JP3684589B2 - ディジタル信号再生装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、例えば、光ディスク装置、磁気テープ装置、磁気ディスク装置等、ディジタルデータを再生する機能を有する装置全般に適用することができるディジタル信号再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、光磁気ディスク装置においては、メディアの記録感度の変動、記録光パワーの変動、環境温度の変動等の要因によって、記録されるマークの長さが変動し、マーク長の非対称性、すなわちアシンメトリが発生していた。一方、再生データの処理に用いるクロックは、再生され2値化されたデータのエッジ情報に基づいて形成される。
【0003】
このように、アシンメトリによって、再生クロックの位相のズレが生じ、またデータ自身の長さが正規のものからズレる結果、再生データを正しく読み取ることができない。すなわち、アシンメトリは、エラーレートを悪化させる大きな要因となるため、アシンメトリを抑圧することは、非常に重要な技術である。
【0004】
従来、2値化されたデータを記録するときに、ある長い時間tの間、記録コードのマーク `+1' とマークでない所 `−1' の割合が1対1なるように、変調する直流成分を持たない変調方式、例えばEFM(Eight to Fourteen Modulation)変調が知られている。この場合には、2値化したデータを時間tの間、記録コードを積分することにより、+側に偏っているか、−側に偏っているかを検出し、検出によって、アシンメトリ補正量(最適なマーク長を検出する最適スライスレベルから実際のスライスレベルがずれている量)を算出してアシンメトリ補正を行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、アシンメトリを検出する方法として、2値化データと、その2値化データから再生したPLLクロックを1/4チャンネルクロック周期遅らせた、出力とを排他的論理和を施すことにより、中心値に対して、+側に偏っているか、−側に偏っているかを検出するアシンメトリ検出方法を提案している。このときの、エラー電圧とマークシフト量の関係を図9へ示す。
【0006】
また、アシンメトリを検出する他の方法として、2値化データの立ち上がりエッジから再生された立ち上がりクロックと、2値化データの立ち下がりエッジから再生された立ち下がりクロックの位相関係とから位相比較を施すことにより、中心値に対して、+側に偏っているか、−側に偏っているかを検出するアシンメトリ検出方法を提案している。このときの、エラー電圧とマークシフト量の関係を図10へ示す。
【0007】
これら、図9、および図10において、エラー電圧は、−T/2≦|(検出されたマーク長)−(適正なマーク長)|≦T/2の範囲では、直線的に変化する。しかしながら、この範囲を超えると、エラー電圧は、折り返しているため、この範囲を超える状態において、上述のようなアシンメトリ補正を行うと、図11に示すアイパターンの実線で示す正規のクロスポイントではなく、点線で示す異なるクロスポイントへスライスレベルが移り、誤った2値化がなされることがあった。
【0008】
従って、この発明は、正規のクロスポイントへスライスレベルを移すことができると共に、(1,7)RLL(Run Length Limited)記録のような直流成分を持つ変調方式においても、有効にアシンメトリを検出することができ、アシンメトリ補正を行うことのできるディジタル信号再生装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、記録媒体から再生される再生データを2値化する2値化手段と、該2値化手段によって生成された2値化データと同期した再生クロックを生成する再生クロック生成手段と、2値化手段と、再生クロック生成手段とを用いて再生データのアシンメトリを補正するアシンメトリ補正手段とを有し、データが記録されるデータ領域と、該データ領域に先行して設けられ、所定パターンのデータが記録される引き込み領域とを有する記録媒体を再生する際に、引き込み領域に記録される所定パターンを有するデータを用いて再生データのアシンメトリ検出を行い、再生クロックの周期をTとして、最適マーク長からのずれが±T/2を越えない範囲で再生データに対するスライスレベルを調整し、該スライスレベルの調整の結果に基づいてアシンメトリ補正手段によってデータ領域に記録されるデータのアシンメトリを補正して、再生することを特徴とするディジタル信号再生装置である。
【0010】
【作用】
この発明に係るディジタル信号再生装置は、ディジタルデータにより記録されている信号のアシンメトリ補正が効率よく行うことができる。
【0011】
【実施例】
以下、この発明に係るアシンメトリ補正を施す実施例について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、アシンメトリ補正回路の概略的なブロック図を示す。1で示される入力端子は、記録媒体から再生されたRF信号(以下、再生RF信号と称する)が供給される。供給された再生RF信号は、等化器2に供給され、等化器2からのEQ信号として、コンパレータ3へ供給される。
【0012】
ここで、加算器5では、アシンメトリ検出部6において、アシンメトリが検出され、検出されたアシンメトリは、アシンメトリ検出部6からアシンメトリ補正部7へ供給される。アシンメトリ補正部7では、検出されたアシンメトリに対応した補正量が設定され、設定された補正量は、加算器5へ供給される。加算器5では、スライスレベル4から供給されるスライスレベルと、アシンメトリ補正部7から供給された補正量とが加算される。すなわち、スライスレベル4から供給されたスライスレベルの補正が行われる。
【0013】
コンパレータ3では、加算器5から供給されるスライスレベルを基準として、等化器2から供給されるEQ信号の2値化がなされる。このコンパレータ3から出力される再生2値化データは、PLL(Phase Locked Loop )生成回路8、および弁別器9へ供給される。再生2値化データが供給されたPLL生成回路8では、再生クロックが生成され、この再生クロックは、PLL生成回路8から弁別器9へ供給される。弁別器9は、コンパレータ3からの再生2値化データをPLL生成回路8からの再生クロックに同期して、出力するための回路である。この弁別器9から再生データが生成され、出力端子10から取り出される。
【0014】
ここで、図2は、この発明に係る記録媒体の記録フォーマットの一例である。この発明は、記録可能な記録媒体(例えば、MOディスク、磁気テープ等)、あるいは、再生専用の記録媒体(CD−ROM等)の何れに対しても、適用できる。図2Aは、引込み領域11に記録されている記録パターンを示している。この引込み領域11の位置は、記録時に決めても、予め記録媒体上にプリフォーマットされていても良い。
【0015】
図2Bは、記録媒体へ記録されている記録フォーマットを示している。引込み領域11は、スライスレベルを調整するための領域であり、この領域は、2Tのパターン、または4Tのパターン等、デューティ比が50%の記録データが繰り返し再生される。データ領域12は、直流成分を持つ(DCフリーではない)、一例として、(1,7)RLL記録のような記録フォーマットにより記録されている。ここで、引込み領域11に記録されている記録パターンは、データ領域12に書き込まれたときと同じレーザパワーで書き込まれる。
【0016】
図2Cは、スライスレベルと時間tとの関係を示している。この一例では、スライスレベルが引込み領域11内において、アシンメトリ補正が施され、徐々に適正スライスレベルへ移り、すなわちデューティ比が50%となるように、スライスレベルが移る。データ領域12において、スライスレベルは、適正スライスレベルとなり、直流成分を持たない(DCフリー)か否かに関わらず効率よくアシンメトリ補正がなされ、データ領域12へ記録されているデータを再生することができる。
【0017】
ここで、図3は、シングルPLL型のアシンメトリ補正回路の一実施例のブロック図である。21で示される入力端子は、記録媒体から再生されたRF信号(以下、再生RF信号と称する)が供給される。供給された再生RF信号は、等化器22に供給され、等化器22からのEQ信号として、コンパレータ23へ供給される。
【0018】
コンパレータ23では、スライスレベル24から供給されるスライスレベルを基準として、等化器22から供給されるEQ信号の2値化がなされる。このコンパレータ23から出力される再生2値化データは、アシンメトリ検出回路26、PLL生成回路27、および弁別器28へ供給される。再生2値化データが供給されたPLL生成回路27では、再生クロックが生成され、この再生クロックは、PLL生成回路27からアシンメトリ検出回路26、および弁別器28へ供給される。
【0019】
アシンメトリ検出回路26では、PLL生成回路27から再生クロックが供給され、供給された再生クロックを1/4チャンネルクロック遅延(Tは、チャンネルクロック周期を示し、以下、T/4クロックと称する)させた信号と、コンパレータ23から再生2値化データとからアシンメトリが検出された後、補正量が加算器25へ供給される。この加算器25では、スライスレベル24から供給されるスライスレベルへ、アシンメトリ検出回路26から供給される補正量が加算されることにより、スライスレベルの補正がなされる。
【0020】
補正がなされたスライスレベルは、コンパレータ23へ供給され、コンパレータ23において、上述したようにEQ信号の2値化が施される。弁別器28は、コンパレータ23からの再生2値化データをPLL生成回路27からの再生クロックに同期して、出力するための回路である。この弁別器28から再生データが生成され、出力端子29から取り出される。
【0021】
ここで、アシンメトリ検出回路26の詳細な構成を図4を用いて説明する。端子31から再生2値化データがEXOR回路33、およびLPF37へ供給され、端子32から再生クロック(T/4クロック)がEXOR回路33へ供給される。EXOR回路33では、再生2値化データと、再生クロック(T/4クロック)との排他的論理和が施され、排他的論理和が施されたデータは、LPF34へ供給される。LPF34、および37では、供給されたデータの積分がなされ、中心値(最適値)に対して、+側または、−側のどちらに偏っているかが検出される。
【0022】
ゲイン調整回路35、および38では、LPF34、および37において検出された偏りにより、補正量が設定される。ゲイン調整回路35から設定された補正量がスイッチ36の入力端子aへ供給され、ゲイン調整回路38から設定された補正量がスイッチ36の入力端子bへ供給される。スイッチ36では、端子39から供給される切換信号により切り換えられ、スイッチ36に供給された補正量は、スイッチ36の出力端子cを介して、出力端子40から取り出される。取り出された補正量は、図3中の加算器25へ供給される。
【0023】
この端子39から供給されるスイッチの切換信号は、例えば、プリフォーマット信号から生成したゲート信号である。
【0024】
ここで、図2中の引込み領域11では、再生2値化データがLPF37、ゲイン調整回路38、およびスイッチ36を介して、出力端子40から補正量が出力される。データ領域12では、再生2値化データと再生クロックとがEXOR回路33、LPF34、ゲイン調整回路35、およびスイッチ36を介して、出力端子40から補正量が出力される。すなわち、引込み領域11では、スイッチ36の入力端子bから補正量が出力され、データ領域12では、スイッチ36の入力端子aから補正量が出力される。
【0025】
ここで、図5は、シングルPLL型のアシンメトリ検出回路の異なる実施例を示すブロック図である。入力端子21を介して、記録媒体から供給される再生RF信号を等化器22へ供給し、等化器22からのEQ信号が減算器41へ供給される。アシンメトリ検出回路26から供給された補正量と、等化器22から供給されたEQ信号とを減算器23において、演算がなされる。これによって、EQ信号の中心レベルが制御され、すなわち補正が施されたEQ信号は、コンパレータ23へ供給される。
【0026】
コンパレータ23では、スライスレベル24から供給されるスライスレベルを基準として、補正が施されたEQ信号の2値化が行われる。2値化が行われたデータは、コンパレータ23から再生2値化データとして、アシンメトリ検出回路26、PLL生成回路27、および弁別器28へ供給される。上述のようにPLL生成回路27では、再生クロックが生成され、アシンメトリ検出回路26では、再生2値化データと、再生クロック(T/4クロック)からアシンメトリが検出され、補正量が出力される。また、再生2値化データと再生クロックとが供給される弁別器28では、再生データが生成され、出力端子29から取り出される。
【0027】
次に、図6は、デュアル(ダブル)PLL型のアシンメトリ補正回路の一実施例のブロック図である。51は、入力端子を示し、記録媒体から再生された再生RF信号が供給される。入力端子51から供給された再生RF信号は、等化器52へ供給され、等化器52では、EQ信号としてコンパレータ53へ供給される。コンパレータ53では、等化器52から供給されたEQ信号をスライスレベル54から供給されるスライスレベルを基準として、2値化が施される。ここで、コンパレータ53へ供給されるスライスレベルは、加算器55において、アシンメトリ検出回路56から供給される補正量が加算されている。
【0028】
コンパレータ53から再生2値化データがエッジ検出回路57、アシンメトリ検出回路56、および弁別器60へ供給される。エッジ検出回路57では、供給された再生2値化データから立ち上がりエッジ、および立ち下がりエッジが検出され、検出された立ち上がりエッジは、PLL58へ供給され、立ち下がりエッジは、PLL59へ供給される。PLL58では、供給された立ち上がりエッジから再生クロックが生成され、PLL59では、供給された立ち下がりエッジから再生されたクロックを反転した再生クロック(以下、反転再生クロックと称する)が生成される。
【0029】
PLL58において、生成される再生クロックは、アシンメトリ検出回路56、および弁別器60へ供給され、PLL59において、生成される反転再生クロックは、アシンメトリ検出回路56、および弁別器60へ供給される。PLL58からの再生クロックがセットパルスとして、PLL59からの反転再生クロックがリセットパルスとして、供給されるアシンメトリ検出回路56では、後述するように、アシンメトリが検出され、補正量が設定され、その補正量は、加算器55へ供給される。
【0030】
加算器55では、上述したようにコンパレータ53において、基準となるスライスレベルへ補正量が加算される。弁別器60は、PLL58からの再生クロックと、PLL59からの反転再生クロックとに同期して、コンパレータ53からの再生2値化データを出力するための回路である。この弁別器60から再生データが生成され、出力端子61から取り出される。
【0031】
ここで、図7は、上述したアシンメトリ検出回路56の詳細な構成をブロック図で示す。入力端子71から再生クロックが供給され、入力端子72から反転再生クロックが供給される。位相比較器73では、供給された再生クロックは、セットパルスとして、供給された反転再生クロックは、リセットパルスとして用いられ、出力信号の生成がなされ、LPF74へ供給される。LPF74において、供給された出力信号の積分がなされ、供給された出力信号の中心値に対する偏りが検出される。
【0032】
検出された偏りは、ゲイン調整回路75において、補正量が設定され、設定された補正量は、スイッチ76の入力端子aへ供給される。スイッチ76では、端子80から供給される切換信号により切り換えられ、スイッチ76の入力端子a、およびスイッチ76の入力端子bへ供給された信号は、スイッチ76の出力端子cを介して、出力端子81から取り出される。取り出された補正量は、図6中の加算器55へ供給される。ここで、スイッチ76の入力端子bへ供給される補正量は、入力端子77から供給される再生2値化データがLPF78、およびゲイン調整回路79を介して、供給される。
【0033】
ここで、図2中の引込み領域11では、再生2値化データがLPF78、ゲイン調整回路79、およびスイッチ76を介して、出力端子81から補正量が出力される。データ領域12では、再生2値化データと再生クロックとが位相比較器73、LPF74、ゲイン調整回路75、およびスイッチ76を介して、出力端子81から補正量が出力される。すなわち、引込み領域11では、スイッチ76の入力端子bへ供給された補正量が出力され、データ領域12では、スイッチ76の入力端子aへ供給された補正量が出力される。
【0034】
ここで、図8は、デュアル(ダブル)PLL型のアシンメトリ補正回路の異なる実施例を示すブロック図である。入力端子51を介して、記録媒体から再生された再生RF信号が入力され、等化器52へ供給される。供給された再生RF信号は、等化器52からのEQ信号として、減算器82へ供給される。減算器82では、等化器52から供給されたEQ信号が、アシンメトリ検出回路56から供給された補正量によって、補正がなされる。
【0035】
コンパレータ53では、補正が施されたEQ信号がスライスレベル54から供給される基準となるスライスレベルによって、2値化が行われる。コンパレータ53からエッジ検出回路57、アシンメトリ検出回路56、および弁別器60へ再生2値化データが供給される。上述のようにエッジ検出回路57では、立ち上がりエッジ、および立ち下がりエッジが検出され、PLL58において、再生クロックが生成され、PLL59において、反転再生クロックが生成される。
【0036】
再生クロック、すなわちセットパルス、および反転再生クロック、すなわちリセットパルスが供給されたアシンメトリ検出回路56では、アシンメトリが検出され、補正量が減算器82へ供給される。弁別器60では、再生クロック、反転再生クロック、および再生2値化データが供給され、再生データが出力端子61から取り出される。
【0037】
ここで、上述の実施例では、等化器が用いられているが、この等化器は、常に必要とされるわけではない。
【0038】
【発明の効果】
この発明を用いることにより、アイパターンの正しいクロスポイントへスライスレベルを移すことが可能となり、正確なアシンメトリ補正を行うことが可能となり、再生エラーレートを向上させることができる。
【0039】
さらに、再生エラーレートが向上することにより、ディジタルデータの記録/再生装置の記録密度の向上、記録時間の向上、信頼性の向上等の効果が得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るシングルPLL型のアシンメトリ検出回路の一例の概略図である。
【図2】この発明に係る信号フォーマットの一実施例の略線図である。
【図3】この発明に係るシングルPLL型のアシンメトリ検出回路の一例のブロック図である。
【図4】この発明に係るアシンメトリ検出回路の一例のブロック図である。
【図5】この発明に係るシングルPLL型のアシンメトリ検出回路の一例のブロック図である。
【図6】この発明に係るデュアル(ダブル)PLL型のアシンメトリ検出回路の一実施例のブロック図である。
【図7】この発明に係るアシンメトリ検出回路の一例のブロック図である。
【図8】この発明に係るデュアル(ダブル)PLL型のアシンメトリ検出回路の一実施例のブロック図である。
【図9】エラー電圧とマークシフト量の関係を示した一例の略線図である。
【図10】エラー電圧とマークシフト量の関係を示した一例の略線図である。
【図11】アイパターンのクロスポイントの関係を示した一例の略線図である。
【符号の説明】
22 等化器
23 コンパレータ
24 スライスレベル
26 アシンメトリ検出回路
27 PLL生成回路
28 弁別器
Claims (2)
- 記録媒体から再生される再生データを2値化する2値化手段と、
該2値化手段によって生成された2値化データと同期した再生クロックを生成する再生クロック生成手段と、
上記2値化手段と、上記再生クロック生成手段とを用いて上記再生データのアシンメトリを補正するアシンメトリ補正手段とを有し、
データが記録されるデータ領域と、該データ領域に先行して設けられ、所定パターンのデータが記録される引き込み領域とを有する記録媒体を再生する際に、上記引き込み領域に記録される上記所定パターンを有するデータを用いて上記再生データのアシンメトリ検出を行い、上記再生クロックの周期をTとして、最適マーク長からのずれが±T/2を越えない範囲で上記再生データに対するスライスレベルを調整し、該スライスレベルの調整の結果に基づいて上記アシンメトリ補正手段によって上記データ領域に記録される上記データのアシンメトリを補正して、再生することを特徴とするディジタル信号再生装置。 - 記録媒体から再生される再生データを2値化する2値化手段と、
該2値化手段によって生成された2値化データと同期した再生クロックを生成する再生クロック生成手段と、
上記2値化手段と、上記再生クロック生成手段とを用いて上記再生データのアシンメトリを補正するアシンメトリ補正手段とを有し、
データが記録されるデータ領域と、該データ領域に先行して設けられ、所定パターンのデータが記録される引き込み領域とを有する記録媒体を再生する際に、上記引き込み領域に記録される上記所定パターンを有するデータを用いて上記再生データのアシンメトリ検出を行い、上記再生クロックの周期をTとして、最適マーク長からのずれが±T/2を越えない範囲で、アシンメトリ検出手段から供給される上記再生データのアシンメトリの補正量に基づいて上記再生データを調整し、該調整結果に基づいて上記アシンメトリ補正手段によって上記データ領域に記録される上記データのアシンメトリを補正して、再生することを特徴とするディジタル信号再生装置。
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