JP3682086B2 - 整形装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、自動車用車輪のリム製造過程で使用される整形装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の整形装置として、本出願人は既に、特開平1−166831号の整形装置において、軸方向に二分割され、かつ半径方向に拡縮可能に周方向に複数個に分割された整形用の駒と、この軸方向に二分割された両方の駒にわたって挿入可能な単一のコッターとを設けた縦型の整形装置を提案し、相応の成果を挙げている。
本出願人は更に鋭意研究の結果、1本のコッターの長さを調整可能とすれば駒の拡縮量を調整することができ、また、軸方向に二分割された駒を係止すれば周方向に連動させることができることを知り本発明を完成するに至った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この発明の主たる課題は、コッターを軸方向に二分割して先端側を基端側に螺着して長さ調整可能とし、また、両方の駒をそれぞれ保持する一対のホルダーの間に係止具を介設して駒を円周方向に連動させるようにした調整装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記課題を解決するため、請求項1の発明では、
軸方向に二分割され、かつ半径方向に拡縮可能に周方向に複数個に分割された整形用の駒と、この軸方向に二分割された両方の駒にわたって挿入可能なコッターとを具備してなる自動車用車輪のリム製造過程で使用される整形装置において、
コッターが、軸方向に二分割される、
分割されたコッターの先端側が基端側に対して軸方向に進退可能に螺着されており、
前記軸方向に二分割された両方の駒をそれぞれ保持する一対のホルダーの間に、円周方向の動きを拘束するキー等の係止具キーを介設してなる、
という技術的手段を講じている。
また、請求項2の発明では、
コッターが、先端に向かって縮径するテーパコーンを有しており、
該テーパーコーンが、コーン中途位置で上下に二分割されており、
テーパーコーンの基部にその下端で開口する嵌合穴を設け、
テーパーコーンの先端部の上端には上記嵌合穴に嵌合可能な軸部を突設し、
該軸部を前記嵌合穴に嵌合した状態で螺合する雌ネジと雄ネジをそれぞれに設けて上記先端部を螺進退自在に基部に取り付けてなる、
という技術的手段を講じている。
【0005】
【作用】
この発明の整形装置によれば、コッターの先端側を螺進退させてコッターの長さを伸ばしたり縮めたりすることができるので、駒の拡縮量を最適に調整することができる。
また、軸方向に二分割された一対のホルダーの間にキー等の係止具を介設するので、両方の駒の円周方向の動きを拘束しズレを防止することができる。
【0006】
【実施例】
以下に、この発明の整形装置の好適実施例を図面を参照しつつ説明する。
図1は、この実施例の縦型の整形装置の概略を示すもので、図の左半分はホイールリムからなる製品17が整形される前の状態を示し、右半分は整形中または整形完了時の状態を示している。
【0007】
作動コッター取付盤1は、駒取付基板(B)4の上方に、上下動可能に配置されており、駒取付基板(B)4から上方に延びるガイドポスト2に案内されて図示省略のシリンダによって昇降される。
上記駒取付基盤(A)3は、駒取付基盤(B)4の上方で且つ作動コッター取付盤1の下方に配置され、吊ボルト5によって作動コッター取付盤1から吊られ、かつスプリング6によって作動コッター取付盤1に対して下向きに付勢されながら、相対動が可能とされている。
前記ガイドポスト2は駒取付基盤(A)3を慴動自在に貫通している。
【0008】
作動コッター7は、一つのコッターからなり、基端側が作動コッター取付盤1に取付けられ下方に延びている。
上記作動コッター7は、下方に向かって縮径する截頭円錐状のテーパコーン18を有している。
このテーパーコーン18は、コーン中途位置で上下に二分割されており、分割されたテーパーコーン18の先端部18aが基部18bに対して軸方向に進退可能に螺着されてなる。
【0009】
即ち、本実施例で一例を示すテーパーコーン18の螺着構成としては、テーパーコーンの基部18bにその下端で開口する嵌合溝28を設け、該嵌合溝28の周面に雌ネジを刻設し、一方、テーパーコーン18の先端部18aの上端には上記嵌合溝28に嵌め込まれる嵌合突部38を突設して周面に雄ネジを刻設し、両者を螺合してなるものである。
従って、テーパーコーン18の先端部18aを旋回し螺進退させることによって、先端部18aを上下に変位させてテーパーコーン18の長さを調整可能に伸縮させることができる。
【0010】
上記作動コッター7のテーパコーン18に対応させて、駒ホルダー(A)8と駒ホルダー(B)11が配設されており、駒ホルダー(A)8は、駒ホルダー(B)11の上方にある。
駒ホルダー(A)8および駒ホルダー(B)11はそれぞれ周方向に複数個に分割されていてバネ14、13によって各々半径方向内側に向かって付勢されている。
【0011】
駒ホルダー(A)8は駒取付基盤(A)3に水平方向にスライド自在に支持され、駒ホルダー(B)11は駒取付基盤(B)4に水平方向にスライド自在に支持されている。
駒ホルダー(A)8および駒ホルダー(B)11は、それぞれ下方に向かって縮径するテーパ面を有しており、これらテーパ面は、前記作動コッター7のテーパコーン18に慴動自在に接触される。
駒ホルダー(A)8には駒(A)9が、駒ホルダー(B)11には駒(B)10が保持される。
なお、本実施例では、上記駒ホルダー(A)8および駒ホルダー(B)11にはそれぞれの内周面に前記テーパーコーン18の摺動を円滑にするための潤滑部(A)8cおよび潤滑部(B)11cがそれぞれ取り付けられている。
【0012】
次ぎに、整形用の駒は、互いに軸方向に二分割された駒(A)9と駒(B)10からなり、駒(A)9、駒(B)10は、周方向にもそれぞれ複数個の構成片に分割されている。
軸方向分割は、製品17の搬送・搬出を容易または可能にするためであり、周方向の分割は整形時の拡縮を可能にするためである。
これら軸方向に分割された駒(A)9、駒(B)10はコッター7によって拡縮される。
また、作動コッター7の下端には受穴を設け、駒取付基盤(B)4の下端部分には上記受穴に対向する位置にセンターガイド(図示せず)を設ければ作動コッターは剛性を向上されると共に振れを抑制されることができて好ましい。
【0013】
また、上下に隣接する各駒ホルダー(A)8及び駒ホルダー(B)11には、それぞれ上下に整合する位置にキー溝(A)20、キー溝(B)21が形成されている。
該キー溝(A)20及びキー溝(B)21には、位置決め用のキー22が嵌合されており、上記駒ホルダー(A)8と駒ホルダー(B)11を介して駒(A)9と駒(B)10が円周方向にずれるのを防止している。
【0014】
そして、前記作動コッター取付盤1はプレス装置の上部の定盤(A)15に取り付けられ、駒取付基盤(B)4はプレス装置のシリンダ(図示省略)によって定盤(B)16に対して昇降されることにより、作動コッター取付盤1が駒取付基盤(B)4に対して昇降する。
【0015】
上記のように構成された整形装置によるリムの整形について説明する。
定盤(A)15およびこれに連動して作動コッター取付盤1、駒取付基盤(A)3、作動コッター7、駒ホルダー(A)8、駒(A)9が上方に持ち上げられた状態で、製品17を搬入して駒(B)10にセットする。
プレス装置のシリンダを作動させて定盤(A)15を下降させ、作動コッター取付盤1をガイドポスト2に係合させ、更に下降させていくと、作動コッターのテーパコーン18が駒ホルダー(A)8の潤滑部(A)8cおよび駒ホルダー(B)11の潤滑部(B)11cのテーパ面に接触し、テーパー係合を利用して駒ホルダー(A)8および駒ホルダー(B)11を、それぞれのバネ14、13の付勢力に抗して半径方向外側に拡げ、これによって駒(A)9および駒(B)10を拡げ、製品17を整形する。
この際に上下の駒(A)9と駒(B)10とはキー22により円周方向に拘束されている。
これにより駒(A)9、駒(B)10間に芯ずれが生じず、傾きも生じない。
【0016】
また、製品17によって、駒(A)9および駒(B)10を拡げる量を調整する必要があるが、その場合には、テーパーコーン18の先端部18aを旋回して上下に螺進退させることによって、テーパーコーン18の長さを調整し、駒ホルダーを介して駒(A)9および駒(B)10の外周を拡大または縮小させることができ、製品17に最適の駒の変位を行うことができる。
【0017】
【発明の効果】
この発明の成型装置では、コッターの先端の長さをネジの螺進退によって細かく調整可能に伸縮させることができるので、駒が半径方向外側に拡げられる変位量を調整することができ、芯ずれや、傾きが生じない信頼性の高い自動車用車輪のリムを整形することができる。
また、軸方向に分離する一方の駒と他方の駒との間にはキー等の係止具を介設したので、円周方向の動きを拘束しあい、正解な位置決めを行うことができと共に円周方向にずれが生じないようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の整形装置の実施例の断面図である。
【図2】図1の駒(A)、駒(B)の断面図である。
【符号の説明】
1 作動コッター取付盤
3 取付基盤(A)
4 駒取付基盤(B)
7 作動コッター
8 駒ホルダー(A)
8c 潤滑部(A)
9 駒(A)
10 駒(B)
11 駒ホルダー(B)
11c 潤滑部(B)
17 製品
18 テーパコーン
18a 先端部
18b 基部
20 キー溝(A)
21 キー溝(B)
22 キー
28 嵌合溝
38 嵌合突部
Claims (2)
- 軸方向に二分割され、かつ半径方向に拡縮可能に周方向に複数個に分割された整形用の駒と、この軸方向に二分割された両方の駒にわたって挿入可能なコッターとを具備してなる自動車用車輪のリム製造過程で使用される整形装置において、
コッターが、軸方向に二分割されると共に分割されたコッターの先端側が基端側に対して軸方向に進退可能に螺着されており、
前記軸方向に二分割された両方の駒をそれぞれ保持する一対のホルダーの間に、円周方向の動きを拘束するキー等の係止具を介設してなることを特徴とする整形装置。 - コッターが、先端に向かって縮径するテーパコーンを有しており、該テーパーコーンが、コーン中途位置で上下に二分割されており、テーパーコーンの基部にその下端で開口する嵌合穴を設け、テーパーコーンの先端部の上端には上記嵌合穴に嵌合可能な軸部を突設し、該軸部を前記嵌合穴に嵌合した状態で螺合する雌ネジと雄ネジをそれぞれに設けて上記先端部を螺進退自在に基部に取り付けてなることを特徴とする請求項1に記載の整形装置。
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