JP3685477B2 - 水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置およびその運転方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、生ごみ、汚泥、または廃液等の高含水廃棄物の処理を主目的とし、食品や医薬品等の生産施設における濃縮、脱水、または乾燥処理にも適用可能な、被乾燥物を入れる気密断熱容器と、その容器内を減圧する水蒸気圧縮機と、その水蒸気圧縮機で加圧した水蒸気を凝縮しその潜熱で容器内の被乾燥物を乾燥する凝縮器とで構成される水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置およびその運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
生ごみ、汚泥、あるいは廃液等の水分を多く含む廃棄物は、貯蔵や運搬に困難を伴う難処理物であり、焼却する場合にも多量の助燃剤を必要とするため、エネルギー浪費型の処理になっている。しかし、これらから水分を蒸発させれば大幅な減量化が可能であり、リサイクルも容易になる。また、水分の蒸発は、このような廃棄物の処理のみではなく、食品や医薬品等の生産プロセスにおいても重要なプロセスである。
【0003】
このような水分の蒸発プロセスにおいては、水の大きな蒸発潜熱(100℃で2257kJ/kg)を賄わねばならないので、莫大な熱エネルギーを必要としている。しかるに、従来の乾燥装置では、化石燃料ボイラーからの水蒸気で被乾燥物を加熱したり、あるいは温風によって乾燥しており、乾燥後の熱をそのまま、あるいは冷却塔を介して大気に放出していた。
【0004】
そこで、水分蒸発プロセスの省エネルギー化を目的として、本出願人は、発生した水蒸気を圧縮して凝縮潜熱を回収利用する技術を特開平9−126652号、特開平10−103861号、および特開平10−103862号の各公報に開示している。
これらの技術では、高含水廃棄物の入った気密断熱容器を予熱し、次いで水蒸気圧縮機の運転によりその容器内を減圧して100℃未満で沸騰させ、こうして生じた水蒸気を大気圧以上に加圧して100℃以上で凝縮し、その潜熱を利用して廃棄物を加熱している。
【0005】
一般に、水蒸気を圧縮した後に凝縮させて潜熱を回収する技術は、蒸気再圧縮方式として知られており、大規模なビール醸造プロセス等に適用されていた。しかし、従来は、液状物質への適用に限られており、構造が複雑、かつ運転操作が難しく、プラント規模の大型装置が主体になっていた。
そこで、小規模装置でも実現可能な簡単な構造とし、液状のみならず固形物を含む高含水廃棄物の乾燥にも適用できるようにすることを目的としたのが上記の各技術である。
【0006】
なお、これらの技術は、水蒸気を冷媒とするヒートポンプと見なすことができ、ここでは、水蒸気ヒートポンプ方式と称する。そして、石油等の化石燃料ボイラーからの熱で乾燥させる従来の温風乾燥方式や伝熱加熱乾燥方式等を従来方式と呼ぶ。
本出願人は、上記一連の技術の提案後、水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置の実用化に向けて技術開発を進め、本発明はそれらの知見に基づいてなされたものである。
【0007】
図7には、水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置の基本的な構成が示されている。図において、水分蒸発回路は、内部に被乾燥物である含水性廃棄物Wを入れた気密断熱容器1から配管6aが水蒸気圧縮機2に接続され、水蒸気圧縮機2の吐出口から配管6bにより容器1内の凝縮器3に接続され、凝縮器3から配管6cによりレリーフ弁4および蒸気トラップ5に接続されている。なお、符号Eは、容器1の投入口、Fは排出口を示している。
【0008】
気密断熱容器1内で含水性廃棄物Wを100℃未満に図示してない予熱手段により予熱し(予め加熱した含水性廃棄物を入れてもよい)、水蒸気圧縮機2を運転すると容器1内では大気圧以下で水分が沸騰(蒸発)する。こうして生じた水蒸気を圧縮して凝縮器3に送って凝縮させ、その潜熱を回収して被乾燥物Wを加熱する。
運転状態の一例としては、水蒸気の沸騰状態が絶対圧力84kPaでその飽和温度95℃、凝縮状態として絶対圧力142kPaでその飽和温度110℃が想定できる。こうして生じた凝縮水は、大気圧よりも高いために吸引ポンプが無くても蒸気トラップ5を通過し、自発的に外部に排出される。
また、図7中の不凝縮性ガス排出弁(レリーフ弁)4は、容器1内の空気を運転初期に排出することが主な目的であるが、運転中に被乾燥物中から出てくる気体や、装置のシール部等から漏れ出る空気を排出する機能を有している。
【0009】
なお、図7は、水蒸気ヒートポンプ式乾燥装置の基本的な構成を示すのみで、具体的な装置では、多くのバリエーションや補助的な部品があり得る。例えば、凝縮器は、被乾燥物との熱交換が重要な機能であって容器内の静止型熱交換器、容器の外壁に二重ジャケットを形成したもの、または乾燥容器内で回転撹拌運動を行う構造等が考えられる。なお、図7では、温度調整機構(水蒸気排出弁)などの図示は省略されている。
【0010】
一方、前記の特開平9−126652号公報に開示の技術においては、図9に示すように、気密断熱容器1内に設置した電熱ヒーター14やスチーム熱交換器を用いて予熱を行っている。しかし、このような構造では、熱交換部(凝縮器3、電熱ヒーター14)が容器内に突出し、撹拌機17を使用する場合には障害となる。
【0011】
また、前記特開平10−103861号公報に開示の技術では、図10に示すように、水蒸気ボイラー7を設けて水蒸気が容器1内に吹き込まれるように構成している。しかし、このような構成では、水蒸気が容器1内で凝縮するため、被乾燥物Wの水分が一時的に増加するという問題点がある。
【0012】
さらに、水蒸気ボイラー7からの水蒸気を圧縮機2の吐出配管、または(図11に示すように)凝縮器13に合流させる構成が開示されている。
かかる構成では、圧縮機2からの水蒸気にボイラー7からの水蒸気が加わるため、凝縮圧力が上昇し、圧縮機2の過負荷状態が生じ易い。また、追い炊きを要するのは沸騰温度が下がり圧縮機吸入圧力が低い状態なので、ボイラー7からの蒸気を加えると凝縮圧力が上昇し、圧縮比(吐出圧力と吸入圧力との比)がさらに大きくなり、圧縮機2がオーバーヒートし易くなる。この圧縮機2のオーバーヒートは、最悪では焼け付きに至り、そこまでは至らずとも、耐久性の点からは望ましくない。
【0013】
また、図8には水蒸気ボイラーを用いて予熱および追い炊きを行う従来の水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置の構成が示されている。
前記図7の構成に対し、水蒸気ボイラー7が設けられ、その吐出管6gが水蒸気圧縮機2と凝縮器2とを連結する配管6bに開閉弁9を介装して接続されている。
【0014】
予熱運転では、開閉弁9を開いて水蒸気ボイラー7からの水蒸気が凝縮器3へ導入される。水蒸気は、ここで凝縮して潜熱を放出し、熱交換によって被乾燥物Wの温度を上昇させる。そして、凝縮水は、蒸気トラップ5を通過して外部へ放出される。
次に、被乾燥物Wの温度が100℃程度に達した時点で開閉弁9を閉じ、圧縮機2が起動される。まず、容器1内の空気が排出されるが、空気は凝縮しないので不凝縮性ガス排出弁(レリーフ弁)4を開けて外部へ排出する必要がある。容器1内は減圧されるため、被乾燥物Wに含まれる水分が沸騰蒸発する。例えば、84kPaでは、沸騰蒸発温度は約95℃と想定できる。
こうして被乾燥物Wから蒸発した水蒸気は、水蒸気圧縮機2で圧力を高め、同時に温度が上昇する。この温度上昇は、理想的には断熱圧縮で、実際にはポリトロープ圧縮として計算できる。
【0015】
そして、圧力および温度の上がった水蒸気は、凝縮器3で熱を放出して液化する。凝縮条件としては、例えば、143kPa、110℃に想定することができ、水蒸気凝縮器3の熱交換機能により、95℃に被乾燥物Wを加熱する。凝縮水の圧力は、大気圧(101kPa)より高いため、蒸気トラップ5を通過して自発的に外部へ排出される。
【0016】
水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置では、水の莫大な気液相変化潜熱が内部で循環しており、運転に要するエネルギーは、僅かな圧縮機動力でよいため、省エネルギー効果が極めて高い。このように、外部からのエネルギー入力が小さいにもかかわらず、運転中の装置温度は100℃に近いため、断熱しても装置の温度が徐々に下がることがある。この場合は、沸騰温度を維持するために追い炊きが必要になる。
なお、断熱効果が高い場合は、圧縮機へのエネルギー入力によって装置の温度すなわち沸騰温度が徐々に上がることもあり得る。この場合は、水蒸気を外部へ(例えば、図7のレリーフ弁4を開けて)捨てることによって容易に温度を下げることができる。
【0017】
図8では、開閉弁9を開けてボイラーからの水蒸気を凝縮器に加え、追い炊きを行っている。この方法の問題点は、圧縮機を同時運転すると凝縮圧力が上昇し、圧縮機が加熱することであった。これを避けるためには、圧縮機を停止して追い炊きしなければならない。さらに、ボイラーの水蒸気圧力は、圧縮機吐出圧力よりも十分に高い必要がある。
【0018】
このような従来技術では、熱源に電熱ヒーターや蒸気ボイラーを用いており、ランニングコスト、あるいは省エネルギーの点から好ましいものではない。
なお、特開平10−264714号公報には、車両用エンジン冷却水を熱源にして予熱する技術が開示されているが、内燃機関の存在が条件となる。
【0019】
一方、水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置では、低い含水率を実現することが困難な場合がある。この原因は、乾燥が進み発生する水蒸気量が減少するとこれを冷媒とする水蒸気ヒートポンプサイクルが成り立たなくなるためである。
【0020】
具体的には、
(1) 沸騰圧力が低下して水蒸気の比体積が大きくなるため、圧縮機が吸引する水蒸気の質量が減少し、乾燥速度が遅くなる。
(2) このため、蒸発熱量を圧縮機入力で除した成績係数(COP)が低くなり、省エネルギー効果が減少する。
(3) 沸騰圧力が低下すると圧縮比が大きくなり、圧縮過程における水蒸気の温度上昇が大きくなって圧縮機が過熱傾向となるため、耐久性等の見地からは望ましくない。さらに、極端な場合には圧縮機の焼け付きに至る。
本発明者は、実験の結果、例えば生ごみでは水分(湿量基準の含水率)が50%より下がると、上記(1)〜(3)の現象が顕著となり、主に上記(3)の理由から乾燥運転の継続が困難になることを見出した。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置の問題点に対処した改良された水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置およびその運転方法を提供することを目的としている。
【0022】
すなわち、本発明では、熱交換部が容器内に突出せず、省エネルギー効果に優れ、また、圧縮機の過負荷(特に追い炊き時)が生じない水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置を提供することを目的としている。
【0023】
また、本発明では、被乾燥物の水分が減少し、低含水率になった場合においても運転可能な水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置およびその運転方法を提供することを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】
本発明の水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置では、被乾燥物を入れる気密断熱容器(1)と、その容器内を減圧する水蒸気圧縮機(2)と、その水蒸気圧縮機(2)で加圧された水蒸気を凝縮しその潜熱で前記容器内の被乾燥物を乾燥する凝縮器(3)とで構成される水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置において、前記気密断熱容器(1)と水蒸気圧縮機(2)とを連結する回路(6a)に、容器(1)・圧縮機(2)間を連通する第1の切換弁(8A)と、圧縮機側外気吸入のための第2の切換弁(8B)と、気密断熱容器側開放のための第3の切換弁(8C)とを設け、前記水蒸気圧縮機(2)と凝縮器(3)とを連結する回路(6b)から分岐して第4の切換弁(8D)を介装して、気密断熱容器(1)に連通する分岐回路(6e)を設け、前記第1の切換弁(8A)を開き、第2〜4の切換弁(8B〜D)を閉じて水蒸気ヒートポンプサイクルの乾燥運転を行うようにし、前記第1の切換弁(8A)を閉じ、第2〜4の切換弁(8B〜D)を開いて通気乾燥運転を行うようにしている。
【0025】
また、本発明の水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置では、前記気密断熱容器(1)と水蒸気圧縮機(2)とを連結する回路(6a)に、第3の切換弁(8C)よりも気密断熱容器(1)寄りにおいて粉塵分離器(31)が配設されている。
【0032】
そして、本発明の水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置の運転方法によれば、被乾燥物を入れる気密断熱容器と、その容器内を減圧する水蒸気圧縮機と、その水蒸気圧縮機で加圧された水蒸気を凝縮しその潜熱で前記容器内の被乾燥物を乾燥する凝縮器とで構成される水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置の運転方法において、被乾燥物の含水率が高い場合には気密断熱容器から水蒸気圧縮機に吸気し凝縮器で凝縮する水蒸気ヒートポンプサイクルの乾燥運転を行い、含水率が低い場合には外気から水蒸気圧縮機に吸気し気密断熱容器へ通気する通気乾燥運転に切換えて運転する。
【0033】
したがって、本発明によれば、水蒸気ヒートポンプサイクルによる乾燥運転にて被乾燥物の含水率が低下し、運転が困難になれば、圧縮機に外気を吸入して気密断熱容器へ通気する通気乾燥運転に切換えることで運転が継続でき、被乾燥物から水分を奪って湿度の上がった空気が排出されて被乾燥物を乾燥することができる。
【0034】
通気乾燥運転では、被乾燥物の温度が高い(例えば80℃前後)ので、冷めるまでその顕熱が利用できる。さらに、空気を圧縮してこの熱が利用されるが、特に、熱を与えなくとも通風だけでも乾燥は進行する。
そして、水蒸気ヒートポンプサイクル乾燥運転終了時点では、まだ被乾燥物の温度が高く、作業員への火傷の危険性があったが、通気により冷却されるという効果を生じる。さらに、圧縮機内部が通気運転により乾燥され、錆や腐食が防止される。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、前記の従来技術の説明における水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置と同一の構成部品には同じ符号を付け、重複説明は省略する。
【0036】
図1〜図3には、圧縮機に水蒸気ボイラーからの水蒸気を吸入し、予熱および追い炊きを行う水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置の実施形態が示されている。
まず、図1に示す実施形態では、前記図7に示した基本的な構成に対し、水蒸気ボイラー7が設けられてその供給管(水蒸気配管)6gが気密断熱容器1と水蒸気圧縮機2とを連結する配管6aに第1の開閉弁9Aを介装して接続されている。
【0037】
この実施形態においては、予熱運転では、水蒸気圧縮機2と水蒸気ボイラー7とを同時に運転し、開閉弁9Aを開いてボイラー7からの水蒸気を圧縮機2で吸引し、加圧して凝縮器3に送っている。
そして、追い炊き運転では、圧縮機2を運転したまま開閉弁9Aを開き、ボイラー7からの水蒸気を気密断熱容器1内の被乾燥物Wから発生する水蒸気と合流させて圧縮している。
このように予熱と追い炊きとで圧縮機を停止させる必要がなく、スムースに運転を継続することができる。
【0038】
図2に示す実施形態では、水蒸気ボイラーに負圧蒸気ボイラー7Aが用いられ、そのボイラー7Aには、外部から加熱媒体、例えば水蒸気や高温水を導入し、熱交換する配管21が設けられており、その配管21には、ボイラーの温水温度を検出するセンサー23によって制御される制御弁22が介装されている。
また、気密断熱容器1と水蒸気圧縮機2とを連結する配管6aには、第2の開閉弁9Bが介装され、ボイラーの水蒸気供給管6gは、第2の開閉弁9Bの後流側に接続されている。
【0039】
そして、この実施形態では、負圧蒸気ボイラー7Aの温水温度を、例えば95℃(飽和圧力は84kPa)に保つように制御すれば、後記するように予熱と追い炊きとを自然的に行うことができる。なお、温水温度の制御は、センサー23で温度検知して制御弁22で加熱媒体の流量を調整するか、または、ボイラー7Aがガスや石油を燃料にする場合にはその燃焼量を調整する。
【0040】
予熱の初期には、被乾燥物Wの温度が低いために水蒸気の発生量は少なく、圧縮機2を通過する水蒸気の大部分は、ボイラー7Aで発生したものである。この水蒸気は凝縮器3へ送られて凝縮し、その潜熱で被乾燥物Wが加熱される。被乾燥物Wの温度が上がってくると発生水蒸気も増えるため、負圧蒸気ボイラー7Aからの水蒸気と合流して圧縮される。このとき、気密断熱容器1内に残っていた空気も水蒸気と一緒に凝縮器3へ送られ、レリーフ弁4から不凝縮性ガスとして排出される。
【0041】
予熱が完了して被乾燥物Wの沸騰温度が95℃を上回ると、気密断熱容器1内の圧力は84kPa以上になり、負圧蒸気ボイラー7Aよりも高圧となるためボイラー7Aからの水蒸気は自然に流れなくなる。一方、被乾燥物Wの沸騰温度が95℃を下回れば容器1内の圧力は84kPa未満になるため、ボイラー7Aからの水蒸気が加わって自然に追い炊きが行われる。このように第1および第2の開閉弁9A、9Bを開放したままで予熱と追い炊きとが自然に行われるため運転操作は極めて容易であり、場合によっては開閉弁9Aと9Bを省略することもできる。
なお、上記沸騰温度(95℃)および飽和圧力(84kPa)は、一例であり、この他の条件でも運転可能であることは言うまでもない。
【0042】
また、負圧蒸気ボイラー7Aには、排熱の利用が可能である。例えば、加熱媒体として85℃程度の温水を用いれば、負圧蒸気ボイラー7Aで沸騰温度が80℃、飽和絶対圧力が47kPaの水蒸気を得ることが可能で、圧縮機2で昇圧昇温して、例えば絶対圧力143kPa、飽和温度110℃で凝縮し、被乾燥物Wを加熱できる。
【0043】
この場合の運転方法は、予熱運転では、第1の開閉弁9Aを開き、第2の開閉弁9Bを閉として排熱利用で加熱する。被乾燥物Wの温度が十分上がった時点で、第1の開閉弁9Aを閉じ第2の開閉弁9Bを開いて乾燥運転に移行する。追い炊き運転は、予熱運転同様に第1の開閉弁9Aを開、第2の開閉弁9Bを閉とすればよい。
【0044】
図3に示す実施形態では、前記図2に示した実施形態に対し、凝縮器3から蒸気トラップ5へ凝縮水を排出する配管6cに調整弁25が介装され、負圧蒸気ボイラー7Aへ給水する配管6fが設けられている。なお、調整弁25としてフロート弁を示しているが、これに限定されるものではない。例えば水位検知スイッチで電磁弁を開閉しても良い。
【0045】
負圧蒸気ボイラー7Aの蒸気圧は凝縮水の圧力より低く、ポンプ等を用いずとも給水でき、その流量をフロート弁等の簡単な装置で調節するだけでよい。
ヒートポンプ方式乾燥装置の凝縮水は、基本的に蒸留水であってミネラル分を含まないので軟水化装置を用いずにボイラー7Aの補給水として利用できる。
なお、図11に示す従来技術においても凝縮水をボイラー7に補給する配管6fが示されているが、この従来技術ではボイラー7の蒸気圧は凝縮水圧力より高く(図示されてないが)給水ポンプ等の加圧手段を必要とする。
【0046】
次に、図4〜図6には、被乾燥物が低含水率の場合に、通気乾燥運転に切換え運転する装置の実施形態が示されている。
図4に示す実施形態では、前記図7に示した基本的な構成に対し、通気乾燥運転への切換手段として、気密断熱容器1から水蒸気圧縮機2へ至る配管6aに第1の切換弁8Aが介装され、その切換弁8Aの下流側には第2の切換弁8Bによって外気Aの吸入口Iに切換える管路が、その上流側には第3の切換弁8Cによって気密断熱容器1側を外気の排出口Xに切換える管路がそれぞれ接続されている。また、圧縮機2から凝縮器3に至る配管6bから分岐され、第4の切換弁8Dが介装されてさらに分岐され、気密断熱容器1の開口N1、N2へ連通する配管6eが設けられている。なお、開口の数は2つに限定せず、1または3以上であってもよい。
【0047】
この実施形態による運転方法は、まず、第1切換弁8Aを開き、第2〜第4切換弁8B、8C、8Dを閉じて通常の水蒸気ヒートポンプサイクルによる乾燥運転を行う。被乾燥物Wの含水率が低下すると容器1内の沸騰圧力が下がり、さらに被乾燥物Wへの伝熱が悪くなるため水蒸気凝縮圧力が上昇する。このため圧縮比が大きくなり、圧縮機2の吐出蒸気温度が(例えば200℃以上に)上昇して圧縮機2が過熱するため、水蒸気ヒートポンプサイクルの運転が困難になる。
【0048】
この時点で第1の切換弁8Aを閉じ、第2〜第4切換弁8B、8C、8Dを開くと圧縮機2は吸気口Iから外気Aを吸引し、配管6eを通して容器1の開口N1、N2から被乾燥物Wへ通気して乾燥運転を継続する。被乾燥物Wから水分を吸収して湿度の上がった空気は、第3の切換弁8Cを通って排出口Xから排気される。なお、水蒸気圧縮機2は空気の圧縮に転用されても問題を生じることはない。
なお、図4の回路では、凝縮器3へも空気が流れるが、蒸気トラップ5は気体を通さず、レリーフ弁4は抵抗が大きいので流量は少ない。また、凝縮器3への配管に止め弁を設けてもよい。
【0049】
水蒸気ヒートポンプサイクルによる乾燥運転から通気運転に切り換えた直後は、圧縮機2や被乾燥物Wの温度が高いため(例えば被乾燥物Wは80℃程度)、この顕熱を乾燥に使うことができる。また、空気を圧縮する際に温度が上がるため、温風乾燥の効果もある。特に、第3の切換弁8Cの開度を絞って容器1内の圧力を上げれば、圧縮による昇温効果が高まり、温風温度を上げることができる。
【0050】
図5に示す実施形態では、前記図4に示した実施形態の構成に対し、気密断熱容器1と水蒸気圧縮機2とを連結する配管6aの容器1出口寄り(第3の切換弁8Cへの分岐前)に粉塵分離器31が配設されている。
【0051】
乾燥運転によって含水率が低下すると、被乾燥物Wの種類によっては粉塵として飛散する場合がある。この粉塵が圧縮機2に入ると圧縮機2の機能低下あるいは損傷を招き、また、排出口Xから外部に吹き出すと公害となる。この配置によれば、水蒸気ヒートポンプ運転と通気乾燥運転とに両用できる。なお、粉塵分離器31には、サイクロンが代表的であるが、これに限定されない。
【0052】
図6に示す実施形態では、前記図5に示した実施形態に対し、切換弁8Dを介し気密断熱容器1へ通気する配管6eに第1の加熱器34が介装されている。
前記実施形態のように水蒸気圧縮機2の加圧による空気の昇温は、容器1の耐圧性あるいは安全性から制限を受ける場合がある。そのような場合に、別個に空気を加熱する第1の加熱器34を設け、通気乾燥能力を強化して任意の低含水率(例えば、乾量基準の含水率が10%以下)を実現する。この第1の加熱器34の熱源としては、電熱、温水、蒸気等を用いる。
【0053】
このような加熱器34を設けても設備費の面では低含水率用として別に従来方式の乾燥機を併設するより低廉化が見込まれる。
なお、この加熱器34は、吸気口Iから圧縮機2を経て容器1の開口N1、N2に至る配管のどの位置であっても同様の効果がある。
【0054】
また、気密断熱容器1の出口に設けられた粉塵分離器31には、熱交換器36が設けられ、水蒸気圧縮機2から凝縮器3に至る配管6bを流れる高温水蒸気によって圧縮機吸入水蒸気圧を加熱するように構成されている。
【0055】
被乾燥物Wから発生する水蒸気は飽和状態にあるため、配管6aや圧縮機2の吸入マニフォールドでその水蒸気の一部が液化しやすく、この液滴を圧縮機2が吸引し、体積効率を低下させるのを防ぐのに有効である。この効果は、特願平10−103862号公報に提案されているスーパーヒータと同様であるが、この従来技術に対して、粉塵分離器31と一体化することで製作コストが低廉化でき、水蒸気の流動圧力損失の増加を避けることができる等の利点を有する。
【0056】
さらに、気密断熱容器1の開口N1、N2の直前には、それぞれ逆止弁35、35が設けられ、また、第3の切換弁8Cの排出口Xに脱臭器33が設けられている。
【0057】
このように逆止弁35、35を設けることにより、被乾燥物Wが、配管6eに逆流するのが防止でき、また、被乾燥物Wの臭気が強い場合の脱臭器33の配設が可能になる。
【0058】
なお、上記実施形態で示した気密断熱容器1および凝縮器3に対して、容器内に静置して熱交換機能を有するもの、容器の外壁に二重ジャケットを形成したもの、あるいは容器内で回転撹拌運動を行うもの等があり、本発明では特定の気密断熱容器および凝縮器の構造に限定してそれを対象としているものではない。
【0059】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように構成され、以下に示す効果を奏する。
【0060】
(1) 水蒸気圧縮機の吸入側回路にボイラーからの水蒸気配管を接続する構成により、気密断熱容器内には水蒸気を加えないので被乾燥物の水分増加がない。
(2) 圧縮機吸入側に水蒸気を導入するので蒸気量急増による凝縮圧力の過度な上昇がない。さらに、圧縮機吸入圧が上昇し圧縮比が小さくなって圧縮機過熱が生じない。
(3) 気密断熱容器内に予熱専用の熱交換器を設置していないので、撹拌機を用いる場合に邪魔にならない。
(4) 予熱や追い炊きの熱源に温水等の排熱が利用できる。
(5) 水蒸気ボイラーの圧力を低くでき、安全性が高い。そして、構造が簡単、廉価な温水ボイラーを用いることができる。
(6) 負圧蒸気ボイラーの温水温度制御のみで予熱と追い炊きが自然に行え、複雑な流量調整機構等が不要である。
(7) 負圧蒸気ボイラーの使用により、ボイラー補給水の給水ポンプが不要である。
【0061】
(8) 水蒸気ヒートポンプサイクルによる乾燥運転と外気の通気乾燥運転とを切換え可能に構成することで、大幅な省エネルギー効果のある水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置の低含水率での運転困難の問題を解決することができる。
(9) 水蒸気圧縮機を通気に転用するので送風機を必要とせず、また、通気乾燥運転により圧縮機内部の乾燥が同時に行える。
(10) 圧縮による昇温効果で、より容易に温風乾燥が実現できる。
(11) 通気乾燥による冷却効果で、作業の安全性が高まる。
(12) 乾燥運転と通風運転とを共用する粉塵分離器を設け、粉塵による圧縮機損傷および外気への噴出を防止できる。
(13) 通気用配管に加熱器を配設し、より低い含水率が実現できる。
(14) 粉塵分離器に熱交換機能を付加し、容易に圧縮機吸入水蒸気の湿り(微細液滴の生成)を防止できる。
(15) 気密断熱容器の通気開口に逆止弁を設けることで、被乾燥物の逆流の防止、さらに排気配管に脱臭器を設けて臭気防止ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の構成を示す図。
【図2】本発明の第2の実施形態の構成を示す図。
【図3】本発明の第3の実施形態の構成を示す図。
【図4】本発明の第4の実施形態の構成を示す図。
【図5】本発明の第5の実施形態の構成を示す図。
【図6】本発明の第6の実施形態の構成を示す図。
【図7】従来の水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置の基本的な構成を示す図。
【図8】従来の圧縮機吐出側にボイラーからの水蒸気を加える水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置の構成を示す図。
【図9】予熱専用熱交換器を容器内に設けた従来の水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置を示す断面図。
【図10】水蒸気を容器内に吹込んで予熱する従来の水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置を示す断面図。
【図11】二重ジャケット式凝縮器へ水蒸気を吹込む従来の水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置を示す断面図。
【符号の説明】
1・・・気密断熱容器
2・・・水蒸気圧縮機
3・・・凝縮器
4・・・レリーフ弁
5・・・蒸気トラップ
6a〜6g・・・配管
7、7A・・・水蒸気ボイラー
8A〜8D・・・切換弁
9、9A、9B・・・開閉弁
E・・・投入口
F・・・排出口
W・・・被乾燥物
Claims (3)
- 被乾燥物を入れる気密断熱容器(1)と、その容器内を減圧する水蒸気圧縮機(2)と、その水蒸気圧縮機(2)で加圧された水蒸気を凝縮しその潜熱で前記容器内の被乾燥物を乾燥する凝縮器(3)とで構成される水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置において、前記気密断熱容器(1)と水蒸気圧縮機(2)とを連結する回路(6a)に、容器(1)・圧縮機(2)間を連通する第1の切換弁(8A)と、圧縮機側外気吸入のための第2の切換弁(8B)と、気密断熱容器側開放のための第3の切換弁(8C)とを設け、前記水蒸気圧縮機(2)と凝縮器(3)とを連結する回路(6b)から分岐して第4の切換弁(8D)を介装して、気密断熱容器(1)に連通する分岐回路(6e)を設け、前記第1の切換弁(8A)を開き、第2〜4の切換弁(8B〜D)を閉じて水蒸気ヒートポンプサイクルの乾燥運転を行うようにし、前記第1の切換弁(8A)を閉じ、第2〜4の切換弁(8B〜D)を開いて通気乾燥運転を行うようにしていることを特徴とする水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置。
- 前記気密断熱容器(1)と水蒸気圧縮機(2)とを連結する回路(6a)に、第3の切換弁(8C)よりも気密断熱容器(1)寄りにおいて粉塵分離器(31)が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置。
- 被乾燥物を入れる気密断熱容器と、その容器内を減圧する水蒸気圧縮機と、その水蒸気圧縮機で加圧された水蒸気を凝縮しその潜熱で前記容器内の被乾燥物を乾燥する凝縮器とで構成される水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置の運転方法において、被乾燥物の含水率が高い場合には気密断熱容器から水蒸気圧縮機に吸気し凝縮器で凝縮する水蒸気ヒートポンプサイクルの乾燥運転を行い、含水率が低い場合には外気から水蒸気圧縮機に吸気し気密断熱容器へ通気する通気乾燥運転に切換えて運転することを特徴とする水蒸気ヒートポンプ方式乾燥装置の運転方法。
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