JP3681701B2 - 成形された帯状材料からなる多層ホース - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、巻回層のフック止め連結部が備えられ、ホース縦軸線に対してほぼ平行に折り曲げられた水平な成形区間が巻回層に形成されている、成形された帯状材料を螺旋状に多層に巻回することによって製作されたホースに関する。
【0002】
【従来の技術】
気密性について厳しい要求がなされる排気装置で優先的に使用され、通常は任意のあらゆる横断面形状、例えば円形または角形に製作可能であるこのようなホースはドイツ連邦共和国特許第3441064号公報によって公知である。水平な成形区間の形をした被覆部は、ループ状二重帯部と反対方向に折り曲げられた隣接する巻回層のフック止め成形部にホース内側で下側からかぶさる。このフック止め成形部はホースの軸線方向に摺動可能に二重帯部に収容されている。従って、ホースの縦断面で見てS字状のこの巻回層の場合、第1の巻回層のそれぞれ1個のループ状の二重帯部が、他方の巻回層の折り曲げられた単層の成形ループに留め金状にフック止めされて軸方向に摺動可能なホースユニットを形成する。すなわち、ホースは伸長および圧縮可能である。この場合、巻回層は相応して相対的に摺動可能である。この移動遊びは小さな間隔によって可能である。この間隔は、水平な摺動距離またはホースの曲がりを決定または制限し、それぞれ垂直に延びるS字状の区間と曲げられた単層状の成形ループの垂直な端区間の間で供される。この留め金状の成形部の場合、ホースは二重帯部と延長した成形端区間に基づく被覆部によって、うろこ状部を有するホース内部形状部を有し、外側において移動遊びのために必要な間隔を有する範囲において開放している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の根底をなす課題は、簡単にかつ高品質で製作可能である、特に内燃機関の排気管のための冒頭に述べたホースを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この課題は本発明に従い、巻回層がホース外側に、成形区間と垂直な成形部の前に配置された水平な二重帯部を備えていることによって解決される。この二重帯部は回すことによって弛めることができない。端層状の成形区間のために材料を少ししか必要としないにもかかわらず、高い密封性が達成される。巻回層はループ状の成形部に支持される。ループ状の成形部の輪郭は円形でも角形でも楕円形でもよい。
【0005】
また、層板状のホースが片側の留め金(アグラフェ)によって得られる。ホースの周囲に形成された二重帯部は、ホースの外側をシールし、端側の被覆部はホースの内側ときわめて良好にシールする。このような巻回層を有するホースの場合には、ホースを巻回する前に他の予備成形が可能である。これは製造にとって大きな利点をもたらす。更に、公知のホースよりも少ない材料層が内側から外側に存在する。それによって、可変の寸法が少ないため、屑を低減する不変の製作品質が達成可能である。
【0006】
本発明の提案によれば、垂直な成形部の手前に、ループ状に水平に形成された他の二重帯部が設けられ、この二重帯部が、第1の二重帯部よりも低い平面内で反対方向に折り曲げられている。このように成形された巻回層を備えたホースの場合、二重層板ホースが得られる。この二重層板ホースは、外側の二重帯部と内側の二重帯部、すなわち低い平面内で延びる二重帯部を備えている。
【0007】
本発明の実施形では、成形区間がループ状の隆起部を備え、この隆起部内にシールが配置されている。二重帯部を備えたホースの実施形において外側に位置する二重帯部によって定められたホースの外周部から突出しないこの隆起部は、支持する垂直な成形部から外側に位置する二重帯部までの間隔に基づく既存の自由空間内にあり、それによって付加的な周方向シールを簡単に設けることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の他の詳細および効果は、特許請求の範囲と、図に示した実施の形態の次の説明から明らかになる。
【0009】
図に示したホース1,10,100,200または300は、多数のコイルからなっている。このコイルは例えば金属製の成形された帯状材料を螺旋状に巻回することによって多層状に作られている。個々の巻回層2,3は交互に繰り返され、ホースの全長にわたってフック止め部によって形状補完的に並べて互いに連結されている。
【0010】
図1に示し本発明の前提を成すホース1は簡単にフック止めされた連結部を有する巻回層2,3を備えている。成形された巻回層2,3はループ状の垂直な成形部5と、オーバーラップするかまたはかぶさる成形端区間7,9を備えている。これに対して本発明の前提を成す変形形態(図2)の場合には、各々の巻回層2,3において、成形端区間7,9の手前に、フック止め支持のためのループ状の垂直な成形部5a,5bがそれぞれ1個ずつ形成されている。更に、シールまたはシールコード13または13aまたは131bを配置するためのいろいろな構造が示してる。このシールまたはシールコードは存在する自由空間または作り出された自由空間内に変更可能に収納可能であるかまたは互いに組み合わせ可能である。
【0011】
本発明に係る図3のホース100の場合、巻回層2,3は外側にある二重帯部4を有する成形部と、それに接続する成形区間6内の同様にループ状の垂直な成形部5と、成形区間9を備えている。この成形区間6は端側がホース縦軸線8に対して平行に延びる被覆部7で終わっており、成形区間9はこの被覆部7に対して反対側で延びている。フック止めまたは連結または支持のために、成形部5から離れた成形区間9は、外側に位置する二重帯部4とホース内側の成形区間6との間の自由空間11内に挿入されている。この成形区間6には被覆部7がかぶさっている。この場合、個々の巻回層2,3の成形体はそれぞれ垂直な成形部5で支持される。
図4の巻回層2,3の成形の際、第1の二重帯部4aよりも低い平面内に、ループ状に水平に形成された他の二重帯部4bが、外側に位置する第1の二重帯部4aと反対向きに折り曲げられている。低い位置にある他の二重帯部4bは端部に成形区間17を備えている。この成形区間はそれぞれ外側の第1の二重帯部4aに外側からかぶさっている。留め金(アグラフェ)状のフック止めまたは連結のために、その都度低い位置にある内側の二重帯部4bがその都度外側にある第1の二重帯部と内側の成形区間6の間の自由空間11に挿入される。この成形区間6はここでも、フック止め部を支持するために垂直な成形部5を備えている。図4において、垂直な成形部5分の他の輪郭形状が別個に示してある。巻回層2,3の上記形状の場合に外側と内側に設けられた二重帯部4aまたは4bに基づいて、二枚の薄板状のホース200が形成される。このホースは更に、内側と外側に、シール作用をする被覆部7または17を備えている。
【0012】
図5に示した巻回層2,3の成形およびフック止めまたは支持は、図3の実施の形態のホース100と一致しているので、既に説明した記入参照符号がここでも採用されている。図3と異なり、被覆部7と反対側に延びる成形区間9が、ループ状隆起部12を形成している。この隆起部の中空室には、図2に示すように、付加系な周方向シール13が配置されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の前提を成すホースの第1態様の3個の巻回層の部分縦断面図である。
【図2】 付加的に示したシールを備えた、図1のホースの変形態様を示す図である。
【図3】 本発明に係るホースの実施の形態の巻回層の部分縦断面図である。
【図4】 他の成形部を備えた、ホースの2つの巻回層の部分縦断面図である。
【図5】 図1の成形部と比べてシール作用を付加的に高めるホースの2つの巻回層の部分縦断面図である。
【符号の説明】
1,10,100 ホース
2,3 巻回層
4,4a,4b 二重帯部
5,5a,5b 成形部
7,9 成形区間
8 ホース縦軸線
12 隆起部
13 シール
【発明の属する技術分野】
本発明は、巻回層のフック止め連結部が備えられ、ホース縦軸線に対してほぼ平行に折り曲げられた水平な成形区間が巻回層に形成されている、成形された帯状材料を螺旋状に多層に巻回することによって製作されたホースに関する。
【0002】
【従来の技術】
気密性について厳しい要求がなされる排気装置で優先的に使用され、通常は任意のあらゆる横断面形状、例えば円形または角形に製作可能であるこのようなホースはドイツ連邦共和国特許第3441064号公報によって公知である。水平な成形区間の形をした被覆部は、ループ状二重帯部と反対方向に折り曲げられた隣接する巻回層のフック止め成形部にホース内側で下側からかぶさる。このフック止め成形部はホースの軸線方向に摺動可能に二重帯部に収容されている。従って、ホースの縦断面で見てS字状のこの巻回層の場合、第1の巻回層のそれぞれ1個のループ状の二重帯部が、他方の巻回層の折り曲げられた単層の成形ループに留め金状にフック止めされて軸方向に摺動可能なホースユニットを形成する。すなわち、ホースは伸長および圧縮可能である。この場合、巻回層は相応して相対的に摺動可能である。この移動遊びは小さな間隔によって可能である。この間隔は、水平な摺動距離またはホースの曲がりを決定または制限し、それぞれ垂直に延びるS字状の区間と曲げられた単層状の成形ループの垂直な端区間の間で供される。この留め金状の成形部の場合、ホースは二重帯部と延長した成形端区間に基づく被覆部によって、うろこ状部を有するホース内部形状部を有し、外側において移動遊びのために必要な間隔を有する範囲において開放している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の根底をなす課題は、簡単にかつ高品質で製作可能である、特に内燃機関の排気管のための冒頭に述べたホースを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この課題は本発明に従い、巻回層がホース外側に、成形区間と垂直な成形部の前に配置された水平な二重帯部を備えていることによって解決される。この二重帯部は回すことによって弛めることができない。端層状の成形区間のために材料を少ししか必要としないにもかかわらず、高い密封性が達成される。巻回層はループ状の成形部に支持される。ループ状の成形部の輪郭は円形でも角形でも楕円形でもよい。
【0005】
また、層板状のホースが片側の留め金(アグラフェ)によって得られる。ホースの周囲に形成された二重帯部は、ホースの外側をシールし、端側の被覆部はホースの内側ときわめて良好にシールする。このような巻回層を有するホースの場合には、ホースを巻回する前に他の予備成形が可能である。これは製造にとって大きな利点をもたらす。更に、公知のホースよりも少ない材料層が内側から外側に存在する。それによって、可変の寸法が少ないため、屑を低減する不変の製作品質が達成可能である。
【0006】
本発明の提案によれば、垂直な成形部の手前に、ループ状に水平に形成された他の二重帯部が設けられ、この二重帯部が、第1の二重帯部よりも低い平面内で反対方向に折り曲げられている。このように成形された巻回層を備えたホースの場合、二重層板ホースが得られる。この二重層板ホースは、外側の二重帯部と内側の二重帯部、すなわち低い平面内で延びる二重帯部を備えている。
【0007】
本発明の実施形では、成形区間がループ状の隆起部を備え、この隆起部内にシールが配置されている。二重帯部を備えたホースの実施形において外側に位置する二重帯部によって定められたホースの外周部から突出しないこの隆起部は、支持する垂直な成形部から外側に位置する二重帯部までの間隔に基づく既存の自由空間内にあり、それによって付加的な周方向シールを簡単に設けることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の他の詳細および効果は、特許請求の範囲と、図に示した実施の形態の次の説明から明らかになる。
【0009】
図に示したホース1,10,100,200または300は、多数のコイルからなっている。このコイルは例えば金属製の成形された帯状材料を螺旋状に巻回することによって多層状に作られている。個々の巻回層2,3は交互に繰り返され、ホースの全長にわたってフック止め部によって形状補完的に並べて互いに連結されている。
【0010】
図1に示し本発明の前提を成すホース1は簡単にフック止めされた連結部を有する巻回層2,3を備えている。成形された巻回層2,3はループ状の垂直な成形部5と、オーバーラップするかまたはかぶさる成形端区間7,9を備えている。これに対して本発明の前提を成す変形形態(図2)の場合には、各々の巻回層2,3において、成形端区間7,9の手前に、フック止め支持のためのループ状の垂直な成形部5a,5bがそれぞれ1個ずつ形成されている。更に、シールまたはシールコード13または13aまたは131bを配置するためのいろいろな構造が示してる。このシールまたはシールコードは存在する自由空間または作り出された自由空間内に変更可能に収納可能であるかまたは互いに組み合わせ可能である。
【0011】
本発明に係る図3のホース100の場合、巻回層2,3は外側にある二重帯部4を有する成形部と、それに接続する成形区間6内の同様にループ状の垂直な成形部5と、成形区間9を備えている。この成形区間6は端側がホース縦軸線8に対して平行に延びる被覆部7で終わっており、成形区間9はこの被覆部7に対して反対側で延びている。フック止めまたは連結または支持のために、成形部5から離れた成形区間9は、外側に位置する二重帯部4とホース内側の成形区間6との間の自由空間11内に挿入されている。この成形区間6には被覆部7がかぶさっている。この場合、個々の巻回層2,3の成形体はそれぞれ垂直な成形部5で支持される。
図4の巻回層2,3の成形の際、第1の二重帯部4aよりも低い平面内に、ループ状に水平に形成された他の二重帯部4bが、外側に位置する第1の二重帯部4aと反対向きに折り曲げられている。低い位置にある他の二重帯部4bは端部に成形区間17を備えている。この成形区間はそれぞれ外側の第1の二重帯部4aに外側からかぶさっている。留め金(アグラフェ)状のフック止めまたは連結のために、その都度低い位置にある内側の二重帯部4bがその都度外側にある第1の二重帯部と内側の成形区間6の間の自由空間11に挿入される。この成形区間6はここでも、フック止め部を支持するために垂直な成形部5を備えている。図4において、垂直な成形部5分の他の輪郭形状が別個に示してある。巻回層2,3の上記形状の場合に外側と内側に設けられた二重帯部4aまたは4bに基づいて、二枚の薄板状のホース200が形成される。このホースは更に、内側と外側に、シール作用をする被覆部7または17を備えている。
【0012】
図5に示した巻回層2,3の成形およびフック止めまたは支持は、図3の実施の形態のホース100と一致しているので、既に説明した記入参照符号がここでも採用されている。図3と異なり、被覆部7と反対側に延びる成形区間9が、ループ状隆起部12を形成している。この隆起部の中空室には、図2に示すように、付加系な周方向シール13が配置されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の前提を成すホースの第1態様の3個の巻回層の部分縦断面図である。
【図2】 付加的に示したシールを備えた、図1のホースの変形態様を示す図である。
【図3】 本発明に係るホースの実施の形態の巻回層の部分縦断面図である。
【図4】 他の成形部を備えた、ホースの2つの巻回層の部分縦断面図である。
【図5】 図1の成形部と比べてシール作用を付加的に高めるホースの2つの巻回層の部分縦断面図である。
【符号の説明】
1,10,100 ホース
2,3 巻回層
4,4a,4b 二重帯部
5,5a,5b 成形部
7,9 成形区間
8 ホース縦軸線
12 隆起部
13 シール
Claims (4)
- 巻回層のフック止め連結部が備えられ、ホース縦軸線に対してほぼ平行に折り曲げられた水平な成形区間が巻回層に形成されている、成形された帯状材料を螺旋状に多層に巻回することによって製作されたホースにして、両巻回層が、互いにオーバーラップする成形区間を備え、ホース縦軸線に対してほぼ垂直に向いたループ状の成形部が、少なくとも一方の巻回層の成形区間の手前に形成されているホースにおいて、
巻回層(2,3)がホース外側に、成形区間(7または9)と垂直な成形部(5aまたは5b)の前に配置された水平な二重帯部(4,4a)を備えていることを特徴とするホース。 - 垂直な成形部(5)の手前に、ループ状に水平に形成された他の二重帯部(4b)が設けられ、この二重帯部が、第1の二重帯部(4a)よりも低い平面内で反対方向に折り曲げられていることを特徴とする請求項1記載のホース。
- 垂直な成形部(5)とそれに接続する被覆部(7)と水平な二重帯部(4)を備えた巻回層(2,3)あるいは垂直な成形部(5)の手前に配置された外側に位置するループ状の二重帯部(4a)と第1の水平な二重帯部(4a)よりも低い平面内で反対方向に折り曲げられた他の二重帯部(4b)を備えた巻回層(2,3)が、ホース(1,10,100)の全長にわたって並べて設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のホース。
- 成形端区間(7または9)がループ状の隆起部(12)を備え、この隆起部(12)内にシール(13)が配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のホース。
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