再利用することができると共に非常時の給水タンクとしても利用することができる雨水地下濾過給水装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の雨水地下濾過給水装置は、グランドに張った芝生を第1の濾過層とし、この芝生の下層に、砂や石を敷き詰めた第2の濾過層を形成し、この濾過層の底部に防水シートを敷き、この防水シートの一部を開口して、この開口部の下方に、上部に流入口を形成した濾過水貯水槽を設け、これとは別個に、集水した雨水を貯める原水貯水槽を設け、この原水貯水槽と前記濾過水貯水槽とから散水ポンプを介して前記濾過層に散水する地中散水管を、濾過層内に埋設配管すると共に、濾過水貯水槽に濾過水を利用する機器に給水する給水ポンプを設けて、前記原水貯水槽内に貯めた雨水を、散水ポンプを介して地中散水管から濾過層内に散水し、この濾過層を通して濾過した水を、濾過水貯水槽内に貯めると共に、この濾過水貯水槽内に貯めた水を、散水ポンプを介して地中散水管から濾過層内に散水して濾過し、濾過水貯水槽と濾過層を循環するループを繰り返すことにより、水を常時、流動させながら濾過するようにしたことを特徴とするものである。
【0006】
本発明の請求項2記載の雨水地下濾過給水装置は、濾過水貯水槽を、上部が開口した第1の濾過水貯水槽と上部を閉塞した第2の濾過水貯水槽で構成し、第1の濾過水貯水槽を、防水シートの開口部の下方に配置すると共に、これに隣接して底部側で連通した第2の濾過水貯水槽を隣接して設置し、この第2の濾過水貯水槽に、濾過層内に散水する地中散水管を接続した散水ポンプを設けると共に、濾過水を利用する機器に給水する給水ポンプを設けて、第2の濾過水貯水槽内の水を地中散水管から濾過層内に散水して濾過し、濾過した水を第1の濾過水貯水槽から第2の濾過水貯水槽、濾過層の順に循環するループを繰り返すことにより、水を常時、流動させながら濾過するようにしたことを特徴とするものである。
【0007】
請求項3記載の雨水地下濾過給水装置は、防水シートを地面の上に敷き、この上に第2の濾過層を介して第1の濾過層を形成し、原水貯水槽と前記濾過水貯水槽を地中に埋設したことを特徴とするものである。請求項4記載の雨水地下濾過給水装置は、濾過水を利用する機器が、トイレタンク、防火用水または非常時給水タンク若しくは蓄熱タンクであることを特徴とするものである。
【0008】
請求項5記載の雨水地下濾過給水装置は、更に第2の濾過層内に埋設配管した地中散水管の下方に、防水シートの開口部側に向かって下方に傾斜した暗渠管を埋設したことを特徴とするものである。請求項6記載の雨水地下濾過給水装置は、更に濾過水貯水槽の底部側に嫌気性バクテリアの住み家となる濾過材を設けたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項7記載の雨水地下濾過給水装置は、更に芝生に散水スプリンクラーを設けて、この散水スプリンクラーを散水ポンプを介して、原水貯水槽と濾過水貯水槽に接続したことを特徴とするものである。更に請求項8記載の雨水地下濾過給水装置は、更に建物の屋上や側溝から集水した水を原水貯水槽に導く集水管を設けたことを特徴とするものである。また請求項9記載の雨水地下濾過給水装置は、更に原水貯水槽の上部側と濾過水貯水槽の上部側を連通するオーバーフロー管を設けたことを特徴とするものである
【0010】
【発明の実施の形態】
以下学校のグランドに本発明を設置した実施の一形態を図1ないし図3を参照して詳細に説明する。学校のグランド1の全面に芝生2を張る。この芝生2は第1の濾過層3となる。この芝生2の下層には、砂や石を敷き詰めた第2の濾過層4が形成されている。この第2の濾過層4は、例えば最上層にバクテリアを多く含む川砂5を敷き、この下層に川石6を設け、この下に多孔質で透水性がありバクテリアの繁殖に効果的な火山石7を設け、最下層に含水性に富む、例えば発泡させた黒曜石8を設けて形成したものである。
【0011】
また芝生2には、所定の間隔で埋設型のスプリンクラー10が設置され、ここに水を供給するスプリンクラー用給水管11が芝生2の下層に配管されている。また第2の濾過層4の上部側には地中に散水する地中散水管12が配管され、更にこの下方に暗渠となる暗渠管13が、中央側に向かって傾斜して配管されている。
【0012】
この砂や石を敷き詰めた第2の濾過層4の底部には、防水シート14を敷き、この防水シート14の中央部分を開口して、この開口部15の下方に、上部に流入口16を開口したコンクリート製の第1の濾過水貯水槽17が設けられている。またこの第1の濾過水貯水槽17に隣接して、上部を閉塞した第2の濾過水貯水槽18と、集水した雨水を貯める原水貯水槽19が設けられている。この第1および第2の濾過水貯水槽17、18と原水貯水槽19の底部と周囲は防水シート14で覆われている。
【0013】
前記第1の濾過水貯水槽17の底部側には嫌気性バクテリアの住み家となる石を敷き詰めた濾過材21が設けられ、この内部に連通管22が埋設され、この連通管22の他端は隣接する第2の濾過水貯水槽18の底部側に連通している。
【0014】
またこの第2の濾過水貯水槽18には、散水ポンプ24と、給水ポンプ25が設けられている。散水ポンプ24は三方電磁弁27を介して前記スプリンクラー用給水管11と地中散水管12に接続されている。また給水ポンプ25には給水管31が接続され、三方電磁弁27を介して一方は放水管28が接続され、他方は給水管31に接続されている。この給水管31は図3に示すように、校舎29の水洗トイレ用タンク30と消火栓32に接続されている。
【0015】
また前記原水貯水槽19の上部は図1に示すように、隣接する第1の濾過水貯水槽17の上部とオバーフロー管33で連通されている。また原水貯水槽19の内部には散水ポンプ24が設置され、これは三方電磁弁27を介して前記スプリンクラー用給水管11と地中散水管12に接続されている。また原水貯水槽19の側壁には集水管34が設けられている。
【0016】
この集水管34は図3に示すように、油水分離槽37を介して、校舎29の屋上と、各階の手洗40に接続されていると共に、道路や駐車場の側溝39および図示しないプールの排水口に接続されている。また給水管31には三方電磁弁27を介して水道管36に接続されている。また第1および第2の濾過水貯水槽17、18、および原水貯水槽19の上部には点検用のマンホール20が設けられている。
【0017】
また校舎29の屋上にはソーラー発電パネル41と風力発電機42が設置され、図示しないバッテリーに充電するようになっている。また43は制御盤で、散水ポンプ24と給水ポンプ25、三方電磁弁27を、バッテリー電源により運転制御するようになっている。
【0018】
次に上記構成の雨水地下濾過給水装置の作用について説明する。図3に示すように手洗40の排水は、集水管34を通って油水分離槽37に一旦、貯められてから原水貯水槽19に流入する。雨が降ると、校舎29の屋上に溜った雨水や、駐車場や道路の側溝39を流れ込んだ雨水が油水分離槽37に流入して、ここで油分が分離されてから原水貯水槽19に流入する。
【0019】
またグランド1の芝生2に降った雨は、芝生2の根を通り、更に砂や石で形成された第2の濾過層4を通過して、暗渠管13や防水シート14に沿って流れ、この開口部15から、第1の濾過水貯水槽17の上部に形成した流入口16から第1の濾過水貯水槽17内に流入する。
【0020】
この過程で、芝生2に降った雨は、第1の濾過層3となる芝生2の葉や根で、透水速度をおそくして、絡み合った根で、細かい土や砂、ごみなどが濾過される。更にこの下の第2の濾過層4を構成する最上層の川砂5で、雨水に含まれる大気中の粉塵などは濾過されて、この下層の透水作用のある川石6を通過し、更にこの下層の多孔質で透水性のある火山石7を通過し、最後に含水性に富む発泡させた黒曜石8を通過して、第1の濾過水貯水槽17に流入し、この濾過過程で雨水はかなり浄化される。またバクテリアを多く含む川砂5や川石6、バクテリアの繁殖に効果的な火山石7を通過する時に、雨水に含まれる有機物がバクテリアにより分解される。
【0021】
一方、原水貯水槽19に貯められた手洗排水や、屋上や側溝39からの雨水(原水)は、散水ポンプ24により、スプリンクラー用給水管11に送られてスプリンクラー10から、芝生2の上に散水される。芝生2の上に散水された原水は前述と同様の作用により、第1の濾過層3と第2の濾過層4を通過して濾過された後、第1の濾過水貯水槽17に流入する。
【0022】
また原水貯水槽19に設けた三方電磁弁27を切換えることにより、原水を地中散水管12に供給すると、砂や石で形成された第2の濾過層4内に散水され、ここを通過する間に濾過された、第1の濾過水貯水槽17に流入する。晴れた日中にスプリンクラー10で芝生2に散水すると、水の蒸発量が多くなるので、スプリンクラー10による散水は夜間だけとし、日中は、地中散水管12から散水させるのが好ましい。
【0023】
このように第1の濾過水貯水槽17に貯められた雨水は、この底部側に敷き詰めた濾過材21が嫌気性バクテリアの住み家となっているので、ここに触れて有機物が分解される。この濾過材21の内側には連通管22が設けられ、ここを通って隣接する第2の濾過水貯水槽18に流入する。
【0024】
第2の濾過水貯水槽18に流入した水は、散水ポンプ24により、三方電磁弁27の切換えにより、スプリンクラー10からの散水と、地中散水管12からの第2の濾過層4への散水を切換えて行なう。このように、第2の濾過水貯水槽18内の水を、スプリンクラー10と地中散水管12から散水して、第1の濾過層3と第2の濾過層4で濾過された水は、再び第1の濾過水貯水槽17に流入する。このように、第1の濾過水貯水槽17から第2の濾過水貯水槽18、第1の濾過層3、第2の濾過層4を循環するループを繰り返すことにより、水は常時、流動しながら浄化され腐敗することがない。
【0025】
また図3に示すように、校舎29内の水洗トイレを使用して水を流し、水洗トイレ用タンク30内の水がなくなると給水ポンプ25が作動し、浄化された第2の濾過水貯水槽18内の水が、給水管31を通って水洗トイレ用タンク30に供給される。また、水洗トイレの水の使用量が多く、第2の濾過水貯水槽18内の水だけでは不足する時には三方電磁弁27を切換えて水道管36から水道水を供給する。
【0026】
また冬期間などは、スプリンクラー10から散水せず、地中散水管12から第2の濾過層4内にだけ散水して循環濾過させると、芝生2が断熱材として作用するので水温は10℃以上に保持される。このためバクテリアの活動が活発に維持され、バクテリアによる有機物の分解作用が冬期間でも行なわれるので浄化能力が低下することがない。また第2の濾過水貯水槽18は地中に埋設されているので、年間を通して水温の変動が少なく、ヒートポンプ式空調機の蓄熱槽として利用し、夏は冷房の冷熱源とし、冬は暖房の温熱源として利用することもできる。
【0027】
また夏休み中など水洗トイレの水の使用量が少なく、雨量が多い場合には、散水ポンプ24を間欠的に運転して清浄に保持する。また第1の濾過水貯水槽17や第2の濾過水貯水槽18が溢れるような場会、給水管31の三方電磁弁27を切換えて、放水管28から外部に放水する。従って、雨水をそのまま河川に放流すれば汚濁水となるが、これを集水して浄化することにより再利用することができ、水道水の使用量を大幅に低減することができる。
【0028】
また、散水ポンプ24や給水ポンプ25を間欠的に運転すれば、電力の使用量も少なく、更にソーラー発電パネル41や風力発電機42など自然エネルギーを利用して、電力料金の低減を図ることができる。また充電不足により、散水ポンプ24による循環浄化システムを数日間停止させても、水質の劣化は少なく、給水ポンプ25だけを運転すれば良い。
【0029】
また第1の濾過水貯水槽17と第2の濾過水貯水槽18の水量が少ない状態で、集中豪雨により短時間に大量の雨が降って、原水貯水槽19に流入して溢れるような場合には、原水貯水槽19の上部側と第1の濾過水貯水槽17の上部側を連通するオバーフロー管33が設けられているので、濾過されていない雨水を第1および第2の濾過水貯水槽17、18に一時的に貯めて、原水貯水槽として利用することにより、雨水を有効に貯めることができる。
【0030】
また水洗トイレの水を供給するだけでなく、塩素殺菌装置を付加してプールの水として使用することもできる。また給水管31には消火栓32が接続されているので、火災の発生時には防火用水槽としての役割を果すことができる。更に地震の発生などの災害時に水道の供給が停止された場合にも、避難場所となる校舎29に、浄化された水が貯水されているので、塩素殺菌装置を付加すれば飲料水として利用することもできる。
【0031】
特に本発明は都市部の学校のグランド1に設置すれば、防火用や災害用の貯水槽として極めて有効である。また本発明のシステムでは、通常は10KW程度の電源で運転できるので、ソーラー発電や風力発電機などの電力だけで十分である。またこれら自然エネルギー発電設備がなくても、非常用電源を設置しておけば、非常災害時にも水を供給することができる。
【0032】
また気象予報により台風が接近して豪雨が予想される場合には、数十時間前に給水ポンプ25を運転して放水管28から第1および第2の濾過水貯水槽17、18と水を放流しておけば、豪雨になって校庭に降った雨水を第1および第2の濾過水貯水槽17、18と原水貯水槽19に貯めて遊水池としての役割をもたせることにより、地盤の低い土地に建っている学校では、洪水による浸水などの被害を少なくすることができる。
【0033】
また上記説明では、防火用水または非常用水若しくは蓄熱槽として第1および第2の濾過水貯水槽17、18を利用した場合について説明したが、これとは別に、防火用水タンク、非常用給水タンク、蓄熱タンクを別個に設置しても良い。
【0034】
また上記雨水地下濾過給水装置は、雨水の浄化だけではなく、第2の濾過層4は芝生2の繁殖にも適した構成となっている。つまりの第2の濾過層4を構成する最上層の川砂5と、この下層の川石6はバクテリアを多く含むので、芝生2の成長を促進し、更に多孔質で透水性のある火山石7はバクテリアの住む家となってバクテリアが繁殖し芝生2の成長が促進される。また貝化石などを使用すれば肥料となるミネラル分を補給することができる。
【0035】
また最下層に設けられた発泡させた黒曜石8は、含水性に富むので、芝生2の根の成長が促進される。また雨量の変化により、第1の濾過水貯水槽17の水位が上下するので、自然にエアーレーションが行なわれて芝生2の根に酸素が供給されて更に成長が促進され。
【0036】
また第1の濾過水貯水槽17、第2の濾過水貯水槽18、および原水貯水槽19の上部には点検用のマンホール20が設けられ、蓋は芝生2の下に位置しているので、点検する時には芝生2を円形に切り取って蓋を外す。点検が終了したら、蓋を締めて、円形に切り取った芝生2を被せれば、根が絡み合って再び成長するので、芝生2の成育には影響がない。
【0037】
図4は本発明の他の実施の形態を示すもので、防水シート14を地面44の上に敷き、この上に第2の濾過層4を介して第1の濾過層3となる芝生2を形成し、第1および第2の濾過水貯水槽17、18と原水貯水槽19を地中に埋設した構成である。これは濾過水貯水槽17、18と原水貯水槽19の部分だけ地面44を掘削して設置するので施工が容易である。
【0038】
なお上記説明ではスプリンクラー10を設置した場合について説明したが、これを設けていなくても地中散水管12が設けられているので、芝生2の根から水分が吸水され、成育には影響がない。また暗渠管13を設けて、グランド1に降った雨水や散水した水が速やかに第1の濾過水貯水槽17に流入するようにした構成について示したが、大きな石を配置して隙間を多く形成すれば暗渠管13のない構造でも良い。
【0039】
また第2の濾過層4の下に防水シート14を水平に敷いた場合について示したが、第1の濾過水貯水槽17に向かってすり鉢状に敷いても良い。更に上記説明では、濾過水貯水槽を第1の濾過水貯水槽17と第2の濾過水貯水槽18に分離した場合について示したが、一体構造でも良く、また3槽以上に分離した構成でも良い。また上記説明では原水貯水槽19を濾過水貯水槽に隣接して設置した場合について示したが、原水貯水槽19を離れた場所に設置してもよく、また複数に分離させたものでも良い。
【0040】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明に係る請求項1記載の雨水地下濾過給水装置によれば、グランドに芝生を張って、砂埃の飛散や怪我を防止すると共に、芝生を天然の濾過材として利用し、ここを第1の濾過層とし、更にこの下に砂や石で形成した第2の濾過層を設けて、濾過水貯水槽の水を、濾過層内に地中散水管から雨水を散水して循環させ、これを繰り返して濾過することにより濾過水貯水槽内の水を清浄にして、利用することができると共に、非常時の給水タンクとしても利用することができ、特に学校や工場、公園などグランドのある施設に有効である。
【0041】
また請求項2記載の雨水地下濾過給水装置によれば、濾過水貯水槽を第1の濾過水貯水槽と第2の濾過水貯水槽に分離して底部側で連通し、第2の濾過水貯水槽に設けた散水ポンプにより濾過層内に地中散水管から雨水散水して、濾過された水を第1の濾過水貯水槽に戻すループを循環させ、常時流動させながら濾過することにより、濾過水貯水槽内の水を清浄に保持することができる。
【0042】
また請求項3記載の雨水地下濾過給水装置によれば、防水シートを地面の上に敷き、この上に第2の濾過層を介して第1の濾過層を形成し、原水貯水槽と前記濾過水貯水槽を地中に埋設したので、原水貯水槽と濾過水貯水槽の設置部分だけ掘削すれば良いので施工が容易である。
【0043】
また請求項4記載の雨水地下濾過給水装置によれば、濾過水を利用する機器が、トイレタンク、防火用水または非常用給水タンク若しくは蓄熱タンクなど、多数の用途に利用することができる。
【0044】
また請求項5記載の雨水地下濾過給水装置によれば、更に第2の濾過層内に埋設配管した地中散水管の下方に、防水シートの開口部側に向かって下方に傾斜した暗渠管を埋設したので、地中に散水した水や雨水を速やかに濾過水貯水槽に戻すことができる。
【0045】
また請求項6記載の雨水地下濾過給水装置によれば、更に濾過水貯水槽の底部側に嫌気性バクテリアの住み家となる濾過材を設けたので雨水に含まれる有機物を効率よく分解することができる。
【0046】
また請求項7記載の雨水地下濾過給水装置によれば、更に芝生に散水スプリンクラーを設けて、この散水スプリンクラーを散水ポンプを介して、原水貯水槽と濾過水貯水槽に接続したので、スプリンクラーにより散水して、第1の濾過層としての役割を果す芝生の育成を図ることができる。
【0047】
また請求項8記載の雨水地下濾過給水装置によれば、更に建物の屋上や側溝から集水した水を原水貯水槽に導く集水管を設けたので、広い範囲に降った雨水を集水して利用することができる。
【0048】
更に請求項9記載の雨水地下濾過給水装置によれば、原水貯水槽の上部側と濾過水貯水槽の上部側を連通するオーバーフロー管を設けたので、集中豪雨により短時間に大量の雨が降って、原水貯水槽に流入した場合に、溢れた雨水をオーバーフロー管から濾過水貯水槽に流して、これを一時的に原水貯水槽として利用することにより、雨水を有効に貯めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態による雨水地下濾過給水装置の断面図である。
【図2】図1の雨水地下濾過給水装置の構成を平面的に示す説明図である。
【図3】本発明のシステム構成を示す説明図である。
【図4】本発明の他の実施の形態による雨水地下濾過給水装置の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 グランド
2 芝生
3 第1の濾過層
4 第2の濾過層
5 川砂
6 川石
7 火山石
10 スプリンクラー
11 スプリンクラー用給水管
12 地中散水管
13 暗渠管
14 防水シート
15 開口部
16 流入口
17 第1の濾過水貯水槽
18 第2の濾過水貯水槽
19 原水貯水槽
21 濾過材
22 連通管
24 散水ポンプ
25 給水ポンプ
27 三方電磁弁
28 放水管
29 校舎
30 水洗トイレ用タンク
31 給水管
33 オバーフロー管
34 集水管
37 油水分離槽
39 側溝
41 ソーラー発電パネル
42 風力発電機
43 制御盤

Claims (9)

  1. グランドに張った芝生を第1の濾過層とし、この芝生の下層に、砂や石を敷き詰めた第2の濾過層を形成し、この濾過層の底部に防水シートを敷き、この防水シートの一部を開口して、この開口部の下方に、上部に流入口を形成した濾過水貯水槽を設け、これとは別個に、集水した雨水を貯める原水貯水槽を設け、この原水貯水槽と前記濾過水貯水槽とから散水ポンプを介して前記濾過層に散水する地中散水管を、濾過層内に埋設配管すると共に、濾過水貯水槽に濾過水を利用する機器に給水する給水ポンプを設けて、前記原水貯水槽内に貯めた雨水を、散水ポンプを介して地中散水管から濾過層内に散水し、この濾過層を通して濾過した水を、濾過水貯水槽内に貯めると共に、この濾過水貯水槽内に貯めた水を、散水ポンプを介して地中散水管から濾過層内に散水して濾過し、濾過水貯水槽と濾過層を循環するループを繰り返すことにより、水を常時、流動させながら濾過するようにしたことを特徴とする雨水地下濾過給水装置。
  2. 濾過水貯水槽を、上部が開口した第1の濾過水貯水槽と上部を閉塞した第2の濾過水貯水槽で構成し、第1の濾過水貯水槽を、防水シートの開口部の下方に配置すると共に、これに隣接して底部側で連通した第2の濾過水貯水槽を隣接して設置し、この第2の濾過水貯水槽に、濾過層内に散水する地中散水管を接続した散水ポンプを設けると共に、濾過水を利用する機器に給水する給水ポンプを設けて、第2の濾過水貯水槽内の水を地中散水管から濾過層内に散水して濾過し、濾過した水を第1の濾過水貯水槽から第2の濾過水貯水槽、濾過層の順に循環するループを繰り返すことにより、水を常時、流動させながら濾過するようにしたことを特徴とする請求項1記載の雨水地下濾過給水装置。
  3. 防水シートを地面の上に敷き、この上に第2の濾過層を介して第1の濾過層を形成し、原水貯水槽と前記濾過水貯水槽を地中に埋設したことを特徴とする請求項1または2記載の雨水地下濾過給水装置。
  4. 濾過水を利用する機器が、トイレタンク、防火用水または非常時給水タンク若しくは蓄熱タンクであることを特徴とする請求項1記載の雨水地下濾過給水装置。
  5. 請求項1の雨水地下濾過給水装置において、更に第2の濾過層内に埋設配管した地中散水管の下方に、防水シートの開口部側に向かって下方に傾斜した暗渠管を埋設したことを特徴とする雨水地下濾過給水装置。
  6. 請求項1の雨水地下濾過給水装置において、更に濾過水貯水槽の底部側に嫌気性バクテリアの住み家となる濾過材を設けたことを特徴とする雨水地下濾過給水装置。
  7. 請求項1の雨水地下濾過給水装置において、更に芝生に散水スプリンクラーを設けて、この散水スプリンクラーを散水ポンプを介して、原水貯水槽と濾過水貯水槽に接続したことを特徴とする雨水地下濾過給水装置。
  8. 請求項1の雨水地下濾過給水装置において、更に建物の屋上や側溝から集水した水を原水貯水槽に導く集水管を設けたことを特徴とする雨水地下濾過給水装置。
  9. 請求項1の雨水地下濾過給水装置において、更に原水貯水槽の上部側と濾過水貯水槽の上部側を連通するオーバーフロー管を設けたことを特徴とする雨水地下濾過給水装置。
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