JP3685505B2 - 風呂装置およびその運転方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は風呂装置およびその運転方法に関し、特に浴槽に湯水を好みの水位に給湯し、好みの温度に沸き上げる全自動給湯追焚風呂装置に使用するのに適する。
【0002】
【従来の技術】
従来、浴槽へ給湯し、追焚が行なえる風呂装置には、給湯機構部と追焚機構部とを備えた全自動給湯追焚風呂装置が使用されている。
この全自動給湯追焚風呂装置は、給湯追焚装置の外部に設けられたリモコン等に好みの水位や温度を設定し、リモコンの自動運転スイッチを入れると、まず給湯器の燃焼部が燃焼を開始して上水を設定温度になるように加熱することにより浴槽に給湯を行い、設定水位になると同時に給湯を停止する。そして追焚を開始することにより設定温度になるまで加熱して所望の温度と水位の入浴環境を提供するものであった。
【0003】
このような従来技術においては例えば実公平5−9903号の公報に記載された考案や特開平3−175238号に記載された発明、さらには実開平3−72253号公報に記載された考案が知られている。
このうち実公平5−9903号公報に記載された考案は、給湯機構部における給湯回路の湯を予め循環ポンプに導いて呼び水を行い、循環ポンプを始動して流水スイッチの動作を確認することにより浴槽と追焚機構部との間の循環経路の流水を確認することを特徴とする。
このうち実公平5−9903号に記載の考案を図15に従って具体的に説明すると、浴槽30と、該浴槽30内へ所望の温度の湯を給湯するための給湯用熱交換器31、給湯弁32、および大気開放型のホッパー33を接続した給湯機構部34と、切換弁35を介して浴槽30内へ所望の温度の湯を給湯する自吸式の循環ポンプ36、追焚用熱交換器37を備えた往き管38および水量スイッチ39を有する戻り管40により追焚経路41を形成する追焚機構部42とからなる構成である。
【0004】
そして追焚運転を開始すると、切換弁35は給湯弁32から循環ポンプ36への経路に切換わり、給湯弁32が開くと、給湯用熱交換器31が大気開放型のホッパー33を介して自重で湯が落下し、循環ポンプ36に呼び水を行う。
【0005】
また切換弁35が戻り管40から循環ポンプ36への経路に切換えて給湯弁32からの経路が遮断されて追焚経路41が形成されると、循環ポンプ36が駆動されて流水を検知する。そして流水がないと、切換弁35は給湯弁32から切換弁35、戻り管40への回路に切換わり、ホッパー33により外部からの湯を戻り管40を介して自重により落とし込み、浴槽30内に湯を満たすものである。
【0006】
次に特開平3−175238号公報に記載の上記他の従来技術は図17に示すように、給湯器50の給湯出口に第1逆止弁51A、バキュームブレーカー52、第2逆止弁51Bを設けて追焚経路53に接続し、接続部54から戻り管55側には二方弁56と循環ポンプ57を介して浴槽2に接続され、接続部54から往き管58側には流水スイッチ59および熱交換器60を介して浴槽2に接続されている。
【0007】
そして運転においては、給湯器50より追焚経路53に給湯し、二方弁56を開放して水道圧にて往き管58と戻り管55との両方から給湯し、配管内の空気を排出すると共に循環ポンプ57に呼び水を行う。
続いて二方弁56を閉じて往き管58より浴槽2に給湯し、圧力センサ61で水位を監視しながら設定水位になれば給湯を停止し、二方弁56を開放して循環ポンプ57を駆動し、追焚用バーナV′を点火して追焚運転を行い、設定温度になることを確認して追焚燃焼および追焚循環を停止するものである。
【0008】
さらに実開平3−72253号公報に記載の考案は、特開平3−175238号の2つ目の上記従来技術が図17に示すように圧力センサ61による水位制御を行っているのに対し図18に示すように、注湯量センサとしての電磁弁76で注湯量をカウントすることにより所望の水量の湯を浴槽2に導入するものである。
【0009】
そしてこの従来例も給湯器70の給湯出口を第1逆止弁71Aおよび第2逆止弁71Bとバキュームブレーカー72を設けて追焚経路73に接続し、接続部74から戻り管75側には二方弁76と循環ポンプ77を介して浴槽2に接続され、接続部74から往き管78側には流水スイッチ79および熱交換器80を介して浴槽2に接続されている点は図17に示す従来技術と同様である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、最近の住宅事情は多様化の一途をたどり、浴槽が一階ばかりではなく、2階にも設けられたり、または給湯追焚装置を設置するスペースの関係から一階の浴槽に対して装置を2階に設けたり、またはマンション等の建築物の場合にはベランダに設けた給湯追焚装置からの配管を天井を通じて浴槽に接続するなどの需要が出てきた。
【0011】
そして図15に示す上記従来の技術のように、給湯器からホッパーを介して自重で浴槽に給湯するものは、浴槽が例えば2階に設置されて給湯追焚装置が1階に設置される場合に、高所に位置する浴槽に給湯することができない上、浴槽に水道水を注水して水を張ったり、または太陽熱温水器からの湯を浴槽に注湯して追焚を行おうとする場合、追焚運転前に循環ポンプに呼び水を行っても1階の浴槽の湯水を吸引することが難しく、配管内の空気を総て排出して循環可能になるまで相当の時間を必要としていた。
【0012】
特に、マンションのように給湯用の配管を天井に通過させて追焚運転を行う場合には図16に示すように、給湯機構部34からの湯を切換弁35を介して循環ポンプ36に呼び水を行って図中の領域Lに湯水を満たし、切換弁35を追焚経路41を形成するように切換え、それから循環ポンプ36を駆動して浴槽30の湯水を吸引しようとした場合に、途中の配管が天井部18等の高所を通るので、循環ポンプ36がどんなに空気を排出しても圧力差によって浴槽30の湯水は図中の範囲M、例えばその底面から高さ約1.5mまでしか水位が上昇せず、湯水の追焚循環が不能となってしまう。
【0013】
また図16において、切換弁35をホッパー33、切換弁35、戻り管40の経路に切り換えて給湯弁32から湯を落とし込んだ場合、湯は自重で落下して行くが、戻り管40の天井部18を越えて浴槽30に給湯を行うことができないという不都合がある。
【0014】
これに対して図17および図18に示すような従来技術は、水道圧で循環ポンプの呼び水を兼ねて配管内の空気を排出して自動運転を行うものである。
この技術は、バキュームブレーカー52,72を用いて水道圧を利用して給湯しているが、バキュームブレーカー52,72は上水と縁切りを行っていないので、給湯追焚装置が1階で浴槽が2階に設置している場合には浴槽の湯水が上水に逆流して汚染することがあった。しかも例え逆止弁51A,71A等を設けてあっても上水と下水が空気によって縁切りされていないので、僅かながらも下水が上水を汚染することになり、一般的には浴槽2よりも高い位置に給湯追焚装置がある場合しか使用することができなかった。
【0015】
しかも、水道圧力で配管経路の空気を排出することができるが、水道圧力は地域によって異なる。このため水道圧力が弱い地域では図17および図18に示す技術では良好に配管内の空気を排出することができないという欠点を有していた。
すなわち、浴槽に湯水が張られた状態で、圧力の低い上水を給湯しても、浴槽内の湯水が存在するか、および配管経路の曲がり具合または熱交換器等の圧力損失によって妨げられ、更に上水の導入圧力が戻り管、往き管の両方に分散されることによって良好に空気が排出されない場合が生じてきた。
【0016】
本発明は、かかる不都合を解決し、住宅の多様化に対応して給湯追焚装置と浴槽の設置条件が如何様なものにおいても設定した水位と湯温を浴槽に満たし、快適な入浴環境を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、上水からの給送圧力を維持して圧送する縁切り手段と、前記上水を前記縁切り手段に導入する開閉手段と、前記縁切り手段からの出水量を計測する水量検出手段と、浴槽の湯水を吸引して該浴槽に圧送する循環ポンプ、水流を検知する流水スイッチおよび前記浴槽の湯水を加熱する加熱手段にて形成される循環手段と、前記加熱手段と前記循環ポンプとの間に接続し、前記上水を前記循環手段に導入する切換手段とを有し、前記循環ポンプを駆動し前記循環手段内の水流を前記流水スイッチにより検知するのに先立ち、前記切換手段から前記循環ポンプを介して浴槽までの戻り管内に前記上水を導入し、該上水の圧力によって前記循環ポンプおよび戻り管内の空気を排出することをことを特徴とする。
【0018】
また本発明は、上水を導入して加熱する第1の加熱手段を有する給湯手段と、該給湯手段からの給送圧力を維持して圧送する縁切り手段と、前記給湯手段からの上水を前記縁切り手段に導入する開閉手段と、前記縁切り手段からの出水量を計測する水量検出手段と、浴槽の湯水を吸引して該浴槽に圧送する循環ポンプ、水流を検知する流水スイッチおよび前記浴槽の湯水を加熱する第2の加熱手段にて形成される循環手段と、第2の前記加熱手段と前記循環ポンプとの間に接続し、前記給湯手段からの前記上水を前記循環手段に導入する切換手段を有し、前記循環ポンプを駆動し前記循環手段内の水流を前記流水スイッチにより検知するのに先立ち、前記切換手段から前記循環ポンプを介して浴槽までの戻り管内に前記上水を導入し、該上水の圧力によって前記循環ポンプおよび戻り管内の空気を排出することをことを特徴とする。
【0019】
また本発明は、上水を導入する給水手段と、該給水手段から前記上水を導入して加熱する第1の加熱手段を有する給湯手段と、上水の給送圧力を維持して圧送する縁切り手段と、前記給水手段または前記給湯手段からの上水を前記縁切り手段に導入する開閉手段と、前記縁切り手段からの出水量を計測する水量検出手段と、浴槽の湯水を吸引して該浴槽に圧送する循環ポンプ、水流を検知する流水スイッチおよび前記浴槽の湯水を加熱する第2の加熱手段にて形成される循環手段と、第2の前記加熱手段と前記循環ポンプとの間に接続し、前記上水を前記循環手段に導入する切換手段を有し、前記循環ポンプを駆動し前記循環手段内の水流を前記流水スイッチにより検知するのに先立ち、前記切換手段から前記循環ポンプを介して浴槽までの戻り管内に前記給水手段より前記上水を導入し、該上水の圧力によって前記循環ポンプおよび前記戻り管内の空気を排出することを特徴とする。
【0020】
また本発明は、上水を導入して加熱する第1の加熱手段を有する給湯手段と、該給湯手段からの湯水の給送圧力を維持して圧送する縁切り手段と、前記給湯手段からの上水を前記縁切り手段に導入する開閉手段と、前記縁切り手段からの出水量を計測する水量検出手段と、浴槽の湯水を吸引して該浴槽に圧送する循環ポンプ、水流を検知する流水スイッチおよび前記浴槽の湯水を加熱する第2の加熱手段にて形成される循環手段と、該加熱手段と前記循環ポンプとの間に接続し、前記上水を前記循環手段に導入する切換手段とを有し、該切換手段は前記給湯手段からの湯水を前記循環ポンプを介して戻り管に導入する流路と、追焚循環を行う流路と、上水の導入と追焚循環の流路とを閉止するように切換る制御手段を有し、前記開閉手段を開いて第1の加熱手段により上水を加熱し、前記上水の給送圧力を維持しつつ、前記切換手段から前記循環ポンプを介して浴槽までの戻り管内に上水を導入し、前記切換手段を駆動して流路を閉塞せると共に前記循環ポンプを駆動させ、更に追焚循環を行う流路を開成し、前記追焚経路の湯水の循環の検知を前記流水スイッチにて行うと第2の前記加熱手段により前記浴槽の湯水を加熱して所望の湯温に追焚を行い、または前記追焚経路の湯水の循環が前記流水スイッチにて検知されない場合、第1の前記加熱手段により前記上水を加熱し、前記浴槽に湯水を導入して所望の水量になるように制御することを特徴とする。
【0021】
また本発明は、上水を導入する給水手段と、該給水手段から前記上水を導入して加熱する第1の加熱手段を有する給湯手段と、前記給水手段または前記給湯手段からの上水の給送圧力を維持して圧送する縁切り手段と、前記給水手段または前記給湯手段からの上水を前記縁切り手段に導入する開閉手段と、前記縁切り手段からの出水量を計測する水量検出手段と、浴槽の湯水を吸引して該浴槽に圧送する循環ポンプ、水流を検知する流水スイッチおよび前記浴槽の湯水を加熱する第2の加熱手段にて形成される循環手段と、前記加熱手段と前記循環ポンプとの間に接続し、前記上水を前記循環手段に導入する切換手段とを有し、該切換手段は前記給湯手段からの湯水を前記循環ポンプを介して戻り管に導入する流路と、追焚循環を行う流路と、上水の導入と追焚循環の流路とを閉止するように切換える制御手段を有し、前記開閉手段を開いて前記給水手段からの前記上水の給送圧力を維持しつつ、前記切換手段から前記循環ポンプを介して浴槽までの戻り管内に上水を導入し、前記切換手段を駆動して流路を閉塞せると共に前記循環ポンプを駆動させ、更に追焚循環を行う流路を開き、追焚経路の湯水の循環の検知を前記流水スイッチにて行うと第2の前記加熱手段により前記浴槽の湯水を加熱して所望の湯温に追焚を行い、または前記追焚経路の湯水の循環が前記流水スイッチにて検知されない場合、第1の前記加熱手段により前記上水を加熱し、浴槽に湯水を導入して所望の水量になるように制御することを特徴とする。
【0022】
【作用】
本発明は、全自動運転を行うと、切換手段が駆動し湯水供給経路から循環経路に至る流路は開かれ、湯落とし込み弁は開かれる。そして上水の供給が開始され、循環ポンプおよび戻り管内の空気は縁切り手段を介して導入される上水の圧力によって排出される。その後、所定量の給湯が行われ、切換手段が駆動して循環経路に至る流路は閉ざされ、上水の供給は停止する。
そして切換手段が全閉に位置すると、循環ポンプが駆動して切換手段が切換わることにより追焚経路が形成され、加熱手段での加熱が行われることにより所望温度、所望量の湯が給湯されて追焚が行われる。
【0023】
また本発明は、全自動運転を行うと、切換手段が駆動し、湯水供給経路から循環経路に至る流路は開かれ、湯落とし込み弁が開かれるので、縁切り手段からの出湯圧力をそのまま出力する縁切り手段を介して上水を切換手段を経て導入されることにより循環ポンプおよび戻り管内の空気を浴槽外に排出する。
その後、所定量の給水が行われ、切換手段が駆動されて全流路は遮断され、同時に水落とし込み弁と切換手段が遮断されて上水の供給は停止する。
そして切換手段が全閉に位置すると、循環ポンプが駆動して切換手段が切換わることにより追焚経路が形成され、所望温度、所望量の追焚が行われる。
【0024】
さらに本発明は、全自動運転を行うと、切換手段が駆動し湯水供給経路から循環経路に至る流路は開かれ、湯落とし込み弁または水落とし込み弁が開かれることにより、上水が給湯されるかまたは水道からの上水が縁切り手段により上水圧力をそのまま維持した状態で出力することにより循環ポンプおよび戻り管内の空気を浴槽外に排出する。
その後所定量の給湯または水道水が給水され、切換手段が駆動されることにより、上水の給湯または給水が停止する。
そして切換手段が全閉に位置すると、循環ポンプが駆動して切換手段が切換わることにより追焚経路が形成され、所望温度、所望量の追焚が行われる。
【0025】
【実施例】
以下図1乃至図13に従って本発明を全自動給湯追焚風呂装置として適用した場合の第1実施例を説明する。
先ず図1において、1は給湯追焚装置であり、この給湯追焚装置1は室内Nに設置された浴槽2に対して該浴槽2内へ所望の温度の湯を給湯するために、例えば室外N′側に設けた給湯機構部3と、浴槽2内の浴槽水Yを循環ポンプ4にて強制的に循環させて追焚を行う追焚機構部5とから形成される。
【0026】
前記給湯機構部3は、水道水等の上水を導入する給水経路K1と、該給水経路K1から上水を導入して出湯温センサ6を介して外部に給湯をするために第1の加熱手段としての給湯用バーナVの着火により加熱される給湯用熱交換器7を備えた給湯経路K2と、前記給水経路K1とにそれぞれ接続されるとともに該給湯経路K2の給送圧力を維持して給湯経路K2からの湯水を圧送する縁切り手段8を有し、この縁切り手段8、給湯経路K2に接続される開閉弁としての湯落とし込み弁9、湯水の出量を計測可能に前記縁切り手段8の出水側に設けた水量センサ11を有する湯水供給経路K3とから形成される。
【0027】
図2に示すものは本実施例の変形例であり、この変形例においても給湯機構部3は、水道水等の上水を導入する給水経路K1と、該給水経路K1から分岐して出湯温センサ6を介して外部に給湯するために第1の加熱手段としての給湯用バーナVの着火により加熱される給湯用熱交換器7を備えた給湯経路K2とを備えている点においては前記説明と同様である。この変形例において図1に示すのと異なるのは給湯機構部3は、前記給水経路K1または前記給湯経路K2にそれぞれ接続されるとともに該給水経路K1または該給湯経路K2との給送圧力を維持して該給水経路K1または該給湯経路K2からの湯水を圧送する縁切り手段8を有し、この縁切り手段8、前記給水経路K1および給湯経路K2にそれぞれ並列に接続される開閉弁として湯落とし込み弁9および水落とし込み弁10と、湯水の出量を計測可能に前記縁切り手段8の出水側に接続され、水量センサ11を有する湯水供給経路K3とから形成される。
【0028】
さらに図1、図2において12は給湯用熱交換器7に入る上水の温度を計測する入水温センサであり、13は給湯用熱交換器7に入る水量を計測する入水量センサである。
【0029】
前記給湯用バーナVは、外部で給湯栓を開いた場合や浴槽2に給湯する時に、給湯用熱交換器7の通水量を入水量センサ13で検知すると、ガス比例弁を開いてイグナイターで放電して着火し、入水量センサ13で検知される入水量と入水温センサ12で検知される入水温とから供給ガス量を演算し、この演算結果に基づきガス比例弁を調整して所望の設定温度を得るのに必要なガス量を給湯用バーナVに供給する。そして給湯用熱交換器7より出湯される湯の温度が設定温度になっているかどうかを出湯温センサ6にて検知して給湯用バーナVへのガス供給量をガス比例弁にて制御して調整する。
【0030】
また前記追焚機構部5は、循環経路K4上に前記浴槽2の湯水を吸引して該浴槽2に圧送するために設けた前記循環ポンプ4と、前記浴槽2の浴槽水Yを加熱する第2の加熱手段としての追焚用バーナV′の着火により加熱される追焚用熱交換器14とにより形成される。
【0031】
15は前記循環ポンプ4と第2の加熱手段としての追焚用熱交換器14との間に配置された切換手段としての切換弁であり、この切換弁15は前記水量センサ11を介して前記縁切り手段8を有する湯水供給経路K3と、前記循環経路K4とに接続可能に切換えることにより、前記循環経路K4を介して前記浴槽2に湯水を供給する。前記切換弁15としては例えば三方弁が使用される。
【0032】
16は前記循環経路K4上において前記循環ポンプ4と前記切換弁15との間に設けられた流水スイッチである。
【0033】
前記循環経路K4は給湯追焚装置1に対して浴槽2の設置される経路に配管される。そして例えば、浴槽2が1階に設置され、かつ給湯追焚装置1は2階に設置されている時は、この循環経路K4は2階から1階の浴槽2まで配管され、また給湯追焚装置1が1階に設置され、しかも浴槽2は2階に設置されるものであれば、前記循環経路4は1階から2階に配管され、同様に給湯追焚装置1と浴槽2の配管が天井部18を通過する場合には図1、図2のように配管される。
【0034】
ここで循環経路K4が天井を配管する場合を説明すると、前記循環経路K4は前記循環ポンプ4に対して温度センサSを介して前記浴槽2に例えば室内Nの天井部18を経て配管を施すことにより接続された戻り管19と、前記浴槽2の底面から約1.5m以上の高所、例えば前記天井部18を経て再び前記追焚用熱交換器14の出水側に接続される往管20とから形成される。
【0035】
21は前記戻り管19と、前記往管20とを前記浴槽2に接続するのに使用する接続金具である。
【0036】
22は前記縁切り手段11の出水側に設けられたオーバーフロー口であり、このオーバーフロー口22は循環経路K4から逆流して来る湯水を外部に排出するためのものである。
【0037】
図3および図4に示す如く前記縁切り手段8は、弁ケースBの上部に前記湯落し込み弁9と水落とし込み弁10とを接続し、そしてこの弁ケースB内には通常、浴槽2に上水を供給する時に、前記湯落とし込み弁9または水落とし込み弁10を開くと、上水の圧力によりコイルばねCの附勢力に抗して開閉されるようにロッドRの上部に設けられた第1弁体V1と、弁ケースBの一側に設けた連通口B1より外部に上水が浴槽2に給水され、もし浴槽2の方向から下水が逆流してきた場合に、その圧力により前記第1弁体V1が押圧されて閉弁されることにより、上水の流入を防止するのと協同して開かれてオーバーフロー口22より外部に排出するように前記ロッドRの下方に設けた第2弁体V2とから形成される。
そしてオーバーフロー口22は空気が侵入することにより上水と下水は縁切りされる。
【0038】
本発明の一実施例は上記構成からなり、湯沸かしを行うのには例えばリモートコントロールユニットにより所望の温湯と浴槽2内に供給する湯量を入力し、全自動運転スイッチをオンにすると、切換弁15が給湯経路K3から循環経路K4への流路を開き、湯落とし込み弁9が開いて入水量センサ13が流水を確認して給湯機構部3の給湯用バーナVが点火する。そして入水量センサ13と入水温センサ12にて検知するデータから前記給湯用バーナVに供給されるガス量が演算され、更に給湯用熱交換器7から出湯される温湯を出湯温センサ6にて検知して、給湯用バーナVに供給されるガス量をガス比例弁により調整してオーバーシュートおよびアンダーシュートの少ない出湯を行い、リモートコントロールユニットにより設定される温度の湯が出湯される。
【0039】
そして給湯用熱交換器7により加熱された湯水は給湯経路K2からの水道圧を出力する縁切り手段8により、給湯経路K2からの給送圧力をそのまま維持して切換弁15を介して循環経路K4内に流入する。
【0040】
また図2に示す変形例では、例えばリモートコントロールユニットにより所望の湯温と浴槽2内に供給する湯量を入力し、全自動スイッチをオンすると、切換弁15が湯水供給経路K3から循環経路K4への流路を開き、水落とし込み弁10が開いて給水経路K1からの水道圧を出力する縁切り手段8により、給湯経路K1からの給送圧力をそのまま維持して切換弁15を介して循環経路K4に上水が流入する。
【0041】
ところで切換弁15が図5に示すような管路に切換わると、切換弁15から循環ポンプ4へ循環経路K4方向へ縁切り手段8により水道圧を低下することなく湯水が圧送されて呼び水として循環ポンプ4と戻り管19とに注水され、切換弁15から前記循環ポンプ4、戻り管19内の空気を水道圧力によって浴槽2に強制的に排出する。
【0042】
そしてこの時、切換弁15から戻り管19方向に対して水道圧力を掛けることから、水道圧力の総てを用いて循環ポンプ4と戻り管19に通じて空気を排出ことができ、例え地域によって水道圧力が低くとも、この水道圧力の力を十分に生かして空気を排出することが可能となる。
【0043】
この呼び水と戻り管19の空気の排出完了後に切換弁15が駆動して図5に示す状態から図6に示す状態に切換操作されることにより管路は数秒間、遮断される。
この切換弁15が管路を遮断した位置(図6参照)を、例えば遮断する位置までの切換弁15の駆動時間、水量センサ11が流水を検出しなかったとき、または切換弁15に設けたリミットスイッチで位置を検出するなどのとき、循環ポンプ4は駆動を開始し、切換弁15は数秒後には図7に示すように循環経路K4に対して全開放位置に切換わり、追焚流路K4′を形成することになり、浴槽2内の浴槽水Yは戻り管19から循環ポンプ4、熱交換器14を経て往き管20への循環を開始するのである。
なお切換弁15の遮断位置の確認は切換弁15の駆動により遮断される位置までの時間を計時して前記循環ポンプ4を駆動させてもよい。
【0044】
ところで循環ポンプ4は、切換弁15の全流路が遮断されている時に駆動するため、湯水の循環圧力が縁切り手段8に掛からず、下水が逆流することはない。そして、循環ポンプ4が前述のように切換弁15の遮断位置から駆動を開始すると、戻り管19内の湯水を切換弁15の方向に押上げて内圧力が高まる。しかし、切換弁15の全閉状態は数秒間と非常に短い時間なので、循環ポンプ4の駆動による圧力を切換弁15が受けてもその圧力が最大に上昇する前に循環経路K4が解放されて行く。
【0045】
また循環ポンプ4が駆動すると、循環ポンプ4が浴槽2より高い位置にある場合や、図9のように循環経路K4が天井部18を通過し、浴槽2より循環ポンプ4が高く設置されている場合には、切換弁15を循環経路K4に切換えて湯水を落下することにより、循環ポンプ4より下の戻り管19内まで空気は入って循環ポンプ4を駆動しても戻り管19内の空気により天井部18を越えて浴槽2の浴槽水Yを引っ張れなくなることを防止することができる。
【0046】
さて、図1に示す実施例の動作を図11に示すフローチャートを基に説明する。
先ずリモートコントロールユニットに浴槽2の温度と水量とを入力し、リモートコントロールユニットの全自動スイッチをオンすると、ステップS1に示すように切換弁15が駆動して湯水供給経路K3から循環経路K4に至る流路を開く。
続いて湯落とし込み弁9が開かれる。
【0047】
次いで入水量センサ13が流水を検知して給湯用バーナVのガス比例弁を開き、イグナイターが放電して給湯用バーナVを点火させる。
入水温センサ12と入水量センサ13とにより給湯用バーナVへの供給ガス量を演算し、熱交換器7の出湯側の出湯温センサ6にて出湯温を監視し、出湯温センサ6のデータからガス比例弁を制御して設定温度になるようにガス量を調整する。
【0048】
そしてステップ2において給湯用熱交換器7からの湯は湯落とし込み弁9、縁切り手段8、切換弁15を経て循環ポンプ4、戻り管19の中の空気を水道圧で浴槽2外に排出させる。
この時の注湯量は水量センサ11にて監視し、戻り管19の想定される最大配管長に対応する水量を注湯する。
本実施例では配管長が15mとして6リットルを注湯する。
【0049】
所定量の湯を給湯したら、ステップS3において切換弁15を駆動させて切換弁15の全流路を遮断し、同時に湯落とし込み弁9を閉じて給湯を停止する。この際、切換弁15が全閉していない場合には、切換弁15を駆動して給湯を完全に停止し、湯落とし込み弁9と切換弁15が遮断することにより、給湯用バーナVのガス比例弁を制御してガスの供給を停止し、消火する。
【0050】
そして循環ポンプ4を駆動させ、やがてステップ4に示すように切換弁15は追焚流路K4′を開放する。
【0051】
循環ポンプ4が駆動してステップS5のように流水スイッチ16がオンになることが確認されると、浴槽2内には前日の残り湯があると判断され、後記ステップS6に移行する。
【0052】
この際、流水スイッチ16がオフの時は、浴槽2内の浴槽水Yが循環できない状態、すなわち浴槽2内には湯水がないと判断して後記ステップ8に移行することになる。
【0053】
既述のようにステップS6において、流水スイッチ16がオンすると、追焚用バーナV′のガス弁が開き、イグナイターを放電させて追焚用バーナV′は点火され、燃焼が行われる。
そして浴槽2内の浴槽水は所定温度まで昇温される。
【0054】
しかもステップS7において、追焚用の温度センサSにより浴槽2内の湯水の温度を監視して所定時間に昇温した温度ΔTから演算して浴槽2内の水量を演算する。
この際、演算した浴槽2の水量がリモートコントロールユニットへの設定水量であれば、後記ステップS11に移行し、また設定水量よりも少なければ、ステップS9に移行して給湯を開始することになる。
【0055】
ステップS8においては、前述のステップS4のように切換弁15が駆動し追焚経路K4′が開かれて湯水供給経路K3、循環経路K4の流路に切換えられるとともに、湯落とし込み弁9が開かれ、戻り管19を経て給湯が行われる。
【0056】
その後ステップS9に移行して浴槽2に戻り管19を経て給湯が開始されると、水量センサ11にて設定水量が注湯されたかどうかの確認が行われる。
【0057】
一方追焚経路K4′を形成して前記ステップS7から移行して給湯が行われた場合には、所定時間に昇温した温度ΔTから演算した水量と、設定水量の差を演算し、この演算結果の水量を水量センサ11で確認しながら注湯が行われる。
【0058】
このようにして所定量の湯水を浴槽2へ給湯したことを検知すると、切換弁15を駆動して全流路を遮断するとともに、循環ポンプ4を駆動して切換弁15の追焚流路を開放する。
【0059】
追焚運転を設定して流水スイッチ16が流水を検知すると、追焚用バーナV′のガス弁を開き、イグナイターで放電して追焚用バーナV′が点火され、以後追焚運転が行われる。
そして温度スイッチSで設定温度になったかどうかを確認し、設定温度になれば追焚用バーナV′は消火され、循環ポンプ4が停止して浴槽2への給湯と追焚とを完了する。
【0060】
次いで図2に示す本実施例の変形例について図12のフローチャートに基いてその動作を説明する。
先ずリモートコントロールユニットに浴槽2の温度と水量を入力し、リモートコントロールユニットの全自動スイッチをオンにし、ステップS1において切換弁15を駆動して湯水供給経路K3から循環経路K4に至る流路を開く点は図1、図11に示す実施例と同様の作用である。
【0061】
そしてこの変形例においては切換弁15を駆動して流路を開くと、水落とし込み弁10が開かれる点が図1、図11に示すものとは異なる。
【0062】
そして水道からの上水は給水経路K1を経て水落とし込み弁10、縁切り手段8、切換弁15を経て循環ポンプ4、戻り管19の中の空気を水道圧で浴槽2外に排出させる。
この時の水圧は給湯用熱交換器7による圧損がないので、水道圧を生かして良好に空気を排出することができる。
またこの時の注水量は水量センサ11にて監視し、戻り管19の想定される最大配管長に対応する水量を注湯する。図1に示す実施例と同様に図2に示す変形例においても配管長を15mとして6リットルを注水する。
【0063】
そして所定量給水したら、ステップS3において切換弁15を駆動させて切換弁15の全流路を遮断し、同時に水落とし込み弁10を閉じ、循環ポンプ4を駆動させる。こうして水落とし込み弁10と切換弁15とが遮断されて注水は停止する。
【0064】
やがて切換弁15は追焚流路K4′を開放する。
【0065】
その後、図1、図11に示す実施例と同様に循環ポンプ4が駆動してステップS5において流水スイッチ16がオンになるかを確認するが、流水スイッチ16がオンの時は浴槽2内に前日の残り湯があると判断し、ステップS6に移行する。また流水スイッチ16がオフの時は、浴槽2の湯水を循環できない状態、すなわち浴槽2内に湯水がないと判断してステップS8に移行する。
【0066】
そして流水スイッチ16がオンになることにより、追焚用バーナV′のガス弁を開き、イグナイターを放電させて追焚用バーナV′を点火し、所定温度、浴槽2の湯水を昇温させる。
【0067】
そしてステップS7において追焚用の温度センサSにより浴槽2の湯水の温度を監視し、所定時間に昇温した温度ΔTから演算して浴槽2内の水量を演算する。演算した浴槽2の水量がリモートコントロールユニットへの設定水量であれば後記ステップS11に移行し、設定水量より少なければステップS9に移行する点は図1、図11に示す実施例と同様である。
【0068】
その後ステップS8において前述のステップS4のように切換弁15が駆動し、追焚流路K4′が開かれて湯水供給経路K3、循環経路K4の流路に切換えられるとともに湯落し込み弁9を開き、入水量センサ13が流水を検知して追焚用バーナVのガス比例弁を開き、イグナイターを放電して追焚用バーナVを点火させる。
【0069】
そして入水温センサ12と入水量センサ13により追焚用バーナVへの供給ガス量を演算し、給湯用熱交換器7の出湯側の出湯温センサ6にて出湯温を監視し、出湯温センサ6のデータからガス比例弁を制御して設定温度になるようにガス量を調整する。それから熱交換器7からの湯は湯落とし込み弁9、縁切り手段8、切換弁15を経て循環ポンプ4、戻り管19から浴槽2に給湯される。
【0070】
次いでステップS9に移行すると、給湯を行い、浴槽2に注湯し、水量センサ11で設定水量が注湯されたかどうかを確認する。
【0071】
この際、ステップ7から移行する場合には、演算した水量と、設定水量の差を演算し、この演算結果の水量を水量センサ11で確認しながら注湯が行われる。
【0072】
所定量、浴槽2に注湯を行ったことを水量センサ11が検知すると、切換弁15を駆動して全流路を遮断するとともに、循環ポンプ4を駆動し、追焚流路K4′を開放する。
【0073】
ステップS11において流水スイッチ16が流水を検知すると、追焚用バーナV′のガス弁が開かれ、イグナイターで放電して追焚用バーナV′を点火して燃焼が行われる。以後追焚運転が行われ、温度センサSで追焚された湯が設定温度になったかどうかが確認される。そして設定温度になれば追焚用バーナV′が消火され、循環ポンプ4が停止して浴槽2への給湯と追焚とが完了する。
【0074】
ところで追焚運転を行われる場合には図13に示す如く、切換弁15が追焚流路K4′に切換わり、循環ポンプ4が駆動を開始する。
そして流水スイッチ16がオンする場合には循環経路K4と循環ポンプ4との空気が排出されており、浴槽2には湯水が満たされているとして前述の図11および図12の前記ステップS6に移行する。
【0075】
また流水スイッチ16がオフの場合には、浴槽2に水道水を満たしたか、太陽熱温水器(図示せず)からの湯水を満たした状態で循環経路K4および循環ポンプ4に空気があるとして判断して図11および図12のステップS1に移行する。そして循環ポンプ4および戻り管19の空気は排出される。その後は図1と図11および図2と図12に説明した前記説明に従い、浴槽2に所定の水量と湯温の湯が満たされ、入浴が可能な状態になる。
【0076】
図14に示すものは本発明の他の実施例を示し、上記実施例においては切換手段として湯水供給経路K3と、循環経路K4における追焚用熱交換器14側または循環ポンプ4側への切換えを三方弁としての切換弁15を使用して切換操作をしているが、切換手段としては必ずしもこれに限ることなく、本実施例のように湯水供給経路K3から循環経路K4に至る個所に第3の開閉弁25を設け、また循環経路K4の追焚用熱交換器14に至る個所に第4の開閉弁26をそれぞれ設けて開閉操作することにより、給水経路K1または給湯経路K2からの湯水を循環ポンプ4側、または追焚用熱交換器14側に導入し、湯沸かしや追焚を行なえるようにしてもよい。
【0077】
【発明の効果】
以上のように本発明は、循環ポンプを駆動し循環手段内の水流を流水スイッチシにより検知するのに先立ち、切換手段から循環ポンプを介して浴槽までの戻り管内に上水を導入し、上水の圧力によって循環ポンプおよび戻り管内の空気を排出するので、給湯追焚装置と浴槽との設置状態がどのような場合においても良好に給湯、追焚運転を行うことができる。
そして特に浴槽に他の水源から湯水を満たした場合において、浴槽と給湯追焚装置との間の配管がどのような経路を通過しようと、また高低差があろうと良好に湯水を循環して所望の湯温度に沸き上げることが可能となった。この結果、従来にない快適な入浴環境を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成を示す回路図である。
【図2】同じく本実施例の変形例を示す回路図である。
【図3】本実施例を構成する縁切り手段を示す断面図である。
【図4】同じく浴槽から縁切り手段への逆流状態を示す断面図である。
【図5】同じく呼び水時の切換弁の弁切換状態を示す断面図である。
【図6】同じく切換弁を全管路に対して遮断した状態を示す断面図である。
【図7】同じく切換弁を切換操作して追焚回路を形成する状態を示す断面図である。
【図8】同じくエアー追出時の流水経路を示す回路図である。
【図9】同じく追焚時の流水経路を示す回路図である。
【図10】同じく風呂装置本体と浴槽との設置例の一例を示す説明図である。
【図11】図1に示す本実施例の回路のフローチャートである。
【図12】図2に示す本実施例の変形回路のフローチャートである。
【図13】追焚運転時を部分的に示したフローチャートである。
【図14】本発明の他の実施例を示す回路図である。
【図15】従来の全自動給湯追焚装置の一例を示す回路図である。
【図16】同じく図15に示す全自動給湯追焚装置の管路を天井部内に付設した状態を示す断面図である。
【図17】従来の全自動給湯追焚装置の他例を示す回路図である。
【図18】同じく従来の全自動給湯追焚装置のさらに他例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 給湯追焚装置
2 浴槽
3 給湯機構部
4 循環ポンプ
5 追焚機構部
7 給湯用熱交換器
8 縁切り手段
9 湯落とし込み弁
10 水落とし込み弁
11 水量センサ
12 入水温センサ
13 入水量センサ
14 追焚用熱交換器
15 切換弁
16 流水スイッチ
17 追焚回路
18 天井部
19 戻り管
20 往管
K1 給水経路
K2 給温経路
K3 温水供給経路
K4 循環経路
K4′ 追焚流路
V 給湯用バーナ
V′ 追焚用バーナ

Claims (9)

  1. 上水からの給送圧力を維持して圧送する縁切り手段と、前記上水を前記縁切り手段に導入する開閉手段と、前記縁切り手段からの出水量を計測する水量検出手段と、浴槽の湯水を吸引して該浴槽に圧送する循環ポンプ、水流を検知する流水スイッチおよび前記浴槽の湯水を加熱する加熱手段にて形成される循環手段と、前記加熱手段と前記循環ポンプとの間に接続し、前記上水を前記循環手段に導入する切換手段とを有し、前記循環ポンプを駆動し前記循環手段内の水流を前記流水スイッチにより検知するのに先立ち、前記切換手段から前記循環ポンプを介して浴槽までの戻り管内に前記上水を導入し、該上水の圧力によって前記循環ポンプおよび戻り管内の空気を排出することをことを特徴とする風呂装置。
  2. 上水を導入して加熱する第1の加熱手段を有する給湯手段と、該給湯手段からの給送圧力を維持して圧送する縁切り手段と、前記給湯手段からの上水を前記縁切り手段に導入する開閉手段と、前記縁切り手段からの出水量を計測する水量検出手段と、浴槽の湯水を吸引して該浴槽に圧送する循環ポンプ、水流を検知する流水スイッチおよび前記浴槽の湯水を加熱する第2の加熱手段にて形成される循環手段と、第2の前記加熱手段と前記循環ポンプとの間に接続し、前記給湯手段からの前記上水を前記循環手段に導入する切換手段を有し、前記循環ポンプを駆動し前記循環手段内の水流を前記流水スイッチにより検知するのに先立ち、前記切換手段から前記循環ポンプを介して浴槽までの戻り管内に前記上水を導入し、該上水の圧力によって前記循環ポンプおよび戻り管内の空気を排出することをことを特徴とする風呂装置。
  3. 上水を導入する給水手段と、該給水手段から前記上水を導入して加熱する第1の加熱手段を有する給湯手段と、上水の給送圧力を維持して圧送する縁切り手段と、前記給水手段または前記給湯手段からの上水を前記縁切り手段に導入する開閉手段と、前記縁切り手段からの出水量を計測する水量検出手段と、浴槽の湯水を吸引して該浴槽に圧送する循環ポンプ、水流を検知する流水スイッチおよび前記浴槽の湯水を加熱する第2の加熱手段にて形成される循環手段と、第2の前記加熱手段と前記循環ポンプとの間に接続し、前記上水を前記循環手段に導入する切換手段を有し、前記循環ポンプを駆動し前記循環手段内の水流を前記流水スイッチにより検知するのに先立ち、前記切換手段から前記循環ポンプを介して浴槽までの戻り管内に前記給水手段より上水を導入し、該上水の圧力によって前記循環ポンプおよび戻り管内の空気を排出することを特徴とする風呂装置。
  4. 前記切換手段は上水を前記循環ポンプを介して戻り管に導入する流路と、追焚循環を行う流路と、上水の導入と追焚循環の流路とを閉止するように切換えることを特徴とする請求項1、請求項2、または請求項3の何れかに記載の風呂装置。
  5. 前記切換手段が上水の導入と追焚循環の流路とを閉止すると共に、前記循環ポンプを駆動することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、または請求項4の何れかに記載の風呂装置。
  6. 前記循環ポンプを駆動し、前記循環手段内の湯水の循環の検知を前記流水スイッチにて行うと前記第2の加熱手段により前記浴槽の湯水を加熱することを特徴とする請求項2、請求項3、請求項4、または請求項5の何れかに記載の風呂装置。
  7. 前記循環ポンプを駆動し、前記循環手段内の湯水の循環が前記流水スイッチにて検知されない場合、前記第1の加熱手段により前記上水を加熱し、前記浴槽に湯水を導入することを特徴とする請求項2、請求項3、請求項4、または請求項5の何れかに記載の風呂装置。
  8. 上水を導入して加熱する第1の加熱手段を有する給湯手段と、該給湯手段からの湯水の給送圧力を維持して圧送する縁切り手段と、前記給湯手段からの上水を前記縁切り手段に導入する開閉手段と、前記縁切り手段からの出水量を計測する水量検出手段と、浴槽の湯水を吸引して該浴槽に圧送する循環ポンプ、水流を検知する流水スイッチおよび前記浴槽の湯水を加熱する第2の加熱手段にて形成される循環手段と、該加熱手段と前記循環ポンプとの間に接続し、前記上水を前記循環手段に導入する切換手段とを有し、該切換手段は前記給湯手段からの湯水を前記循環ポンプを介して戻り管に導入する流路と、追焚循環を行う流路と、上水の導入と追焚循環の流路とを閉止するように切換る制御手段とを有し、前記開閉手段を開いて第1の加熱手段により上水を加熱し、前記上水の給送圧力を維持しつつ、前記切換手段から前記循環ポンプを介して浴槽までの戻り管内に上水を導入し、前記切換手段を駆動して流路を閉塞せると共に前記循環ポンプを駆動させ、更に追焚循環を行う流路を開成し、前記追焚経路の湯水の循環の検知を前記流水スイッチにて行うと第2の前記加熱手段により前記浴槽の湯水を加熱して所望の湯温に追焚を行い、または前記追焚経路の湯水の循環が前記流水スイッチにて検知されない場合、第1の前記加熱手段により前記上水を加熱し、前記浴槽に湯水を導入して所望の水量になるように制御することを特徴とする風呂装置の運転方法。
  9. 上水を導入する給水手段と、該給水手段から前記上水を導入して加熱する第1の加熱手段を有する給湯手段と、前記給水手段または前記給湯手段からの上水の給送圧力を維持して圧送する縁切り手段と、前記給水手段または前記給湯手段からの上水を前記縁切り手段に導入する開閉手段と、前記縁切り手段からの出水量を計測する水量検出手段と、浴槽の湯水を吸引して該浴槽に圧送する循環ポンプ、水流を検知する流水スイッチおよび前記浴槽の湯水を加熱する第2の加熱手段にて形成される循環手段と、前記加熱手段と前記循環ポンプとの間に接続し、前記上水を前記循環手段に導入する切換手段とを有し、該切換手段は前記給湯手段からの湯水を前記循環ポンプを介して戻り管に導入する流路と、追焚循環を行う流路と、上水の導入と追焚循環の流路とを閉止するように切換える制御手段を有し、前記開閉手段を開いて前記給水手段からの前記上水の給送圧力を維持しつつ、前記切換手段から前記循環ポンプを介して浴槽までの戻り管内に上水を導入し、前記切換手段を駆動して流路を閉塞せると共に前記循環ポンプを駆動させ、更に追焚循環を行う流路を開き、追焚経路の湯水の循環の検知を前記流水スイッチにて行うと第2の前記加熱手段により前記浴槽の湯水を加熱して所望の湯温に追焚を行い、または前記追焚経路の湯水の循環が前記流水スイッチにて検知されない場合、第1の前記加熱手段により前記上水を加熱し、浴槽に湯水を導入して所望の水量になるように制御することを特徴とする風呂装置の運転方法。
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