JP2607721B2 - 現像装置用フイルム供給装置 - Google Patents

現像装置用フイルム供給装置

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JP2607721B2
JP2607721B2 JP6872790A JP6872790A JP2607721B2 JP 2607721 B2 JP2607721 B2 JP 2607721B2 JP 6872790 A JP6872790 A JP 6872790A JP 6872790 A JP6872790 A JP 6872790A JP 2607721 B2 JP2607721 B2 JP 2607721B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、フイルム先端部が後端部に接続されたリー
ダをフイルムカセツト内から現像装置内へ送り込むこと
によりフイルムを現像装置へ供給する現像装置用フイル
ム供給装置に関する。
[従来の技術] 撮影済のフイルムをフイルム供給装置によって現像装
置内へ供給するようにした現像装置がある(特開昭63−
58445号、特開昭63−61250号)。
この装置においてフイルムは合成樹脂製の薄肉リーダ
の後端部へ連結され、このリーダに形成された係合孔が
現像装置内の搬送用ベルトとかみ合って駆動力を受け、
現像装置内を搬送されるようになっている。
従って、フイルム供給装置のカセツト内へはフイルム
が先端部にあらかじめリーダを取り付けた状態で収容さ
れる。複数本のフイルムを収容して、これらを順次現像
装置へと供給しようとする場合には、これらのフイルム
の先端部へ各々取り付けられたリーダがその係合孔を数
ピツチだけずらした状態で重ねて収容される。これらの
複数のリーダは係合孔の数ピツチだけ送り出され、先頭
のリーダ現像装置へと引き込まれてフイルムを現像装置
へ案内した後に、後続のリーダが順次送り出されて現像
が行われるようになっている。
ところが、これらのリーダは現像装置へ送り込まれる
先行のリーダが、次に送り込まれるべき後行のリーダを
主として摩擦力により不用意に現像装置内へ引き込むこ
とがある。
このような状態はリーダが現像装置内で多数回使用さ
れ、係合孔の周囲にバリ等が発生したリーダを使用する
場合に生じる。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は上記事実を考慮し、リーダを現像装置へ送り
込む場合に最初のリーダと共に次のリーダが不用意に現
像装置内へ送られることがなく、一枚毎にリーダを確実
に現像装置内へ送り込むことが出来る現像装置用フイル
ム供給装置を提供することが目的である。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため本発明では、フイルムへ薄肉
リーダを連結し、このリーダに形成された係合開口へ係
合突起を係合させて係合突起の駆動によりリーダ及びフ
イルムを現像装置へと送り込む現像装置用フイルム供給
装置であって、前記リーダ及びフイルムを収容するカセ
ツトと、このカセツト内へ設けられリーダの係合開口と
係合する係合突起を備えてリーダに現像装置への駆動力
を付与する駆動手段と、この駆動手段をロツクするロツ
ク手段と、リーダの現像装置への搬送時に駆動手段のロ
ツクを解除して駆動手段を駆動すると共に駆動後はロツ
ク手段により再び駆動手段をロツクする駆動伝達手段
と、を有することを特徴としている。
[作用] 上記構成の本発明によれば、フイルムの先端部が連結
されたリーダを複数枚収容したフイルムカセツトをフイ
ルム供給装置のフイルム供給口へ挿入すると、駆動手段
のロツクが現像装置からの駆動力が付与された時に駆動
伝達手段によって解除され、駆動手段がリーダを現像装
置へと送り込む。現像装置内へ送り込まれたリーダは例
えばフイルム供給装置内の搬送手段によって現像装置内
へ搬送されて、フイルムを現像装置内へ供給する。
リーダが現像装置内へ送られた後は駆動伝達手段によ
って駆動手段が再びロックされるので、次のリーダは駆
動手段と係合して停止しており、不用意に前のリーダに
引張られて現像装置へと送り込まれることはない。
[実施例] 第2図には本発明が適用された現像装置用フイルム供
給装置10の実施例が示されている。また第1図、第3図
にはフイルムが収容されるフイルムカセツト18が示され
ている。この現像装置用フイルム供給装置10は現像装置
12へ135サイズフイルム及びブローニーフイルムを供給
することが出来る。本実施例では135サイズフイルムを
現像装置12内へ供給する場合について説明する。
第5図に示される如くフイルム14とリーダとの結合は
接着テープ15が用いられる。
第3図〜第5図に示されるようにフイルム14は先端部
がリーダ16に接続されて、カセツト18内へ収容されてい
る。カセツト18は箱型形状で、カセツト本体20の上端部
にヒンジ22を介して蓋24が支持されており、カセツト本
体20の内部を開閉可能としている。蓋24がカセツト本体
20内を閉止している状態では、カセツト本体20の先端部
に形成されたフイルム供給口20Aを除いて内部を遮光状
態としている。このフイルム供給口20Aは第2図に示さ
れる如く現像装置12の本体102へピン104で開放可能に軸
支される筒部112へカセツト本体20を挿入することによ
って閉止されるようになっている。
カセツト本体20内には幅方向中央部に一対の立壁28、
30が長手方向に沿って形成されている。これらの立壁2
8、30は頂面がリーダ16の載置面であり、カセツト本体
両側壁20B、20Cとの間がそれぞれ135サイズのフイルム
が収容されたパトローネ26の収容空間となっている。
第3図に示されるように、立壁28、30にはカセツト本
体20のフイルム供給口20Aの付近にその高さが一時的に
減少された凹部32が形成されてリーダ16の支持面を構成
している。すなわちリーダ16は合成樹脂製の可撓性薄肉
材で成形されており、自由状態では平面状態を維持して
いるので、立壁28、30上へ載置した場合にも凹部32が形
成されているにも拘わらず平面状態を維持している。と
ころがその長手方向に圧縮力を受けると弾性的に撓みを
生じて凹部32に沿った屈曲状態となり、先端部付近は自
由状態に比べて斜め上方に向いた状態となることができ
る構成である。
立壁28、30間の一方の端部には第4図に示される歯車
34、が回転軸54で回転可能に支持されており、無端搬送
ベルト36の内周に定間隔で設けられる係合突起36Aがそ
の一部で係合している。またこの無端搬送ベルト36の他
の一部の内周は第3図に示される如く立壁28、30とカセ
ツト後壁20Dとの間に配置される歯車38へ巻掛け係合さ
れている。この歯車38は回転軸40へ固着されており、こ
の回転軸40は両端部がブラケツト42、44を介してカセツ
ト本体20の側壁20B、20Cへ軸支されている。
このため無端搬送ベルト36は歯車34、38間で平行状態
となっており、外周に定間隔で突出される係合突起36B
は立壁28、30の頂面から突出し、立壁28、30へ載置され
るリーダ16の係合孔16Aと係合するようになっている。
無端搬送ベルト36の外周へ突出する複数個の係合突起
36Bは、リーダ16に一定間隔で形成される係合孔16Aへ挿
入されることにより、リーダ16の駆動用となっている。
立壁28、30上にはL字型の係合突起46が複数個一定間
隔で突出しており、リーダ16のフイルム取付端部を挿入
できるようになっている。これらの係合突起46の間隔
で、複数枚のリーダ16が位置決めされている。
従って複数枚のリーダ16の端部をそれぞれ係合突起46
へ収容させると共に、係合孔16Aを係合突起36Bと係合す
れば定間隔でリーダ16が立壁28、30上へ載置され、先端
部の識別線16Bが定間隔で露出するので、作業者は正確
にリーダ16が取り付けられた状態を検知することができ
る。
第3図に示されるように、蓋24にはその幅方向中央部
に一対のリブ24A、24Bが互いに平行に長手方向に沿って
形成されている。これらのリブ24A、24Bは蓋24をカセツ
ト本体20へ閉止した状態でそれぞれ立壁28、30の上端部
と対向して配置され、係合突起36Bの先端部付近が収容
されるようになっている。このため蓋24をカセツト本体
20へ閉止した状態ではリーダ16が不用意に係合突起36B
から外れることがないように配慮されている。
これらのリブ24A、24Bへは立壁28、30の凹部32へ入り
込む突起を設け、蓋24を閉めた状態でリーダ16を屈曲さ
せるようにしてもよい。
第4図に示されるように、無端ベルト36が巻掛けられ
る歯車34はキー53を介して回転軸54へ固着されており、
この回転軸54の軸方向両端が立壁28、30へ軸支されてい
る。回転軸54には、歯車34に並んでワンウエイクラツチ
56が取り付けられ、このワンウエイクラツチ56の外周に
ピニオン58が固着されている。ワンウエイクラツチ56は
ピニオン58の第1、第4図時計方向回転のみを回転軸54
の時計方向回転として伝え、逆方向回転は伝えないよう
になっている。このピニオン58には第1図、第2図及び
第4図に示されるように立壁28、30間で直線移動可能に
案内されるラツク62が噛み合っている。
ラツク62は長手方向一端部が幅広に形成されて連結部
62Aとなっている。この連結部62Aにはガイドロツド64の
先端部がねじ60で連結されている。このガイドロツド64
の中間部は、カセツト本体20の底壁へ固着されたガイド
ブロツク66を貫通して支持されており、このガイドブロ
ツク66に対して軸方向へ移動可能となっている。
また連結部62Aにはガイドロツド64と平行に配置され
た連結ロツド68の一端が支持されている。連結ロツド68
の先端部から内部に向けて案内孔68Aが形成されてお
り、この案内孔68Aの底部には案内孔68Aより小径の小径
孔68Bが形成されている。これらの案内孔68A、小径孔68
B内には、ガイドロツド64と平行に配置され、中間部が
ガイドブロツク66に軸方向へ移動可能に支持された駆動
ロツド70の先端部が挿入されている。
駆動ロツド70の先端部には小径孔68Bより若干小径の
先頭部70Bと、小径部68Bより大径で案内溝68Aより若干
小径の案内部70Aが形成されている。先頭部70Bは小径孔
68Bへ挿入され、案内部70Aは案内孔68A内へ挿入されて
いる。
駆動ロツド70の他方の端部には拡径部70Cが形成され
ており、この拡径部70Cとガイドブロツク66との間には
圧縮コイルスプリング80が配置されている。また駆動ロ
ツド70の他方の先端部は、カセツト本体20のフイルム供
給口20Aから外方へ突出しており、第2図に示される如
く現像装置12から立設する筒部112内へフイルムカセツ
ト18が挿入された状態では現像装置側から突出した駆動
ロツド144の先端部と当接するようなっている。この駆
動ロツド144が現像装置12側へ引き込まれている場合に
は、駆動ロツド70はラツク62から離れる方向へ圧縮コイ
ルスプリング80により付勢されている。この状態では、
小径孔68B内から先頭部70Bが抜き出ており、案内部70A
は案内孔68A内に挿入されている。
したがって駆動ロツド70が圧縮コイルスプリング80に
より第1図紙面右側方向(第1図矢印A方向と反対方
向)へ付勢されている状態から駆動ロツド144により第
1図紙面左側方向(第1図矢印A方向)へ押圧されて若
干移動すると先頭部70Bが小径部68B内へ挿入され、さら
に駆動ロツド70が移動すると先頭部70Bの端部が小径部6
8Bの底部と当接し、ラツク62を第1図紙面左側(矢印A
方向)へ移動させる。すなわちラツク62を移動させるま
でに駆動ロツド70とラツク62との間に遊びが設けられて
いる。
駆動ロツド70の連結部62Aとガイドブロツク66との間
には、作動部72が配置されている。この作動部72は駆動
ロツド70より大径の大径部72Aと、この大径部72Aの両側
から駆動ロツド70の外周へ向けて傾斜した傾斜面72Bが
形成されている。この作動部72上には、ローラ73が対応
して当接できるようになっている。このローラ73は一対
のアーム74間へ軸支されており、これらのアーム74が作
動アーム76の一方のアーム76Aの先端部にピン82で回転
可能に支持されている。ピン82にはねじりコイルスプリ
ング81が設けられており、一対の作動カム74はピン82を
中心に第1図時計方向(第1図矢印C方向)へ付勢され
ている。この付勢力により一対の作動カム74の角部74A
がアーム76Aへ当接することにより第1図に示されるよ
うにアーム76Aから略直角に突出する状態で位置決めさ
れている。これらのアーム74はこの状態からねじりコイ
ルスプリング81の付勢力に抗して第1図反時計方向(反
矢印C方向と反対方向)へ回転可能となっている。
作動アーム76は中間部に形成される軸部77が立壁28、
30へ回転可能に支持されている。また作動アーム76はね
じりコイルスルピング78によって第1図時計方向(矢印
B方向と反対方向)へ付勢されている。このため、第1
図に示されるようにフイルム供給装置10の筒部112へカ
セツト18が挿入されていない状態では、作動部72と連結
ロツド68との間に作動カム74が位置して駆動ロツド70上
へ当接している。
作動アーム76のアーム76Aと反対側にはアーム76Bが突
出している。このアーム76Bの先端部にはローラ92がピ
ン94で回転可能に支持されている。ローラ92は、回転軸
54に固着されたカム96の外周に形成された3個の切欠96
A、96B、96Cのいずれかに対応し、コイルスプリングの
付勢力で作動アーム76が回転しローラ92がこの切欠96
A、96B、96C内へ選択的に挿入されて歯車34の回転をロ
ツクするようになっている。
したがって、駆動ロツド70が駆動ロツド144によって
第1図紙面左側(図示矢印A方向)へ圧縮コイルスプリ
ング80の付勢力に抗して移動されると、ローラ73が作動
部72の大径部72A上へ登り上がり作動アーム76が矢印B
方向へ回動されてローラ92が切欠96A内から抜き出て、
ピニオン58が回転可能となる。
さらに駆動ロッド70が矢印A方向へ移動すると、先頭
部70Bが小径孔68B内へ挿入されて、先端部が小径孔の底
部と当接するとラツク62を同方向へ移動させる。
駆動ロツド70の矢印A方向への移動によりピニオン58
が第1図時計方向(矢印D方向)へ回転すると回転軸54
は同方向へ回転し、歯車34を同方向へ回転させて先頭の
リーダ16をフイルム供給口20Aからフイルム供給装置10
内へ向けて送り出しこのリーダ16の係合孔16Aを無端ベ
ルトの係合突起36Bから外す。
駆動ロツド70が所定距離移動するとローラ73は大径部
72Aから降りて駆動ロツド70上へ当接する。これにより
作動アーム76が時計方向(矢印B方向と反対方向)へ回
転し、アーム76Bが時計方向へ回転して次の切欠96B内へ
ローラ92が挿入する。これにより回転軸の回転がロツク
されて歯車の回転が阻止される。
したがって、最初のリーダ16と重合して摩擦接触して
いる次のリーダは歯車34が回転しないので、最初のリー
ダ16と共にフイルム供給装置10内へ送られることがな
い。
なお、カセツト本体20、蓋24はその先端部付近が段部
20E、24Cを介した小径部20H、24Dとなって現像装置12へ
の挿入部となっている。またカセツト本体20には側壁20
A、20Bの内壁から平面形状半円形の突起20F、20Gがそれ
ぞれ一対突出し、これらと立壁28、30との間が135サイ
ズのフイルムが収容されたパトローネ26の収容空間とな
るように案内用となっている。
一対の突起20Fの間は蓋24をカセツト本体20の閉止状
態に維持するための磁石84の取付け部となっている。ま
たこの磁石84に対応して蓋26には吸着部材86が取付けら
れている。
カセツト本体20はその先端部付近の側壁20A、20Bの内
周上端部にガイド突条88、90が形成され、これらのガイ
ド突条88、90内へ蓋26の突出リブ24Eが収容されてカセ
ツト本体20の内部を遮光状態とするようになっている。
第2図に示される如く現像装置本体102へピン104を介
して軸支された供給部蓋106はカセツト18から送り出さ
れる135サイズのフイルム14を現像装置12の現像部108へ
送り出すための供給部110を覆う構成となっている。
供給部蓋106にはマガジン接続部としての筒部112が斜
上方に向けて突出しており、カセツト本体20及び蓋24の
小径部20H、24Dを収容するようになっている。このため
小径部20H、24Dが筒部112内へ挿入された状態では蓋24
が開放することはない。
供給部110にはロツク手段114が設けられ、カセツト18
が挿入された状態で現像作業が開始されるとカセツト18
を抜き出したり、供給部蓋106を不用意に開放すること
がないように配慮されている。
すなわち筒部112にはピン116でアーム118の中間部が
軸支されている。このアーム118は先端鉤部118Aがカセ
ツト本体20の先端部付近に形成される係合開口20Jと対
応してマガジン抜出し阻止手段を構成しているが、自重
で係合開口20Jから離れる方向に付勢されている。
しかしこのアーム118は鉤部118Aと反対側の端部がア
ーム120と対応しており、このアーム120による駆動力を
受けて鉤部118Aが係合開口20Jと係合するようになって
いる。このアーム120はアーム122の一端へ固着されてお
り、アーム122の中間部がピン124で供給蓋106へ軸支さ
れている。アーム120が取り付けられるアーム122の端部
付近は鉤部122Aが形成されており、圧縮コイルばね125
の付勢力で供給部蓋106の内側に突出されるフツク106A
と対応して蓋開放阻止手段を構成している。
またアーム122は鉤部122Aと反対側の端部がソレノイ
ド126のプランジヤ128へ軸支されている。ソレノイド12
6は現像装置12の制御回路130によって駆動力を受けるよ
うになっている。この制御回路130は現像が開始される
とソレノイド126へ通電し、アーム122を圧縮コイルばね
125の付勢力に抗して回転させ、鉤部122Aをフツク106A
と係合させると共に、アーム120を介してアーム118を回
転させ、鉤部118Aをフイルム供給口20Aと係合させるよ
うになっている。このため現像作業中は供給部蓋106が
不用意に開放されることはなく、またカセツト18も不用
意に筒部112から引き出されることもない。
これらのロツク手段114に隣接してカセツト18の駆動
ロツド70を作動させるための駆動手段142が設けられて
いる。駆動手段142は図示しないガイドによって筒143が
軸方向へスライド可能とされている。この筒143は一端
が閉止されると共に他端開放部から圧縮コイルばね144
が挿入され、さらにこの圧縮コイルばね144を圧縮させ
る状態でロツド145が挿入されている。このロツド145に
は長孔145Aが半径方向に貫通され、筒143へ軸直角方向
に固定されるピン143Aが貫通している。この長孔145Aは
ロツド145の軸方向に長手方向とされ、この長孔145Aの
ストロークだけロツド145が筒143内へ圧縮コイルばね14
4の付勢力に抗して押込み可能となっている。筒143のロ
ッド145と反対側の端部はローラ146と当っている。
このローラ146はクランクアーム148の先端部へ軸支さ
れており、クランクアーム148の基端部が固着されると
共に本体102へ軸支される回転軸150にはクランクアーム
152の基端部が固着されている。このクランクアーム152
は先端部にローラ154が軸支されており、偏心カム156の
外周へと当接している。偏心カム156の固着軸158はモー
タ160の出力軸へと取り付けられている。
このモータ160は制御回路130によって制御され回転時
には偏心カム156がクランクアーム152を回転軸150の軸
心廻りに回転させ、これによってクランクアーム148、
ローラ146を介して筒143を押し上げるので、ロツド145
によって駆動ロツド70がカセツト18内へ押し込まれてリ
ーダ16がカセツト18から押し出され、先端部の係合抗16
Aへ駆動無端ベルト162の係合突起162Bが挿入係合するよ
うになっている。
この場合、筒134の押し上げストロークはカセツト内
の駆動ロツド70の移動ストロークよりも若干量大きくさ
れている。このためには一例としてクランクアーム15
2、148、カム156の形状、大きさが特定値に選択され
る。これによって生ずる筒143のオーバーストロークは
ロツド145が圧縮コイルばね144の付勢力に抗して筒143
内へ押込まれることによって吸収される。これによって
各部品の製作、取付誤差が吸収され、かつ駆動ロツド70
が確実に駆動されることになる。
第2図に示されるように、駆動無端ベルト162は供給
部110内で一対の歯車164、166へ巻掛けられると共にカ
セツト18内の無端搬送ベルト36と同様に内周部から突出
する突起162Aが歯車164、166と噛み合っている。また駆
動無端ベルト162の外周に形成される突起162Bはカセツ
ト18から送り出されるリーダ16の開口16Aと係合してリ
ーダ16を現像部12へと送り出すようになっている。この
ため駆動無端ベルト162は、カセツト18から送り出され
るリーダ16の先端部と対応する位置に配置されている。
第2図に示されるように、歯車166の中心軸168には、
送りゴムローラ170が取付けられており、リーダ16に連
結されたフイルム14の送り用となっている。この送りゴ
ムローラ170には供給部蓋106へ取付けられる押圧ローラ
174が当接され、これによってフイルム14が確実に現像
部12へと送られるようになっている。この送りゴムロー
ラ170と現像部12との間にはフイルムセンサ176が取付け
られており、フイルム後端部を検出してその信号を制御
回路130へと送り出すようになっている。
歯車164の上方部分にはリーダ16が確実に駆動無端ベ
ルト162の突起162Bと係合するように、及びフイルム14
が確実にゴムローラ170へと送られるようにガイドプレ
ート178が配置されている。
また歯車164の両側部には図示しないパトローネ支持
板がそれぞれ配置されている。これらのパトローネ支持
板はリーダ16が駆動無端ベルト162によって現像部12へ
と送り出されると、このリーダ16とフイルム14を介して
連結されたパトローネ26を支持してパトローネ26内から
フイルム14のみを現像部108へと引出し可能としてい
る。
またこれらのパトローネ支持板は図示しないガイド手
段によって現像部12との接離方向に移動可能であり、常
時は弾性体付勢力で現像部12と離れる方向に押圧されて
いる。しかしパトローネ26内のフイルム14が全て引き出
されると、フイルム14に作用する張力をパトローネ巻芯
26Aを介して受け、現像部108へ接近できるようになって
いる。この接近状態は図示しないリミツトスイツチによ
って検出され、その信号が制御回路130へと送られるよ
うになっている。
このフイルム終了状態が検出された場合に制御回路13
0によって駆動されるカツタ186がパトローネ支持板と現
像部12との間に配置されている。このカツタ186は上刃1
88と下刃190とがフイルム14の移動軌跡の上下にそれぞ
れ配置されており、図示しないソレノイド等の駆動手段
で下刃190が上昇して上刃188との間にフイルム14を挟ん
で切断するようになっている。
次に本実施例の作用を説明する。
135サイズのフイルムを現像装置12内へ供給する動作
について説明する。
第5図に示されるように予め接着テープ15によってフ
イルム14へリーダ16を連結し、これらを定間隔でカセツ
ト18内へ取付ける。この場合リーダ16はその最前部から
順次そのフイルム連結端部を係合突起46へ挿入させれば
よく、これによって複数枚のリーダの識別線16Bは定間
隔で配置されるので、リーダ16が二枚重ねて配置された
り、異なる間隔で取付けられた場合にはこれを速やかに
検知して直すことができる。係合突起46と立壁28、30の
頂面との間の間隔をリーダ16が一枚だけ入り得る寸法と
すれば、確実にリーダ16の二枚重ねを防止することがで
きる。
蓋24をカセツト本体20へ閉止した状態で、カセツト18
はその小径部20H、24Dが筒部112へ挿入される。
ここで図示しない現像開始ボタンを操作すると、現像
作業が始まる。現像作業が開始されると、制御回路130
はソレノイド126を作動させるので、鉤部122A、118Aは
それぞれ供給部蓋106のフツク106A、カセツト本体20の
係合開口20Jと係合し、供給部蓋106の開放及びカセツト
18の抜き出しが阻止される。
従って現像作業中にカセツト18が不用意に抜き出され
たり、供給部蓋106が開放されて現像中のフイルムが感
光することはない。
一方、制御回路130はモータ160を駆動し、偏心カム15
6が回転する。このためクランクアーム152、148が回転
し、筒143は駆動ロツド70をカセツト18内へと押し込
む。筒143は必要以上のストローク移動するので、オー
バーストロークが圧縮コイルばね144が撓むことによる
ロツド145との相対移動で吸収され、駆動ロツド70が確
実に必要量だけ押込まれる。駆動ロツド70がフイルム供
給装置10の駆動ロツド144によって矢印A方向へ圧縮コ
イルスプリング80の付勢力に抗して移動されると、先頭
部70Bが小径抗68B内へ挿入されて、先端部が小径孔の底
部と当接する。これと同時にローラ73が大径部72A上へ
登り上がり、作動アーム76を矢印B方向へ回転させる。
これによりローラ92が切欠96A、96B又は96C内から抜き
出て、ピニオン58が回転可能となる。
さらに駆動ロツド70が矢印A方向へ移動するとラツク
62を同方向へ移動させピニオン58を矢印D方向へ回転さ
せる。
ピニオン58が矢印D方向へ回転すると回転軸54は同方
向へ回転し、ワンウエイクラツチ56を介して歯車34を同
方向へ回転させ無端ベルト36がリーダ16をフイルム供給
口20Aからフイルム供給装置10内へ向けて送り出す。こ
のリーダ16は供給部110内の無端ベルト160で引き込まれ
て無端ベルト36の係合突起36Bから外れる。なお、駆動
ロツド70の移動ストロークは歯車34及びカム96を1/3回
転させるだけとなっており、カム96の次の切欠がローラ
92と対応する。
駆動ロツド70が所定距離移動するとローラ73は大径部
72Aから降りて駆動ロツド70上へ当接する。これにより
作動アーム76が矢印B方向と反対方向へ回転し、アーム
76Bのローラ92は次の切欠96B内へ挿入される。これによ
り回転軸54の回転が阻止されて無端ベルト36の移動が阻
止される。
したがって、次に送り出されるべきリーダは無端ベル
ト36が移動しないので、係合突起36Bで確実に移動が阻
止されており、移動中のリーダ16に引きずられて不用意
に現像装置12内へ送られることがない。
次に駆動ロツド144が供給蓋106A内へ引き込まれると
駆動ロツド70は圧縮コイルスプリング80の付勢力で第1
図矢印A方向と反対方向へ移動する。この時、大径部72
A上へ登り上がろうとするローラ73はねじりコイルスプ
リング81の付勢力に抗して第1図矢印C方向と反対方向
へ回転する。これにより作動アーム76を回転させること
がなく、ローラ92はカム96の切欠内から抜き出ることが
ない。この場合ねじりコイルスプリング81の強さはねじ
りコイルスプリング78よりも弱く設定されており、作動
アーム76が回転することもなくアーム74が矢印C方向と
反対方向へ回転するようになっている。
最初のリーダ16がフイルム供給装置10内へ送り出され
ると、リーダ16の先端部は供給部110内の駆動無端ベル
ト162へと当接される。この場合駆動無端ベルト162は現
像部108内におけるフイルム搬送速度と同速度で回転さ
れているため、その回転速度は比較的低速であり、これ
に比べてカセツト18からのリーダ16の送り速度が比較的
高速であるので、リーダ10は圧縮力を受けて屈曲する。
この屈曲したリーダ16は立壁28、30の凹部32と接触す
る、従ってリーダ16は駆動無端ベルト162による回転力
を受けやすい状態に駆動無端搬送ベルト162の進行方向
に沿って屈曲されることになり、駆動無端ベルト162の
回転によって突起162Bがリーダ16の開口16と確実に係合
し、リーダ16は現像部108へと引き出されることにな
る。
また屈曲したリーダ16は次に続くリーダ16と肉厚方向
に離れるので、係合開口16Aが変形して次のリーダの係
合開口へと入り込んでいる場合にもこれらの開口が互い
に離され、不用意に次のリーダが引張力を受けることが
ない。
リーダ16が駆動無端ベルト162と係合するとリーダ16
は係合突起36Bとの係合が解除される寸法関係になって
いる。
リーダ16がフイルム供給装置10を経て現像部108へと
引き出されると、これに連結された135サイズのフイル
ム14及びパトローネ26もカセツト18から引き出され、供
給蓋106内へと至る。しかし供給部蓋106内へと至ったパ
トローネ26はパトローネ支持板へと当接して、現像部10
8への移動が停止される。このためリーダ16によって引
っ張られるフイルム14はパトローネ26から取り出されて
現像部108へと送り出され現像作業が行われる。
フイルム14の全量がパトローネ26から引き出される
と、巻芯26Aの端部に連結されているフイルム14はこの
巻芯26Aを介してパトローネ26を現像部108へと引張るの
で、パトローネ支持板が現像部108方向へと移動する。
これによってカツタ186が作動し、フイルム14の末尾が
切断される。これと同時に引張力が解消されたパトロー
ネ12は供給部110内を落下して排出される。
切断されたフイルム14の末尾がフイルムセンサ176を
通過すると、制御回路130は再びモータ160を駆動させ、
駆動ロツド144を上昇させ、ロツド64を押上げる。この
ため次のリーダ10が供給部110内へ突出されて前回と同
様に現像作業が行われる。
なお本実施例では、作業アーム76をねじりコイルスプ
リング78で付勢してカム96の切欠内へローラ92を挿入し
たが、これに限らず板ばね、ゴム、引張コイルスプリン
グ等の他の手段によって付勢しても良い。
さらに本実施例では駆動ロツド70と連結ロツド68の間
に遊びを設けたが、この遊びは無くても良い。この場合
には切欠96A〜96Cの大きさをローラ92と比べて大きく形
成し、このローラ92が切欠内で若干移動可能とするのが
好ましく、ローラ92とカム96の切欠の間の遊びは、駆動
ロツド70の作動部72上へローラ73が登り上がるまでの移
動距離と同等とする。
[発明の効果] 以上に説明した通り本発明によれば、最初のリーダを
フイルム供給装置内へ送り出した後に駆動手段がロツク
されるので、最初のリーダと共に次のリーダをフイルム
供給装置へ送ることがなく、リーダを一枚毎に確実に現
像装置内へ送り込むことが出来るという優れた効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はカセツトを示す断面図、第2図は本発明に係る
現像装置用フイルム供給装置を示す断面図、第3図はカ
セツトを示す斜視図、第4図はカセツト内を示す分解斜
視図、第5図はリーダとフイルムとの連結状態を示す斜
視図である。 10……現像装置用フイルム供給装置、 12……現像装置、 14……フイルム、 16……リーダ、 18……カセツト、 34、38……歯車、 36……無端搬送ベルト、 58……ピニオン、 62……ラツク、 70……駆動ロツド、 73……ローラ、 74……アーム、 76……作動アーム、 92……ローラ、 96……カム、 96A、96B、96C……切欠。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フイルムへ薄肉リーダを連結し、このリー
    ダに形成された係合開口へ係合突起を係合させて係合突
    起の駆動によりリーダ及びフイルムを現像装置へと送り
    込む現像装置用フイルム供給装置であって、前記リーダ
    及びフイルムを収容するカセツトと、このカセツト内へ
    設けられリーダの係合開口と係合する係合突起を備えて
    リーダに現像装置への駆動力を付与する駆動手段と、こ
    の駆動手段をロツクするロツク手段と、リーダの現像装
    置への搬送時に駆動手段のロツクを解除して駆動手段を
    駆動すると共に駆動後はロツク手段により再び駆動手段
    をロツクする駆動伝達手段と、を有することを特徴とす
    る現像装置用フイルム供給装置。
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