JP3681915B2 - 大豆汚粒の研磨除塵方法 - Google Patents

大豆汚粒の研磨除塵方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコンバインによる収穫後の大豆汚粒を研磨除塵する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、米作の転換作物として大豆の栽培が盛んになっている。その収穫にあたっては、省力化のためコンバインが使用されているが、そのレンタル使用料の関係から不良な天候下でも作業を強行することが多い。とくにそのような場合は、大豆に随伴して殻が混入するほか、茎切断時の汁と圃場の土、ほこり等が大豆の表皮に付着して大豆の表面を汚し、外観を損なうので商品価値が下がり、そのままでは品質検査において1等から4等、規格外とあるなかで低い等級のものとされ、農業経営に影響を及ぼすという問題がある。
【0003】
そこで、大豆の商品価値を上げるため、大豆表面の汚れを除去する各種の方法がとられてきた。いくつかの例をあげれば、一端に送り込みスクリュ−を有するシリコン樹脂被覆の研磨ロ−ルを多孔除塵筒内に研磨間隙をおいて回転し、研磨間隙に対し空気吹込み手段と空気吸引手段とを設けたものがあるが(実開昭64−36035号)、大豆が強制移動されるので、シリコン樹脂被覆の研磨ロ−ルと相まって大豆の表皮が損傷しやすい。また空気の循環も悪く塵埃は吸引除去されにくい。
【0004】
また、円筒形スクリ−ン内に筒状に形成した棒状ブラシを回転し、吸気口を設けたものがあるが(実開平1−99193号)、棒状ブラシと大豆との接触が不充分であり、吸気による除塵効果も期待できない。脱穀した大豆の搬送部に研磨用資材を投入し、搬送過程において大豆をクリ−ニングするというものは(実開平1−167193号)、研磨があまり期待できない。大豆を内周が研磨面を構成しているスクリュ−コンベヤ−で搬送するものは(実開平3−67526号、特開平4−200320号)、内周面だけでの研磨効率が低く、スクリュ−による穀粒の損傷も少なくない。
【0005】
二組のベルトコンベヤの湿面間に豆粒を挟圧しながら移動して洗浄するというものは(特開昭63−51951号)、研磨までにはいたらない。二組のベルトコンベヤの振動面間に豆粒を挟圧しながら移動して研磨するというもの(特開昭63−296677号)は、研磨効果が低い。高圧シャワ−で洗浄後、噴風・乾燥させるものは(特開平1 −151947号)、大豆の表皮が変形しやすく実用的でない。
【0006】
大豆と籾米とを所定混合比率で穀物乾燥機内を循環させ表皮の汚れを除くものは(特公平4 −48428号)、籾米に加湿しながら熱風乾燥機を運転すること自体エネルギ−効率がよくないばかりでなく、熱風乾燥により大豆の表皮に亀裂を招きやすくマイナス効果があり、汚れの除去が機内の移動中の接触によるものであるからその効率はよくない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はコンバインによる収穫後の大豆汚粒を研磨除塵する方法として、大豆の表皮部分に直接機械的動作を与えることなく、大豆汚粒相互の摩擦および温和な研磨剤によりこれを達成せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
ここにおいて本発明者はコンバインによる収穫後の大豆汚粒の汚れの度合いが低い場合は、これをドラムミキサ−として、鏡板状の端部に接続する直径寸法が大きい径大部および直径寸法が径大部の側から漸次減少する径小部とを有するドラム本体の内周に螺旋状に伸びる帯状のブレ−ドが取り付けられていて、径大部の側が径小部の側より下方となるように回転軸線を傾斜させた状態で回転可能に支持されているものに供給し、所定時間ドラム本体を回転させてからこれを取り出し、ふるいにかけることによりその研磨除塵をおこなうことができることを見出すにいたった。なお、帯状のブレ−ドが複数、ドラム本体の回転軸線に対し互いに対称となるように取り付けられているものが攪拌上効果的である。
【0009】
大豆汚粒の汚れの度合いが前者よりも高い場合は、上記のドラム本体に空気吸引管を挿入し、これに排風機を連結したものを用い、ドラム本体の回転とともに排風機を作動させ、分離した塵埃を除くようにするとよい。
【0010】
大豆汚粒の汚れがさらに多い場合は、これに籾殻を加え、これらを後者の空気吸引管を内蔵のドラムミキサ−に供給してその研磨除塵をおこなうことができる。前者のドラムミキサ−についておこなえば研磨の効果が得られる。
【0011】
なお、空気吸引管を使用する場合は、ドラムミキサ−のドラム本体の内周にバケットを複数配置したものを用いると効果的である。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明における大豆汚粒の各種の研磨除塵方法は大豆汚粒の汚れの度合いに応じて選択使用することができる。以下、籾殻を使用する場合を例にとり本発明を説明する。大豆汚粒に加える籾殻の量は容積比で大豆汚粒のおよそ1/10が適当である。籾殻は籾米をついて玄米を得たあとに残る、外側の堅い殻である。
【0013】
ドラムミキサ−はコクリ−トミキサ−車で使用されているものと同様の構造のもので足りる。とくに異なる点は、ドラム本体内に空気吸引管を挿入していることであり、これにより分離した塵埃を吸引除去する。塵埃の吸引除去をより効果的におこなうには、吸引除去とあわせ、ドラム本体内に積極的に空気を送入するようにしたほうがよい。
【0014】
ドラムミキサ−の内周に設ける帯状のブレ−ドはその数1でも使用可能であるが、攪拌効果をあげるため通常は2列の帯状のブレ−ドを回転軸線の廻りをホッパ−側からみて右廻りで螺旋状に伸びるように回転軸線に対し互いに対称となるように取り付けており、運転時ホッパ−側から奥方向に大豆汚粒が進行するようにドラム本体を時計反対方向に回転させる。ドラム本体の回転はスプロケットホイルを介しておこなうほか、直結モタ−による方法がある。行き当たった大豆は手前に戻り循環移動しながら攪拌され研磨除塵がおこなわれる。ドラム本体の回転は5〜10rpmが適当である。大豆汚粒の汚れの程度により異なるが運転は2〜6時間程度ですむ。途中の状況は取出し管側でサンプリングすることにより判断ができる。仕上がった大豆を取出す際はドラム本体の回転方向を逆にすればよい。
【0015】
研磨除塵がすみドラム本体から取り出された大豆は次いで、通常は傾斜スクリ−ンにかけて籾殻および大豆汚粒から分離した残余の塵埃を落下分離する。大豆の殻や虫食いの大豆および異形状の大豆が混在する場合は、規格検定上好ましくないので、傾斜選別機でこれらを分離除去する。これらは傾斜面での下降速度が遅いので正常な球状の大豆を分離取得することができる。次いで、粒子の大きさを大中小にふるいで区分して商品とする。なお、さらに着色物が存在する場合は、色識別センサ−使用の分離機で除去することができる。
【0016】
大豆汚粒の研磨除塵においてドラムミキサ−のドラム本体の内周にバケットを複数追加配置したものを用いると、ドラム本体の回転に応じて各バケットが大豆汚粒をすくい上げ、降下位置において大豆汚粒を落下させる。落下の際、研磨により生じた塵埃が飛散しやすいので、こらら浮遊のものを空気吸引管により効果的に吸引し除去することができる。なお、バケットの数とその配置位置は適宜選択すればよい。
【0017】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明する。図1に大豆汚粒の研磨除塵に使用するドラムミキサ−を含む装置全体を説明してある。ドラム本体1は容量が3.4m3 あり、回転軸線が約20度傾斜している。その大径部側端に突出軸2とその軸受3があり、突出軸2側にドラム本体1と一体にスプロケットホイル4があってインバ−タ−使用の正逆回転用2.2kwのギヤ−ドモ−タ−(1:30比)とチエ−ン(いずれも図示省略)を介して連結している。これによりドラム本体1は0〜10rpmの回転をおこなうことができる。
【0018】
ホッパ−11側にはドラムタイヤ5があり、2個のガイドロ−ラ−6上を円滑に回転する。とくに、ドラム本体1内には空気吸引管7が挿入されており、排風機8に連結して分離した塵埃を吸引し、集塵箱9に導いて処理する。なお、ドラムタイヤ5には地震時の災害を予防してこれを覆うドラムバンドを付しておいたほうが安全である。
【0019】
研磨除塵作業として大豆汚粒1.5トン(約2/2m3 )に対し1/10容量の籾殻を混合し、ホッパ−11よりドラム本体1に供給して6rpmの回転をほどこした。大豆汚粒は図2にその位置を示す2列のブレ−ドの介在によりドラム本体1内を前進・後退の循環移動をしながら攪拌され、相互の摩擦と籾殻により研磨される。研磨除塵の状態を確認して約5時間後、ドラム本体1を逆回転させて清浄化された大豆を取出し管12から取出した。このものを傾斜スクリ−ンにかけて籾殻や残余の塵埃を落下分離し、さらに残存する大豆殻等の不要物を傾斜選別機で分離除去し、粒径の大きさを区分した結果、商品はそれぞれ規格2等と判定された。
【0020】
【発明の効果】
既存のドラムミキサ−を若干改造した程度で容易に大豆汚粒の研磨除塵ができるので、大豆の商品価値が上がり経済効果が大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 大豆の研磨除塵に使用するドラムミキサ−を含む装置全体の説明図
【図2】 ドラム本体内のブレ−ドの位置を示す説明図
【図3】 ドラム本体の内周にバケットを複数配置した状態を示す断面による説明図
【符号の説明】
1 ドラム本体
2 突出軸
3 軸受
4 スプロケットホイル
5 ドラムタイヤ
6 ガイドロ−ラ−
7 空気吸引管
8 排風機
9 集塵箱
10 ブレ−ドの基部
11 ホッパ−
12 取出し管
13 バケット

Claims (6)

  1. 大豆汚粒をドラムミキサ−として、鏡板状の端部に接続する直径寸法が大きい径大部および直径寸法が径大部の側から漸次減少する径小部とを有するドラム本体の内周に螺旋状に伸びる帯状のブレ−ドが取り付けられていて、径大部の側が径小部の側より下方となるように回転軸線を傾斜させた状態で回転可能に支持されているものに供給し、所定時間ドラム本体を回転させてからこれを取り出し、ふるいにかけることによる大豆汚粒の研磨除塵方法。
  2. 帯状のブレ−ドが複数、ドラム本体の回転軸線に対し互いに対称となるように取り付けられている請求項1記載の大豆汚粒の研磨除塵方法。
  3. ドラム本体に空気吸引管を挿入し、これに排風機を連結し、ドラム本体の回転とともにこれを作動させる請求項1又は請求項2記載の大豆汚粒の研磨除塵方法。
  4. 大豆汚粒に籾殻を加え、これらをドラムミキサ−に供給することによる請求項1又は請求項2記載の大豆汚粒の研磨除塵方法。
  5. 大豆汚粒に籾殻を加え、これらをドラムミキサ−に供給することによる請求項3記載の大豆汚粒の研磨除塵方法。
  6. ドラム本体の内周にバケットを複数配置している請求項3又は請求項5記載の大豆汚粒の研磨除塵方法。
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