JP3682172B2 - 基板乾燥装置及び基板乾燥方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウェハ、液晶表示パネル用ガラス基板、PDP用ガラス基板、マスクやフォトマスクなどの電子部品製造用の被処理基板に付着した液滴を除去して乾燥させる基板乾燥装置及び基板乾燥方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、チャンバ内に収容した被処理基板を回転させることにより、当該基板に付着した液滴を除去して乾燥させる回転式基板乾燥装置において、チャンバ内を真空に減圧して液滴の蒸発を促進するようにした回転式基板乾燥装置が提案されている(特開昭63−24626号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、近年、被処理基板として例えば直径8インチの半導体ウェハが採用されることが多いが、基板サイズの増大に伴い処理前に当該基板に付着している液滴の量や径も大きくなり、次のような問題が生じていた。すなわち、最初からチャンバ内を気密状態にして減圧乾燥を行うと、液滴の液切りに時間を要し、その結果、乾燥時間が長期化するという問題があった。
【0004】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、乾燥に要する時間を短縮することができる基板乾燥装置及び基板乾燥方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、被処理基板に付着した液滴を除去して乾燥させる基板乾燥装置において、
上記被処理基板を通過させるための開口部及び内部の気体を排出するための排気口を有し、上記被処理基板を収容するチャンバと、
上記開口部を気密状態で閉鎖するためのカバーと、
上記チャンバ内の空気を上記排気口を介して強制排気させる強制排気手段と、
上記カバーにより上記開口部を閉鎖した状態で上記チャンバ内を減圧するチャンバ減圧手段と、
上記強制排気手段を所定時間だけ動作させる排気制御手段と、
上記強制排気手段の動作後に上記チャンバ減圧手段による減圧動作を開始させるチャンバ減圧制御手段と
上記チャンバ内に収容された上記被処理基板を回転軸の回りに回転可能に保持する保持手段と、
上記チャンバの側壁を貫通して上記チャンバ外に引き出された上記回転軸を軸支する軸受部と、
上記保持手段により保持された上記被処理基板を上記回転軸の回りに回転させる回転手段と、
上記チャンバ減圧手段により上記チャンバ内を減圧する際に、上記軸受部と上記チャンバの側壁との間に形成される空間内を上記チャンバ内の圧力より負圧に減圧する軸受部減圧手段と、
上記チャンバ減圧手段による減圧動作の開始前に上記軸受部減圧手段による減圧動作を開始させる軸受部減圧制御手段と
を備えたことを特徴としている(請求項1)。
【0006】
この構成によれば、チャンバ内の空気が排気口を介して強制排気されることにより、被処理基板上の液滴が強制排気される空気に乗って除去され、その後チャンバ内が減圧されることにより、被処理基板に付着した微小な液滴が蒸発することとなり、これによって被処理基板の乾燥時間が短縮される。
【0007】
また、被処理基板が回転されることにより、被処理基板上の液滴が遠心力により除去され、この除去された液滴は強制排気される空気に乗って排気口から排出されることとなり、これによって被処理基板の乾燥時間が更に短縮される。また、軸受部で発生するパーティクルが強制排気により排出されることとなり、チャンバ内に貯留することが防止される。
【0008】
また、チャンバ減圧手段によりチャンバ内を減圧する際に、軸受部とチャンバの側壁との間に形成される空間内をチャンバ内の圧力より負圧に減圧することにより、パーティクルが発生し易い軸受部からチャンバ内にパーティクルが流入することが確実に防止される。
【0009】
また、チャンバ減圧手段による減圧動作の開始前に軸受部減圧手段による減圧動作が開始されることにより、軸受部とチャンバの側壁との間に形成される空間内がチャンバ内の圧力より確実に負圧にされ、これによってチャンバ内の減圧開始時に軸受部からチャンバ内にパーティクルが流入することが更に確実に防止される。
【0010】
また、請求項1に記載の基板乾燥装置において、更に、上記チャンバ内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段を備え、
上記カバーにより上記チャンバの開口部が閉鎖された状態において、上記不活性ガス供給手段による不活性ガス供給と、上記強制排気手段による強制排気とが行われ、
上記強制排気手段は、その単位時間当りの強制排気量が、上記不活性ガス供給手段からの単位時間当りの不活性ガス供給量よりも大きいものである(請求項2)。
【0011】
この構成によれば、チャンバ内に不活性ガスが供給され、この不活性ガスがチャンバ内から排気口を介して強制排気されることにより、被処理基板と液滴との界面における被処理基板の表面の酸化が防止されることとなり、これによって成膜不良に起因する製品の歩留まりの低下が防止される。
【0012】
さらに、チャンバのカバーを閉鎖した状態において、不活性ガス供給手段による単位時間当りの不活性ガス供給量よりも、強制排気手段による単位時間当りの強制排気量を大きくして、上記不活性ガス供給及び強制排気を行うため、この強制排気によりチャンバ内の減圧状態を付加することができ、これによって乾燥を促進することができる。
【0013】
また、請求項1又は請求項2に記載の基板乾燥装置において、更に、上記チャンバ内に水溶性アルコールの蒸気を供給するアルコール蒸気供給手段を備え、上記強制排気手段は、上記アルコール蒸気供給手段により供給された上記水溶性アルコールの蒸気を上記チャンバ内から上記排気口を介して強制排気させるものであることを特徴としている(請求項)。
【0014】
この構成によれば、チャンバ内に水溶性アルコールの蒸気が供給され、この水溶性アルコールの蒸気がチャンバ内から排気口を介して強制排気されることにより、被処理基板表面の液滴が蒸発し易い水溶性アルコールに置換されることとなり、これによって被処理基板の乾燥が促進される。
【0015】
また、請求項1乃至3のいずれかに記載の基板乾燥装置において、上記強制排気手段は、上記開口部を介して上記チャンバ内に外気を流入させるとともに、この外気を上記チャンバ内から上記排気口を介して強制排気させるものであることを特徴としている(請求項)。
【0016】
この構成によれば、チャンバ内に滞留していた空気が外気により一掃され、排気口を介して強制排気される外気に乗って液滴が除去されることにより、被処理基板の乾燥が促進されることとなる。
【0017】
また、本発明は、チャンバ内に収容された被処理基板を回転させるステップと、上記チャンバ内の空気を強制排気するステップと、上記チャンバの開口部を気密状態で閉鎖して上記チャンバ内を減圧するステップとによって、上記チャンバ内に収容された被処理基板に付着した液滴を除去して乾燥させる基板乾燥方法において、
上記チャンバ内の減圧を開始する前に、上記チャンバを回転可能に保持する機構の回転軸を上記チャンバの側壁の外側で軸支する軸受部と、上記チャンバの側壁との間に形成される空間内を上記チャンバ内の圧力より負圧に減圧するステップを有するものである(請求項)。
【0018】
この方法によれば、チャンバ内の空気が強制排気されることにより、被処理基板上の液滴が強制排気される空気に乗って除去され、その後チャンバ内が減圧されることにより、被処理基板に付着した微小な液滴が蒸発することとなり、これによって被処理基板の乾燥時間が短縮される。
【0019】
また、この方法によれば、被処理基板が回転されることにより、被処理基板上の液滴が遠心力により除去され、この除去された液滴は強制排気される空気に乗って排気口から排出されることとなり、これによって被処理基板の乾燥時間が更に短縮される。また、軸受部で発生するパーティクルが強制排気により排出されることとなり、チャンバ内に貯留することが防止される。
【0020】
また、この方法によれば、チャンバ内を減圧するに、軸受部とチャンバの側壁との間に形成される空間内をチャンバ内の圧力より負圧に減圧することにより、パーティクルが発生し易い軸受部からチャンバ内にパーティクルが流入することが更に確実に防止される。
【0021】
また、本発明は、請求項5に記載の基板乾燥方法において、更に、上記閉鎖された状態のチャンバ内に不活性ガスを供給するステップを有し、
上記閉鎖されたチャンバ内の空気の単位時間当りの強制排気量を、単位時間当りの上記不活性ガス供給量よりも大きくするものである(請求項6)。
【0022】
この方法によれば、チャンバのカバーを閉鎖した状態において、不活性ガス供給手段による単位時間当りの不活性ガス供給量よりも、強制排気手段による単位時間当りの強制排気量を大きくして、上記不活性ガス供給及び強制排気を行うことで、この強制排気によりチャンバ内の減圧状態を付加することができ、これによって乾燥を促進することができる。
【0023】
また、上記基板乾燥方法において、上記チャンバ内に不活性ガスを供給するとともに、上記供給された不活性ガスを上記チャンバ内から上記チャンバの排気口を介して強制排気させることからは、チャンバ内に不活性ガスが供給され、この不活性ガスがチャンバ内から排気口を介して強制排気されることにより、被処理基板と液滴との界面における被処理基板の表面の酸化が防止されることとなり、これによって成膜不良に起因する製品の歩留まりの低下が防止されるという作用が得られる
【0024】
また、上記基板乾燥方法において、更に、上記チャンバ内に水溶性アルコールの蒸気を供給するとともに、上記供給された水溶性アルコールの蒸気を上記チャンバ内から上記チャンバの排気口を介して強制排気させるようにしてもよい。この方法によれば、チャンバ内に水溶性アルコールの蒸気が供給され、この水溶性アルコールの蒸気がチャンバ内から排気口を介して強制排気されることにより、被処理基板表面の液滴が蒸発し易い水溶性アルコールに置換されることとなり、これによって被処理基板の乾燥が促進される。
【0025】
また、上記基板乾燥方法において、上記チャンバの開口部を介して上記チャンバ内に外気を流入させるとともに、この外気を上記チャンバ内から上記チャンバの排気口を介して強制排気させるようにしてもよい。この方法によれば、チャンバ内に滞留していた空気が外気により一掃され、排気口を介して強制排気される外気に乗って液滴が除去されることにより、被処理基板の乾燥が促進されることとなる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る基板乾燥装置の第1実施形態の内部構成を示す断面図、図2は図1のII−II線断面図である。
【0027】
この基板乾燥装置1は、図2に示すように、略円形の半導体ウェハW(被処理基板)を乾燥させるもので、略円筒形のチャンバ11を備えるとともに、チャンバ11の上端に形成された開口部12に対向して配設されたカバー13と、チャンバ11内に回転可能に配設された横軸回転型のロータ14と、このロータ14に着脱自在に架設され、複数の半導体ウェハW,W,…を支持する基板支持部15と、チャンバ11の下部に配設され、基板支持部15を昇降させる支持部昇降装置16とを備えている。
【0028】
カバー13は、チャンバ11の開口部12を開閉するもので、図2に示すように、左右の接続部13a,13bに、それぞれ支持バー13c,13dが固定されている。支持バー13cの先端には、エアシリンダ17のロッドエンド17aが回動自在に軸支されており、支持バー13dの先端には、閉止ばね18に連結された連結部18aが回動自在に軸支されている。そして、エアシリンダ17のロッド17bがシリンダ本体17cから伸長することにより、図1に破線で示すように、カバー13が支持軸13eを支点として開放されるようになっている。
【0029】
また、開口部12の外周部にはパッキング19が配設されており、図1に示すようにカバー13が開口部12と対向した状態では、開口部12は、カバー13とパッキング19とにより気密状態で閉鎖されるようになっている。
【0030】
チャンバ11の斜め下方には、チャンバ11内の空気を排出するための排気口21が設けられ、排気ダクト22に接続されている。排気ダクト22は、排気ダンパ23及びブロア(強制排気手段)24を介してクリーンルーム等に装備されたメイン排気ダクト(図示省略)に接続されるとともに、真空排気ダンパ25及びチャンバ用真空ポンプ26を介して上記メイン排気ダクトに接続されている。なお、排気ダンパ23及び真空排気ダンパ25は、閉鎖時にはその通路を完全に密閉し得るタイプのものが採用されている。
【0031】
ロータ14は、図1に示すように、所定寸法を隔てて対向配置された左右一対の回転フランジ31,31と、この回転フランジ31,31を互いに連結する複数の連結棒32,32,…とを有している。一対の回転フランジ31,31間には、図2に示すように、基板支持部15をロータ14に固定する支持部クランプ装置33と、半導体ウェハW,W,…を基板支持部15に固定する基板クランプ装置34とが配設されている。
【0032】
図1に戻って、回転フランジ31,31には、それぞれ左右外方に突出する回転軸35,35が固定されている。この回転軸35,35は、それぞれ軸受部36,36によって軸支されている。なお、この軸受部36,36は、それぞれシール部37と保持部38とから構成されている。
【0033】
シール部37,37は、本実施形態ではラビリンス式のものが採用され、シール部37と回転軸35との間にそれぞれ微小な隙間37aが形成されている。この微小な隙間37a,37aは、それぞれ連絡孔39を介して排気ダクト41,41に接続されており、排気ダクト41,41は、合流して真空排気ダンパ42及び軸受部用真空ポンプ43を介して上記メイン排気ダクトに接続されている。また、保持部38,38は、図1に示すように、それぞれボールベアリング38aによって回転軸35,35を回転自在に軸支するように構成されている。このように、軸受部36,36は、シール部37及び保持部38によって、回転軸35,35を気密状態で軸支している。
【0034】
なお、各回転軸35とチャンバ11の側壁11aとの間には、それぞれ隙間11bが設けられており、これによって回転軸35の回転に支障を来さないようになっている。この各隙間11bは、それぞれ上記微小な隙間37aに空間的につながるように構成されているので、軸受部用真空ポンプ43によって、微小な隙間37aとともに隙間11bが減圧されることとなる。
【0035】
右側の回転軸35の先端には、プーリ44が固定されるとともに、ベルト45を介してモータ46に連結されており、モータ46が回転駆動するとロータ14が回転軸35を中心に高速で回転するように構成されている。
【0036】
このように回転自在に構成されたロータ14に対して、半導体ウェハWの主面の中心部付近が回転中心となるように基板支持部15が架設されている。また、この基板支持部15を昇降させるべく支持部昇降装置16が設けられている。この支持部昇降装置16は、半導体ウェハW,W…を図外の基板搬送装置との間で受け渡す受渡し位置と、図1に示すチャンバ11内の保持位置との間で、図略のエアシリンダの駆動を受けて基板支持部15を昇降させるものである。
【0037】
図3は基板乾燥装置1の制御構成を示すブロック図である。
制御部50は、CPU等からなり、後述する手順に従って、基板乾燥装置1の支持部昇降装置16などの各アクチュエータ2の動作を制御するもので、排気制御手段51、チャンバ減圧制御手段52及び軸受部減圧制御手段53を備えている。
【0038】
排気制御手段51は、後述するように、ブロア24を所定時間T1だけ動作させるものである。チャンバ減圧制御手段52は、後述するように、ブロア24の動作後にチャンバ用真空ポンプ26による減圧動作を開始させるものである。軸受部減圧制御手段53は、後述するように、チャンバ用真空ポンプ26による減圧動作を開始させる前に軸受部用真空ポンプ43による減圧動作を開始させるもので、これによってシール部37の微小な隙間37aの圧力をチャンバ11内の圧力より負圧に維持している。
【0039】
次に、図4のフローチャートを用いて、第1実施形態における乾燥動作の手順について説明する。
初期状態では、カバー13、排気ダンパ23、真空排気ダンパ25及び真空排気ダンパ42は閉鎖されている。この状態において、まず、カバー13及び排気ダンパ23が開放され(ステップS10)、基板支持部15を昇降させて開口部12を介して半導体ウェハWが搬入され(ステップS20)、ロータ14の回転が開始される(ステップS30)。
【0040】
次いで、ブロア24が動作して強制排気が開始され(ステップS40)、時間カウントが開始されて所定時間Tlが経過するまで強制排気が継続される(ステップS50でNO)。
【0041】
そして、所定時間Tlが経過すると(ステップS50でYES)、ブロア24が停止され(ステップS60)、カバー13及び排気ダンパ23が閉鎖され(ステップS70)、真空排気ダンパ42が開放され、軸受部用真空ポンプ43が駆動されて、軸受部36の減圧が開始される(ステップS80)。
【0042】
次いで、真空排気ダンパ25が開放され、チャンバ用真空ポンプ26が駆動されて、チャンバ11の減圧が開始され(ステップS90)、時間カウントが開始されて所定時間T2が経過するまで軸受部36及びチャンバ11の減圧が継続される(ステップS100でNO)。
【0043】
そして、所定時間T2が経過すると(ステップS100でYES)、軸受部用真空ポンプ43及びチャンバ用真空ポンプ26が停止され、各ダンパ42,25が閉鎖されるとともに、ロータ14の回転が停止され(ステップS110)、チャンバ11内が大気圧に戻るまで待機する(ステップS120でNO)。
【0044】
そして、チャンバ11内の気圧が大気圧まで上昇すると(ステップS120でYES)、カバー13が開放され(ステップS130)、支持部昇降装置16により基板支持部15を昇降させることによって、半導体ウェハW,W,…がチャンバ11内から搬出される(ステップS140)。半導体ウェハW,W,…の搬出が完了すると、カバー13が閉鎖されて(ステップS150)、このルーチンを終了する。
【0045】
このように、第1実施形態によれば、半導体ウェハW,W,…を回転させるとともに、チャンバ11内から排気口21を介して強制排気することにより、半導体ウェハW,W,…に付着した液滴を回転による遠心力で除去することができるとともに、排気口21から強制排気することによって、半導体ウェハW,W,…から除去された液滴は、強制排気される空気の流れに乗って排気口21から排出されて、半導体ウェハW,W,…の表面に付着した液滴の乾燥を促進することができる。
【0046】
更に、チャンバ11内を減圧することにより、半導体ウェハWに付着した微小な液滴を蒸発させることができ、これによって半導体ウェハWの乾燥時間を短縮することができる。
【0047】
また、軸受部36,36ではパーティクルが発生し易いが、強制排気を行うことによって、軸受部36,36からチャンバ11内へのパーティクルの流入を防止することができる。また、軸受部用真空ポンプ43によって軸受部36と回転軸35との間に形成される微小な隙間37aを減圧することにより、軸受部36,36からチャンバ11内へのパーティクルの流入をより確実に防止することができる。
【0048】
また、軸受部用真空ポンプ43の動作を開始した後にチャンバ用真空ポンプ26の動作を開始させることにより、微小な隙間37aをチャンバ11内の圧力より負圧に維持するようにしたので、軸受部36,36からチャンバ11内へのパーティクルの流入を更に一層確実に防止することができる。
【0049】
なお、ブロア24を動作させて強制排気を行っている間は、ロータ14の回転を行わないようにしてもよい。また、強制排気を開始して所定時間が経過した後に、ロータ14の回転を開始するようにしてもよい。これらの場合でも、チャンバ11内から排気口21を介して強制排気することにより、強制排気される空気の流れに乗って半導体ウェハW,W,…に付着している液滴を排気口21から排出することができる。
【0050】
図5は本発明に係る基板乾燥装置の第2実施形態の内部構成を示す断面図、図6は外観を示す斜視図である。なお、図2に示す第1実施形態と同一部材については同一符号を付して説明を省略する。また、カバー13の開閉機構、すなわちエアシリンダ17及び閉止ばね18は図示を省略している。
【0051】
チャンバ11の斜め上方には、予備室61がチャンバ11と互いに接続した状態で配設されており、この予備室61内には、窒素ガス供給ノズル62とイオナイザ63とが配設されている。窒素ガス供給ノズル62は、チャンバ11内に向けて不活性ガスとしての窒素ガスを供給するためのものであり、図略の窒素ガス供給源に接続されている。また、イオナイザ63は、一対の放電針に高電圧を印加して放電させ、そこを通過する気体をイオン化するもので、半導体ウェハWの高速回転時において、窒素ガス等との摩擦により半導体ウェハWに生じた静電気を除去するためのものである。
【0052】
また、チャンバ11の開口部12の直ぐ外側には、窒素ガス噴出部64と窒素ガス吸引部65とが配設されている。窒素ガス噴出部64は、図6に示すように、窒素ガスを噴出するための格子状のノズルを有し、窒素ガスを開口部12に沿って層状に噴出するものである。窒素ガス吸引部65は、窒素ガス噴出部64に対向して配置され、窒素ガス噴出部64から噴出された窒素ガスを吸引するものである。このように、窒素ガス噴出部64から窒素ガスを噴出するとともに窒素ガス吸引部65により窒素ガスを吸引することにより、開口部12の直ぐ上方において窒素ガスによるカーテン状の流れが発生するように構成されている。
【0053】
また、図3に一点鎖線で示すように、制御部50は不活性ガス制御手段54を備え、この不活性ガス制御手段54は、後述する手順に従って窒素ガス供給ノズル62からの窒素ガスの供給動作を制御するものである。
【0054】
次に、図7、図8のフローチャートを用いて、第2実施形態における乾燥動作手順について説明する。
初期状態では、カバー13、排気ダンパ23、真空排気ダンパ25及び真空排気ダンパ42は閉鎖されている。この状態において、まず、窒素ガス供給ノズル62からチャンバ11とカバー13とにより形成された空間内への窒素ガス供給が開始され(ステップS200)、排気ダンパ23が開放され(ステップS210)、次いで、真空排気ダンパ42が開放され、軸受部用真空ポンプ43が駆動されて軸受部36の減圧が開始され(ステップS220)、時間カウントが開始されて所定時間T3が経過するまで待機する(ステップS230でNO)。この所定時間T3が経過する間に、チャンバ11内が窒素ガスにより充満され、酸素等が除去される。
【0055】
次いで、所定時間T3が経過すると(ステップS230でYES)、排気ダンパ23が閉鎖されるとともに(ステップS240)、窒素ガス供給ノズル62からの窒素ガスの供給が停止され(ステップS250)、次いで、窒素ガス噴出部64から窒素ガスが噴出されるとともに(ステップS260)、窒素ガス吸引部65により窒素ガスの吸引が開始されて(ステップS270)、カバー13が開放される(ステップS280)。
【0056】
続いて、基板支持部15を昇降させて、開口部12を介して半導体ウェハW,W,…がチャンバ11内に搬入される(ステップS290)。チャンバ11内への半導体ウェハW,W,…の搬入が完了すると、カバー13が閉鎖され(ステップS300)、窒素ガス噴出部64からの窒素ガス噴出が停止されるとともに(ステップS310)、窒素ガス吸引部65からの窒素ガス吸引が停止される(ステップS320)。
【0057】
次いで、再度、窒素ガス供給ノズル62からチャンバ11内に窒素ガスの供給が開始され(ステップS330)、排気ダンパ23が開放され(ステップS340)、イオナイザ63が作動して予備室61からチャンバ11内に供給される窒素ガスがイオン化され(ステップS350)、ロータ14が回転を開始して半導体ウェハW,W,…が高速回転し(ステップS360)、ブロア24が動作して強制排気が開始され(ステップS370)、時間カウントが開始されて所定時間T4が経過するまでこの状態が継続される(ステップS380でNO)。
【0058】
そして、所定時間T4が経過すると(ステップS380でYES)、排気ダンパ23が閉鎖されるとともに、ブロア24が停止され(ステップS390)、真空排気ダンパ25が開放されて(ステップS400)、チャンバ用真空ポンプ26の動作が開始し(ステップS410)、時間カウントが開始されて所定時間T5が経過するまでこの状態が継続される(ステップS420でNO)。
【0059】
そして、所定時間T5が経過して半導体ウェハW,W,…が完全に乾燥すると(ステップS420でYES)、ロータ14、イオナイザ63、チャンバ用真空ポンプ26がそれぞれ停止し(ステップS430,S440,S450)、真空排気ダンパ25が閉鎖され(ステップS460)、軸受部用真空ポンプ43が停止して真空排気ダンパ42が閉鎖され(ステップS470)、チャンバ11内の気圧が大気圧に戻るまで待機する(ステップS480でNO)。なお、この時点でも窒素ガス供給ノズル62からの窒素ガス供給は継続されている。
【0060】
そして、チャンバ11内の気圧が大気圧まで上昇すると(ステップS480でYES)、カバー13が開放され(ステップS490)、支持部昇降装置16により基板支持部15を昇降させることによって、半導体ウェハW,W,…がチャンバ11内から搬出される(ステップS500)。
【0061】
半導体ウェハW,W,…の搬出が完了すると、窒素ガス供給ノズル62からの窒素ガスの供給が停止され(ステップS510)、カバー13が閉鎖されて(ステップS520)、このルーチンを終了する。
【0062】
このように、第2実施形態によれば、排気ダンパ23及び真空排気ダンパ25を閉鎖した状態で、チャンバ11の開口部12の上方に窒素ガス噴出部64と窒素ガス吸引部65の作用により窒素ガスによるカーテン状の流れを形成することにより、クリーンルームにおけるダウンフロー等の影響により酸素を含んだ外気が開口部12からチャンバ11内に進入することを防止することができる。
【0063】
また、チャンバ11内に搬入される半導体ウェハW,W,…は、窒素ガス噴出部64と窒素ガス吸引部65とにより形成される窒素ガスの流れの中を通過するので、半導体ウェハW,W,…間に存在する空気は窒素ガス噴出部64から噴出される窒素ガスにより吹き飛ばされることとなり、チャンバ11内への酸素を含んだ外気の進入を防止することができる。
【0064】
また、チャンバ11内を窒素ガスで充満させることにより、半導体ウェハWの表面における酸化を防止することができ、半導体ウェハWにウォータマークが生じることを防止することができる。すなわち、半導体ウェハWの乾操時に、半導体ウェハWが酸素と接触した場合には、半導体ウェハWを構成するシリコンと液滴との界面において酸化が発生し、これがウォータマークとなって、後工程の成膜処理において成膜不良を引き起こすこととなるが、本実施形態によれば、このような事態の発生を防止することができる。
【0065】
また、外気がチャンバ11内に進入しないので、窒素ガス供給ノズル62からチャンバ11内に一定の湿度および温度の気体を導入することによって、半導体ウェハWの乾燥状態を一定レベルに維持することが容易に行える。
【0066】
また、チャンバ11に接続された予備室61を設け、この予備室61内に窒素ガス供給ノズル62及びイオナイザ63を配設するようにしたので、チャンバ11内にこれらを設けた場合に突起物となって、半導体ウェハWから飛散した液滴がこの突起物に跳ね返って半導体ウェハWに再付着したり、この突起物の周辺に液滴が貯留して汚染物質が蓄積されるという問題が生ずることを防止することができる。
【0067】
また、第1実施形態と同様に、半導体ウェハW,W,…に付着した液滴を回転による遠心力で除去することができるとともに、半導体ウェハW,W,…から除去された液滴は、窒素ガス供給ノズル62により供給されて排気口21から強制排気される窒素ガスの流れに乗って排気口21から排出されて、半導体ウェハW,W,…の表面に付着した液滴の乾燥を促進することができる。更に、チャンバ11内を減圧することによって、半導体ウェハW,W,…の表面に残存する微小な液滴の蒸発を促進することができる。
【0068】
また、カバー13を閉鎖した状態で強制排気を行うことにより、窒素ガス供給ノズル62からの単位時間当りの窒素ガス供給量よりも、ブロア24による単位時間当りの強制排気量を大きくすることにより、強制排気により減圧状態を付加することができ、これによって乾燥を促進することができる。
【0069】
図9は本発明に係る基板乾燥装置の第3実施形態の内部構成を示す断面図である。なお、図5に示す第2実施形態と同一部材については同一符号を付して説明を省略する。また、カバー13の開閉機構、すなわちエアシリンダ17及び閉止ばね18(図2)は図示を省略している。
【0070】
本実施形態では、第2実施形態に加えて、予備室61内に、チャンバ11に向けて水溶性アルコールとしてのIPA(イソプロピルアルコール)の蒸気を供給するIPA供給ノズル66が配設されている。このIPA供給ノズル66は、図略のIPAタンクで発生するIPAの蒸気をチャンバ11内に供給するもので、キャリアガスとしての窒素ガスとともにチャンバ11内に供給されるようになっている。
【0071】
また、図3に一点鎖線で示すように、制御部50はアルコール蒸気制御手段55を備え、このアルコール蒸気制御手段55は、後述する手順に従ってIPA供給ノズル66からのアルコール蒸気の供給動作を制御するものである。
【0072】
次に、図10、図11のフローチャートを用いて、第3実施形態における乾燥動作の手順について説明する。
ステップS600〜S730は、図7のステップS200〜S330と同一である。ステップS730に続いて、IPA供給ノズル66からIPAの蒸気が供給され(ステップS740)、排気ダンパ23が開放され(ステップS750)、時間カウントが開始されて所定時間T6が経過するまでこの状態が継続される(ステップS760でNO)。この所定時間T6が経過する間に、半導体ウェハWの表面に付着した液滴は、IPAに置換され、半導体ウェハWの表面から除去される。
【0073】
そして、所定時間T6が経過すると(ステップS760でYES)、IPA供給ノズル66からのIPA蒸気の供給が停止され(ステップS770)、次いでイオナイザ63が作動されてそこを通過する窒素ガスがイオン化され(ステップS780)、続いてロータ14の回転が開始される(ステップS790)。
【0074】
ステップS790〜S950は、図8のステップS360〜S520と同一である。
【0075】
このように、第3実施形態によれば、半導体ウェハWの表面の液滴を蒸発し易いIPAに置換することにより、乾燥に要する時間を更に一層短縮することができる。
【0076】
また、半導体ウェハWの表面に残存するIPAを回転による遠心力で除去するとともに、半導体ウェハWから除去されたIPAは、窒素ガス供給ノズル62から供給される窒素ガスの流れに乗って排気口21から排出されて、IPAの乾燥を促進することができる。
【0077】
また、チャンバ11内を窒素ガスで充満し、酸素を除去することにより、第2実施形態と同様に、半導体ウェハWの表面で酸化が生ずることはなく、半導体ウェハWにウォータマークが生じることはない。また、外気がチャンバ11内に進入しないので、第2実施形態と同様に、チャンバ11内に一定の湿度および温度の気体を導入することにより、半導体ウェハWの乾燥状態を一定に維持することが容易に行える。
【0078】
なお、チャンバ11内は窒素ガスで充満しているので、チャンバ11内には極めて微量の酸素しか存在しない。また、チャンバ11内に供給される窒素ガスはイオナイザ63によってイオン化されており、窒素ガスと半導体ウェハWとの摩擦に起因する静電気が除去されるので、静電気による放電は生じない。従って、本実施形態のように引火性のIPAを用いても、IPAに着火することを防止することができる。
【0079】
なお、本発明は、上記第1〜第3実施形態に限られるものではなく、以下の変形形態を採用することができる。
(1)第2、第3実施形態において、窒素ガス噴出部64及び窒素ガス吸引部65を設けない形態でもよい。
【0080】
(2)上記第1〜第3実施形態では、被処理基板として半導体ウェハWに適用しているが、これに限られず、液晶表示パネル用ガラス基板、PDP用ガラス基板、マスクやフォトマスクなどの他の電子部品製造用の基板に適用することができる。
【0081】
(3)上記図4において、軸受部36の減圧開始をステップS80で行うのに代えて、ステップS120とステップS130との間で行ってもよい。この形態によれば、パーティクルの発生し易い軸受部36からチャンバ11内へのパーティクルの流入を確実に防止することができる。
【0082】
(4)上記図4、図8、図11において、半導体ウェハW,W,…の搬出(ステップS140,ステップS500,ステップS930)を、後工程との関係から直ぐに行わない場合等においては、チャンバ11内の気圧が過度に高くなることを防止するために、排気ダンパ23を開放しておけばよい。
【0083】
(5)上記第2、第3実施形態では、窒素ガス供給ノズル62からの窒素ガスの供給を、ステップS330〜ステップS510(図7、図8)の間、ステップS730〜ステップS940(図10、図11)の間、すなわち強制排気開始前から減圧終了後まで行っているが、これに限られない。例えば、減圧開始までの間のみ、又は減圧開始後のみに窒素ガスの供給を行うようにしてもよい。
【0084】
この形態によれば、半導体ウェハWにウォータマークが生じるのを防止することができるとともに、窒素ガスの消費量を削減することができる。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1、の発明によれば、チャンバ内の空気を排気口を介して強制排気することにより、被処理基板上の液滴を強制排気される空気に乗せて除去することができ、その後チャンバ内を減圧することにより、被処理基板に付着した微小な液滴を蒸発させることができ、これによって被処理基板の乾燥時間を短縮することができる。
【0086】
また、被処理基板を回転することにより、被処理基板上の液滴を遠心力により除去することができ、この除去された液滴を強制排気される空気に乗せて排気口から排出することができ、これによって被処理基板の乾燥時間を更に短縮することができる。また、軸受部で発生するパーティクルを強制排気により排出することができ、チャンバ内に貯留することを防止することができる。
【0087】
また、チャンバ内を減圧する際に、軸受部とチャンバの側壁との間に形成される空間内をチャンバ内の圧力より負圧に減圧することにより、パーティクルが発生し易い軸受部からチャンバ内にパーティクルが流入することを確実に防止することができる。
【0088】
また、チャンバ減圧手段による減圧動作の開始前に軸受部減圧手段による減圧動作を開始することにより、軸受部とチャンバの側壁との間に形成される空間内をチャンバ内の圧力より確実に負圧にすることができ、これによってチャンバ内の減圧開始時に軸受部からチャンバ内にパーティクルが流入することを更に確実に防止することができる。
【0089】
また、請求項2、6の発明によれば、チャンバ内に不活性ガスを供給し、この不活性ガスをチャンバ内から排気口を介して強制排気することにより、被処理基板と液滴との界面における被処理基板の表面の酸化を防止することができ、これによって成膜不良に起因する製品の歩留まりの低下を防止することができる。
【0090】
さらに、チャンバのカバーを閉鎖した状態において、不活性ガス供給手段による単位時間当りの不活性ガス供給量よりも、強制排気手段による単位時間当りの強制排気量を大きくして、上記不活性ガス供給及び強制排気を行うため、この強制排気によりチャンバ内の減圧状態を付加することができ、これによって乾燥を促進することができる。
【0091】
また、請求項の発明によれば、チャンバ内に水溶性アルコールの蒸気を供給し、この水溶性アルコールの蒸気をチャンバ内から排気口を介して強制排気することにより、被処理基板表面の液滴を蒸発し易い水溶性アルコールに置換することができ、これによって被処理基板の乾燥を更に促進することができる。
【0092】
また、請求項の発明によれば、開口部を介してチャンバ内に外気を流入させるとともに、この外気をチャンバ内から排気口を介して強制排気させることにより、チャンバ内に滞留していた空気が外気により一掃することができ、排気口を介して強制排気される外気に乗せて液滴を除去することができ、これによって被処理基板の乾燥を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る基板乾燥装置の第1実施形態の内部構成を示す断面図である。
【図2】 図1のII−II線断面図である。
【図3】 基板乾燥装置の制御構成を示すブロック図である。
【図4】 第1実施形態の乾燥動作手順を示すフローチャートである。
【図5】 本発明に係る基板乾燥装置の第2実施形態の内部構成を示す断面図である。
【図6】 第2実施形態の外観を示す斜視図である。
【図7】 第2実施形態の乾燥動作手順を示すフローチャートである。
【図8】 第2実施形態の乾燥動作手順を示すフローチャートである。
【図9】 本発明に係る基板乾燥装置の第3実施形態の内部構成を示す断面図である。
【図10】 第3実施形態の乾燥動作手順を示すフローチャートである。
【図11】 第3実施形態の乾燥動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 基板乾燥装置
11 チャンバ
12 開口部
13 カバー
14 ロータ(回転手段)
15 基板支持部(保持手段)
16 支持部昇降装置
24 ブロア(強制排気手段)
26 チャンバ用真空ポンプ(チャンバ減圧手段)
36 軸受部
37 シール部
37a 微小な隙間
43 軸受部用真空ポンプ(軸受部減圧手段)
51 排気制御手段
52 チャンバ減圧制御手段
53 軸受部減圧制御手段
62 窒素ガス供給ノズル(不活性ガス供給手段)
66 IPA供給ノズル(アルコール蒸気供給手段)
W 半導体ウェハ

Claims (6)

  1. 被処理基板に付着した液滴を除去して乾燥させる基板乾燥装置において、
    上記被処理基板を通過させるための開口部及び内部の気体を排出するための排気口を有し、上記被処理基板を収容するチャンバと、
    上記開口部を気密状態で閉鎖するためのカバーと、
    上記チャンバ内の空気を上記排気口を介して強制排気させる強制排気手段と、
    上記カバーにより上記開口部を閉鎖した状態で上記チャンバ内を減圧するチャンバ減圧手段と、
    上記強制排気手段を所定時間だけ動作させる排気制御手段と、
    上記強制排気手段の動作後に上記チャンバ減圧手段による減圧動作を開始させるチャンバ減圧制御手段と
    上記チャンバ内に収容された上記被処理基板を回転軸の回りに回転可能に保持する保持手段と、
    上記チャンバの側壁を貫通して上記チャンバ外に引き出された上記回転軸を軸支する軸受部と、
    上記保持手段により保持された上記被処理基板を上記回転軸の回りに回転させる回転手段と、
    上記チャンバ減圧手段により上記チャンバ内を減圧する際に、上記軸受部と上記チャンバの側壁との間に形成される空間内を上記チャンバ内の圧力より負圧に減圧する軸受部減圧手段と、
    上記チャンバ減圧手段による減圧動作の開始前に上記軸受部減圧手段による減圧動作を開始させる軸受部減圧制御手段と
    を備えたことを特徴とする基板乾燥装置。
  2. 請求項1に記載の基板乾燥装置において、更に、上記チャンバ内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給手段を備え、
    上記カバーにより上記チャンバの開口部が閉鎖された状態において、上記不活性ガス供給手段による不活性ガス供給と、上記強制排気手段による強制排気とが行われ、
    上記強制排気手段は、その単位時間当りの強制排気量が、上記不活性ガス供給手段からの単位時間当りの不活性ガス供給量よりも大きいことを特徴とする基板乾燥装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の基板乾燥装置において、更に、上記チャンバ内に水溶性アルコールの蒸気を供給するアルコール蒸気供給手段を備え、
    上記強制排気手段は、上記アルコール蒸気供給手段により供給された上記水溶性アルコールの蒸気を上記チャンバ内から上記排気口を介して強制排気させるものであることを特徴とする基板乾燥装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の基板乾燥装置において、上記強制排気手段は、上記開口部を介して上記チャンバ内に外気を流入させるとともに、この外気を上記チャンバ内から上記排気口を介して強制排気させるものであることを特徴とする基板乾燥装置。
  5. チャンバ内に収容された被処理基板を回転させるステップと、上記チャンバ内の空気を強制排気するステップと、上記チャンバの開口部を気密状態で閉鎖して上記チャンバ内を減圧するステップとによって、上記チャンバ内に収容された被処理基板に付着した液滴を除去して乾燥させる基板乾燥方法において、
    上記チャンバ内の減圧を開始する前に、上記チャンバを回転可能に保持する機構の回転軸を上記チャンバの側壁の外側で軸支する軸受部と、上記チャンバの側壁との間に形成される空間内を上記チャンバ内の圧力より負圧に減圧するステップを有することを特徴とする基板乾燥方法。
  6. 請求項5に記載の基板乾燥方法において、
    更に、上記閉鎖された状態のチャンバ内に不活性ガスを供給するステップを有し、
    上記閉鎖されたチャンバ内の空気の単位時間当りの強制排気量を、単位時間当りの上記不活性ガス供給量よりも大きくすることを特徴とする基板乾燥方法。
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