JP3688091B2 - ディスク識別装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、SD,CDおよびDVDなどのディスクの再生および/又は記録を行なうディスク装置に係り、特に挿入されたディスクの径の相違を判別できるディスク識別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は、従来のディスク装置におけるディスク識別装置を示す概念図である。
図9に示される従来のディスク装置では、ディスク装置Aの前面(図示Y軸(−)側)にディスク挿入口1を有し、このディスク挿入口1の背面に移送ローラ2などのディスク搬送手段が設けられている。
また、ディスク挿入口1と移送ローラ2との間には、光学検知手段4が設けられている。光学検知手段4は、例えばディスク装置Aを覆う蓋体側に設けられた発光素子と、底板側に設けられた受光素子の一対の光学部材から構成され、これらはディスクDの挿入方向(Y方向)に対し、直交する方向(X方向)に配置されている。よって、ディスクDがディスク挿入口1からディスク装置A内に挿入されると、発光素子と受光素子との間の光が遮断されるため受光素子の出力が反転する。この際、例えば直径8cmのSD(シングルディスク)又は直径12cmのCD(コンパクトディスク)など径の違いによって反転する受光素子の数に違いが生ずる。よって、反転した受光素子の数のデータが制御部に伝えられ、挿入されたディスクDの種別、即ちSD又はCDの判別が行われる。
【0003】
また、ディスク駆動部3の後方には、一対のディスク当接ピン5a,5bが設けられている。ディスク当接ピン5a,5bは、ディスク移送方向(Y方向)に移動可能となっており、ディスク装置A内にディスクDが存在しないときには、ディスク駆動部に接近した(イ)の位置に並設される。したがって、ディスク挿入口1から挿入されたディスクDは、移送ローラ2によりY軸(+)方向へ移送され、ディスク当接ピン5a,5bに当接することとなる。ディスク当接ピン5a,5bには、ディスクDが当接した後においても、ディスクDをY軸(+)方向へ移送する送り力が移送ローラ2から作用し続けられる。よって、ディスク当接ピン5a,5bは、ディスクDに押圧されてY軸(+)方向へディスクDとともに移動するものとなっている。
【0004】
ただし、上述したように、既にディスクDの判別が行なわれているため、このデータ結果に基づく制御部からの指令により、SDやCDに応じたディスク当接ピン5a,5bの移動距離が制御される。すなわち、移動中のディスク当接ピン5a,5bは、所定の位置に達すると電気的又は機械的な手段によってその移動が停止されると同時に移送ローラ2に回転を与える駆動モータも停止される。この時、ディスクDの中心孔D0がディスク駆動部3に設けられたターンテーブルTa上に位置することとなる。例えば、挿入されたディスクDがSDである場合には、ディスク当接ピン5a,5bは(イ)の位置から(ロ)の位置に移動したところで停止され、また挿入されたディスクDがCDである場合には、(イ)の位置から(ハ)の位置に移動したところでディスク当接ピン5a,5bは停止される。
なお、移動停止位置の設定は、あらかじめCDやSDなどディスクサイズのデータが制御部内のメモリ等に登録されており、ディスク挿入時に検出したディスクのサイズと照合することによって決定される。
【0005】
このようにターンテーブルTaの真上に移送されたディスクDは、移送ローラ2による挟持から開放されてターンテーブルTa上に載置される。そして、図示しないディスククランプ機構等によってターンテーブルTaとの間に挟持され、ディスク駆動部3に設けられたモータMによる回転が与えられる。また、ディスク装置A内にディスクの半径方向に移動自在に設けられた図示しないヘッド部材により、ディスクDの再生および/または記録などが行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のディスク装置Aでは、ディスクDの識別を行なうためにディスク挿入口1の背面に複数の発光素子と受光素子とからなる光学検知手段4を配設する必要がある。よって、部品点数が増えることからコスト的に高くなるという問題がある。
また、ディスク挿入口1付近は、ディスク装置Aの内部に塵や埃が最も侵入しやすい場所であるため、永年の使用によって発光素子の発光面や受光素子の受光面に汚れが生じ、識別能力が低下するといった障害が生じることもある。
また、複数の発光素子と受光素子とでディスクを識別するものでは、これら発光素子および受光素子の数が少ないと分解能が低くなるため、ディスク以外のものが挿入された場合でも、誤ってディスクの挿入検知が行なわれることがある。
【0007】
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、ディスクの径の識別を確実にでき、判別の誤りが生じにくく、高精度なディスク径の判別が可能なディスク識別装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のディスク識別装置は、異なる径のディスクを移送可能な移送手段と、いずれの径のディスクであっても駆動可能なディスク駆動部と、前記各ディスクの移動中心線を挟む両側の対称な位置に設けられ且つ移送される前記ディスクの縁部に当接してディスクの外周形状にしたがってディスクの移送方向と交叉する方向へ移動する一対の検出部材と、この一対の検出部材を前記移動中心線から互いに同じ距離だけ移動するように両検出部材を連結する連結手段と、各検出部材をディスクの縁部に弾圧する方向へ付勢する付勢手段と検出部材の移動量に応じた連続的な検出出力を得るリニアポジションセンサと、前記リニアポジションセンサからの検出出力を監視する制御部とを有し
ディスクの中心がディスク駆動部の中心に一致したときに、検出部材の前記移動中心線からの移動距離が最大となるように、両検出部材の位置が設定されており、
前記制御部は、移送手段によってディスクがディスク駆動部に向けて移送されるときに、リニアポジションセンサからの検出出力によってディスクの径の判別を行ない、検出部材の移動中心線からの距離が最大となったときのリニアポジションセンサからの出力をホールドするとともに、出力がホールドされた後に検出部材が移動中心線へ向けて移動したことが検出されたときに移送手段を逆転させ、リニアポジションセンサの検出出力がホールドされた値と一致したときに、移送手段を停止させる制御を行うことを特徴とするものである。
【0009】
上記において、移送されるディスクが当たる位置に一対の検出部材をロックし、且つディスクの縁部が一対の検出部材に同時に当たったときのみ前記ロックが解除されるロック手段が設けられていることが好ましい。
また、前記検出部材は、ディスクの移送方向に対して直交する方向へ直線的に移動するものであることが好ましい。または前記検出部材は、ディスクを挿入する挿入口側に位置する支点を中心として回動するものであってもよい。
さらに、リニアポジションセンサは、一対の検出部材の一方のみにより動作させられるものが好ましい。
【0010】
また本発明のディスク識別装置は、ディスクの縁部が検出部材に当たった状態でディスクが所定寸法だけ移動するときの時間をtとしたときに、この時間t内にリニアポジションセンサから得られる前記検出部材の移動量の検出値Lに基づいてディスクの径を判別することを特徴とするものである。
【0011】
または、ディスクが移送されるときに前記センサ手段からの検出出力を監視し、前記検出部材が移動中心線から最も離れたときの位置の違いを前記検出出力に基づいて認識し、ディスクの径を判別することを特徴とするものである。
【0012】
本発明におけるディスク識別装置では、ディスクの挿入方向(Y軸方向)に対し、直交するディスクの幅方向(X軸方向)に移動可能な検出部材14、15が設けられ、この検出部材14、15はディスクの移送に応じてディスクの縁端部を摺動しながらX軸方向に移動する。
【0013】
または、ディスクの移送に応じてディスクの縁端部に沿って検出アーム24,25(検出部材)が回動する。
【0014】
前記検出部材14,15または検出アーム24,25の移動量は、位置センサ18,28によって連続的な出力として検出されて制御部に伝えられる。
【0015】
制御部では、位置センサの移動距離のピーク値を制御部内に設けたピークホールド手段によって保持することにより、ディスクの径の識別を行なう。
【0016】
または、ディスクの径が相違すると、ディスクが所定距離移動するある一定時間(t)当りの検出部材14,15または検出アーム24,25のX軸方向(幅方向)への移動量Lが異なる。この移動量Lの違いは、位置センサによって検出できる。よって、位置センサで検出した移動量Lの違いを、制御部内に保持した基準値(しきい値)と比較することにより、ディスクサイズを検出することができる。または、(L/t)の速度の変化量(初速度)によりディスクの識別を行なってもよい。
【0017】
本発明では、一対の検出部材によりディスクを直接に検知してディスクの径の識別が行なわれるため、誤判別が生じにくく、高精度なディスク判別が可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるディスク識別装置を示す平面図である。
このディスク装置Bは、例えば直径が8cmの小径のディスクと、直径が12cmの大径のディスクの双方が装填可能である。
図示Y軸(−)側にディスクの挿入口11が設けられている。ディスク挿入口11の背面(図示Y軸(+)側)には、ディスクDを内部に移送する移送ローラ12等のディスク移送手段が設けられている。移送ローラ12は、例えば高さ方向に1対のローラが設けられたものである。ディスク挿入前は、上方の移送ローラと下方の移送ローラとの隙間が大きく開けられて、この間にディスクDが挿入される。ディスクが挿入されると制御部からの命令により、両移送ローラが近接する方向に移動され、この両ローラの間にディスクDが挟持される。そして、ディスクDを挟持した後に駆動モータから回転力が与えられ、ディスクDはディスク駆動部13(図示Y軸(+))方向に移送される。ターンテーブルTaを有するディスク駆動部13は、移送ローラ12の後方(Y軸(+)側)に設けらている。
【0019】
ディスク駆動部13の後方(図示Y軸(+))には、摺動部14a,15aと検知部14b,15bとを有して略L字形状に形成された検出部材14,15がそれぞれ設けられている。一方の摺動部14aには、長孔14a1,14a2が穿設されている。長孔14a1,14a2には、例えばディスク装置Bを覆う蓋体の内面に形成された突設ピン17a,17bがそれぞれ挿通されており、突設ピン17a,17bの先端に設けられたワッシャなどにより、検出部材14が支持されている。よって、検出部材14は図示X軸方向に摺動自在となっている。また、他方の検出部材15側でも同様に、摺動部15aに形成された長孔15a1,15a2内に突設ピン17c,17dが挿通されることにより、図示X軸方向に摺動されるものとなっている。
【0020】
摺動部14aの図示Y軸(+)側および摺動部15aの図示Y軸(−)側には、ラック14a3およびラック15a3が形成されている。図1に示すように、ラック14a3とラック15a3とは、互いに対向する位置に形成されており、両者の間にはピニオンギヤ19が自由に回転できるように設けられている。この実施の形態では、ピニオンギヤ19が、一対の検出部材14と15を同時に移動させるように連結する連結手段として機能している。
検出部材15の摺動部15aには、コイルばねなどによる付勢部材16が取付けられ、検出部材15全体がX軸(−)方向に付勢されている。よって、ピニオンギヤ19を介して、両検出部材14,15は、常に互いに接近する方向へ付勢されている。
【0021】
また、検知部14b,15bの図示Y軸(−)側には、ディスクのY方向への移動中心線O−Oに対して対称となるように検出ピン14b1,15b1がそれぞれ突設されている。この検出ピン14b1,15b1は、ディスクの外周を摺動してディスクの径を判別する検出凸部である。また検出ピン14b1,15b1のディスク移動方向(Y方向)での位置は、ターンテーブルTaの駆動中心と検出ピン14b1,15b1とが前記移動中心線O−Oと直交する方向へ同一線上に位置するように設けられている。そして、ターンテーブルTaに対して、両検出ピン14b1および15b1が等距離に設けられている。よって、上記のように両検出ピン14b1と15b1とが互いに接近し又は離間するときに、両検出ピン14b1と15b1は移動中心線O−OおよびターンテーブルTaに対し常に等距離に位置する。
【0022】
図1に示される例では、検出部材15の摺動部15aと検知部15bとの角部に図示Y軸(+)方向に突き出た凸部15cが形成されている。この凸部15cの下面(天井面)側には、凸部15cのX軸方向への摺動領域をカバーする位置センサ18(リニアポジションセンサ)が設けられており、位置センサ18から延びた測定ピン18aが凸部15cに連結されている。位置センサ18は、測定ピン18aの現在位置を検知するセンサである。例えば、図示左端側を基準点とした場合、基準点と測定ピン18aとの間の抵抗値が測定ピン18aの位置により連続的に変化し、この変化がその間の電圧降下として測定される。この位置センサ18からの測定値は、ディスク装置B内に設けられた制御部に伝えられる。
制御部は、CPUやメモリなどから構成され、位置センサ18からの検出出力を受け、ターンテーブルTaを駆動するスピンドルモータM、および移送ローラ用の駆動モータ等を総括的に管理して制御を行なっている。
【0023】
以下、第1の実施の形態のディスク識別装置を用いたディスク識別方法について説明する。
図1では、ディスクの移動位置をディスクD1からD3の順で、また検出ピン14b1,15b1の移動位置を順にa,b,cで、測定ピン18aの移動位置を順にa1,b1,c1でそれぞれ示している。
ディスク挿入前は、付勢部材16による付勢力を受けて検出部材14,15は互いに接近した位置にあり、検出ピン14b1,15b1は図1に示すa,aの位置にある。よって、ディスク装置B内に挿入されたディスクD1は、a,aの位置で検出ピン14b1,15b1に当接する。このときの位置センサ18内における測定ピン18aの位置はa1である。
【0024】
移送ローラ12によりディスクがY軸(+)方向へ移送されると、検出ピン14b1,15b1は、ディスクの縁部を摺動しディスクの外周形状に沿ってX軸上を互いに離反方向へ移動するように押し開かれる。そしてディスクは、検出ピン14b1と15b1とで両側から挟まれ、移動中心線O−OがターンテーブルTaの駆動中心に一致するようにセンタリングされながらY(+)方向へ移送される。
【0025】
ディスクがD2の位置に至ったとき、検出ピン14b1,15b1はb,bの位置となる。このとき、測定ピン18aも図示X軸(+)方向へ移動しb1の位置となる。さらにディスクが引込まれて、直径12cmのディスクの最大幅(ディスクの直径)の位置であるD3に至ったとき、検出ピン14b1,15b1が移動中心線O−Oから最も離間したc,cの位置となる。このとき測定ピン18aは、符号c1で示される位置となる。
前記測定ピン18aの位置すなわち位置センサ18からの検出出力に基づいて、移送されているディスクの径が識別される。
【0026】
以下、ディスクの識別方法をさらに詳しく説明する。
図2は、位置センサ18における測定ピン18aの移動位置と抵抗値との関係を示す線図である。
位置センサ18内の測定ピン18aは、検出部材15の移動に応じて図示X軸方向に移動する。検出ピン15b1がaの位置にあるとき、測定ピン18aは最もX軸(−)側の位置であるa1の位置であり、図2はこのa1の位置を基準点として示している。検出ピン15b1がa,b,cの順に移動すると、測定ピン18aもこれに追従してX軸(+)方向へa1,b1,c1の順に移動する。また、図2のa2は測定ピン18aがa1に位置する場合の位置センサ18の抵抗値を示し、このときの抵抗値は基準値(例えば0(Ω))である。測定ピン18aが、X軸(+)方向へ移動するにしたがって抵抗値が大きくなる。
【0027】
例えば、挿入口11に挿入されたディスクがCDやDVDなどのように直径が12cmである場合には、測定ピン18aがc1の位置(検出ピン15b1がcの位置)まで移動し、図2における抵抗値は最も大きな値(ピーク値;c2(Ω))を示す。また、ディスクがSDなどのように直径が8cmの場合には、測定ピン18aがb1の位置(検出ピン15b1がbの位置)に移動したときに、最も大きな抵抗値(ピーク値;b2(Ω))を示す。よって、位置センサ18からの検出出力のピーク値を制御部で認識することにより、移送されているディスクの径の識別が可能である。この識別により、その後のディスク駆動時のターンテーブルTaの回転数が制御部により制御されることとなる。
【0028】
検出ピン14b1,15b1は常にディスクの縁端部を押圧しているので、ディスクの最外径部分が検出ピン14b1,15b1を通過し、ディスクがさらにY(+)方向へ移動すると、検出ピン14b1と15b1は互いに接近し、位置センサ18の検出出力は前記ピーク値からさらに下降する(図2参照)。
したがって、制御部で位置センサ18の検出出力を出力電圧としてモニタし、出力電圧のピーク値(b2またはc2)をピークホールドし、このピーク値(b2またはc2)よりも出力電圧が下がった時点で移送ローラ12を停止させる。移送ローラ12の回転による慣性力が大きい場合には、移送ローラ12の駆動モータを停止させても、移送ローラ12がわずかだけ回転し、ディスクはモータ停止時点よりもわずかにY(+)へ移動した位置で停止する。この場合は、移送ローラ12を逆回転させ、ディスクをY(−)方向へ戻し、位置センサ18からの検出出力が前記ピークホールド値に一致した時点で、モータを停止させることにより、ディスクの中心孔D0の位置をターンテーブルTaの真上に位置決めすることができる。
【0029】
そして、制御部からの命令により、ディスクDを挟持していた一対の移送ローラ12のうち下方の移送ローラが、上方の移送ローラから離れる方向へ移動させられることにより、挟持状態からディスクDが開放され、ターンテーブルTa上にディスクDが装填される。さらに、図示しないディスククランプ機構等によってディスクDがクランプされ、ディスク駆動部13に設けられたスピンドルモータMによりディスクが回転させられ、図示しないヘッド部材により、ディスクDの再生および/または記録などが行われる。
【0030】
また、検出ピン14b1,15b1を結ぶ線が、ターンテーブルTaの駆動中心よりもY(−)側にある場合には、ディスクの移送時に、位置センサ18からの出力が一旦ピーク値(b2またはc2)を通過するために、その時点で、ディスクの径を識別できる。よって、その後の位置センサ18からの検出出力を監視し、各径に応じた位置決め状態での検出出力値(メモリに記憶された出力値)と、位置センサ18からの検出出力とが一致した時点で、ディスクの送りを停止させれば、径の相違するディスクをそれぞれターンテーブルTa上に位置決めできる。
【0031】
図3は、前記ディスク識別装置を用いた他のディスク識別方法を示している。
図3(a)は移送されるディスクが直径8cmの小径ディスクの場合、図3(b)は移送されるディスクが直径12cmの大径ディスクの場合を示している。
図3(a),(b)に示すように、ディスクの直径が8cmの場合と、12cmの場合の双方において、挿入されたディスクが検出ピン15b1に最初に当接するのは点線で示す符号Qの位置である。また、符号QsおよびQcは、ディスクがある一定時間t内にY軸(+)方向へ移送されたときの検出ピン15b1の移動位置を示している。小径のディスクの場合の検出ピン15b1の移動位置はQs、大径のディスクの場合の検出ピン15b1の移動位置はQcである。いずれの径のディスクのときでも移送手段による搬送速度は一定であるため、前記一定時間tでのY軸方向への移動距離は同じである。
【0032】
図3(a)に示すように、小径のディスクSDの場合、一定時間tにおける検出ピン15b1の移動距離は、符号QからQsまでの距離Lsである。一方、図3(b)に示すように、大径ディスクの場合、一定時間tにおける検出ピン15b1の移動距離は、符号QからQcまでの距離Lcである。
検出ピン15b1は、ディスクの縁部に押圧されて移動するが、直径8cmのディスクと直径12cmのディスクとでの前記直径の違いにより、距離Lsよりも距離Lcの方が長くなる(Ls<Lc)。制御部において、前記時間tを基準として前記距離LsまたはLcをしきい値を基準として判断することにより、ディスクの径の識別が可能である。また、前記時間tはタイマーにより計数してもよいし、または移送ローラ12の回転数または回転角度を測定し、移送ローラ12の所定の回転数または回転角度を基準として前記LsまたはLcの違いを判断してもよい。移送ローラ12の回転角度の計数は、移送ローラ12を駆動するモータとしてステッピングモータを使用することなどにより実現できる。
【0033】
また、前記時間tに対する検出ピン15b1の移動距離の比を速度として認識することもできる。小径ディスクのときの検出ピン15b1の速度Vsは(Ls/t)で、大径ディスクのときの速度Vcは(Lc/t)であり、Vs<Vcである。
ここで、小径ディスクと大径ディスクの中間の径(たとえば、外径10cm)のディスクに相当する速度V0を「しきい値」として設定し(例えば、V0=(Vs+Vc)/2)、このしきい値(初速度V0)を制御部内のメモリに記憶させておき、上記識別方法により得られた速度としきい値(初速度V0)との比較を行なう。この比較により、移送されているディスクの径の識別が可能である。
【0034】
このように、上記のディスク識別方法では、挿入されたディスクがY軸方向へわずかな距離移動した時点で、ディスクの判別を行なうことが可能である。したがって、図1に示すディスク装置Bにおいて、ディスクが移送され、検出ピン14b1と15b1が移動し始めた直後にディスク径の判別が可能であり、その後のディスクのターンテーブルTaに対する位置決め制御が容易になる。例えば、ディスクが移送された直後に直径8cmのディスクであると判別されたときには、位置センサ18から得られる検出出力のピーク値がb2になった時点で直ちに駆動モータを停止すれば、ディスクの中心をターンテーブルTaの駆動中心に一致させることができる。同様に、直径12cmのディスクであると判別されたときには、位置センサ18から得られる検出出力のピーク値がc2になった時点で直ちに駆動モータを停止すれば、このディスクの中心をターンテーブルの駆動中心に一致させることができる。
【0035】
図4は、本発明におけるディスク識別装置の第2の実施の形態を示す平面図である。この実施の形態は、異なる径のディスクの判別ができ、且つディスクをディスク駆動部上に位置決め可能である。
図4に示されるものでは、例えばディスク装置Cを覆う筐体の蓋体Ca(図示点線)の裏面(内部側)に検出アーム24,25がそれぞれ設けられている。検出アーム24と25の間に、ターンテーブルTaおよびこれを駆動するスピンドルモータM等から構成されるディスク駆動部23が設けられている。また、図示されていないが、ディスクを再生および/又は記録するための光ヘッドが設けられている。
【0036】
検出アーム24,25は、蓋体Caの図示Y軸(−)側に形成された支軸30,31を支点として回動自在に支持されている。また、蓋体Caの図示Y軸(−)側には、段差状に形成された連結レバー29が設けられ、この連結レバー29には長孔29a,29aが形成されている。長孔29a,29a内には、蓋体Caに形成された突起27a,27aがそれぞれ挿通され、この突起27a,27aにより連結レバー29は図示X軸方向に摺動自在に支持されている。
【0037】
連結レバー29の図示X軸(−)の端部は、検出アーム24の支軸30よりもさらに図示Y軸(−)に設けられた支軸24aに、連結レバー29のX軸方向への動きが妨げられないように連結されている。また、連結レバー29の図示X軸(+)の端部は、検出アーム25の支軸31の近傍(図示Y軸(+)側)に設けられた支軸25aに、連結レバー29のX軸方向への動きが妨げられないように連結されている。よって、連結レバー29が図示X軸(−)側に移動すると、支軸30を中心に検出アーム24が図示時計回りに回動し、検出アーム25は支軸31を中心に反時計方向に回動する。
【0038】
この実施の形態では、検出アーム24と検出アーム25が、ディスクを検出し且つ位置決めする検出部材として機能し、前記連結レバー29が、両検出アーム24と25を同時に移動させる連結手段となる。
連結レバー29は、コイルばね等の付勢部材26により常に図示X軸(−)方向に付勢されている。よって、検出アーム24は時計回りに、検出アーム25は反時計回りに付勢されていることになる。
【0039】
また、検出アーム24上の中腹部には長孔24dが穿設されている。この検出アーム24の長孔24dと蓋体Caとの間には、図示X軸方向に延びる位置センサ28が設けられている。そして、第1の実施の形態と同様に、位置センサ28に設けられ、かつX軸上に摺動可能な測定ピン28aが長孔24d内に挿通されて連結されている。検出アーム24が図示反時計方向に回動すると、これに応じて測定ピン28aがX軸(−)方向に移動し、検出アーム24のX軸方向への移動量を測定することが可能となっている。
【0040】
検出アーム24および25の図示Y軸(+)側の先端には、ロック手段32,33がそれぞれ設けられている。図5は、一方のロック手段32を示す拡大平面図、図6は回動部材を示し(a)は平面図、(b)は側面図である。
ロック手段32は、蓋体Caに円弧状に穿設され図示点線で示されるカム孔34と、検出アーム24の先端の折り曲げ部分に支軸35cで回動自在に設けられた回動部材35から構成されている。
【0041】
同図に示されるように、カム孔34には、Y軸(−)方向にU字状に切り欠かれた第1の凹部34a、第2の凹部34bおよび第3の凹部34cがそれぞれ所定の間隔で形成されている。また、カム孔34がX軸(−)方向に延長された部分が第4の凹部34dとなっている。
一方、回動部材35は図6(b)に示されるように、蓋体Ca方向、すなわちZ軸(+)方向に突出したガイドピン35aとZ軸(−)方向に突出した検出ピン35bが設けられている。ガイドピン35aは、カム孔34内に挿通されており、図5では第1の凹部34a内に位置している。また検出ピン35bは、筐体内部方向に突き出るように延びており、移送手段から移送されてくるディスクの縁端部に当接できる位置にある。この検出ピン35bが、ディスクの外周に当たる検出凸部または検出部である。
【0042】
回動部材35と検出アーム24との間には、付勢部材36が設けられており、回動部材35は支軸35cを中心にα2方向に付勢されている。よって、ガイドピン35aは、常にカム孔34に対しY軸(−)方向に弾圧されており、図4ではこの弾圧力によりガイドピン35aが第1の凹部34aに嵌合されている。したがって、図4の状態で連結レバー29に対し図示X軸(+)方向への力、即ち検出アーム24に対して反時計方向に駆動する力が加わっても、検出アーム24が反時計方向に回動できない。
【0043】
また、回動部材35がα1方向に回動すると、ガイドピン35aが第1の凹部34aから外れてロックが解除される。このとき、ガイドピン35aがカム孔34内を移動できることになり、検出アーム24が反時計方向に移動可能となる。なお、検出アーム24の最先端には、紙面の表(Z軸(+))から裏(Z軸(−))方向に突出して形成された折曲部24bが設けられているため、回動部材35のα1方向への所定角度以上の回動が規制されている。よって、ガイドピン35aからカム孔34に対して必要以上の力が加わることが防止されるため、検出アーム24自体がスムースに回動できるものとなる。
【0044】
また、検出アーム25側でも、検出アーム25の先端に上記同様のロック手段33が、カム孔37および回動部材38から構成されている。カム孔37には第1の凹部37a、第2の凹部37b、第3の凹部37c及び第4の凹部37dがそれぞれ所定の間隔で形成され、回動部材38にはガイドピン38a、検出ピン38bがそれぞれ同様に設けられている。この検出ピン38bが、ディスクの縁部に押圧される検出凸部または検出部である。よって、連結レバー29を介して、ロック手段32および33はディスクの移動中心線Oを中心とした軸対称の動きを同時に行なうことができるようになっている。
【0045】
以下、上記ディスク識別装置を使用したディスク識別方法およびディスク位置決め方法について説明する。
図4において、ディスクDがディスク装置Cの内部に挿入されていないときは、連結レバー29が図示X軸(−)方向に移動しており、検出アーム24と検出アーム25とは略ハの字状に維持され、回動部材35と回動部材38とが互いに最も接近した位置にある。また、ガイドピン35aおよび38aは、ともに第1の凹部34aおよび37aに嵌合し、検出アーム24、25はともにロック状態にある。
【0046】
このロック状態において、ディスクが移送ローラでディスク装置Cの内部に移送されると、その縁部が、回動部材35と38に設けられた検出ピン35bおよび38b(検出凸部または検出部として機能する)に当接する。そして、ディスクがディスク装置Cの内部方向へ移送されると、ディスクが検出ピン35bおよび38bをさらに図示Y軸(+)方向に押圧する。よって、ロック手段32側では、回動部材35がα1方向に回動し、ガイドピン35aが第1の凹部34aから外れてロック状態が解除される。同様に、ロック手段33側では回動部材38がβ1方向に回動し、ガイドピン38aが第1の凹部37aから外れてロック状態が解除される。よって、検出アーム24は反時計方向に、検出アーム25は時計方向にそれぞれ回動可能な状態となるため、ディスク装置Cの内部方向へのディスクの移送が許容される。
【0047】
上記において、ディスクが一方の検出ピンのみに片当りしている状態では、以下のような動作となる。
図7は、ディスクが一方の検出部材に片当りして移送される状態を示し、(a)はロック解除前、(b)はロック解除後である。
図7(a)では、ディスクD(SD又はCD)が左端(X軸(−))側に片寄って移送される場合を示している。
【0048】
ディスクDが左側に片寄って移送されると、左側に位置する回動部材35の検出ピン35bにのみディスクDの縁端部が当接する。ディスクがこのままY軸(+)方向に移送し続けられると、図7(b)に示すように回動部材35のガイドピン35aは第1の凹部34aから外れて検出アーム24のロックが解除される。ただし、右側に位置する回動部材38では、ロック状態が維持される。よって、検出アーム24および25は、離間することができず、図7(b)に示されるような状態が維持される。
【0049】
この状態で、さらにディスクDがY軸(+)方向に移送されると、ディスクDは検出ピン35bを支点として反時計回り方向に回動し、ディスクDが移動中心線O方向に移動する。なお、移送手段が移送ローラである場合には、移送ローラの形状が中央部が最も細く、両端に向かって広がるテーパ状に形成されていると、常にディスクの両縁部のみがローラに挟持されることになり、ディスクとローラとの摩擦力が小さくなり、ディスクが前記検出ピン35bを支点として回動しやすくなる。
【0050】
よって、ディスクDは自然にセンタリングされ、右側の回動部材38の検出ピン38bに当接し、検出ピン38bを図示β1方向に押圧し、ガイドピン38aは第1の凹部34aから外れ、検出アーム25のロックが解除される。よって、ロック手段32および33の両者においてロックが解除されることとなり、ディスクDのディスク装置C方向への移送が許容される。また、このことはディスクDが右側に片寄って移送された場合も同様である。
すなわち、このディスク識別装置では、ディスクが左右一方に片寄って移送された場合であっても、ディスクDの片当りを修正し移動中心線O方向の適正な位置に移動させてから各検出アーム24と25のロックを解除することが可能である。
【0051】
また、左右に設けられたカム孔34および37の途中には、第2の凹部34b,37bがそれぞれ設けられている。よって、移送されるディスクに押されて検出アーム24と検出アーム25が回動する途中においても、ディスクの片当たりの矯正が行われる。
例えば、ガイドピン35aと38aが第1の凹部34a,37aから外れた後、ディスクが移送されていく途中で、ディスクの縁部が検出ピン35bと38bの一方のみに片当りし、一方の検出ピンのみにディスクの移送力が与えられる場合があり得る。この場合、ガイドピン35aと38aが第2の凹部34b,37bに至った時点で、ディスクが当たっていないいずれかのガイドピン35aまたは38aが第2の凹部34bまたは37bに嵌合して、一度、検出アーム24と25がロックされる。よって、この位置でディスクは検出ピン35bと38bの双方に当たる姿勢に矯正され、その後に検出アーム24と25のロックが解除される。したがって、ガイドピン35aと38aが第2の凹部34bと37bを通過した後は、必ずディスクが両検出ピン35bと38bに当たるようになり、両検出ピン35bと38bとで常にディスクがセンタリングされながら送られることになる。
【0052】
また、ガイドピン35aと38aが第2の凹部34bと37bを通過した後、またディスクが一方のガイドピンのみに片当たりし、一方のガイドピンのみがY(+)方向へ押されることがあり得る。このときには、ガイドピン35aと38aが第3の凹部34cと37cに至ったときに、再度検出アーム24と25がロックされることになるため、ガイドピン35aと38aが第3の凹部34cと37cに至った時点では、必ず、ディスクが両方の検出ピン35bと38bに当たるようになる。
【0053】
また第2の凹部34bと37bは、検出ピン35bと38bとが直径8cmの小径ディスクの最大幅部分に当たって位置センサ28からピーク値b2(図2参照)が得られる直前(且つ小径ディスクがターンテーブルTa上に位置決めされるに至る直前)に、ガイドピン35aと38aが嵌合する位置に形成されている。また、第3の凹部34cと37cは、検出ピン35aと38aが直径12cmの大径ディスクの最大幅部分に当たって位置センサ28からピーク値c2が得られる直前(且つ大径ディスクがターンテーブルTa上に位置決めされるに至る直前)に、ガイドピン35aと38aが嵌合する位置に形成されている。
【0054】
図8に示すように、検出ピン35bと38bが小径のディスクSDの最大幅部分に当たっているときには、ガイドピン35aとガイドピン38aが第2の凹部34bと37bとから抜け出た直後である。したがって、その直前にガイドピン35aと38aが第2の凹部34bと37bを通過することになり、前述のように片当たりがあった場合にこれが矯正される。
【0055】
すなわち、検出ピン35bと38bとで小径のディスクSDの最大幅が検出される直前に、ディスクが移動中心線O−O上に確実にセンタリングされていることになるため、ディスクが検出ピン35bと38bとに確実に当たるようになり、最大幅の検出値(ピーク値b2)を誤差なく得ることができる。またこの実施の形態を図3(a)(b)に示すディスク識別方法に適用した場合でも、検出ピン35bと38bに対するディスクの片当たりを防止できるため、所定時間tに対する検出ピンの移動距離Lの比を高精度に検出できる。
【0056】
同様に、CDやDVDなどの直径が12cmの大径のディスクが位置決めされるときには、その位置決めの直前にガイドピン35aと38aが第3の凹部34c、37cを通過するため、前記の片当たりがあったとしてもこれが確実に矯正される。よって、大径のディスクの識別動作を誤差なく確実に行える。
また、図4以下に示すものでは、位置センサ28からピーク値b2またはc2が得られた時点で、ディスクがターンテーブルTaの駆動中心に位置決めされる。よってこの位置決め後に、制御部からの命令により、移送ローラに挟持されているディスクを開放することによって、ディスクをターンテーブルTa上に確実にクランプできる。
【0057】
また図1に示す実施の形態および、図4に示す実施の形態において、ディスクがターンテーブルTaにクランプされた後に、検出部材14と15または検出アーム24と検出アーム25をさらに離間する方向へ移動させ、回転するディスクに摺動摩擦を与えないようにすることが好ましい。
なお、図1に示す第1の実施の形態では、駆動完了後のディスクをY(−)方向へ排出するときに、検出ピン14b1と15b1が付勢部材16により中心方向へ戻されるときの力を利用することができる。図1において、ディスク駆動中は、図示しないロック手段により検出部材14と15を互いに離れた位置に保持しておき、ディスク排出時にこのロックを解除すれば、検出ピン14b1と15b1の復帰力によりディスクがY(−)方向へ押し出される。
【0058】
図4に示す第2の実施の形態においても、付勢部材26により検出アーム24と25が互いに接近する方向へ付勢されており、よってこの付勢力を利用して、ディスクをY(−)方向へ排出させることができる。ただし、回動部材35および38は、それぞれα2およびβ2方向への付勢力を受けて回動されるため、検出アーム24および25が互いに接近する方向へ復帰するときに、ガイドピン35aおよび38aが第3の凹部34c,37cおよび第2の凹部34b,37bを通過し、それぞれの凹部にロックされることがあり得る。よって、これを防止するため検出アーム24および25が互いに接近する方向に移動するときに、図示しないロック解除部材によって回動部材35および38をそれぞれα1およびβ1方向へ付勢しておくことが好ましい。
また、上記に示した位置センサ18,28は、抵抗値の変化を電圧降下で測定するものに限られるものではなく、その他磁気的変化で検出するもの、光学的なセンサで検出するものであってもよい。
【0059】
【発明の効果】
以上のように本発明では、一対の検出部材を、ディスクの外周に圧接させ、ディスクの移動に伴ってこの検出部材を動作させることで、ディスクの識別を行っているため、ディスクの判別が正確である。特に、センサ手段からのピーク値検出や、ディスクの移送時での検出部材の移動距離または速度によりディスクの判別を行っているため、判別動作が迅速で且つ確実である。
【0060】
さらに、一対の検出部材が、移動途中でロックされ、両検出部材にディスクが同時に当たったときにのみロックが解除される構造にすると、検出部材に対するディスクの片当たりが矯正されるため、一対の検出部材にディスクが確実に当たり、検出部材の誤動作を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施の形態のディスク識別装置を示す平面図、
【図2】ディスクの位置(検出部材の位置)とセンサ手段からの検出出力との関係を示す線図、
【図3】(a)(b)は本発明のディスク識別方法の一例を示す説明図、
【図4】本発明における第2の実施の形態のディスク識別装置を示す平面図、
【図5】検出部材をロックするロック手段を示す拡大平面図、
【図6】ロック手段に設けられる回動部材を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、
【図7】(a)(b)はディスクが一方の検出部材に片当たりして移送されたときのセンタリング動作を示す説明図、
【図8】小径のディスクSDがターンテーブル上に位置決めされた状態を示す平面図、
【図9】従来のディスク装置における検出手段を示す平面図、
【符号の説明】
12 移送ローラ
14,15 検出部材
14b1,15b1 検出ピン
18 位置センサ
18a 測定ピン
19 ピニオンギヤ
24,25 検出アーム(検出部材)
29 連結レバー
28 位置センサ
32,33 ロック手段
34,37 カム孔
34a,37a 第1の凹部
34b,37b 第2の凹部
34c,37c 第3の凹部
35,38 回動部材
35a,38a ガイドピン
35b,38b 検出ピン(検出部)
O 移動中心線

Claims (7)

  1. 異なる径のディスクを移送可能な移送手段と、いずれの径のディスクであっても駆動可能なディスク駆動部と、前記各ディスクの移動中心線を挟む両側の対称な位置に設けられ且つ移送されディスクの縁部に当接してディスクの外周形状にしたがってディスクの移送方向と交叉する方向へ移動する一対の検出部材と、この一対の検出部材を前記移動中心線から互いに同じ距離だけ移動するように両検出部材を連結する連結手段と、各検出部材をディスクの縁部に弾圧する方向へ付勢する付勢手段と検出部材の移動量に応じた連続的な検出出力を得るリニアポジションセンサと、前記リニアポジションセンサからの検出出力を監視する制御部とを有し
    ディスクの中心がディスク駆動部の中心に一致したときに、検出部材の前記移動中心線からの移動距離が最大となるように、両検出部材の位置が設定されており、
    前記制御部は、移送手段によってディスクがディスク駆動部に向けて移送されるときに、リニアポジションセンサからの検出出力によってディスクの径の判別を行ない、検出部材の移動中心線からの距離が最大となったときのリニアポジションセンサからの出力をホールドするとともに、出力がホールドされた後に検出部材が移動中心線へ向けて移動したことが検出されたときに移送手段を逆転させ、リニアポジションセンサの検出出力がホールドされた値と一致したときに、移送手段を停止させる制御を行うことを特徴とするディスク識別装置。
  2. ディスク駆動部に向けて移送されるディスクが当たる位置に一対の検出部材をロックし、且つディスクの縁部が一対の検出部材に同時に当たったときのみ前記ロックが解除されるロック手段が設けられ、ロックが解除された後に、一対の検出部材が、移送される前記ディスクの外周形状にしたがってディスクの移送方向と交叉する方向へ移動させられる請求項1記載のディスク識別装置。
  3. 前記検出部材は、ディスクの移送方向に対して直交する方向へ直線的に移動するものである請求項1記載のディスク識別装置。
  4. 前記検出部材は、ディスクを挿入する挿入口側に位置する支点を中心として回動するものである請求項1または2記載のディスク識別装置。
  5. 前記リニアポジションセンサは、一対の検出部材の一方のみにより動作させられる請求項1ないしのいずれかに記載のディスク識別装置。
  6. 前記制御部は、ディスクの縁部が検出部材に当たった状態でディスクが所定寸法だけ移動するときの時間をtとしたときに、この時間t内にリニアポジションセンサから得られる前記検出部材の移動量の検出値Lに基づいてディスクの径を判別する請求項1ないし5のいずれかに記載のディスク識別装置。
  7. 前記制御部は、ディスクが移送されるときのリニアポジションセンサからの検出出力を監視し、前記検出部材が移動中心線から最も離れたときの位置の違いを前記検出出力に基づいて認識し、ディスクの径を判別する請求項1ないし5のいずれかに記載のディスク識別装置。
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