JP3682941B2 - ロータリアクチュエータ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車等の車両のカーブ走行時において、横加速度により車体に生じたロール運動を抑制するトーションバー式スタビライザーのプリロード制御用油圧ロータリアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のロータリアクチュエータとしては、例えば、平成7年特許出願公開第186681号公報にみられるようなものが知られている。
【0003】
すなわち、このものは、ハウジングを構成する円筒部材の両端延長部内にサイドカバーとサイドプレートを嵌め、当該サイドカバーを加締め手段によって円筒部材に固定すると共に、サイドプレートを溶接によって同じく円筒部材にそれぞれ固定し、これら円筒部材とサイドカバーおよびサイドプレートによってハウジングを構成している。
【0004】
上記ハウジングの内壁面には、サイドカバーとサイドプレートの間に位置してセパレートブロックが固定して設けてあり、当該セパレートブロックによりハウジングの内部を複数に区画してシリンダとしている。
【0005】
一方、ロータを構成するシャフトは、サイドカバーとサイドプレートにより両持ち支持してハウジング内に回動自在に配置してあり、かつ、シリンダと対向するシャフトの外周面に溝を設けてベーンの基端を嵌着し、これらベーンとシャフトを一体化してロータを構成している。
【0006】
かくして、シリンダ側のセパレートブロックとシャフト側のベーンは、互いに協同してそれぞれに設けたシール部材とベーンシールによりシリンダの内部を交互にかつ一つ置きに並ぶ二組の作動油室に区画している。
【0007】
そして、上記二組の作動油室は、サイドカバーに設けた軸方向油路から半径方向油路を通してサイドカバーの外周面に設けた二つの環状油路に各別に通じ、これら軸方向油路と半径方向油路および環状油路からなる連絡流路を通して二組の作動油室を各組毎にそれぞれ相互に連通している。
【0008】
また、サイドプレートには、これら各組における一つの作動油室に通じる作動油の給排ポートが設けてあり、このようにして、ハウジング側のサイドプレートとロータ側のシャフトの各端部に二分割したトーションバーのそれぞれの基端側を相互結合機構であるセレーションまたはスプラインで結合している。
【0009】
これにより、各組における一つの作動油室に給排ポートを通して作動油を供給してやることにより、当該作動油がサイドカバーにおける連絡流路を通してその組の全ての作動油室の流入し、また、他方の組の作動油室内にある作動油が他方の連絡流路から給排ポートをもつ作動油室を通して排出される。
【0010】
その結果、ロータリアクチュエータは、二つの給排ポートへの作動油の給排操作を切り換えてやることにより正逆両方向に向って選択的に回動し、トーションバーに所定の方向の捩り剛性力を付加してスタビライザーのプリロードを可変制御することになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来例にあっては、二組の作動油室を各組毎に相互に連通するのに、ハウジングの一端延長部内に嵌着したサイドカバーに軸方向油路と半径方向油路および環状油路からなる連絡流路を設けることによってそれを行っている。
【0012】
そのために、ロータリアクチュエータのトルク発生には直接関与しないサイドカバーの部分に連絡流路を独立させるためのシールを設けるスペースが必要となり、当該サイドカバーの厚みの増大に伴ってロータリアクチュエータとしての軸方向の形態が大型化することになる。
【0013】
それに加えて、連絡流路の構成に複雑な加工が必要となって製作費の高騰を招くばかりか、流路長の長大化により作動油の流動抵抗が大きくなって二組の作動油室間の圧力差が低減し、発生トルクが低下してロータリアクチュエータとしての性能に悪影響を及ぼすという問題点をも有する。
【0014】
また、従来例では、ロータ側のシャフトを軸線方向に対しサイドカバーとサイドプレートとの間に軸方向シールを挟んでハウジングにより位置決めしているだけであるために、シャフトがスラスト力を受けると比較的その方向に容易に移動して反対側の軸方向シールの締め代が減少し、当該部分に作動油の洩れが生じてロータリアクチュエータの性能低下をもたらす。
【0015】
さらに、ロータリアクチュエータの作動時には、トーションバーの捩り剛性力でロータ側のシャフトに捩り反力が加わるにも拘らずが、当該従来例では、二分割した一方のトーションバーの基端側をシャフトの端部に対して結合するようにしている。
【0016】
そのために、シャフトの受ける捩り応力が大きくなってその分シャフトを大径化しなければならず、これによっても、ロータリアクチュエータの形態が外径方向へと大型化することになる。
【0017】
しかも、そればかりでなく、ロータを構成する際にベーンをシャフト側の溝に嵌めることで両者を一体結合するという構成をとっているために、上記シャフトの移動に伴いベーンも共に同方向へと移動してサイドカバー或いはサイドプレートに対するベーンシールの一方の締め代が減少し、当該部分からも作動油が洩れてロータリアクチュエータとしての性能が低下するという問題もあった。
【0018】
さらにまた、二分割したトーションバーの各基端側をハウジング側のサイドプレートとロータ側のシャフトに結合する際に、ロータリアクチュエータの作動位置に合わせて両トーションバーを同じ状態で結合してやる必要がある。
【0019】
それにも拘らず、従来例にあっては、それらの結合手段に何等の規制機構をも有していないために位置決め作業に手数を要し、組付に多大の時間と手数が掛るという不都合をも有していた。
【0020】
したがって、この発明の目的は、この種のトーションバー式スタビライザーのプリロード制御用油圧ロータリアクチュエータの小型化を図ることである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記した目的の小型化を図った本発明のロータリアクチュエータの構成は、二分割したトーションバーの基端側をハウジングとロータに結合し、油圧力によってトーションバーのプリロードを制御する油圧可変型スタビライザー用のロータリアクチュエータにおいて、外周面に二つの環状溝を有するプラグをロータのシャフト内に挿入して配置し、これら環状溝とシャフトの内壁面とで二つの環状油路を画成すると共に、当該環状油路をシャフトに対し軸方向へとずらして穿った油孔によりハウジングにおけるシリンダ内の各作動油室に交互にかつ一つ置きに連通し、更に上記二つの環状油路の両側壁面にそれぞれ面積差を与えて油圧力によりプラグとシャフトに反対向きのスラスト力を付与し、当該プラグ側のスラスト力をハウジングで受け止めつつシャフトをハウジングへと押し付けてシリンダに対するシャフトの位置決めを行うようにしたことを特徴とするものである。
【0022】
すなわち、外周面に二つの環状溝を有するプラグをロータのシャフト内に挿入して配置し、これら環状溝とシャフトの内壁面とで二つの環状油路を画成すると共に、当該環状油路をシャフトに対し軸方向へとずらして穿った油孔によりハウジングにおけるシリンダ内の各作動油室に交互にかつ一つ置きに連通したことによって、シリンダ内の各組同志の作動油室を相互に連通する連絡油路を当該シリンダの一端を塞ぐサイドカバーに設けてやることなく、もともとあるロータ側のシャフトの中空部を利用して設けることができる。
【0023】
その結果、耐圧強度のみに基いてサイドカバーの厚みを決定することができるので当該サイドカバーの厚みを必要最小限にとることができ、それによって、軸方向に対するロータリアクチュエータの形態を小型化することが可能になる。
【0024】
しかも、プラグの外周面に画成した環状油路とシャフトに穿った半径方向の油孔のみで、軸方向油路を用いることなくシリンダ内の各組同志の作動油室を相互に連通する連絡流路を構成することができる。
【0025】
そのために、連絡流路の加工を簡素化して加工費の低減を図ることができるばかりか、軸方向油路の廃止により連絡流路の流路長をも短くして作動油の流動抵抗を低減し、二組の作動油室間の圧力差を大きくして発生トルクを増大し、ロータリアクチュエータとしての性能をも向上させることができる。
【0026】
また、上記と併せて、プラグの外周面に画成した二つの環状油路の両側壁面にそれぞれ面積差を与えて油圧力によりプラグとシャフトに反対向きのスラスト力を付与し、当該プラグ側のスラスト力をハウジングで受け止めつつシャフトをハウジングへと押し付けてシリンダに対するシャフトの位置決めを行うようにしてやる。
【0027】
このようにすることで、上記したロータリアクチュエータの形態のコンパクト化は勿論のこと、スラスト力を受けた場合のシャフトの軸方向への動きをも防いでハウジングとロータ間の軸方向シールの締め代の低減を少なく抑え、当該部分からの作動油の洩れを阻止してロータリアクチュエータの性能低下を防止することもできる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基いてこの発明の好ましい実施の形態を説明する。
【0037】
図1は、ロータリアクチュエータ1を縦断して示す正面図であって、当該ロータリアクチュエータ1は、ハウジング2とその内部に回動自在に配置したロータ3とで構成されている。
【0038】
ハウジング2は、円筒部材からなるケーシング4の両端にサイドカバー5とサイドプレート6を嵌着して作られており、これらサイドカバー5とサイドプレート6との間のケーシング4の内部をシリンダ7として形成している。
【0039】
この場合、サイドカバー5は、外周面に介装したシール8で密封状態を保ちつつケーシング4の一端に嵌め、かつ、ケーシング4の内壁に形成した段部9と当該ケーシング4にねじ込んだリングナット10とで挟んで固定してある。
【0040】
それに対して、サイドプレート6は、脚部6aをケーシング4の他端に差し込んで嵌着すると共に、この状態でケーシング4とサイドプレート6の接合部分に溶接11を施すことで同じく密封状態を保って取り付けてある。
【0041】
上記ケーシング4におけるシリンダ7の内壁面には、サイドカバー5とサイドプレート6の間に亙って軸方向に沿い二個のセパレートブロック12a,12bが配設してある。
【0042】
これらセパレートブロック12a,12bは、サイドカバー5とサイドプレート6との間に介装したピン13でハウジング2に対し180度の間隔を保って固定してある。
【0043】
また、セパレートブロック12a,12bには、それぞれの外周面を取り巻いてシール部材14a,14bが配設してあり、当該シール部材14a,14bでシリンダ7とサイドカバー5およびサイドプレート6のそれぞれの内壁面に対する当接面を油密状態に保っている。
【0044】
一方、ロータ3は、管状部材からなるシャフト15と、図2の横断平面図で示したように、当該シャフト15の外周面に180度の間隔を保って配置した二枚のベーン16a,16bとで作られている。
【0045】
シャフト15は、ハウジング2内に位置してサイドカバー5とサイドプレート6に嵌着したベアリング17で回動自在に両持ち支持してあり、かつ、この状態で、ハウジング2側のシリンダ7と対向する部分が大径部15aとして構成されている。
【0046】
これらベアリング17の内方側に連設して大径部15aの側面とサイドカバー5およびサイドプレート6との間には、当該大径部15aと同じ外径をもつバックアッププレート18と、断面直角三角形状のリングシール19aとバックアップリング19bを断面が四角形状になるように組み合わせたシール部材19が両者の間にばね要素20を挟んで配設してある。
【0047】
なお、当該実施の形態にあっては、後記するように、シャフト15に働くスラスト力を受け止めるために、サイドカバー5側におけるシャフト15の外径を二段構成とし、当該二段構成によって作った段部21をサイドカバー5の鍔部5aとの間に低摩擦材料で作ったブッシュ22を挟んで当接している。
【0048】
シャフト15側に配置される二枚のベーン16a,16bは、サイドカバー5とサイドプレート6との間に亙る大径部15aの外周面にキー23a,23bにより180度の間隔を保って軸方向へと相対変位可能に取り付けてある。
【0049】
これにより、シャフト15とベーン16a,16bは、回動方向に対してキー23a,23bにより一体となって動くと共に、シャフト15にスラスト力が加わったとしても当該スラスト力がベーン16a,16bに伝達されるのを阻止している。
【0050】
そして、これらベーン16a,16bの外周面にも前記したセパレートブロック12a,12bと同様に、それらを取り巻いてベーンシール24a,24bが配設してあり、これらベーンシール24a,24bでシリンダ7とサイドカバー5およびサイドプレート6のそれぞれの内壁面に対する当接面を油密状態に保っている。
【0051】
また、セパレートブロック12a,12bとベーン16a,16bの各先端面は、シール部材14a,14bとベーンシール24a,24bを介してシャフト15の大径部15aの外周面とシリンダ7の内壁面とにそれぞれ摺接し、これらの摺接面をも油密状態に保っている。
【0052】
このようにして、図3の縦断側面図にみられるように、シリンダ7の内部をセパレートブロック12a,12bとベーン16a,16bとで対角位置にある作動油室25a,25bと作動油室26a,26bの二組の作動油室に区画している。
【0053】
上記二組の作動油室における作動油室25aと26aは、サイドプレート6に設けた給排ポート27,28(図2と図3参照)によって外部に通じており、これら給排ポート27,28を通して作動油の給排を行うようにしてある。
【0054】
図1および図2に戻って、上記作動油室25a,26aと併せてそれぞれの組の作動油室25b,26bにも作動油の給排を行うために、ロータ3のシャフト15に設けた貫通孔29の内部にプラグ30を挿入して配置してある。
【0055】
プラグ30は、外周面に三個のシール31,32,33を設けて貫通孔29の内壁面に接し、当該貫通孔29の内壁面とこれら三個のシール31,32,33の間に並べて設けた環状溝とで二つの環状油路34,35を油密状態に保って形成している。
【0056】
上記環状油路34,35は、シャフト15の大径部15aに軸方向へとずらして穿った半径方向の油孔36,37(図3参照)で作動油室25a,25bと作動油室26a,26bにそれぞれ通じ、シリンダ7内における各組同志の作動油室25aと25bおよび作動油室26aと26bを相互に連通している。
【0057】
また、プラグ30には、シール31,32,33の部分を順次に大径化して段差を与え、これに合わせて、シャフト15の貫通孔29の該当部分をも段状に形成して、各環状油路34,35の両側壁面にそれぞれ面積差を与えている。
【0058】
これらの面積差によってプラグ30は、環状油路34または35内の油圧力でサイドプレート6側に向うスラスト力を受け、このスラスト力を、プラグ30から軸方向に延びるピン38を通してサイドプレート6に嵌着したキャップ39で受け止めている。
【0059】
その結果、シャフト15には、プラグ30に加わるスラスト力の反力としてサイドカバー5側に向う反対方向のスラスト力が作用し、当該スラスト力によってシャフト15の段部21をサイドカバー5に設けた低摩擦のブッシュ22へと押し付けている。
【0060】
かくして、ハウジング2とロータ3は、段部21とブッシュ22で軸方向への相対移動を規制しつつ両者の位置決めを行いながらベアリング17を通して相対回動運動可能に組み合わされる。
【0061】
しかも、この状態において、シール部材19のリングシール19aは、ばね要素20によってバックアップリング19bとの接合斜面に働く楔効果で常にサイドカバー5の内壁面とシャフト15の外周面へと一定の荷重で押し付けられ、当該部分における密封性を良好に保つ。
【0062】
また、そればかりでなく、仮令シャフト15が軸方向に移動したとしても、上記ばね要素20によるシール部材19の楔効果でリングシール19aの密封性を安定して確保する。
【0063】
さらに、シャフト15の大径部15aにキー23a,23bを介してそれぞれのベーン16a,16bを軸方向へと相対変位可能に取り付けたことにより、これらベーン16a,16bは、シャフト15の軸方向への移動に関係なくベーンシール24a,24bの密封性をも常に安定して確保する。
【0064】
一方、これらハウジング2とロータ3には、スタビライザーを構成する二分割したトーションバー40a,40bの各基端側をそれぞれ結合するための相互結合機構41a,41bが設けてある。
【0065】
これら結合機構41a,41bは、セレーションまたはスプラインで構成されており、かつ、ハウジング2側の結合機構41aは、サイドプレート6を穿って形成してある。
【0066】
それに対して、ロータ3側の結合機構41bは、トーションバー40bの捩り反力で生じるシャフト15の捩り応力が小さくなる作動油室25a,25bおよび26a,26bの範囲内に位置して当該シャフト15における貫通孔29の内壁面の部分に形成してある。
【0067】
しかも、これら結合機構41a,41bおよびトーションバー40a,40bにおけるセレーションまたはスプラインの一部を、図4および図5に示すようにそれぞれ一部を欠歯して構成している。
【0068】
このようにすることで、ハウジング2とロータ3に対し二分割したトーションバー40a,40bの基端側を結合する際に、それぞれの欠歯部分を合わせてこれらトーションバー40a,40bの基端側を挿入しないと差し込むことができないことになる。
【0069】
したがって、予め、ハウジング2とロータ3の結合機構41a,41bとトーションバー40a,40bのセレーションまたはスプラインの部分にこれら欠歯部分を所定の相対位置関係で構成しておくことにより、ロータリアクチュエータ1のトーションバー40a,40bへの組付時における位置合わせが簡単となって車両への組み付けが容易化される。
【0070】
次に、以上のように構成したロータリアクチュエータ1の作動について説明することにする。
【0071】
例えば、車両が直進走行しているときのように車体に横加速度が作用しないときには、ロータリアクチュエータ1の給排ポート27,28を共にブロックしておく。
【0072】
この給排ポート27,28のブロックによってロータリアクチュエータ1内にある作動油が密封され、ハウジング2とロータ3の相対回動運動が阻止されることから、二分割したスタビライザーのトーションバー40a,40bは、ロータリアクチュエータ1を通して一体的に結合された状態を保つ。
【0073】
その結果、トーションバー40a,40bは、車体の上下振動によって捩られることなく、互いに一体となって通常のスタビライザーとしての作用を行うことになる。
【0074】
それに対して、例えば車両が急なカーブを切り、そのときに生じた横加速度で車体が外側へと大きく傾こうとした場合には、ロータリアクチュエータ1における給排ポート27,28を開き、傾きの方向に合わせて給排ポート27,28の一方から圧力作動油を送り込んでやる。
【0075】
ここで、今、車体の傾きの方向に合わせて給排ポート27から圧力作動油を送り込んでやったとすると、この圧力作動油は、作動油室25aを通してここから油孔36と環状油路34により作動油室25aと組の作動油室25bにも流入する。
【0076】
これにより、一方の組の作動油室25a,25bは、共に容積を拡張しつつセパレートブロック12aとベーン16aおよびセパレートブロック12bとベーン16bをそれぞれ遠ざける方向に向って押す。
【0077】
また、これに伴って、他方の組の作動油室26a,26bの容積は収縮し、作動油室26b内の作動油を油孔37と環状油路35を通して作動油室26aに押し出し、ここで作動油室26a内の作動油と一緒になって給排ポート28から排出される。
【0078】
その結果、図3において、ハウジング2が反時計回りにまたロータ3が時計回りへと相対回動運動を起してトーションバー40a,40bを捩り、所望の方向にスタビライザーの剛性力を高めて車両の傾きを抑える。
【0079】
それに対して、車両が逆の方向にカーブを切り、そのときに生じた横加速度で車体が反対方向に大きく傾こうとした場合には、今度は、給排ポート28から圧力作動油を送り込んでやる。
【0080】
すると、給排ポート28からの圧力作動油は、作動油室26aを通してここから油孔37と環状油路35により作動油室26aと組の作動油室26bに流入する。
【0081】
その結果、先の場合とは反対に、作動油室26a,26bが共に容積を拡張してセパレートブロック12aとベーン16bおよびセパレートブロック12bとベーン16aをそれぞれ遠ざける方向に向って押す。
【0082】
また、これに伴い、他方の組の作動油室25a,25bの容積が収縮して、作動油室25b内の作動油を油孔36と環状油路34を通して作動油室25aに押し出し、ここで作動油室25a内の作動油と一緒になって給排ポート27から排出される。
【0083】
これにより、今度は、図3においてハウジング2が時計回りにまたロータ3が反時計回りへと相対回動運動を起し、トーションバー40a,40bを逆の方向に捩って、先の場合とは逆の方向にスタビライザーの剛性力を高めて車両の傾きを抑えることになる。
【0084】
しかも、これら何れの場合にあっても、ロータ3側に結合したトーションバー40bの捩り反力が、結合部分であるシャフト15の結合機構41bを通して駆動部分の作動油室25a,25bまたは26a,26bと対応するシャフト15の大径部15aに加わる。
【0085】
そのために、シャフト15の捩り応力が小さくなってその分大径部15aを細く構成でき、ロータリアクチュエータ1としての外径方向の形態を縮めて小型にすることができる。
【0086】
なお、高速でカーブを走行するときとかカーブが特にきつい場合には、車体に生じる横加速度が著しく大きくなるのでロータリアクチュエータ1を作動限界まで急速に動作させる必要が生じる。
【0087】
このとき、ハウジング2側のセパレートブロック12a,12bとロータ3側のベーン16a,16bが激しくぶつかって衝撃を発生したり、或いはロータリアクチュエータ1の耐久性を低下させてしまう恐れが生じる。
【0088】
これら点が危惧される場合には、図3における給排ポート27,28の位置をセパレートブロック12aからもっと離して、作動限界のより手前で給排ポート27,28をベーン16aまたは16bで塞ぎ、戻り側の作動油をブロックしてオイルロックを働かせるなり、或いは、セパレートブロック12a,12bの両側作用面にバンプラバー42a,42bを設けてやるようにすればよい。
【0089】
しかも、これらバンプラバー42a,42bを設ける際に、図3のようにバンプラバー42a,42bの基端側の装着部を梯形状に形成し、当該梯形状の装着部をシリンダ7とセパレートブロック12a,12bで挟み込んでやることにより、特に抜け止めを施すことなく所定の部分にバンプラバー42a,42bを設けることができる。
【0090】
また、当該実施の形態にあっては、バンプラバー42a,42bをセパレートブロック12a,12bの両側作用面に設けるようにしたが、これに代えてベーン16a,16bの両側作用面に同様にして設けるようにしもよいことは勿論である。
【0091】
さらに、上記した実施の形態では、二つのセパレートブロック12a,12bとベーン16a,16bとで二つづつ一組の作動油室25a,25bと作動油室26a,26bに分けたロータリアクチュエータ1について述べてきた。
【0092】
しかし、これらセパレートブロックとベーンの数を変えて一組の作動油室数を三つ以上にしたロータリアクチュエータに対しても、それに合わせて、ロータ3側のシャフト15の油孔36,37の数を殖やすことによりそのまま適用し得ることは言うまでもない。
【0093】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、外周面に二つの環状溝を有するプラグをロータのシャフト内に挿入して配置し、これら環状溝とシャフトの内壁面とで二つの環状油路を画成すると共に、当該環状油路をシャフトに対し軸方向へとずらして穿った油孔によりハウジングにおけるシリンダ内の各作動油室に交互にかつ一つ置きに連通し、これら環状油路と油孔を通してシリンダ内の各組同志の作動油室を相互に連通するようにしたので、ハウジングを作動油圧力による耐圧強度のみに基いて構成することができる。
【0094】
このように、ロータリアクチュエータの外郭部分を形作るハウジングを作動油圧力による耐圧強度のみに基いて必要最小限に構成し得ることから、ロータリアクチュエータの形態を軸方向に短くして小型化することができる。
【0095】
しかも、プラグの外周面に画成した環状油路とシャフトに穿った半径方向の油孔のみで、シリンダ内の各組同志の作動油室を相互に連通する連絡流路を構成することができるので、これら連絡流路の加工を簡素化して加工費の低減を図ることができるばかりでなく、当該連絡流路の流路長を短くして作動油の流動抵抗を低減し、二組の作動油室間の圧力差を大きく保って発生トルクを増大しつつロータリアクチュエータとしての性能をも向上させることができる。
【0096】
更に、請求項1の発明によれば、プラグの外周面に画成した二つの環状油路の両側壁面にそれぞれ面積差を与えて油圧力によりプラグとシャフトに反対向きのスラスト力を付与し、当該プラグ側のスラスト力をハウジングで受け止めつつシャフトをハウジングへと押し付けてシリンダに対するシャフトの位置決めを行うようにしたことにより、上記の効果に加えて、スラスト力を受けた場合のシャフトの軸方向への動きを防いでハウジングとロータ間の軸方向シールの締め代の低減を少なく抑え、当該部分からの作動油の洩れを阻止してロータリアクチュエータの性能低下をも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による油圧可変型スタビライザー用のロータリアクチュエータを示す縦断正面図である。
【図2】同じく、上記ロータリアクチュエータの横断平面図である。
【図3】同上、図1におけるA−A線からの縦断側面図である。
【図4】ロータリアクチュエータ側の結合機構であるセレーション穴を拡大して示す断面図である。
【図5】上記セレーション穴に結合するトーションバー側のセレーション軸を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 ロータリアクチュエータ
2 ハウジング
3 ロータ
4 ケーシング
5 サイドカバー
5a サイドカバーの鍔部
6 サイドプレート
7 シリンダ
12a,12b セパレートブロック
13 セパレートブロック固定用のピン
14a,14b セパレートブロックのシール部材
15 シャフト
15a シャフトの大径部
16a,16b ベーン
17 ベアリング
18 バックアッププレート
19 シール部材
20 ばね要素
21 シャフトの段部
22 スラストブッシュ
23a,23b ベーン固定用のキー
24a,24b ベーンのシール部材
25a,25b 一方の組の作動油室
26a,26b 他方の組の作動油室
27 一方の組の作動油室の一つに通じる給排ポート
28 他方の組の作動油室の一つに通じる給排ポート
30 プラグ
31,32,33 プラグに設けたシール
34,35 プラグの外周に画成した環状油路
36,37 各環状油路を通して同じ組同志の作動油室を連通する油孔
38 プラグに設けたピン
39 ピンを介してプラグのスラスト力を受け止めるキャップ
40a,40b スタビライザー用の二分割したトーションバー
41a,41b セレーションまたはスプラインからなる結合機構
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車等の車両のカーブ走行時において、横加速度により車体に生じたロール運動を抑制するトーションバー式スタビライザーのプリロード制御用油圧ロータリアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のロータリアクチュエータとしては、例えば、平成7年特許出願公開第186681号公報にみられるようなものが知られている。
【0003】
すなわち、このものは、ハウジングを構成する円筒部材の両端延長部内にサイドカバーとサイドプレートを嵌め、当該サイドカバーを加締め手段によって円筒部材に固定すると共に、サイドプレートを溶接によって同じく円筒部材にそれぞれ固定し、これら円筒部材とサイドカバーおよびサイドプレートによってハウジングを構成している。
【0004】
上記ハウジングの内壁面には、サイドカバーとサイドプレートの間に位置してセパレートブロックが固定して設けてあり、当該セパレートブロックによりハウジングの内部を複数に区画してシリンダとしている。
【0005】
一方、ロータを構成するシャフトは、サイドカバーとサイドプレートにより両持ち支持してハウジング内に回動自在に配置してあり、かつ、シリンダと対向するシャフトの外周面に溝を設けてベーンの基端を嵌着し、これらベーンとシャフトを一体化してロータを構成している。
【0006】
かくして、シリンダ側のセパレートブロックとシャフト側のベーンは、互いに協同してそれぞれに設けたシール部材とベーンシールによりシリンダの内部を交互にかつ一つ置きに並ぶ二組の作動油室に区画している。
【0007】
そして、上記二組の作動油室は、サイドカバーに設けた軸方向油路から半径方向油路を通してサイドカバーの外周面に設けた二つの環状油路に各別に通じ、これら軸方向油路と半径方向油路および環状油路からなる連絡流路を通して二組の作動油室を各組毎にそれぞれ相互に連通している。
【0008】
また、サイドプレートには、これら各組における一つの作動油室に通じる作動油の給排ポートが設けてあり、このようにして、ハウジング側のサイドプレートとロータ側のシャフトの各端部に二分割したトーションバーのそれぞれの基端側を相互結合機構であるセレーションまたはスプラインで結合している。
【0009】
これにより、各組における一つの作動油室に給排ポートを通して作動油を供給してやることにより、当該作動油がサイドカバーにおける連絡流路を通してその組の全ての作動油室の流入し、また、他方の組の作動油室内にある作動油が他方の連絡流路から給排ポートをもつ作動油室を通して排出される。
【0010】
その結果、ロータリアクチュエータは、二つの給排ポートへの作動油の給排操作を切り換えてやることにより正逆両方向に向って選択的に回動し、トーションバーに所定の方向の捩り剛性力を付加してスタビライザーのプリロードを可変制御することになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来例にあっては、二組の作動油室を各組毎に相互に連通するのに、ハウジングの一端延長部内に嵌着したサイドカバーに軸方向油路と半径方向油路および環状油路からなる連絡流路を設けることによってそれを行っている。
【0012】
そのために、ロータリアクチュエータのトルク発生には直接関与しないサイドカバーの部分に連絡流路を独立させるためのシールを設けるスペースが必要となり、当該サイドカバーの厚みの増大に伴ってロータリアクチュエータとしての軸方向の形態が大型化することになる。
【0013】
それに加えて、連絡流路の構成に複雑な加工が必要となって製作費の高騰を招くばかりか、流路長の長大化により作動油の流動抵抗が大きくなって二組の作動油室間の圧力差が低減し、発生トルクが低下してロータリアクチュエータとしての性能に悪影響を及ぼすという問題点をも有する。
【0014】
また、従来例では、ロータ側のシャフトを軸線方向に対しサイドカバーとサイドプレートとの間に軸方向シールを挟んでハウジングにより位置決めしているだけであるために、シャフトがスラスト力を受けると比較的その方向に容易に移動して反対側の軸方向シールの締め代が減少し、当該部分に作動油の洩れが生じてロータリアクチュエータの性能低下をもたらす。
【0015】
さらに、ロータリアクチュエータの作動時には、トーションバーの捩り剛性力でロータ側のシャフトに捩り反力が加わるにも拘らずが、当該従来例では、二分割した一方のトーションバーの基端側をシャフトの端部に対して結合するようにしている。
【0016】
そのために、シャフトの受ける捩り応力が大きくなってその分シャフトを大径化しなければならず、これによっても、ロータリアクチュエータの形態が外径方向へと大型化することになる。
【0017】
しかも、そればかりでなく、ロータを構成する際にベーンをシャフト側の溝に嵌めることで両者を一体結合するという構成をとっているために、上記シャフトの移動に伴いベーンも共に同方向へと移動してサイドカバー或いはサイドプレートに対するベーンシールの一方の締め代が減少し、当該部分からも作動油が洩れてロータリアクチュエータとしての性能が低下するという問題もあった。
【0018】
さらにまた、二分割したトーションバーの各基端側をハウジング側のサイドプレートとロータ側のシャフトに結合する際に、ロータリアクチュエータの作動位置に合わせて両トーションバーを同じ状態で結合してやる必要がある。
【0019】
それにも拘らず、従来例にあっては、それらの結合手段に何等の規制機構をも有していないために位置決め作業に手数を要し、組付に多大の時間と手数が掛るという不都合をも有していた。
【0020】
したがって、この発明の目的は、この種のトーションバー式スタビライザーのプリロード制御用油圧ロータリアクチュエータの小型化を図ることである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記した目的の小型化を図った本発明のロータリアクチュエータの構成は、二分割したトーションバーの基端側をハウジングとロータに結合し、油圧力によってトーションバーのプリロードを制御する油圧可変型スタビライザー用のロータリアクチュエータにおいて、外周面に二つの環状溝を有するプラグをロータのシャフト内に挿入して配置し、これら環状溝とシャフトの内壁面とで二つの環状油路を画成すると共に、当該環状油路をシャフトに対し軸方向へとずらして穿った油孔によりハウジングにおけるシリンダ内の各作動油室に交互にかつ一つ置きに連通し、更に上記二つの環状油路の両側壁面にそれぞれ面積差を与えて油圧力によりプラグとシャフトに反対向きのスラスト力を付与し、当該プラグ側のスラスト力をハウジングで受け止めつつシャフトをハウジングへと押し付けてシリンダに対するシャフトの位置決めを行うようにしたことを特徴とするものである。
【0022】
すなわち、外周面に二つの環状溝を有するプラグをロータのシャフト内に挿入して配置し、これら環状溝とシャフトの内壁面とで二つの環状油路を画成すると共に、当該環状油路をシャフトに対し軸方向へとずらして穿った油孔によりハウジングにおけるシリンダ内の各作動油室に交互にかつ一つ置きに連通したことによって、シリンダ内の各組同志の作動油室を相互に連通する連絡油路を当該シリンダの一端を塞ぐサイドカバーに設けてやることなく、もともとあるロータ側のシャフトの中空部を利用して設けることができる。
【0023】
その結果、耐圧強度のみに基いてサイドカバーの厚みを決定することができるので当該サイドカバーの厚みを必要最小限にとることができ、それによって、軸方向に対するロータリアクチュエータの形態を小型化することが可能になる。
【0024】
しかも、プラグの外周面に画成した環状油路とシャフトに穿った半径方向の油孔のみで、軸方向油路を用いることなくシリンダ内の各組同志の作動油室を相互に連通する連絡流路を構成することができる。
【0025】
そのために、連絡流路の加工を簡素化して加工費の低減を図ることができるばかりか、軸方向油路の廃止により連絡流路の流路長をも短くして作動油の流動抵抗を低減し、二組の作動油室間の圧力差を大きくして発生トルクを増大し、ロータリアクチュエータとしての性能をも向上させることができる。
【0026】
また、上記と併せて、プラグの外周面に画成した二つの環状油路の両側壁面にそれぞれ面積差を与えて油圧力によりプラグとシャフトに反対向きのスラスト力を付与し、当該プラグ側のスラスト力をハウジングで受け止めつつシャフトをハウジングへと押し付けてシリンダに対するシャフトの位置決めを行うようにしてやる。
【0027】
このようにすることで、上記したロータリアクチュエータの形態のコンパクト化は勿論のこと、スラスト力を受けた場合のシャフトの軸方向への動きをも防いでハウジングとロータ間の軸方向シールの締め代の低減を少なく抑え、当該部分からの作動油の洩れを阻止してロータリアクチュエータの性能低下を防止することもできる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基いてこの発明の好ましい実施の形態を説明する。
【0037】
図1は、ロータリアクチュエータ1を縦断して示す正面図であって、当該ロータリアクチュエータ1は、ハウジング2とその内部に回動自在に配置したロータ3とで構成されている。
【0038】
ハウジング2は、円筒部材からなるケーシング4の両端にサイドカバー5とサイドプレート6を嵌着して作られており、これらサイドカバー5とサイドプレート6との間のケーシング4の内部をシリンダ7として形成している。
【0039】
この場合、サイドカバー5は、外周面に介装したシール8で密封状態を保ちつつケーシング4の一端に嵌め、かつ、ケーシング4の内壁に形成した段部9と当該ケーシング4にねじ込んだリングナット10とで挟んで固定してある。
【0040】
それに対して、サイドプレート6は、脚部6aをケーシング4の他端に差し込んで嵌着すると共に、この状態でケーシング4とサイドプレート6の接合部分に溶接11を施すことで同じく密封状態を保って取り付けてある。
【0041】
上記ケーシング4におけるシリンダ7の内壁面には、サイドカバー5とサイドプレート6の間に亙って軸方向に沿い二個のセパレートブロック12a,12bが配設してある。
【0042】
これらセパレートブロック12a,12bは、サイドカバー5とサイドプレート6との間に介装したピン13でハウジング2に対し180度の間隔を保って固定してある。
【0043】
また、セパレートブロック12a,12bには、それぞれの外周面を取り巻いてシール部材14a,14bが配設してあり、当該シール部材14a,14bでシリンダ7とサイドカバー5およびサイドプレート6のそれぞれの内壁面に対する当接面を油密状態に保っている。
【0044】
一方、ロータ3は、管状部材からなるシャフト15と、図2の横断平面図で示したように、当該シャフト15の外周面に180度の間隔を保って配置した二枚のベーン16a,16bとで作られている。
【0045】
シャフト15は、ハウジング2内に位置してサイドカバー5とサイドプレート6に嵌着したベアリング17で回動自在に両持ち支持してあり、かつ、この状態で、ハウジング2側のシリンダ7と対向する部分が大径部15aとして構成されている。
【0046】
これらベアリング17の内方側に連設して大径部15aの側面とサイドカバー5およびサイドプレート6との間には、当該大径部15aと同じ外径をもつバックアッププレート18と、断面直角三角形状のリングシール19aとバックアップリング19bを断面が四角形状になるように組み合わせたシール部材19が両者の間にばね要素20を挟んで配設してある。
【0047】
なお、当該実施の形態にあっては、後記するように、シャフト15に働くスラスト力を受け止めるために、サイドカバー5側におけるシャフト15の外径を二段構成とし、当該二段構成によって作った段部21をサイドカバー5の鍔部5aとの間に低摩擦材料で作ったブッシュ22を挟んで当接している。
【0048】
シャフト15側に配置される二枚のベーン16a,16bは、サイドカバー5とサイドプレート6との間に亙る大径部15aの外周面にキー23a,23bにより180度の間隔を保って軸方向へと相対変位可能に取り付けてある。
【0049】
これにより、シャフト15とベーン16a,16bは、回動方向に対してキー23a,23bにより一体となって動くと共に、シャフト15にスラスト力が加わったとしても当該スラスト力がベーン16a,16bに伝達されるのを阻止している。
【0050】
そして、これらベーン16a,16bの外周面にも前記したセパレートブロック12a,12bと同様に、それらを取り巻いてベーンシール24a,24bが配設してあり、これらベーンシール24a,24bでシリンダ7とサイドカバー5およびサイドプレート6のそれぞれの内壁面に対する当接面を油密状態に保っている。
【0051】
また、セパレートブロック12a,12bとベーン16a,16bの各先端面は、シール部材14a,14bとベーンシール24a,24bを介してシャフト15の大径部15aの外周面とシリンダ7の内壁面とにそれぞれ摺接し、これらの摺接面をも油密状態に保っている。
【0052】
このようにして、図3の縦断側面図にみられるように、シリンダ7の内部をセパレートブロック12a,12bとベーン16a,16bとで対角位置にある作動油室25a,25bと作動油室26a,26bの二組の作動油室に区画している。
【0053】
上記二組の作動油室における作動油室25aと26aは、サイドプレート6に設けた給排ポート27,28(図2と図3参照)によって外部に通じており、これら給排ポート27,28を通して作動油の給排を行うようにしてある。
【0054】
図1および図2に戻って、上記作動油室25a,26aと併せてそれぞれの組の作動油室25b,26bにも作動油の給排を行うために、ロータ3のシャフト15に設けた貫通孔29の内部にプラグ30を挿入して配置してある。
【0055】
プラグ30は、外周面に三個のシール31,32,33を設けて貫通孔29の内壁面に接し、当該貫通孔29の内壁面とこれら三個のシール31,32,33の間に並べて設けた環状溝とで二つの環状油路34,35を油密状態に保って形成している。
【0056】
上記環状油路34,35は、シャフト15の大径部15aに軸方向へとずらして穿った半径方向の油孔36,37(図3参照)で作動油室25a,25bと作動油室26a,26bにそれぞれ通じ、シリンダ7内における各組同志の作動油室25aと25bおよび作動油室26aと26bを相互に連通している。
【0057】
また、プラグ30には、シール31,32,33の部分を順次に大径化して段差を与え、これに合わせて、シャフト15の貫通孔29の該当部分をも段状に形成して、各環状油路34,35の両側壁面にそれぞれ面積差を与えている。
【0058】
これらの面積差によってプラグ30は、環状油路34または35内の油圧力でサイドプレート6側に向うスラスト力を受け、このスラスト力を、プラグ30から軸方向に延びるピン38を通してサイドプレート6に嵌着したキャップ39で受け止めている。
【0059】
その結果、シャフト15には、プラグ30に加わるスラスト力の反力としてサイドカバー5側に向う反対方向のスラスト力が作用し、当該スラスト力によってシャフト15の段部21をサイドカバー5に設けた低摩擦のブッシュ22へと押し付けている。
【0060】
かくして、ハウジング2とロータ3は、段部21とブッシュ22で軸方向への相対移動を規制しつつ両者の位置決めを行いながらベアリング17を通して相対回動運動可能に組み合わされる。
【0061】
しかも、この状態において、シール部材19のリングシール19aは、ばね要素20によってバックアップリング19bとの接合斜面に働く楔効果で常にサイドカバー5の内壁面とシャフト15の外周面へと一定の荷重で押し付けられ、当該部分における密封性を良好に保つ。
【0062】
また、そればかりでなく、仮令シャフト15が軸方向に移動したとしても、上記ばね要素20によるシール部材19の楔効果でリングシール19aの密封性を安定して確保する。
【0063】
さらに、シャフト15の大径部15aにキー23a,23bを介してそれぞれのベーン16a,16bを軸方向へと相対変位可能に取り付けたことにより、これらベーン16a,16bは、シャフト15の軸方向への移動に関係なくベーンシール24a,24bの密封性をも常に安定して確保する。
【0064】
一方、これらハウジング2とロータ3には、スタビライザーを構成する二分割したトーションバー40a,40bの各基端側をそれぞれ結合するための相互結合機構41a,41bが設けてある。
【0065】
これら結合機構41a,41bは、セレーションまたはスプラインで構成されており、かつ、ハウジング2側の結合機構41aは、サイドプレート6を穿って形成してある。
【0066】
それに対して、ロータ3側の結合機構41bは、トーションバー40bの捩り反力で生じるシャフト15の捩り応力が小さくなる作動油室25a,25bおよび26a,26bの範囲内に位置して当該シャフト15における貫通孔29の内壁面の部分に形成してある。
【0067】
しかも、これら結合機構41a,41bおよびトーションバー40a,40bにおけるセレーションまたはスプラインの一部を、図4および図5に示すようにそれぞれ一部を欠歯して構成している。
【0068】
このようにすることで、ハウジング2とロータ3に対し二分割したトーションバー40a,40bの基端側を結合する際に、それぞれの欠歯部分を合わせてこれらトーションバー40a,40bの基端側を挿入しないと差し込むことができないことになる。
【0069】
したがって、予め、ハウジング2とロータ3の結合機構41a,41bとトーションバー40a,40bのセレーションまたはスプラインの部分にこれら欠歯部分を所定の相対位置関係で構成しておくことにより、ロータリアクチュエータ1のトーションバー40a,40bへの組付時における位置合わせが簡単となって車両への組み付けが容易化される。
【0070】
次に、以上のように構成したロータリアクチュエータ1の作動について説明することにする。
【0071】
例えば、車両が直進走行しているときのように車体に横加速度が作用しないときには、ロータリアクチュエータ1の給排ポート27,28を共にブロックしておく。
【0072】
この給排ポート27,28のブロックによってロータリアクチュエータ1内にある作動油が密封され、ハウジング2とロータ3の相対回動運動が阻止されることから、二分割したスタビライザーのトーションバー40a,40bは、ロータリアクチュエータ1を通して一体的に結合された状態を保つ。
【0073】
その結果、トーションバー40a,40bは、車体の上下振動によって捩られることなく、互いに一体となって通常のスタビライザーとしての作用を行うことになる。
【0074】
それに対して、例えば車両が急なカーブを切り、そのときに生じた横加速度で車体が外側へと大きく傾こうとした場合には、ロータリアクチュエータ1における給排ポート27,28を開き、傾きの方向に合わせて給排ポート27,28の一方から圧力作動油を送り込んでやる。
【0075】
ここで、今、車体の傾きの方向に合わせて給排ポート27から圧力作動油を送り込んでやったとすると、この圧力作動油は、作動油室25aを通してここから油孔36と環状油路34により作動油室25aと組の作動油室25bにも流入する。
【0076】
これにより、一方の組の作動油室25a,25bは、共に容積を拡張しつつセパレートブロック12aとベーン16aおよびセパレートブロック12bとベーン16bをそれぞれ遠ざける方向に向って押す。
【0077】
また、これに伴って、他方の組の作動油室26a,26bの容積は収縮し、作動油室26b内の作動油を油孔37と環状油路35を通して作動油室26aに押し出し、ここで作動油室26a内の作動油と一緒になって給排ポート28から排出される。
【0078】
その結果、図3において、ハウジング2が反時計回りにまたロータ3が時計回りへと相対回動運動を起してトーションバー40a,40bを捩り、所望の方向にスタビライザーの剛性力を高めて車両の傾きを抑える。
【0079】
それに対して、車両が逆の方向にカーブを切り、そのときに生じた横加速度で車体が反対方向に大きく傾こうとした場合には、今度は、給排ポート28から圧力作動油を送り込んでやる。
【0080】
すると、給排ポート28からの圧力作動油は、作動油室26aを通してここから油孔37と環状油路35により作動油室26aと組の作動油室26bに流入する。
【0081】
その結果、先の場合とは反対に、作動油室26a,26bが共に容積を拡張してセパレートブロック12aとベーン16bおよびセパレートブロック12bとベーン16aをそれぞれ遠ざける方向に向って押す。
【0082】
また、これに伴い、他方の組の作動油室25a,25bの容積が収縮して、作動油室25b内の作動油を油孔36と環状油路34を通して作動油室25aに押し出し、ここで作動油室25a内の作動油と一緒になって給排ポート27から排出される。
【0083】
これにより、今度は、図3においてハウジング2が時計回りにまたロータ3が反時計回りへと相対回動運動を起し、トーションバー40a,40bを逆の方向に捩って、先の場合とは逆の方向にスタビライザーの剛性力を高めて車両の傾きを抑えることになる。
【0084】
しかも、これら何れの場合にあっても、ロータ3側に結合したトーションバー40bの捩り反力が、結合部分であるシャフト15の結合機構41bを通して駆動部分の作動油室25a,25bまたは26a,26bと対応するシャフト15の大径部15aに加わる。
【0085】
そのために、シャフト15の捩り応力が小さくなってその分大径部15aを細く構成でき、ロータリアクチュエータ1としての外径方向の形態を縮めて小型にすることができる。
【0086】
なお、高速でカーブを走行するときとかカーブが特にきつい場合には、車体に生じる横加速度が著しく大きくなるのでロータリアクチュエータ1を作動限界まで急速に動作させる必要が生じる。
【0087】
このとき、ハウジング2側のセパレートブロック12a,12bとロータ3側のベーン16a,16bが激しくぶつかって衝撃を発生したり、或いはロータリアクチュエータ1の耐久性を低下させてしまう恐れが生じる。
【0088】
これら点が危惧される場合には、図3における給排ポート27,28の位置をセパレートブロック12aからもっと離して、作動限界のより手前で給排ポート27,28をベーン16aまたは16bで塞ぎ、戻り側の作動油をブロックしてオイルロックを働かせるなり、或いは、セパレートブロック12a,12bの両側作用面にバンプラバー42a,42bを設けてやるようにすればよい。
【0089】
しかも、これらバンプラバー42a,42bを設ける際に、図3のようにバンプラバー42a,42bの基端側の装着部を梯形状に形成し、当該梯形状の装着部をシリンダ7とセパレートブロック12a,12bで挟み込んでやることにより、特に抜け止めを施すことなく所定の部分にバンプラバー42a,42bを設けることができる。
【0090】
また、当該実施の形態にあっては、バンプラバー42a,42bをセパレートブロック12a,12bの両側作用面に設けるようにしたが、これに代えてベーン16a,16bの両側作用面に同様にして設けるようにしもよいことは勿論である。
【0091】
さらに、上記した実施の形態では、二つのセパレートブロック12a,12bとベーン16a,16bとで二つづつ一組の作動油室25a,25bと作動油室26a,26bに分けたロータリアクチュエータ1について述べてきた。
【0092】
しかし、これらセパレートブロックとベーンの数を変えて一組の作動油室数を三つ以上にしたロータリアクチュエータに対しても、それに合わせて、ロータ3側のシャフト15の油孔36,37の数を殖やすことによりそのまま適用し得ることは言うまでもない。
【0093】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、外周面に二つの環状溝を有するプラグをロータのシャフト内に挿入して配置し、これら環状溝とシャフトの内壁面とで二つの環状油路を画成すると共に、当該環状油路をシャフトに対し軸方向へとずらして穿った油孔によりハウジングにおけるシリンダ内の各作動油室に交互にかつ一つ置きに連通し、これら環状油路と油孔を通してシリンダ内の各組同志の作動油室を相互に連通するようにしたので、ハウジングを作動油圧力による耐圧強度のみに基いて構成することができる。
【0094】
このように、ロータリアクチュエータの外郭部分を形作るハウジングを作動油圧力による耐圧強度のみに基いて必要最小限に構成し得ることから、ロータリアクチュエータの形態を軸方向に短くして小型化することができる。
【0095】
しかも、プラグの外周面に画成した環状油路とシャフトに穿った半径方向の油孔のみで、シリンダ内の各組同志の作動油室を相互に連通する連絡流路を構成することができるので、これら連絡流路の加工を簡素化して加工費の低減を図ることができるばかりでなく、当該連絡流路の流路長を短くして作動油の流動抵抗を低減し、二組の作動油室間の圧力差を大きく保って発生トルクを増大しつつロータリアクチュエータとしての性能をも向上させることができる。
【0096】
更に、請求項1の発明によれば、プラグの外周面に画成した二つの環状油路の両側壁面にそれぞれ面積差を与えて油圧力によりプラグとシャフトに反対向きのスラスト力を付与し、当該プラグ側のスラスト力をハウジングで受け止めつつシャフトをハウジングへと押し付けてシリンダに対するシャフトの位置決めを行うようにしたことにより、上記の効果に加えて、スラスト力を受けた場合のシャフトの軸方向への動きを防いでハウジングとロータ間の軸方向シールの締め代の低減を少なく抑え、当該部分からの作動油の洩れを阻止してロータリアクチュエータの性能低下をも防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による油圧可変型スタビライザー用のロータリアクチュエータを示す縦断正面図である。
【図2】同じく、上記ロータリアクチュエータの横断平面図である。
【図3】同上、図1におけるA−A線からの縦断側面図である。
【図4】ロータリアクチュエータ側の結合機構であるセレーション穴を拡大して示す断面図である。
【図5】上記セレーション穴に結合するトーションバー側のセレーション軸を拡大して示す断面図である。
【符号の説明】
1 ロータリアクチュエータ
2 ハウジング
3 ロータ
4 ケーシング
5 サイドカバー
5a サイドカバーの鍔部
6 サイドプレート
7 シリンダ
12a,12b セパレートブロック
13 セパレートブロック固定用のピン
14a,14b セパレートブロックのシール部材
15 シャフト
15a シャフトの大径部
16a,16b ベーン
17 ベアリング
18 バックアッププレート
19 シール部材
20 ばね要素
21 シャフトの段部
22 スラストブッシュ
23a,23b ベーン固定用のキー
24a,24b ベーンのシール部材
25a,25b 一方の組の作動油室
26a,26b 他方の組の作動油室
27 一方の組の作動油室の一つに通じる給排ポート
28 他方の組の作動油室の一つに通じる給排ポート
30 プラグ
31,32,33 プラグに設けたシール
34,35 プラグの外周に画成した環状油路
36,37 各環状油路を通して同じ組同志の作動油室を連通する油孔
38 プラグに設けたピン
39 ピンを介してプラグのスラスト力を受け止めるキャップ
40a,40b スタビライザー用の二分割したトーションバー
41a,41b セレーションまたはスプラインからなる結合機構
Claims (1)
- 二分割したトーションバーの基端側をハウジングとロータに結合し、油圧力によってトーションバーのプリロードを制御する油圧可変型スタビライザー用のロータリアクチュエータにおいて、外周面に二つの環状溝を有するプラグをロータのシャフト内に挿入して配置し、これら環状溝とシャフトの内面とで二つの環状油路を画成すると共に、当該環状油路をシャフトに対し軸方向へとずらして穿った油孔によりハウジングにおけるシリンダ内の各作動油室に交互にかつ一つ置きに連通し、更に上記二つの環状油路の両側壁面にそれぞれ面積差を与えて油圧力によりプラグとシャフトに反対向きのスラスト力を付与し、当該プラグ側のスラスト力をハウジングで受け止めつつシャフトをハウジングへと押し付けてシリンダに対するシャフトの位置決めを行うようにしたことを特徴とするロータリアクチュエータ。
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