JP3683343B2 - 電磁ポンプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はプランジャを電磁的に作動させて流体を給送する電磁ポンプの改良に関し、更に詳しくは材料の一部を合成樹脂化した電磁ポンプ関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電磁ポンプはケースやキャップ、コイルビン等を金属材料のプレス成形品で構成していた。(実公平5ー43328号公報参照)
これを図4で説明すると、電磁ポンプのケース1は金属のプレス成形品で構成されており、その内部にコイルボビン2、コイル3、シリンダー4、プランジャ5、磁極板6、プリント基板7が装着され、ケース1の端部からキャップ8を挿入してかしめ部9で該キャップ8をかしめ止めしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、金属のプレス成形品でケースやキャップを構成すると、かしめによって互いに固定することができるので、組立て工程が簡単である反面、装置全体の重量が重くなってしまったり、部品コストが高くなってしまうという問題点がある。
【0004】
一方、上記欠点を改善するには、材料のコストが低価格であり、かつ軽量な合成樹脂を採用すると良いが、部品材料を合成樹脂化すると、金属のようにかしめ止めができないので、互いに固定することが困難であり、組立て工程がふくざつとなってしまう。
【0005】
そこで、本発明の目的は、上記従来公知の金属部品からなる電磁ポンプ構造の持つ欠点を改善し、合成樹脂部品を使用しながらも簡単に互いの部品を固定することがてきるようにした
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の特徴とするところは次の構成にある。
ケースと、該ケースに内蔵され、両端にフランジ部が一体形成されたコイルボビンとを有する電磁ポンプにおいて、前記ケースの内周面に形成された環状の係合凹溝と、前記コイルボビンのフランジ部の外周に形成され、前記ケースの環状の係合凹溝に係合する複数の係合突起と、からなり、前記ケースと前記コイルボビンが合成樹脂からなること。
【0007】
本発明の他の特徴とするところは、ケースと、該ケースに内蔵され、両端にフランジ部が一体形成されたコイルボビンと、前記ケースの端部に被せられるキャップとを有する電磁ポンプにおいて、前記ケースの内周面に形成された環状の係合凹溝と、前記コイルボビンのフランジ部の外周に形成され、前記ケースの環状の係合凹溝に係合する複数の係合突起と、前記ケースの内周面に形成され、前記キャップの外周面が嵌合する環状の係合凹溝と、からなり、前記ケース、前記コイルボビン及び前記キャップが合成樹脂からなることにある。
【0008】
本発明の更に他の特徴とするところは、前記複数の係合突起が設けられた位置よりも内側のフランジ部に設けられたスリットを有するところにあり、更には前記コイルボビンのフランジ部に立設された脚部と、該脚部に形成された係合凹部と、該係合凹部に係合されるプリント基板と、を有するところにある。
【0009】
本発明の他の特徴とするところは、前記コイルボビンのフランジ部に設けられた嵌合突起と、磁極板に形成され、前記嵌合突起が挿入される嵌合孔と、を有するところにあり、更には前記ケースの流体出口側に設けられた筒状の嵌合凹穴と、該筒状の嵌合凹穴に一方の端部が嵌め込まれるシリンダーと、前記キャップに設けられ、シリンダーの他方の端部が嵌め込まれる筒状と、を有するところにあり、また前記ケースの流体出口側に形成された斜面部と、該斜面部とシリンダー及び磁極板とによって囲まれた空間に配置されたシールリングと、を有するところにある。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図3を参照して、本発明の好ましい実施例構造について説明する。
電磁ポンプのケース11は合成樹脂で構成され、その内部にはコイルボビン12及びシリンダー13が設けられている。
【0011】
コイルボビン12は合成樹脂で構成されており、コイル14が巻回保持される円筒部12Aと両端のフランジ部12B、12Cとからなっている。一方のフランジ部12Bの周縁には複数の脚部12Dが立設されている。脚部12Dの先端付近には係合凹部15が形成されている。この係合凹部15にはプリント基板16が嵌合されて保持されている。
【0012】
係合凹部15の基端の外側には係合突起17が形成されており、該係合突起17はケース11の内周面に環状に切られた係合凹溝18に嵌合されている。
前記係合突起17の係合凹溝18への嵌合を容易とするため、係合凹部15の内側のフランジ部12Bには円弧状のスリット19が切られている。このスリット19によって、係合突起17が係合凹溝18へ嵌合する際に、係合突起17が半径方向に弾性変形することを助けるものである。
【0013】
コイルボビン12の両端に形成されたフランジ部12B、12Cの外側には磁極板20A、20Bが設けられている。プリント基板16側の磁極板20Aには嵌合孔22が設けられており、フランジ部12Aに設けられた嵌合突起21が該嵌合孔22に挿通されることにより磁極板20Aはフランジ部12Bに固定されている。
【0014】
コイルボビン12の内側のはシリンダー13が設けられている。シリンダー13は流体の通路であり、内部にはブランジャ23が揺動自在に設けられている。ブランジャ23はコップ状となっており、その底壁には傘弁24が固定されている。傘弁24はプランジャ23の底壁に形成された弁口25を開閉するものである。
【0015】
シリンダー13の一方の端部はケース11に設けられた筒状の嵌合凹穴11Aに嵌合されており、他方の端部はキャップ26に設けられた筒部26Aに嵌め込まれている。筒部26Aの内側は流体の通路となっており、キャップ26に設けられた筒状のポート26Bから流入した流体の出口端となっている。そして、該筒部26Aにはダックビルタイプの逆止弁27が設けられている。筒部26Aとブランジャ23の底壁との間にはスプリング28が設けられ、該スプリング28によって電磁的に移動されたブランジャ23が元の位置に戻される。
【0016】
キャップ26はケース11の内部に環状に形成された嵌合凹溝29に嵌め込まれることによってケース11に固定されている。
また、ケース11には流体の出口ポート11Bが形成されており、該出口ポート11B側のケース11内部には斜面部11Cが形成されている。この斜面部11Cにはシールリング30が設けられ、該シールリング30はケース11の斜面部11C、シリンダー13、及び磁極板20Bと接することにより、嵌合凹穴11Aを介して流出する流体の漏れを確実に防止するものとなっている。
【0017】
以上のように構成された本発明の電磁ポンプの作用を述べると、以下のとおりである。
コイル14に通電されると、プランジャ23がスプリング28の押圧力に打ち勝って図の上方向に移動する。すると、プランジャ23と逆止弁27との間に溜められた流体が傘弁24を開いて出口ポート11Bへ流出する。
次に、コイル14への通電をカットすると、プランジャ23はスプリング28によって図の下方向に移動される。この時、傘弁24は閉じており、逆止弁27は開くので、プランジャ23と逆止弁27との間に筒部26Aを介して流体が流入して溜められる。
上記作用を繰り返すことにより、流体が給送されるものである。
【0018】
以上の説明において、合成樹脂という場合、例えば次のような合成樹脂を含むものである。
すなわち、ポリアセタール(商標名、ジュラコン)、ポリアミド(商標名、ナイロン)、アクリルースチレン共重合体、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイト、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリ四ふっ化エチレン、ポリ三ふっ化エチレン、ポリイミド、ポリアミドイミド、が含まれる。
そして、それぞれの合成樹脂の中から使用されるべき合成樹脂を選定するには、コスト、軽量化、等の目的に応じて選定される。
【0019】
【発明の効果】
以上のように構成され、作用する本発明によると、以下に示すような効果を奏する。
材料として合成樹脂を使用しているので、材料のコストが低価格であり、かつ軽量な装置とできる。
嵌合構造や係合構造によって互いに部品どうしを固定するので、組立て工程が簡単である。
流体の出口側のシールが確実なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例を示す電磁ポンプの断面図である。
【図2】図2は、図1の電磁ポンプのコイルボビンの断面図である。
【図3】図3は、コイルボビンの平面図である。
【図4】図4は、従来公知の電磁ポンプを説明するための部分断面図である。
【符号の説明】
11 ケース
11A 嵌合凹穴
11B 出口ポート
11C 斜面
12 コイルボビン
12A 円筒部
12B フランジ部
12C フランジ部
12D 脚部
13 脚部
14 コイル
15 係合凹部
16 プリント基板
17 係合突起
18 係合凹溝
19 スリット
20A 磁極板
20B 磁極板
21 嵌合突起
22 嵌合孔
23 プランジャ
24 傘弁
25 弁口
26 キャップ
26A 筒部
26B ポート
27 逆止弁
28 スプリング
29 嵌合凹溝
30 シールリング
代理人 弁理士 辻 三郎
Claims (7)
- ケースと、該ケースに内蔵され、両端にフランジ部が一体形成されたコイルボビンとを有する電磁ポンプにおいて、
前記ケースの内周面に形成された環状の係合凹溝と、
前記コイルボビンのフランジ部の外周に形成され、前記ケースの環状の係合凹溝に係合する複数の係合突起と、
からなり、前記ケースと前記コイルボビンが合成樹脂からなることを特徴とする電磁ポンプ。 - ケースと、該ケースに内蔵され、両端にフランジ部が一体形成されたコイルボビンと、前記ケースの端部に被せられるキャップとを有する電磁ポンプにおいて、
前記ケースの内周面に形成された環状の係合凹溝と、
前記コイルボビンのフランジ部の外周に形成され、前記ケースの環状の係合凹溝に係合する複数の係合突起と、
前記ケースの内周面に形成され、前記キャップの外周面が嵌合する環状の嵌合凹溝と、
からなり、前記ケース、前記コイルボビン及び前記キャップが合成樹脂からなることを特徴とする電磁ポンプ。 - 前記複数の係合突起が設けられた位置よりも内側のフランジ部に設けられたスリットを有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電磁ポンプ。
- 前記コイルボビンのフランジ部に立設された脚部と、該脚部に形成された係合凹部と、該係合凹部に係合されるプリント基板と、を有することを特徴とする請求項ないし請求項3のいずれか1項記載の電磁ポンプ。
- 前記コイルボビンのフランジ部に設けられた嵌合突起と、磁極板に形成され、前記嵌合突起が挿入される嵌合孔と、を有することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれ1項記載の電磁ポンプ。
- 前記ケースの流体出口側に設けられた筒状の嵌合凹穴と、該筒状の嵌合凹穴に一方の端部が嵌め込まれるシリンダーと、前記キャップに設けられ、シリンダーの他方の端部が嵌め込まれる筒部と、を有することを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれか1項記載の電磁ポンプ。
- 前記ケースの流体出口側に形成された斜面部と、該斜面部とシリンダー及び磁極板とによって囲まれた空間に配置されたシールリングと、を有することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項記載の電磁ポンプ。
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1996
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