JP3679093B2 - 被処理物の分離装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、飲料等が収容された段ボール等の被処理物を破砕して、内容物である飲料と被覆物である段ボールとを分離回収する被処理物の分離装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、内容物を梱包した状態の梱包品においては、その内容物と、内容物を梱包する被覆物との性質が異なるために、また、場合によっては内容物と被覆物との再利用の用途等が異なるために、まとめて廃棄することが好ましくなく、廃棄の前提として、内容物と被覆物とを分離することが必要となる場合がある。
【0003】
この場合、手作業では分離作業の効率化を望めないことから、内部に破砕片や移送片(スクレーパー)を有する回転ドラム内に、上記の梱包物を投入して被覆物である段ボール等を破砕片や回転による打撃力により破砕して、内容物をドラムに形成された排出口から排出することにより、内容物を分離することが考えられる。具体的には、ドラム内に投入された梱包物をスクレーパーにより上方に移送し、遠心力に抗して自重により下方に落下させることにより、落下の衝撃によって被覆物である段ボールを破砕することが考えられる。
【0004】
このような分離装置として適用しうる従来技術は、一般に破砕や移送の効率を向上するため、回転ドラムの内周の全周にわたって破砕片やスクレーパーが設けられていることが多かった(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【0005】
しかし、内容物を梱包した梱包品の場合、段ボール等の被覆物と分離すべき内容物が、缶入り飲料やPETボトルのような比較的打撃に強い物体であるとは必ずしも限らず、場合によっては、例えば、牛乳等のような紙パックやビニールパック等に収納された製品である場合も多い。このため、従来技術のように、スクレーパー等がドラムの内周面の全周にわたって形成されていると、紙パック製品等をドラム内で上方から落下させた場合、落下地点に位置するスクレーパーによって、これらの紙パック製品等が切り裂かれてしまい、適切に分離処理を行うことが困難である問題があった。
【0006】
また、排出口が破砕された被覆物その他によって目詰まりしている場合、内容物を効率良くドラム外部へ排出することができず、円滑な分離作業に支障が生ずるおそれがあった。この場合、従来は目詰まり除去ブラシ等により異物を除去することが行われていたが、その作業に手間を要していた問題があった。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−32403号公報
【特許文献2】
特開昭62−33559号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、上記の問題点に鑑み、内容物への衝撃を簡易に低減して、紙パック製品やビニールパック製品等の比較的衝撃に弱い内容物を収納する梱包品を処理する場合であっても、内容物を適切に処理することができると共に、排出口の目詰まりを簡易に効率良く回収することができる被処理物の分離装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するための第1の手段として、回転により内部の被処理物に打撃力を与えて被処理物を内容物と内容物を被覆する被覆物とに破砕するドラムと、このドラムの周面に設置されドラムの回転により内部の被処理物を移送するスクレーパーとを備え、内容物をドラムの周面に形成された排出口から外部へ排出して被処理物を内容物と被覆物とに分離する被処理物の分離装置であって、更にスクレーパーをドラムの内側に向けて進退させるスクレーパー進退手段を有し、このスクレーパー進退手段は、スクレーパーをドラムの内外へ進退自在に支持するスクレーパー支持部と、ドラムの外周側の一部の区間にのみ設置されてスクレーパーをドラムの内側に向けて付勢するブレードとを有し、スクレーパーは、ブレードが設置されている区間においてはドラムの内側に押し出されてドラムの内周面から強制的に突出し、他の区間においてはブレードによる強制力から開放されたスクレーパー支持部による自由な支持状態でドラムの内側への進退が許容されていることを特徴とする被処理物の分離装置を提供するものである。
【0010】
このように、スクレーパーを、被処理物の上方への移送が必要な区間においてのみ突出して機能させ、その他の区間では、被処理物の落下や内容物の排出に支障のない位置に配置させると、スクレーパーが不必要に内容物に衝撃を与えて内容物を損傷させることがなく、従って、内容物を適切な状態で回収することができると共に、内容物が排出口に入り易くなり、内容物を円滑にかつ確実に回収することができる。
【0011】
本発明は上記の課題を解決するための第2の手段として、上記第1の解決手段において、ブレードは、ドラムの最下端から被処理物を落下させずに上方に移送できる位置までの移送区間において設置され、スクレーパーは、この移送区間においてはブレードによりドラムの内周面から強制的に突出して被処理物を上方へ移送し、移送区間の終端からドラムの水平方向に延びる中心線までの落下許容区間においてはブレードによる強制力から開放された自由な支持状態でドラムの内周面から突出又は退避して被処理物の落下を許容し、この落下許容区間の終端であるドラムの水平方向の中心線からドラムの最下端までの排出区間においてはブレードによる強制力から開放された自由な支持状態でドラムの内周面から一時的に退避して内容物の排出及び被覆物の移送を許容することを特徴とする被処理物の分離装置を提供するものである。
【0012】
このように、スクレーパーを適切に変位させて、いわば、1つのドラムの内部を、移送、落下許容、排出許容に機能的に3分割すると、被処理物である梱包物を確実に上方へ移送して落下させることができると同時に、特に、内容物のドラム内の上方からの落下地点である排出区間においてはスクレーパーがドラム内部に突出していないため、内容物に不必要に衝撃を与えることがなく、内容物を排出口から確実にかつ適切に排出して回収することができる。
【0013】
本発明は上記の課題を解決するための第3の手段として、上記第1又は第2のいずれかの解決手段において、ブレードは、ブレードの始端においてはドラムの外周面との間に外周面側に突出しているスクレーパーを受け入れることができる程度の距離を有し、ブレードの始端から終端にかけてドラムの外周面との間の距離が次第に狭小になるように設置されていることを特徴とする被処理物の分離装置を提供するものである。
【0014】
このように、スクレーパーを押し出すブレードと外周面との距離を次第に狭小にすると、ドラム外部に突出していたスクレーパーがドラムの回転によりブレードの始端にさしかかった場合に、円滑に突出を開始することができると同時に、スクレーパーの突出量が次第に増加して被処理物の上方への移送をより確実に行うことができる。
【0015】
本発明は、上記の課題を解決するための第4の手段として、上記第1乃至第3のいずれかの解決手段において、排出口に目詰まりした物体をドラム内部へ押し戻す目詰まり解消手段を更に有し、この目詰まり解消手段は、排出口へ進退自在に設置されたブッシュと、ブッシュを排出口へ押し出すように付勢するブッシュブレードとを備えていることを特徴とする被処理物の分離装置を提供するものである。
【0016】
このように、ブッシュを排出口へ押し出すと、排出口に詰まっていた異物がドラム内に押し戻されるため、排出口の目詰まりが解消され、内容物を排出口から確実に排出して効率よく回収することができる。より具体的には、例えば、次の第5及び第6の解決手段により達成することができる。
【0017】
即ち、本発明は上記の課題を解決するために第5の手段として、上記第4の解決手段において、目詰まり解消手段は、ドラムの外周面に取り付けられブッシュを揺動可能に支持するヒンジを有し、ブッシュは、ブッシュブレードが形成された区間においては、ブッシュブレードに付勢されたヒンジの揺動により排出口へ押し出されることを特徴とする被処理物の分離装置を提供するものである。
【0018】
本発明は、上記の課題を解決するための第6の手段として、上記第5の解決手段において、ヒンジは、ブッシュを排出口から離反するようにばね付勢し、ブッシュブレードは、ヒンジによる付勢力に抗してブッシュを揺動させて排出口へ押し出すことを特徴とする被処理物の分離装置を提供するものである。
【0019】
以上の第1乃至第6の解決手段は、より具体的には、以下の解決手段により達成することができる。即ち、本発明は、上記の課題を解決するための第7の手段として、上記第1乃至第6のいずれかの解決手段において、スクレーパー支持部は、ドラムの周面に形成されスクレーパーが摺動自在に貫通する摺動孔であって、スクレーパーは、ブレードが形成された移送区間においてはブレードによりドラムの内側に押し出されてドラムの内周面から強制的に突出し、他の区間においては重力に応じた自由状態でドラムの内側への進退が許容されていることを特徴とする被処理物の分離装置を提供するものである。
【0020】
このように、スクレーパーを、ドラムに進退自在に取付け、ブレードが存在する区間においてはドラムの内側へ突出させると被処理物を確実に上方まで移送することができると共に、被処理物も落下を始める上方の地点では、ブレードから開放されて自重によりスクレーパーに鉛直方向に加わる荷重がドラムの内周方向に働きスクレーパーがドラムの内部に突出しても被処理物の落下を悪影響なく許容することができ、更には、鉛直方向に加わるスクレーパーの自重がドラムの外周方向に働き始める地点からは、スクレーパーがドラムの内周面から退避して、分離された内容物の落下地点においては存在しないため、内容物に不必要に衝撃を与えることなく、内容物を適切に回収することができる。
【0021】
本発明は上記の課題を解決するための第8の手段として、上記第7の解決手段において、スクレーパーは、進退方向の両端にドラムの周面に係止する抜け止めが形成されていることを特徴とする被処理物の分離装置を提供するものである。
【0022】
このようにスクレーパーに抜け止めを形成すると、摺動するスクレーパーの脱落を防止することができる。
【0023】
本発明は上記の課題を解決するための第9の手段として、上記第8の解決手段において、スクレーパー支持部は、スクレーパーの進退方向の両端に形成された抜け止めの間に設置され通常ではスクレーパーをドラムの外周面から離反するように付勢するばねを更に有し、ブレードは、このばねの付勢力に抗してスクレーパーをドラムの内周面から強制的に突出させることを特徴とする被処理物の分離装置を提供するものである。
【0024】
このようにスクレーパーをドラムの外周面から離反するように付勢すると、内容物の落下地点である排出区間において、スクレーパーをドラムの内部からより一層確実に退避させて、内容物を適切に回収することができる。
【0025】
本発明は上記の課題を解決するための第10の手段として、上記第7乃至第9のいずれかの解決手段において、スクレーパーのドラムの外周側の端部には排出口に進退可能なブッシュが取り付けられ、ブレードがブッシュブレードを兼任し、ブレードが存在する区間においては、ブレードにより、ドラムの摺動孔からはスクレーパーが、排出口からはブッシュが、それぞれドラムの内側に突出することを特徴とする被処理物の分離装置を提供するものである。
【0026】
このように、スクレーパー進退手段と目詰まり解消手段とを結合すると、少ない部品点数で簡易に、内容物の適切で効率的な回収を達成することができる。
【0027】
また、本発明は上記の課題を解決するための第11の手段として、上記第1乃至第6のいずれかの解決手段において、スクレーパー支持部は、ドラムの外周面に取り付けられスクレーパーを揺動可能に支持するヒンジから成り、スクレーパーは、ブレードが形成された移送区間においてはブレードにより揺動してドラムの周面に形成された突出孔を介してドラムの内側に押し出されてドラムの内周面から強制的に突出し、他の区間においては重力に応じた自由状態でドラムの内側への進退が許容されていることを特徴とする被処理物の分離装置を提供するものである。
【0028】
本発明は上記の課題を解決するための第12の手段として、上記第11の解決手段において、ヒンジは、スクレーパーをドラムの周面に形成された突出孔から離反するようにばね付勢し、ブレードは、ヒンジによる付勢力に抗してスクレーパーを揺動させて突出孔を介してドラムの内周面から強制的に突出することを特徴とする被処理物の分離装置を提供するものである。
【0029】
このように、スクレーパーをドラム内部に突出しない方向に付勢すると、ブレードによる強制力から開放された後は、スクレーパーをより一層確実にドラムの内部から退避させることができる。
【0030】
本発明は上記の課題を解決するための第13の手段として、上記第11又は第12のいずれかの解決手段において、スクレーパーはブッシュを介してヒンジに取り付けられて、ブレードがブッシュブレードを兼任すると共に排出口が突出孔を兼任し、ブレードが存在する区間においては、ブレードにより、排出口からスクレーパー及びブッシュがドラムの内側に突出することを特徴とする被処理物の分離装置を提供するものである。
【0031】
更に、本発明は上記の課題を解決するための第14の手段として、上記第1乃至第6のいずれかの解決手段において、スクレーパー支持部は、ドラムの内周面に取り付けられスクレーパーをドラムの内周面側において揺動可能に支持するヒンジから成り、ブッシュは、ドラムの外周面に取り付けられたヒンジにより揺動可能に支持されて、ブレードがブッシュブレードを兼任すると共に排出口が突出孔を兼任し、スクレーパーは、ブレードが形成された移送区間においてはブレードにより排出口に押し出されたブッシュを介して、ドラムの内周面から強制的に突出することを特徴とする被処理物の分離装置を提供するものである。
【0032】
加えて、本発明は上記の課題を解決するための第15の手段として、上記第1乃至第6のいずれかの解決手段において、スクレーパー支持部は、ドラムの内周面に取り付けられスクレーパーをドラムの内周面側において揺動可能に支持するヒンジとスクレーパーの側面に取り付けられドラムの外側へ突出する立脚ガイドとから成り、ブレードは、立脚ガイドに当接することによりスクレーパーを立脚させてドラムの内周面から強制的に突出させることを特徴とする被処理物の分離装置を提供するものである。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明すると、図1は本発明の被処理物の分離装置10を示し、この分離装置10は、図1及び図2に示すように、フレーム12と、このフレーム12に回転自在に支持されたドラム14と、このドラム14の周面に設置されたスクレーパー16とを備えを備えている。ドラム14は、図1及び図2に示すように、フレーム12に取り付けられモーターにより回転するチェーン18と、ドラム14の端部に形成され、このチェーン18に噛み合うスプロケット14aにより、回転することができる。なお、図1において、符号20は分離すべき被処理物をドラム14内へ投入するホッパー、符号22は後述するドラム14に形成された排出口24から排出された内容物を回収する回収口を示す。
【0034】
ドラム14には、図1及び図2に示すように、その周面に内容物を排出する排出口24が形成されている。一方、スクレーパー16は、図2の矢印Aに示すように、ドラム14の回転により内部の被処理物を上方へ向けて移送する。従って、スクレーパー16により上方に移送された被処理物は、ドラム14内の上方で、図2の矢印Bに示すように、回転による遠心力に抗して自重により下方に落下し、この移送、落下により与えられる打撃力(衝撃)によって破砕され、破砕後は、図2の矢印Cに示すように、内容物は排出口24を介してドラムの外へ排出される一方、残存した被覆物は引き続きスクレーパー16の回転により移送されつつ、次第にドラム14の軸線方向に移送されて、内容物と被覆物とに分離される。内容物は、この排出区間(図2のC区間参照)から排出されて、まとめて回収口22から回収される。
【0035】
従って、排出口24は、内容物は通過することができるが、被覆物は通過することができない大きさに設定する。なお、このような内容物としては、例えば、缶入り飲料やPETボトル入り飲料等の比較的衝撃に強いもののみならず、特に本発明では、更に、紙パック製品やビニールパック製品等にも適用することができる。また、被覆物としては、これらの内容物を梱包する段ボール等を挙げることができる。また、スクレーパー16は、図2に示すように、この排出口24の間に設置され、被処理物や被覆物をドラム14の軸線方向にも移送するため、ドラム12の軸線方向に若干傾斜して配置される。
【0036】
本発明の分離装置10は、図2乃至図5に示すように、更にスクレーパー16をドラム14の内側に向けて進退させるスクレーパー進退手段26を有している。このスクレーパー進退手段26は、図2及び図3に示すように、スクレーパー16をドラム14の内外へ進退自在に支持するスクレーパー支持部28と、ドラム14の外周側の一部の区間にのみ設置されてスクレーパー16をドラム14の内側に向けて付勢するブレード30とを有している。
【0037】
スクレーパー16は、図2及び特に図3に示すように、ブレード30が設置されている移送区間(図2のA区間参照)においては、ドラム14の内側に押し出されてドラム14の内周面から強制的に突出し、他の区間においてはブレード30による強制力から開放されたスクレーパー支持部28による自由な支持状態でドラム14の内側への進退が許容されている。
【0038】
より具体的には、スクレーパー支持部28は、図3乃至図5に示す実施の形態では、ドラム14の周面に形成されスクレーパー16が摺動自在に貫通する摺動孔32であるのが示されている。従って、スクレーパー16は、強制力が働かない自由状態では、自重に応じて自然に摺動孔32内を摺動することができる。
【0039】
一方、ブレード30は、図2及び図3に示すように、ドラム14の最下端からドラム12の回転方向(図2の矢印X参照)に向かって被処理物を落下させずに上方に移送できる位置までの移送区間(図2のA区間参照)においてのみ設置されている。従って、スクレーパー16は、この移送区間(図2のA区間)においては、図2及び図3に示すように、スクレーパー16の端部がブレード30に当接することにより、ドラム14の内側へ摺動しながらブレード30によりドラム14の内側に押し出されて、ドラム14の内周面から強制的に突出して、被処理物を上方へ移送するスクレーパー16の本来の機能を適切に発揮することができる。
【0040】
なお、ブレード30は、図3に示すように、ブレード30の始端においてはドラム14の外周面との間に外周面側に突出しているスクレーパー16を受け入れることができる程度の距離を有し、ブレード30の始端から終端にかけてドラム14の外周面との間の距離が次第に狭小になるように設置されている。これにより、図3に示すように、ドラム14外部に突出していたスクレーパー16がドラム14の回転によりブレード30の始端にさしかかった場合に、円滑に突出を開始することができると同時に、スクレーパー16の突出量が次第に増加して被処理物の上方への移送をより確実に行うことができる。
【0041】
一方、スクレーパー16は、ドラム14の回転により、ブレード30が存在しなくなる移送区間(図2のA区間)の終端からドラム14の水平方向に延びる中心線(図2の点線C参照)までの落下許容区間(図2のB区間)に到達すると、この落下許容区間(図2のB区間)においては、ブレード30による強制力から開放されて自由な支持状態となり、自重によりスクレーパー16に鉛直方向に加わる荷重がドラム14の内側方向に働くため、図2に示すように、摺動孔32内をドラム14の内部に向けてスクレーパー16が自然に摺動して、ドラム14の内部に突出する。この場合、この落下許容区間(図2のB区間)は、ドラムの上方であり、被処理物も、図2の矢印Bに示すように、既に落下を始めているため、スクレーパー16がドラム14内部に突出していても、被処理物の落下を悪影響なく許容することができる。
【0042】
更に、スクレーパー16は、ドラム14の回転により、この落下許容区間(図2のB区間)の終端であるドラム14の水平方向の中心線(図2の点線C参照)からドラム14の最下端までの排出区間(図2のC区間)に到達すると、この排出区間(図2のC区間)においては、鉛直方向に加わるスクレーパー16の自重がドラム14の外周方向に働き始めるため、図2に示すように、摺動孔32内をドラム14の外部に向けて自然に摺動して、ドラム14の内周面から一時的に退避する。即ち、スクレーパー16は、この排出区間(図2のC区間)においては、ドラム14の内周面には存在しない。この場合、この排出区間(図2のC区間)は、スクレーパー16によりドラム14内部の上方へ移送された被処理物(内容物及び被覆物)が上方から落下する地点であるが、スクレーパー16が、ドラム14の内周面に突出していないため、図2の矢印Bに示すように、落下してきた内容物に衝突等して不必要に衝撃を与えることなく、図2の矢印Cに示すように、内容物を排出口24から円滑に排出することを許容して内容物を適切に回収することができる。
【0043】
なお、スクレーパー16は、ドラム14の回転により再び移送区間(図2のA区間)に到達した場合には、ブレード30により、再度ドラム14内へ突出し、以後同様の動作を繰り返す。即ち、本発明においては、1つのスクレーパー16をドラム14の回転による位置に応じて適切に変位させて、いわば、1つのドラム14の内部を、移送、落下許容、排出許容に機能的に3分割している。なお、スクレーパー16は、上記のように、摺動孔32内を自重により自然に摺動するため、簡易な構成とすることができるが、一方で、スクレーパー16のドラム14からの脱落を防止するため、特に図4及び図5に示すように、スクレーパー16の進退方向の両端には、ドラム14の周面に係止する抜け止め34が形成されている。この抜け止め34の長さは、少なくとも、排出口24の直径よりも大きく設定する。
【0044】
なお、スクレーパー支持部28は、上記の実施の形態では、摺動孔32のみであったが、必ずしもこれに限定されるものではなく、図4に示すように、更にスクレーパー16の進退方向の両端に形成された抜け止め34の間に設置され通常ではスクレーパー16をドラム14の外周面から離反するように付勢するばね36を有する形態とすることもできる。
【0045】
この図4に示す実施の形態では、ブレード30は、このばね36の付勢力に抗してスクレーパー16をドラム14の内周面から強制的に突出させ、その他の区間、特に、内容物の落下地点である排出区間(図2のC区間参照)においては、スクレーパー16をドラム14の内部から、より一層確実に退避させて、内容物を適切に回収することができる。
【0046】
また、本発明の分離装置10は、図5に示すように、排出口24に目詰まりした物体をドラム14内部へ押し戻す目詰まり解消手段38を更に有している。この目詰まり解消手段38は、排出口24へ進退自在に設置されたブッシュ40と、このブッシュ40を排出口24へ押し出すように付勢するブッシュブレード42とを備えている。
【0047】
図5に示す実施の形態では、ブッシュ40は、スクレーパー16のドラム14の外周側の端部に、排出口24に進退可能に取り付けられている。即ち、この図5に示す実施の形態では、スクレーパー16の進退のためのブレード30がブッシュブレード40をも兼任し、ブッシュ40は、ブレード30が存在する移送区間(図2のA区間)において、スクレーパー16と共に、ドラム14内へ向けて付勢され、ブレード30により、ドラム14の摺動孔32からはスクレーパー16が、排出口24からはブッシュ40が、それぞれドラム14の内側に突出する。
【0048】
従って、ブッシュ40は、スクレーパー16がドラム14内部に突出したときに、排出口24に適切に押し出されるように、スクレーパー16との相対的な関係も考慮した上で、その設置位置が調整される。この場合、具体的には、図5に示すように、ブッシュ40は、座金44を介してスクレーパー16に取り付けられると共に、その位置が決定されている。
【0049】
これにより、排出口24へ押し出されたブッシュ40が、排出口24に詰まっていた異物をドラム14内に押し戻すため、排出口24の目詰まりが解消され、内容物を排出口24から確実に排出して効率よく回収することができる。尚、図5に示す実施の形態のように、スクレーパー進退手段26と目詰まり解消手段38とを結合すると、少ない部品点数で簡易に、内容物の適切で効率的な回収を達成することができる。
【0050】
但し、目詰まり解消手段38は、必ずしも、スクレーパー進退手段26と結合又は一体化することなく、独立して設定することもできる。具体的には、図6に示すように、目詰まり解消手段38に、ドラムの外周面に取り付けられブッシュを揺動可能に支持するヒンジ46を更に設け、ブッシュ40は、ブレード30(ブッシュブレード42)が形成された移送区間(図2のA区間)においては、ブレード30(ブッシュブレード42)により、ブレード30に当接するヒンジ46の付勢力により揺動して排出口24へ押し出されるように設定することもできる。この場合、落下許容区間(図2のB区間)においても、ブッシュブレード42を設置して、被処理物と共に異物を除去することもできる。この場合、内容物はドラム14の回転による遠心力に抗して自重で排出区間(図2のC区間)に落下して、この排出区間(図2のC区間)からドラム14の外部に排出されるため、落下許容区間(図2のB区間)においてブッシュ40が排出口24を閉鎖していても、内容物の排出に影響はなく、異物の除去をより一層確実に行うことができる。
【0051】
また、この図6に示す実施の形態において、ヒンジ46は、ブッシュ40を排出口24から離反するようにばね付勢し、ブッシュブレード42(ブレード30)は、このヒンジ46による付勢力に抗してブッシュ40を揺動させて排出口24へ押し出すように設定することもできる。これにより、ブッシュブレード42が存在しない区間においては、ブッシュ40を排出口24から退避させて、内容物の円滑な排出を確保することができる。
【0052】
更に、スクレーパー進退手段26も、必ずしも図3乃至図5に示す実施の形態に限られず、スクレーパー16を排出区間(図2のC区間)において一時的にドラム14の内周面から退避させることができれば、他の適宜の形態とすることもできる。具体的には、例えば、図7に示すように、図6に示す目詰まり解消手段であるブッシュ40の上にスクレーパーを設置し、ブッシュ40と同期してドラム14の内周面に進退可能とすることもできる。この場合には、スクレーパー16を、排出口24を利用してこの排出口24からドラムの内部に突出させることができるため、排出口24とは別にスクレーパー16が進退するための摺動孔32を設ける必要はない。
【0053】
この図7に示す実施の形態においても、図6に示す実施の形態と同様に、ヒンジ46により、ブッシュ40を介してスクレーパー16をドラム14の周面に形成された排出口24から離反するようにばね付勢することにより、ブレード30による強制力から開放された後は、スクレーパー16をより一層確実にドラム14の内部から退避させることができる。
【0054】
スクレーパー進退手段26の更に他の実施の形態としては、例えば、図8に示すように、スクレーパー支持部28を、ドラム14の内周面に取り付けられスクレーパー16をドラム14の内周面側において揺動可能に支持するヒンジ48とすることもできる。この場合、図8に示すように、ブッシュ40を、図6に示す目詰まり解消手段38と同様に、ドラム14の外周面に取り付けられたヒンジ46により揺動可能に支持して、ブッシュブレード42によるブッシュ40の排出口24への揺動によって同時にスクレーパー16もドラム14の内部へ向けて立脚するように設定して、スクレーパー16をドラム14の内周面に突出させることもできる。
【0055】
即ち、この図8に示す実施の形態では、ブレード30がブッシュブレード42を兼任すると共に排出口24がスクレーパー16が突出するための突出孔50を兼任し、スクレーパー16は、ブレード30が形成された移送区間(図2のA区間)においては、ブレード30により排出口24に押し出されたブッシュ40を介して、排出口24を通じてドラム14の内周面から強制的に突出する一方、その他の区間では自由状態でヒンジ48により揺動自在にドラム14内部に支持されている。
【0056】
従って、この図8に示す実施の形態では、スクレーパー16及びヒンジ48を排出口24の周縁に設置し、また、ブッシュ40の形状も、ブレード30による揺動によりスクレーパー16をドラム14内部に確実に突出させることができるように、スクレーパー16の側面を支持できる側面部40aを有するように形成する。なお、ブッシュ40は、この側面部40aの高さ分だけ、排出口24からドラム14内部へ充分に突出するため、より確実異物を除去することができる。一方、この図8に示す実施の形態においては、特に、排出区間(図2のC区間)において、図8に示すように、スクレーパー16が突出はしないものの排出口24の一部を閉塞する形で存在することになるため、このブラインド部分を考慮して排出口24の大きさを決定する。
【0057】
加えて、スクレーパー進退手段26の更に他の実施の形態として、図9に示すように、スクレーパー支持部を、ドラム14の内周面に取り付けられスクレーパー16をドラム14の内周面側において揺動可能に支持するヒンジ48と、スクレーパー16の側面に取り付けられドラム14の外側へ突出する立脚ガイド52とすることもできる。この実施の形態においては、ブレード30は、立脚ガイド52に当接することにより、立脚ガイド52をドラム14の内側方向へ向けて押し上げ、これに連動してスクレーパー16を立脚させてドラム14の内周面から強制的に突出させることができる。一方、ブレード30が存在しない区間、特に、排出区間(図2のC区間)においては、スクレーパー16をドラム14内部において倒立させて、ドラム14の内側へ向けて突出しないようにさせることができる。なお、この図9に示す実施の形態からも解るように、目詰まり解消手段38は、必ずしも、スクレーパー進退手段28と一体に設けなくても良いのは勿論、設定せずに実施することもできる。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、上記のように、スクレーパーを、被処理物の上方への移送が必要な区間においてのみ突出して機能させ、その他の区間では、被処理物の落下や内容物の排出に支障のない位置に配置しているため、スクレーパーが不必要に内容物に衝撃を与えて内容物を損傷させることがなく、内容物を適切な状態で回収することができると共に、内容物が排出口に入り易くなり、内容物を円滑にかつ確実に回収することができる実益がある。
【0059】
また、本発明によれば、上記のように、ブッシュを排出口へ押し出しているため、排出口に詰まっていた異物がドラム内に押し戻されるので、排出口の目詰まりが解消され、内容物を排出口から確実に排出して効率よく回収することができる実益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の被処理物の分離装置の概略全体側面図である。
【図2】本発明に用いられるスクレーパーを備えたドラムの正面図である。
【図3】本発明に用いられるスクレーパー進退手段の概略正面図である。
【図4】本発明に用いられるスクレーパー進退手段の他の実施の形態の概略正面図である。
【図5】本発明に用いられる目詰まり解消手段を示し、同図(A)はその平面図、同図(B)はその側面図である。
【図6】本発明に用いられる目詰まり解消手段の他の実施の形態を示し、同図(A)はその平面図、同図(B)はその側面図である。
【図7】本発明に用いられるスクレーパー進退手段及び目詰まり解消手段の更に他の実施の形態を示し、同図(A)はその平面図、同図(B)はその側面図である。
【図8】本発明に用いられるスクレーパー進退手段及び目詰まり解消手段の他の実施の形態の側面図である。
【図9】本発明に用いられるスクレーパー進退手段の更に他の実施の形態の側面図である。
【符号の説明】
10 被処理物の分離装置
12 フレーム
14 ドラム
14a スプロケット
16 スクレーパー
18 チェーン
20 ホッパー
22 内容物の回収口
24 排出口
26 スクレーパー進退手段
28 スクレーパー支持部
30 ブレード
32 摺動孔
34 スクレーパーの抜け止め
36 ばね
38 目詰まり解消手段
40 ブッシュ
40a ブッシュの側面部
42 ブッシュブレード
44 座金
46 ヒンジ
48 ヒンジ
50 突出孔
52 立脚ガイド

Claims (15)

  1. 回転により内部の被処理物に打撃力を与えて前記被処理物を内容物と前記内容物を被覆する被覆物とに破砕するドラムと、前記ドラムの周面に設置され前記ドラムの回転により内部の前記被処理物を移送するスクレーパーとを備え、前記内容物を前記ドラムの周面に形成された排出口から外部へ排出して前記被処理物を前記内容物と前記被覆物とに分離する被処理物の分離装置であって、更に前記スクレーパーを前記ドラムの内側に向けて進退させるスクレーパー進退手段を有し、前記スクレーパー進退手段は、前記スクレーパーを前記ドラムの内外へ進退自在に支持するスクレーパー支持部と、前記ドラムの外周側の一部の区間にのみ設置されて前記スクレーパーを前記ドラムの内側に向けて付勢するブレードとを有し、前記スクレーパーは、前記ブレードが設置されている区間においては前記ドラムの内側に押し出されて前記ドラムの内周面から強制的に突出し、他の区間においては前記ブレードによる強制力から開放された前記スクレーパー支持部による自由な支持状態で前記ドラムの内側への進退が許容されていることを特徴とする被処理物の分離装置。
  2. 請求項1に記載された被処理物の分離装置であって、前記ブレードは、前記ドラムの最下端から前記被処理物を落下させずに上方に移送できる位置までの移送区間において設置され、前記スクレーパーは、前記移送区間においては前記ブレードにより前記ドラムの内周面から強制的に突出して被処理物を上方へ移送し、前記移送区間の終端から前記ドラムの水平方向に延びる中心線までの落下許容区間においては前記ブレードによる強制力から開放された自由な支持状態で前記ドラムの内周面から突出又は退避して前記被処理物の落下を許容し、前記落下許容区間の終端である前記ドラムの水平方向の中心線から前記ドラムの最下端までの排出区間においては前記ブレードによる強制力から開放された自由な支持状態で前記ドラムの内周面から一時的に退避して前記内容物の排出及び前記被覆物の移送を許容することを特徴とする被処理物の分離装置。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された被処理物の分離装置であって、前記ブレードは、前記ブレードの始端においては前記ドラムの外周面との間に前記外周面側に突出している前記スクレーパーを受け入れることができる程度の距離を有し、前記ブレードの始端から終端にかけて前記ドラムの外周面との間の距離が次第に狭小になるように設置されていることを特徴とする被処理物の分離装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載された被処理物の分離装置であって、前記排出口に目詰まりした物体を前記ドラム内部へ押し戻す目詰まり解消手段を更に有し、前記目詰まり解消手段は、前記排出口へ進退自在に設置されたブッシュと、前記ブッシュを前記排出口へ押し出すように付勢するブッシュブレードとを備えていることを特徴とする被処理物の分離装置。
  5. 請求項4に記載された被処理物の分離装置であって、前記目詰まり解消手段は、前記ドラムの外周面に取り付けられ前記ブッシュを揺動可能に支持するヒンジを有し、前記ブッシュは、前記ブッシュブレードが形成された区間においては前記ブッシュブレードに付勢されたヒンジの揺動により前記排出口へ押し出されることを特徴とする被処理物の分離装置。
  6. 請求項5に記載された被処理物の分離装置であって、前記ヒンジは、前記ブッシュを前記排出口から離反するようにばね付勢し、前記ブッシュブレードは、前記ヒンジによる付勢力に抗して前記ブッシュを揺動させて前記排出口へ押し出すことを特徴とする被処理物の分離装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載された被処理物の分離装置であって、前記スクレーパー支持部は、前記ドラムの周面に形成され前記スクレーパーが摺動自在に貫通する摺動孔であって、前記スクレーパーは、前記ブレードが形成された前記移送区間においては前記ブレードにより前記ドラムの内側に押し出されて前記ドラムの内周面から強制的に突出し、他の区間においては重力に応じた自由状態で前記ドラムの内側への進退が許容されていることを特徴とする被処理物の分離装置。
  8. 請求項7に記載された被処理物の分離装置であって、前記スクレーパーは、進退方向の両端に前記ドラムの周面に係止する抜け止めが形成されていることを特徴とする被処理物の分離装置。
  9. 請求項8に記載された被処理物の分離装置であって、前記スクレーパー支持部は、前記スクレーパーの進退方向の両端に形成された抜け止めの間に設置され通常では前記スクレーパーを前記ドラムの外周面から離反するように付勢するばねを更に有し、前記ブレードは、前記ばねの付勢力に抗して前記スクレーパーを前記ドラムの内周面から強制的に突出させることを特徴とする被処理物の分離装置。
  10. 請求項7乃至請求項9のいずれかに記載された被処理物の分離装置であって、前記スクレーパーの前記ドラムの外周側の端部には前記排出口に進退可能なブッシュが取り付けられ、前記ブレードが前記ブッシュブレードを兼任し、前記ブレードが存在する区間においては、前記ブレードにより、前記ドラムの前記摺動孔からは前記スクレーパーが、前記排出口からは前記ブッシュが、それぞれ前記ドラムの内側に突出することを特徴とする被処理物の分離装置。
  11. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載された被処理物の分離装置であって、前記スクレーパー支持部は、前記ドラムの外周面に取り付けられ前記スクレーパーを揺動可能に支持するヒンジから成り、前記スクレーパーは、前記ブレードが形成された前記移送区間においては前記ブレードにより揺動して前記ドラムの周面に形成された突出孔を介して前記ドラムの内側に押し出されて前記ドラムの内周面から強制的に突出し、他の区間においては重力に応じた自由状態で前記ドラムの内側への進退が許容されていることを特徴とする被処理物の分離装置。
  12. 請求項11に記載された被処理物の分離装置であって、前記ヒンジは、前記スクレーパーを前記ドラムの周面に形成された突出孔から離反するようにばね付勢し、前記ブレードは、前記ヒンジによる付勢力に抗して前記スクレーパーを揺動させて前記突出孔を介して前記ドラムの内周面から強制的に突出することを特徴とする被処理物の分離装置。
  13. 請求項11又は請求項12のいずれかに記載された被処理物の分離装置であって、前記スクレーパーは前記ブッシュを介して前記ヒンジに取り付けられて、前記ブレードが前記ブッシュブレードを兼任すると共に前記排出口が前記突出孔を兼任し、前記ブレードが存在する区間においては、前記ブレードにより、前記排出口から前記スクレーパー及び前記ブッシュが前記ドラムの内側に突出することを特徴とする被処理物の分離装置。
  14. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載された被処理物の分離装置であって、前記スクレーパー支持部は、前記ドラムの内周面に取り付けられ前記スクレーパーを前記ドラムの内周面側において揺動可能に支持するヒンジから成り、前記ブッシュは、前記ドラムの外周面に取り付けられた前記ヒンジにより揺動可能に支持されて、前記ブレードが前記ブッシュブレードを兼任すると共に前記排出口が前記突出孔を兼任し、前記スクレーパーは、前記ブレードが形成された前記移送区間においては前記ブレードにより前記排出口に押し出された前記ブッシュを介して、前記ドラムの内周面から強制的に突出することを特徴とする被処理物の分離装置。
  15. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載された被処理物の分離装置であって、前記スクレーパー支持部は、前記ドラムの内周面に取り付けられ前記スクレーパーを前記ドラムの内周面側において揺動可能に支持するヒンジと前記スクレーパーの側面に取り付けられ前記ドラムの外側へ突出する立脚ガイドとから成り、前記ブレードは、前記立脚ガイドに当接することにより前記スクレーパーを立脚させて前記ドラムの内周面から強制的に突出させることを特徴とする被処理物の分離装置。
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