JP3678554B2 - 自動操舵装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、目標舵角と舵角検出手段が検出した舵角との偏差が減少するように、操舵モータのモータ電流を制御することにより操舵する自動操舵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は、従来の自動操舵装置の構成例を示すブロック図である。この自動操舵装置は、CCDによる画像処理、超音波又はレーザー光線の反射等により、道路情報処理部10が、道路上又はその近傍に存在する標識物との相対位置関係である道路情報を処理する。相対指示舵角検出部11は、道路情報処理部10が処理した道路情報から操舵すべき相対指示舵角を検出し、目標舵角算出部12は、相対指示舵角検出部11が検出した相対指示舵角から目標舵角を算出する。
道路情報処理部10、相対指示舵角検出部11及び目標舵角算出部12はメインECU(Electronic Control Unit )1に含まれている。
【0003】
この自動操舵装置は、また、舵角センサ21が、舵角の回転から相対的な回転舵角を検出し、絶対舵角検出部21aが、その相対的な回転舵角から舵角の中点及び絶対実舵角を検出する。舵角偏差演算部13は、目標舵角算出部12が算出した目標舵角と絶対舵角検出部21aが検出した絶対実舵角との舵角偏差を演算する。
舵角偏差演算部13が演算した舵角偏差は、目標モータ電流指示部14に与えられ、目標モータ電流指示部14は、与えられた舵角偏差に応じた目標モータ電流値を出力する。
【0004】
目標モータ電流指示部14が出力した目標モータ電流値は、差引き演算部16において、モータ電流検出部18が検出したモータ電流値との偏差が演算され、PID制御部17は、その演算された偏差に応じたPID制御によりモータ駆動電圧をモータ19に与える。モータ19は、歯車機構(図示せず)を介して、クラッチ20により操舵機構(図示せず)と離接される。
絶対舵角検出部21a、舵角偏差演算部13、目標モータ電流指示部14及び差引き演算部16は、操舵補助制御ECU5を構成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来の自動操舵装置では、メインECU1の目標舵角算出部12が算出した目標舵角と操舵補助制御ECU5の絶対舵角検出部21aが検出した絶対実舵角との舵角偏差を、操舵補助制御ECU5の舵角偏差演算部13が演算し、操舵補助制御ECU5の目標モータ電流指示部14が、その演算した舵角偏差に基づく目標モータ電流値を出力して操舵補助を行っているが、操舵補助制御ECU5に異常が発生した場合、その異常を検出できず、その異常への対策を取ることができない問題があった。
【0006】
また、舵角に対するフェイルセーフとして、応答速度の関係から目標舵角指示の80ms後に|その目標舵角−検出舵角|>3deg.の条件による追従チェックを行っているが、車両のステアリング系では、システムの暴走に対する検出は20〜30ms以内には行うことが必要であり、より速い追従チェックの手段が望まれていた。
【0007】
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、第1,2発明では、制御手段の異常を判定できる自動操舵装置を提供することを目的とする。
3発明では、より速い追従チェックの手段を備えた自動操舵装置を提供することを目的とする。
発明では、追従チェックにより異常であると判定したときに、それへの対策が可能な自動操舵装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る自動操舵装置は、目標舵角と舵角検出手段が検出した舵角との偏差が減少するように、操舵モータの電流を制御する電流制御手段を備えて操舵を行う自動操舵装置において、前記偏差の絶対値及び所定値の大小を比較する偏差比較手段と、前記電流の値及び所定値の大小を比較する電流比較手段と、前記偏差比較手段が、前記偏差の絶対値が所定値より小さいと判定し、しかも、前記電流比較手段が、前記電流の値が所定値より大きいと判定したとき、前記電流制御手段が異常であると判定する異常判定手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
この自動操舵装置では、偏差比較手段が、目標舵角と舵角検出手段が検出した舵角との偏差の絶対値及び所定値の大小を比較し、電流比較手段が、操舵モータの電流の値及び所定値の大小を比較する。そして、偏差比較手段が偏差の絶対値が所定値より小さいと判定し、しかも、電流比較手段が、電流の値が所定値より大きいと判定したとき、異常判定手段が、電流制御手段が異常であると判定する。これにより、電流制御手段の異常を検出することができる。
【0010】
第2発明に係る自動操舵装置は、前記偏差の正負及び前記モータ電流の方向の関係が予め設定された関係であるか否かを判定する判定手段を備え、前記偏差比較手段が、前記偏差の絶対値が所定値より大きいと判定し、しかも、前記判定手段が予め設定された関係でないと判定したとき、前記異常判定手段は前記電流制御手段が異常であると判定することを特徴とする。
【0011】
この自動操舵装置では、判定手段が、目標舵角と舵角検出手段が検出した舵角との偏差の正負及び操舵モータの電流の方向の関係が予め設定された関係であるか否かを判定する。そして、偏差比較手段が、偏差の絶対値が所定値より大きいと判定し、しかも、判定手段が予め設定された関係でないと判定したとき、異常判定手段は電流制御手段が異常であると判定する。これにより、電流制御手段の異常を検出することができる。
【0014】
発明に係る自動操舵装置は、目標舵角と舵角検出手段が検出した舵角との偏差が減少するように、操舵モータの電流を制御する電流制御手段を備えて操舵を行う自動操舵装置において、前記偏差により所定時間に変化した舵角変化量を演算する手段と、該手段が演算した舵角変化量の絶対値と前記偏差の絶対値及び所定値の合計値とを比較する手段と、該手段が前記舵角変化量の絶対値は前記合計値より大きいとしたとき、前記電流制御手段が異常であると判定する異常判定手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
この自動操舵装置では、演算する手段が、目標舵角と舵角検出手段が検出した舵角との偏差により所定時間に変化した舵角変化量を演算し、比較する手段が、その演算した舵角変化量の絶対値と偏差の絶対値及び所定値の合計値とを比較する。そして、比較する手段が舵角変化量の絶対値は合計値より大きいとしたとき、異常判定手段が、電流制御手段が異常であると判定する。これにより、オーバシュート異常を監視でき、より速い追従チェックが可能となる。
【0016】
発明に係る自動操舵装置は、前記舵角検出手段に対する副舵角検出手段と、前記電流制御手段に対する副電流制御手段と、前記異常判定手段が、前記電流制御手段が異常であると判定したときに、前記舵角検出手段を前記副舵角検出手段へ切換え、前記電流制御手段を前記副電流制御手段へ切換える切換え手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
この自動操舵装置では、異常判定手段が、電流制御手段が異常であると判定したときに、切換え手段が、舵角検出手段を副舵角検出手段へ切換え、電流制御手段を副電流制御手段へ切換えるので、追従チェックにより異常であると判定したときに、それへの対策が可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。
図1は、第1,2発明に係る自動操舵装置の実施の形態の構成を示すブロック図である。この自動操舵装置は、CCDによる画像処理、超音波又はレーザー光線の反射等により、道路情報処理部10が、道路上又はその近傍に存在する標識物との相対位置関係である道路情報を処理する。相対指示舵角検出部11は、道路情報処理部10が処理した道路情報から操舵すべき相対指示舵角を検出し、目標舵角算出部12は、相対指示舵角検出部11が検出した相対指示舵角から目標舵角を算出する。
道路情報処理部10、相対指示舵角検出部11及び目標舵角算出部12はメインECU(Electronic Control Unit )1に含まれている。
【0019】
この自動操舵装置は、また、舵角センサ21が、舵輪の回転から相対的な回転舵角を検出し、絶対舵角検出部21aが、その相対的な回転舵角から舵角の中点及び絶対実舵角を検出する。舵角偏差演算部13は、目標舵角算出部12が算出した目標舵角と絶対舵角検出部21aが検出した絶対実舵角との舵角偏差を演算する。
舵角偏差演算部13が演算した舵角偏差は、目標モータ電流指示部14及び異常判定手段である異常判定部22に与えられ、目標モータ電流指示部14は、与えられた舵角偏差に応じたPID制御の為の目標モータ電流値を出力する。
【0020】
異常判定部22は、舵角偏差演算部13が演算した舵角偏差(偏差)と、モータ電流検出部18が検出したモータ電流値とを与えられ、舵角偏差の絶対値が所定値より小であり、かつ、モータ電流の絶対値が所定値より大であるとき、又は舵角偏差の絶対値が所定値より大であり、舵角偏差の正負及びモータ電流の正負の関係が予め設定された関係でないとき、操舵補助制御ECU2が異常であると判定する。
【0021】
目標モータ電流指示部14が出力した目標モータ電流値は、差引き演算部16において、モータ電流検出部18が検出したモータ電流値との偏差が演算され、PID制御部17は、その演算された偏差に応じたPID制御によりモータ駆動電圧をモータ19に与える。モータ19は、歯車機構(図示せず)を介して、クラッチ20により操舵機構(図示せず)と離接される。
異常判定部22は、操舵補助制御ECU2が異常であると判定したとき、例えば、クラッチ20をオフにして操舵機構とモータ19とを切り離すフェイルセーフ処理を行う。
絶対舵角検出部21a、舵角偏差演算部13、目標モータ電流指示部14及び差引き演算部16は、操舵補助制御ECU2を構成している。
【0022】
以下に、このような構成の自動操舵装置の動作を、それを示す図2のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、異常判定部22は、舵角偏差演算部13から舵角偏差を読込み(S10)、その舵角偏差の絶対値と所定値とを比較する(S12)。その結果、舵角偏差の絶対値が所定値より大きいときは、モータ電流検出部18から、モータ電流値の正負符号を読込む(S14)。
【0023】
次に、異常判定部22は、舵角偏差の方向を示す正負符号と、そのモータ電流値により操舵されるべき方向を示す正負符号との関係が、設定してある関係と一致するか否かを調べ(S16)、設定してある関係と一致しないときは、操舵補助制御ECU2が異常であると判定する(S22)。設定してある関係と一致するときはリターンする。
舵角偏差の絶対値がある程度大きいときは、舵角偏差の方向と操舵されるべき方向とは一致する関係にある筈である。異常判定部22は、この一致する関係になるように、舵角偏差の正負符号とモータ電流値の正負符号との関係を予め設定しておく。
【0024】
異常判定部22は、舵角偏差の絶対値が所定値より小さいときは(S12)、モータ電流検出部18からモータ電流値を読込む(S18)。次に、この読込んだモータ電流値の絶対値と所定値とを比較し(S20)、モータ電流値の絶対値が所定値より大きいとき、操舵補助制御ECU2が異常であると判定する(S22)。モータ電流値の絶対値が所定値より小さいときはリターンする。
【0025】
図3は、第3,4発明に係る自動操舵装置の実施の形態の構成を示すブロック図である。この自動操舵装置は、操舵補助制御ECU2に対する副操舵補助制御ECU3と、舵角センサ21に対する副舵角センサ23とを備えており、異常判定部22aは、舵角偏差演算部13が演算した舵角偏差と、絶対舵角検出部21aが検出した絶対実舵角とを与えられている。
異常判定部22aは、目標舵角と舵角検出手段が検出した舵角との舵角偏差(舵角偏差演算部13が演算した舵角偏差)が所定値より大きいとき、舵角偏差により所定時間に舵角が変化した量の絶対値が、舵角偏差の絶対値及び所定値の合計値より大きいとき、それぞれ異常であると判定する。
【0026】
副操舵補助制御ECU3は、副舵角センサ23から相対的な回転舵角を、モータ電流検出部18からモータ電流値を、目標舵角算出部12から目標舵角をそれぞれ与えられている。操舵補助制御ECU3が出力する目標モータ電流値はPID制御部17に与えられる。
異常判定部22aは、操舵補助制御ECU2が異常であると判定したとき、操舵補助制御ECU2の目標モータ電流指示部14を停止し、副操舵補助制御ECU3の目標モータ電流指示部14を起動させ、操舵補助制御ECU2から副操舵補助制御ECU3への切換えを行う。その他の構成は、上述した第1,2発明に係る自動操舵装置の構成と同様であるので、説明を省略する。
【0027】
以下に、このような構成の自動操舵装置の動作を、それを示す図4,5のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、異常判定部22aは、時間パラメタTが0であるか否かを調べ(S24)、時間パラメタTが0であるときは、絶対舵角検出部21aから舵角H00を読込み(S26)、次に、舵角偏差演算部13から舵角偏差ΔH0 を読込む(S28)。
【0028】
次に、異常判定部22aは、読込んだ舵角偏差ΔH0 の絶対値が例えば15deg.以上か否かを調べ(S30)、舵角偏差ΔH0 の絶対値が15deg.以上のときは、操舵補助制御ECU2から副操舵補助制御ECU3へ切換え、舵角センサ(エンコーダ)21から副舵角センサ23へ切換える信号を出力し(S68)リターンする。
舵角偏差ΔH0 の絶対値が15deg.より小さいときは(S30)、時間パラメータTに1を加算して(S32)リターンする。
【0029】
異常判定部22aは、時間パラメタTが0でないときは(S24)、時間パラメタTが1であるか否かを調べ(S34)、時間パラメタTが1であるときは、絶対舵角検出部21aから舵角H1 を読込み(S36)、次に、舵角偏差演算部13から舵角偏差ΔHを読込む(S38)。
次に、異常判定部22aは、読込んだ舵角偏差ΔHの絶対値が15deg.以上か否かを調べ(S40)、舵角偏差ΔHの絶対値が15deg.以上のときは、時間パラメータTを0にし(S41)、操舵補助制御ECU2から副操舵補助制御ECU3へ切換え、舵角センサ21から副舵角センサ23へ切換える信号を出力し(S68)リターンする。
【0030】
舵角偏差ΔHの絶対値が15deg.より小さいときは(S40)、H1 −H00を演算し(S42)、H1 −H00の絶対値と、舵角偏差ΔHの絶対値及び例えば3(deg.)の和との大小を比較する(S44)。その結果、H1 −H00の絶対値が前記和以上のときは、オーバシュート異常と判定して、時間パラメータTを0にし(S45)、操舵補助制御ECU2から副操舵補助制御ECU3へ切換え、舵角センサ21から副舵角センサ23へ切換える信号を出力し(S68)リターンする。
1 −H00の絶対値が前記和より小さいときは(S44)、時間パラメータTに1を加算し、H1 の値をH0 に移して(S46)リターンする。
【0031】
異常判定部22aは、時間パラメタTが0でなく(S24)、時間パラメタTが1でないときは(S34)、絶対舵角検出部21aから舵角H1 を読込み(S48)、次に、舵角偏差演算部13から舵角偏差ΔHを読込む(S50)。
次に、異常判定部22aは、読込んだ舵角偏差ΔHの絶対値が15deg.以上か否かを調べ(S52)、舵角偏差ΔHの絶対値が15deg.以上のときは、時間パラメータTを0にし(S67)、操舵補助制御ECU2から副操舵補助制御ECU3へ切換え、舵角センサ21から副舵角センサ23へ切換える信号を出力し(S68)リターンする。
【0032】
異常判定部22aは、舵角偏差ΔHの絶対値が15deg.より小さいときは(S52)、H1 −H0 を演算し(S54)、H1 −H0 の絶対値と、舵角偏差ΔHの絶対値及び3(deg.)の和との大小を比較する(S56)。その結果、H1 −H0 の絶対値が前記和以上のときは、オーバシュート異常と判定して、時間パラメータTを0にし(S67)、操舵補助制御ECU2から副操舵補助制御ECU3へ切換え、舵角センサ21から副舵角センサ23へ切換える信号を出力し(S68)リターンする。
【0033】
異常判定部22aは、H1 −H0 の絶対値が前記和より小さいときは(S56)、時間パラメータTが所定値であるか否かを調べる(S58)。時間パラメータTが所定値であるときは(所定時間、例えば20msが経過したときは)、時間パラメータTを0にして(S66)リターンする。
【0034】
異常判定部22aは、時間パラメータTが所定値でないときは(S58)、時間パラメータTに1を加算し、H1 の値をH0 に移して(S46)リターンする
【0035】
【発明の効果】
第1,2発明に係る自動操舵装置によれば、制御手段の異常を検出することができる。
【0037】
発明に係る自動操舵装置によれば、オーバシュート異常を監視でき、より速い追従チェックが可能となる。
【0038】
発明に係る自動操舵装置によれば、追従チェックにより異常を検出したときに、それへの対策が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1,2発明に係る自動操舵装置の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】第1,2発明に係る自動操舵装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】 第3,4発明に係る自動操舵装置の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図4】 第3,4発明に係る自動操舵装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】 第3,4発明に係る自動操舵装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】従来の自動操舵装置の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 メインECU
2 操舵補助制御ECU(電流制御手段)
3 操舵補助制御ECU(副電流制御手段)
5 操舵補助制御ECU
10 道路情報処理部
11 相対指示舵角検出部
12 目標舵角算出部
13 舵角偏差演算部
14 目標モータ電流指示部
16 差引き演算部
18 モータ電流検出部
19 モータ(操舵モータ)
21 舵角センサ(舵角検出手段)
21a 絶対舵角検出部(舵角検出手段)
22,22a 異常判定部(異常判定手段)
23 舵角センサ(副舵角検出手段)

Claims (4)

  1. 目標舵角と舵角検出手段が検出した舵角との偏差が減少するように、操舵モータの電流を制御する電流制御手段を備えて操舵を行う自動操舵装置において、
    前記偏差の絶対値及び所定値の大小を比較する偏差比較手段と、前記電流の値及び所定値の大小を比較する電流比較手段と、前記偏差比較手段が、前記偏差の絶対値が所定値より小さいと判定し、しかも、前記電流比較手段が、前記電流の値が所定値より大きいと判定したとき、前記電流制御手段が異常であると判定する異常判定手段とを備えることを特徴とする自動操舵装置。
  2. 前記偏差の正負及び前記モータ電流の方向の関係が予め設定された関係であるか否かを判定する判定手段を備え、前記偏差比較手段が、前記偏差の絶対値が所定値より大きいと判定し、しかも、前記判定手段が予め設定された関係でないと判定したとき、前記異常判定手段は前記電流制御手段が異常であると判定する請求項1記載の自動操舵装置。
  3. 目標舵角と舵角検出手段が検出した舵角との偏差が減少するように、操舵モータの電流を制御する電流制御手段を備えて操舵を行う自動操舵装置において、
    前記偏差により所定時間に変化した舵角変化量を演算する手段と、該手段が演算した舵角変化量の絶対値と前記偏差の絶対値及び所定値の合計値とを比較する手段と、該手段が前記舵角変化量の絶対値は前記合計値より大きいとしたとき、前記電流制御手段が異常であると判定する異常判定手段とを備えることを特徴とする自動操舵装置。
  4. 前記舵角検出手段に対する副舵角検出手段と、前記電流制御手段に対する副電流制御手段と、前記異常判定手段が、前記電流制御手段が異常であると判定したときに、前記舵角検出手段を前記副舵角検出手段へ切換え、前記電流制御手段を前記副電流制御手段へ切換える切換え手段とを備える請求項3記自動操舵装置。
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