JP3682671B2 - 遠心分離機の固体成分掻取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は食品工業、製薬工業等における固液分離処理に使用される回分式遠心分離機に係わり、特に遠心分離機の回転円筒内に滞留した固形成分を排出する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、食品工業、製薬工業等において、スラリーから固形成分を分離するために回分式遠心分離機が使用されている。その一例を本発明例を示す図1を借用して説明する。この従来装置の説明は、図1に示された遠心分離機のうち、従来装置も共通に具備している部分に関して行う。
【0003】
この遠心分離機は砂糖の精製で用いられ、遠心分離機にスラリーを供給する以前に、遠心分離機の供給管11に連結した図示しないミキサーに結晶と蜜の混合物であるスラリーが形成・保持される。バスケット2が200rpm程度の低速で回転する時に、遠心分離機の供給弁12を開いて、そこからバスケット2の頂端開放部分22を通じてバスケット2内にスラリーを所定量だけ供給する。
【0004】
バスケット2は頂端が開放されるとともにその周壁が多くの脱液孔2aを有する瀘壁として形成され、しかもその内壁には微少な孔を持つスクリーン3が装着されている。バスケット2内のスラリーの液体成分はスクリーン3および脱液孔2aを通ってバスケット2の外部に分離・排出される。分離・排出された液体成分(瀘液)はバスケット2の外側にあるケーシング10の内壁に沿って下降してケーシング10下部の排出口から遠心分離機の外部に排出される。一方、固体成分はスクリーン3に遮られてバスケット2内に滞留する。
【0005】
従来装置は、垂直シリンダ4と、該垂直シリンダに垂直な関係で遠心分離機に装架された図示しない水平シリンダと、スクレーパ1とを有している。水平シリンダは垂直シリンダ4を旋回させ、それに伴って掻取用の翼であるスクレーパ1が突設された垂直シリンダ軸19が回動してバスケット2内に滞留したケーキ(固体成分)層にスクレーパ1が投入されて(進入して)これを掻き取る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来の掻取装置では、スクレーパをケーキ層に投入させる際、ケーキ層の抵抗に打ち勝つだけの力が必要であるが、従来装置の場合、この力をそのままスクレーパに加え続けると、スクリーン近傍でのスクレーパの掻取力は過度のものとなり、スラリーに含まれた異物のスクリーンへの噛み込み等によりスクリーンが破損するという問題があった。
【0007】
また、従来の掻取装置においては、スクレーパに連結した前記水平シリンダに加える空気圧(または油圧)が一定のため、スクリーンの破損を防止するために、スクレーパとスクリーンの間に隙間を設定していたが、この隙間にケーキが残留し、そのままの状態で遠心分離装置を作動させると、スクリーンに残留したケーキの不均衡から振動が発生する。これを防止するために、掻取作業が完了した後でスクリーンを洗浄して残留ケーキを溶解する必要があり、このために生産効率が下がってしまうという問題があった。
【0008】
さらに、スクリーンに残留したケーキを少なくするために、スクレーパの先端に柔らかい樹脂材料を使用してスクリーンの破損防止を図ったが、樹脂材料の摩耗が早く、このために樹脂材料を頻繁に交換する必要があるという問題があった。
【0009】
上記問題点を解決するために、本発明は、スクレーパをケーキ層に投入する時の掻取力と投入完了時の掻取力を変更可能にすることにより、スクリーンを破損することなくスクレーパとスクリーンの隙間を減らして残留ケーキを最少限にする遠心分離機の掻取装置を提供することを目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的は、頂端が開放されるとともにその周壁が脱液孔を有する濾壁として形成され、駆動回転せしめられる回転筒と、該回転筒の内壁面に装着された網状体と、頂端開放部分を通じて回転筒にスラリーを供給するための供給筒と、頂端開放部分を通じて回転筒内に伸長し、供給筒から供給されたスラリーから分離されて網状体の内壁に付着した固体成分を掻き取る固体成分掻取装置とを有し、
固体成分掻取装置が、
▲1▼遠心分離機の基体側部材に回転自在に装架されて遠心分離機の軸線に沿う方向に指向して回転筒内に伸長するシリンダ装置であって、そのシリンダ軸がシリンダ装置本体に対して相対回転できないようになっている第1シリンダ装置と、
▲2▼第1シリンダ装置のシリンダ軸に突設された掻取手段と、
▲3▼第1シリンダ装置をその軸線の回りに回転させるために基体側部材に固定され、駆動流体源に連通する前進作動室と後退作動室を有し、第1シリンダ装置をその軸線の回りに回転させて掻取手段を後退待機位置と前進掻取位置の間で移動させる第2シリンダ装置とを有する遠心分離機において、
(A)第2シリンダ装置の後退作動室と駆動流体源の間に介装され、該駆動流体源から後退作動室に流入する流体の圧力を調節する調節装置と、
(B)第2シリンダ装置に装架されて該装架位置にて第2シリンダ装置のシリンダ軸の所定移動量を検出する検出器とをさらに有し、
検出器が第2シリンダ装置のシリンダ軸の所定移動量を検出した際に、駆動流体源から前進作動室に流入する流体によって生じる前進力とは逆向きに作用する後退力を後退作動室に生じせしめてこれら前進力と後退力の差分を網状体の内壁に付着した固体成分を掻き取る掻取力となし且つ後退力を調節装置によって調節し、もって掻取力が調節可能になされている遠心分離機の固体成分掻取装置を提供することによって達成される。
【0011】
本発明の別の実施形態によれば、第2シリンダ装置が油圧シリンダ装置である遠心分離機の固体成分掻取装置が提供される。
本発明の別の実施形態によれば、第2シリンダ装置が空気圧シリンダ装置である遠心分離機の固体成分掻取装置が提供される。
本発明の別の実施形態によれば、頂端が開放されるとともにその周壁が脱液孔を有する濾壁として形成され、駆動回転せしめられる回転筒と、該回転筒の内壁面に装着された網状体と、頂端開放部分を通じて回転筒にスラリーを供給するための供給筒と、頂端開放部分を通じて回転筒内に伸長し、供給筒から供給されたスラリーから分離されて網状体の内壁に付着した固体成分を掻き取る固体成分掻取装置とを有し
固体成分掻取装置が、
▲1▼遠心分離機の基体側部材に回転自在に装架されて該遠心分離機の軸線に沿う方向に指向して回転筒内に伸長する軸に突設された掻取手段と、
▲2▼軸をその軸線の回りに回転させるために基体側部材に固定され、駆動流体源に連通する前進作動室と後退作動室を有し、軸をその軸線の回りに回転させて掻取手段を後退待機位置と前進掻取位置の間で移動させるシリンダ装置とを有する遠心分離機において、
(A)シリンダ装置の後退作動室と駆動流体源の間に介装され、該駆動流体源から後退作動室に流入する流体の圧力を調節する調節装置と、
(B)シリンダ装置に装架されて該装架位置にてシリンダ装置のシリンダ軸の所定移動量を検出する検出器とをさらに有し、
検出器がシリンダ装置のシリンダ軸の所定移動量を検出した際に、駆動流体源から前進作動室に流入する流体によって生じる前進力とは逆向きに作用する後退力を後退作動室に生じせしめてこれら前進力と後退力の差分を網状体の内壁に付着した固体成分を掻き取る掻取力となし且つ後退力を調節装置によって調節し、もって掻取力の大きさが調節可能になされている遠心分離機の固体成分掻取装置が提供される。
【0012】
本発明の別の実施形態によれば、第2シリンダ装置が油圧シリンダ装置である遠心分離機の固体成分掻取装置が提供される。
本発明の別の実施形態によれば、第2シリンダ装置が空気圧シリンダ装置である遠心分離機の固体成分掻取装置が提供される。
本発明の別の実施形態によれば、頂端が開放されるとともにその周壁が脱液孔を有する濾壁として形成され、駆動回転せしめられる回転筒と、該回転筒の内壁面に装着された網状体と、頂端開放部分を通じて回転筒にスラリーを供給するための供給筒と、頂端開放部分を通じて回転筒内に伸長し、供給筒から供給されたスラリーから分離されて網状体の内壁に付着した固体成分を掻き取る固体成分掻取装置とを有し
固体成分掻取装置が、
▲1▼遠心分離機の基体側部材に回転自在に装架されて該遠心分離機の軸線に沿う方向に指向して回転筒内に伸長する軸に突設された掻取手段と、
▲2▼軸をその軸線の回りに回転させるために基体側部材に固定され、駆動流体源に連通する前進作動室と後退作動室を有し、軸をその軸線の回りに回転させて掻取手段を後退待機位置と前進掻取位置の間で移動させるシリンダ装置とを有する遠心分離機において、
(A)シリンダ装置の後退作動室と駆動流体源の間に介装され、該駆動流体源から後退作動室に流入する流体の圧力を調節する調節装置と、
(B)シリンダ装置に装架されて該装架位置にてシリンダ装置のシリンダ軸の所定移動量を検出する検出器とをさらに有し、
検出器がシリンダ装置のシリンダ軸の所定移動量を検出した際に、駆動流体源から前進作動室に流入する流体によって生じる前進力とは逆向きに作用する後退力を後退作動室に生じせしめてこれら前進力と後退力の差分を網状体の内壁に付着した固体成分を掻き取る掻取力となし且つ後退力を調節装置によって調節し、もって掻取力の大きさが調節可能になされている遠心分離機の固体成分掻取装置が提供される。
【0013】
本発明の別の実施形態によれば、シリンダ装置が油圧シリンダ装置である遠心分離機の固体成分掻取装置が提供される。および、
本発明の別の実施形態によれば、シリンダ装置が空気圧シリンダ装置である遠心分離機の固体成分掻取装置が提供される。
以下、図1から図3までに示した、本発明の一実施形態について説明する。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、砂糖精製工程で使用される、本発明による回分式(バッチ式)遠心分離機20の縦断面図である。遠心分離機20は、全体として截頭円錐形状になされたフレーム9(基体側部材)、このフレーム9の底壁に一体的に接合されて全体として筒形状になされたケーシング10と、フレーム9の最頂端に配置されたモータ13と、ケーシング10内に配置され、その底壁部にてモータ13の駆動回転軸8に支持されたバスケット2(回転筒)とを主部材として構成されている。バスケット2は、頂端開放部分22および下端開放部分24を有するとともに、その周壁が多くの脱液孔2aを有する瀘壁として形成され、しかもその内面には微少な孔を有するスクリーン3(網状体)が装着されている。バスケット2の下端開放部分24は、モータ13の駆動回転軸8を包囲し、上下方向に駆動される円錐筒形状の排出蓋6の下端周辺との対接関係で開閉可能に閉成されている。また、下端開放部分24の下方にはケーシング10の底壁は存在せず、したがって、排出蓋6が上昇して下端開放部分24が開成された状態ではバスケット2の内部空間は遠心分離機20の外部に開放される。
【0015】
掻取装置(固体成分掻取装置)は水平シリンダ17(第2シリンダ装置)と、垂直シリンダ4(第1シリンダ装置)と、スクレーパ1(掻取手段)とを有している。水平シリンダ17は垂直シリンダ4の長手方向軸線に対して垂直方向にフレーム9に固定されてそのシリンダ軸の先端部が垂直シリンダ4の下端部4aに一体に突設されたアーム4bに駆動連結され且つ図示しない駆動流体源と連通された前進作動室と後退作動室を有し、垂直シリンダ4をその長手方向軸線の周囲で回転させてスクレーパ1をスクレーパ待機位置(後退待機位置)とスクレーパ投入完了位置(前進掻取位置)の間で移動させる(図2および図3に実線と点線で示す)。基台5はフレーム9の底壁にボルト等の固定手段により固定されている。垂直シリンダ4はその下端部4aで基台5に回転自在に装架されて遠心分離機20の長手方向軸線に沿う方向に指向し、その垂直シリンダ軸19の先端部がフレーム9の底壁を貫通してケーシング10内に伸長しており、さらにバスケット2内に進入している。垂直シリンダ4の垂直シリンダ軸19(シリンダ軸、軸)は垂直シリンダ4の本体に対して相対回転できないようになっている。垂直シリンダ4の垂直シリンダ軸19にはスクレーパ1が突設されており、このスクレーパ1はバスケット2の内壁に付着した固体成分を掻き取る。
【0016】
水平シリンダ17は垂直シリンダ4とスクレーパ1をスクレーパ待機位置から、バスケット2内壁に装着されたスクリーン3の近傍であるスクレーパ投入完了位置まで旋回させ、バスケット2内に滞留したケーキ層にスクレーパ1を投入させる。この時、スクレーパ1の旋回は、水平シリンダ17のピストンロッドに連結されたアーム4bが基台5に設けたストッパ5aに当接することにより停止される(図2に点線で示す)。排出蓋6はフレーム9に設けられた図示しない別シリンダに連結された引上ローラ7により引き上げられて(図1に点線で示す)、バスケット2の底面に形成された下端開放部分24が開成される。
【0017】
図2に示すように、第1電磁弁14の非励磁状態且つ第2電磁弁15の非励磁状態において、水平シリンダ17の前進作動室取入口17aは配管Aを通じて第1電磁弁14を介して大気と連通し、後退作動室17bは配管Bを通じて、第2電磁弁15および第1電磁弁14を経て図示しない駆動流体源に連通し、駆動流体源は配管C上の減圧弁16を通じて第2電磁弁15によって遮断されている。第1電磁弁14の励磁状態且つ第2電磁弁15の非励磁状態においては、前進作動室取入口17aは配管Aを通じて第1電磁弁14を介して駆動流体源と連通し、後退作動室17bは配管Bを通じて、第2電磁弁15および第1電磁弁14を経て大気と連通し、駆動流体源は配管C上の減圧弁16を通じて第2電磁弁15によって遮断されている。第1電磁弁14の励磁状態且つ第2電磁弁15の励磁状態においては、前進作動室取入口17aは配管Aを通じて第1電磁弁14を介して駆動流体源と連通し、配管B内の第2電磁弁15によって遮断された流体は第1電磁弁14を経て大気と連通し、後退作動室17bは配管Cを通じて、第2電磁弁15および減圧弁16を経て駆動流体源と連通している。水平シリンダ17に装架されたリミットスイッチ18がシリンダ軸の所定移動量(水平シリンダ17上のリミットスイッチ18の位置を調節することによって予め調節し得る値)を検出すると、第2電磁弁15が付勢(励磁)されて後退作動室取入口17bが配管Cを通じて、第2電磁弁15および減圧弁16を経て駆動用流体源と連通され、前進作動室取入口17aが配管Aを通じて第1電磁弁14を介して駆動用流体源に連通されたことにより生じる前進力とは逆向きに作用する後退力が水平シリンダ17に生じる。第2電磁弁15と駆動用流体源の間には配管によって減圧弁16(調節装置)が介装されており、この減圧弁16は後退作動室取入口17bに流入する駆動流体源からの流体の圧力を調整して、水平シリンダ17に生じる前記後退力の大きさを調整するようになっている。
【0018】
【遠心分離機の作動について】
遠心分離機20にスラリーを供給する以前に、遠心分離機20の供給管11に連結した図示しないミキサーに結晶と蜜の混合物であるスラリーが形成・保持される。モータ13が作動しバスケット2が200rpm程度の低速で回転する時に、図示しないソレノイドの付勢(励磁)によって供給弁12を開成させ、供給管11からバスケット2の頂端開放部分22を経てスラリー(砂糖結晶を含むスラリー)をバスケット2内に所定量だけ連続的に供給する(供給工程)。次いで、バスケット2の回転を加速させてスラリーから液体成分を脱液しながら1000〜1500rpmの回転数に到達させる(加速工程)。なお、遠心分離機の加速中には洗浄水を散布する。次いで、バスケット2を1000〜1500rpmで所定の脱水時間だけ回転させる(脱水工程)。この時、バスケット2内に供給されたスラリーは、遠心力によってバスケット2の周壁(濾壁)に押しつけられ、固体成分がスクリーン3の内壁に付着し、液体成分のみが周壁を通過し濾液としてケーシング10の環状底壁部に敵下し、逐次ケーシング10下部の排液口を通じて外部に放出される。次いで、モータ13を減速させることによりバスケット2の回転数を50rpm程度まで減速させる(減速工程)。バスケット2の回転はこの回転数でなお続行される。次いで、減速されたバスケット2内に滞留したケーキ(固体成分)を掻き取る(掻取工程)。
【0019】
前記掻取工程において、モータ13の駆動回転軸8を包囲する円錐筒形状の排出蓋6が、フレーム9の底壁より上方に設置された図示しない駆動装置により持ち上げられ、水平シリンダ17は垂直シリンダ4とスクレーパ1をスクレーパ待機位置から、スクレーパ投入完了位置まで旋回させ、バスケット2内に滞留したケーキ層に向かってスクレーパ1を前進させてその中に投入する。この時、駆動用流体源から供給された流体は配管によって第1電磁弁14を通って水平シリンダ17の前進作動室取入口17aに流入して水平シリンダ17に前進力を生じさせ、これにより垂直シリンダ4を介してスクレーパ1に高推力すなわち大きな前進力Fhが与えられる。この高推力Fhにより、スクレーパ1はスクリーン3の内壁に付着したケーキ層に投入される。水平シリンダ17のシリンダ軸の特定移動量をリミットスイッチ18が検出した時点で、第2電磁弁15を作動させる信号が図示しない制御回路により発せられる。これにより駆動流体源から供給された流体は配管によって減圧弁16および第2電磁弁15を通って水平シリンダ17の後退作動室取入口17bに流入して水平シリンダ17に後退力を生じさせ、これにより垂直シリンダ4を介してスクレーパ1に、 高推力Fhとは逆向きに作用する推力すなわち後退力Frが与えられる。したがって、スクレーパ1に与えられる実際の推力(Ft)は、高推力Fhと推力Frの向きが逆であることから、低推力Fh−Frに変化する。このようにして、スクレーパ1のケーキ層への進入に伴って、図3に示されるように、スクレーパ1に与えられる推力が高推力域から低推力域へと変化する。両推力域の境界点は、リミットスイッチ18が水平シリンダ17のシリンダ軸の所定移動量を検出して、第2電磁弁15が作動した時点に一致する。
【0020】
投入完了後のスクレーパ1の位置はスクリーン3の近傍にあり、ケーキを掻き取るケーキ層の状態、異物の噛み込みおよびスクリーン3の凹凸によりスクレーパ1に抵抗する力が発生する。スクレーパ1に与えられる推力は(Ft)はこれらの抵抗力に比べて小さいため、バスケット2の半径方向内向きに押し戻され、前記抵抗力が無くなると再び投入完了位置まで戻る(再びケーキ層に進入する)のでスクレーパ1とスクリーン3の隙間を極力小さくしてスクリーン3上のケーキの残留を少なくするとともに、スクリーン3の破損を効果的に防止することができる。
【0021】
駆動流体源から配管によって第2電磁弁15に流入する流体は減圧弁16で絞り制御でき、絞りを全開にして第1電磁弁14を通って前進作動室取入口17aに流入する流体と同量の流体が後退作動室取入口17bに流入するようにすれば、スクレーパ1に与えられる実際の推力(Ft)をほぼ0にすることができる。また、減圧弁16を絞って全閉にすれば、スクレーパ1に与えられる推力(Ft)を従来の固体成分掻取装置により与えられる推力と変わらないものにすることができる。したがって、減圧弁16の絞りを調節することにより、スクレーパ1に与えられる推力を自由に変更することができ、実状に合わせた設定が可能となる。また、水平シリンダ17上のリミットスイッチ18の位置を変更してシリンダ軸が所定移動量検出位置を調整することによって、高推力・低推力の切換位置の設定を変更することも可能である。なお、スクレーパ1はバスケット2の回転方向とは逆向きにケーキ層に投入される。
【0022】
その後、スクレーパ1の旋回は基台5に設けたストッパ5aに当接して停止される。次いで、スクレーパ1は垂直シリンダ4によりバスケット2内の下限位置まで下降してバスケット2内のケーキを排出する。バスケット2の低速回転にともなって該スクレーパ1により掻き取られた砂糖結晶がバスケット2の下端開放部分24を通じて遠心分離機の外部に取り出される。掻取作業の完了後、垂直シリンダ4の作動によってスクレーパ1はバスケット2内の下限位置から上限位置(初期位置)まで上昇し、次いでフレーム9に設けられた別のシリンダが作動して排出蓋6は下降してバスケット2内の下限位置(初期位置)へ戻って下方開放部分24を閉成した後、水平シリンダ17の作動によってスクレーパ1はスクレーパ投入完了位置からスクレーパ待機位置まで戻って一連の掻取工程が完了する。次いで、さらなる遠心分離機の運転が行われる。
【0023】
掻取装置の形式により作動工程の順序に違いはあるが、以上のような工程が掻取工程の一例である。上記例の掻取工程ではスクレーパ1は水平入り(スクレーパ待機位置から、スクレーパ投入完了位置までの旋回)・下降・上昇・戻り(水平入りと逆の旋回)の動作をする。前記スクレーパ1の動作の間、排出蓋6は上昇・下降動作をする。機構によっては上昇・下降動作が省略されるもの(例えば、小型の遠心分離機の場合、第1シリンダ装置は不要)や、排出蓋6がないものもある。また、作動には圧縮空気や油圧が用いられる。
【0024】
【実施例】
本発明による固体成分掻取装置を実際の遠心分離機に設置しスクリーン近傍の投入力を調整した結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
この結果によると、砂糖ケーキ層を掻き取る場合には、スクリーン近傍の低推力域で水平シリンダ17の後退作動室取入口17bに流入させる流体(圧縮空気)の圧力の差(Fh−Fr)は、2(kg/cm2 G)(ゲージ圧)以下が望ましく、1.5(kg/cm2 G)以下では砂糖層の抵抗が大きくなって、掻き残し量が逆に増える傾向となる。従って、圧縮空気の差圧(Fh−Fr)は1.5〜3(kg/cm2 G)が実用範囲となる。
【0027】
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。例えば、垂直シリンダ4を省略したり、各シリンダ装置に代えて電動式アクチュエータを用いることもできる。このように、前述の実施形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、すべて本発明の範囲内のものである。
【0028】
【発明の効果】
本発明の固体成分掻取装置は以下の効果を有する。
▲1▼スクレーパがケーキ層に投入される時に水平シリンダに生じる前進力を調整すべく、該前進力とは逆向きの後退力を水平シリンダに生じせしめ且つ該後退力を調整可能としたので、スクリーン近傍でのケーキ層の掻取力を適切なものとすることができる。従ってケーキ層に投入後のスクレーパに与えられる推力を、ケーキを掻き取るケーキ層の状態、異物の噛み込みおよびスクリーンの凹凸によるスクレーパへの抵抗力に比べて小さくすることができ、スクレーパはバスケットの半径方向内向きに押し戻され、前記抵抗力が無くなると再び投入完了位置まで戻るので、スクレーパとスクリーンの隙間を極力小さくしスクリーン上のケーキの残留を少なくするとともに、スクリーンの破損を効果的に防止することができる。
▲2▼スクリーン近傍でのケーキ層の掻取力を適切なものとすることができるので、ケーキ層の掻き残しを極めて少なくすることができ、スクリーンに残留したケーキの不均衡から生じる振動を防止することができる。従って、残留したケーキの溶解量が少なくなり且つ洗浄時間が短縮できるため、生産効率を向上させることができる。
▲3▼スクリーン近傍でのケーキ層の掻取力を適切にすることができるので、スクレーパの摩耗を極力、軽減することができるので、運転経費を節減することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば遠心分離機のバスケットに付着する固体成分をほぼ完全に掻き取ることができ、もってスクリーンの破損防止、生産効率の向上、および運転経費の節減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による固体成分掻取装置を含む遠心分離機の縦断面図を示す。
【図2】本発明による固体成分掻取装置の平面図および該掻取装置の配管系統を示す回路線図を示す。
【図3】本発明による固体成分掻取装置のスクレーパの平面動作図を示す。
【符号の説明】
1 スクレーパ(掻取手段)
2 バスケット(回転筒)
2a 脱液孔
3 スクリーン(網状体)
4 垂直シリンダ(第1シリンダ装置)
4a 垂直シリンダの下端部
4b アーム
5 基台
5a ストッパ
6 排出蓋
7 引上ローラ
8 駆動回転軸
9 フレーム(基体側部材)
10 ケーシング
11 供給管
12 供給弁
13 モータ
14 第1電磁弁
15 第2電磁弁
16 減圧弁(調節装置)
17 水平シリンダ(第2シリンダ装置、シリンダ装置)
17a 水平シリンダの前進作動室取入口
17b 水平シリンダの後退作動室取入口
18 リミットスイッチ(検出器)
19 垂直シリンダ軸(シリンダ軸、軸)
20 遠心分離機
22 頂端開放部
24 下端開放部
Claims (7)
- 頂端が開放されるとともにその周壁が脱液孔を有する濾壁として形成され、駆動回転せしめられる回転筒と、該回転筒の内壁面に装着された網状体と、前記頂端開放部分を通じて前記回転筒にスラリーを供給するための供給筒と、前記頂端開放部分を通じて前記回転筒内に伸長し、前記供給筒から供給されたスラリーから分離されて前記網状体の内壁に付着した固体成分を掻き取る固体成分掻取装置とを有し、
前記固体成分掻取装置が、
前記遠心分離機の基体側部材に回転自在に装架されて該遠心分離機の軸線に沿う方向に指向して前記回転筒内に伸長するシリンダ装置であって、そのシリンダ軸が前記シリンダ装置本体に対して相対回転できないようになっている第1シリンダ装置と、
前記第1シリンダ装置のシリンダ軸に突設された掻取手段と、
前記第1シリンダ装置をその軸線の回りに回転させるために前記基体側部材に固定され、駆動流体源に連通する前進作動室と後退作動室を有し、前記第1シリンダ装置をその軸線の回りに回転させて前記掻取手段を後退待機位置と前進掻取位置の間で移動させる第2シリンダ装置とを有する遠心分離機において、
前記第2シリンダ装置の後退作動室と前記駆動流体源の間に介装され、該駆動流体源から前記後退作動室に流入する流体の圧力を調節する調節装置と、
前記第2シリンダ装置に装架されて該装架位置にて前記第2シリンダ装置のシリンダ軸の所定移動量を検出する検出器とをさらに有し、
前記検出器が前記第2シリンダ装置のシリンダ軸の所定移動量を検出した際に、前記駆動流体源から前記前進作動室に流入する流体によって生じる前進力とは逆向きに作用する後退力を前記後退作動室に生じせしめてこれら前進力と後退力の差分を前記網状体の内壁に付着した固体成分を掻き取る掻取力となし且つ前記後退力を前記調節装置によって調節し、もって前記掻取力が調節可能になされていることを特徴とする遠心分離機の固体成分掻取装置。 - 前記第2シリンダ装置が油圧シリンダ装置であることを特徴とする請求項1に記載された遠心分離機の固体成分掻取装置。
- 前記第2シリンダ装置が空気圧シリンダ装置であることを特徴とする請求項1に記載された遠心分離機の固体成分掻取装置。
- 頂端が開放されるとともにその周壁が脱液孔を有する濾壁として形成され、駆動回転せしめられる回転筒と、該回転筒の内壁面に装着された網状体と、前記頂端開放部分を通じて前記回転筒にスラリーを供給するための供給筒と、前記頂端開放部分を通じて前記回転筒内に伸長し、前記供給筒から供給されたスラリーから分離されて前記網状体の内壁に付着した固体成分を掻き取る固体成分掻取装置とを有し、
前記固体成分掻取装置が、
前記遠心分離機の基体側部材に回転自在に装架されて該遠心分離機の軸線に沿う方向に指向して前記回転筒内に伸長する軸に突設された掻取手段と、
前記軸をその軸線の回りに回転させるために前記基体側部材に固定され、駆動流体源に連通する前進作動室と後退作動室を有し、前記軸をその軸線の回りに回転させて前記掻取手段を後退待機位置と前進掻取位置の間で移動させるシリンダ装置とを有する遠心分離機において、
前記シリンダ装置の後退作動室と前記駆動流体源の間に介装され、該駆動流体源から前記後退作動室に流入する流体の圧力を調節する調節装置と、
前記シリンダ装置に装架されて該装架位置にて前記シリンダ装置のシリンダ軸の所定移動量を検出する検出器とをさらに有し、
前記検出器が前記シリンダ装置のシリンダ軸の所定移動量を検出した際に、前記駆動流体源から前記前進作動室に流入する流体によって生じる前進力とは逆向きに作用する後退力を前記後退作動室に生じせしめてこれら前進力と後退力の差分を前記網状体の内壁に付着した固体成分を掻き取る掻取力となし且つ前記後退力を前記調節装置によって調節し、もって前記掻取力が調節可能になされていることを特徴とする遠心分離機の固体成分掻取装置。 - 前記シリンダ装置が油圧シリンダ装置であることを特徴とする請求項4に記載された遠心分離機の固体成分掻取装置。
- 前記シリンダ装置が空気圧シリンダ装置であることを特徴とする請求項4に記載された遠心分離機の固体成分掻取装置。
- 頂端が開放されるとともにその周壁が脱液孔を有する濾壁として形成され、駆動回転せしめられる回転筒と、該回転筒の内壁面に装着された網状体と、前記頂端開放部分を通じて前記回転筒にスラリーを供給するための供給筒と、前記頂端開放部分を通じて前記回転筒内に伸長し、前記供給筒から供給されたスラリーから分離されて前記網状体の内壁に付着した固体成分を掻き取る固体成分掻取装置とを有し、
前記固体成分掻取装置が、
前記遠心分離機の基体側部材に回転自在に装架されて該遠心分離機の軸線に沿う方向に指向して前記回転筒内に伸長する軸に突設された掻取手段と、
前記軸をその軸線の回りに回転させるために前記基体側部材に固定され、前記軸をその軸線の回りに回転させて前記掻取手段を後退待機位置と前進掻取位置の間で移動させるシリンダ装置とを有する遠心分離機において、
前記シリンダ装置により前記掻取手段を前記網状体に向かって前進させる際の前記掻取手段に加えられる推力に関し、前記掻取手段が前記網状体から離れた境界点と前記網状体との間にある時の推力は、前記掻取手段が前記境界点より更に前記網状体から離れている時の推力より小さいことを特徴とする、遠心分離機。
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