JP3682908B2 - グラビア彫刻装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、画像データに応じてグラビアシリンダーにグラビア印刷用のセル(小孔)を彫刻するグラビア彫刻装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
グラビアシリンダーにグラビア印刷用のセルを形成する装置の1つとして、ダイヤモンド製のバイト(彫刻針)を備えたスタイラスの振動により当該シリンダー表面を機械的に彫刻するグラビア彫刻装置がある。このグラビア彫刻装置では、回転するシリンダーに対し前記スタイラスを備えた彫刻ヘッドをシリンダー軸芯方向に沿って移動させることで前記シリンダー上を走査して彫刻を行う。(以下、シリンダーの回転方向を主走査方向、シリンダーの軸線方向を副走査方向という)そしてグラビア印刷では、前記セルの大きさ(深さや幅)により転写するインキ量が決まり、画像の濃淡を表現することができる。
【0003】
一方、一般的なグラビアシリンダーは鉄芯に銅メッキがなされたものであって、当該シリンダー表面には微妙な湾曲(凹凸)が存在する。そしてシリンダー周面に湾曲があると、前記スタイラスの振動量が正確であっても、彫刻されるセルの大きさが正確に反映されず、前記湾曲量に起因して画像濃度に変動が生じてしまうという問題がある。
【0004】
従って、従来のグラビア彫刻装置では、前記彫刻ヘッドとシリンダー表面との間隔を一定に保つためにシューと呼ばれる摺接手段が彫刻ヘッドに設けられていた。このシューが備えられた彫刻ヘッドは前記シリンダー表面に対し接離する方向に移動可能に設けられており、またシューが常にシリンダー表面に対し当接するよう付勢されていた。従って、シリンダー周面に湾曲があっても、前記シューがシリンダー表面上に沿って摺動することで、シューとシリンダー表面との間隔、すなわち彫刻ヘッドとシリンダー表面との間隔を一定に保つことができた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記シューを用いたグラビア彫刻装置では、彫刻ヘッドとシリンダー表面との間隔を一定に保つことはできるが、まだ次の点で問題があった。すなわち、前記シューとスタイラスとは物理的に同位置には設けることができないので、近接して設けられても数mmの間隔が開く。従って、実際の彫刻が行われるスタイラスの位置とシューの位置とでシリンダー表面の凹凸が異なる場合はセルの大きさは変動する。例えばシリンダー作成工程では、メッキ処理の後その周面を砥石などにより研磨する工程があるが、この場合シリンダー表面には前記砥石の幅に応じて微妙な凹凸が線状に存在する、所謂、研磨ムラがあった。このシリンダーの凹凸により従来のシューを使用したグラビア彫刻装置であっても画像ムラが生じる可能性がある。特に特願平10−158180号に示すように複数の彫刻手段を併設した場合や、彫刻手段をシリンダー回転方向に沿った縦方向に駆動する場合には、スタイラスとシューとの間隔を小さくできないため上記問題は発生しやすい。
【0006】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、スタイラスとシューとの間隔が大きくても画像ムラなどが生じないグラビア彫刻装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、シリンダーを回転可能に支持するシリンダー支持手段と、前記シリンダーに対し彫刻針を振動させてセルを形成する彫刻ヘッドと、前記彫刻ヘッドをシリンダーの軸線方向に沿って移動させる副走査テーブルとを備え、前記彫刻針に先導してシリンダー表面を摺接する摺接部材を前記彫刻ヘッドに設けることで前記彫刻ヘッドがシリンダーの湾曲に応じて移動するグラビア彫刻装置において、前記彫刻ヘッドによる彫刻動作とともに、前記彫刻ヘッドの前記シリンダーに向かう方向への移動量を測定する測定手段と、前記測定手段により測定した移動量をシリンダー上の座標に対応させて記憶する記憶手段と、前記記憶手段により記憶した移動量に応じて、前記彫刻針の振動量を補正する補正手段と、を有する。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記摺接部材は、前記シリンダーの軸方向に関して距離Pだけ前記彫刻針を先導しており、前記補正手段は、前記彫刻針によって前記シリンダー上に形成される彫刻ラインの間隔を彫刻ライン間隔PXとしたときに、現在の彫刻ラインよりもmライン前(ただし、m=int(P/PX);int(x)は、変数xの整数部を出力する関数)の前記彫刻ヘッド移動量を前記記憶手段から読み出し、当該読み出した彫刻ヘッドの移動量と現在の彫刻ヘッドの移動量との差分に応じて前記彫刻針の振動量を補正する。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2いずれかに記載の発明において、前記補正手段は、読み出した移動量と現在の彫刻ヘッドの移動量との差分を、彫刻データに対するオフセット量として加算することにより前記彫刻針の振動量を補正する
【0010】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るグラビア彫刻装置のシリンダー軸線方向から見た断面図、図2は同方向から見た彫刻ヘッドの拡大図、図3は彫刻ヘッドを正面から見た平面図である。また、図4は本実施の形態に係るグラビア彫刻装置の主要部を表すブロック図である。
【0011】
図1において、グラビア彫刻装置は、グラビアシリンダーCの両端を回転可能に支持するシリンダー支持手段1と、このグラビアシリンダーCに対し彫刻を行う彫刻ヘッド2と、この彫刻ヘッドを前記シリンダーの軸線方向に沿って移動させる副走査移動手段3と、これら各部を制御するための制御手段4(図4に図示)とからなる。
【0012】
シリンダー支持手段1は、グラビアシリンダーCを挟持するためシリンダーの両端に形成された貫通孔に対し嵌装される1対の保持部材11と、この保持部材11をそれぞれ対向した状態で回転可能に支持する1対の支持台12と、この支持台12の少なくとも一方を他方の支持台12に対し接離する方向に移動させる支持台移動手段13とからなる。なお、前記保持部材11の少なくとも一方は駆動モータ14(図4に図示)によって回転するように構成されており、これによりグラビアシリンダーCを回転駆動させることができる。そして前記グラビアシリンダーCの回転位置(主走査方向座標)は回転軸と同軸に設けられたエンコーダ15(図4に図示)により検出される。
【0013】
前記支持台移動手段13は、サイズの異なるグラビアシリンダーCを挟持するために前記一方の支持台12をシリンダーの軸線方向(図1において紙面に直交する方向)に移動させるものであって、一方の支持台12を前記移動方向に案内する2本のガイド部材16と、この支持台12を直線駆動するためのボールネジ手段17と、このボールネジ手段17を回転駆動するための図示しない駆動モータとからなる。
【0014】
彫刻ヘッド2は、図2および図3に示すように、彫刻ヘッド本体21と、この彫刻ヘッド本体21に対し設けられた彫刻手段22と、この彫刻手段22に並列して前記彫刻ヘッド本体21に固設されたシュー23とからなる。
【0015】
彫刻ヘッド本体21は前記彫刻手段22を収納する筐体であって、後述するヘッド載置テーブル33上において前記グラビアシリンダーCに向かう方向に回動可能なように設けられている。彫刻手段22は、図示しない電磁駆動機構により振動するスタイラス24を備えており、このスタイラスの先端には前記グラビアシリンダーCを彫刻するためのバイト25が設けられている。シュー23はグラビアシリンダーCの周面に当接した状態で摺動可能な耐摩耗性部材からなり、前記彫刻ヘッド2とシリンダーとの間の距離を一定に保つように、前記彫刻ヘッド本体21から予め定められた量だけシリンダー側に突出している。なおシュー23の突出量はマイクロメータ26によって手動調整可能なように構成されている。
【0016】
前記副走査移動手段3は、図1に示すように、副走査テーブル31と、この副走査テーブル31を前記グラビアシリンダーCの軸線方向(副走査方向)に沿って移動させるテーブル移動手段32とからなる。前記副走査テーブル31は前記グラビアシリンダーCに対し接離する方向に直線移動するヘッド載置テーブル33を備え、このヘッド載置テーブル33上には、図2に示すように、前記彫刻ヘッド2が軸34を中心として回動可能なように支持されている。そして彫刻ヘッド2は、ヘッド載置テーブル33に設けられたバネ35によって、常にシュー23がシリンダー表面に当接するように付勢されている。この構成によりシリンダー表面に湾曲があっても彫刻ヘッドとシリンダーとの間の間隔を一定に保つことができる。
【0017】
また図2に示すようにヘッド載置テーブル33には、前記グラビアシリンダーCの湾曲量を測定するために前記彫刻ヘッド2の回動による移動量を検出する変位センサー36が備えられている。この変位センサー36は、例えば光学式センサーであって、前記彫刻ヘッドの下端部までの距離から彫刻ヘッド2の移動量を検出するものである。なお、この実施の形態では、前記変位センサー36は、前記軸34からシュー23までの距離と同じ距離だけ離れた位置に配置されているため、前記変位センサー36の検出量は前記シューによる彫刻ヘッド2の移動量、すなわちグラビアシリンダーCの湾曲量と等しいようになっている。以下、単に「彫刻ヘッド2の移動量」と記載する場合は、彫刻ヘッド2がシュー23によってグラビアシリンダーCに対して接離する方向に移動する量、すなわちグラビアシリンダーCの湾曲量を表すものとする。
【0018】
図1に戻って、テーブル移動手段32は前記副走査テーブル31を副走査方向に案内する2本のガイド部材37と、この副走査テーブル31を直線駆動するボールネジ手段38と、このボールネジ手段38を駆動するための駆動モータ39(図4に図示)とからなる。なお、このテーブル移動手段32にもエンコーダ40(図4に図示)が設けられており、彫刻ヘッド2の副走査位置(副走査方向座標)を検出することができる。
【0019】
制御手段4は、各種入出力手段や信号処理手段などを備えたマイクロコンピュータを基幹とするシステムであって、記憶手段としてのメモリ41を備える。
図4において、この制御手段4は、駆動モータ14と駆動モータ39に対し接続されており、制御信号を出してグラビアシリンダーCの主走査方向の回転と副走査テーブルの副走査移動とを行なう。そして制御手段4は彫刻ヘッド2の彫刻手段22にも接続されており、画像データに応じた彫刻信号を与えて前記グラビアシリンダーC上にセルの彫刻を行う。またグラビアシリンダーC上における前記彫刻ヘッド2の座標位置は、前述したエンコーダ15とエンコーダ40とからの出力によって検出することができる。なお、本実施の形態では、彫刻ヘッド2の座標は、前記バイト25が位置する座標を表すものとする。
【0020】
一方、制御手段4は、前記変位センサー36にも接続されており、変位センサー36からの出力によって、彫刻ヘッド2の移動量を検出することができる。上記のように本実施の形態では、制御手段4は各部の制御と、本発明に係る補正量の演算などのデータ処理とを行う。
【0021】
次に図5および図6を用いて本発明の動作説明を行う。なお図5は彫刻手段22のバイト25の位置とシュー23の位置との関係を模式的に表した説明図、図6は本実施の形態における彫刻動作を表すフロー図である。
【0022】
まず図5(A)において、丸印はシュー23の位置を、三角印はバイト25の位置を表しており、両者は彫刻ヘッド2上において副走査方向に距離Pだけ離れて配置されているものとする。またグラビアシリンダーC上における副走査方向における彫刻ライン間隔をPxとし、彫刻開始からj番目の主走査ラインにおけるi番目のセルの位置をグラビアシリンダーC上の座標として(i,j)で表すものとする。
【0023】
この状態では、図5(B)で示すようにバイト25がグラビアシリンダーCにおけるn番目の彫刻ライン(図においてj=nで示すライン)上で彫刻する場合、シュー23は副走査方向に距離Pだけ先行した位置に当接しており、前記座標に換算すると、m=P/Pxライン分だけ副走査方向に先行する。ただしP/Pxは整数にならない場合があるため、本実施の形態では前記mは、m=int(P/Px)として扱う。(ここでint(x)は、変数xの整数部を出力する関数である。)このようにバイト25とシュー23との間は距離Pだけ隔たっているため、この間でシリンダーの湾曲量に差異がある場合は彫刻量に誤差が生じる。
【0024】
そこで本発明では、(C)で示すようにシュー23がj=nライン上に位置するときの彫刻ヘッド2の移動量を予め記憶しておき、この移動量と現在の移動量との差分に基づいて彫刻信号を補正するようにしている。なお一般的なグラビア彫刻装置では前記距離Pは数mm、彫刻ライン間隔Pxは数十μmのオーダーであるため、前記mの小数部を無視しても従来よりは遙かに高い精度が得られることになる。
【0025】
以下、彫刻フローについて説明する。図6において、まず本グラビア彫刻装置ではステップS1において、各部の原点復帰や使用変数のリセット、例えばi=1、j=1などの初期設定を行う。次にステップS2では、グラビアシリンダーCの回転と彫刻ヘッド2の副走査を開始する。そして彫刻開始ライン(j=1ライン)よりも所定ライン数mだけ先行して彫刻ヘッド2の移動量を測定する。なお、mライン分先行して移動量が測定されるのは、彫刻開始時の位置での移動量を予め準備しておく必要があるからである。このようにして測定した移動量は、シュー23の位置する座標に応じてメモリ41に記憶される。
【0026】
彫刻ヘッド2が彫刻開始位置につけば、ステップS3に進む。なお以降のステップS3からステップS8までは、グラビアシリンダーCの主走査方向座標iが+1されるまでのリアルタイム中に行われる。
【0027】
まずステップS3では、彫刻ヘッド2が座標(i,j)に移動し、この座標に関係する彫刻データα(i,j)を制御手段4が図示しない記憶手段などから読み込む。次のステップS4では、前記変位センサー36により現在の彫刻ヘッド2の移動量Xを測定する。ここで、移動量Xは前記制御手段4によってシュー23の座標(i,j+m)に関連付けてメモリ41に記憶される。
【0028】
ステップS5では、制御手段4内において、バイト25が現在位置する座標(i,j)に対応して予め記憶した移動量X’がメモリ41から読み込まれる。
ステップS6では、制御手段4によりステップS3およびS4で得た補正量XおよびX’から、補正量E=X’−Xを演算する。
【0029】
ステップS7では、制御手段4により、前記ステップで得た補正量Eにて彫刻データα(i,j)を補正する。具体的には、彫刻データαに対し補正量Eをオフセット量として加算すればよい。
ステップS8では、補正した彫刻データに基づく彫刻信号が彫刻ヘッド2に送られて彫刻動作がなされる。ステップS9では、主走査方向座標iを+1増加してステップS10に進む。ここでステップS10で主走査方向座標iが所定値に達すれば1ライン分の彫刻が終了したと判断してステップS11に進む。1ライン分の彫刻が終了していない場合は、ステップS3に戻って次のセルの彫刻動作を行う。
【0030】
ステップS11では、副走査方向座標jが+1増加して、彫刻ヘッド2が副走査方向に移動する。なお主走査方向座標iは初期値1にリセットされる。
ステップS12では、副走査方向座標jが所定値に達していれば全体の彫刻作業の終了と判断する。次のラインの彫刻があれば、ステップS3に戻って彫刻動作を行う。
【0031】
[第2の実施の形態]
上記実施の形態では、彫刻ヘッドに接触式のシューを用いたが、彫刻ヘッドに非接触式の距離検出センサーを備え、この距離検出センサーの検出値(ヘッドからグラビアシリンダーの表面までの距離)に基づいて前記彫刻ヘッドをシリンダーに対し接離する方向に駆動する方式が考えられ、例えば特開平6−242832号に記載された装置がある。この場合でも、前記スタイラスと距離検出センサーとは物理的に同じ位置に設けられないという問題がある。以下、本発明を、非接触で彫刻ヘッドのシリンダーに対する距離を制御する方式の彫刻装置に応用した場合を説明する。
【0032】
図7は、非接触式で彫刻ヘッドを制御する構成を示す図である。図において、彫刻ヘッド100は副走査テーブル101上で、グラビアシリンダーCに対し接離する方向へ移動可能に支持されている。そして彫刻ヘッド100には、グラビアシリンダーCを彫刻するための彫刻手段102と、彫刻ヘッド100とグラビアシリンダーCとの間の距離を測定するための距離検出センサー103とが設けられている。なお距離検出センサー103としては、光学式、静電容量式などの非接触で被測定物との距離を測定可能なセンサーを用いる。
【0033】
この彫刻手段102と距離検出センサー103とは物理的に同じ位置には設けられないので、距離検出センサー103が彫刻手段102に対し走査方向で距離P’だけ先行するように配置されている。そして彫刻ヘッド100は駆動手段104によりグラビアシリンダーCに対し接離する方向に駆動される。ここで駆動手段104としては、積層した圧電素子による圧電アクチュエータを用い、制御手段からの信号に応じて微小量の押圧変位を彫刻ヘッド100に与えるものである。また圧電アクチュエータの代わりにボイスコイルモータなどを用いて駆動するようにしても良い。
なお駆動手段104は微小量を高速移動させるためのものであるため、グラビアシリンダーCの直径の変更に対応するように別途移動量が大きい駆動手段を併設してもよい。
【0034】
このグラビア彫刻装置では、距離検出センサー103が検出した距離を距離検出センサー103に対応する座標で記憶手段に記憶する。この距離検出センサーの座標は、先に説明した実施の形態におけるシューの座標の関係と同じである。
【0035】
この後彫刻手段102が当該座標に位置するときには、対応する座標で記憶した値を読み出し、その値に基づいて前記駆動手段104を駆動して彫刻ヘッドを位置決めすることができる。この実施の形態においても、彫刻手段102と距離検出センサー103との距離差に起因するような彫刻ムラを極力防止することができる。
【0036】
[その他の実施の形態]
(1)上記第1および第2の実施の形態では、彫刻動作とともに彫刻ヘッドの移動量(もしくは彫刻ヘッドとシリンダーとの間の距離)を順次検出してリアルタイムに補正するようにしているが、予めシリンダーの全面に渡って彫刻ヘッドの移動量(もしくは彫刻ヘッドとシリンダーとの間の距離)を測定しておいても良い。この場合リアルタイム処理の負荷が少なくなるため、高速な彫刻システムにも採用しやすいという利点があるが、2回走査しなければならないという問題もある。従って、予めシリンダーの全面に渡って彫刻ヘッドの移動量(もしくは彫刻ヘッドとシリンダーとの間の距離)を測定しておく場合は、多少精度は悪くなるが例えば副走査方向の送り量を増加するなど実際の彫刻動作よりも低い解像度で前記測定を行うことが考えられる。
【0037】
(2)本発明は、特願平10−158180号に示すように複数の彫刻ヘッドを併設した場合や、彫刻手段をピエゾ素子を用いて主走査方向に沿って振動させる場合にも適用することができる。
【0038】
【発明の効果】
本発明におけるグラビア彫刻装置によれば、彫刻ヘッドにおけるシュー(もしくは距離検出センサー)と彫刻手段との間隔が大きくても正確な彫刻が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に用いるグラビア彫刻装置の断面を示す図。
【図2】図1における彫刻ヘッドの拡大図。
【図3】同彫刻ヘッドの正面図。
【図4】同グラビア彫刻装置の制御を示すブロック図。
【図5】同彫刻ヘッドにおけるシューと彫刻手段との間隔を説明するための図。
【図6】同グラビア彫刻装置における彫刻動作のフローを示すフロー図。
【図7】第2の実施の形態における彫刻ヘッドを説明するための図。
【符号の説明】
1 シリンダー支持手段
2 彫刻ヘッド
3 副走査移動手段
4 制御手段
22 彫刻手段
23 シュー
25 バイト
31 副走査テーブル
36 変位センサー
41 メモリ
100 彫刻ヘッド
101 副走査テーブル
102 彫刻手段
103 距離検出センサー
104 駆動手段
C グラビアシリンダー
E 補正量
X,X’彫刻ヘッドの移動量(グラビアシリンダーの湾曲量)
α 彫刻データ

Claims (3)

  1. シリンダーを回転可能に支持するシリンダー支持手段と、前記シリンダーに対し彫刻針を振動させてセルを形成する彫刻ヘッドと、前記彫刻ヘッドをシリンダーの軸線方向に沿って移動させる副走査テーブルとを備え、前記彫刻針に先導してシリンダー表面を摺接する摺接部材を前記彫刻ヘッドに設けることで前記彫刻ヘッドがシリンダーの湾曲に応じて移動するグラビア彫刻装置において、
    前記彫刻ヘッドによる彫刻動作とともに、前記彫刻ヘッドの前記シリンダーに向かう方向への移動量を測定する測定手段と、
    前記測定手段により測定した移動量をシリンダー上の座標に対応させて記憶する記憶手段と、
    彫刻針の位置する座標に対応して予め記憶された移動量を前記記憶手段から読み出すとともに、読み出した移動量と現在の彫刻ヘッドの移動量との差分に応じて、前記彫刻針の振動量をリアルタイムに補正する補正手段と、を有するグラビア彫刻装置。
  2. 前記摺接部材は、前記シリンダーの軸方向に関して距離Pだけ前記彫刻針を先導しており、
    前記補正手段は、前記彫刻針によって前記シリンダー上に形成される彫刻ラインの間隔を彫刻ライン間隔PXとしたときに、現在の彫刻ラインよりもmライン前(ただし、m=int(P/PX);int(x)は、変数xの整数部を出力する関数)の前記彫刻ヘッド移動量を前記記憶手段から読み出し、当該読み出した彫刻ヘッドの移動量と現在の彫刻ヘッドの移動量との差分に応じて前記彫刻針の振動量を補正することを特徴とする、請求項1に記載のグラビア彫刻装置。
  3. 前記補正手段は、読み出した移動量と現在の彫刻ヘッドの移動量との差分を、彫刻データに対するオフセット量として加算することにより前記彫刻針の振動量を補正することを特徴とする、請求項1または請求項2いずれかに記載のグラビア彫刻装置。
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