JP3679355B2 - 複合成形品の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂または樹脂を含む樹脂系材料から成形された樹脂成形品と、セメントを含むセメント系材料から成形されたセメント成形品とを接合してなる複合成形品の製造方法に関するものである。
【0002】
【背景の技術】
舗装用道路、ベランダ、ルーフバルコニー、屋上庭園等の床面はコンクリートが露出した状態とされており、このコンクリート製の床面には、各種化粧タイル等の敷石を敷設したり、人工芝等で覆うことにより、床面の外観美が造作されている。
この敷石の一例として、例えば、特開平9−78510号公報記載の技術が挙げられる。この敷石は、コンクリートパネルの一方の面に、ゼオライトの粒子群をセメントで練ったものを塗り付け硬化させて、固着させた後に、ゼオライトの粒子の表面を平坦にしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、コンクリートからなるコンクリートパネルの一方の面に、例えば、樹脂または樹脂を含む樹脂系材料から成形された樹脂成形品を設けることによって敷石が形成されている場合がある。この場合は、通常、コンクリートパネルの上面に樹脂成形品を接着剤によって接着している。
しかし、樹脂成形品とコンクリートパネルとは、異なる原料から形成されているので、これら樹脂成形品とコンクリートパネルとを接着剤で接着するだけでは、確実に接着させることができず、樹脂成形品とコンクリートパネルとの間の強度を向上させることが望まれていた。
また、コンクリートパネルの上面は平滑面とされており、この平滑面とされたコンクリートパネルの上面に樹脂成形品が接着されるので、この点においても、樹脂成形品とコンクリートパネルとをより強固に接着させることができなかった。
さらに、このような敷石を製造する場合は、樹脂成形品とコンクリートパネルとをそれぞれ製造した後に、接着作業を行っていたので、施工工程数が多く、施工期間を短縮化することができなかった。
【0004】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、樹脂または樹脂を含む樹脂系材料から成形された樹脂成形品と、セメントを含むセメント系材料から成形されたセメント成形品とをより一層、確実かつ強固に接合し、また、施工作業の簡略化および施工期間の短縮化を図ることのできる複合成形品の製造方法を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、例えば、図2、図5、図7 (a) (c)に示すように、樹脂または樹脂を含む樹脂系材料から成形された樹脂成形品22と、セメントを含むセメント系材料から成形されたセメント成形品23とを接合してなる複合成形品21を製造する複合成形品21の製造方法であって、
前記樹脂成形品22とセメント成形品23とのうちの一方には凹部24,…が形成され、他方には前記凹部24,…に嵌合する凸部25,…が形成されており、
前記凹部24,…と凸部25,…とには、互いに傾斜して当接することで、前記樹脂成形品22とセメント成形品23とが垂直方向に互いに離間するのを防止するための第1傾斜部28,…、28 a ,…及び第2傾斜部29,…、29 a ,…がそれぞれ形成されており、
前記凹部24,…に形成された前記第1傾斜部28,…は、その先端部が前記複合成形品21の一方の端部21 a 側に向けて傾斜し、前記凸部25,…に形成された前記第1傾斜部28 a ,…は、その基端部が前記複合成形品21の一方の端部21 a 側に向けて傾斜し、
前記凹部24,…に形成された前記第2傾斜部29,…は、その先端部が前記複合成形品21の他方の端部21 b 側に向けて傾斜し、前記凸部25,…に形成された前記第2傾斜部29 a ,…は、その基端部が前記複合成形品21の他方の端部21 b 側に向けて傾斜し、
前記凹部24,…及び凸部25,…に形成された前記第1傾斜部28,…、28 a ,…は、複合成形品21の両端部の中途部21 c と一方の端部21 a との間に設けられ、前記凹部24,…及び凸部25,…に形成された前記第2傾斜部29,…、29 a ,…は、前記中途部21 c と他方の端部21 b との間に設けられ、前記凹部24,…に形成された第1傾斜部28,…と前記凸部25,…に形成された第1傾斜部28 a ,…とが互いに当接し、前記凹部24,…に形成された第2傾斜部29,…と前記凸部25,…に形成された第2傾斜部29 a ,…とが互いに当接した複合成形品21を製造する際に、
金型35と、この金型35内に設置され、前記セメント成形品23のうちの、前記複合成形品21の両端部の中途部(例えば、C−C方向における中央部21 c )と一方の端部21 a との間に設けられるセメント成形品23と同形状をなす第1内部型36と、前記中途部21 c と他方の端部21 b との間に設けられるセメント成形品23と同形状をなす第2内部型37とを用意しておき、
まず、金型35内に前記第1内部型36と第2内部型37とを設置することにより、該金型35内に前記樹脂成形品22と同形状の樹脂成形品成形部42を形成し、
次に、前記樹脂成形品成形部42に前記樹脂系材料を充填して、樹脂成形品22を成形し、
次に、前記樹脂成形品22から前記第1内部型36を前記樹脂成形品22に形成された前記第1傾斜部28,…に沿ってスライドさせるとともに、前記第2内部型37を前記樹脂成形品22に形成された前記第2傾斜部29,…に沿ってスライドさせて、これら第1内部型36と第2内部型37とを金型35外に取り出すことにより、該金型35内に前記セメント成形品23と同形状のセメント成形品成形部43を形成し、
次に、前記セメント成形品成形部43に前記セメント系材料を充填して、セメント成形品23を成形するとともに、このセメント成形品23と前記樹脂成形品22とを前記凹部24,…と凸部25,…との嵌合によって接合することを特徴とする。
【0006】
請求項1の発明によれば、金型35内に前記第1内部型36と第2内部型37とを設置することにより形成された樹脂成形品成形部42に、前記樹脂系材料を充填して樹脂成形品22を成形し、次に、前記樹脂成形品22から前記第1内部型36および第2内部型37を、前記第1傾斜部28,…および第2傾斜部29,…に沿ってスライドさせて、第1内部型36および第2内部型37を取り外すことで形成されたセメント成形品成形部43に、前記セメント系材料を充填してセメント成形品23を成形するので、従来のように、樹脂成形品とコンクリートパネルとをそれぞれ製造した後に、これらを接着剤によって接着することなく、一度に、樹脂成形品22とセメント成形品23とが一体に形成された複合成形品21を製造することができる。したがって、施工工程数を減らすことができ、施工期間の短縮化を図ることができる。
また、セメント成形品23と樹脂成形品22とを、前記凹部24,…と凸部25,…との嵌合によって接合するので、前記凹部24,…と凸部25,…とが嵌合し、前記凹部24,…に形成された当接部26,…によって、嵌合された凸部25,…が離間するのを防止するとともに、前記凸部25,…に形成された当接部27,…によって、嵌合される凹部24,…が離間するのを防止する。したがって、従来に比して、樹脂成形品22とセメント成形品23とをより一層、確実かつ強固に接合することができ、複合成形品21全体としての強度を向上させることができる。
さらに、前記樹脂成形品22から前記第1内部型36および第2内部型37を、第1傾斜部28,…および第2傾斜部29,…に沿ってスライドさせて取り外すので、第1内部型36および第2内部型37を滑らせ易く、樹脂成形品22から容易に取り外すことができ、スムーズに成形を行える。
【0007】
前記セメント系材料とは、例えば、コンクリートやモルタル等が挙げられる。
【0008】
請求項2の発明は、例えば、図2〜図7に示すように、請求項1記載の複合成形品21の製造方法において、
前記樹脂系材料は、セルロース系微粉粒を含み、このセルロース系微粉粒は、不純物を含む木質廃材から得られ、
前記樹脂は、不純物を含む樹脂廃材から得られることを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明によれば、前記樹脂系材料は、セルロース系微粉粒を含んでいるので、得られる樹脂成形品2の表面に木粉があらわれて、木質感のある複合成形品1とすることができ、質感を向上させることができる。
また、前記セルロース系微粉粒は木質廃材から得られ、前記樹脂は樹脂廃材から得られるので、木質廃材や樹脂廃材を利用することによって、資源の有効利用や環境保護の観点からも優れる。
【0010】
前記木質廃材としては、例えば、住宅等の建物を解体した際に排出される木質廃材や家具を解体した際に排出される木質廃材、建物建築中に排出される木材の端材、おが屑等が挙げられ、このような木質廃材を周知の粉砕装置によって微粉砕することによってセルロース系微粉粒が得られる。
前記樹脂廃材としては、例えば、食品等の包装に用いられた後回収されたトレー、食品コンテナ等の包装部材等が挙げられ、このような樹脂廃材からは、塩化ビニル樹脂、発泡塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂等の樹脂が得られる。
【0011】
請求項3の発明は、例えば、図2〜図7に示すように、請求項1または2記載の複合成形品21の製造方法において、
前記セメント系材料は、焼却スラグや火山灰スラグ等を含むエコセメントであることを特徴とする。
【0012】
請求項3の発明によれば、前記セメント系材料は、焼却スラグや火山灰スラグ等を含むエコセメントであるので、従来、最終処分場での廃棄が主であった焼却スラグや火山灰スラグ等を使用した複合成形品1とすることができ、よって、マテリアルリサイクル化を推進することができる。
【0013】
前記エコセメントとは、都市ごみ焼却灰や、汚水汚泥等の都市部で発生する廃棄物を原料に製造されるセメントとして知られているものや、焼却スラグや火山灰スラグを主原料とした資源リサイクル型のセメント等であって、有機有害物質はエコセメントの製造工程で高温分解されて無害化されている。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態の複合成形品について説明する。
本発明の実施の形態の複合成形品の斜視図、図は図における上面図、図は複合成形品を構成する樹脂成形品の下面図、図は図におけるC−C側面図、図は図におけるC−C側断面図、図は図におけるD−D側断面図、図(a)〜(c)は複合成形品を製造する工程を示す工程図である。
に示すように、本発明の実施の形態の複合成形品21は、樹脂を含む樹脂系材料から成形された樹脂成形品22の裏面に、セメントを含むセメント系材料から成形されたセメント成形品23が接合されてなるものである。
【0015】
前記樹脂成形品22には、図〜図に示すように、複数の凹部24,…が形成されており、前記セメント成形品23には、前記凹部24,…に嵌合する複数の凸部25,…が形成されている。
樹脂成形品22の凹部24,…およびセメント成形品23の凸部25,…は、図に示すように、複合成形品21の一方の側端面方向(C−C方向)および一方の側端面方向に直交する方向(D−D方向)に、所定間隔に設けられている。
すなわち、樹脂成形品22の凸部およびセメント成形品23の凹部が、複合成形品21の一方の側端面方向(C−C方向)および他方の側端面方向(D−D方向)にそれぞれ延在するようにして格子状に形成されることによって、樹脂成形品22の凹部24,…およびセメント成形品23の凸部25,…が形成されている。
【0016】
前記樹脂成形品22の凹部24,…と、セメント成形品23の凸部25,…とは、図に示すように、互いに当接することで、樹脂成形品22とセメント成形品23とが互いに離間するのを防止するための当接部26,…、27,…が形成されている。
前記当接部26,…、27,…は、複合成形品21の一方の端部21a側(C−C方向における一方の端部側)に傾斜する第1傾斜部28,…、28a,…と、複合成形品21の他方の端部21b側(C−C方向における他方の端部側)に傾斜する第2傾斜部29,…、29a,…とを備えている。
【0017】
前記第1傾斜部28,…、28a,…は、複合成形品21の両端部の中途部(C−C方向における中央部)21cと一方の端部21aとの間に設けられ、前記第2傾斜部29,…、29a,…は、複合成形品21の両端部の中途部(C−C方向における中央部)21cと他方の端部21bとの間に設けられている。
すなわち、前記樹脂成形品22の凹部24,…およびセメント成形品23の凸部25,…は、複合成形品21の一方の側端面側(C−C方向)において、側断面視略平行四辺形状をなしている。
前記凹部24,…は、2つの第1傾斜部28,28によって形成される第1凹部30と、2つの第2傾斜部29,29によって形成される第2凹部32とを備えている。
前記凸部25,…は、2つの第1傾斜部28a,28aによって形成される第1凸部31と、2つの第2傾斜部29a,29aによって形成される第2凸部33とを備えている。
【0018】
また、前記樹脂成形品22の凹部24,…およびセメント成形品23の凸部25,…は、図に示すように、複合成形品21の他方の側端面側(D−D方向)において、側断面視略矩形状をなしている。
すなわち、前記凹部24,…および凸部25,…は、複合成形品21の上下方向に延びる複数の第1垂直部34,…、34a,…を備え、これらのうちの2つの第1垂直部34,34、34a,34aによってそれぞれ形成されている。
【0019】
次に、本発明の実施の形態の複合成形品21を製造する複合成形品21の製造方法について説明する。
まず、前記樹脂系材料を用意する。すなわち、例えば、住宅等の建物を解体した際に排出される木質廃材、建物建築中に排出される端材、おが屑等の木質廃材等を周知の粉砕装置で微粉砕することによって、セルロース系微粉粒を得る。
次に、例えば、食品等の包装に用いられた後回収されたトレー、食品コンテナ等の包装部材等の樹脂廃材を同様に粉砕装置によって粉砕することにより、樹脂を得る。
【0020】
そして、上述したようにして得られたセルロース系微粉粒と樹脂と、顔料とを均一に分布するように混合して樹脂系材料とし、この樹脂系材料を押出成形機で加熱溶融させて押出成形することによって押出材とする。
【0021】
一方、図(a)に示すように、金型35と、この金型35内に設置され、前記セメント成形品23のうちの、前記複合成形品21の中途部(C−C方向における中央部)21cと一方の端部21aとの間に設けられるセメント成形品23と同形状をなす第1内部型36と、前記中途部(C−C方向における中央部)21cと他方の端部21bとの間に設けられるセメント成形品23と同形状をなす第2内部型37とを用意する。
【0022】
前記金型35は、側断面視略コ字状の上型38と下型39とを備えており、上型38および下型39には、金型35内に連通する充填口40,41が設けられている。
前記第1内部型36および第2内部型37は、金属製の金型である。
前記第1内部型36は、セメント成形品23の第1凸部31と同形状をなした第1内部型凸部36aを備えており、この第1内部型凸部36aが樹脂成形品22の第1凹部30に嵌合するようになっている。
前記第2内部型37は、セメント成形品23の第2凸部33と同形状をなした第2内部型凸部37aを備えており、この第2内部型凸部37aが樹脂成形品22の第2凹部32に嵌合するようになっている。
【0023】
そして、金型35内に第1内部型36と第2内部型37とを設置することにより、該金型35内に樹脂成形品22と同形状の樹脂成形品成形部42を形成する(図(a)参照)。
次に、図(b)に示すように、この金型35の樹脂成形品成形部42に、上型38の充填口40から樹脂系材料を含む押出材を所定の温度および圧力を加えて充填して、固形化し所要の形状に樹脂成形品22を成形する。
その後、図(c)に示すように、下型39を取り外し、樹脂成形品22から第1内部型36を、第1傾斜部28に沿って斜めにスライドさせるとともに、第2内部型37を、第2傾斜部29に沿って斜めにスライドさせて、これら第1内部型36と第2内部型37とを金型35外に取り出し、再び、下型39を設置することにより、金型35内にセメント成形品23と同形状のセメント成形品成形部43を形成する。
【0024】
次に、図示しないが、このセメント成形品成形部43に、予め用意しておいたエコセメントを含むセメント系材料(例えば、コンクリート等)を、下型39の充填口41から所定の温度および圧力を加えて充填して、固形化し所要の形状にセメント成形品23を成形するとともに、このセメント成形品23と樹脂成形品22とを、凹部24,…と凸部25,…との嵌合によって接合し、最後に、上型38と下型39とを取り外す。
このようにして、樹脂成形品22の裏面にセメント成形品23を設けることにより、複合成形品21を製造する。
【0025】
本発明の実施の形態の複合成形品21によれば、前記当接部26,…、27,…は、複合成形品21の一方の端部21a側に傾斜し、かつ、複合成形品21の中途部21cと一方の端部21aとの間に設けられた第1傾斜部28,…、28a,…と、他方の端部21b側に傾斜し、かつ、前記中途部21cと他方の端部21bとの間に設けられた第2傾斜部29,…、29a,…とを備えているので、これら第1傾斜部28,…、28a,…や第2傾斜部29,…、29a,…によって、凹部24,…や凸部25,…が垂直方向に離間するのを防止することができる。
したがって、樹脂成形品22とセメント成形品23とをより一層、確実かつ強固に接合することができ、複合成形品21全体としての強度を向上させることができる。
【0026】
前記樹脂系材料は、セルロース系微粉粒を含んでいるので、得られる樹脂成形品2の表面に木粉があらわれて、質感を向上させることができる。
また、木質廃材や樹脂廃材を利用しているので、資源の有効利用や環境保護の観点からも優れる。
【0027】
前記セメント系材料は、従来、最終処分場での廃棄が主であった焼却スラグや火山灰スラグ等を利用しているので、廃棄物を使用した複合成形品1とすることができ、よって、マテリアルリサイクル化を推進することができる。
【0028】
本発明の実施の形態の複合成形品21の製造方法によれば、金型35内に形成された樹脂成形品成形部42に、樹脂系材料を充填して樹脂成形品22を成形し、次に、樹脂成形品22から第1内部型36および第2内部型37を、第1傾斜部28,…および第2傾斜部29,…に沿ってスライドさせて取り外すことで形成されたセメント成形品成形部43に、セメント系材料を充填してセメント成形品23を成形するので、一度に、樹脂成形品22とセメント成形品23とが一体に形成された複合成形品21を製造することができる。
また、セメント成形品23と樹脂成形品22とを、凹部24,…と凸部25,…との嵌合によって接合するので、凹部24,…や凸部25,…が離間するのを防止することができ、複合成形品21全体としての強度を向上させることができる。
さらに、樹脂成形品22から第1内部型36および第2内部型37を、スライドさせて取り外すので、容易に取り外すことができ、スムーズに成形を行える。
【0029】
なお、本発明の実施の形態の複合成形21は、例えば、舗装道路やベランダ、ルーフバルコニー、屋上庭園等の床面に敷設される敷石等に使用することができる。
【0030】
また、本発明の実施の形態の複合成形品21において、樹脂系材料には、セルロース系微粉粒を含んでいるとしたが、例えば、このセルロース系微粉粒を含ませずに樹脂のみとしても良い。
さらに、セルロース系微粉粒は、木質廃材から得られるものとしたが、例えば、天然の木材やバカス、稲藁等から得られるものとしても良い。
【0031】
また、本発明の実施の形態の複合成形品21の製造方法において、前記第1内部型36、第2内部型37は、金属製であるとしたが、例えば、木製であるとしても良い。
【0032】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、一度に、樹脂成形品とセメント成形品とが一体に形成された複合成形品を製造することができる。
また、前記当接部によって、凹部や凸部が離間するのを防止することができ、複合成形品全体としての強度を向上させることができる。
さらに、前記樹脂成形品から第1内部型と第2内部型とをスライドさせて取り外すので、容易に取り外すことができる。
【0033】
請求項2の発明によれば、請求項1と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、得られる樹脂成形品の表面に木粉があらわれて、質感を向上させることができる。
また、木質廃材や樹脂廃材を利用することによって、資源の有効利用や環境保護の観点からも優れる。
【0034】
請求項3の発明によれば、請求項1または2と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、焼却スラグや火山灰スラグ等を利用した複合成形品とすることができ、よって、マテリアルリサイクル化を推進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示すためのもので、複合成形品の斜視図である。
【図2】 同、図1における上面図である。
【図3】 同、複合成形品を構成する樹脂成形品の下面図である。
【図4】 同、図4におけるC−C側面図である。
【図5】 同、図4におけるC−C側断面図である。
【図6】 同、図4におけるD−D側断面図である。
【図7】 同、 (a) (c) は、複合成形品を製造する工程を示す工程図である。
【符号の説明】
21 複合成形品
22 樹脂成形品
23 セメント成形品
24 凹部
25 凸部
26,27 当接部
35 金型
42 樹脂成形品成形部
43 セメント成形品成形部
21a 一方の端部
21b 他方の端部
21c 中途部
28,28a 第1傾斜部
29,29a 第2傾斜部
36 第1内部型
37 第2内部型

Claims (3)

  1. 樹脂または樹脂を含む樹脂系材料から成形された樹脂成形品と、セメントを含むセメント系材料から成形されたセメント成形品とを接合してなる複合成形品を製造する複合成形品の製造方法であって、
    前記樹脂成形品とセメント成形品とのうちの一方には凹部が形成され、他方には前記凹部に嵌合する凸部が形成されており、
    前記凹部と凸部とには、互いに傾斜して当接することで、前記樹脂成形品とセメント成形品とが垂直方向に互いに離間するのを防止するための第1傾斜部及び第2傾斜部がそれぞれ形成されており、
    前記凹部に形成された前記第1傾斜部は、その先端部が前記複合成形品の一方の端部側に向けて傾斜し、前記凸部に形成された前記第1傾斜部は、その基端部が前記複合成形品の一方の端部側に向けて傾斜し、
    前記凹部に形成された前記第2傾斜部は、その先端部が前記複合成形品の他方の端部側に向けて傾斜し、前記凸部に形成された前記第2傾斜部は、その基端部が前記複合成形品の他方の端部側に向けて傾斜し、
    前記凹部及び凸部に形成された前記第1傾斜部は、複合成形品の両端部の中途部と一方の端部との間に設けられ、前記凹部及び凸部に形成された前記第2傾斜部は、前記中途部と他方の端部との間に設けられ、前記凹部に形成された第1傾斜部と前記凸部に形成された第1傾斜部とが互いに当接し、前記凹部に形成された第2傾斜部と前記凸部に形成された第2傾斜部とが互いに当接した複合成形品を製造する際に、
    金型と、この金型内に設置され、前記セメント成形品のうちの、前記複合成形品の両端部の中途部と一方の端部との間に設けられるセメント成形品と同形状をなす第1内部型と、前記中途部と他方の端部との間に設けられるセメント成形品と同形状をなす第2内部型とを用意しておき、
    まず、金型内に前記第1内部型と第2内部型とを設置することにより、該金型内に前記樹脂成形品と同形状の樹脂成形品成形部を形成し、
    次に、前記樹脂成形品成形部に前記樹脂系材料を充填して、樹脂成形品を成形し、
    次に、前記樹脂成形品から前記第1内部型を前記樹脂成形品に形成された前記第1傾斜部に沿ってスライドさせるとともに、前記第2内部型を前記樹脂成形品に形成された前記第2傾斜部に沿ってスライドさせて、これら第1内部型と第2内部型とを金型外に取り出すことにより、該金型内に前記セメント成形品と同形状のセメント成形品成形部を形成し、
    次に、前記セメント成形品成形部に前記セメント系材料を充填して、セメント成形品を成形するとともに、このセメント成形品と前記樹脂成形品とを前記凹部と凸部との嵌合によって接合することを特徴とする複合成形品の製造方法。
  2. 請求項1記載の複合成形品の製造方法において、
    前記樹脂系材料は、セルロース系微粉粒を含み、このセルロース系微粉粒は、不純物を含む木質廃材から得られ、
    前記樹脂は、不純物を含む樹脂廃材から得られることを特徴とする複合成形品の製造方法。
  3. 請求項1または2記載の複合成形品の製造方法において、
    前記セメント系材料は、焼却スラグや火山灰スラグ等を含むエコセメントであることを特徴とする複合成形品の製造方法
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