JP3683922B2 - 内視鏡用処置具 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、手元部本体に対してスライダーを摺動操作することにより、先端駆動部材が遠隔的に進退駆動されて開閉するようにした内視鏡用処置具に関する。
【0002】
そのような内視鏡用処置具の手元側操作部には、操作部材を引っ張る方向に指を操作する方式と、鋏などと同様にして操作レバーを開閉操作する方式とがあり、本発明は前者に関するものである。
【0003】
【従来の技術】
操作部材を引っ張る方向に指を操作する方式の内視鏡用処置具は、一般に、先端側の先端作動部材と指かけが形成された手元側のスライダーとを細長いシャフトで連結して構成されていて、スライダーを手元部本体に対して摺動操作することによって、先端作動部材が遠隔的に進退駆動されて開閉されるようになっている。
【0004】
そして、シャフトをいっぱいに引っ張って先端作動部材を閉じたときに指の力がかかりやすいように、手元部本体に形成された第1の指かけに係合する指とスライダーに形成された第2の指かけに係合する指との間に、2〜5cm程度の隙間があくようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、先端作動部材を閉じたときにそれを遠隔的に進退操作する指と指との間にある程度の隙間があくようにすると、閉状態の時に指の力をかけるのには都合がよいが、先端作動部材が開いているときにその開きの程度を正確に判断することができない。
【0006】
そのため、先端作動部に挟まれる患部の大きさや硬さを実感することができず、またさらにどの程度開閉させると出血の恐れがあるか等の判断が非常に難しくて、安全な使用をするのに相当の熟練を要する欠点がある。
【0007】
そこで本発明は、先端作動部の開閉状態を手元側で実感することができて、容易に安全に使用することのできる内視鏡用処置具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡用処置具は、手元側には、第1の指を係合させるための第1の指かけが形成された手元部本体と、第2の指を係合させるための第2の指かけが形成されて上記手元部本体に対して摺動自在に支持されたスライダーとを設け、先端側には、上記スライダーを上記手元部本体に対して摺動操作することによって遠隔的に進退駆動されて開閉する先端作動部材を設けた内視鏡用処置具において、上記スライダーの移動量と上記先端作動部材の移動量とが等しく、且つ上記先端作動部材が閉じ状態のときには上記第1の指かけに係合させた指と上記第2の指かけに係合させた指とがほぼ密接するように構成されていることを特徴とする。
【0009】
【実施例】
図面を参照して実施例を説明する。
図2は、本発明を内視鏡用把持鉗子に適用した第1の実施例を示している。
【0010】
先端作動部材は、例えばステンレス鋼等を素材とする一対の把持片11,12によって形成されており、その一方は固定片11であり、他方は可動片12である。
【0011】
固定片11は、図3に示されるようなC字状の断面に形成された細長い連結管2の先端に、連結管2のC字状の割れ目2aとは逆方向に直角に突出して形成されている。
【0012】
一方の可動片12は、連結管2内に軸方向に進退自在に緩く嵌挿されたロッド3の先端に、固定片11とあい対向するように直角に側方に突出して形成されている。
【0013】
そして、連結管2の手元側の端部には、手元部本体4が先端の固定片11とは逆方向に突出形成されていて、その手元部本体4には、操作する手の第1の指を差し込んで係合させるための第1の指かけ5が形成されている。
【0014】
一方のロッド3の手元側の端部には、スライダー7が、図4にも示されるように連結管2の割れ目2aから、手元部本体4と同方向に突出形成されている。そしてそのスライダー7には、操作する手の第2の指を差し込んで係合させるための第2の指かけ8が形成されている。
【0015】
したがって、第1の指かけ5に第1の指を係合させると同時に第2の指かけ8には第2の指を係合させ、第2の指を第1の指に対して押し引き操作すれば、スライダー7が手元部本体4に対して摺動して移動し、それによって連結管2内でロッド3が軸方向に進退して、可動片12と固定片11との間の間隔が変化する。
【0016】
その場合、第1の指かけ5が形成された手元部本体4と連結管2と固定片11とは一体であり、第2の指かけ8が形成されたスライダー7とロッド3と可動片12とは一体であるから、第1の指かけ5に対する第2の指かけ8の移動方向及び移動量と、連結管2に対するロッド3の移動方向及び移動量と、固定片11に対する可動片12の移動方向及び移動量は各々等しくなっている。
【0017】
したがって、スライダー7を手元部本体4に対して摺動操作することによって、可動片12が進退駆動されて先端作動部材である把持片11,12が開閉をする。
【0018】
このような構成の内視鏡用把持鉗子において、第1の指かけ5と第2の指かけ8との間の間隔L1と固定片11と可動片12との間の間隔L2とが同寸法に形成されている。即ちL1=L2である。
【0019】
したがって、図1に示されるように、第2の指かけ8を第1の指かけ5側に引き寄せて先端作動部材11,12を閉じた状態のときは、第2の指かけ8が第1の指かけ5に当接した状態になり、第2の指かけ8と第1の指かけ5に係合する指どうしがほぼ密接する。
【0020】
その結果、固定片11,12がどの程度開いているのかを操作者が指の感触から容易に把握することができるので、固定片11,12に挟まれる患部の大きさや硬さを実感することができ、さらにどの程度の力を加えても出血しないか等の判断なども容易に行うことができる。
【0021】
なお、把持鉗子の先端作動部材は、図5に示される第2の実施例のように、固定片13と可動片14をスプーン状に形成したものでもよく、その他どのような形状であっても差し支えない。
【0028】
なお本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、例えば軟性の挿入部を有する内視鏡に使用できるよう、連結管2とロッド3を可撓性のある部材で形成してもよい。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、スライダーの移動量と先端作動部材の移動量とが等しく、且つ先端作動部材が閉じ状態のときには手元側本体の指かけに係合させた指とスライダーの指かけに係合させた指とがほぼ密接するようにしたことにより、先端作動部材がどの程度開閉しているのかを操作者が容易に把握することができるので、先端作動部材に挟まれる患部の大きさや硬さを操作者が実感することができ、さらにどの程度の力を加えても出血しないか等の判断なども容易に行うことができて、熟練していない操作者でも容易に安全に使うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の閉じ状態の側面断面図である。
【図2】第1の実施例の側面断面図である。
【図3】第1の実施例のIII−III断面図である。
【図4】第1の実施例のIV−IV断面図である。
【図5】第2の実施例の先端作動部材部分の側面図である。
【符号の説明】
4 手元部本体
5 第1の指かけ
7 スライダー
8 第2の指かけ
11 固定片(先端作動部材)
12 可動片(先端作動部材)
Claims (2)
- 細長い連結管の手元側に、第1の指を係合させるための環状の第1の指かけが形成された手元部本体を設けると共に、上記連結管に軸線方向に進退自在に係合するロッドの手元側に、第2の指を係合させるための環状の第2の指かけが形成されたスライダーを設け、上記連結管と上記ロッドの先端側には、上記スライダーを上記手元部本体に対して摺動操作することによって遠隔的に進退駆動されて開閉する固定片と可動片からなる先端作動部材を設けた内視鏡用処置具において、
上記スライダーの移動量と上記先端作動部材の可動片の移動量とを等しく構成すると共に、上記第1の指かけと第2の指かけを上記連結管と上記ロッドから側方に各々同方向に同程度の長さ突出する状態に配置して、上記スライダーを上記手元部本体側に近づける方向に摺動操作して上記第1の指かけに第2の指かけを当接させた状態のときに上記先端作動部材が閉じ状態になるようにしたことを特徴とする内視鏡用処置具。 - 上記連結管の先端に、上記先端作動部材の固定片が上記第1の指かけと逆方向に突出する状態に形成され、上記ロッドの先端に、上記先端作動部材の可動片が上記第2の指かけと逆方向に突出する状態に形成されている請求項1記載の内視鏡用処置具。
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Family Applications (1)
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-
1994
- 1994-11-04 JP JP27008094A patent/JP3683922B2/ja not_active Expired - Fee Related
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