JP3682507B2 - 記録再生装置 - Google Patents
記録再生装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3682507B2 JP3682507B2 JP19663298A JP19663298A JP3682507B2 JP 3682507 B2 JP3682507 B2 JP 3682507B2 JP 19663298 A JP19663298 A JP 19663298A JP 19663298 A JP19663298 A JP 19663298A JP 3682507 B2 JP3682507 B2 JP 3682507B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording
- track
- area
- recorded
- reproducing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声信号等のデータを記録及び再生する記録再生装置に関する。
【従来の技術】
【0002】
記録媒体がミニディスク(以下、MDと呼ぶ。)を例にして従来技術を説明する。従来技術として、特開平08−102173号公報(編集装置)にMD記録再生装置が開示されている。MDに記録された音声信号を再生する場合は、光ピックアップで読み出した信号を復調回路で復調した後、MDフォーマットの圧縮データとしてバッファメモリ(記憶回路)に格納する。次に、バッファメモリ(記憶回路)から圧縮データを読み出し伸張回路に入力しデータを伸長する。伸張されたデータは音声信号データとしてデジタル−アナログ変換器(DAC)に入力され、アナログ音声信号に変換される。
【0003】
MDフォーマットでは記録再生する情報量を5分の1程度に圧縮するため、ディスクから読み出すデータの転送レートが1.4Mビット/秒であっても、音声信号として復調するためにはバッファメモリ(記憶回路)から読み出すデータが0.3Mビット/秒であれば足りる。従って、バッファメモリ(記憶回路)にデータを蓄積しておけば、蓄積したデータに相当する時間分の音声信号を再生することができる。
【0004】
したがって、装置に外部振動が加わって、光ピックアップのトレースが本来の位置からずれたとき、例えば非圧縮データを記録したコンパクトディスク(CD)の再生の場合、音声信号データの連続性がなくなり音飛びとなってしまうが、MDの再生の場合バッファメモリ(記憶回路)から圧縮データを読み出して連続で音声を出力している間に、光ピックアップがMD上の本来の位置に復帰して信号の読み出しを続行すれば、音飛びは発生しない。
【0005】
記録(音声信号の録音)する場合には、前述のバッファメモリ(記憶回路)の空き容量が記録するデータ量に対してゆとりがある間にMDに記録すれば、音声が途絶えて記録されることはない。記録の場合には、再生とは逆に、記録していない圧縮データがバッファメモリ(記憶回路)に蓄積して増えていかないようにコントロールして、MDへの記録を行う。
【0006】
また、MDを利用したシステムの場合、一つのトラック(曲)が複数の小トラック記録データ(MD上で連続した領域から成る小トラック記録データがMDディスク上で複数個分散して存在する)から成っているが、これらのトラック(曲)の構成情報は、各トラック毎に記録される。それらの情報は、目次情報としてMDの所定の領域に記録登録する。以下、目次情報を記録する所定の領域を、UTOC(User's Table of Contents)エリアと呼ぶ。
【0007】
このUTOCエリアには各トラックの構成情報の他に、各トラックに記録した年、月及び日時情報や、ミニディスクの名称やトラックの名称等の付加情報等を記録登録することが出来る。このUTOCを更新することによって、トラックの接続や、トラックの移動、トラックの分割、トラックの削除等を行うことができる。
【0008】
特に、複数のトラックが記録されたMDから指定したトラックを削除する場合、削除したトラックよりあとのトラック番号が1個づつずれてしまう。この結果、MDの記録内容をトラック番号で管理していると、番号がずれたことに気付かずに、目的とするトラックとは別のトラックを誤って削除してしまう等の誤操作をしてしまうことがあり、使用しづらいことがあった。
【0009】
また、不要なトラックを削除する際には、削除しようとするトラックを再生し、試聴して確認した後でトラック削除を行うというような複雑な手順を必要とした操作をしなければならなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来技術では、前述の誤操作をしたり複雑な手順の操作を行っていた。本発明では、叙上の問題点を解決するために成されたもので、誤操作しにくいトラック削除を可能とし、操作性を向上した記録再生装置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、音声信号を記録媒体に記録再生可能な記録再生装置において、音声信号を記録媒体のユーザ記録領域にトラック単位で記録し再生する音声信号記録再生手段と、音声信号が記録された記録トラックの目次情報を記録媒体のUTOC領域に記録再生する目次情報記録再生手段と、前記記録トラックのトラック番号を指定する操作手段と、前記音声信号記録再生手段及び目次情報記録再生手段を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記操作手段により指定した記録トラックを削除する場合、記録媒体のリードアウトエリアに無音データが記録されているか否かを確認し、リードアウトエリアに無音データが記録されていることを確認したときは、リードアウトエリアの無音データが記録されている領域に記録トラックを作成し、記録媒体のリードアウトエリアに無音データが記録されていないことを確認したときは、リードアウトエリアに無音データを記録した後に無音データが記録されている領域に記録トラックを作成し、当該記録トラックに削除する記録トラックのトラック番号を割り当て、削除する記録トラックを記録可能エリアまたは空きエリアとするように目次情報を変更し、記録媒体に変更した目次情報を記録するよう前記目次情報記録再生手段を制御することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の記録再生装置の一実施例としてMD記録再生装置について説明する。図1は、本発明の一実施例を示すMD記録再生装置の系統図である。図1において、MD記録再生装置内に装填されたMD1は、ターンテーブル2B上で回転する。サーボ制御回路3によってスライドモータ18とスピンドルモータ2Aを制御し、光ピックアップ4によりMD1から読み出した再生信号を、ヘッドアンプ5で増幅し、EFM(Eight to Fourteen Modulation)/ACIRC(Advanced Cross Interleave Reed-Solomon Code)変調・復調回路7で復調する。
【0017】
次に、復調した圧縮データは、耐震用メモリコントローラ8によって耐震用バッファメモリである記憶回路9に蓄積され、順次ATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding)変調・復調回路10で復調され、DAC(デジタル−アナログ変換器)12によって、デジタル信号がアナログ信号に変換され、再生信号として出力端子13に出力される。
【0018】
また、記録信号は、記録入力端子14からADC(アナログ−デジタル変換器)11に入力され、ADC11によって、アナログ信号がデジタル信号に変換される。次に、ATRAC変調・復調回路10で圧縮された圧縮データが耐震用メモリコントローラ8を介し、EFM/ACIRC変調復調回路7に入力され、EFM/ACIRC変調・復調回路で変調され、磁気ヘッド駆動回路17に入力され、磁気ヘッド16を介してMD1に記録される。これら、耐震用メモリコントローラ8、EFM/ACIRC変調復調回路7、サーボ制御回路3は、マイクロコンピュータ等のシステムコントローラ15で制御される。
【0019】
また、DAT( Digital Audio Tape )プレーヤ20、CDプレーヤ21からのデジタル音声信号は、IF(インターフェースボード)22を介して、ATRAC変調・復調回路10へ入力される。
【0020】
編集の操作はシステムコントローラ15と接続された操作部23を介して行なわれ、記録再生時間情報、トラック情報等は、液晶表示装置等の表示装置19に表示される。
【0021】
次に、本実施例に用いられるMD1の記録面の情報エリアに記録されるフォーマットについて説明する。図2はMDのUTOCの構成を示す説明図である。MDの記録面の構成は、MDの最内周位置1Bからリードインエリア(プリピットエリア)1D、UTOCエリア1E、音声等を記録するためのユーザ記録領域1F及びリードアウトエリア1Hよりなり、MD1の最外周位置1Cに至っている。ユーザ記録領域1Fには、例えばトラック1〜6毎に右表に示すようなアドレスA〜Lが設けられ、UTOCエリア1Eにはユーザ記録領域1Fに記録されたトラック(曲)のアドレスである目次情報を記録してある。また、ユーザ記録領域1Fより外側にはリードアウトエリア1Hがり、その開始位置を示すアドレスはTOCに記録されている。
【0022】
UTOCエリアの詳細を図3で説明する。図3は、UTOCエリア セクター0のフォーマットを示す図である。図中において、FirstTNO 31は装置に装填し記録再生しようとするMDの最初のトラック番号を示し、LastTNO 32は最終トラック番号を示す。トラック番号は連続しているので、 MDに記録されている総トラック数は次の式で求められる。
総トラック数=(LastTNO)−(FirstTNO)+1
最初のトラック番号は、通常1である。
【0023】
P−FRA 36には、MDの記録可能なエリアのポインターが登録されている。また、ポインターとして登録された数字は、記録可能なエリアのパートスロットの先頭のパートスロット番号であり、パートスロット番号のパートにはMDの物理アドレスの情報が記録されている。同様にP−TNO1 37、P−TNO2 38、P−TNO3 39には、各々異なるポインターが登録され、そのポインターで示されたパートスロット番号にはそれぞれの物理アドレスの情報が記録されている。
【0024】
また、P−Empty 40のポインターには、空きエリア(後述)のパートスロットの先頭のパートスロット番号が登録されている。P−Emptyのポインターが0を登録している場合は空きエリアがないことを意味している。ここで、空きエリアとは、全パートスロットのうちFirstTNO,LastTNOのポインターで示される記録済みのパートスロットと、P−FRAのポインターで示す記録可能なエリアのパートスロットと、後述するP−DFAのポインターで示す欠陥エリアのパートスロットとを除いたパートスロットである。
【0025】
P−Emptyの詳細について具体的な例で説明する。図9はMDの空きエリア(P−Empty)の説明図である。図9の(a)ではP−Emptyのポインターとして3が登録されている。次に、図9の(b)では、パートスロット番号3に登録されている開始アドレスと終了アドレスである物理アドレスが登録されていないことを示す(don't care)が記載されている。また、パートスロット番号3からパートスロット番号255までのパートスロットが全てdon't careである。以上は、パートスロット番号3からパートスロット番号255までのエリアは物理アドレスが定義されていないエリアであることを示し、パートスロットのこのエリアを空きエリアと呼ぶ。
【0026】
図3のP−Empty 40には、パートスロットの空きエリアの先頭のパートスロット番号がポインターとして登録されていることを述べたが、P−Emptyのポインターで示すパートスロット番号以降は未使用のパートスロットであることを意味している。この未使用のパートスロットは、新しくMDに記録したトラックの物理アドレスを格納したり、編集等で新たに物理アドレスを格納する場合に使用する。
【0027】
P−DFA 41には、MDの情報エリアにデータを記録できないような欠陥がある欠陥エリアを指定するポインターが登録されている。P−DFAのポインターは欠陥エリアの物理アドレスの情報を記録したパートスロットを指定する。尚、MDではパートスロットの総数は255に制限されている。
【0028】
次に、本実施例の動作を具体的に説明する。既に第1トラックから第100トラックまで記録された状態のMDに対し、第99トラックを削除する場合を考える。図4は、第100トラックまで記録されたMDの記録状態を示す図である。図5は、本発明の一実施例のMD記録再生装置によって第99トラックを削除した後のMDの記録状態を示す図である。図6は、第99トラックを削除する前のMDのUTOC管理の説明図である。図7は、本発明の一実施例のMD記録再生装置によってトラック削除した後のUTOC管理の説明図である。以下、図4から図7を用いて説明する。
【0029】
図4において、図の左方向はディスク内周側、右方向はディスク外周側である。第1トラックから第97トラックは、省略したため記載されていない。ディスクには、図4で示すとおり左側から順に第98トラック、第99トラック、および第100トラックが順次記録され、第100トラックより外側に次の記録可能なエリア1がある。図4で示すMDの記録状態に対応させたトラックの記録情報を管理するUTOCを説明した図が図6である。図6の(a)から分かるように、First TNOはトラック1であり、Last TNOはトラック100である。P−FRA(記録可能エリアを示す)がトラック101からであるので、MDには合計100トラックが記録された状態となっている。P−Emptyが102となっているのは、図6の(b)に示すパートスロット番号の102から255までが、空いていることを示している。
【0030】
P−FRA(記録可能エリアを示す)は、パートスロット番号101に対するポインターである。実際の物理アドレスは図6の(b)のパートスロット101で示すパートスロット位置に、開始アドレスがPT101Sから開始し、終了アドレスPT101Eで終了するエリアを示してある。これは、図4の記録可能エリア1に相当する。
【0031】
また、P−DFA(欠陥エリアを示す)は、0となっており、このMDには記録不可能な欠陥エリアが無いことを示している。また、P−TNO1は1であり、パートスロット番号のポインターとなる。パートスロット1の詳細の内容として、MDの物理アドレスを記録している。具体的には、図6の(b)のように開始アドレスと終了アドレスを記録している。即ち、トラック1は、MDの開始アドレスがPT1Sから開始し、終了アドレスがPT1Eで終了するトラックである。同様に、トラック2は、MDの開始アドレスがPT2Sから開始し、終了アドレスがPT2Eで終了するトラックである。トラック3は、MDの開始アドレスが、PT3Sから開始し、終了アドレスがPT3Eで終了するトラックである。以下トラック4からトラック100まで同様にパートスロットの先頭を示すポインターに対応したパートスロットにMDの物理アドレスが格納されている。
【0032】
特に、トラック98からトラック100については、図4にMDの記録状態を具体的に記載した。即ち、トラック98は、図6の(b)のパートスロット番号98で示された情報の開始アドレスが、PT98Sから開始し、終了アドレスがPT98Eで終了するトラックであり、具体には、図4の第98トラックと記載した部分である。また、99トラックは、図6の(b)のパートスロット番号99で示された情報の開始アドレスが、PT99Sから開始し、終了アドレスがPT99Eで終了するトラックであり、具体には、図4の第99トラックと記載した部分である。同様に、100トラックは、図6のパートスロット番号100で示された情報の開始アドレスが、PT100Sから開始し、終了アドレスがPT100Eで終了するトラックであり、具体には、図4の第100トラックと記載した部分である。
【0033】
また、前述したP−Empty情報で示された空きパートスロットの一群であるパートスロット番号の102から255までの開始アドレスと終了アドレスは、don't careであり、無視される内容である。
【0034】
第100トラックが記録された状態のMDから第99トラックを削除する動作についてフローチャートを用いて説明する。
【0035】
図8は、本発明の一実施例のMD記録再生装置におけるトラック削除の動作を示すフローチャート図である。図8は、削除するトラック番号を決定し、操作キーにより削除する操作を行った後のトラックの削除とトラック番号を付する処理の手順を示している。はじめに、ステップS1で削除するトラックの番号を操作キーより入力することにより、削除するトラックのパートスロット番号を記憶部に記憶する。図6の(a)に示されたトラック分割前のUTOC管理の説明図では、第99トラックのパートスロット番号は99であるので、ここでは99という番号を記憶する。これは、後述する処理で利用するための動作である。
【0036】
ステップS2では、ステップS1で得たパートスロット番号で示された物理アドレスから音声を再生する実時間を計算する。具体的には、終了アドレスから開始アドレスを減算したアドレス区間の大きさから音声再生の実時間を換算して求めることが可能である。この換算した時間を求めることにより、削除しようとした第99トラックの音声再生の実時間を求める。
【0037】
MDの規格によれば、削除されるエリアが、所定の大きさとして6クラスタ(12.24ミリ秒)以上の場合には次の記録可能なエリアとして再利用することが出来るが、所定の大きさより小さい場合には記録可能なエリアとすることが出来ないとされている。
【0038】
したがって、ステップS2で削除されるエリアに相当する時間を算出し、ステップS3で所定の大きさとその大小を比較し、所定の大きさ以上の場合にはステップS4へ移行し記録可能なエリアとしてUTOC情報に追加する。また、削除されるエリアに相当する時間が所定の大きさより小さい場合にはステップS5へ移行する。
【0039】
ステップS5では、削除するエリアを記録可能なエリアとしては登録することが出来ないので、削除するエリアの開始アドレス及び終了アドレスである物理アドレスは無効とし、このパートスロットを空いているパートスロットとしてUTOC情報のP−Emptyに追加する。
【0040】
第99トラックのPT99SからPT99Eのエリアが前述の所定の値より大きいとした場合は、PT99SからPT99Eのエリアは記録可能エリアととしてUTOC情報に登録される。このときの記録状態を、第99トラックを削除した後のMD記録状態を示した図5と第99トラックを削除した後のUTOC管理の説明図である図7に示す。図4で示したトラック削除前の第99トラックが、トラック削除後の状態では、図5で示す記録可能エリア2に変化していることが示されている。また、図7ではトラック削除前の第99トラックの物理アドレスが記録可能なエリアとして残っていることを示している。
【0041】
ステップS6では、ディスクのリードアウトエリアの位置に音声データが無音のデータで記録されているかどうかをチェックする。これは、第99トラックのトラック削除後に、図7の(a)のPT−TNO99のポインターが示すパートスロット番号の開始アドレスと終了アドレスに新規のアドレス情報としてリードアウトエリアの物理アドレスを割り当てるときに、通常の録音ではあり得ない記録トラックのデータが全て無音のデータとなっているかを確認して無音のデータが記録されていなければ無音のデータを記録する処理を行うためである。
【0042】
ディスクのリードアウトエリアの位置に無音を記録し、記録可能エリアとみなしてその物理アドレスを利用する理由は、通常の記録では、リードアウトエリアを記録エリアとして使用することはないので、リードアウトエリアが必ず記録可能エリアとして利用できるという利点を利用するためである。
【0043】
ステップS6で、リードアウトエリアに無音が記録されている場合には、ステップS8へ移行する。また、リードアウトエリアに無音が記録されていない場合には、ステップS7に移行し、リードアウトエリアの位置に無音を記録する。記録する時間は、MDシステムのトラックの最大番号255を考慮しても約1秒である。
【0044】
第99トラックの新規の物理アドレスとして、再生時間が最小時間となる1トラックあたり1サウンドグループに相当する物理アドレスを設定する。1サウンドグループとは、圧縮データを復調して実際の再生時間に換算すると11.6ミリ秒である。MDの規格では、1サウンドグループがトラックの再生時間が最小となる実時間である。従って、255トラック分を用意するには、255サウンドグループとなり、これを記録するには2クラスタ分を必要とする。1クラスタは、ディスクへ記録するデータの最小の単位のデータブロックであり、176サウンドグループからなるので、リードアウトエリアに記録する無音データは2クラスタが必要となる。1クラスタを記録するには、約500ミリ秒必要となるので2クラスタ記録するには約1秒を要する。
【0045】
リードアウトエリアに無音が記録されていない場合は、リードアウトエリアに無音を記録する時間が余分にかかることになるが、光ピックアップがリードアウトエリア位置へ移動するためのサーチ時間を含めても3秒未満であり特に問題とはならない。また、上記動作はMD一枚に対して一度のみ実施すれば良く実用上の問題はない。
【0046】
リードアウトエリアに無音を記録したか否かの情報を光ディスク自体に記憶しておくことにより、リードアウトエリアへの無音データの記録または再生の処理を容易にする効果を出すことができる。
【0047】
例えば、図3に示したUTOCの記録部の番号42の位置に、リードアウトエリアに無音データを記録したか否かの情報を記録しておく方法がある。リードアウトエリアに無音データを記録していない場合は、セクター0の番号42の位置に00H(16進)を記録し、無音データを記録した場合は、セクター0の番号42の位置に01H(16進)を記録する。MD記録再生装置は、MDを挿入したときに、必ずUTOC情報を読み込むのでリードアウトエリアに無音データが記録されているかどうかの情報を得ることは容易である。
【0048】
次に、ステップS8では 、第99トラックに新たに付された開始アドレスと終了アドレスを、空いているパートスロット番号のパートに登録する。
【0049】
例えば、第99トラックに新たに付された開始アドレスをMUTEP99Sとし、終了アドレスをMUTE99Eとすると、トラック削除後のUTOC管理の説明図である図7の(b)に示されたパートスロット番号102に新しいパートの情報として上記アドレスを登録する。
【0050】
ステップS9では、削除したトラックのパートスロットであるP−TNO99のポインターである99をステップS8で作成したパートスロット番号である102に書き替える。つまり、書き換えられたパートスロットP−TNO99のパートの開始アドレスと終了アドレスは、リードアウトエリアに無音データを記録したエリアの開始アドレスと終了アドレスに変更される。
【0051】
第99トラックは、トラック削除する前はPT99SからPT99Eの物理アドレスを持つエリアであったが、トラック削除した後はMUTEPT99SからMUTEPT99Eの物理アドレスを持つエリアとして新しく更新されている。上述したように、MUTEPT99SからMUTEPT99Eの間のエリアは1サウンドグループに相当するデータが記録され、音声再生の実時間として11.6ミリ秒である。
【0052】
第99トラックを削除した後のMDの記録トラックの記録状態を示す図5によると、第99トラックは、MDのリードアウトエリアの位置になる。また、UTOCの記録状態を示す図7によると、パートスロットP−TNO99のポインターが99から102に更新されている。また、ポインター99に相当するパートスロット番号のMDのアドレス(開始アドレス−終了アドレス)は(PT00S-PT99E)から(MUTEP99S-MUTEP99E)に更新されている。
【0053】
以上の説明した動作によって、第99トラックは、再生の実時間が最小となるトラック(11.6ミリ秒)になるだけで、第99トラック以外の他のトラックの番号が、従来技術のように変わってしまうこともない。したがって、記録再生装置の操作上の手違いで、第99トラックを再生しても音声が無音で且つ11.6ミリ秒と非常に短いために全く問題はない。
【0054】
また、図示してはいないが、従来技術のように第99トラックの番号そのものを削除するトラック削除の手段と、本実施例で説明したように削除するトラックの物理アドレスを入れ替えるようにしたトラック削除の手段とを選択可能な構成とした記録再生装置とすることは容易である。また、図1に示す操作部23と表示装置19を使用して、上記二つのトラック削除の手段を選択する操作と選択した状態を確認できるようにすれば本実施例の記録再生装置の操作性はより良好となる。
【0055】
尚、本実施例では、MDを取り上げて説明したが、半導体メモリ装置やHDD(ハードディスク)装置またはDVD−RAM(Digital Versatile Disc-Random Access Memory)等の他の記録媒体に記録、再生する記録再生装置でも利用することが出来る。
【0056】
【発明の効果】
本発明により、トラックを削除する場合において、削除するトラック以外のトラック番号が変わることがないので、次に削除するトラックの曲の内容を確認する必要がなく、容易にトラックを削除することができようにしたため、従来技術と較べ、効率的且つ、操作性を向上した記録再生装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の記録再生装置を示すMD記録再生装置の系統図である。
【図2】MDのUTOCの説明図である。
【図3】MDのUTOCセクター0のフォーマットの説明図である。
【図4】第100トラックまで記録されたMDの記録状態を示す図である。
【図5】本実施例のMD記録装置によって第99トラックを削除した後のMDの記録状態を示す図である。
【図6】第99トラックを削除する前のMDのUTOC管理の説明図である。
【図7】本実施例のMD記録装置によって第99トラックを削除した後のMDのUTOC管理の説明図である。
【図8】本実施例のMD記録装置のトラック削除の動作を示すフローチャート図である。
【図9】MDの空きエリア(P−Empty)の説明図である。
【符号の説明】
1 MD(光磁気ディスク)
1A カートリッジ
2 プレーヤ
2A スピンドルモータ
2B ターンテーブル
3 サーボ制御回路
4 光ピックアップ
5 ヘッドアンプ
6 アドレスレコーダ
7 EFM/CIRC変調・復調回路
8 耐震用メモリコントローラ
9 記憶回路(バッファメモリ)
10 ATRAC変調・復調回路
11 ADC
12 DAC
13 再生回路
14 記録入力信号
15 システムコントローラ
16 記録ヘッド
17 ヘッド駆動回路
18 スライドモータ
19 表示装置
20 DATプレーヤ
21 CDプレーヤ
22 IF
23 操作部
Claims (3)
- 音声信号を記録媒体に記録再生可能な記録再生装置において、
音声信号を記録媒体のユーザ記録領域にトラック単位で記録し再生する音声信号記録再生手段と、
音声信号が記録された記録トラックの目次情報を記録媒体のUTOC領域に記録再生する目次情報記録再生手段と、
前記記録トラックのトラック番号を指定する操作手段と、
前記音声信号記録再生手段及び目次情報記録再生手段を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記操作手段により指定した記録トラックを削除する場合、記録媒体のリードアウトエリアに無音データが記録されているか否かを確認し、リードアウトエリアに無音データが記録されていることを確認したときは、リードアウトエリアの無音データが記録されている領域に記録トラックを作成し、
記録媒体のリードアウトエリアに無音データが記録されていないことを確認したときは、リードアウトエリアに無音データを記録した後に無音データが記録されている領域に記録トラックを作成し、当該記録トラックに削除する記録トラックのトラック番号を割り当て、削除する記録トラックを記録可能エリアまたは空きエリアとするように目次情報を変更し、記録媒体に変更した目次情報を記録するよう前記目次情報記録再生手段を制御することを特徴とする記録再生装置。 - 請求項1に記載の記録再生装置において、
前記制御部は、リードアウトエリアに無音データを記録したか否かを示す情報を記録媒体に記録する制御することを特徴とする記録再生装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の記録再生装置において、
記録媒体のリードアウトエリアに作成する記録トラックは、1トラックあたり1サウンドグループ以上の容量であることを特徴とする記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19663298A JP3682507B2 (ja) | 1998-06-26 | 1998-06-26 | 記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19663298A JP3682507B2 (ja) | 1998-06-26 | 1998-06-26 | 記録再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000011608A JP2000011608A (ja) | 2000-01-14 |
JP3682507B2 true JP3682507B2 (ja) | 2005-08-10 |
Family
ID=16361000
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19663298A Expired - Fee Related JP3682507B2 (ja) | 1998-06-26 | 1998-06-26 | 記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3682507B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3948979B2 (ja) | 2002-02-18 | 2007-07-25 | パイオニア株式会社 | 情報記録媒体、情報記録装置及び方法、情報再生装置及び方法、情報記録再生装置及び方法、記録又は再生制御用のコンピュータプログラム、並びに制御信号を含むデータ構造 |
JP3954406B2 (ja) | 2002-02-18 | 2007-08-08 | パイオニア株式会社 | 情報記録媒体、情報記録装置及び方法、情報再生装置及び方法、情報記録再生装置及び方法、記録又は再生制御用のコンピュータプログラム、並びに制御信号を含むデータ構造 |
JP4054989B2 (ja) * | 2003-02-27 | 2008-03-05 | ソニー株式会社 | 記録装置、ファイル管理方法、ファイル管理方法のプログラム、ファイル管理方法のプログラムを記録した記録媒体 |
-
1998
- 1998-06-26 JP JP19663298A patent/JP3682507B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000011608A (ja) | 2000-01-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3528179B2 (ja) | 記録装置及び記録方法 | |
US20100278028A1 (en) | Recording apparatus | |
EP1178470A1 (en) | Method and apparatus for information recording medium | |
JPH06309106A (ja) | 記録又は再生装置、及びメモリ制御装置 | |
US5731923A (en) | Medium recording apparatus and medium reproducing apparatus, and medium recording method and medium reproducing method, and medium used therefor | |
JP2001160253A (ja) | ダビング装置、及び記録装置 | |
JP3682507B2 (ja) | 記録再生装置 | |
US5859815A (en) | Apparatus and methods for minimizing non-recordable areas and numbers of parts per track on a digital recording medium | |
JP2910593B2 (ja) | ディスク装置 | |
KR100306096B1 (ko) | 광디스크기록재생장치 | |
JP2002343062A (ja) | 追加記録制御方法及び追加記録制御装置 | |
JPH11110953A (ja) | 記録再生装置 | |
JP4093225B2 (ja) | 編集装置および編集方法 | |
JP3505244B2 (ja) | 情報記録/再生装置の時間算出方法及びミニディスクレコーダ/プレーヤ | |
JP4040001B2 (ja) | 記録再生装置及び情報信号記録方法 | |
JP3869776B2 (ja) | ミニディスク再生装置 | |
JP4122454B2 (ja) | ディスク記録媒体への情報記録方法および装置 | |
JP3432856B2 (ja) | 記録再生装置 | |
JPH05325515A (ja) | ディスク再生装置 | |
JPH11297043A (ja) | 記録再生装置 | |
JPH11288559A (ja) | 記録再生装置 | |
JP2000113647A (ja) | 記録再生装置 | |
JP3476738B2 (ja) | 情報記録再生装置 | |
JP3866169B2 (ja) | 記録再生装置およびデータ破損検出方法 | |
JPH11328847A (ja) | 記録再生装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050204 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050331 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050421 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20050422 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050422 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090603 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090603 Year of fee payment: 4 |
|
S343 | Written request for registration of root pledge or change of root pledge |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316354 |
|
SZ02 | Written request for trust registration |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316Z02 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090603 Year of fee payment: 4 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
S343 | Written request for registration of root pledge or change of root pledge |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316350 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090603 Year of fee payment: 4 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090603 Year of fee payment: 4 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100603 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100603 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100603 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110603 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110603 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120603 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120603 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120603 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120603 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130603 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130603 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130603 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130603 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130603 Year of fee payment: 8 |
|
S843 | Written request for trust registration of cancellation of root pledge |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R314361 |
|
SZ03 | Written request for cancellation of trust registration |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316Z03 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S303 | Written request for registration of pledge or change of pledge |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316303 |
|
S303 | Written request for registration of pledge or change of pledge |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316303 |
|
S303 | Written request for registration of pledge or change of pledge |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R316303 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |