JP3686156B2 - フィルム巻き取り方法及びフィルム巻き取り装置 - Google Patents

フィルム巻き取り方法及びフィルム巻き取り装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カートリッジのスプール軸にフィルムを係合させて巻き取るフィルム巻き取り方法及びフィルム巻き取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、現像済みのネガフィルムは、切断されてピースネガとして顧客に返却されるようになっていた。
【0003】
一方、このようにネガフィルムを切断しない方法として、現像済みのネガフィルムをカートリッジに収容した状態で返却する方法が提案されている。
【0004】
図4〜6に示すように、カートリッジ14にはフィルムFを巻き取る樹脂成形品のスプール軸16が設けられている。
【0005】
図6(A)及び図6(B)に示されるように、スプール軸16の巻取部42には、軸線方向に沿った切り欠き部52が形成されており、巻取部42は、この切り欠き部52によって太幅の巻取部本体42Bと細幅の係合部42Aに分割されている。
【0006】
また、係合部42Aには、軸線方向の中間部で分割されてそれぞれの先端が巻取部本体42Bへ向けて切り欠き部52の開口幅を狭める方向に突出した押さえ部54が形成されている。
【0007】
一方、巻取部本体42Bには、押さえ部54の軸線方向に沿った外側に、切り欠き部52の開口幅を狭める方向に突出した突起部56が対で形成されている。この突起部56は、スプール軸の軸線方向に沿って見たときに前記した押さえ部54と重なり合うようになっている。
【0008】
図8に示すように、フィルムFの長手方向一端部には、係合孔60が穿設されている。この係合孔60は、フィルムFのトレーラー側の端部FTをスプール軸16の切り欠き部52へ挿入したときに、図6(A)に示すように、前記した突起部56がそれぞれ入り込むようになっている。また、このときフィルムFの係合孔60の間は押さえ部54が当接して、突起部56の抜け止めの役目をしてフィルムFのトレーラー側の端部FTをスプール軸16に係合させるようになっている。なお、図6(B)に示されるように、突起部56の先端56Aは、フィルムFの引出し方向(矢印R方向)と反対方向に突出した形状となってフィルムFの抜け防止が施されている。
【0009】
また、フィルムFをカートリッジ14のスプール軸16に接合するフィルム巻取装置には、図30に示すように、先端中央に爪部806Aを有する湾曲したアタッチプレート806を備えている。また、フィルムFには、係合孔60の間にアタッチプレート806の爪部806Aを引っかける長孔58が穿設されている。
【0010】
次に、フィルムFをスプール軸16に接合する手順を説明する。
先ず、図30に示すように、スプール軸16の切り欠き部52を所定方向に向け、アタッチプレート806を矢印CCW方向に回転させてアタッチプレート806の爪部806Aに引っかけられたフィルムFの先端を切り欠き部52内に挿入する。
【0011】
切り欠き部52にアタッチプレート806の先端部分が挿入されると押さえ部54が径方向外側に弾性変形し、アタッチプレート806を矢印CCW方向と反対方向に回転して切り欠き部52から引き抜くとフィルムFの先端部分が押さえ部54によって突起部56側へ付勢されて、フィルムFの係合孔60が突起部56に係合する。
【0012】
その後、スプール軸16を矢印A方向に回転することによりフィルムFがスプール軸16に巻き取られる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
図7に示すように、スプール軸16の巻取部本体42Bは複雑な形状であるため、ほぼ回転中心CPを境にして図7の左右方向に分割されるモールドで成形されるようになっており、突起部56の頂部にもモールドのパーティングラインSLによる段差57が残っている。
【0014】
この段差57は、フィルムFの挿入側が高くなっている。これは、先端56A側を高くすると、フィルムFの先端が段差に引っ掛かってフィルムFを切り欠き部52に挿入出来なくなる事態が発生するためである。なお、段差57は、フィルムFの先端が引っ掛からないように、モールドの寸法公差、ガタ等があってもかならずフィルムFの挿入側が高くなるような寸法に設定されている。
【0015】
ところで、アタッチプレート806の駆動に何らかの不具合が生じたような場合や、スプール軸16が正規の位置よりも若干量ずれた位置で停止されたような場合に、図34に示すように係合孔60が突起部56に半係りになったり、図5に示すように、係合孔60が突起部56に係らないことが想定される。
【0016】
図35に示すように、係合孔60が突起部56の段差57にも係らない場合には、その後スプール軸16を回転した時にフィルムFの巻き取りが行われないので、係合孔60が突起部56に係合していないことが判るので問題とはならない(フィルムFを一旦引き戻して再度係合動作を行えば良い。)。
【0017】
一方、図34に示すように段差57に係合孔60が引っ掛かった半係状態では、スプール軸16を回転することで半係状態のままでフィルムFを巻き取ることができるが、再びフィルムFを引き出したときにスプール軸16からフィルムFが外れてしまい、後工程の機械に悪影響を及ぼす虞れがある。さらに、半係りのスプール軸16を回転させた場合、カートリッジ14のなかでフィルムFがスプール軸から完全に外れてしまうことも想定され、この場合には、カートリッジ14を分解しなければフィルムFを取り出せなくなる。
【0018】
本発明は上記事実を考慮し、スプール軸にフィルムを係止した時の半係りを防止することのできるフィルム巻き取り方法及びフィルム巻き取り装置を提供することが目的である。
【0019】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、写真フィルムの先端をカートリッジのスプール軸に設けられた切り欠き部に挿入し、前記写真フィルムの先端近傍に形成されたフィルム係止孔を前記切り欠き部に設けられた突起部に係合させ、前記スプール軸を回転させて前記写真フィルムを前記スプール軸に巻き取るフィルム巻き取り方法であって、前記写真フィルムの先端を前記切り欠き部の所定位置まで挿入した後、前記スプール軸をフィルム巻き取り方向に第1の所定角度回転させ、次に前記スプール軸をフィルム巻き取り方向とは反対方向に第2の所定角度回転させる予備巻き取り動作を行った後、前記スプール軸をフィルム巻き取り方向に回転させる本巻き取り動作を行うことを特徴としている。
【0020】
請求項1に記載のフィルム巻取方法では、先ず、写真フィルムの先端をスプール軸に設けられた切り欠き部の所定位置まで挿入する。
【0021】
その後、スプール軸をフィルム巻き取り方向に第1の所定角度回転させ、次にスプール軸をフィルム巻き取り方向とは反対方向に第2の所定角度回転させる予備巻き取り動作を行う。
【0022】
予備巻き取り動作を行った後、再びスプール軸をフィルム巻き取り方向に回転させる本巻き取り動作を行う。
【0023】
ここで、写真フィルムの先端をスプール軸に設けられた切り欠き部の所定位置まで挿入したとき、フィルム係止孔がスプール軸の突起部に正しく係合すれば、スプール軸をフィルム巻き取り方向に連続回転させることにより写真フィルムはスプール軸に巻き取られる。
【0024】
ところが、何らかの不具合によりフィルム係止孔がスプール軸の突起部に半係状態となっている場合には、スプール軸をフィルム巻き取り方向とは反対方向に第2の所定角度回転させることによりフィルム係止孔がスプール軸の突起部に正しく係合する。このため、スプール軸をフィルム巻き取り方向に回転させる本巻き取り動作を行うことにより(スプール軸をフィルム巻き取り方向に連続回転させることにより)、写真フィルムはスプール軸に巻き取られる。
【0025】
さらに、何らかの不具合によりフィルム係止孔がスプール軸の突起部に係っていない場合には、スプール軸を巻き取り方向に第1の所定角度回転させたときに、写真フィルムの先端は切り欠き部から抜け出る。このため、本巻き取り動作を行っても(スプール軸をフィルム巻き取り方向に連続回転させても)写真フィルムは巻き取られず(スプール軸が空回りする)、写真フィルムがスプール軸に係合していないことが判る。この場合には、写真フィルムを一旦引いて、再度写真フィルムの先端を切り欠き部の所定位置まで挿入する。
【0026】
このように、本発明では、フィルム係止孔とスプール軸の突起部とを正しく係合させた状態でのみ写真フィルムを巻き取ることができる。
【0027】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のフィルム巻き取り方法において、前記第1の所定角度が10度〜360度であり、前記第2の所定角度が20度〜360度であることを特徴としている。
【0028】
請求項2に記載のフィルム巻き取り方法では、スプール軸をフィルム巻き取り方向に10度〜360度回転させ、次にスプール軸をフィルム巻き取り方向とは反対方向に20度〜360度回転させ、その後、再びスプール軸をフィルム巻き取り方向に連続回転させることで、フィルム係止孔とスプール軸の突起部とを正しく係合させることができる。
【0029】
なお、スプール軸のフィルム巻き取り方向の回転角度が360度を越えると、写真フィルムが重なってしまい、巻き取り方向とは反対方向に回転させたときに半係りになったフィルム係止孔が突起部と正しく係合しなくなる虞れがある。一方、スプール軸のフィルム巻き取り方向の回転角度が10度よりも小さいと、スプール軸を巻き取り方向に量回転させたときに、写真フィルムの先端が切り欠き部から抜け出なくなり、次の逆回転動作の際に、新たな半係状態を形成してしまう虞れがある。
【0030】
また、スプール軸の巻き取り方向とは反対方向の回転角度が360度を越えると写真フィルムが逆巻きになる虞れがあり、回転角度が20度よりも小さいと、半係りになったフィルム係止孔が突起部と正しく係合しなくなる虞れがある。
【0031】
また、本発明では1つのスプール軸に1つの切り欠き部を設けてあるが、2以上の切り欠き部を設けても良い。この場合は、複数の切り欠き部は等間隔で配置されるのが望ましく、各切り欠き部の突起部は同一形状であるのが望ましい。なお、この場合は予備巻き取り動作における回転動作を360度まで行う必要はなく、360/N(Nは1つのスプール軸における切り欠き部の数)で良い。
【0032】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のフィルム巻き取り方法において、前記第2の所定角度が、前記第1の所定角度と同じか、より大きい値であることを特徴としている。
【0033】
請求項3に記載のフィルム巻き取り方法では、第2の所定角度が第1の所定角度と同じか、より大きい値でスプール軸の回転を行う。
【0034】
これは、巻き取りから巻き出し(巻き取り方向とは反対方向の回転)を行う上で、巻き出し動作を行うと直ぐに半係りが解消されないことがあり得る。つまり、先ず写真フィルムがスプール軸のフランジ内で遊びを使いきった後、逃げ場が無くなってからスプール軸の切り欠き部に写真フィルムが押し込まれるため、巻き取り分と同等以上(つまり、巻き取り分は殆どが遊びとなる)の巻き出しが必要となるためである。これにより、カートリッジ内で写真フィルムに遊びがあっても、半係りを確実に解消することができるようになる。
【0035】
請求項4に記載の発明は、写真フィルムの先端をカートリッジのスプール軸に設けられた切り欠き部に挿入し、前記写真フィルムの先端近傍に形成されたフィルム係止孔を前記切り欠き部に設けられた突起部に係合させ、前記スプール軸を回転させて前記写真フィルムを前記スプール軸に巻き取るフィルム巻き取り方法であって、前記写真フィルムの先端を前記切り欠き部の所定位置まで挿入した後、前記写真フィルムを前記切り欠き部から引き抜く方向に第1の所定寸法移動させ、次に前記写真フィルムを前記切り欠き部に挿入する方向に第2の所定寸法移動させる予備巻き取り動作を行った後、前記スプール軸をフィルム巻き取り方向に回転させる本巻き取り動作を行うことを特徴としている。
【0036】
請求項4に記載のフィルム巻き取り方法では、先ず、写真フィルムの先端をスプール軸に設けられた切り欠き部の所定位置まで挿入する。
【0037】
その後、写真フィルムを切り欠き部から引き抜く方向に第1の所定寸法移動させ、次に写真フィルムを切り欠き部に挿入する方向に第2の所定寸法移動させる予備巻き取り動作を行う。
【0038】
予備巻き取り動作を行った後、再びスプール軸をフィルム巻き取り方向に回転させる本巻き取り動作を行う。
【0039】
ここで、写真フィルムの先端を切り欠き部の所定位置まで挿入したとき、フィルム係止孔がスプール軸の突起部に正しく係合すれば、スプール軸をフィルム巻き取り方向に連続回転させることにより写真フィルムはスプール軸に巻き取られる。
【0040】
ところが、何らかの不具合によりフィルム係止孔がスプール軸の突起部に半係状態となっている場合には、写真フィルムを切り欠き部に挿入する方向に第2の所定寸法移動させることによりフィルム係止孔がスプール軸の突起部に正しく係合する。このため、スプール軸をフィルム巻き取り方向に回転させる本巻き取り動作を行うことにより(スプール軸をフィルム巻き取り方向に連続回転させることにより)、写真フィルムはスプール軸に巻き取られる。
【0041】
さらに、何らかの不具合によりフィルム係止孔がスプール軸の突起部に係っていない場合には、写真フィルムを切り欠き部から引き抜く方向に第1の所定寸法移動させたときに、写真フィルムの先端は切り欠き部から抜け出る。このため、本巻き取り動作を行っても(スプール軸をフィルム巻き取り方向に連続回転させても)写真フィルムは巻き取られず(スプール軸が空回りする)、写真フィルムがスプール軸に係合していないことが判る。この場合には、写真フィルムを一旦引いて、再度写真フィルムの先端を切り欠き部の所定位置まで挿入する。
【0042】
このように、本発明では、フィルム係止孔とスプール軸の突起部とを正しく係合させた状態でのみ写真フィルムを巻き取ることができる。
【0043】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のフィルム巻き取り方法において、前記第1の所定寸法が1mm以上であり、前記第2の所定寸法が1mm〜10mmであることを特徴としている。
【0044】
請求項5に記載のフィルム巻き取り方法では、写真フィルムを切り欠き部から引き抜く方向に1mm以上移動させ、次に写真フィルムを切り欠き部に挿入する方向に1mm〜10mm移動させ、その後、スプール軸をフィルム巻き取り方向に連続回転させることで、フィルム係止孔とスプール軸の突起部とを正しく係合させることができる。
【0045】
なお、写真フィルムの切り欠き部から引き抜く方向の移動量が1mmよりも小さいと写真フィルムの先端が切り欠き部から抜け出なくなる。
【0046】
また、写真フィルムの切り欠き部に挿入する方向の移動量が10mmを越えると写真フィルムが屈曲する虞れがあり、移動量が1mmよりも小さいと、半係りになったフィルム係止孔が突起部と正しく係合しなくなる虞れがある。
【0047】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のフィルム巻き取り方法において、本巻き取り動作において前記スプール軸をフィルム巻き取り方向に回転させたときに前記写真フィルムの巻き取り方向の移動の有無を検出し、前記写真フィルムの移動が検出されない場合には、前記スプール軸を所定位置で停止させて再度写真フィルムの先端を前記切り欠き部の所定位置まで移動させることを特徴としている。
【0048】
請求項6に記載のフィルム巻き取り方法では、本巻き取り動作においてスプール軸をフィルム巻き取り方向に回転させたときに写真フィルムの巻き取り方向の移動の有無をセンサー等で検出する。なお、写真フィルムの巻き取り方向の移動を検出することは、写真フィルム自体の移動を直接検出する方法の他に、スプール軸の回転トルクの変化などから間接的に検出する方法によっても良い。
【0049】
スプール軸を連続回転しているにもかかわらず写真フィルムが移動しない場合には、写真フィルムのフィルム係止孔がスプール軸の突起部から外れていることになる。写真フィルムの移動が検出されない場合には、スプール軸を所定位置で停止させて再度写真フィルムの先端を切り欠き部の所定位置まで挿入する。
【0050】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のフィルム巻き取り方法において、1本の写真フィルムを巻き取るときに予備巻き取り動作を所定回数以上反復して行った場合には警告手段で警告を行うことを特徴としている。
【0051】
請求項7に記載のフィルム巻き取り方法では、1本の写真フィルムを巻き取るときに予備巻き取り動作を所定回数以上反復して行った場合には、何らかの不具合が生じている可能性があるので警告手段で警告が行われる。
【0052】
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載のフィルム巻き取り方法において、前記予備巻き取りに先立つ写真フィルムの先端の前記スプール軸の前記切り欠き部の所定位置までの挿入を先導爪を有するフィルム導入手段によることを特徴としている。
【0053】
請求項8に記載のフィルム巻き取り方法では、フィルム導入手段の先導爪が写真フィルムの先端を先導し、写真フィルムの先端をスプール軸の切り欠き部の所定位置まで挿入する。
【0054】
請求項9に記載の発明は、カートリッジに収容され切り欠き部に突起部を有するスプール軸に、先端部にフィルム係止孔を持つ写真フィルムを巻き取るフィルム巻き取り装置であって、前記写真フィルムを前記切り欠き部に向けて移動させるフィルム導入手段と、前記スプール軸を回転させるスプール軸回転手段と、前記スプール軸をフィルム巻き取り方向に所定量回転させ、次に前記スプール軸をフィルム巻き取り方向とは反対方向に所定量回転させる予備巻き取り動作を行った後、前記スプール軸をフィルム巻き取り方向に連続回転させる本巻き取り動作を行うように前記スプール軸回転手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0055】
請求項9に記載のフィルム巻取方法では、先ず、フィルム導入手段で写真フィルムの先端をスプール軸に設けられた切り欠き部の所定位置まで挿入する。
【0056】
次に、制御手段で制御されるスプール軸回転手段は、スプール軸をフィルム巻き取り方向に所定量回転させ、次にスプール軸をフィルム巻き取り方向とは反対方向に所定量回転させ、その後、再びスプール軸をフィルム巻き取り方向に連続回転させる。
【0057】
ここで、写真フィルムの先端が切り欠き部の所定位置に挿入されたとき、フィルム係止孔がスプール軸の突起部に正しく係合すれば、スプール軸をフィルム巻き取り方向に連続回転させることにより写真フィルムはスプール軸に巻き取られる。
【0058】
ところが、何らかの不具合によりフィルム係止孔がスプール軸の突起部に半係状態となっている場合には、スプール軸をフィルム巻き取り方向とは反対方向に所定量回転させることによりフィルム係止孔がスプール軸の突起部に正しく係合する。このため、スプール軸をフィルム巻き取り方向に連続回転させることにより写真フィルムはスプール軸に巻き取られる。
【0059】
さらに、何らかの不具合によりフィルム係止孔がスプール軸の突起部に係っていない場合には、スプール軸を巻き取り方向に所定量回転させたときに写真フィルムの先端は切り欠き部から抜け出る。このため、スプール軸をフィルム巻き取り方向に連続回転させても写真フィルムは巻き取られず(スプール軸が空回りする)、写真フィルムがスプール軸に係合していないことが判る。この場合には、写真フィルムを一旦引いて、再度写真フィルムの先端を切り欠き部の所定位置に挿入する。
【0060】
このように、本発明では、フィルム係止孔とスプール軸の突起部とを正しく係合させた状態でのみ写真フィルムを巻き取ることができる。
【0061】
また、請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のフィルム巻き取り装置において、前記フィルム導入手段が先導爪を有することを特徴としている。
【0062】
請求項10に記載のフィルム巻き取り装置では、フィルム導入手段の先導爪が写真フィルムの先端を先導し、写真フィルムの先端を切り欠き部の所定位置まで挿入する。
【0063】
【発明の実施の形態】
以下に、図を参照しながら本実施形態に係るフィルム巻取装置10を説明する。
【0064】
図1乃至図3に示すように、フィルム巻取装置10には、後述する現像済みのフィルムFの束を自動的に送りだす自動フィルム供給装置100、後述するコンテナ200を装填するコンテナ装填部300、後述するカートリッジ14を保持するネスト部400、自動フィルム供給装置100から送り出されたフィルムFをネスト部400へ搬送するフィルム搬送装置700、ネスト部400からカートリッジ14を排出するカートリッジ排出口2、装置の操作方法、動作状況、警告等を表示する表示装置4、機器の操作を行うスイッチ類の設けられた入力部6、割込み処理等を行う場合のフィルムFを保持するフィルム受け部8が設けられている。
(カートリッジ及びフィルム)
まず、本実施形態のフィルム巻取装置10に用いるカートリッジ14及びフィルムFの概略を図4乃至図8を参照しながら説明する。
【0065】
図4(A)乃至図4(C)及び図5に示されるように、カートリッジ14は、カバー18A、18Bを重ね合わせて略円筒状に形成されたケーシング20を備えている。このケーシング20は、接線方向に突出した突出部22を備え、この突出部22の先端には、ケーシング20の軸線方向に沿ったスリット状の挿通口28が形成されている。この挿通口28は、通常、ドア30によって閉止されており、これによってケーシング20内が遮光状態となっている。また、ケーシング20内のスプール軸16は、ケーシング20の軸方向の両端を閉塞する側壁24、26に回転可能に支持されている。
【0066】
図4(B)、図4(C)及び図5に示すように、突出部22には、側壁24、26の間にドアシャフト32が掛け渡されて回転可能に支持されている。このドアシャフト32はドア30と一体回転するようになっており、ドアシャフト32と共にドア30が回動して挿通口28が開閉される。なお、ドアシャフト32の側壁24、26から露出した先端には、ドアシャフト32を回転する手段(後述するドアドライバ442)の係合用のキー孔34が形成されている。
【0067】
このケーシング20は、側壁24、26のドアシャフト32の支持位置、スプール軸16の支持位置及び突出部22と反対側の端部を結ぶ線に沿ってカバー18A、18Bに分割されている。
【0068】
また、図4(C)に示されるように、ケーシング20の一方の側壁26の突出部22と反対側の端部には、カバー18A、18Bに形成された切欠によってノッチ孔36が形成され、また、カバー18Bには、このノッチ孔36を覆う表示板38が延設されている。この表示板38は、ケーシング20の軸心側が細幅の接合部38Aで結合され、外周部側が太幅の接合部38Bで結合されている。
【0069】
この表示板38は、カートリッジ14内に現像処理の終了したフィルムFを収容しているときには、接合部38A側を切り離し、表示板38をノッチ孔36内へ押し込み折り曲げるようになっている。これによって、カートリッジ14内のフィルムFが現像の終了したものであるか、現像処理前のものであるかをケーシング20の外から判断できるようにしている。
【0070】
また、側壁26には、スプール軸16の周囲に表示孔40A、40B、40C、40Dが等間隔で穿設されている(以下総称するときには「表示孔40」と言う)。これらの表示孔40は、カートリッジ14に収容しているフィルムFがいずれの状態であるかを表示するのに用いられる。例えば、丸孔の表示孔40Aは、未露光、半円状の表示孔40Bは一部露光済、X状の表示孔40Cは露光済で未現像、矩形状の表示孔40Dは現像済であることを示す。これによって、カートリッジ14内に収容しているフィルムFが何れの露光状態又は処理状態にあるかを判断することができるようになっている。
【0071】
一方、図6(A)及び図6(B)には、ケーシング20内に配置しているスプール軸16を示している。このスプール軸16は、軸方向(図6(A)の紙面左右方向)の中間部がフィルムFを巻き取る巻取部42であり、この巻取部42の両側には、フランジ部44が設けられている。
【0072】
図6(A)に示すように、フランジ部44には、弾性変形可能な薄肉の樹脂で形成された可撓性フランジ72が取り付けられている。
【0073】
また、スプール軸16には、ケーシング20の側壁26側の端部に小径のリング48が取り付けられている。図4(C)及び図6(B)にも示すように、このリング48には、半径方向の外方に所定幅で突出する白色板50が一体的に設けられている。図4(C)に示されるように、この白色板50は、スプール軸16を中心にした回転位置によって何れかの表示孔40と重なって、重なった表示孔40内に白色部分を露出する。この白色板50の露出位置によって前記したカートリッジ14内のフィルムFの処理状態を明示している。
【0074】
図5に示すように、リング48には歯車部48Aが形成されており、ドア30が閉められるとカバー18Bに取り付けられたスプールロック76が歯車部48Aに噛み合い、所定以下のトルクでは回転しないようになっている。一方、ドア30が開けられるとスプールロック76が歯車部48Aから離れ、スプール軸16はスムーズに回転できるようになっている。
【0075】
図6(A)及び図6(B)に示されるように、スプール軸16の巻取部42には、軸線方向に沿った切り欠き部52が形成されており、巻取部42は、この切り欠き部52によって太幅の巻取部本体42Bと細幅の係合部42Aに分割されている。また、係合部42Aには、軸線方向の中間部で分割されてそれぞれの先端が巻取部本体42Bへ向けて切り欠き部52の開口幅を狭める方向に突出した押さえ部54が形成されている。
【0076】
一方、巻取部本体42Bには、押さえ部54の軸線方向に沿った外側に、切り欠き部52の開口幅を狭める方向に突出した突起部56が対で形成されている。この突起部56は、スプール軸の軸線方向に沿って見たときに前記した押さえ部54と重なり合うようになっている。
【0077】
図7に示すように、巻取部本体42Bの突起部56の頂部にはモールドのパーティングラインPLによる段差57が残っている。この段差57は、フィルムFの挿入側(図7の矢印R方向側)が高くなっている。
【0078】
図4(B)及び図5に示すように、ケーシング20の外周面には、ラベル78が貼り付けられている。図4(B)に示すように、ラベル78には、カートリッジ14を識別するためのカートリッジID(識別番号)の含まれたバーコード80がカバー18B側に2段印刷されている。
【0079】
図8に示すように、フィルムFのトレーラー側の端部FTには、幅方向の中央部にフィルムFをスプール軸16へ係止する(アタッチする)ときに用いられるアタッチプレート806の爪部806A(図30参照)を引っ掛ける長孔58が穿設されている。
【0080】
この長孔58の幅方向の両側には、係合孔60が穿設されている。この係合孔60は、フィルムFのトレーラー側の端部FTをスプール軸16の切り欠き部52へ挿入したときに、図6(A),(B)に示すように、前記した突起部56がそれぞれ入り込むようになっている。また、このときフィルムFの係合孔60の間は押さえ部54が当接して、突起部56の抜け止めの役目をしてフィルムFのトレーラー側の端部FTをスプール軸16に係合させるようになっている。
【0081】
なお、図6(B)、図7に示されるように、突起部56の先端56Aは、フィルムFの引出し方向(矢印R方向)と反対方向に突出した形状となってフィルムFの抜け防止が施されている。
【0082】
フィルムFは、トレーラー側の端部FTが前記したようにスプール軸16に係合した状態でスプール軸16に巻き取られてカートリッジ14内に収容される。
【0083】
図4(A),(C)に示すように、カートリッジ14には、側壁24、26から露出するスプール軸16の端面にキー孔62が形成されており、このキー孔62に係合した場合にスプール軸16に回転力を伝達することができるようになっている。
【0084】
なお、図8に示されるように、フィルムFには、画像コマ64の位置を明示するパーフォレーション66が所定間隔で幅方向の一端部に形成されており、このパーフォレーション66は、画像の露光やプリント作業を行うときの画像コマ64の位置決めに用いられるようになっている。
【0085】
また、最終の画像コマ64より端部FT側には、前記パーフォレーション66と反対側にアラウンドパーフォレーション68が穿設されており、この位置よりもトレーラー側には画像が記録されていないこと、または画像を記録しないことを明示している。
【0086】
また、フィルムFには、トレーラー側の端部FTから一定の間隔Tだけ離れた位置にデタッチパーフォレーション70が穿設されており、このデタッチパーフォレーション70を検出すればフィルムFのトレーラー側の端部FTの位置を正確に判断できるようにしている。なお、フィルムFのトレーラー側の端部FTの幅方向の両端は、スプール軸16の切り欠き部52への挿入を容易にするために傾斜している。
【0087】
さらに、このフィルムFには、透明な磁気記録層が設けられており、フィルムFの幅方向の両端部で、画像コマ64に掛からない領域を磁気トラックとして用いるようになっている。
【0088】
ここで、パーフォレーション66の形成されている側には現像所用の磁気トラック80が設けられている。また、パーフォレーション66の形成されている側とは反対側には、カメラ用の磁気トラック82が設けられている。
【0089】
また、端部FT側の画像コマ64のパーフォレーション66よりも端部FT側、及び端部FR側の画像コマ64のパーフォレーション66よりも端部FR側には、それぞれフィルムFを識別するためのフィルムIDを記録する磁気トラック88が設けられている。さらに、これら磁気トラック88の反対側には、バーコード90が設けられている。このバーコード90は、フィルムFを識別するためのフィルムIDを含むものであり、フィルムFの製造段階で予め潜像として形成されており、現像処理することで顕像化されるものである。
【0090】
さらに、フィルムFには、磁気トラック82と同じ位置に、バーコード92が記録されている。このバーコード92は、画像コマ64のコマナンバー、製造メーカー、フィルム種等を表すものであり、フィルムFの製造段階で予め潜像として形成されており、現像処理することで顕像化されるものである。
(自動フィルム供給装置)
図1及び図9に示すように、自動フィルム供給装置100には、フィルムFの束をセットするセット部102を備えており、セット部102には、フィルムFの束を大きく湾曲させるためのローラ104が複数本立設されている。
【0091】
図9に示すように、自動フィルム供給装置100は、フィルムFの束のトレーラ側の端部FT付近を保持するためのフィルムホルダ116を備えている。図10に示すように、このフィルムホルダ116は薄肉板材が略コ字型に屈曲されており、屈曲された両脚部116AがフィルムFのエッジ部へ挟持力を付与して多数のフィルムFを積層状態で保持するようになっている。これらの脚部116A間の間隔は先端部にかけて次第に狭くなるように形成されている。
【0092】
図10及び図11に示すように、このフィルムホルダ116は、その中間部から立設されるピン118が回動アーム122を貫通し、先端部にストツパ124が固定されている。また、このピン118の回りには圧縮コイルばね126が介在されてフィルムホルダ116を回動アーム122から離間する方向へと付勢している。
【0093】
回動アーム122は、フィルムFの長手方向と平行な軸心を有する回転軸128へその一端が固着されている。この回転軸128は無端ベルト129を介してモータ131へと連結されて回転駆動力を受け、図10に示される如く初期位置である立設状態から送り出し状態である平伏状態(2点鎖線で図示)へと図10の矢印CCW方向及び矢印CCW方向とは反対方向に回転できるようになっている。
【0094】
送り出し状態では、フィルムホルダ116がフィルムFの幅方向を水平状態とし、かつテーブル112上へとその一部が露出される送り出しローラ132へと最外側のフィルムFの先端部を押圧できるようになっている。
【0095】
図9及び図11に示すように、テーブル112にはレバー138A付きのスイッチ138が設けられており、フィルムホルダ116が平伏状態とされたときにフィルムホルダ116に保持されたフィルムFがテーブル112上に突出したレバー138Aを押してスイッチをオンするようになっている。図11に示すように、スイッチ138は制御装置140に連結されており、これによりフィルムホルダ116にフィルムFが保持されているか否かを検出することができる。
【0096】
なお、この送り出しローラ132は図10及び図11に示される如く無端ベルト134を介して後述するフィルム搬送装置700のモータ720と連結されており、モータ720の駆動力によって最外側のフィルムFをフィルム搬送装置700へと送り出すようになっている。
【0097】
自動フィルム供給装置100は、図1に示すように矢印B方向側へ開くカバー136を備えており、カバー136を開くことで内部が開放されると共に、後述するフィルム搬送装置700のフィルム入口700A(図11参照)が露出するようになっている。
【0098】
一方、テーブル112には、図11に示すようにマイクロスイッチ142が設けられている。このマイクロスイッチ142は、制御装置140に連結しており、カバー136(図11には図示せず)の開閉を検出する。
【0099】
なお、図1及び図9に示すように、自動フィルム供給装置100の矢印R方向側の側面には、フィルム受け部8が設けられている。フィルム受け部8には、フィルムFを受ける支持ローラ9が回転自在に取り付けられている。
(コンテナ)
図12、図13及び図14に示すように、コンテナ200は、本体202と、この本体202に着脱自在とされたカバー204とから構成されており、各々合成樹脂の成形品である。
【0100】
図13に示すように、本体202は円筒状を呈しており、外周側にはカートリッジ14を収納する複数個のカートリッジ格納部206が周方向に沿って所定間隔で20個設けられている。カートリッジ格納部206は、カートリッジ14をカバー204側から軸方向に沿って挿入可能なように開口している。
【0101】
カートリッジ格納部206には、収納したカートリッジ14のバーコード80が見えるように外周側に窓208が形成されている。図12に示すように、この窓208の近傍には、カートリッジ格納部206の番号206A(本実施形態では1〜20番)が付与されている。
【0102】
図15(A)及び(B)に示すように、カートリッジ格納部206の内壁面には、カートリッジ押え214が設けられている。このカートリッジ押え214は、本体202の一部を弾性変形可能な板バネ状に突出させたものであり、カートリッジ格納部206に収納されたカートリッジ14(図示せず)を所定の力で反対側の内壁面に押し付けるようになっており、これにより逆さまにした時でもカートリッジ14が不用意に飛び出さないようになっている。
カートリッジ格納部206には、底部の中央に丸孔216が形成されており、収納したカートリッジ14の表示板38と対向する位置に突起218が形成されており、カートリッジ14をカートリッジ格納部206へ所定以上の力で押し込むと、突起218に押された表示板38がノッチ孔36内へ折り曲げられるようになっている。なお、表示板38がノッチ孔36内へ折り曲げられているカートリッジ14は、内部のフィルムFが現像処理済みである事を示している。
【0103】
図14に示すように、本体202には、カバー204の取り付け側とは反対側に大径のリングギヤ220及びスリット円板222が同軸的に設けられている。スリット円板222には、各カートリッジ格納部206に対応した位置に位置決め用のスリット224が形成されている。これらスリット224の内の一つは幅が広く形成されており、回転方向の位置決めに用いられる基準用のスリット224Aとされている。
【0104】
図13及び図14に示すように、カバー204は、リング状の押え板226と、本体202へカバー204を取り付けるための円板状のロックプレート228とから構成されている。ロックプレート228は、押え板226の内周部に、相対回転可能に取り付けられており、外周側の3ヵ所に爪230が設けられている。これらの爪230は、本体202に設けられた切欠232に挿入されるようになっており、これらの爪230を軸方向に沿って切欠232に挿入し、ロックプレート228と本体202とを相対回転させることにより、カバー204が本体202へ取り付くようになっている。なお、ロックプレート228には、ロックプレート228を回転させる場合に、指を入れるための穴237が一対形成されている。
【0105】
図12に示すように、押え板226には、径方向に沿って延びて外周側の先端がテーパー状とされた突起236と、この突起236とは反対側に設けられ外周側に幅広部分を有する突起238と、が形成されている。
【0106】
また、押え板226には、カートリッジ14を出入可能とする開口233が一つ形成されており、突起236,238を除く他の部分には、カートリッジ格納部206と同じピッチで小孔234が形成されている。
(コンテナ装填部)
図16に示すように、コンテナ装填部300は、コンテナ200を収容するフレーム304と、このフレーム304に取り付けられ矢印L方向に開閉可能なコンテナカバー302を備えており、コンテナカバー302を開けることでコンテナ200をフレーム304内に装填可能となる。
【0107】
図16及び図17に示すように、フレーム304は上部が開放されており、内部には、コンテナ200の本体202を回転可能に支持する一対のローラ305が設けられている。
【0108】
図17及び図18に示すように、フレーム304の矢印F方向側の側板306及び矢印B方向側の側板310の内面には、コンテナガイド板307,309が取り付けられている。コンテナガイド板307には、案内溝307Aが形成されている。この案内溝307Aは、上下方向に沿って延びており、コンテナ200の突起236が係合するようになっている。
【0109】
なお、案内溝307Aにコンテナ200の突起236を合わせて挿入すると、コンテナ200の開口233が後述するネスト部400の側方に位置するようになっている。
【0110】
また、側板306の矢印F方向側には、後述するネスト部400が設けられており、側板310の矢印B方向側には、後述する押圧装置600が設けられている。
【0111】
図16に示すように、フレーム304の上部には、コンテナカバー302の開閉を検出するマイクロスイッチ314が取り付けられている。このマイクロスイッチ314は、制御装置140(図示せず)に連結されており、コンテナカバー302が正しく閉められるとスイッチがオンするようになっている。
【0112】
図16及び図17に示すように、側板310の外側には、モータ316が取り付けられている。モータ316の回転軸はフレーム304の内側に突出しており、先端にはコンテナ200のリングギヤ220に噛み合う小ギヤ318が取り付けられている。なお、このモータ316はパルスモータである。
【0113】
図19に示すように、側板306には上下一対のピン320が取り付けられており、これらのピン320はスライド板322の長孔321を貫通している。これにより、スライド板322は側板306に対して所定寸法スライド可能となっている。
【0114】
図18及び図19に示すように、スライド板322は、同じく側板306に取り付けられたサブフレーム324に取り付けられたスプリング326によって上方に付勢されている。図16に示すように、スライド板322は、コンテナカバー302が閉められるとコンテナカバー302の下面に取り付けられた突起328によって所定寸法下方へ押し下げられる。
【0115】
図18及び図19に示すように、サブフレーム324には水平方向に軸330が設けらており、この軸330には、ストッパー334が所定範囲回転可能に支持されている。
【0116】
ストッパー334は、サブフレーム324に取り付けられたスプリング332によって図18の時計回り方向(矢印CW方向)に付勢されており、図19及び図18に示すようにスライド板322が押し下げられていない状態では、図18に示すように下端の爪部334Aがスライド板322の孔336から内方に突出して孔336の下縁に引っ掛かっている。ここで、コンテナカバー302が開けられている状態でコンテナ200を挿入すると、図18に示すようにコンテナ200の下端がストッパー334の爪部334Aに載せられる。この状態では、コンテナ200のリングギヤ220が小ギヤ318よりも僅か上方に位置し、コンテナ200の外周が一対のローラ305から僅かながら離間している。
【0117】
次に、コンテナカバー302を閉めると、図16に示すように、突起328がスライド板322を押し下げ、図20に示すようにスライド板322の孔336からストッパー334の爪部334Aが外れて図20の時計回り方向と反対方向に回転し、コンテナ200が僅かに落下して一対のローラ305に支持されると共にリングギヤ220が小ギヤ318に噛み合う。なお、図16に示すように、コンテナカバー302の内側には、コンテナ200を下方に向けて付勢する板バネ337が取り付けられており、リングギヤ220と小ギヤ318との噛み合いを確実なものとしている。また、図示はしないが、フレーム304には、コンテナカバー302を閉めた際にコンテナカバー302をロックするロック手段が設けられている。
【0118】
このように、本実施形態では、コンテナ200のリングギヤ220を小ギヤ318に噛み合わせる際のコンテナ200の落下寸法が短いので、リングギヤ220及び小ギヤ318に衝撃がかからず、リングギヤ220及び小ギヤ318の歯の破損を防止することができる。
【0119】
なお、コンテナカバー302を開け、コンテナ200を引き上げると、スプリング332に付勢されたストッパー334が時計回り方向に回転して爪部334Aがスライド板322の孔336から内方に突出し、スライド板322が上方にスライドして孔336の下縁に爪部334Aが引っ掛かる(初期位置に戻る。)。
【0120】
図16及び図17に示すように、側板306の内側には、コンテナ200の有無を検出するレバー付きのマイクロスイッチ338が取り付けられている。このマイクロスイッチ338は制御装置140(図示せず)に連結されており、コンテナ200のリングギヤ220が小ギヤ318に噛み合う位置まで落下するとレバーが押されてスイッチがオンするようになっている。
【0121】
図16及び図17に示すように、側板310の内側には、コンテナ200のスリット224が通過する位置に透過型の光センサ340,342が近接して設けられている。これらの光センサ340,342は、制御装置140(図示せず)に連結されている。
【0122】
光センサ340は、収納部206の位置決めに用いられ、光ビームがスリット224を透過してから所定角度回転して停止する位置で、本体202の何れかの収納部206が押え板226の開口233に対応する。
【0123】
一方、光センサ342はコンテナ200の原点検出用であり、幅広の基準用のスリット224Aが光センサ340,342に対向し、両方の光ビームとがスリット224Aを透過してから所定角度回転して停止する位置で、1番の収納部206が開口233に対応するようになっている。
【0124】
本実施形態では、光ビームがスリット224又はスリット224Aを透過して光センサ340又は光センサ340,342によって検出された瞬間にコンテナ200が停止するのではなく、光ビームが検出されるとモータ316が減速し、所定角度回転してから(制御装置140がモータ316に所定個数の駆動パスルを送ってから)コンテナ200の回転を停止するようになっている。これは、比較的早いスピードで回転しているコンテナ200を瞬間的に停止すると、コンテナ200のリングギヤ220と駆動用の小ギヤ318とが歯飛びを起こす可能性があり、これを回避するためである
また、ネスト部400の下方には、バーコードリーダー212が配置されている。バーコードリーダー212は、開口233(後述するネスト部400のネスト404の側方(図16の紙面裏側))に対向するカートリッジ14から時計回り方向へ2番目のカートリッジ14のバーコード80を読み取るようになっている。
【0125】
制御装置140は、基準用のスリット224Aを検出した後、コンテナ200を所定の方向へ回転させて通過するスリット224の数を光センサ340でカウントすると共にカートリッジ14のバーコード80を読み取り、何番の収納部206が開口233に対応しているか、また、何番の収納部206が空であるかを判断でき、さらに、開口233に対応しているカートリッジ14のIDも判断できる。
(ネスト部400)
図17及び図21に示すように、ネスト部400には、カートリッジ14を保持するネスト404が設けられている。ネスト404は、コンテナ装填部300側及びコンテナ装填部300側の反対側が開放されており、一端が軸408に固着している。図19及び図21に示すように、軸408は、コンテナ装填部300の側板306及び側板306と平行に配置されたフレーム406に回転自在に支持されており、図19の時計回り方向及び時計回り方向とは反対方向に回転可能となっている。
【0126】
図21に示すように、この軸408は、ギヤ409及びギヤ411を介してモータ410の軸410Aに連結されている。このモータ410は、制御装置140(図示せず)によって制御される。
【0127】
図21及び図22に示すように、モータ410の軸410Aには、扇型のシャッタ板413が取り付けられており、軸410Aの外周側にはシャッタ板413に対応して透過型の光センサ415,417が所定間隔で設けられている。これらシャッタ板413及び光センサ415,417によって、ネスト404の回転位置が検出される。
【0128】
ここで、通常は、図16に示すようにネスト404は軸408の矢印R方向側に位置しており、上側及びコンテナ装填部300側からカートリッジ14を収容可能となっている。
【0129】
また、図1及び図2に示すように、ネスト部400は、カバー401を開放することで、内部を露出することができるようになっており、カバー401を開放して、カートリッジ14をネスト404に収容したり、ネスト404から取り外したりできる。
【0130】
図16に示すように、ネスト404の下側には、ネスト404内のカートリッジ14の有無を検出するためのアーム付光センサ412が設けられており、アーム付光センサ412のレバーがネスト404の底部に形成された孔からネスト404内に突出している。このアーム付光センサ412は制御装置140(図示せず)に連結されており、カートリッジ14がネスト404内に収容されるとレバーが押されて遮光状態となり、カートリッジ14が収容されていることを検出する。
【0131】
図22に示すように、軸408の矢印L方向側には第1の傾斜面416が設けられており、図1及び図22に示すように、傾斜面416の下端には、第2の傾斜面418が設けられている。
【0132】
したがって、カートリッジ14を収容したネスト404を時計回り方向と反対方向に(約90°以上)回転すると、カートリッジ14は、第1の傾斜面416を介して第2の傾斜面418の下端に滑り落ちる。図22に示すように、第2の傾斜面418の下端には、制御装置140(図示せず)に連結されたフォトダイオード420及びLED422が配置されており、カートリッジ14が第2の傾斜面418の下端に滑り落ちると、LED422からフォトダイオード420へ照射される光ビームが遮られて、カートリッジ14が排出されたことが検出され、表示装置4に表示されるようになっている。
【0133】
図21及び図22に示すように、フレーム406には、ネスト404に収納されたカートリッジ14のスプール軸16(図示せず)と同軸にスプールドライバ440が設けられており、ドアシャフト32(図示せず)と同軸にドアドライバ442が設けられている。
【0134】
スプールドライバ440のネスト404側の先端には、径方向外側に突出する突起440Aが設けられており、スプール軸16のキー孔62(図4参照)に係合するようになっている。
【0135】
一方、スプールドライバ440のネスト404側とは反対側の端部には、突起440Aに対して位置決めされたスリット円板444が取り付けられている。フレーム406には、このスリット円板444に対応して透過型の光センサ446,448が取り付けられている。光センサ446,448は制御装置140(図示せず)に連結されており、スリット円板444の図示しないスリットが光センサ446に対向して光センサ446がオン(光ビームが透過する状態)になる回転位置ではスプール軸16の切り欠き部52に後述するアタッチプレート806が挿入可能となり、光センサ448がオン(光ビームが透過する状態)になる回転位置ではスプール軸16の白色板50が現像済であることを示す矩形状の表示孔40Cから露出するようになっている(スプール軸16がチャッキング位置にあることを示している。)。
【0136】
なお、スプールドライバ440は、図22に示すように、ギヤ445、ギヤ447、ギヤ449及びギヤ451を介してモータ450に連結されている。なお、このモータ450は、制御装置140(図示せず)に連結されて制御される。また、ギヤ445とスプールドライバ440との間には、図示しないトルクリミッタが介在している。
【0137】
図21に示すように、ドアドライバ442は、径方向外側に突出する突起443が先端に設けられており、ドアシャフト32のキー孔34(図4参照)に係合可能となっている。
【0138】
また、シャフト442の端部には、位置決めされたシャッタ板452が取り付けられている。図21及び図22に示すように、フレーム406には、このシャッタ板452に対応して透過型の光センサ454,456が取り付けられている。光センサ454,456は制御装置140(図示せず)に連結されており、ドア30の回転方向の位置を検出している。
【0139】
なお、ドアドライバ442は、制御装置140(図示せず)によって制御されるモータ(図示せず)によって回転される。
(押圧装置600)
図23及び図24に示すように、押圧装置600は、側板310の外側に取り付けられる箱状のケーシング604を備えている。ケーシング604の内側には、一対の角柱部材606,608及びこれら角柱部材606,608を互いに連結する一対の側板610,611からなる第1スライド部材612が配設されており、第1スライド部材612の内側には、略コ字状に形成された第2スライド部材614が配設されている。
【0140】
ケーシング604には、側板310と直交方向に配置される一対のガイドシャフト616が取り付けられている。
【0141】
第2スライド部材614の互いに対向する側壁614A,614Bには、鍔付きのスライドブッシュ618が取り付けられており、このスライドブッシュ618にガイドシャフト616が挿入されている。これにより、第2スライド部材614は、ガイドシャフト616に沿って所定寸法スライド自在となっている。
【0142】
また、第1スライド部材612にも鍔付きのスライドブッシュ618が取り付けられており、このスライドブッシュ618にガイドシャフト616が挿入されている。これにより、第1スライド部材612もガイドシャフト616に沿って所定寸法スライド自在となっている。
【0143】
第2スライド部材614には、ガイドシャフト616と平行にラック620が取り付けられており、反対側にはシャッタ板622が取り付けられている。ラック620には、ケーシング604に取り付けられたモータ624で回転されるピニオンギヤ626が噛み合っている。このため、モータ624を回転させることで、第2スライド部材614を矢印F方向及び矢印B方向にスライドさせることができる。
【0144】
第1スライド部材612の角柱部材608にはワンウェイクラッチ627が取り付けられ、反対側の角柱部材606にはベアリング628が取り付けられており、第1スライド部材612にはこれらワンウェイクラッチ626及びベアリング628を介して押圧シャフト630が支持されている。この押圧シャフト630は、コンテナ200に格納されたカートリッジ14をネスト404へ押し出す役目をしている。
【0145】
本実施形態の押圧シャフト630は、ワンウェイクラッチ626の作用によって図24に示すように、矢印CCW方向(スプール軸16のフィルムFの巻取方向)にのみ回転可能となっており、反対方向には回転不能となっている。
【0146】
なお、押圧シャフト630は、第2スライド部材614の側壁614A,614B、ケーシング604及び側板310を貫通している。
【0147】
また、ケーシング604には、モータ624と反対側に、透過型の光センサ636,638が取り付けられている。光センサ636,638は制御装置140(図示せず)に連結されており、シャッタ板622が光を遮ることで、スイッチがオンするようになっている。なお、光センサ636は、第2スライド部材614の矢印F方向側の停止用に用いられ、光センサ638は、第2スライド部材614の矢印B方向側の停止用に用いられる。
【0148】
ここで、第2スライド部材614が矢印B方向にスライドして停止すると、押圧シャフト630の先端は、コンテナ200の丸孔216から引き出されてコンテナ200は回転可能な状態となる。
【0149】
第1スライド部材612の角柱部材608と第2スライド部材614とはガイドシャフト616に外装されたスプリング642で連結しており、第2スライド部材614と共に第1スライド部材612がスライドするようになっている。
【0150】
ここで、第2スライド部材614が矢印F方向にスライドすると、押圧シャフト630がコンテナ200の丸孔216を挿通してカートリッジ格納部206に収納されたカートリッジ14のスプール軸16に当接してカートリッジ14をネスト404へ押し出し、スプール軸16が押圧シャフト630とスプールドライバ440とで挟持される。この状態では、スプリング642が所定量圧縮され、スプール軸16は所定のチャッキング力(本実施形態では600gf)で挟持されることになる。
【0151】
スプールドライバ440の先端は45度に面取りされており、押圧シャフト630の先端はスプールドライバ440の先端よりも鋭角なテーパー状に形成されている。
【0152】
ここで、スプールドライバ440をスプール軸16のキー孔62に係合する場合には、上記チャッキング力を作用させた状態でスプールドライバ440をスプール軸16がフィルムFを送りだす方向に回転させる。このとき押圧シャフト630は、ワンウェイクラッチ626によって同方向の回転が阻止されている。したがって、スプール軸16が停止した状態でスプールドライバ440のみが回転し、1回転以内にスプールドライバ440の突起440Aがキー孔62のキー溝に一致してスプールドライバ440がキー孔62に係合する。スプール軸16は、スプールドライバ440側に付勢されているため、スプールドライバ440がキー孔62に係合するとスプール軸16(カートリッジ14)が所定寸法スプールドライバ440側へ移動し、押圧シャフト630が連結している第1スライド部材612の側板610に形成されたシャッタ板644が、ケーシング604に取り付けられた透過型の光センサ646の光ビームを遮って、スプールドライバ440がキー孔62に係合したことを検出する。なお、この光センサ646は制御装置140(図示せず)に連結されている。
(カートリッジ収納装置)
図21に示すように、フレーム406には、カートリッジ14をコンテナ200へ戻すためのカートリッジ格納装置424が設けられている。カートリッジ格納装置424は、スライド板426を備えており、スライド板426はフレーム406に矢印B方向及び矢印F方向へスライド可能に取り付けられている。図21及び図22に示すように、スライド板426にはラック428が取り付けられており、図21に示すように、ラック428にはピニオンギヤ430が噛み合っている。このピニオンギヤ430は、回転軸431、ギヤ433、ギヤ435を介してモータ432の回転軸432Aに取り付けられている。なお、モータ432は、制御装置140(図示せず)で回転が制御されるようになっている。
【0153】
図21及び図22に示すように、スライド板426にはシャッタ板438が取り付けられており、このシャッタ板438に対応して透過型の光センサ434,436が設けられている。なお、光センサ434,436は制御装置140(図示せず)に連結されている。
【0154】
図21に示すように、スライド板426のネスト404側の端部には一対の突出部426Aが設けられている。
【0155】
スライド板426が矢印F方向に移動して光センサ436の光ビームが遮光され、光センサ434の光ビームが透過状態となると、突出部426Aはカートリッジ14から退避した状態となる。
【0156】
また、押圧シャフト630が矢印B方向に移動してカートリッジ14から離間し、その後スライド板426が矢印B方向に移動して光センサ434の光ビームが遮光状態で、かつ、光センサ436の光ビームが透過状態となると、カートリッジ14は矢印B方向へ所定寸法押し出されて、スプールドライバ440及びドアドライバ442がカートリッジ14から離間する。したがって、この状態では、ネスト404を回転させてカートリッジ14を第1の傾斜面416へ排出することが可能となる。
【0157】
ここからさらにスライド板426が矢印B方向に移動し、光センサ434の光ビーム及び光センサ436の光ビームが透過状態となると、ネスト404のカートリッジ14がコンテナ200のカートリッジ格納部206に完全に押し込まれる。
(フィルム搬送装置)
図25及び図26に示すように、フィルム搬送装置700は、自動フィルム供給装置100とネスト部400との間に設けられており、水平に配置される下ガイド702と、この下ガイド702の上部に蝶番704によって開閉可能に取り付けられる上ガイド706とを備えている。
【0158】
下ガイド702には、矢印L方向及び矢印R方向に沿って直線状に延び、フィルムFよりも若干量幅広とされた浅溝708が形成されている。浅溝708はフィルムFの搬送経路であり、自動フィルム供給装置100側から搬送ローラ710A,712A,714A,716A,718Aが所定間隔で設けられている。搬送ローラ710A,712A,714Aは図示しないタイミングベルトを介してモータ720によって回転され、搬送ローラ716A,718Aは図示しないタイミングベルト及び電磁クラッチ723を介してモータ722の駆動力を得るようになっている。なお、モータ720,722及び電磁クラッチ723は制御装置140(図示せず)によって制御されている。
【0159】
一方、上ガイド706には、搬送ローラ710A,712A,714A,716A,718Aと対向する位置に搬送ローラ710B,712B,714B,716B,718Bが設けられている。なお、搬送ローラ710B,712B,714B,716B,718Bは、自由回転可能な従動ローラである。フィルム搬送装置700では、フィルムFが搬送ローラ710A,712A,714A,716A,718Aと搬送ローラ710B,712B,714B,716B,718Bとの間に挟持されて搬送されるようになっている。
【0160】
なお、搬送ローラ710A,712A,714A、搬送ローラ710B,712B,714B及びモータ720によって第1搬送装置764が構成され、搬送ローラ716A,718A、搬送ローラ716B,718B及びモータ722によって第2搬送装置766が構成されている。したがって、第1搬送装置764と第2搬送装置766とは独立に駆動可能となっている。
【0161】
図25に示すように、上ガイド706には、搬送ローラ716Bと搬送ローラ718Bとの間に開口743が設けられている。この開口743は、図26に示すように、フィルムFにループ(弛み)が形成された場合の逃げとなっている。
【0162】
図25及び図26に示すように、下ガイド702には光センサ724,726,728,730,732,734が設けられており、上ガイド706には、光センサ724,726,728,730,732,734と対向する位置にLED736が設けられている。
【0163】
光センサ724は搬送ローラ710の自動フィルム供給装置100側でかつネスト404に向かって右側に配置されており、フィルムFがフィルム搬送装置700に挿入されたことを検出する。
【0164】
光センサ726は、搬送ローラ710のネスト404側でかつネスト404に向かって左側で、かつノッチ74の通過位置に配置されている。自動フィルム供給装置100からフィルムFが送り出された後、所定時間内にフィルムFのトレーラー側の端部FTが光センサ726により検出されない場合には、搬送不良(ミスフィールド)と判断される。
【0165】
光センサ728,730は、光センサ726のネスト404側の浅溝708の幅方向両端側に配置され、光センサ728はフィルムFのデタッチパーフォレーション70の通過位置に、光センサ730はパーフォレーション66の通過位置に設けられている。
【0166】
ネスト404側に搬送されるフィルムFのトレーラー側の端部FTを光センサ728で検出し、所定時間後にデタッチパーフォレーション70を検出することでフィルムFが正しい向き(裏表)で搬送されていることを検出できる。なお、ネスト404側に搬送されるフィルムFのトレーラー側の端部FTを光センサ728で検出し、所定時間後に光センサ728でデタッチパーフォレーション70を検出しない場合には、フィルムFがトレーラ側から搬送されていないこと(即ち、リーダー側から搬送されていること)又は、デタッチパーフォレーション70が正しく穿孔されていないことを検出できる。
【0167】
さらに、ネスト404側に搬送されるフィルムFのトレーラー側の端部FTを光センサ728,230で検出した後、所定時間内に光センサ230でデタッチパーフォレーション70を検出した場合には、フィルムFのトレーラー側のリシシェイプミス(成形不良)であることを検出できる。
【0168】
なお、搬送されるフィルムFのパーフォレーション66を光センサ730によって検出することにより、フィルムFの搬送不良(ジャミング)を検出することができる。また、光センサ730によるパーフォレーション66の検出は、後述する読取ヘッド748による磁気トラック88の磁気情報の読取開始トリガとして用いられる。
【0169】
光センサ732は、搬送ローラ712Aのネスト404側でかつネスト404に向かって右側に配置され、フィルムFのトレーラー側のバーコード90を読取るようになっている。
【0170】
光センサ734は、搬送ローラ716Aのネスト404側で、かつデタッチパーフォレーション70の通過位置に設けられている。
【0171】
光センサ735は、搬送ローラ716Aのネスト404側で、かつパーフォレーション66の通過位置に設けられている。搬送されるフィルムFのパーフォレーション66をこの光センサ735と前述した光センサ730とで検出し、光センサ735で検出した結果と光センサ730で検出した結果とが一致しない場合には、フィルムFの巻き込み異常が発生している、と判断される。
【0172】
また、下ガイド702には、搬送ローラ712Aの自動フィルム供給装置100側に、ゴミ除去部が設けられている。ゴミ除去部は導電性のブラシ738及び吸引孔740を備えている。図26に示すように、ブラシ738はフィルムFに接触してフィルムFに付着したゴミを除去する。一方、吸引孔740はダクト742を介して吸引装置744に連結されており、ブラシ738によって除去されたゴミを吸引する。なお、上ガイド706には、吸引孔740と対向する位置に、空気孔746が形成されている。また、搬送ローラ718Aの自動フィルム供給装置100側にもブラシ738が設けられている。
【0173】
図25及び図26に示すように、上ガイド706には、搬送ローラ712Bと搬送ローラ714Bとの間に、読取ヘッド748が設けられている。この読取ヘッド748で読み取られた磁気情報は制御装置140(図示せず)に出力される。
【0174】
また、読取ヘッド748の自動フィルム供給装置100側には、フィルムFの磁気トラック80,82,88と対向する位置にダミーヘッド750が設けられている。ダミーヘッド750は、読取ヘッド748と同様の形状をしており、フィルムFの磁気トラック80,82,88に接触して、磁気トラック80,82,88に付着した異物を除去するようになっている。
【0175】
また、上ガイド706には、搬送ローラ710Bの近傍に設けられた支点758により支持される梃子752が設けられている。図26に示すように、搬送ローラ710Bの軸には、梃子752の一端752Aがスプリング754で付勢されて接触しており、梃子752の他端752B側には透過型の光センサ756が配置されている。搬送ローラ710Bは、フィルムFの厚み方向に所定寸法移動可能に支持されており、図示しないスプリングで搬送ローラ710A側へ付勢されている。梃子752は、一端752Aの変位量(フィルムFの厚み方向の)が他端752Bで拡大(本実施形態では約10倍)されるようになっている。本実施形態では、搬送ローラ710Aと搬送ローラ710Bとの間にフィルムFが2枚重なって挟持されたときに梃子752の他端752Bが光センサ756の光ビームを遮るようになっている。光センサ756は制御装置140(図示せず)に連結されており、これによりフィルムFの複数枚送り(2重送り)を検出できるようになっている。
【0176】
さらに、上ガイド706には突起760が取り付けられており、下ガイド702には突起760と対向する位置にマイクロスイッチ762が設けられている。上ガイド706が正しく閉められると、突起760がマイクロスイッチ762のレバーを押して、スイッチをオンするようになっている。マイクロスイッチ762は制御装置140(図示せず)に連結されており、これにより上ガイド706の開閉(即ち、フィルムFの搬送路の開閉)を検出できるようになっている。
【0177】
なお、梃子752の光センサ(sen)756及び光センサ(sen)724,726,728,730,734,735の検出状態と、各部の状態の関係を図27に示す。制御装置140は、梃子752の光センサ(sen)756及び光センサ(sen)724,726,728,730,734,735の検出信号に基づいて、各部の動作状態を判断しており、これに基づいて、各可動部に次の動作を指示するようになっている。なお、図27中の「↑」は光ビームが遮断状態から通過状態へ遷移したことを示し、「↓」は光ビームが通過状態から遮断状態へ遷移したことを示し、「・・・」は通過状態と遮断状態とが交互に行われていることを示す。
【0178】
図26及び図28に示すように、下ガイド702には、読取ヘッド748と対向する位置にフィルム押しつけ装置768が設けられている。
【0179】
図28に示すように、フィルム押しつけ装置768は、読取ヘッド748にフィルムFを押しつけるプレッシャーローラ770を備えている。プレッシャーローラ770は、下ガイド702に取り付けられたフレーム772の軸774を支点として揺動自在とされた第1アーム776の先端に回転自在に取り付けられている。また、第1アーム776の下側には、同じく軸774を支点として揺動自在とされた第2アーム778が配設されている。第2アーム778の先端にはピン780が立設されており、このピン780には、第1アーム776を付勢するためのスプリング782が外装されている。
【0180】
第2アーム778の下面には、モータ784によって回転される偏心カム786が接触している。なお、このモータ784は、制御装置140(図示せず)によって回転が制御される。
【0181】
このフィルム押しつけ装置768では、偏心カム786の中心がモータ784の軸784Aよりも上側に位置すると、スプリング782が所定量圧縮され、プレッシャーローラ770が所定の力でフィルムFを読取ヘッド748に押しつけることができる。一方、偏心カム786の中心がモータ784の軸784Aよりも下側に位置すると、第1アーム776及び第2アーム778が下がり、プレッシャーローラ770はフィルムFを押しつけなくなる。
【0182】
なお、このフィルム搬送装置700は、開閉可能なカバー703で覆われており、万が一フィルムFが搬送不良を起こしたときには、カバー703を開け、フィルム搬送装置700の上ガイド706を開けることでフィルムFを取り出し可能となり、所定の処置を行うことができる。
【0183】
図29(A)に示すように、下ガイド702のネスト部400側の端部下側には、水平方向に軸802が設けられており、この軸802にアーム804が固着している。アーム804の先端側には、アタッチプレート806が一体的に形成されている。このアタッチプレート806は、軸802を曲率中心とした円弧状に形成されている。
【0184】
また、軸802には、回転自在に第1リンク808が支持されている。第1リンク808の矢印R方向の端部には、第2リンク810の一端が支持されており、第2リンク810は、第1リンク808に対して揺動自在となっている。さらに、第2リンク810の他端には、第3リンク812の一端が支持されている。
【0185】
第3リンク812は、中間部が下ガイド702に取り付けられた軸814に支持されており、揺動自在となっている。
【0186】
この第3リンク812は、浅溝708の幅方向外側に位置しており、フィルムFと干渉しない位置に設けられている。上ガイド706の端部には、軸816が回転自在に取り付けられており、この軸816にフラップ818が取り付けられている。フラップ818は浅溝708から矢印L方向側に搬出されるフィルムFの上方に位置している。軸816の一端には、レバー820が取り付けられており、軸816は、図示しないスプリングによって図29の時計回り方向とは反対方向に付勢されている。このため、レバー820は前述した第3リンク812の他端を押しつけることになり、この結果、第1リンク808は図29の時計回り方向とは反対方向に付勢されている。また、軸802には、ピン822が固着されており、ピン822の図29の時計回り方向の側面には、第1リンク808の第2リンク810側とは反対側の端部が押しつけられる。なお、軸802は、制御装置140(図示せず)によって制御される駆動手段としてのモータ(図示せず)によって回転される。
【0187】
また、フィルム巻取装置10には、図1に示すように、DP袋3のバーコード5を読み取るバーコードリーダー7を備えている。なお、バーコード5は、DP袋3のIDを含んでいる。また、バーコードリーダー7は制御装置140(図示せず)に連結されている。
【0188】
次に、本実施形態の作用を説明する。
先ず、処理を始める前に、現像済みのフィルムFの束、カートリッジ14及びコンテナ200を用意し、以下のように装置の準備を行う。
(1) 自動フィルム供給装置100のカバー136を開き、図9に示すようにセット部102にフィルムFの束をセットし、フィルムFの束のトレーラ側をフィルムホルダ116に保持させる。フィルムFをフィルムホルダ116に保持させた後、カバー136を閉める。
(2) 図13に示すように、コンテナ200のカバー204を本体202から外してカートリッジ14をカートリッジ格納部206に格納した後、カバー204を元通りに取り付ける。ここで格納するカートリッジ14は、自動フィルム供給装置100にセットしたフィルムFに対応したものであるのは勿論である。なお、カートリッジ14は空いているカートリッジ格納部206であれば何処に格納しても良い。次に、格納コンテナカバー302を開け、コンテナ200をコンテナ装填部300内に装填した後、コンテナカバー302を閉める。
【0189】
本実施形態のフィルム巻取装置10では、コンテナ格納モード、排出モード、アタッチ割込モード、カートリッジ排出割込モード及びDP袋照合割込モードの5つの運転モードを選択することができ、コンテナ200を装填する場合には、コンテナ格納モード又は排出モードの何れか一方を選択する。なお、このモード選択は入力部6より行う。
【0190】
次に、フィルム巻取装置10の作用をフローチャートにしたがって説明する。先ず、図示しないメインスイッチをオンにすると、装置の初期化が行われ、可動部が初期位置に設定される。
【0191】
図31に示すように、最初のステップ102では、コンテナ装填部300内にコンテナ200が有るか無いかを判断する。このステップ102でコンテナ200が有ると判断された場合にはステップ104へ進む。また、これと並行して、表示装置4には運転モードの選択を促すメッセージ(例えば、「運転モードを選択して下さい」)が表示される。
【0192】
ステップ104では、コンテナ200をカートリッジ格納部206の1ピッチづつ1回転させ、停止した状態のときに各カートリッジ14のバーコード80をバーコードリーダー212によって読み取る。なお、バーコードリーダー212には、バーコード80を読み取る時間をある程度必要とするので、本実施形態では、制御装置140がバーコードリーダー212に読取開始信号を送り出して0.05秒後にコンテナ200の回転用のモータ316を駆動させる。
【0193】
ここで、制御装置140(図示せず)は、コンテナ200を1周させてどのカートリッジ14が何番のカートリッジ格納部206に格納されているかを記憶する。
【0194】
次のステップ106では、運転モードが選択されたか否かを判断する。
運転モードが選択されると、ステップ108へ進み、何れの運転モードに選択されたかを判断する。また、これと共に、表示装置4にはスタートスイッチをオンするようにメッセージ(例えば、「スタートスイッチを押して下さい」)が表示される。
【0195】
ステップ108で排出モードに選択された場合には、図32及び図34に示す排出モード処理のルーチンを実行する。なお、排出モード処理のルーチン又はコンテナ格納モードのルーチンが終了するとステップ110へ進み、処理を終了する。
(排出モード処理)
以下に、排出モード処理のルーチンを図32及び図33のフローチャートにしたがって説明する。
【0196】
ステップ202では、スタートスイッチがオンされたか否かを判断する。
スタートスイッチがオンされたと判断されるとステップ204へ進み、初期位置にあった自動フィルム供給装置100のフィルムホルダ116を倒して平伏状態とする。
【0197】
次のステップ206では、自動フィルム供給装置100のフィルムFの有無を判断する。
【0198】
ステップ206でフィルムFが有ると判断されると、ステップ208へ進み、第1搬送装置764及び第2搬送装置766を作動させてフィルムFを搬送装置700に1本送り出すと共にプレッシャーローラ770を上昇させる。
【0199】
次のステップ210では、フィルムホルダ116を起こして初期位置に戻す。次のステップ212では、読取ヘッド748によってフィルムFの磁気トラック88からフィルムIDを読み取ってこれを記憶し、トレーラー側の端部FTが光センサ734,735で検出されたら第1搬送装置764及び第2搬送装置766の作動を停止する。なお、読取ヘッド748がフィルムIDを読み取ると、ただちにプレッシャーローラ770が下降し、読取ヘッド748にフィルムFが押し付けられなくなる。これにより、読取ヘッド748の摩耗が防止される。
【0200】
その後、第2搬送装置766を停止した状態で第1搬送装置764のみを所定時間作動させ、第1搬送装置764と第2搬送装置766との間に図26に2点鎖線で示すようにフィルムFのループ(湾曲した弛み)を形成する。フィルムFのループを形成した後、第2搬送装置766のみを所定時間作動させて、図29(A)に示すようにフラップ818の下側にフィルムFのトレーラー側の端部FTを送り出す。なお、この送りだしが終了した後、電磁クラッチ723を作動させて搬送ローラ716A,718Aとモータ722とを切り離し、搬送ローラ716A,718Aをフリー回転できるようにする。
【0201】
図33に示すように、次のステップ214では、フィルムFのIDに対応するIDの付与されたカートリッジ14が何れの位置にあるかを検索し、コンテナ200を回転させ、検索したカートリッジ14を開口233に対応させる。
【0202】
次のステップ216では、押圧シャフト630を移動させて、カートリッジ格納部206に格納されているカートリッジ14をネスト404へ押し出し、押圧シャフト630とスプールドライバ440とでスプール軸16を挟持する。その後、スプールドライバ440をフィルムFの巻き取り方向とは反対方向に回転させる。スプールドライバ440の突起440Aがキー孔62のキー溝に一致すると、スプール軸16(カートリッジ14)が所定寸法スプールドライバ440側へ移動し、スプールドライバ440がキー孔62に係合したことが検出される。
【0203】
スプールドライバ440がキー孔62に係合した後、ステップ600でカウンター(再アタッチカウンター)をクリアしてステップ218へ進み、ドアドライバ442を回転させてカートリッジ14のドア30を開け、スプールドライバ440をフィルムFの巻取方向に回転し、アタッチプレート806が挿入可能な様に切り欠き部52を所定位置に向け、初期位置にあるアタッチプレート806を回転させる(図29の反時計回り方向)。
【0204】
アタッチプレート806が回転すると、図29(B)に示すようにフラップ818が傾斜してフィルムFの端部FTが傾斜し、アタッチプレート806の爪部806Aを長孔58に引っ掛け易い状態となる。さらに、アタッチプレート806が回転すると、長孔58にアタッチプレート806の爪部806Aが引っ掛かり、フィルムFの端部FTを切り欠き部52に挿入する。切り欠き部52にアタッチプレート806の先端部分が挿入されると、押さえ部54が径方向外側に弾性変形し、突起部56にフィルムFの係合孔60が係合する。
【0205】
その後、アタッチプレート806を、時計回り方向に回転して元の初期位置に戻す。
【0206】
次のステップ602では、スプールドライバ440を巻き取り方向(矢印A方向)に角度α回転させ、次に送り出し方向に角度β回転させ、その次に第1搬送装置764を作動させると共にスプールドライバ440を巻き取り方向に連続回転させる。
【0207】
ここで、角度αとは、図35に示すように、トレーラー側の端部FTが切り欠き部52に挿入されてはいるが、係合孔60の段差57に係っていない状態のフィルムFが、スプール軸16の巻き取り方向(矢印A方向)の回転により切り欠き部52から完全に抜け出るに必要な最低限の角度であり、約10〜360度の角度である。
【0208】
一方、角度βとは、図34に示すように、トレーラー側の端部FTが切り欠き部52に挿入されて係合孔60が段差57に引っ掛かっている状態のフィルムFが、スプール軸16の送り出し方向の回転(矢印A方向とは反対方向の回転)により突起部56が図7に示すように係合孔60に正しく係合するに必要な最低限の角度であり、約20〜360度の角度である。
【0209】
なお、段差57の位置は、フィルムFの撮影枚数によるスプール径の違いや製造メーカーによって異なる場合があるので、撮影枚数や製造メーカーをカートリッジ14のバーコード80から読み取って、これらに応じて適宜変更しても良い。このような場合には、角度α,βと製造メーカー及び撮影枚数との関係を示すマップを制御装置140のメモリに記憶しておき、記憶したマップに基づいてスプールドライバ440を回転させれば良い。
【0210】
また、ここでは、スプールドライバ440を角度α,β回転させるようにしているが、スプールドライバ440を回転させず、スプールドライバ440を角度α,β回転させたときに突起部56の頂部とフィルムFとが相対移動する寸法分だけ搬送装置によりフィルムFを前後させても良い。
【0211】
なお、フィルムFをスリット52に挿入する方向(矢印L方向)の移動寸法は1〜10mm程度、フィルムFをスリット52から引き抜く方向(矢印R方向)の移動寸法は1mm以上が好ましい。
【0212】
アタッチプレート806が戻され、図7に示すようにフィルムFの係合孔60がスプール軸16の突起部56に正しく係合している場合には、スプールドライバ440を前述したように巻き取り方向に角度α回転させ、送り出し方向に角度β回転させ、その次に巻き取り方向に連続回転させることでフィルムFはスプール軸16に順次巻き取られて行く。
【0213】
一方、アタッチプレート806が戻され、図34に示すようにフィルムFの係合孔60がスプール軸16の突起部56に半係り(段差57に引っ掛かっている)場合には、スプールドライバ440を送り出し方向に角度β回転さたときに突起部56が図7に示すように係合孔60に正しく係合する。このため、次に巻き取り方向に連続回転させることでフィルムFはスプール軸16に順次巻き取られて行く。
【0214】
また、アタッチプレート806が戻され、図35に示すようにフィルムFの係合孔60がスプール軸16の突起部56に係らない場合には、スプールドライバ440を巻き取り方向に角度α回転させたときに、フィルム端がスプール軸16の切り欠き部52から完全に抜ける。このため送り出し方向に角度β回転させ、次に巻き取り方向に連続回転させてもスプール軸16が空回りするのみでフィルムFはスプール軸16に巻き取られない。
【0215】
図33に示すように、次のステップ604では、フィルムFが巻き取られているか否か(即ち、搬送されているか)否かを判断する。なお、フィルムFが搬送されているか否かは、光センサ735で通過するパーフォレーション66を検出することで行う。
【0216】
フィルムFが搬送されていると判断された場合にはスプールドライバ440を継続して連続回転させると共に第1搬送装置764によってフィルムFを定速でカートリッジ14側へ搬送する。
【0217】
ここで、フィルムFにある程度のテンションを付与しながら巻き取りを行うようにするため、スプール軸16の巻き取り速度が第1搬送装置764の搬送速度よりも若干量速くなるように、制御装置140はモータ450のスピードを制御している。
【0218】
具体的には、フィルムFがスプール軸16に係合されてからスプールドライバ440が何回転したかを光センサ446(又は光センサ448)及びスリット円板444でカウントし、スプール軸16の径、フィルムFの厚み及びスプール軸16の回転量(スプールドライバ440が何回転したか)に基づいて、フィルムFの巻き取り速度が第1搬送装置764の搬送速度よりも常に所定速度速くなるようにモータ450の回転速度を制御する。即ち、本実施形態では、フィルムFの巻き取り量が増えるに従ってモータ450の回転速度は除々に遅くなる。これにより、ギヤ445とスプールドライバ440との間に介在しているトルクリミッタの滑りが常に一定し、トルクリミッタの長寿命化を図ることができる。
【0219】
なお、モータ450の回転速度を一定にしてもフィルムFを巻き取ることはできるが、第1搬送装置764の搬送速度が一定であるにもかかわらず、フィルムFの巻き取り量が増えるに従って巻き取り速度が除々に速くなるため、トルクリミッタの滑りが巻き取り量に応じて増加する。したがって、巻き取り用のモータ450の回転速度を一定にして巻き取る方式は、本実施形態の方式に比較してトルクリミッタの寿命が短くなる。
【0220】
次のステップ614では、フィルムFのリーダー側の端部FRが光センサ734,735で検出されたか否かを判断する。
【0221】
ステップ614で端部FRが検出されたと判断された場合には、ステップ616へ進み、所定時間後に第1搬送装置764の搬送及びスプールドライバ440の回転を停止し、フィルムFの巻き取りを終了する。なお、このとき、スプール軸16は白色板50が現像済であることを示す矩形状の表示孔40Cから露出するように停止する。その後、ドアドライバ442を回転させてカートリッジ14のドア30を閉める。ドア30を閉めた後、押圧シャフト630を初期位置に戻し、スライド板426をコンテナ200側へ所定量移動させ、カートリッジ14をスプールドライバ440及びドアドライバ442から離間させる。
【0222】
その後、ステップ220へ進み、初期位置にあるネスト404を回転させ(図16の時計回り方向とは反対方向)、その後、ネスト404を反対方向に回転させて元の初期位置に戻す。これにより、フィルムFの巻き取りを終了したカートリッジ14が第1の傾斜面416を介して傾斜面418の下端に排出される。カートリッジ14が排出されると、LED422からフォトダイオード420へ照射される光ビームが遮られて、カートリッジ14が排出されたことが検出される。また、表示装置4にはカートリッジ14が排出されたことが表示される。
【0223】
カートリッジ14が排出されるとステップ222に進み、コンテナ200のカートリッジ14が全て排出されたか否かを判断する。カートリッジ14が全て排出されていないと判断されるとステップ204に戻り、前述した処理を行う。一方、カートリッジ14が全て排出されたと判断された場合にはこの処理を終了する。
【0224】
なお、ステップ604でフィルムFが搬送されていないと判断された場合にはステップ606へ進み、再びフィルムFのアタッチを行うために、前述した図29(A)に示すようにフラップ818の下側にフィルムFのトレーラー側の端部FTを戻す。
【0225】
次のステップ608では、カウンターを1カウントアップする。
次のステップ610では、カウンターが所定値(例えば3)以上であるか否かを判断する。ここで、カウンターが所定値未満であると判断された場合にはステップ218へ戻り、再度アタッチを行い、カウンターが所定値以上であると判断された場合にはステップ612へ進み、表示装置4にエラー表示(例えば、「アタッチ出来ません。」)を行う。即ち、複数回アタッチを試みてもアタッチ不能である場合には、何らかの不具合が生じているので警告を発する。
【0226】
このように、この排出モード処理では、フィルムFの送り出し順に、1つずつカートリッジ14を排出することができる。
【0227】
なお、本実施形態のフィルム巻取装置10では、フィルムFとカートリッジ14との照合を自動的に行うので、人手による照合に比較して効率的に照合することができ、また、読取ミス等の発生も防止できる。
【0228】
さらに、フィルムFの係合孔60がスプール軸16の突起部56に半係り(段差57に引っ掛かっている)になることが防止されるので、他の機械等でフィルムFをカートリッジ14から引き出した際にフィルムFがスプール軸16から外れてしまうという問題が起こらない。
【0229】
(コンテナ格納モード)
コンテナ格納モードは、フィルムFを巻き取った後に、押圧シャフト630を初期位置に戻し、スライド板426をコンテナ200側へ所定量移動させ、フィルムFの巻き取りを終了したカートリッジ14をコンテナ200のカートリッジ格納部206(取り出したときと同じカートリッジ格納部206)へ格納する。
【0230】
そして、カートリッジ14が全て処理されたと判断されるとこの処理を終了する。なお、最後のカートリッジ14の処理が終了した場合に、処理が終了したことを知らせるメッセージが表示装置4に表示される。なお、これと共に終了ブザー等を鳴らしても良い。
【0231】
なお、本実施形態では、フィルムFに透明磁気層が設けられているが、フィルムFは先端部にフィルム係止孔を有するものであれば良く、本実施形態の態様に限定されない。
【0232】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1のフィルム巻き取り方法は、スプール軸に写真フィルムを係止した時の半係りを防止することができ、後工程の機械等に悪影響を及ぼすことを防止できるという優れた効果を有する。
【0233】
請求項2に記載のフィルム巻き取り方法は、実際の写真フィルムの半係りを確実に防止することができる。
【0234】
請求項3に記載のフィルム巻き取り方法は、カートリッジ内で写真フィルムに遊びがあるような場合でも、半係りを確実に防止することができる。
【0235】
請求項4のフィルム巻き取り方法は、スプール軸に写真フィルムを係止した時の半係りを防止することができ、後工程の機械等に悪影響を及ぼすことを防止できるという優れた効果を有する。
【0236】
請求項5に記載のフィルム巻き取り方法は、実際の写真フィルムの半係りを確実に防止することができる。
【0237】
請求項6に記載のフィルム巻き取り方法は、スプール軸に写真フィルムを係合できるまで係合動作を行うことができるという優れた効果を有する。
【0238】
請求項7に記載のフィルム巻き取り方法は、カートリッジ、写真フィルム、機器等の不具合等を警告できるという優れた効果を有する。
【0239】
請求項8のフィルム巻き取り装置は、スプール軸に写真フィルムを係止した時の半係りを防止することができ、後工程の機械等に悪影響を及ぼすことを防止できるという優れた効果を有する。
【0240】
また、請求項9に記載のフィルム巻き取り装置は、先導爪を用いることによって、切り欠き部への写真フィルムの挿入を確実に行えるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るフィルム巻取装置の全体斜視図である。
【図2】フィルム巻取装置を正面側から見た内部構成図である。
【図3】フィルム巻取装置を上方から見た内部構成図である。
【図4】(A)はカートリッジの左側面図であり、(B)はカートリッジの正面図であり、(C)はカートリッジの右側面図である。
【図5】カートリッジの分解斜視図である。
【図6】(A)はスプール軸の正面図であり、(B)は図6(A)に示すスプール軸の6(B)−6(B)線断面図である。
【図7】図6(A)に示すスプール軸の7−7線断面図である。
【図8】フィルムの平面図である。
【図9】自動フィルム供給装置100の斜視図である。
【図10】自動フィルム供給装置100の側面図である。
【図11】自動フィルム供給装置100の平面図である。
【図12】コンテナの斜視図である。
【図13】カバー側から見たコンテナの分解斜視図である。
【図14】本体側から見たコンテナの分解斜視図である。
【図15】(A)はカートリッジ格納部の軸線方向から見た拡大図であり、(B)はカートリッジ押えの断面図である。
【図16】コンテナ装填部の正面図である。
【図17】コンテナ装填部の平面図である。
【図18】コンテナカバーを閉めていない状態のコンテナ装填部の部分側面図である。
【図19】コンテナ装填部の部分正面図である。
【図20】コンテナカバーを閉めた状態のコンテナ装填部の部分側面図である。
【図21】ネスト部及びカートリッジ格納装置周辺の平面図である。
【図22】カートリッジ格納装置周辺の正面図である。
【図23】押圧装置の平面図である。
【図24】押圧装置の側面図である。
【図25】カバーを開けた状態のフィルム搬送装置の平面図である。
【図26】フィルム搬送装置の側面図である。
【図27】マイクロスイッチ及び光センサの状態と、装置の状態とを対応させた対応表である。
【図28】フィルム押しつけ装置の側面図である。
【図29】(A)乃至(C)は、アタッチプレートの動作説明図である。
【図30】アタッチプレート及びスプール軸の斜視図である。
【図31】フィルム巻取装置の作動を示すフローチャートである。
【図32】排出モードのフローチャートである。
【図33】図32に示すフローチャートの続きである。
【図34】フィルムの係合孔がスプール軸の突起部に半係りになった状態を示すスプール軸の断面図である。
【図35】フィルムの係合孔がスプール軸の突起部に係っていない状態を示すスプール軸の断面図である。
【符号の説明】
F フィルム(写真フィルム)
4 表示装置(警告手段)
10 フィルム巻取装置
14 カートリッジ
16 スプール軸
52 切り欠き部
56 突起部
60 係合孔(フィルム係止孔)
140 制御装置(制御手段、スプール軸回転手段))
440 スプールドライバ(スプール軸回転手段)
445 ギヤ(スプール軸回転手段)
447 ギヤ(スプール軸回転手段)
449 ギヤ(スプール軸回転手段)
450 モータ(スプール軸回転手段)
451 ギヤ(スプール軸回転手段)
802 軸(フィルム導入手段)
804 アーム(フィルム導入手段)
806 アタッチプレート(フィルム導入手段)
806A 爪部(先導爪)

Claims (10)

  1. 写真フィルムの先端をカートリッジのスプール軸に設けられた切り欠き部に挿入し、前記写真フィルムの先端近傍に形成されたフィルム係止孔を前記切り欠き部に設けられた突起部に係合させ、前記スプール軸を回転させて前記写真フィルムを前記スプール軸に巻き取るフィルム巻き取り方法であって、
    前記写真フィルムの先端を前記切り欠き部の所定位置まで挿入した後、前記スプール軸をフィルム巻き取り方向に第1の所定角度回転させ、次に前記スプール軸をフィルム巻き取り方向とは反対方向に第2の所定角度回転させる予備巻き取り動作を行った後、前記スプール軸をフィルム巻き取り方向に回転させる本巻き取り動作を行うことを特徴とするフィルム巻き取り方法。
  2. 前記第1の所定角度が10度〜360度であり、前記第2の所定角度が20度〜360度であることを特徴とする請求項1に記載のフィルム巻き取り方法。
  3. 前記第2の所定角度が、前記第1の所定角度と同じか、より大きい値であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフィルム巻き取り方法。
  4. 写真フィルムの先端をカートリッジのスプール軸に設けられた切り欠き部に挿入し、前記写真フィルムの先端近傍に形成されたフィルム係止孔を前記切り欠き部に設けられた突起部に係合させ、前記スプール軸を回転させて前記写真フィルムを前記スプール軸に巻き取るフィルム巻き取り方法であって、
    前記写真フィルムの先端を前記切り欠き部の所定位置まで挿入した後、前記写真フィルムを前記切り欠き部から引き抜く方向に第1の所定寸法移動させ、次に前記写真フィルムを前記切り欠き部に挿入する方向に第2の所定寸法移動させる予備巻き取り動作を行った後、前記スプール軸をフィルム巻き取り方向に回転させる本巻き取り動作を行うことを特徴とするフィルム巻き取り方法。
  5. 前記第1の所定寸法が1mm以上であり、前記第2の所定寸法が1mm〜10mmであることを特徴とする請求項4に記載のフィルム巻き取り方法。
  6. 本巻き取り動作において前記スプール軸をフィルム巻き取り方向に回転させたときに前記写真フィルムの巻き取り方向の移動の有無を検出し、前記写真フィルムの移動が検出されない場合には、前記スプール軸を所定位置で停止させて再度写真フィルムの先端を前記切り欠き部の所定位置まで移動させることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のフィルム巻き取り方法。
  7. 1本の写真フィルムを巻き取るときに予備巻き取り動作を所定回数以上反復して行った場合には警告手段で警告を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のフィルム巻き取り方法。
  8. 前記予備巻き取りに先立つ写真フィルムの先端の前記スプール軸の前記切り欠き部の所定位置までの挿入を先導爪を有するフィルム導入手段によることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載のフィルム巻き取り方法。
  9. カートリッジに収容され切り欠き部に突起部を有するスプール軸に、先端部にフィルム係止孔を持つ写真フィルムを巻き取るフィルム巻き取り装置であって、
    前記写真フィルムを前記切り欠き部に向けて移動させるフィルム導入手段と、 前記スプール軸を回転させるスプール軸回転手段と、
    前記スプール軸をフィルム巻き取り方向に所定量回転させ、次に前記スプール軸をフィルム巻き取り方向とは反対方向に所定量回転させる予備巻き取り動作を行った後、前記スプール軸をフィルム巻き取り方向に連続回転させる本巻き取り動作を行うように前記スプール軸回転手段を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とするフィルム巻き取り装置。
  10. 前記フィルム導入手段が先導爪を有することを特徴とする請求項9に記載のフィルム巻き取り装置。
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