JP3680197B2 - カ−ドキ−式錠の管理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はキ−カ−ドを用いてドア錠の施錠,解錠を行うようにしたカ−ドキ−式錠に関し、特に該錠のコ−ドカ−ドやキ−カ−ドの管理を容易に行えるようにしたカ−ドキ−式錠の管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マンション,アパ−ト等の共同住宅においては、扉のドア錠にシリンダ錠が設けられており、共同住宅は平均すると3年から4年で入居者の入れ替わりが発生するので、その都度シリンダ錠の交換を実施している。この際、実際には管理上の種々の問題により、予め共同住宅の棟ごとにシリンダ錠を2,3個余分に用意しておき、退居があった部屋のシリンダ錠と手持ちのシリンダ錠とを交換し、各棟内でロ−テ−ションするなどして運用していることの例が多い。
【0003】
具体的には、例えばマンションのエントランスではオ−トロック方式になっている場合が多く、この場合エントランス部分の錠は、各住戸の鍵で解錠できるよう逆マスタ−がかかっているので、入退居のたびにオ−トロック部分の逆マスタ−機構を変更するわけには行かない。そのため、棟内でシリンダ錠をロ−テ−ションする必要がでてくるが、そのような運用をした場合、従前の入居者がスペアキ−を作製して、退居後も所持していると、物理的にそのスペアキ−で入室することが可能になってしまう。このような安全性上の懸念は既存の鍵管理システムの運用上は回避することがむずかしい。
【0004】
上述の如き安全性の懸念に加えて、共同住宅の入居斡旋をする不動産業者にとっては、数百から数千におよぶ部屋ごとの鍵の保存と管理は大変な問題である。入居時の室内には入居希望者や他業者への鍵の貸し出しを行い、シリンダ錠が交換されたときは古い鍵を破棄し、新しいものにしなくてはならない。このような鍵の管理に要する労力は相当なものであり、賃貸住宅管理業者にとっては大きな問題となっている。
【0005】
上記のようにシリンダ錠を用いないで各種の機械的なカ−ドや磁気カ−ド等を使って操作するようにした錠も知られている。例えば、特公昭59−21417号公報には、孔を有するカ−ドキ−を用いて機械的に作動する錠装置が示されている。このカ−ドキ−式錠は、カ−ド錠本体内にコ−ドカ−ドをセットしておき、キ−カ−ドを該錠本体に差し込み、キ−カ−ドが上記コ−ドカ−ドに対応しているときその板厚を検知して鎖錠部材が移動しドア錠の掛金ボルトを開けられるように構成されている。
【0006】
上記機械的なカ−ドキ−式錠によれば、入退居があったときは、キ−カ−ドとコ−ドカ−ドの組み合せを交換することにより簡単にキ−を変更することができるが、公知のカ−ドキ−式錠はコ−ドカ−ドの交換を室内側から行うように構成されているので、最初に入居者が空室に入るときや不動産業者、賃貸住宅管理業者等がコ−ドカ−ドを室外側から変更したいような場合、例えば入居者が家賃滞納で不在のときにロックアウトを行いたいときや空室を管理するとき等に不便であった。
【0007】
また、公知の機械的なカ−ドキ−式錠は、キ−カ−ドを差し込んだだけではドア錠が施錠されず、正しいキ−カ−ドを差し込んだ状態で該ドア錠のハンドルを回転して掛金ボルトをロックする操作が必要であったため、入居者が不注意でハンドル操作を忘れると施錠されないことがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の解決課題は、主として共同住宅等において、入居者にとっての安全性を高め、不動産業者、賃貸住宅管理業者等が大きな労力を要していた従来の鍵管理システムの煩雑さをなくし、鍵管理を省力化し、合理化できるようにしたカ−ドキ−式錠の管理システムを提供することである。
また、従来のようにハンドル操作をしなくてもキ−カ−ドだけで施錠を確実にできるようにしたカ−ドキ−式錠の管理システムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、カ−ド錠本体内にセットされるコ−ドカ−ドと該錠本体に差し込まれるキ−カ−ドにより施錠,解錠を操作するようにしたカ−ドキ−式錠を共同住宅等に使用し、上記カ−ド錠本体を扉の室外側に設け、上記コ−ドカ−ドを錠本体にセットするための挿入口を開閉蓋で閉鎖し、上記カ−ド錠本体に上記コ−ドカ−ドに対応するキ−カ−ドが差し込まれたとき、上記開閉蓋を開放可能とし、室外側から上記コ−ドカ−ドを交換可能としたことを特徴とするカ−ドキ−式錠の管理システムが提供され、上記課題が解決される。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1には、本発明のカ−ドキ−式錠の管理システムを適用した一実施例の部屋の扉の斜視図が示されている。図において、扉(1)には、公知のドア錠とほぼ同様のドア錠(2)が取付けられており、通常はハンドル(3)を操作してラッチ(4)を出没させて扉の開閉を行い、室内側に設けたサムタ−ン(5)を90°回転させることによりデッドボルト(6)を突出若しくは没入させて扉の施錠,解錠を行うようになっている。
【0011】
従来の錠では、上記サムタ−ン(5)に対向する室外側にシリンダ錠(図示略)が設けられているが、本発明では室外側に取付けたケ−ス(7)内に機械的なカ−ドキ−式錠が設けられており、該ケ−ス(7)の上部にはキ−カ−ド(8)を差し込むための差込口(9)が形成され、後記するようにコ−ドカ−ド(10)をセットする際に開放する開閉蓋(11)が開閉可能に枢軸(12)(図3)で取付けられている。なお、該差込口(9)の内側には、図2,図4に示すように、ばね(13)で付勢されたシャッタ−(14)を設けてあり、該シャッタ−(14)の斜面(15)にカ−ドを当て側方に押し寄せてキ−カ−ドを下向きに差し込むようにしてある。
【0012】
上記カ−ドキ−式錠は、種々に構成することができるが、図に示す実施例では図2,図3に示すようにコ−ドカ−ド(10)をセットするカ−ド錠本体(16)と、該錠本体(16)に対して図において下方に移動可能に組み込まれた鎖錠部材(17)を有し、該鎖錠部材(17)は上記コ−ドカ−ド(10)に対応するキ−カ−ド(8)を錠本体(16)に差し込んで下方に押すことにより解錠されて下方位置に移動し、該キ−カ−ド(8)を上方に引き出すときに上方位置に復帰し、カ−ドを抜き取ることにより施錠するよう構成されている。これらの機械的に作動する錠機構の詳細は、例えば上記特公昭54−21417号公報等に記載されているように公知であり、上記各カ−ドに形成した孔により板厚を検知して施錠若しくは解錠する。そして、上記カ−ド錠本体(16)の下方に開口する挿入口(18)からは、上記コ−ドカ−ド(10)が差し込まれるが、挿入口の外周は上記ケ−ス(7)、特に開閉蓋(11)によって閉鎖されているので、通常は上記コ−ドカ−ド(10)を抜き取ったり、交換したりすることはできない。
【0013】
上記ケ−ス(7)内には図2,図4に示す如きセットプレ−ト(19)が固着されており、上記錠本体(16)は背面に形成した脚片(20),(20)を上記セットプレ−ト(19)の受孔(21),(21)に嵌入し、かつ本体案内溝(22),(22)を通してフランジ付スライドガイド(23)を上記脚片(20),(20)の下方に突設した突片(24),(24)にねじ着することにより、図において上方の停止位置と下方の作動位置の間で移動可能に設けられ、停止位置に対向して上記セットプレ−ト(19)にはストッパ(25)が形成されている。
【0014】
上述したように、上記錠本体(16)にコ−ドカ−ド(10)に対応するキ−カ−ド(8)が差し込まれたとき、該錠本体(16)内から図において下方に移動する鎖錠部材(17)には、ドライブプレ−ト(26)(図3)が取り付けられている。該ドライブプレ−ト(26)は、上方に延出する上片(27)にカム溝(28)を有し、下方に延出する下片(29)に係合溝(30)が形成されており、該ドライブプレ−ト(26)を上記鎖錠部材(17)にねじ(31)で取り付ける部位には、後記するスライドプレ−ト(32)を連結するためのドライブピン(33),(33)が設けられ、該ドライブピン(33),(33)は上記セットプレ−ト(19)のドライブピン案内溝(34),(34)に挿通している。なお、該ドライブピン案内溝(34)の一方の下方には、後記するセットプラグ(35)の頭部(36)を受入れるための受孔(37)を形成してある。
【0015】
上記セットプレ−ト(19)に、図において横方向に形成したスライド溝(38),(39)には、係合突起(40)及び案内突起(41)を摺動自在に嵌合して横方向に移動するようロックスライダ−(42)が取付けられている(図4,図5)。該ロックスライダ−(42)は、上記鎖錠部材(17)が上方位置にあるとき上記ドライブプレ−ト(26)のカム溝(28)に係合するピン(43)を一端に有し、他端には上記錠本体(16)の突片(24)の一方に係合するかんぬき部(44)を有しており、該かんぬき部(44)が上記突片(24)に係合する方向に、上記セットプレ−ト(19)に取付けたばね(45)で付勢されている。そして、上記鎖錠部材(17)が下方位置に移動するときカム溝(28)からピン(43)が外れ、上片(27)の側縁でピン(43)を横方向に押圧して上記ロックスライダ−(42)を移動し、上記かんぬき部(44)と上記突片(24)の係合が外れ、上記鎖錠部材(17)が上方位置に移動するとき、上記ピン(43)がカム溝(28)に入り込んでロックスライダ−(42)が復帰し、上記かんぬき部(44)が上記突片(24)に係合する。なお、上記ロックスライダ−(42)の上記係合突起(40)には、セットプレ−ト(19)に形成した横溝(46)を挿通して該セットプレ−ト(19)の一側面側から他側面側に突出させた後記するシリンダカム(47)の作用端(48)が対向している。
【0016】
上記開閉蓋(11)には、ケ−ス(7)の内側に突出する小径部(49)の先端に頭部(36)を有し外面に形成した溝(50)にコイン(図示略)等を差し込んで回転させることができるセットプラグ(35)が設けられている。該セットプラグ(35)の小径部(49)と上記頭部(36)の幅は、上記ドライブプレ−ト(26)の係合溝(30)の溝幅より小さくかつ該頭部(36)の長さは溝幅より大きく形成され、上記係合溝(30)に沿う方向に頭部(36)を回転させて該頭部(36)を係合溝(30)から抜き出せるようにしてある。従って上記錠本体(16)が停止位置にあるとき、上記ドライブプレ−ト(26)は上方に位置していてその係合溝(30)の下端(51)に上記頭部(36)が対応しているので、該セットプラグ(35)を回転しても頭部(36)の端縁(52)がドライブプレ−ト(26)に当って該頭部(36)を係合溝(30)から抜き出すことはできない(図6(A))。
【0017】
上記錠本体(16)が作動位置にあるとき、上記ドライブプレ−ト(26)は下方に移動してその係合溝(30)の上端(53)と上記頭部(36)の間には、該頭部(36)を係合溝(30)から抜き出すことができる間隔が設けられているので、上記セットプラグ(35)を回転して上記頭部(36)をドライブプレ−ト(26)から外すことができる(図6(B),(C))。
【0018】
上記開閉蓋(11)には、管理者用キ−によって操作されるシリンダ錠(54)が設けられている。該シリンダ錠(54)の内筒に連結する回転軸(55)(図3)は、先端が異型断面に形成され、上記開閉蓋(11)が閉鎖されているとき、該先端が上記シリンダカム(47)の受孔(56)に回り止め状態で係合し、該シリンダカム(47)を管理者用キ−(図示略)により回転できるよう構成され、開閉蓋(11)を開放するときは上記先端が上記受孔(56)から抜け出すよう構成されている。この回転により、上記シリンダカム(47)の作用端(48)を上記ロックスライダ−(42)の係合突起(40)に当てて該ロックスライダ−(42)を移動させることが可能である。このとき、該ロックスライダ−(42)のピン(43)が上記ドライブプレ−ト(26)のカム溝(28)から外れると共にかんぬき部(44)が突片(24)から外れるので、上記錠本体(16)を停止位置から作動位置へ移動させることが可能である。
【0019】
上記セットプレ−ト(19)に沿って、図において上下方向に移動するようスライドプレ−ト(32)が設けられている。該スライドプレ−ト(32)は、バ−リング加工によって突出させた突起(57)を上記ドライブピン(33)に嵌合させることにより上記ドライブプレ−ト(26)に連結され、該ドライブプレ−トの移動に伴って移動する。この際、該スライドプレ−ト(32)の上部フランジ(58)及び下部フランジ(59)から側方に突出させた突片(60)・・・を上記セットプレ−ト(19)に形成したスライドプレ−ト案内溝(61)・・・に摺動可能に係合して上下動を案内し、またセットプレ−ト(19)の支持片(62)に起立させたガイド棒(63)の周囲にばね(64)を介装し、該ばね(64)を上記スライドプレ−ト(32)の上部フランジ(58)に当接させることにより該スライドプレ−ト(32)を、図において上方に付勢している。
【0020】
上記セットプレ−ト(19)の取付孔(65)に回転自在に嵌着したドライブカム(66)は、軸対称に対向する2本のドライブ軸(67),(68)を有し、該ドライブ軸(67),(68)は上記スライドプレ−ト(32)に形成した長溝(69),(70)を挿通して扉方向に延びている。図7に示すように、上記スライドプレ−ト(32)には、上記ドライブ軸(67),(68)に対向して揺動回転な振子片(71)が枢着(72)され、静止状態において該振子片(71)の下縁(73)が上記ドライブ軸(67),(68)に正対する位置に復帰するよう上記枢着部(72)に巻回したばね(74)が振子片(71)の爪(75),(76)とスライドプレ−ト(32)の掛止孔(77)間に設けられている。
【0021】
上記スライドプレ−ト(32)が停止位置にある状態(図7(A))から、作動位置へ向って下方へ移動すると、上記振子片(71)の下縁(73)は、上方に位置しているドライブ軸(67)に当り、該ドライブ軸(67)を押し下げながら降下すると共に該ドライブ軸(67)方向に揺動する。その結果、上記ドライブカム(66)は上記ドライブ軸(67)が下がる矢印(A)方向に回転し、この回転により他方のドライブ軸(68)は上記振子片(71)に当ることなく上方に移動する(図7(B))。最下端まで移動したスライドプレ−ト(32)が上方の停止位置へ復帰すると他方のドライブ軸(68)が上方に位置する状態となる(図7(C))。したがって、次にスライドプレ−ト(32)が上方の停止位置から下方の作動位置に移動すると、上記ドライブカム(66)は、上記矢印(A)と逆方向に回転する。このように、上記ドライブカム(66)は、上記スライドプレ−ト(32)が上下動するごとに90度づつ右回転,左回転する。
【0022】
上記セットプレ−ト(19)のスクリュ−ガイド(78)にねじ着したバックプレ−ト(79)の透孔(80)の外側にはアタッチメント(81)をねじ(82)により取り付けてあり、該アタッチメント(81)内にはシリンダジョイント(83)が回転自在に嵌着されている。該シリンダジョイント(83)には、一端側に上記ドライブカム(66)のドライブ軸(67),(68)が係合する受溝(84),(85)が設けられ、他端側には扉(1)に設けたドア錠(2)のサムタ−ン(5)の回転軸(86)に連動する受部材(87)に回り止め状態で係合するよう連結軸(88)が設けられている。これにより、上記ドライブカム(66)が右回転,左回転すると、上記シリンダジョイント(83)を介してサムタ−ン(5)を操作した場合と同様に上記ドア錠(2)のデッドボルト(6)を突出させ若しくは没入させることができる。なお、上記アタッチメント(81)は、扉(1)の室内側から挿入した取付ねじ(89)により扉(1)及びドア錠(2)に取り付けられる。
【0023】
使用に際し、上記カ−ド錠本体(16)にはコ−ドカ−ド(10)がセットされ、開閉蓋(11)は閉鎖される。そして、上記ケ−ス(7)の差込口(9)から上記コ−ドカ−ド(10)に対応するキ−カ−ド(8)が差し込まれたとき、該カ−ドに押されて上記鎖錠部材(17)は上方位置から下方位置に移動する。
【0024】
この結果、上記ドライブプレ−ト(26)のカム溝(28)からピン(43)が外れ、該ピン(43)は該ドライブプレ−ト(26)の上片(27)の側縁により側方に押され、これにより上記ロックスライダ−(42)が横方向に移動し、かんぬき部(44)が突片(24)から外れる。ここで、さらに上記キ−カ−ド(8)を押し下げると、上記カ−ド錠本体(16)はセットプレ−ト(19)に沿って停止位置から作動位置に下方に移動する。したがって、上記ドライブプレ−ト(26)が図6(B)に示す位置になり、上述したようにセットプラグ(35)を回転して上記開閉蓋(11)を開放し、コ−ドカ−ドを交換することができる。また、上記ロックスライダ−(42)は、管理者用キ−により上記シリンダ錠を介してシリンダカム(47)を回転することによっても移動させることができる。
【0025】
一方、上記カ−ド錠本体(16)が作動位置に降下することにより、上記スライドプレ−ト(32),振子片(71),ドライブカム(66)のドライブ軸(67)若しくはドライブ軸(68),シリンダジョイント(83)を介して上記ドア錠(2)の受部材(87)が回転されるので、サムタ−ン(5)を回転したときと同様に、ドア錠(2)のデッドボルト(6)は突出して施錠され、若しくは没入して解錠される。
【0026】
上記キ−カ−ド(8)をカ−ド錠本体(16)から引き抜くと、上記カ−ド錠本体(16)は停止位置に引き上げられ、鎖錠部材(17)も上方位置に移動し、上記ドライブプレ−ト(26)のカム溝(28)にピン(43)が入り込み、かんぬき部(44)は錠本体(16)の突片(24)に係合する。再びキ−カ−ド(8)を上記カ−ド錠本体(16)に差し込むと、上記ドライブカム(66)は逆方向に回転し、上記ドア錠(2)のデッドボルト(6)は没入して解錠され、若しくは突出して施錠される。
【0027】
上記構成により、下記するようにカ−ドキ−を管理することができる。先ず、空室期間は各室共通の空室管理用のコ−ドカ−ドをカ−ド錠本体にセットしておき、不動産業者等が入居希望者を案内するときには、コ−ドカ−ドに対応する空室管理用キ−カ−ドで入室する。管理者は、このような空室管理用のコ−ドカ−ドとキ−カ−ドのセットを予め多数複製して用意しておけばよい。
【0028】
入居契約をした場合、不動産業者等の管理者は入居者に新しいキ−カ−ドとコ−ドカ−ドのセット及び上記空室管理用キ−カ−ドを渡す。入居者は、空室管理用キ−カ−ドを差込口(9)からカ−ド錠本体に差し込み、下向きに押し込んだ後、上記開閉蓋(11)の、図において右側に表われているセットプラグ(35)を右に90度回転させて、開閉蓋を開き、上記空室管理用キ−カ−ドを抜き取る。そして、上記カ−ド錠本体から空室管理用のコ−ドカ−ドを抜き取り、新しいコ−ドカ−ドを挿入し、新しいコ−ドカ−ドに対応するキ−カ−ドをカ−ド錠本体に差し込み、下向きに押し込んだ後、上記開閉蓋を閉めて上記セットプラグを左に90度回転させ、上記キ−カ−ドを抜き取り、コ−ドカ−ドを交換する。その後、入居者は上記キ−カ−ドを上記差込口に差し込んで下向きに押し込むことによりデッドボルトの施錠,解錠をする。
【0029】
賃貸住宅管理業者等の管理者が入居者の家賃滞納等の理由で部屋をロックアウトしたいときは、管理者用キ−を用いて、上記コ−ドカ−ドを別のカ−ドに交換する。この交換は、上記開閉蓋の、図において左側に表われているシリンダ錠(54)に管理者用キ−を挿入し、シリンダカムを回転させた状態で差込口から上記カ−ド錠本体に適宜のカ−ド(どのようなカ−ドでも構わない)を差し込んで下向きに押し下げる。そして、開閉蓋のセットプラグを右に回転して該開閉蓋を開き、上記適宜のカ−ドを抜き取り後、カ−ド錠本体にセットされていた入居者のコ−ドカ−ドを抜き取り、別のコ−ドカ−ド、例えば管理用コ−ドカ−ドを差し込み、該管理用コ−ドカ−ドに対応する管理用キ−カ−ドを差込口から差し込んで下向きに押し込み、上記開閉蓋を閉めてセットプラグを左に回転し、管理者用キ−と管理用キ−カ−ドを抜き取ればよい。
【0030】
入居者がキ−カ−ドの一部を破損等して新しいキ−カ−ドに交換したいときは、管理者は新しいキ−カ−ドとコ−ドカ−ドのセットを渡し、入居者が上述と同じような手順で新しいコ−ドカ−ドに交換し、対応する新しいキ−カ−ドを使用する。
【0031】
入居者がキ−カ−ドを紛失したり、完全に破損等して入室できないときは、管理者は管理者用キ−を使って、開閉蓋を解放し、上述の如き手順で新しいコ−ドカ−ドに交換し、入居者は対応する新しいキ−カ−ドを使用する。
【0032】
退居時には、立会いの際に賃貸住宅管理業者等は、コ−ドカ−ドを空室管理用コ−ドカ−ドに交換する。
【0033】
リフォ−ム等の業者は、予め賃貸住宅管理業者等の管理者が渡した空室管理用キ−カ−ドで入室する。
【0034】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成され、室外側からコ−ドカ−ドを交換可能としたから、キ−カ−ドの紛失時や緊急時の解錠のために戸別に鍵を保管する必要がなく、不動産業者や賃貸住宅管理業者等の管理者はキ−カ−ドとコ−ドカ−ドのセットをストックとして保有しておくだけでよく、管理が非常に簡単になり、また退居や入居者の鍵紛失等の際にシリンダ錠の購入や交換が不要になり、コ−ドカ−ドの交換も容易であり、入居者の家賃滞納時などのロックアウトを適切に行うことができ、電池等を用いないから電池交換等のメンテナンスが不要であり、空室中の住戸に共通の空室管理用コ−ドカ−ドをセットしておくことにより、リフォ−ム業者等もその都度管理者のところへ鍵を受け取りに行く必要もなく、その上従来のドア錠のシリンダ錠部分に取り付けできるから、既存のドアにも大きな切り欠きを設けずに取付可能であり、現在すでに管理している賃貸住宅にもこのシステムを適用でき、既存の賃貸住宅の鍵管理の手間も省力化することができる。また、特別な道具を使わずに容易にコ−ドカ−ドを交換できるから、コ−ドカ−ド交換前の古いコ−ドカ−ドを無効にし、従前の入居者や交換前の鍵を不法に入手した第三者が入室するのを防ぐことができ、入居者自らコ−ドカ−ドを交換可能とすることで、鍵の安全性に対する心理的な不安も解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、管理システムを適用したカ−ドキ−式錠を用いた扉の斜視図。
【図2】断面図。
【図3】カ−ド錠本体,開閉蓋等の斜視図。
【図4】セットプレ−ト,スライドプレ−ト,バックプレ−ト等の斜視図。
【図5】ロックスライダ−を示し、(A)はドライブプレ−トとの関係、(B)はシリンダカムとの関係を示す斜視図。
【図6】ドライブプレ−トとセットプラグの頭部の関係を示し、(A)はドライブプレ−トが上方位置にあるとき、(B),(C)はドライブプレ−トが下方位置にあるときの各説明図。
【図7】スライドプレ−トの振子片とドライブカムの関係を示し、(A),(C)はスライドプレ−トが停止位置にあるとき、(B)はスライドプレ−トが作動位置に移動するときの各説明図。
【符号の説明】
1 扉 2 ドア錠 5 サムタ−ン 6 デッドボルト 7 ケ−ス 8 キ−カ−ド 9 差込口 10 コ−ドカ−ド 11 開閉蓋
16 カ−ド錠本体 17 鎖錠部材 18 挿入口 19 セットプレ−ト
24 突片 26 ドライブプレ−ト 32 スライドプレ−ト 35 セットプラグ 42 ロックスライダ− 44 かんぬき部 47 シリンダカム 54シリンダ錠 66 ドライブカム 71 振子片 79 バックプレ−ト
81 アタッチメント 83 シリンダジョイント
Claims (3)
- 扉の室外側に設けられ、錠本体にセットされるコ−ドカ−ドと該錠本体に差し込まれるキ−カ−ドにより施錠、解錠されるカ−ドキ−式錠であって、上記コ−ドカ−ドをセットするための挿入口を開閉する開閉蓋を有し、上記コ−ドカ−ドに対応するキ−カ−ドが差し込まれたとき該開閉蓋を開閉できるようにしたカ−ドキ−式錠と、空室期間中上記カ−ドキ−式錠にセットされる空室管理用コ−ドカ−ド及び該空室管理用コ−ドカ−ドに対応するキ−カ−ドと、入居時に上記空室管理用コ−ドカ−ドと交換して上記カ−ドキ−式錠にセットされる入居者用コ−ドカ−ド及び該入居者用コ−ドカ−ドに対応するキ−カ−ドを具備するカ−ドキ−式錠の管理システム。
- 上記カ−ド錠本体は移動可能であり、該錠本体の移動により上記扉に設けたドア錠のデッドボルトは施錠若しくは解錠位置に移動することを特徴とする請求項1に記載のカ−ドキ−式錠の管理システム。
- 上記開閉蓋を、管理者用キ−によっても開放可能とした請求項1または2に記載のカ−ドキ−式錠の管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP13739898A JP3680197B2 (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | カ−ドキ−式錠の管理システム |
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JP13739898A JP3680197B2 (ja) | 1998-05-06 | 1998-05-06 | カ−ドキ−式錠の管理システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11315656A JPH11315656A (ja) | 1999-11-16 |
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1998
- 1998-05-06 JP JP13739898A patent/JP3680197B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH11315656A (ja) | 1999-11-16 |
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