JP3690592B2 - ヘッドレストのロック機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車用シートに備えるヘッドレストのロック機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のヘッドレストには、シートバックのバックフレームの上部左右に固定した筒状のホルダーX、Yに、ヘッドレストと一体のステーX、Yを挿通し、該一方のホルダーYと、このホルダーY内を挿通するステーY′とに上下調節機構を設けて、ヘッドレストの高さを調節している。
【0003】
このヘッドレストはヘッドレストの不使用時にステーをシートバックから抜出することにより取り外すことができるように構成されている。
【0004】
しかし、シートに着座時に、ヘッドレストをシートバックから取り外した状態で使用すると、着座者の安全性が損なわれる。
【0005】
そこで、シートの着座時にヘッドレストが常に装着されるように、前記ホルダーXと、該ホルダーX内に挿通するステーX′にステーX′の抜出防止機構を設けたものが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
以上の抜出防止機構によって、ヘッドレストと一体のステーがシートバック側のホルダーから抜出できないように構成されている。
しかし、例えば、シートバックを前倒してシートを荷台として使用する場合など、シートとして着座不可能な状態においては、ヘッドレストが邪魔になるため前記ヘッドレストをシートバックから取り外す必要がある。
【0007】
そのため、ホルダー側に、ばねと、このばねの弾力によってステーのロック溝にロックするロック片とからなる抜出防止機構を有する前記ヘッドレストは、ヘッドレストがシートバックから取り外し得るように、ホルダーに工具の挿入孔を設け、この挿入孔より工具を挿入してロック片を前記ばねの弾力に抗して押圧することにより、ロック片によるロック状態を解除できるようにしている。
【0008】
これは、工具でロック片を押圧し乍ら、ヘッドレストと一体のステーを引き抜かねばヘッドレストをシートバックから取り外すことができない。
【0009】
そのため、片手で工具を持ち、他方の手のヘッドレストを持ち上げるため、簡単且つ容易にヘッドレストを取り外すことができない不具合があった。
【0010】
そこで、本発明は斯様な従来品の不具合を除去することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するための本発明に係るヘッドレストのロック機構は、前記抜出防止機構を前記ステーX′の下部に設けたロック溝と、ステーX′を挿通してホルダーXの上部内に水平状に揺動自在に装着すると共にロック溝方向にばねの弾力によって付勢されているロック片と、このロック片を被覆するキャップとからなり、前記ロック片がロック溝に係合しない状態で、工具を挿通する孔を前記ロック片、ホルダー、キャップに上下方向に設けてなることを特徴とするものである。
【0012】
以上の構成により、ホルダーの通孔よりロック片の固定孔に工具を挿し込むことによりロック片が固定され、ロック片がばねの弾力によってステーX′のロック溝に係合することがない。そのため、ステーX′はホルダーXから抜出でき、ヘッドレストはシートバックから取り外すことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るヘッドレスト(H)のロック機構を示し、図中(1)(1A)はヘッドレスト(H)と一体のステーX′,Y′、(2)、(2A)はステーX′(1)、ステーY′(1A)を挿通する樹脂製筒状のホルダーX、Yを各々示す。
【0014】
ホルダーX(2),ホルダーY(2A)はシートバックのバックフレーム(F)の頂部に溶接したブラケット(B)(B)に固定され、ブラケット(B)には各ホルダー挿通用の通孔(30)(31)が開孔され、この通孔(30)(31)に各ホルダーを挿通すると各ホルダーの下端部に設けた拡大状の下部係止部(24)(24)によって各ホルダーは上下方向に移動することなくブラケット(B)(B)に固定されるように形成されている。
【0015】
以上の一方のホルダーY(2A)とこのホルダー(2A)内に挿通するステーY′(1A)とに、従来品と同様な上下調節機構が設けてあり、この上下調節機構でヘッドレスト(H)の高さを着座者の頭部に合致するように調節することができる。図中(11)…は、上下調節用の凹溝を示す。
【0016】
他方のホルダーX(2)と、このホルダーX(2)内を挿通するステーX′(1)に、ステーX′(1)の抜出防止機構が設けてあり、この抜出防止機構によってヘッドレスト(H)はシートの使用時にシートバックから抜出できないように構成されている。
【0017】
しかし、抜出防止機構は後述する方法にによって分解でき、シートをシートとして使用しない場合には、ヘッドレスト(H)がシートバックから取り外すことができるように形成されている。
【0018】
なお、図1において、図中(10)はステーX′(1)に設けたロック溝、(22)はホルダーX(2)の上部に設けたキャップ、(23)はホルダー本体、(22A)はステー挿通孔、(22B)は後述する工具挿入用の通孔を各々示す。
【0019】
前記抜出防止機構は前記ステーX′(1)の下部に設けたロック溝(10)と、ステーX′(1)を挿通しホルダーX(2)の上部内に摺動自在に装着し、ステーX′(1)のロック溝(10)方向にばね(25)(25)の弾力によって付勢されているロック片(20)とから構成されている。
【0020】
以上のロック溝(10)は図3、図4に示すように、下辺が水平状でロック片(20)が挿し込まれることにより、ステーX′(1)の上方移動を規制するように形成されている。
【0021】
ロック片(20)はホルダー本体(23)の上部に一体成形した拡大状の頭部(21)内に水平状に摺動自在に装着され、中央部にステーX′(1)を挿通する開口(20A)が設けてあり、頭部(21)から露出する一端に垂直上に押圧片(20C)が一体成形されている。
【0022】
この押圧片(20C)に設けた取付突起(20D)(20D)には、前記ばね(25)(25)が巻装され、ばね(25)(25)の先端は押圧片(20C)が対向する頭部(21)外面に設けた収容穴(21D)(21D)に収容されている。
【0023】
頭部(21)内には前記ロック片(20)を摺動自在に収容する収容空間部(21C)が設けてあり、この収容空間部(21C)の開口は前記押圧片(20C)側に位置している。
【0024】
そして、ロック片(20)の先端部には固定孔(20B)が開孔され、図4に示すようにロック片(20)がロック溝(10)に係合していない状態で頭部(21)における固定孔(20B)の上方には通孔(21B)が設けてある。また、この通孔(21B)の上方に、前記キャップ(22)に設けた通孔(22B)が位置している。
【0025】
キャップ(22)は前記頭部(21)及びロック片(20)、押圧片(20C)を被覆するように樹脂で成形されている。
【0026】
斯して、ロック片(20)はばね(25)(25)の弾力で押圧片(20C)方向に付勢されているため、図3に示すようにヘッドレスト(H)と一体のステーX′(1)を上方に持ち上げると、ロック片(20)の開口(20A)に設けた先端縁(201)がロック溝(10)に入り込みロックされる。
【0027】
そのため、ヘッドレスト(H)は使用中にシートバックから取り外されることがなく常にシートバックに取り付けられている。
【0028】
ところで、シートバックを前倒してシートバックの背面を荷台として使用する場合などヘッドレストを全く使用することがない状態においては、ヘッドレストが邪魔になる。
【0029】
その際には、図3に示すようにステーX′(1)をロック片(20)でロックする前、或いは、ロック後においては一度ヘッドレスト(H)を押し下げてロックを解除した後、細い棒状の工具(T)をカバー(22)の通孔(22B)から挿入して頭部(21)の通孔(21B)を通してロック片(20)の固定孔(20B)に挿し込む。
【0030】
これにより、ロック片(20)は固定されるため、ばね(25)(25)の弾力によってロック溝(10)方向に摺動することがない。
そのため、ヘッドレスト(H)を上方に持ち上げると、ロック片(20)がロック溝(10)に係合することがない。従って、図4に示すようにステーX′(1)は上方に移動でき、ステーX′(1)はホルダーX(2)から抜き取ることができ、ヘッドレスト(H)はシートバックから取り外すことができる。
【0031】
前記工具(T)を挿通する孔であるホルダー本体(23)の頭部(21)に設けた前記通孔(21B)、ロック片(20)に設けた固定孔(20B)及びキャップ(22)に設けた通孔(22B)は各々上下方向に設けて図4に示すように上下方向に工具(T)が挿し込めるようにしている。
【0032】
そして、ステーX′(1)、ステーY′(1A)を、ホルダーX(2)、ホルダーY(2A)に挿し込むことによりヘッドレスト(H)はシートバックに取付けられる。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、ロック片の固定孔に工具を挿し込むことにより、ロック片がロック溝に係合することがないため、工具を挿し込んだ後、ヘッドレストを持ち上げると、ヘッドレストをシートバックから取り外すことができる。
【0034】
従って、前記従来品の如き、両手を使用して一度にロック状態のヘッドレストをシートバックから取り外す必要がないため、ヘッドレストの取り外し作業が行い易く、確実にヘッドレストを取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分解斜視図である。
【図2】要部の分解斜視図である。
【図3】ロック状態の断面図である。
【図4】ロック解除後の断面図である。
【符号の説明】
1 ステーX′
1A ステーY′
2 ホルダーX
2A ホルダーY
10 ロック溝
20 ロック片
20B 固定孔
Claims (1)
- バックフレームの上部左右に固定した筒状のホルダーX、Yに、ヘッドレストと一体のステーX、Yを挿通し、該一方のホルダーX、Yと、このホルダーY内を挿通するステーY′とに上下調節機構を設け、他方のホルダーXと、該ホルダーX内に挿通するステーX′にステーX′の抜出防止機構を設けてなるヘッドレストにおいて、
前記抜出防止機構は前記ステーX′の下部に設けたロック溝と、ステーX′を挿通してホルダーXの上部内に水平状に揺動自在に装着すると共にロック溝方向にばねの弾力によって付勢されているロック片と、このロック片を被覆するキャップとからなり、前記ロック片がロック溝に係合しない状態で、工具を挿通する孔を前記ロック片、ホルダー、キャップに上下方向に設けてなることを特徴とするヘッドレストのロック機構。
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JP2001163690A JP3690592B2 (ja) | 2001-05-31 | 2001-05-31 | ヘッドレストのロック機構 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001163690A JP3690592B2 (ja) | 2001-05-31 | 2001-05-31 | ヘッドレストのロック機構 |
Publications (2)
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001163690A Expired - Lifetime JP3690592B2 (ja) | 2001-05-31 | 2001-05-31 | ヘッドレストのロック機構 |
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-
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- 2001-05-31 JP JP2001163690A patent/JP3690592B2/ja not_active Expired - Lifetime
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