JP3688467B2 - 不純物量測定方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、基板表面に形成された絶縁膜近傍に存在する不純物量を測定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体ウェハ等の基板の表面近傍に形成された絶縁膜には、ウェハプロセスの際にアルカリ金属イオンなどの可動イオン(以下、「膜内不純物イオン」と呼ぶ)が混入する。これらの膜内不純物イオンは電界によって容易に移動するので、半導体表面の安定性を劣化させる。
【0003】
絶縁膜中の膜内不純物イオン量の評価は、いわゆるBT処理(Bias Temperature処理)と、C−V特性評価とによって行なうのが一般的である。BT処理は、高温状態で絶縁膜上のゲート電極に直流バイアスを印加する処理である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、BT処理では半導体ウェハを高温状態に加熱する必要があり、また、このためにかなりの処理時間を要するという問題があった。
【0005】
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、半導体ウェハ等の基板を加熱すること無く、絶縁膜近傍に存在する不純物イオンの量を測定することができる技術を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の方法は、基板表面に形成された絶縁膜近傍に存在する不純物量を測定する不純物量測定方法であって、(a)前記絶縁膜中に含まれる膜内不純物イオンの量に関連した所定の電気特性の第1の測定値を求める工程と、(b)前記基板表面に第1の波長範囲の光を照射することによって、前記膜内不純物イオンを電気的に中和させる工程と、(c)前記膜内不純物イオンが中和された状態において、前記所定の電気特性の第2の測定値を求める工程と、(d)前記第1と第2の測定値から、前記第1の波長範囲の光を照射する前の状態における前記膜内不純物イオンの量を決定する工程と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
基板表面に特定の第1の波長範囲の光を照射すると、絶縁膜中の膜内不純物イオンが電気的に中和される。従って、この光の照射前と照射後において絶縁膜中の膜内不純物イオン量に関連した電気特性の測定値を求めれば、これらの測定値から、光の照射前の状態における膜内不純物イオン量を決定することができる。
【0008】
上記の不純物量測定方法において、前記第1の波長範囲は、前記絶縁膜表面に付着した付着不純物をイオン化させない特定範囲であることが好ましい。
【0009】
絶縁膜表面に付着不純物が存在すると、不適当な光照射によって絶縁膜中の膜内不純物イオンが中和されるとともに付着不純物がイオン化されてしまい、工程(d)において正確な膜内不純物イオン量を決定するのが困難な場合がある。このような場合に、膜内不純物イオンのみが中和され、付着不純物はイオン化されない特定の波長範囲の光を用いれば、正確な膜内不純物イオン量を決定することができる。
【0010】
さらに、上記の不純物量測定方法において、(e)前記基板表面に、前記第1の波長範囲とは異なる範囲を含む第2の波長範囲の光を照射することによって、前記付着不純物をイオン化させる工程と、(f)前記付着不純物がイオン化された状態において、前記所定の電気特性の第3の測定値を求める工程と、(g)前記第2と第3の測定値から、前記第2の波長範囲の光を照射する前の状態における前記付着不純物の量を決定する工程と、を備えることが好ましい。
【0011】
こうすれば、工程(b)において膜内不純物イオンが中和された状態で、工程(e)において絶縁膜表面の付着不純物をイオン化させることができるので、工程(g)において付着不純物量を決定することができる。
【0012】
上記の不純物量測定方法において、前記第1の波長範囲は、約100nmから約500nmの範囲の少なくとも一部であることが好ましい。
【0013】
この波長範囲の光を照射すれば、工程(b)において膜内不純物イオンを効果的に中和することが可能である。
【0014】
上記の不純物量測定方法において、前記絶縁膜は、複数種類の膜内不純物イオンを含みうる絶縁膜であり、前記第1の波長範囲は、前記複数種類の膜内不純物イオンの中の特定種類の膜内不純物イオンを電気的に中和させ易く、かつ、他の特定種類の膜内不純物イオンを電気的に中和させにくいような特定の波長範囲であることが好ましい。
【0015】
こうすれば、絶縁膜中の特定種類の膜内不純物イオンの量を他の種類の膜内不純物イオンから分離して決定することができる。
【0016】
上記の不純物量測定方法において、前記第1の波長範囲は、約270nmから約300nmの範囲の少なくとも一部であり、前記第2の波長範囲は、約250nmから約270nmの範囲の少なくとも一部であることが好ましい。
【0017】
工程(b)において、上記の第1の波長範囲の光を照射すれば、絶縁膜表面に付着不純物が存在する場合に膜内不純物イオンのみを効果的に中和することができるので、工程(d)において正確な膜内不純物イオン量を決定することができる。また、工程(e)において上記の第2の波長範囲の光を照射すれば、付着不純物を効果的にイオン化することができるので、工程(g)において正確な付着不純物量を決定することができる。
【0018】
本発明の装置は、基板表面に形成された絶縁膜近傍に存在する不純物量を測定する不純物量測定装置であって、
前記絶縁膜近傍に存在する不純物量に関連した所定の電気特性の測定値を求める電気特性測定部と、
前記絶縁膜中に含まれる膜内不純物イオンを電気的に中和させる第1の波長範囲の光を前記基板表面に照射する第1の光照射部と、
前記第1の波長範囲の光を照射する前の状態における前記所定の電気特性の第1の測定値と、前記第1の波長範囲の光を照射した後の状態における前記所定の電気特性の第2の測定値とから、前記第1の波長範囲の光を照射する前の状態における前記膜内不純物イオンの量を決定する膜内不純物イオン量決定部と、
を備えることを特徴とする。
【0019】
第1の光照射部が基板表面に特定の第1の波長範囲の光を照射すると、絶縁膜中の膜内不純物イオンが電気的に中和される。従って、電気特性測定部が光の照射前と照射後において絶縁膜中の膜内不純物イオン量に関連した電気特性の測定値を求めれば、これらの測定値から膜内不純物イオン量決定部が光照射前の状態における膜内不純物イオン量を決定することができる。
【0020】
上記不純物量測定装置において、前記第1の波長範囲は、前記絶縁膜表面に付着した付着不純物をイオン化させない特定範囲であることが望ましい。
【0021】
絶縁膜表面に付着不純物が存在すると、不適当な光照射によって絶縁膜中の膜内不純物イオンが中和されるとともに付着不純物がイオン化されてしまい、正確な膜内不純物イオン量を決定するのが困難な場合がある。このような場合に、膜内不純物イオンのみ中和され、付着不純物はイオン化されない特定の波長範囲の光を用いれば、正確な膜内不純物イオン量を決定することができる。
【0022】
さらに、上記不純物量測定装置において、
前記付着不純物をイオン化させるために、前記第1の波長範囲とは異なる範囲を含む第2の波長範囲の光を前記基板表面に照射する第2の光照射部と、
前記第2の波長範囲の光を照射する前の状態における前記所定の電気特性の第2の測定値と、前記第2の波長範囲の光を照射した後の状態における前記所定の電気特性の第3の測定値とから、前記第2の波長範囲の光を照射する前の状態における前記付着不純物の量を決定する付着不純物量決定部と、
を備えることが好ましい。
【0023】
こうすれば、膜内不純物イオンが中和された状態で、第2の光照射部が第1の波長範囲とは異なる第2の波長範囲の光を基板表面に照射して絶縁膜表面の付着不純物をイオン化させることができるので、付着不純物量決定部が第2の波長範囲の光を照射する前の状態における付着不純物の量を決定することができる。
【0024】
上記の不純物量測定装置において、前記第1の波長範囲は、約100nmから約500nmの範囲の少なくとも一部であることが好ましい。
【0025】
この波長範囲の光を照射すれば、膜内不純物イオンを効果的に中和することが可能である。
【0026】
上記の不純物量測定装置において、前記絶縁膜は、複数種類の膜内不純物イオンを含みうる絶縁膜であり、前記第1の波長範囲は、前記複数種類の膜内不純物イオンの中の特定種類の膜内不純物イオンを電気的に中和させ易く、かつ、他の特定種類の膜内不純物イオンを電気的に中和させにくいような特定の波長範囲であることが好ましい。
【0027】
こうすれば、絶縁膜中の特定種類の膜内不純物イオンの量を他の種類の膜内不純物イオンから分離して決定することができる。
【0028】
上記の不純物量測定装置において、前記第1の波長範囲は、約270nmから約300nmの範囲の少なくとも一部であり、前記第2の波長範囲は、約250nmから約270nmの範囲の少なくとも一部であることが好ましい。
【0029】
第1の光照射部が上記第1の波長範囲の光を照射すれば、絶縁膜表面に付着不純物が存在する場合に膜内不純物イオンのみを効果的に中和することができるので、膜内不純物イオン量決定部において正確な膜内不純物イオン量を決定することができる。また、第2の光照射部が上記第2の波長範囲の光を照射すれば、付着不純物イオンのみを効果的に中和することができるので、付着不純物量決定部において正確な付着不純物量を決定することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
A.第1実施例:
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、第1実施例において測定対象となる半導体ウェハの表面近傍の様子を示す説明図である。半導体ウェハ100の半導体基板101の上には、絶縁膜102が形成されている。絶縁膜102と半導体基板101との界面近傍には固定電荷FCが存在しており、絶縁膜102中には膜内不純物イオンM+が存在している。なお、絶縁膜102中に記されている文字「M」は不純物元素を示しており、「M+ 」はそのプラスイオンを示している。
【0031】
図1に示す膜内不純物イオンM+は、主として半導体基板101に絶縁膜102を形成する際に絶縁膜102内に混入する。絶縁膜102には、各種の膜内不純物イオン(Na,H,Fe,Ni,Cu,Zn,Al等のイオン)が含まれている可能性がある。
【0032】
半導体ウェハ100上に所定の光を照射すると、光は絶縁膜102を透過して半導体基板101に達する。基板101内部に存在する電子は、基板101を照射した光からエネルギを得て、絶縁膜102中に飛び出す。この電子は、絶縁膜102中に存在する膜内不純物イオンM+(図1)を中和する。
【0033】
本実施例においては、膜内不純物イオンM+が光照射によって中和されることを利用して、膜内不純物イオンの量を求める。なお、図1に示す固定電荷FCは、後述するように光の影響を受けない。
【0034】
図2は、この発明の第1実施例に使用される光照射装置の構成を示す概念図である。この光照射装置は、直流電源12および光源14を含む光源部15と、光学フィルタ20と、半導体ウェハ100を載置するためのステージ30とを備えている。光源14は、例えば出力が3〜4Wの高圧水銀ランプであり、約200〜600nmの波長範囲の光を出射する。出射された光の中で、特定の波長範囲の光のみが光学フィルタ20を透過して半導体ウェハ100の表面を照射する。
【0035】
半導体ウェハ100の絶縁膜102中には、前述のように各種の膜内不純物イオン(Na,H,Fe,Ni,Cu,Zn,Al等のイオン)が含まれている可能性がある。半導体ウェハ100を照射する光の波長範囲(すなわち光学フィルタ20の透過特性)は、中和したい膜内不純物イオンの種類に応じて決定される。膜内不純物イオンの種類とその中和に適した光の波長範囲との関係は、実験的に決定することができる。例えば、絶縁膜102に単一波長の光を照射し、特定の膜内不純物イオンが中和されたか否かを調べることによって、各膜内不純物イオンの中和に適した光の波長範囲を決定することができる。発明者らの実験によれば、シリコン基板に形成されたSiO2 膜中のNa+ の中和には、約155nm〜約384nmの波長範囲のUV光(紫外光)が適しており、特に約200nm〜約300nmの波長範囲のUV光が適していることが見いだされた。なお、各種の膜内不純物イオンを中和するためには、約100nm〜約500nmの範囲の光が適している。
【0036】
図3は、第1実施例における膜内不純物イオン量の測定方法を示す説明図である。また、図4は、本実施例における測定手順を示すフローチャートである。ステップS1aでは、光を照射する前に、半導体ウェハ100を対象として非接触C−V測定を実行し、第1のC−V曲線を求める。ここで使用される非接触C−V測定装置は、半導体ウェハ100の上方にギャップを隔てて測定電極を位置決めし、この状態でC−V測定を行う装置である。このような非接触C−V測定装置の構成およびその測定原理については、本出願人により開示された特開平4−32704号公報および特開平4−328842号公報に記載されているので、ここではその詳細は省略する。なお、この非接触C−V測定装置が本発明における電気特性測定部に相当する。
【0037】
図3(A−1)は、非接触C−V測定装置において、測定電極201を半導体ウェハ100の表面の上方に約350オングストロームのギャップGを隔てて位置決めした状態を示している。常温の熱平衡状態では、絶縁膜102中の不純物元素の一部のみがイオン化されていると考えられている。基板101と絶縁膜102との界面近傍には、固定電荷FCが存在する。
【0038】
図3(A−2)はステップS1aで得られた第1のC−V曲線F1を示すグラフである。なお、このC−V測定では、測定電極201と半導体ウェハ100の表面とのギャップG(図3(A−1))も測定される。また、絶縁膜102の厚みdoxは、絶縁膜102の形成プロセスの設定値によって決定される。
【0039】
図4のステップS2aでは、図2に示す光照射装置を用いて、半導体ウェハ100の表面に紫外領域近傍の光を照射する。なお、絶縁膜102の厚みは約100〜1000オングストロームと極めて薄く、紫外領域近傍の光に対してはほぼ透明であると考えることができる。従って、絶縁膜102中に含まれている膜内不純物イオンM+は光によって十分照射される。図3(B−1)は、光の照射によって絶縁膜102中の膜内不純物イオンM+がほとんどすべて中和された状態を示している。
【0040】
光を照射したのち、ステップS3aにおいて第2回目のC−V測定を実施する。図3(B−2)はこうして得られた第2のC−V曲線F2を第1のC−V曲線F1とともに示している。第1のC−V曲線F1は絶縁膜102中に膜内不純物イオンM+ が含まれる状態における測定結果であり、また、第2のC−V曲線F2は絶縁膜102の膜内不純物イオンM+ がほぼすべて中和された状態における測定結果である。膜内不純物イオンM+ が絶縁膜102中に任意に分布しているとき、第1と第2のC−V曲線におけるフラットバンド電圧のシフト量ΔVfb1は次の式(1)で与えられる。
【0041】
【数1】
Figure 0003688467
【0042】
ここで、ε0 は真空の誘電率、εoxは絶縁膜102の比誘電率、P0(x) は空気と絶縁膜102の界面を原点として基板側を正軸(x軸)としたときの膜内不純物イオンの空間密度分布(個/cm3 )、Gは絶縁膜102と測定電極201のギャップ、doxは絶縁膜102の厚みである。
【0043】
上記の式(1)において、膜内不純物イオンの密度分布P0(x) 以外は既知なので、フラットバンド電圧のシフト量ΔVfb1からP0(x) を数値解析で決定することができ、この分布P0(x) から膜内不純物イオン量N0 を決定できる。式(1)に従った計算は、図示しないコンピュータに備えられた膜内不純物イオン量決定部によって実行され、ステップS4aの膜内不純物イオン量N0 が算出される。
【0044】
図5は、光の照射によって膜内不純物イオンを中和させた実験結果を示すグラフである。この実験では、まず、代表的な膜内不純物イオンであるNaイオン(Na+ )を絶縁膜中に60×1010/cm2 注入した。そして、約3〜4Wの出力の高圧水銀ランプを用いて、200〜600nmの波長範囲の光を半導体ウェハに約4秒照射した後に、絶縁膜中のNaイオン量を測定した。この測定では、Naイオンを含まない半導体ウェハのC−V曲線と、Naイオンを注入して光を4秒照射した後の半導体ウェハのC−V曲線との間のフラットバンド電圧差ΔVfb1を使用した。この後、さらに光を約5秒照射し、絶縁膜中のNaイオン量を再度測定した。この測定結果は、図5において「9sec後」と記されているものである。この実験結果から解るように、光を約9秒照射することによって、絶縁膜中のNaイオンがほとんどすべて中和されることが確認された。
【0045】
ところで、当初の予想では、基板101の背面(すなわち図2のステージ30)にプラスのバイアス電圧を印加した状態で光を照射すると不純物元素Mがイオン化し、マイナスのバイアス電圧を印加した状態で光を照射すると膜内不純物イオンM+ が中和する、と予想されていた。しかし、発明者らの実験によれば、予想とは異なり、多少のバイアス電圧の存在の有無に係わらず、光を照射することによって絶縁膜102中の膜内不純物イオンM+が中和することが見いだされた。
【0046】
なお、図3(A−1)に示すように、絶縁膜102と基板101との界面近傍には、固定電荷FCが存在する。この固定電荷FCは、光の照射によってほとんど変化しないことが実験的に確かめられた。発明者らは、まず、膜内不純物イオンを含まない絶縁膜102と基板101との界面近傍に固定電荷を68.5×1010/cm2 注入し、このウェハに光を約60秒間照射した。この時の光は、上述したNaイオンの中和に使用した光(3〜4Wの出力の高圧水銀ランプを用いて出射した200〜600nmの波長範囲の光)である。光の照射後の固定電荷量の測定結果は69.0×1010/cm2 であり、光の照射前とほとんど等しい値であった。この結果から、光の照射は、絶縁膜102の界面近傍に存在する固定電荷量を変化させずに、絶縁膜102中の膜内不純物イオンを中和させる作用があることが確認できた。
【0047】
このように、半導体ウェハに特定の波長範囲の光を照射することによって、絶縁膜界面近傍の固定電荷FCに影響を与えることなく、絶縁膜中の膜内不純物イオンを中和することができる。従って、光の照射前後でC−V曲線を測定すれば、それらのC−V曲線から絶縁膜中の膜内不純物イオン量N0を精度良く決定することができる。また、図4の測定手順はすべて室温で行なえるので、BT処理のように半導体ウェハ100を加熱する必要がない。また、光の照射は、数秒から数十秒の範囲の比較的短い時間で済むので、膜内不純物イオン量測定の全体の処理時間も従来の方法に比べて短縮できる。
【0048】
なお、光の波長範囲を、特定種類の膜内不純物イオンのみを中和するのに適した波長範囲に設定すれば、その特定種類の膜内不純物イオンの量のみを他の種類の膜内不純物イオンから分離して測定することができる。特に、上述した第1実施例では、光学フィルタ20を交換するだけで特定の波長範囲を選択することができるので、比較的安価に特定の波長範囲の光を得ることができるという利点がある。
【0049】
また、本実施例では、非接触C−V測定装置を用いてC−V測定を行うので、接触式の測定装置を用いる場合に問題となるウェハ表面の汚染の心配が無いという利点もある。
【0050】
B.第2実施例:
図6は、第2実施例において測定対象となる半導体ウェハの表面近傍の様子を示す説明図である。半導体ウェハ100の半導体基板101の上には、絶縁膜102が形成されている。図1と同様に、絶縁膜102と半導体基板101との界面近傍には固定電荷FCが存在しており、また、絶縁膜102中には、膜内不純物イオンM+が存在している。図6に示す半導体ウェハ100の絶縁膜102表面には、さらに付着不純物SMが存在している。付着不純物SMは、主として有機物であり、半導体ウェハ100の保管の際などに絶縁膜102表面に付着する場合がある。
【0051】
半導体ウェハ100上に所定の光を照射すると、前述したように半導体基板101内部に存在する電子は、絶縁膜102中に飛び出し絶縁膜102中に存在する膜内不純物イオンM+(図6)を中和する。
【0052】
半導体基板101中の電子は、光からさらに高いエネルギを得ると、絶縁膜102表面に達する。このとき図6に示すように絶縁膜102表面に付着不純物SMが存在すると、電子は付着不純物SMを負イオン化する。
【0053】
本発明においては、膜内不純物イオンM+が光によって中和され、また付着不純物SMが光により負イオン化することを利用して、これらの不純物量を求める。なお、図6に示す固定電荷FCは、前述したように光の影響を受けない。
【0054】
図7は、膜内不純物イオン量および付着不純物量の測定手順を示すフローチャートである。ステップS1bからステップS4bまでの測定手順は図4に示すステップS1aからステップS4aまでの手順と同じなので詳細な説明は省略する。ただし、本実施例においては、図6に示すように絶縁膜102表面に付着不純物SMが存在するため、図2に示す光照射装置を用いて、ステップS2bで使用される光の波長範囲は特定の範囲に限定される。すなわち、ステップS2bにおいて不適当な波長範囲の光を照射した場合には、絶縁膜102中の膜内不純物イオンM+が中和するのみでなく、絶縁膜102表面に存在する付着不純物SMがイオン化されてしまうため、膜内不純物イオンM+のイオン量をうまく測定できない可能性がある。したがって、付着不純物SMをイオン化しないような適当な波長範囲の光を照射する必要がある。
【0055】
シリコン基板に形成されたSiO2膜上の付着不純物SMは、約270nm以下のUV光でイオン化することが発明者らによって確認されている。したがって、ステップS2bにおいて照射する光の波長範囲(「第1の波長範囲」と呼ぶ)は約270nm以上が適しており、この波長範囲の光を用いれば付着不純物SMをイオン化させずに、各種の膜内不純物イオンのみを中和させることができる。なお、第1の波長範囲としては、特に、全ての膜内不純物イオンを短時間で中和できる約270nm〜約300nmが好ましい。
【0056】
上記のような特定の波長範囲の光を用いれば、絶縁膜102表面に付着不純物が存在する場合にも、ステップS4bにおいて絶縁膜102中に存在する膜内不純物イオンのイオン量N0のみを算出することができる。
【0057】
ステップS5b(図7)においては、図2に示す光照射装置を用いて、膜内不純物イオンM+が全て中和された状態で、第2の波長範囲の光を照射する。第2の波長範囲は、絶縁膜表面に存在する付着不純物をイオン化することができる約270nm以下が適している。すなわち、約270nm以下のUV光を照射すると、半導体基板101に存在する電子が絶縁膜102の表面に達して、絶縁膜102表面に付着する付着不純物SMをイオン化する。なお、第2の波長範囲としては、特に、基板への損傷が少ない約250nm〜約270nmが好ましい。
【0058】
図8は、第2実施例における付着不純物量の測定方法を示す説明図である。図8(A)は、光の照射によって絶縁膜102表面に付着した付着不純物SMがほとんどすべて負イオン化された状態を示している。
【0059】
光を照射したのち、ステップS6bにおいて第3回目のC−V測定を実施する。図8(B)は、第3のC−V曲線F3をステップS1b、S3bで得られる第1および第2のC−V曲線F1,F2とともに示している。第1および第2のC−V曲線F1,F2は絶縁膜102表面の付着不純物SMがイオン化していない状態における測定結果であり、また、第3のC−V曲線F3は付着不純物SMがほぼすべて負イオン化された状態における測定結果である。このとき、負イオン化された付着不純物SM-は、絶縁膜102表面に局在しているため、第2と第3のC−V曲線F2,F3におけるフラットバンド電圧のシフト量ΔVfb2は次の式(2)で与えられる。
【0060】
【数2】
Figure 0003688467
【0061】
ここで、NSは付着不純物量である。シフト量ΔVfb2は、ステップS4b、S6bにおける測定結果から既知であるため、式(2)に従って絶縁膜102表面に付着した付着不純物量NSを求めることができる。なお、付着不純物量NSは、ステップS7b(図7)において、図示しないコンピュータに備えられた付着不純物量決定部によって算出される。
【0062】
このように、半導体ウェハに第1の波長範囲の光を照射することによって、絶縁膜中の膜内不純物イオンのみを中和することができる。また、第2の波長範囲の光を照射することによって、絶縁膜中の付着不純物をイオン化することができる。従って、第1および第2の波長範囲の光の照射前後でそれぞれC−V曲線を測定すれば、それらのC−V曲線から絶縁膜中の膜内不純物イオン量および絶縁膜表面の付着不純物量を精度良く決定することができる。
【0063】
以上の説明から分かるように、図2に示す光源部15と、光学フィルタ20とが本発明における第1および第2の光照射部に相当する。
【0064】
C.第3実施例:
図9は、この発明の第3実施例としての不純物量測定装置の構成を示す概念図である。この不純物量測定装置の測定部は、筐体40の内部に収納されている。筐体40内には、光源部15と、光学フィルタ20と、ステージ30と、測定電極201を有する非接触C−V測定部50と、ステージ30を水平方向に移動させるためのレール62と、レール62に沿ってステージ30を移動させるモータ64とが設けられている。
【0065】
非接触C−V測定部50は、前述した特開平4−328842号公報に記載されている非接触C−V測定装置とほぼ同様な基本構成を有する装置である。非接触C−V測定部50にはコンピュータ300が接続されている。コンピュータ300の内部には、膜内不純物イオン量決定部310および付着不純物量決定部320が備えられており、膜内不純物イオン量決定部310により膜内不純物イオン量N0が決定され、付着不純物量決定部320により付着不純物量NSが決定される。
【0066】
筐体40は密閉された防塵構造を有しており、ゴミが半導体ウェハ100の表面に付着しないようにされている。このような防塵構造については、本出願人により開示された特開平5−335393号公報に例示されているので、ここではその詳細は省略する。なお、真空ポンプを用いて筐体40の内部を真空にするようにしてもよい。筐体40内部を密閉構造(防塵構造や真空構造)にすれば、測定中に半導体ウェハ100の表面がゴミなどで汚染されることを防止する上で大きな効果がある。なお、筐体40の内部に不活性ガス(例えばN2 )を供給する不活性ガス供給部を設けておき、筐体40内を不活性ガス雰囲気にするようにしてもよい。筐体40内の雰囲気(気体の種類)を選択することによって、膜内不純物イオンの電気的中和処理を、より効率的に行える可能性がある。
【0067】
第3実施例においても、前述した図4あるいは図7に示す手順で絶縁膜内の膜内不純物イオン量N0および絶縁膜表面の付着不純物量NSの測定が実行される。第3実施例の装置では、レール62上を移動させるだけで、光照射の位置とC−V測定の位置とを交換することができるので、全体の処理時間を、第1および第2実施例よりもさらに短縮することができる。
【0068】
なお、光の光束の幅を比較的小さく絞るための開口部を光源部15の出射口以下の位置に設けるようにすれば、半導体ウェハ100上の特定の位置にのみ光を照射することも可能である。こうすれば、ウェハ100上の複数の位置において膜内不純物イオン量N0および付着不純物量NSを測定することができるので、ウェハ表面近傍における膜内不純物イオン量および付着不純物量の分布を測定することが可能である。なお、膜内不純物イオン量および付着不純物量の分布測定を行う場合には、ウェハ表面上の測定位置を移動させるために、ステージ30に2次元的な移動機構を設けておくことが好ましい。
【0069】
D.第4実施例:
図10は、この発明の第4実施例としての不純物量測定装置の構成を示す概念図である。この不純物量測定装置は、図9に示す第3実施例の装置における光学フィルタ20を分光器70に置き換え、また、光源部15と分光器70との間、および、分光器70の下側に光伝送管72,74を設けた構成を有している。光源部15と第1の光伝送管72と分光器70とは筐体40の外側に設けられており、第2の光伝送管74は筐体40を貫通している。なお、本実施例においては、光源部15と分光器70と光伝送管72,74とが本発明の第1および第2の光照射部に相当する。
【0070】
光源部15から出射された光は、第1の光伝送管72を介して分光器70に供給される。分光器70は、所望の単一波長の光を選択的に出射することができる。分光器70としては、例えば回折格子を用いた回折格子分光器を用いることが可能である。分光器70から出射された光は、第2の光伝送管74によって伝送される。
【0071】
第2の光伝送管74の下部の出射口76から出射された光は、半導体ウェハ100上の特定の位置を照射する。この時、ステージ30の図示しない2次元移動機構を用いれば、半導体ウェハ100表面の任意の位置を測定位置に設定することが可能である。
【0072】
第4実施例においても、前述した図4あるいは図7に示す手順に従って絶縁膜内の膜内不純物イオン量N0および絶縁膜表面の付着不純物量NSの測定が実行される。第4実施例の装置によれば、分光器70の設定を変更することによって、特定種類の膜内不純物イオンを電気的に中和させるのに適した単一波長の照射光で半導体ウェハ100を照射することができる。特に、絶縁膜中に複数の膜内不純物イオンが含まれている場合に、照射光の波長を変える毎に膜内不純物イオン量の測定を実行すれば、各種の膜内不純物イオンの量を分離して測定することが可能である。なお、第4実施例では、第3実施例と同様に、ウェハ表面における膜内不純物イオン量N0および付着不純物量NSの分布を測定することも可能である。
【0073】
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば以下のような変形も可能である。
【0074】
(1)上記実施例では非接触C−V測定装置を用いてC−V測定を行っていたが、接触型のC−V測定装置を用いてC−V測定を行うようにしてもよい。但し、測定電極パターンを半導体ウェハ表面に形成するタイプのC−V測定装置では、測定電極パターンの形成工程において絶縁膜中の膜内不純物イオンが増加する可能性がある。この意味では、非接触C−V測定装置を用いる方が好ましい。但し、接触型のC−V測定装置の中でも、測定電極の下側に絶縁フィルムが形成された電極構造を用いて、この絶縁フィルムを半導体ウェハ上に押しつけることによって測定電極を位置決めするSCA(Surface Charge Analizer )と呼ばれるタイプの測定装置を用いれば、汚染の心配は少ない。
【0075】
(2)上記実施例ではC−V曲線の測定値としてフラットバンド電圧を利用して膜内不純物イオン量および付着不純物量を決定したが、C−V曲線を用いる場合には他の測定値を利用してもよい。すなわち、C−V曲線は、絶縁膜に存在する膜内不純物イオンおよびイオン化した付着不純物の影響を受けて変化(シフト)するので、例えば、基板と絶縁膜との界面においてフェルミ準位と真性フェルミ準位とが一致する「ミッドギャップ電圧」と呼ばれる測定値を用いてもよい。
【0076】
(3)上記実施例ではC−V曲線を用いて膜内不純物イオン量および付着不純物量を決定したが、C−V曲線に限らず、膜内不純物イオン量およびイオン化した付着不純物量に関連した他の電気特性測定法を用いて決定することも可能である。例えば、SPV(Surface Photo Voltage )法や、表面電位測定法、マイクロ波光減衰法等を用いることもできる。一般には、絶縁膜中に含まれる膜内不純物イオン量および絶縁膜表面のイオン化した付着不純物量に関連した所定の電気特性を用いて膜内不純物イオン量および付着不純物量を決定するようにすればよい。但し、光の照射中に、半導体ウェハの測定対象位置に光を遮蔽する遮蔽物(測定電極など)が存在しないような測定方法が好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例において測定対象となる半導体ウェハの表面近傍の様子を示す説明図。
【図2】この発明の第1実施例に使用される光照射装置の構成を示す概念図。
【図3】第1実施例における膜内不純物イオン量の測定方法を示す説明図。
【図4】第1実施例における測定手順を示すフローチャート。
【図5】光の照射によって膜内不純物イオンを中和させた実験結果を示すグラフ。
【図6】第2実施例において測定対象となる半導体ウェハの表面近傍の様子を示す説明図。
【図7】膜内不純物イオン量および付着不純物量の測定手順を示すフローチャート。
【図8】第2実施例における付着不純物量の測定方法を示す説明図。
【図9】この発明の第3実施例としての不純物量測定装置の構成を示す概念図。
【図10】この発明の第4実施例としての不純物量測定装置の構成を示す概念図。
【符号の説明】
12…直流電源
14…光源
15…光源部
20…光学フィルタ
30…ステージ
40…筐体
50…C−V測定部
62…レール
64…モータ
70…分光器
72,74…光伝送管
76…出射口
100…半導体ウェハ
101…半導体基板
102…絶縁膜
201…測定電極
300…コンピュータ
310…膜内不純物イオン量決定部
320…付着不純物量決定部
G…ギャップ

Claims (12)

  1. 基板表面に形成された絶縁膜近傍に存在する不純物量を測定する不純物量測定方法であって、
    (a)前記絶縁膜中に含まれる膜内不純物イオンの量に関連した所定の電気特性の第1の測定値を求める工程と、
    (b)前記基板表面に、前記絶縁膜表面に付着した付着不純物をイオン化させない第1の波長範囲の光を照射することによって、前記膜内不純物イオンを電気的に中和させる工程と、
    (c)前記膜内不純物イオンが中和された状態において、前記所定の電気特性の第2の測定値を求める工程と、
    (d)前記第1と第2の測定値から、前記第1の波長範囲の光を照射する前の状態における前記膜内不純物イオンの量を決定する工程と
    (e)前記基板表面に、前記第1の波長範囲とは異なる範囲を含む第2の波長範囲の光を照射することによって、前記付着不純物をイオン化させる工程と、
    (f)前記付着不純物がイオン化された状態において、前記所定の電気特性の第3の測定値を求める工程と、
    (g)前記第2と第3の測定値から、前記第2の波長範囲の光を照射する前の状態における前記付着不純物の量を決定する工程と、
    備えることを特徴とする不純物量測定方法。
  2. 請求項1記載の不純物量測定方法であって、
    前記絶縁膜は、複数種類の膜内不純物イオンを含みうる絶縁膜であり、
    前記第1の波長範囲は、前記複数種類の膜内不純物イオンの中の特定種類の膜内不純物イオンを電気的に中和させ易く、かつ、他の特定種類の膜内不純物イオンを電気的に中和させにくいような特定の波長範囲である、不純物量測定方法。
  3. 基板表面に形成された絶縁膜近傍に存在する不純物量を測定する不純物量測定方法であって、
    (a)前記絶縁膜中に含まれる膜内不純物イオンの量に関連した所定の電気特性の第1の測定値を求める工程と、
    (b)前記基板表面に第1の波長範囲の光を照射することによって、前記膜内不純物イオンを電気的に中和させる工程と、
    (c)前記膜内不純物イオンが中和された状態において、前記所定の電気特性の第2の測定値を求める工程と、
    (d)前記第1と第2の測定値から、前記第1の波長範囲の光を照射する前の状態における前記膜内不純物イオンの量を決定する工程と、
    を備え、
    前記絶縁膜は、複数種類の膜内不純物イオンを含みうる絶縁膜であり、
    前記第1の波長範囲は、前記複数種類の膜内不純物イオンの中の特定種類の膜内不純物イオンを電気的に中和させ易く、かつ、他の特定種類の膜内不純物イオンを電気的に中和させにくいような特定の波長範囲であることを特徴とする不純物量測定方法。
  4. 請求項記載の不純物量測定方法であって、
    前記第1の波長範囲は、前記絶縁膜表面に付着した付着不純物をイオン化させない特定範囲である、不純物量測定方法。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の不純物量測定方法であって、
    前記第1の波長範囲は、100nmから500nmの範囲の少なくとも一部である、不純物量測定方法。
  6. 請求項1または2記載の不純物量測定方法であって、
    前記第1の波長範囲は、270nmから300nmの範囲の少なくとも一部であり、
    前記第2の波長範囲は、250nmから270nmの範囲の少なくとも一部である、不純物量測定方法。
  7. 基板表面に形成された絶縁膜近傍に存在する不純物量を測定する不純物量測定装置であって、
    前記絶縁膜近傍に存在する不純物量に関連した所定の電気特性の測定値を求める電気特性測定部と、
    前記絶縁膜中に含まれる膜内不純物イオンを電気的に中和させ、前記絶縁膜表面に付着した付着不純物をイオン化させない第1の波長範囲の光を前記基板表面に照射する第1の光照射部と、
    前記第1の波長範囲の光を照射する前の状態における前記所定の電気特性の第1の測定値と、前記第1の波長範囲の光を照射した後の状態における前記所定の電気特性の第2の測定値とから、前記第1の波長範囲の光を照射する前の状態における前記膜内不純物イオンの量を決定する膜内不純物イオン量決定部と
    前記付着不純物をイオン化させるために、前記第1の波長範囲とは異なる範囲を含む第2の波長範囲の光を前記基板表面に照射する第2の光照射部と、
    前記第2の波長範囲の光を照射する前の状態における前記所定の電気特性の第2の測定値と、前記第2の波長範囲の光を照射した後の状態における前記所定の電気特性の第3の測定値とから、前記第2の波長範囲の光を照射する前の状態における前記付着不純物の量を決定する付着不純物量決定部と、
    備えることを特徴とする不純物量測定装置。
  8. 請求項7記載の不純物量測定装置であって、
    前記絶縁膜は、複数種類の膜内不純物イオンを含みうる絶縁膜であり、
    前記第1の波長範囲は、前記複数種類の膜内不純物イオンの中の特定種類の膜内不純物イオンを電気的に中和させ易く、かつ、他の特定種類の膜内不純物イオンを電気的に中和させにくいような特定の波長範囲である、不純物量測定装置。
  9. 基板表面に形成された絶縁膜近傍に存在する不純物量を測定する不純物量測定装置であって、
    前記絶縁膜近傍に存在する不純物量に関連した所定の電気特性の測定値を求める電気特性測定部と、
    前記絶縁膜中に含まれる膜内不純物イオンを電気的に中和させる第1の波長範囲の光を前記基板表面に照射する第1の光照射部と、
    前記第1の波長範囲の光を照射する前の状態における前記所定の電気特性の第1の測定値と、前記第1の波長範囲の光を照射した後の状態における前記所定の電気特性の第2の測定値とから、前記第1の波長範囲の光を照射する前の状態における前記膜内不純物イオンの量を決定する膜内不純物イオン量決定部と、
    を備え、
    前記絶縁膜は、複数種類の膜内不純物イオンを含みうる絶縁膜であり、
    前記第1の波長範囲は、前記複数種類の膜内不純物イオンの中の特定種類の膜内不純物イオンを電気的に中和させ易く、かつ、他の特定種類の膜内不純物イオンを電気的に中和させにくいような特定の波長範囲であることを特徴とする不純物量測定装置。
  10. 請求項記載の不純物量測定装置であって、
    前記第1の波長範囲は、前記絶縁膜表面に付着した付着不純物をイオン化させない特定範囲である、不純物量測定装置。
  11. 請求項7ないし10のいずれかに記載の不純物量測定装置であって、
    前記第1の波長範囲は、100nmから500nmの範囲の少なくとも一部である、不純物量測定装置。
  12. 請求項7または8記載の不純物量測定装置であって、
    前記第1の波長範囲は、270nmから300nmの範囲の少なくとも一部であり、
    前記第2の波長範囲は、250nmから270nmの範囲の少なくとも一部である、不純物量測定装置。
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