JP3687410B2 - ジャンクションブロック、及び該ジャンクションブロックに対する電装品の装着方法 - Google Patents

ジャンクションブロック、及び該ジャンクションブロックに対する電装品の装着方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両内に搭載されるジャンクションブロックに係り、詳しくは、電装品をジャンクションブロックに装着する際に、電装品が不完全装着状態となることを防止するための検知部材を備えたジャンクションブロックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、リレーやコネクタ等の車両用電装品は、専用のジャンクションブロックに収容された状態で車両内に搭載される。
【0003】
電装品は、通常、ジャンクションブロックに設けられた装着部に装着されることにより、ジャンクションブロック内に敷設されたバスバー等と電気的に接続される。電装品を装着部に装着させる際には、同電装品に対して所定の押圧力を付与する必要がある。しかしながら、電装品に対する押圧力が不足していると、電装品が不完全な状態で装着されてしまう場合がある。こうした不完全装着時には、電装品と装着部との電気的な接続状態も不安定となってしまい、ひいては接続不良を生じるおそれがある。このため、作業者は、電装品の装着状態を確認する必要がある。ところが、電装品が完全に装着されているか否かの判別は一般に困難である。
【0004】
そこで、従来では、例えば図9及び図10に示すように、ジャンクションブロック51のブロック本体52の表面にリテーナ53を別途設けている。そして、このリテーナ53によって電装品としてのコネクタ54aの不完全装着を検知できるようにしている。
【0005】
すなわち、図9に示すように、ブロック本体52の表面52aには、ガイド孔55が透設されている。このガイド孔55は、該表面52aに隣接して形成された両装着部56a,56b間に透設されている。リテーナ53の下面には、スライド部57が突設されている。このスライド部57はガイド孔55に挿着される。そして、図10にて矢印M1,M2で示すように、リテーナ53は、ガイド孔55の延びる方向に沿って移動可能となる。
【0006】
このため、例えばコネクタ54aが装着部56a内に完全に装着されていないと、リテーナ53を矢印M1方向に移動させた際に、上板58にコネクタ54aの上縁が引っかかる。したがって、リテーナ53を矢印M1方向に移動できなくなり、次工程で他方のコネクタ54bを装着部56b内に装着することができない。これにより、コネクタ54aの不完全装着を検知することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このジャンクションブロック51では、コネクタ54aの不完全装着を検知することができるものの、コネクタ54bについては不完全装着を検知することができない。このため、コネクタ54bが完全に装着されているか否かの判別は困難である。
【0008】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、特定の電装品の不完全装着の検知に加え、他の電装品の不完全装着をも検知することのできるジャンクションブロック、及び該ジャンクションブロックに対する電装品の装着方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、電装品を装着可能な複数の装着部と、装着部形成面に沿って移動可能に設けられ前記電装品の不完全装着を検知する検知部材とを備え、特定の電装品が完全に装着されていないときには、前記検知部材によって他の電装品の装着が阻害されるようにしたジャンクションブロックにおいて、前記装着部の近辺には、前記他の電装品の装着を阻害する基準位置に前記検知部材の位置を維持すべく、その検知部材を常時付勢する弾性部材が設けられ、前記検知部材は、前記他の電装品が前記装着部に完全に装着されている状態にあっては前記弾性部材の弾性力により前記基準位置へ復帰し、該他の電装品が該装着部に完全に装着されていない状態にあっては該他の電装品に干渉して前記基準位置へ復帰不能に構成されていることを要旨とする。
【0010】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のジャンクションブロックにおいて、前記検知部材は、前記装着部の上方に位置して前記特定の電装品及び前記他の電装品の不完全装着を検出する検出部としての上板と、その上板の両側縁から下方に延びる一対の被保持片とを備え、前記各被保持片は、前記上板から下方に延びる基部と、その基部の両側に延設された一対の係合片とによってそれぞれ構成され、少なくとも前記特定の電装品が装着される装着部の両外側面及び前記他の電装品が装着される装着部の両外側面に、前記各係合片とそれぞれ係合する突部を有し、前記各係合片には、前記特定の電装品及び前記他の電装品の装着を選択的に阻害する位置に前記上板が移動可能となるように前記各突部と係合するガイド孔が設けられ、前記特定の電装品または前記他の電装品が装着される装着部の両側には、前記各係合片を付勢する前記弾性部材をそれぞれ収容する一対の収容部が設けられていることを要旨とする。
【0011】
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載のジャンクションブロックに対する電装品の装着方法であって、前記特定の電装品を対応する前記装着部に装着した後、前記他の電装品の装着が可能な位置に前記検知部材を移動させ、その状態で該他の電装品を対応する前記装着部に装着することを要旨とする。
【0012】
以下、本発明の「作用」について説明する。
請求項1〜3に記載の発明によると、特定の電装品が、対応する装着部に完全に装着されていなければ、検知部材によって他の電装品の装着が阻害される。このため、特定の電装品の不完全装着を確実に検知することができる。
【0013】
しかも、検知部材は、弾性部材によって常時付勢され、これにより他の電装品の装着を阻害する位置に維持されている。このため、他の電装品を装着可能な位置まで検知部材を移動させ、その状態で他の電装品を対応する装着部に装着した後には、検知部材が元の位置に戻ろうとする。このとき、他の電装品が対応する装着部に完全に装着していれば検知部材は元の位置に戻り、不完全装着であれば検知部材は他の電装品に引っかかって元の位置に戻らない。したがって、検知部材が元の位置に戻っているか否かによって他の電装品の不完全装着をも確実に検知することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図5に基づき詳細に説明する。なお、本実施形態においては、ジャンクションブロックを、車両に搭載されるコネクタブロックに具体化している。
【0016】
図1に示すように、ジャンクションブロックとしてのコネクタブロック1は、合成樹脂からなるブロック本体2を備えている。ブロック本体2の表面2aには、装着部としての4つのコネクタハウジング(以下、単に「ハウジング」という)3a〜3dが形成されている。したがって、ブロック本体2の表面2aが装着部形成面となっている。各ハウジング3a〜3dは、それぞれ有底無蓋の箱状に形成されている。また、ブロック本体2の内部には、種々のパターンをなすバスバー(図示略)が敷設されており、その一部が端子としてハウジング3a〜3dの底面から上方に突出している。
【0017】
各ハウジング3a〜3dには、それぞれ対応する電装品が装着されるようになっている。例えば図3〜図5に示すように、ハウジング3aには電装品としてのコネクタ21が装着され、ハウジング3bにはコネクタ22が装着される。そして、各コネクタ21,22に取り付けられた電線23,24の端子(図示略)とバスバーとが嵌合して、両者が電気的に接続される。
【0018】
各ハウジング3a,3b及び各コネクタ21,22には、それぞれ図示しない係合部が形成されている。このため、各コネクタ21,22が各ハウジング3a,3bに完全に装着されたときには、それら係合部同士が係合する。そして、各コネクタ21,22は、各ハウジング3a,3bに抜け出し不能に保持される。なお、各係合部同士を係合させるために必要な押圧力は、各電線23,24の端子をバスバーに完全に嵌合させる際に必要な押圧力よりも大きくなるように設定されている。すなわち、各係合部同士を係合させた際には、自ずと各電線23,24の端子とバスバーとが完全に嵌合するようになっている。
【0019】
ところで、図3に示すように、ハウジング3aの両側には、一対のバネ収容部4が形成されている。各バネ収容部4内には、それぞれ弾性部材としての圧縮コイルバネ(以下、単に「バネ」という)5が収容されている。このバネ5は、一端がバネ収容部4の内壁面に当接し、他端が後記する検知部材11に当接した状態で収容されている。
【0020】
また、ハウジング3bの両側には、一対のガイド壁6が、表面2aから上方に向かって突設されている。各ハウジング3a,3bの両側面には、突起7a,7bがそれぞれ突設されている。
【0021】
一方、各ハウジング3a,3b間には、検知部材11が取り付けられている。検知部材11は、図2に示すように、上板12と、その上板12の両側縁から下方に延びる一対の被保持片13,14とから構成されている。上板12の上面には、把持部12aが、両側縁に延びる状態で突設されている。各被保持片13,14は、それぞれ基部15と、その基部15の両側に延設された係合片16,17とから構成されている。各係合片16の先端には、前記バネ5と当接可能な凹所16aが設けられている。また、各係合片16,17には、各係合片16,17間を結ぶ方向に延びる長孔状のガイド孔18a,18bが透設されている。
【0022】
そして、検知部材11は、前記ガイド壁6間に各係合片17が配置され、かつ各ガイド孔18a,18bに前記各突起7a,7bが係合された状態でブロック本体2に取り付けられている。すなわち、検知部材11は、各突起7a,7bに係合することによって保持されている。
【0023】
各ガイド孔18a,18bは長孔状をなしているため、各突起7a,7bは、各ガイド孔18a,18bの長手方向に相対的に移動可能となっている。すなわち、検知部材11は、図3に矢印M1,M2で示す方向に、所定範囲内だけ往復動可能となっている。
【0024】
また、検知部材11は、各突起7a,7bに保持されると、前記バネ5によって矢印M2方向に常時付勢される。このため、検知部材11は、図3に示すように、ハウジング3aへのコネクタ21の装着が可能な位置に固定されている。
【0025】
次に、各コネクタ21,22を各ハウジング3a,3bに装着する手順について説明する。
まず、図3に示すように、コネクタ21をハウジング3aに装着する。
【0026】
その後、把持部12aを把持し、検知部材11に対して矢印M1方向の押圧力を付与する。このとき、コネクタ21がハウジング3aに完全に装着されていれば、図4に示すように、バネ5を圧縮しながら検知部材11は矢印M1方向に移動し、上板12の下面がコネクタ21の上面にほぼ接した状態となる。
【0027】
そして、この状態でコネクタ22をハウジング3bに装着した後、把持部12aを放して検知部材11に対する押圧力を解除する。このとき、コネクタ22がハウジング3bに完全に装着されていれば、図5に示すように、検知部材11は元の位置に戻り、上板12の下面がコネクタ22の上面にほぼ接した状態となる。
【0028】
ところで、コネクタ21の各電線23の端子と、ハウジング3aに突出するバスバーの各端子とが完全に嵌合していない状態(半嵌合状態)では、コネクタ21はハウジング3aに完全に装着されない。そして、こうしたコネクタ21の不完全装着時には、検知部材11を矢印M1方向に移動させる際に、上板12がコネクタ21の上縁に衝突してしまう。このため、検知部材11を矢印M1方向に移動できなくなり、ハウジング3bにコネクタ22を装着することができない。したがって、コネクタ21の不完全装着を確実に検知することができる。
【0029】
また、コネクタ22の各電線24の端子と、ハウジング3bに突出するバスバーの各端子とが完全に嵌合していない状態においても同様に、上板12がコネクタ22の上縁に衝突してしまう。このため、検知部材11に対する押圧力を解除しても、検知部材11は、元の位置に戻らない。したがって、コネクタ22の不完全装着をも確実に検知することができる。
【0030】
したがって、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)コネクタ21がハウジング3aに完全に装着されていないときには、コネクタ22のハウジング3bへの装着が阻害される。このため、コネクタ22のハウジング3bへの装着が不能となる。これにより、コネクタ21の不完全装着を確実に検知することができる。
【0031】
また、検知部材11は、バネ5によって常時付勢され、これによりコネクタ22の装着を阻害する位置に維持されている。このため、検知部材11に押圧力を付与してコネクタ22をハウジング3bに装着可能な位置に検知部材11を移動させ、その状態を維持することにより、コネクタ22の装着が可能となる。そして、その後、検知部材11への押圧力を解除すると、検知部材11は、元の位置に戻ろうとする。このとき、コネクタ22がハウジング3bに完全に装着されていれば、検知部材11は元の位置に戻る。しかし、コネクタ22がハウジング3bに完全に装着されていなければ、検知部材11はコネクタ22の上縁に引っかかって元の位置に戻らない。したがって、検知部材11が元の位置に戻っているか否かによってコネクタ22の不完全装着をも確実に検知することができる。
【0032】
(2)弾性部材としてコイルバネ5が用いられている。このため、ハウジング3aの両側にバネ収容部4を形成し、その内部にコイルバネ5を収容するだけで検知部材11に付勢力を付与することができる。したがって、コイルバネ5を用いることにより、簡単な構成で検知部材11に付勢力を付与することができる。
【0033】
(3)検知部材11は、図3及び図4に示した矢印M1方向に移動されても、バネ作用によって自動的に元の位置(コネクタ22の装着を阻害する位置)に戻る。このため、コネクタ22をハウジング3bに装着した後、作業者の手によって検知部材11を元の位置に戻す必要がない。したがって、コネクタ22の不完全装着を簡単に検知することができる。
【0034】
(4)検知部材11は、バネ5によって常時一方向に付勢されている。すなわち、検知部材11は、常に一方向に付勢された位置に固定されている。このため、コネクタブロック1の搬送時や車両走行時に検知部材11がガタつくことを確実に防止することができる。
【0035】
(5)上板12の上面には把持部12aが形成されている。このため、把持部12aを把持することにより、検知部材11を矢印M1,M2方向に容易に往復動させることができる。
【0036】
(6)検知部材11は、その両側に形成された各被保持片13,14が、各突起7a,7bによって保持されている。すなわち、前述した従来のジャンクションブロック51のリテーナ53とは異なり、検知部材11は、複数の箇所で保持されている。このため、検知部材11を、図3〜図5に示した矢印M1,M2方向にスムーズに移動させることができる。したがって、検知部材11がスムーズに移動しないことに起因する組付け作業性の悪化を防止することができる。
【0037】
(7)バネ5は、ハウジング3aの両側にそれぞれ個別に配置されている。このため、検知部材11を、図3〜図5に示した矢印M1方向にスムーズに移動させることができる。したがって、検知部材11がスムーズに移動しないことに起因する組付け作業性の悪化を防止することができる。
【0038】
なお、前記第1実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 弾性部材は、前記圧縮コイルバネ5に限定されず、例えば引っ張りバネを用いてもよい。この場合には、例えば図6に示すように、前記バネ収容部4をハウジング3bの両側に形成し、引っ張りバネ25をそのバネ収容部3b内に収容する。そして、引っ張りバネ25の一端をバネ収容部3bの内壁面に固定し、他端を前記係合片17の先端に固定する。このようにしても、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図7及び図8に基づいて説明する。
【0039】
なお、本実施形態では、ジャンクションブロックとして、車両に搭載されるリレーブロックに具体化している。
本実施形態において、検知部材11は、本体31、被保持片32、2つの検出片33、規制片34、及び把持部35から構成されている。本体31は板状に形成され、被保持片32は本体31の下端に突設されている。各検出片33及び規制片34は、本体31の上縁から、同本体31の面方向に対して直角をなす方向に延設されている。把持部35は、一方の検出片33の上面に立設されている。
【0040】
また、図8に示すように、リレーブロック1におけるブロック本体2の表面2a上には、装着部としての4つのリレー装着部41a,41bと、検知部材11を保持可能な保持部42とが形成されている。図8(b)に示すように、各リレー装着部41には、それぞれ対応するリレー43,44が装着可能になっている。保持部42は、ガイド孔45とバネ収容部46とを備えている。ガイド孔45は、表面2aに透設された2つの透孔であり、それぞれ長孔状をなしている。バネ収容部46は、一方のガイド孔45と連通して設けられ、内部に前記圧縮コイルバネ5が収容されている。
【0041】
こうした検知部材11は、リレーブロック1におけるブロック本体2の表面2a上に取り付けられている。詳しくは、検知部材11は、被保持片32を保持部42に保持させることによって、ブロック本体2に取り付けられている。このため、検知部材11は、本体31が立てた状態になるとともに、図8に矢印M1,M2で示す方向に移動可能になっている。
【0042】
また、検知部材11は、ブロック本体2に取り付けられると、前記バネ5によって付勢される。したがって、検知部材11は、バネ5によって図8(a)に矢印M2で示す方向に常時付勢され、所定の位置に固定されている。
【0043】
ところで、検知部材11の規制片34は、図8(a)に示すように、検知部材11が矢印M2方向に移動されたとき、すなわち検知部材11が前記所定位置に固定されているときに、一方のリレー装着部41bの上方を覆うようになっている。換言すれば、この状態において規制片34は、リレー装着部41bに対するリレー44の装着を阻害するようになっている。また、この状態においては、各リレー装着部41aに対するリレー43の装着が可能となっている。
【0044】
一方、各検出片33は、図8(b)に示すように、検知部材11が矢印M1方向に移動されたときに、各リレー装着部41aに装着されたリレー43の上面部分を覆うようになっている。そして、この状態において、前記リレー装着部41bに対するリレー44の装着が可能となっている。
【0045】
次に、各リレー43,44を各リレー装着部41a,41bに装着する手順について説明する。
まず、図8(a)に示すように、各リレー43をリレー装着部41aに装着する。
【0046】
その後、把持部35を把持し、検知部材11に対して矢印M1方向の押圧力を付与する。このとき、各リレー43が各リレー装着部41aに完全に装着されていれば、図8(b)に示すように、バネ5を圧縮しながら検知部材11は矢印M1方向に移動する。これにより、各検出片33が各リレー43の上面を覆った状態となる。
【0047】
そして、この状態でリレー44をリレー装着部41bに装着した後、把持部35を放して検知部材11に対する押圧力を解除する。このとき、リレー44がリレー装着部41bに完全に装着されていれば、検知部材11は元の位置(図8(a)の位置)に戻り、規制片34がリレー44の上面を覆った状態となる。
【0048】
ところで、各リレー43が各リレー装着部41aのどちらか一方でも完全に装着されていないと、検知部材11を矢印M1方向に移動させる際に、検出片13がリレー43の上縁に衝突してしまう。このため、検知部材11を矢印M1方向に移動できなくなり、リレー装着部41bにリレー44を装着することができない。すなわち、規制片34によってリレー44の装着が阻害される。したがって、各リレー43の不完全装着を確実に検知することができる。
【0049】
また、リレー44がリレー装着部41bに完全に装着されていない状態においては、検知部材11に対する押圧力を解除しても、規制片34がリレー44の上縁に衝突してしまう。このため、検知部材11は、元の位置に戻らない。したがって、リレー44の不完全装着をも確実に検知することができる。
【0050】
したがって、本実施形態によれば、前記第1の実施形態における上記(1)〜(5)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(8)検知部材11は、板状の本体31と、その本体31から延設された検出片33及び規制片34とから構成されている。このため、検知部材11の構成を簡単化することができる。
【0051】
(9)検知部材11は、板状の本体31が表面2a上に立てた状態で取り付けられることによって保持部42に保持される。このため、表面2a上における検知部材11の取付スペースを小さく抑えることができ、省スペース化を図ることができる。
【0052】
(10)1つの検知部材11によって3つのリレー43,44の不完全装着を検知することができる。しかも、そのための構成が、本体31に延設された2つの検出片33と1つの規制片34とである。よって、簡単な構成で複数のリレーの不完全装着を検知することができる。
【0053】
さらに、前記リレー43,44以外のリレーも検知する必要がある場合には、そのリレーと対応する箇所に検出片33または規制片34を設ければよく、本体31を別個に設ける必要もない。したがって、検知部材11の製造コストをより低く抑えることができ、省スペース化を図ることができる。
【0054】
なお、前記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 弾性部材は、前記コイルバネ5,25に限定されない。すなわち、板バネ等に変更してもよい。
【0055】
・ 前記各実施形態では、ジャンクションブロックをコネクタブロック1及びリレーブロック1に具体化して、電装品としてコネクタ21,22及びリレー43,44に具体化している。しかし、これに限らず、例えば、ジャンクションブロックをヒュージブルリンクブロック等に具体化し、電装品としてヒュージブルリンク等に具体化してもよい。
【0056】
・ 前記各実施形態の検知部材11に形成された把持部12a,35を省略してもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想をその効果とともに以下に列挙する。
【0057】
(1) 請求項1または請求項2に記載のジャンクションブロックにおいて、前記弾性部材は、圧縮コイルバネであること。
(2) 請求項1または請求項2に記載のジャンクションブロックにおいて、前記弾性部材は、引っ張りバネであること。
【0058】
(3) 請求項1に記載のジャンクションブロックにおいて、前記弾性部材は、バネ材であること。この技術的思想(3)に記載の発明によれば、弾性部材として、板バネやジャバラ状のバネを適用することができる。そして、いずれの場合においても、特定の電装品の不完全装着及び他の電装品の不完全装着を確実に検知することができる。
【0059】
(4) 請求項1,2、技術的思想(1)〜(3)のいずれか1項に記載のジャンクションブロックにおいて、前記弾性部材は、前記装着部の両側にそれぞれ設けられていること。この技術的思想(4)に記載の発明によれば、検知部材を装着部形成面に沿ってスムーズに移動させることができる。したがって、検知部材がスムーズに移動しないことに起因する組付け作業性の悪化を防止することができる。
【0060】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜3に記載の発明によれば、特定の電装品の不完全装着及び他の電装品の不完全装着を確実に検知することができる。
【0061】
請求項2に記載の発明によれば、簡単な構成で検知部材に付勢力を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るジャンクションブロックの一実施形態を示す斜視図。
【図2】同実施形態に用いられる検知部材の斜視図。
【図3】(a)は同実施形態の一部を拡大して示す平面図、(b)はその正面図。
【図4】(a)は同実施形態の一部を拡大して示す平面図、(b)はその正面図。
【図5】(a)は同実施形態の一部を拡大して示す平面図、(b)はその正面図。
【図6】本発明に係るジャンクションブロックの他の実施形態の一部を拡大して示す平面図。
【図7】本発明に係るジャンクションブロックの他の実施形態に用いられる検知部材を示す斜視図。
【図8】同実施形態の一部を拡大して示す平面図。
【図9】従来のジャンクションブロックの一部を示す斜視図。
【図10】図9のA−A線断面図。
【符号の説明】
1…ジャンクションブロックとしてのコネクタブロック、2…ブロック本体、3a,3b…装着部としてのコネクタハウジング、4…バネ収容部、5…弾性部材としての圧縮コイルバネ、11…検知部材、21…特定の電装品としてのコネクタ、22…他の電装品としてのコネクタ、25…弾性部材としての引っ張りバネ、43…特定の電装品としてのリレー、44…他の電装品としてのリレー。

Claims (3)

  1. 電装品を装着可能な複数の装着部と、装着部形成面に沿って移動可能に設けられ前記電装品の不完全装着を検知する検知部材とを備え、特定の電装品が完全に装着されていないときには、前記検知部材によって他の電装品の装着が阻害されるようにしたジャンクションブロックにおいて、
    前記装着部の近辺には、前記他の電装品の装着を阻害する基準位置に前記検知部材の位置を維持すべく、その検知部材を常時付勢する弾性部材が設けられ
    前記検知部材は、前記他の電装品が前記装着部に完全に装着されている状態にあっては前記弾性部材の弾性力により前記基準位置へ復帰し、該他の電装品が該装着部に完全に装着されていない状態にあっては該他の電装品に干渉して前記基準位置へ復帰不能に構成されていることを特徴とするジャンクションブロック。
  2. 前記検知部材は、前記装着部の上方に位置して前記特定の電装品及び前記他の電装品の不完全装着を検出する検出部としての上板と、その上板の両側縁から下方に延びる一対の被保持片とを備え、
    前記各被保持片は、前記上板から下方に延びる基部と、その基部の両側に延設された一対の係合片とによってそれぞれ構成され、
    少なくとも前記特定の電装品が装着される装着部の両外側面及び前記他の電装品が装着される装着部の両外側面に、前記各係合片とそれぞれ係合する突部を有し、
    前記各係合片には、前記特定の電装品及び前記他の電装品の装着を選択的に阻害する位置に前記上板が移動可能となるように前記各突部と係合するガイド孔が設けられ、
    前記特定の電装品または前記他の電装品が装着される装着部の両側には、前記各係合片を付勢する前記弾性部材をそれぞれ収容する一対の収容部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のジャンクションブロック。
  3. 請求項1または請求項2に記載のジャンクションブロックに対する電装品の装着方法であって、
    前記特定の電装品を対応する前記装着部に装着した後、前記他の電装品の装着が可能な位置に前記検知部材を移動させ、その状態で該他の電装品を対応する前記装着部に装着することを特徴とするジャンクションブロックに対する電装品の装着方法。
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