JP3686770B2 - 融雪システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽熱を集熱・蓄積した上で、蓄積した熱をもって雪を融かす融雪システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
冬季に大量の雪が積もる地域においては、住宅等の建築物への負担を軽減すべく、屋上に積もった雪を除去することが必要とされている。そこで、電気や石油をエネルギー源として屋根を加熱することで屋上に積もった雪を融かして除去する融雪システムが一般に利用されている。
【0003】
しかし、石油等の燃料資源の大量消費による環境汚染問題が深刻化しており、また、石油等の燃料資源が枯渇の危機に瀕している現状に鑑みれば、融雪に際しても可能な限り石油等の燃料資源を節約するのが望ましい。
【0004】
そこで、屋上に設けた集熱パネルで太陽熱を集熱し、この熱を熱伝達媒体を介して蓄熱手段に伝達して蓄積させた上で、屋上の雪を融かすときは蓄熱手段に蓄積された熱を熱伝達媒体を介して集熱パネルに伝達する構成の融雪システムがある。前記融雪システムによれば、太陽熱を利用することで屋上に積もった雪が融かされて除去されるため、石油等の燃料資源を節約することができる。
【0005】
しかし、前記融雪システムにおいては、集熱された太陽熱が集熱パネルから大気中に放出されないよう、一般的に集熱パネルの表面は断熱層により覆われている。具体的には、例えば、太陽熱を集熱パネルへと透過させる一方、外気が集熱パネルに触れないよう空気密封層を形成する強化ガラスが設けられている。この断熱層により、融雪時に集熱パネルから雪への熱伝達が妨げられ、屋上の雪を効率よく融かして除去することができないという問題があった。また、集熱パネルを覆った雪を除去できなければ、集熱パネルによる太陽熱の集熱が行われず、屋上に積もった雪を除去するには従来と同様に石油等の燃料資源をエネルギー源として使用せざるを得なくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
かかる背景に鑑みて、本発明は、屋上に積もった雪、特に集熱パネルを覆う雪を効率よく除去することができる融雪システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の融雪システムは、傾斜した屋上で熱伝達を抑制する断熱層を介して太陽熱を集熱する集熱パネルと、該屋上の傾斜方向に該集熱パネルと並べて設けられ熱を放出して表面の雪を融かす融雪パネルとを備え、前記集熱パネルで集熱された熱を蓄熱手段に伝達して蓄積させる第1熱伝達媒体が循環される第1循環回路と、該蓄熱手段に蓄積された熱を前記融雪パネルに伝達して放出させる第2熱伝達媒体が循環される第2循環回路とを設けたことを特徴とする。
【0008】
前記構成の融雪システムによれば、集熱パネルにより太陽熱が集熱されるが、断熱層により集熱パネルから大気への熱伝達が抑制される。このため、集熱パネルで集熱された熱は大気へ放出されずに効率よく第1循環回路を循環する第1熱伝達媒体に伝達される。そして、集熱パネルで集熱された熱が第1熱伝達媒体を介して蓄熱手段へ連続して伝達されることにより、蓄熱手段に徐々に熱が蓄積される。蓄熱手段に蓄積された熱は、第2循環回路に第2熱伝達媒体が循環されることでこの第2熱伝達媒体を介して融雪パネルに伝達される。融雪パネルは集熱パネルと異なり断熱層を介さずに直接熱を放出するため、融雪パネル表面の雪を効果的に融かすことができる。
【0009】
融雪パネル表面の雪が融かされることで生じた水が屋上の傾斜方向に沿って流れ、水が流れた部分について屋上に積もった雪が屋根から自然に滑り落ちる。また、軒先のつららも融ける。下方の雪が屋根から滑り落ちることでその上方にある雪も徐々に滑り落ちるため、融雪パネルの幅に応じて屋上の傾斜方向に沿って屋根に積もった雪を確実に除去することができる。従って、前記のように屋上の傾斜方向に沿って融雪パネルと並べて設けられている集熱パネルを覆う雪を確実に除去することができる。
【0010】
以上のように、太陽熱を集熱・蓄積した上でこの集熱した熱を利用して屋上に積もった雪を融かして除去することができる。また、集熱パネルを覆った雪が除去されるため、晴天等の場合に集熱パネルにより太陽熱を確実に集熱して利用することができる。
【0011】
前記融雪システムにおいて、前記融雪パネルを前記屋上の傾斜方向に沿って前記集熱パネルの下側に設けるとよい。前記構成の融雪システムによれば、融雪パネルからの放熱により屋上の傾斜方向に沿って融雪パネルより下側の雪が屋根から滑り落ちて除去される。下方にある雪が除去されたことにより、集熱パネルを覆っていた雪が融雪パネルに向かって滑り落ち、この雪も融雪パネルにおいて融かされながら屋根から滑り落ちて除去される。このように集熱パネルを覆う雪を確実に除去することができる。
【0012】
前記融雪システムにおいて、前記第2熱伝達媒体を加熱する加熱手段を設けるとよい。前記構成の融雪システムによれば、蓄熱手段に蓄積された熱に加え、加熱手段からの熱をも第2熱伝達媒体を介して融雪パネルに伝達させることができる。従って、蓄熱手段に蓄積された熱を利用するだけでは屋上の雪を十分に除去できない場合にも、加熱手段の熱を補助的に利用することで屋上から雪を確実に除去することができる。
【0013】
前記融雪システムにおいて、降雪を検知する降雪センサを設け、該降雪センサの降雪検知に応じて前記第2熱伝達媒体を前記第2循環回路に循環させ前記蓄熱手段に蓄積された熱を前記融雪パネルに伝達して放出させるとよい。前記構成の融雪システムによれば、雪が降り始めたと同時に融雪パネルによる融雪が開始されるため、屋上への大量の積雪を防ぐことができ、家屋等への負担を軽減し、また、除雪に長時間を要するといった事態を回避することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の融雪システムの実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態の融雪システムの説明的構成図である。
【0015】
本実施形態の融雪システムには、図1に示すように傾斜した屋根1の上で熱伝達を抑制する断熱層2を介し太陽熱を集熱する集熱パネル3と、屋根1の傾斜方向に集熱パネル3と並べて設けられ熱放出により雪を融かす融雪パネル4とが備えられている。また、集熱パネル3で集熱された熱を貯水槽5の水(蓄熱手段)6に伝達して蓄積させる不凍液(第1熱伝達媒体、黒矢印)が循環される第1循環回路7と、貯水槽5の水6に蓄積された熱を融雪パネル4に伝達する不凍液(第2熱伝達媒体、白矢印)が循環される第2循環回路8とが設けられている。
【0016】
断熱層2は、集熱パネル3と、集熱パネル3の表面から浮いて固定された強化ガラス9とにより密封された空間よりなる。この密封空間には空気が充填されてもよく、集熱パネル3と外気との熱伝達をより確実に抑制するため適宜真空とされてもよい。両パネル3、4はともにスチレンフォーム保温板10と、スチレンフォーム保温板10の表面を覆うアルミニウム材11と、アルミニウム材11を介してスチレンフォーム保温板10に複数列に埋設された銅管12とを備え、アルミニウム材11の露出部分及び銅管12は屋根面を構成するトタン板13により覆われている。そして、第1循環回路7は集熱パネル3の銅管12aをその一部とし、第2循環回路8は融雪パネル4の銅管12bをその一部とする。
【0017】
なお、本実施形態の融雪システムには、図示しない水源から供給された水を貯水槽5に一度貯め、ボイラー14により貯水槽5から給水管15aを経て供給された水を加熱して給湯管15bから湯として供給する給湯システムが併設されている。また、本実施形態の融雪システムでは、後述するように第2循環回路8に循環される不凍液(第2熱伝達媒体)を加熱する加熱手段としてボイラー14が併用される。
【0018】
第1循環回路7には循環ポンプ16が設けられ、第1循環回路7において集熱パネル3を通過した不凍液は、貯水槽5の水6と熱交換した上で循環ポンプ16に至り、循環ポンプ16により再度集熱パネル3へと送られる。第2循環回路8は、循環ポンプ16から集熱パネル3へと至る途中で三方弁17を介して第1循環回路7から分岐し、融雪パネル4を流通した後、集熱パネル3から貯水槽5へと至る途中で第1循環回路7に合流する。従って、第2循環回路8はこの合流位置から三方弁17に至るまでの経路を第1循環回路7と共有して構成されている。そして、第2循環回路7において融雪パネル4を通過した不凍液は、貯水槽5の水6と熱交換した上で循環ポンプ16に至り、循環ポンプ16により再度融雪パネル4へと送られる。また、両循環回路7、8の共有経路を流れる不凍液を、三方弁18を介して斜線矢印で示すように分岐させボイラー14と熱交換させた上で再度合流させる補助経路19が設けられている。さらに、融雪パネル4に流通された不凍液の一部を、両循環回路7、8の合流位置より手前で分岐させ、集熱パネル3に流通させるために補助弁20が設けられている。
【0019】
貯水槽5の水6の温度を検出する第1温度センサ21と、集熱パネル3のすぐ下流で第1循環回路7の不凍液の温度を検出する第2温度センサ22と、屋外の降雪を検知する降雪センサ23とが設けられている。また、これらのセンサの検出・検知に応じて循環ポンプ16の作動等を含む融雪システム全体の制御を行うコントローラ24が設けられている。
【0020】
前記構成の融雪システムによる集熱について説明する。集熱パネル3により太陽熱が集熱され、この集熱された熱が銅管12aの不凍液に伝達され、集熱パネル3のすぐ下流の第1循環回路7の不凍液の温度が徐々に上昇する。集熱パネル3のすぐ下流の第1循環回路7の不凍液の温度が、貯水槽5の水6の温度と同程度又は低い場合に不凍液を第1循環回路7に循環させても、貯水槽5の水6に蓄積された熱量を増加させることができない。このため、コントローラ24は、第1温度センサ21及び第2温度センサ22の検出温度に基づいて、集熱パネル3のすぐ下流の第1循環回路7の不凍液の温度が、貯水槽5の水6の温度より2.5℃以上高温となったと判断したとき、循環ポンプ16を作動させる。これにより、黒矢印で示すように第1循環回路7に循環される不凍液(第1熱伝達媒体)を介して集熱パネル3で集熱された熱が貯水槽5の水(蓄熱手段)6に伝達されて徐々に蓄積される。
【0021】
続いて、前記構成の融雪システムによる融雪について説明する。降雪センサ23により降雪が検知されたとき、コントローラ24により三方弁17が切り替えられた上で循環ポンプ16が作動される。これにより白矢印で示すように第2循環回路8に循環される不凍液(第2熱伝達媒体)を介して貯水槽5の水6に蓄積された熱が融雪パネル4に伝達され、融雪パネル4がこの熱を放出することでその表面の雪が融かされる。融雪パネル4の表面の雪が融かされることで生じた水が屋上の傾斜方向に沿って流れ落ち、これにより雪が屋根1から滑り落ちる。前記のように融雪パネル4は屋上の傾斜方向に沿って集熱パネル3の下側に設けられている。このため、集熱パネル3を覆っていた雪はガラス面との間に水膜ができて滑り易くなり、その重みにより融雪パネル4により雪が除去された部分に徐々に滑り落ち、この雪も融雪パネル4により融かされつつ屋根1から除去される。なお、集熱パネル3のトタン板13は、融雪パネル4のトタン板13と一体にすることにより融雪パネル4の熱が集熱パネル3へ伝わりやすくすることができる。また、降雪センサ23が降雪を検知しなくなっても一定時間は融雪パネル4に不凍液を循環させるようタイマを設けてもよい。
【0022】
以上のように前記融雪システムによれば、太陽熱を集熱・蓄積した上でこの集熱した熱を利用して屋上の雪を融かしつつ除去することができる。また、少なくとも融雪パネル4の幅にわたり屋上の傾斜方向に沿って雪が除去されるため、その傾斜方向に融雪パネル4と並べて設けられている集熱パネル3を覆う雪を確実に除去することができ、ひいては太陽光が差しているときに集熱パネル3により太陽熱を集熱することができる。
【0023】
貯水槽5の水6に蓄積された熱が不凍液を介して融雪パネル4に伝達され続けて減少すると、不凍液を介して融雪パネル4に伝達される熱量が少なくなって融雪パネル4の表面の雪を融かすことが困難となる。そこで、第1温度センサ21の検出温度、即ち、貯水槽5の水6の温度が20℃未満であるときは、コントローラ24は三方弁18を切り替えて斜線矢印で示すように不凍液を補助経路19に流すとともに、ボイラー14を作動させる。これにより、貯水槽5の水6に蓄積された熱に加え、ボイラー14からの熱をも不凍液(第2熱伝達媒体)を介して融雪パネル4に伝達させることができる。従って、貯水槽5の水6に蓄積された熱を利用するだけでは屋上の雪を十分に除去できない場合にも、ボイラー14の熱を補助的に利用することで屋上から雪を確実に除去することができる。なお、本実施形態の融雪システムでは、第2循環回路に循環される不凍液(第2熱伝達媒体)を加熱する加熱手段として、融雪システムに併設された給湯システムのボイラー14を併用している。このため、給湯システムでボイラー14が作動し給湯が行われているときにも、融雪システムではボイラー14の熱を不凍液を介して融雪パネル4に伝達させて屋上の除雪を行うことができる。
【0024】
ボイラー14の熱は、不凍液を介して融雪パネル4のみならず貯水槽5の水6にも伝達・蓄積され、水6の温度が上昇する。一方、貯水槽5の水6に一定以上の熱が蓄積されたとき、ボイラー14に補助されなくても貯水槽5の水6に蓄積された熱のみをもって融雪パネル4の表面の雪を融かすことができる。そこで、貯水槽5の水6の温度が上昇し、第1温度センサ21の検出温度が30℃以上となったとき、コントローラ24によりボイラー14が停止されるとともに、三方弁18が切り替えられ、不凍液が補助経路19を通らずに融雪パネル4に送られる。このようにボイラー14を所定段階で停止させることにより、融雪のためにボイラー14で消費されるエネルギーを節約することができる。なお、第1温度センサ21の検出温度が30℃以上となったときでも、給湯システムにおいて給湯が行われている場合はボイラー14の作動が継続される。
【0025】
また、ボイラー14により加熱された不凍液は、融雪パネル4と熱交換した後で貯水槽5の水と熱交換する。これは、熱交換の順番を逆にすると、ボイラー14の作動初期においてボイラー14から不凍液に伝達される熱の多くが貯水槽5の水6に蓄積されてしまい、この間は融雪パネル4に熱が十分に伝達されないからである。
【0026】
屋根1の傾斜角度が小さい場合、具体的には例えば屋根1の傾斜角度が15°未満の場合は、融雪パネル4の表面の雪を除去しても集熱パネル3を覆う雪が滑り落ちない事態が生じる。そこで、屋根1の傾斜角度が小さい場合には、補助弁20を開弁して融雪パネル4に流通された水の一部を集熱パネル3にも流通させる。集熱パネル3は断熱層2が設けられている分だけ融雪パネル4より効率が悪いものの、熱放出により雪を融かすことができる。従って、融雪パネル4のみならず集熱パネル3をも含む広範囲にわたり雪を融かすことができ、屋根1の傾斜角度が小さい場合にも集熱パネル3を覆う雪を確実に除去することができる。
【0027】
なお、本実施形態では降雪が融雪開始の条件とされたが、他の実施形態として、外気温度や使用者のリモコン操作の有無等の他の条件に応じて融雪が開始されるようにしてもよい。この場合は、屋上にある程度の雪が積もってから融雪が開始されるが、図1に示すように融雪パネル4は屋根1の縁に近い位置に設けられているため、融雪パネル4の熱放出により屋上に積もった雪は下から順に小量ずつ除去され、また、軒先のつららも除去される。このため、屋根から滑り落ちた雪により家屋の周囲にある植木等の損壊が防止され、また、雪が屋根から落ちる音が抑えられ、周辺の通行人等がけが等の不安を感じる事態を回避することができる。なお、融雪パネル4の下側端部に落雪防止用のストッパを設け、軒下に雪を落とさないで、屋上面で雪を融かすようにしてもよい。
【0028】
また、本実施形態では第1循環回路7と第2循環回路8とが経路を共有するが、他の実施形態として、両循環回路を循環する不凍液が相互に混ざらないよう両循環回路を相互独立に設け、第1循環回路に循環される不凍液(第1熱伝達媒体)が集熱パネルと貯水槽の水との間でのみ熱伝達を行い、第2循環回路に循環される不凍液(第2熱伝達媒体)が融雪パネルと貯水槽の水、補助的にボイラーとの間で熱伝達を行うようにしてもよい。この場合、集熱中であっても第2循環回路全体を点検することができ、一方、融雪中であっても第1循環回路全体を点検することができる。
【0029】
本実施形態では、第2循環回路8に循環される第2熱伝達媒体を加熱する加熱手段として、融雪システムに併設された給湯システムのボイラー14を併用したが、他の実施形態として、融雪システム専用の加熱手段を設けてもよい。
【0030】
また、本実施形態の集熱パネル3、融雪パネル4は屋根面全体に設置するとより効果的に屋根面全体の雪を融かすことができる。なお、本実施形態では建物の構造体としてトタン板13を屋根面としたが、他の実施形態として建物の屋根面の上に前記パネルを設置して融雪することも可能である。
【0031】
本実施形態の融雪システムでは集熱時には集熱パネル3にのみ不凍液を流したが、他の実施形態として集熱時に集熱パネル3のみならず融雪パネル4にも不凍液を流すようにしてもよい。これにより、断熱層が設けられていない分だけ効率は悪いものの、融雪パネル4によっても太陽熱を集熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の融雪システムの説明的構成図
【符号の説明】
2‥断熱層、3‥集熱パネル、4‥融雪パネル、6‥水(蓄熱手段)、7‥第1循環回路、8‥第2循環回路、14‥ボイラー(加熱手段)、23‥降雪センサ
Claims (4)
- 傾斜した屋上で熱伝達を抑制する断熱層を介して太陽熱を集熱する集熱パネルと、該屋上の傾斜方向に該集熱パネルと並べて設けられ熱を放出して表面の雪を融かす融雪パネルとを備え、前記集熱パネルで集熱された熱を蓄熱手段に伝達して蓄積させる第1熱伝達媒体が循環される第1循環回路と、該蓄熱手段に蓄積された熱を前記融雪パネルに伝達して放出させる第2熱伝達媒体が循環される第2循環回路とを設けたことを特徴とする融雪システム。
- 前記融雪パネルが前記屋上の傾斜方向に沿って前記集熱パネルの下側に設けられていることを特徴とする請求項1記載の融雪システム。
- 前記第2熱伝達媒体を加熱する加熱手段を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の融雪システム。
- 降雪を検知する降雪センサを設け、該降雪センサの降雪検知に応じて前記第2熱伝達媒体を前記第2循環回路に循環させ前記融雪パネルから熱を放出させることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の融雪システム。
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