JP3679860B2 - ラジアルタービン - Google Patents

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亮二 内海
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転軸の方向と直交する方向から流入し、回転軸の軸方向に流出する作動ガスで、羽根車に動力を発生させるようにした、過給機、エキスパンジョンタービン等に適用されるラジアルタービンに関する。
【0002】
【従来の技術】
翼を放射状に設けた回転軸と直交する方向から、渦巻状の流路を設けた羽根無ノズル、又は円形に配列した翼列を設けた羽根付ノズル(以下羽根無ノズルと羽根付ノズルを併せて単にノズルという)に、圧力、温度等の高い高エネルギの作動ガスを導入し、上流の外径側から下流の内径側へ向う、順次半径内向きになる高速の旋回流を発生させ、羽根車の回転方向に向う旋回流を翼内に流入させて、動力を発生させるようにしたラジアルタービンとして、図4に示すものが、従来から使用されている。
【0003】
このような、従来のラジアルタービンでは、渦巻状に形成された流路である、スクロール207の最外周に流入させた作動ガスを、スクロール207内で、半径内向き方向の成分を持つ旋回流れに変向し、スクロール207の内周側から、羽根車200を構成する回転軸208の外周に放射状に設けられ、前縁が回転軸208の方向と平行に配置された、複数の翼206内に導入し、翼206内を流れる間に、作動ガスのもつエネルギを回収して、回転軸208から外部に取り出すと共に、半径内向き方向に流れ込んできた流れを、旋回流のほとんどない、回転軸208の方向に流れる軸流に転向させて、回転軸208と直交して配置された後縁から流出させるようにしている。
【0004】
このため、作動ガスが翼206に流入する羽根車200入口上流側、すなわちスクロール207の最内周には、回転軸208の方向と直交し、対向して配設された、円環状の2枚の板203、204が設けられ、半径内向き方向に旋回する作動ガスを噴出させる流路が形成されるとともに、羽根車200出口下流側には、旋回流のほとんどない軸流を流出させるための円管209からなる流路が、回転軸208と平行に形成されている。
【0005】
このように、ラジアルタービンでは、回転軸208を含む面内で、羽根車200に流入する半径内向きの流れの作動ガスを90°転向して、軸流として羽根車200から流出させるようにしているため、反動度が大きくなり、小型のものでも比較的効率の高いものにでき、また、構造が簡単なため、軽量、低コストにできるとともに、構造上から高い周速にでき、1段当りの圧力比を比較的高くできる等の利点を持つものにできる。
【0006】
しかしながら、従来のラジアルタービンでは、内部に導入する作動ガスの流量を増加するために、翼206の高さを高くしてゆくと、円管209と平板203の間に形成されるケーシング内面と近接して作動する翼206の外縁、すなわち、シュラウド面201の曲率半径205が小さくなることによる不具合が発生する。
【0007】
すなわち、2枚の平板203、204の間から羽根車200内に流れ込み、翼206のシュラウド面201に沿う翼負圧面の流れは、図2に示すように羽根車200入口から次第に増速し、羽根車200出口寄りで最高値210に達し、さらに、そこから羽根車200出口に向けて次第に減速するが、前述のように、シュラウド面201の曲率半径205が小さくなると、この翼面流速の最高値210が大きくなり、この曲面に沿う増速の比率が増加するとともに、流速の最高値210に到達した翼負圧面に引続く翼負圧面での減速量211が大きくなり、減速比率が低下することとなる。
【0008】
この減速比率の低下は、シュラウド面201に沿って流れる作動ガスの翼負圧面からの剥離を引き起すこととなり、その結果流れの損失が増加し、タービン効率が低下する不具合が発生する。
【0009】
従来、この不具合の解決のため、回転軸の方向から傾斜させた方向から作動ガスを導入し、作動ガスの方向と直交する方向に前縁を配置した羽根車内に流入させ、エネルギを回収した後、回転軸の方向と平行に流れる軸流にして排出するようにした、斜流タービンが開発され、小流量のラジアルタービンと大流量の軸流タービンの中間領域で高効率を達成しつつある。
【0010】
しかしながら、このような斜流タービンは、前述したように翼の前縁が回転軸に対して平行に配置されてなく、傾斜して設けられているため、作動ガスが翼に流入する位置によって反動度が異なり、反動度が高く、小形でも比較的効率が高くできるというラジアルタービンび特徴が損なわれる欠点がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した従来のラジアルタービンの不具合を解消し、若しくは、従来のラジアルタービンの不具合を解消するため開発された斜流タービンの不具合を解消するため、翼の前縁を回転軸に対して傾斜させることなく平行にして、しかも、シュラウド面に沿う翼負圧面の流れの剥離を起すことなく、作動ガスの流量を大きくできる、反動度が高く、小型で効率の良い等の、固有の利点をそのまま具えるラジアルタービンの提供を課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明のラジアルタービンは、次の手段とした。
旋回流にされた作動ガスが流入する、羽根車を形成する翼の内縁、すなわちハブ面、および翼の外縁、すなわちシュラウド面の、半径が一定に維持された前縁における、接線方向が、それぞれ翼を放射状に設ける回転軸の方向と直交する半径方向から、羽根車から軸流となって、流出する作動ガスの流出方向と反対側に、5〜30°傾斜させて、回転軸を含む面内における、作動ガスの羽根車への流入方向と、羽根車から流出する作動ガスの流出方向とのなす角が、90°以上になるようにした。
【0013】
なお、羽根車のハブ面およびシュラウド面を翼の前縁部で傾斜させたことに伴い、作動ガスの羽根車への入口角度も、ハブ面およびシュラウド面の傾斜角度と同じ傾斜になるようにするため、羽根車入口上流側に設ける円環状の2枚の平板も半径方向から傾斜して設けることが望ましい。
【0014】
本発明のラジアルタービンは、上述の手段により、作動ガスの羽根車への流入方向と流出方向の成す角が90°以上になるため、作動ガスの羽根車内における流れの曲率半径が増加し、特に、翼外縁のシュラウド面における曲率半径が増加することにより、この曲面に沿う翼負圧面の流速の増速の比率が、図2の実線で示すように低下し、流速が最高値になる翼負圧面に引き続く翼負圧面における減速を小さくできる。
【0015】
これにより、減速に伴なうシュラウド面に沿う翼負圧面の流れの剥離を防止でき、剥離によるタービン効率の損失増加が防止できる。
また、この羽根車のハブ面およびシュラウド面の傾斜の効果は、図3に示すように、5〜30°にて現われ、それ以上角度を大きくしても効率改善量は小さくなる。
さらに、この傾斜が30°を越えると、羽根車の軸方向長さが長くなり、重量が重くなること、流路出口の流れの損失が増加すること等のため、従来の斜流タービンに比べてメリットが無くなる。
【0016】
そのため傾斜の範囲は、矢視Bで示す5°〜30°範囲とし、シュラウド面およびハブ面の曲率半径を大きくした。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のラジアルタービンの実施の一形態を図面にもとづき説明する。図1は、本発明のラジアルタービンの実施の第1形態を示す断面図で、図4に示した、従来のラジアルタービンの羽根車200のシュラウド面201、およびハブ面203形状を重ねて一点鎖線で示している。
【0018】
すなわち、半径方向が一定にされた翼206前縁でのシュラウド面201とハブ面202の接線方向212、213は、ほぼ半径方向を向いている。
これに対し、本実施の形態では、このシュラウド面201およびハブ面202の翼206前縁における接線方向を、半径方向から、羽根車200に流入した作動ガス215が、軸流となって羽根車200から流出する方向と反対側に、θ=5〜30°傾斜させたシュラウド面101およびハブ面102とした。
【0019】
すなわち、翼206前縁での接線方向112が、従来のシュラウド面201の接線方向212とθだけ、作動ガス215が羽根車200から流出する側と反対側に傾斜するシュラウド面101にするとともに、翼206前縁での接線方向113が、従来のハブ面202の接線方向213とθだけ、同様に傾斜するハブ面102にした。
【0020】
これにより、翼206のシュラウド面201の曲率半径205が、図1(b)に示すように、曲率半径105に増加する。
この曲率半径の増加により、図2に示すように、翼200の負圧面の流速の最高値が、従来の最高値210から最高値110に低下する。
その結果、従来のラジアルタービンにおいては、翼負圧面の最高流速の下流側で減速211が生じていたのに対し、この減速の速度差が、111で示すように減少する。
【0021】
これにより、シュラウド面101に沿う翼負圧面の境界層の発達がおさえられ、また剥離が生じていた場合においても剥離が防止できる。
すなわち、外縁シュラウド面に沿って流れる作動ガスの損失が減少し、効率が向上する。
なお、シュラウド面101およびハブ面102をθだけ傾斜させることに伴い、翼206前縁への作動ガス215の流入角を、同様にθだけ傾斜させ流入時の抵抗を低減するため、羽根車200入口上流側の平板103、104をθだけ、シュラウド面101およびハブ102と同様に傾斜させている。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のラジアルタービンによれば、特許請求の範囲に示す構成により、羽根車への作動ガスの流入方向と流出方向の成す角が90°以上になるため、作動ガスの羽根車内における流れの曲率半径が増加し、特に、翼外縁のシュラウド面の曲率半径が増加することにより、この曲面に沿う翼負圧面の流速の増速の比率が低下し、流速が最高値になる翼負圧面引き続く曲面における減速を小さくでき、減速に伴なう、シュラウド面に沿う翼負圧面の流れの剥離を防止でき、剥離による損失増加が防止でき、効率の高いラジアルタービンとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラジアルタービンの実施の第1形態を示す図で、図1(a)は部分断面図、図1(b)は図1(a)のA部詳細図、
【図2】シュラウド面に沿う翼面の流速分布図、
【図3】シュラウド面およびハブ面の傾斜角θと効率を示す図、
【図4】従来のラジアルタービンを示す部分断面図である。
【符号の説明】
101 シュラウド面
102 ハブ面
103 平板
104 平板
105 シュラウド面曲率半径
110 翼負圧面流速最高値
111 翼負圧面流速減速値
112 翼前縁でのシュラウド面接線方向
113 翼前縁でのハブ面接線方向
200 羽根車
201 シュラウド面
202 ハブ面
203 平板
204 平板
205 シュラウド面曲率半径
206 翼
207 スクロール
208 回転軸
209 円管
210 翼負圧面流速最高値
211 翼負圧面流速減速値
212 翼前縁でのシュラウド面接線方向
213 翼前縁でのハブ面接線方向
215 作動ガス

Claims (1)

  1. 導入された作動ガスに、上流側から順次半径内向きに流れる旋回流を発生させる渦巻状の流路を設けた羽根無ノズル、若しくは円形翼列を設けた羽根付ノズルからなるノズル、前記ノズルから流入する前記作動ガスからエネルギを吸収するとともに、前記作動ガスを旋回流から軸流に変向させる、複数枚の翼を回転軸に放射状に設けた羽根車とからなるラジアルタービンにおいて、前記羽根車が、前縁における接線方向を、半径方向から前記作動ガスの流出側と逆向きに5〜30°傾斜させたハブ面、およびシュラウド面にした前記翼を設け、前記回転軸を含む面内における、前記作動ガスの流入方向と流出方向のなす角を90°以上にしたことを特徴とするラジアルタービン。
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