JP3679905B2 - 蒸気タービンノズル室 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蒸気タービンのノズル室の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2ないし図5に基づいて従来のこの種装置について説明する。なお、図2はごく一般的な蒸気タービンノズル室の部分断面形状を示し、図3は同蒸気タービンノズル室の要部を模式的に示し、図4は前記図3におけるノズル室の流入蒸気量と圧力の関係を示し、図5は図3に対応する他の蒸気タービンノズル室の部分断面形状を示している。
【0003】
部分負荷における効率の向上のために、ノズル締め切り調速を行う蒸気タービンにおいては、複数の蒸気加減弁とそれに対応する調速段ノズル室が設けられている。そして、ノズル室は全円周360°を蒸気加減弁の弁数で割った角度毎に仕切られている。
【0004】
一般に、この複数の蒸気加減弁の中のいくつかのものと、同いくつかの蒸気加減弁のそれぞれに対応するノズル室を作動させることにより定格負荷がとれる様に計画されているが、夏期において復水器真空度が低くなる場合とか、また、運転条件の変化で一時的にオーバロードをとる必要がある場合のために、オーバロード弁とそれに対応するノズル室が設けられている。
【0005】
たとえば、蒸気加減弁の弁数が4個の場合、このうちの3個のもので定格負荷をとり、残りの1個のものがオーバロード弁となる様にそれぞれ役割が分かれて定められている。
【0006】
この例を図2に示すと、第1蒸気加減弁11、第2蒸気加減弁12、第3蒸気加減弁13及び第4蒸気加減弁14のうち、第1〜第3蒸気加減弁11〜13の3個を定格負荷に対応するものとし、残りの1個である第4蒸気加減弁14をオーバロードに対応するいわゆるオーバロード弁として割り振っている。
【0007】
従って、これら各弁に対応して、第1蒸気加減弁対応ノズル室15、第2蒸気加減弁対応ノズル室16及び第3蒸気加減弁対応ノズル室17の3個のノズル室は、全円周360°のうちの3/4である270°の範囲を占め、オーバロード弁に相当する残りの1個の弁に対応した第4蒸気加減弁対応ノズル室18が、残りの90°の範囲に割り振られるのが通常の配置であり、かつ車室構造等を含めた全体配置上これが好適である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記した蒸気タービンにおいては、調速段の効率を向上するために定格負荷における調速段出口圧力を高く設計することが多くなっている。
【0009】
図3に蒸気タービンノズル室を概略的に示し、また図4にノズル室の流入蒸気量と圧力の関係を示したが、ここで主蒸気止弁21の前方圧力P1 、蒸気加減弁22を経てノズル室23に至った蒸気Rの圧力をP2 、調速段動翼24の出口圧力をP3 とすると、主蒸気止弁21の前方圧力P1 から主蒸気止弁21と蒸気加減弁22の圧損を差し引いたノズル室圧力P2 と、調速段出口圧力P3 との差圧ΔP0 が小さくなるため(前記第1〜第3蒸気加減弁による定格点の蒸気量GR は、前記ΔP0 と同様に求めたΔPR とくらべ、ΔP0 ≪ΔPR の関係である)、オーバロード弁とそれに対応するノズル室を流れる蒸気量は、余り多くならない。
【0010】
このため、オーバロード弁の流量を確保するには、それに対応するノズル室、すなわち図2に示す第4蒸気加減弁対応ノズル室18の面積を増やす必要が出てくる。
【0011】
このことから、たとえば図5に示すように、定格負荷を受け持つ3個の弁、すなわち、第1蒸気加減弁11、第2蒸気加減弁12および第3蒸気加減弁13に対応する3個のノズル室、すなわち、第1蒸気加減弁対応ノズル室15、第2蒸気加減弁対応ノズル室16および第3蒸気加減弁対応ノズル室17の配置範囲を240°とし、オーバロード弁に相当する第4蒸気加減弁14に対応する第4蒸気加減弁対応ノズル室18の配置を120°の範囲に亘って拡張するようにしたものが提案されている。
【0012】
しかしながら、タービン車室は上車室1とこれに対応する下車室とに分かれているので、上車室1に2個の弁、下車室に2個の弁というように等分に区分配置されることが構造上望ましいこと等からすると、前記図5の配置は空間的にアンバランスであり、第4蒸気加減弁対応ノズル室18の拡張範囲には自ずと限度がある。
【0013】
本発明はこのような状況に鑑みてなされ、上車室、下車室間の相互バランスを保った上でオーバロード弁に対応するノズル室の面積を拡張し得るようにしたものを提供することを課題とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記した課題を解決すべくなされたもので、定格負荷に対応するノズル室とオーバロードに対応するノズル室に区分し、上記定格負荷に対応するノズル室のノズルは原型のものとし、上記オーバロードに対応するノズル室のノズルのゲージングを原型のものより大きくすることにより、上記オーバロードに対応するノズル室をコンパクトに構成した蒸気タービンノズル室を提供するものである。
【0015】
すなわち、定格負荷に対応するノズル室においてはノズルは原型のままであるが、オーバロードに対応するノズル室においては、ノズルを構成する各ベーンの配列で決まるノズルピッチに対するノズル喉幅の比に相当するノズルのゲージングを大きくすることにより、ノズル室を配置するエリアを広げずにノズル面積を広げ、全体としてコンパクトな形状を保ったままオーバロード弁の必要とする流量を確保するようにしたものを得るようにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図1に基づいて説明する。なお、上下に分割可能な外車室と内車室、およびその中央部に形成されるノズル室、そしてこのノズル室は定格負荷に対応するものとオーバロードに対応するものとに区分されるようにした全体的な基本構造は、前記従来のものと同一であるので、同基本構造については前記従来のものについての説明を援用し、重複する説明は省略する。
【0017】
そしてこの図1においては、これを(a)と(b)とに分け、(a)には本実施の形態における主要点の構成であるオーバロード弁対応のノズル室におけるノズルの配列構成を示し、同(a)の特徴をビジュアルに、かつ、容易に理解できるように、(b)には原型のノズル配置を対比して示した。
【0018】
すなわち、図(b)に示す原型のものにおいて、ノズルピッチtに対する喉幅δb の比であるゲージングλb は、λb =δb /tで表現される。
同図(b)のものは、原型であることよりして、喉幅δb は通常の値であり、従ってゲージングλb は通常の値となる。
【0019】
これに対して図(a)に示す本実施の形態のものは、ノズルピッチtを原型と同じくし、かつ、ノズルの喉幅δa を通常の値より大きくし、δa >δb としているので、ゲージング、λa =δa /tは、原型のものにおけるそれより大きく構成されている。
【0020】
すなわち、本実施の形態によれば、オーバロード弁に対応するノズル室の蒸気通路面積が大きいので、例えノズル室の配置が通常通りであってもオーバロード時のタービン流入蒸気量が十分に確保できるものである。
【0021】
このため、オーバロード弁に対応のノズル室、すなわち第4蒸気加減弁対応ノズル室18は、従来のものと同様に全周の1/4に当たる90°の範囲に割り振られれば良く、その結果コンパクトで無理のないノズル室の配置・配列で所望のオーバロード容量が得られ、蒸気タービンの信頼性、経済性が一段と向上するものである。
【0022】
以上、本発明を図示の実施の形態について説明したが、本発明はかかる実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもない。
【0023】
【発明の効果】
以上本発明によれば、蒸気タービンノズル室において、定格負荷に対応するノズル室とオーバロードに対応するノズル室に区分し、上記定格負荷に対応するノズル室のノズルは原型のものとし、上記オーバロードに対応するノズル室のノズルのゲージングを原型のものより大きくすることにより、上記オーバロードに対応するノズル室をコンパクトに構成し、この様に定格負荷に対応するノズル室においてはノズルは原型のままであるが、オーバロードに対応するノズル室においては、ノズルを構成する各ベーンの配列で決まるノズルピッチに対するノズル喉幅の比に相当するノズルのゲージングを大きくすることにより、ノズル室を配置するエリアを広げずにノズル面積を広げ、全体としてコンパクトな形状を保ったままオーバロード弁の必要とする流量を確保し得るようにしたので、このコンパクトにして無理のないノズル室の配置で所望のオーバロード容量を得ることができ、以て蒸気タービンの信頼性および経済性を大幅に向上することができたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係るオーバロード弁対応のノズル室におけるノズルの配列構成を原型のノズル配置と対比して示し、(a)は本実施の形態、(b)は原型の説明図である。(a)には本実施の形態における主要点の構成であるオーバロード弁対応のノズル室におけるノズルの配列構成を示し、同(a)の特徴をビジュアルに、かつ、容易に理解できるように、(b)には原型のノズル配置を対比して示した横置型熱交換器の要部をボイラ正面から示す断面図である。
【図2】従来の一般的な蒸気タービンノズル室の部分断面形状を示す説明図である。
【図3】従来の蒸気タービンノズル室の要部を模式的に示す説明図である。
【図4】前記図3におけるノズル室の流入蒸気量と圧力の関係を示す説明図である。
【図5】従来の他の蒸気タービンノズル室の部分断面形状を示す説明図である。
【符号の説明】
1 外車室
2 内車室
3 ノズル室
11 第1蒸気加減弁
12 第2蒸気加減弁
13 第3蒸気加減弁
14 第4蒸気加減弁
15 第1蒸気加減弁対応ノズル室
16 第2蒸気加減弁対応ノズル室
17 第3蒸気加減弁対応ノズル室
18 第4蒸気加減弁対応ノズル室
21 主蒸気止弁
22 蒸気加減弁
23 ノズル室
1 主蒸気止弁前圧力
2 ノズル室圧力
3 調速段出口圧力
δa 、δb ノズル喉幅
t ノズルピッチ
λa 、λb ノズルゲージング

Claims (1)

  1. 定格負荷に対応するノズル室とオーバロードに対応するノズル室に区分し、上記定格負荷に対応するノズル室のノズルは原型のものとし、上記オーバロードに対応するノズル室のノズルのゲージングを原型のものより大きくすることにより、上記オーバロードに対応するノズル室をコンパクトに構成したことを特徴とする蒸気タービンノズル室。
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