JP3678185B2 - 電気機器、コンピュータ装置、インテリジェント電池、電池診断方法、プログラム、および記憶媒体 - Google Patents

電気機器、コンピュータ装置、インテリジェント電池、電池診断方法、プログラム、および記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、充放電を繰り返して使用可能な電池を備えた電気機器等に係り、より詳しくは、電池のリフレッシュを適切に行うための電気機器等に関する。
【0002】
【従来の技術】
ノート型パーソナルコンピュータ(ノートPC)に代表される情報端末機器や、PDA(Personal Digital Assistant)、MD(Mini Disc)装置、ビデオカメラ等の各種電気機器では、商用電源から直接電力を供給する場合の他、充放電を繰り返しながら何度も使用できる電池(蓄電池、2次電池、バッテリ)からの電力供給が行われている。この電池としては、比較的容量も大きく価格も安いニッケル水素電池やニッケルカドミウム電池(ニッカド電池)が採用されている。また、ニッケルカドミウム電池に比べて単位重量あたりのエネルギ密度の高いリチウムイオン電池、液体の電解質を利用せずに固体のポリマーを用いるリチウムポリマー電池などが存在する。
【0003】
このニッケル水素電池やニッケルカドミウム電池では、完全に放電させずに中途半端な放電と充電とを繰り返し行うと、見かけ上の充電容量が低下し、連続して使用できる時間が短くなる「メモリ効果」が発生してしまう。このメモリ効果に陥った電池は、十分な放電と充電とを2〜3回繰り返すことで、容量がかなり元に近い状態まで戻ることが知られている。このように、メモリ効果が発生した場合であっても、十分な充放電を行えば回復させることが可能であるが、その前提として、メモリ効果を検出することが必要となる。
【0004】
現在知られているメモリ効果の検出方法では、例えば、テキサスインスツルメンツ社(旧ベンチマーク社)のBQ2060などで採用されているように、浅い放電が何回、繰り返し行われたかをカウントし、例えば30回検出されたらメモリ効果があると見なすように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した方式では、単に中途半端な放電の回数をカウントするものであることから、メモリ効果が実際に発生していなくてもメモリ効果があると見なしてしまう場合がある。また、メモリ効果があっても検出できない場合が生じる。更に、メモリ効果を恐れるあまり、頻繁にリフレッシュを行うユーザが多く存在する。かかる頻繁なリフレッシュ操作によって、メモリ効果の発生を抑制することはできるが、電池の寿命に悪影響を及ぼす結果となる。
【0006】
一方、電池をシステムから取り外して長時間放置したり、システムに接続したまま長時間システムを使用しないときには、自己放電によって電池の残容量の誤差が非常に大きくなってしまう。このような容量誤差が存在する場合には、ユーザに対して正確な残容量の表示ができなくなり、容量誤差をリセットして残容量の精度を改善する必要がある。この容量誤差をリセットするために、残容量を示す電池に対してリフレッシュを実施することが有効である。しかしながら、浅い放電が繰り返された回数をカウントしてリフレッシュを行う従来の方式では、容量誤差を改善するためのリフレッシュに対応することが困難である。
【0007】
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、電池のリフレッシュを適切なタイミングでユーザにガイドすることにある。
また、他の目的は、電池の残容量をより正確に把握することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的のもと、本発明は、充放電可能な電池を接続可能に構成され、この電池から電力の供給を受ける本体を備えた電気機器であって、電池を識別するための識別子を認識する識別子認識手段と、この識別子認識手段により認識された識別子に対応付けて、電池に対してリフレッシュが実行された日付の情報を格納する情報格納手段と、この情報格納手段に格納された情報の日付から所定期間が経過した後に電池におけるリフレッシュの実行をユーザに促す出力手段と、ユーザによるリフレッシュ指示を受け付ける指示受付手段と、この指示受付手段によるリフレッシュ指示に基づいて電池に対してリフレッシュを実行するリフレッシュ実行手段とを備えている。
【0009】
一方、本発明が適用される電気機器は、電力を消費する本体と、充電および放電を行ってこの本体に対して電力を供給する電池とを備え、電池の自己放電による残容量の誤差を予期し、この誤差を取り除くためにリフレッシュのガイドを行うことを特徴とすることができる。
【0010】
ここで、この本体は、電池が所定期間、リフレッシュされない場合にリフレッシュのガイドを行うことを特徴とすれば、一定の間隔にて、ユーザに対して誤差を取り除いた残量表示を行うことができる点で好ましい。
【0011】
また、本発明が適用される電気機器は、電池が最後にリフレッシュされてから所定期間が経過した後に、この電池の充放電の回数に関わらず電池に対するリフレッシュを促す表示を行うことを特徴としている。
【0012】
更に、本発明が適用される電気機器は、電池において最後にリフレッシュがなされた日付に関する情報を格納する日付情報格納手段と、この日付情報格納手段に格納された情報における日付から所定期間が経過したことによりリフレッシュの必要性を判断する判断手段とを備えたことを特徴とすることができる。
【0013】
他の観点から把えると、本発明は、充放電可能な電池を接続可能に構成され、商用電源に接続されるACアダプタおよび/または電池から電力の供給を受けるシステム本体を備えたコンピュータ装置であって、電池の診断プログラムを実行するCPUと、この電池から電池を識別する識別子を受け取ると共に、受け取った識別子をCPUに出力するコントローラと、例えば複数の電池におけるリフレッシュの日付情報を格納する情報ファイルと、コントローラからの制御によりACアダプタからシステム本体への電力の供給/停止を行うACアダプタ電力停止回路とを備え、このCPUは、コントローラから出力された識別子に対応する日付情報を情報ファイルから取得してリフレッシュの必要性を判断し、コントローラは、CPUからのリフレッシュ指示に基づいて、ACアダプタ電力停止回路を制御してACアダプタからシステム本体に対する電力の供給を停止させることを特徴している。
【0014】
また、本発明が適用されるコンピュータ装置は、電池に対する最後にリフレッシュが行われた日付を示す日付情報を格納するメモリと、このメモリに格納された日付情報に示される日付から電池におけるリフレッシュが所定期間なされていない場合に、ユーザに対して電池のリフレッシュを推奨する表示を行う表示手段とを備えたことを特徴としている。
【0015】
一方、本発明は、電気機器に接続され、充放電を行って電気機器に電力を供給するインテリジェント電池として把握することができる。このインテリジェント電池は、リフレッシュがなされた日付に関する情報を格納する日付情報格納手段と、この日付情報格納手段に格納された情報に示される日付から所定期間が経過したことによりリフレッシュの必要性を判断する判断手段と、判断手段により判断された結果を電気機器のコントローラに出力する出力手段とを備えたことを特徴としている。
【0016】
また、本発明は、充放電を行い本体に対して電力を供給する電池を接続可能なコンピュータに所定の機能を実現させるためのプログラムとして、また、このようなプログラムを格納する記憶媒体として把握することができる。このプログラムとしては、電池に対してリフレッシュがなされた日付に関する情報を所定のメモリから読み出す機能と、読み出された情報に示される日付から所定期間が経過した場合に電池のリフレッシュが必要である旨を判断する機能と、ユーザに対してリフレッシュを促す出力を行う機能と、ユーザからのリフレッシュの指示を受け付ける機能と、新たなリフレッシュの日付に関する情報をメモリに格納する機能とをコンピュータに実現させることを特徴としている。
【0017】
尚、このプログラムとしては、コンピュータのメモリ等に格納され、上記の各機能を実現させるものが挙げられる。また、コンピュータに読取可能に構成された記憶媒体に格納される場合がある。これらのプログラムの提供方法としては、例えばCD−ROM等の記憶媒体に格納されたプログラムを、例えばCD−ROMドライブ等の記憶媒体の読取部で読み取る形態が考えられる。また、プログラム伝送装置からインターネット等のネットワークを介して各コンピュータにインストールされる形態も考えられる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用されるコンピュータシステム10のハードウェア構成を示した図である。このコンピュータシステム10を備えるコンピュータ装置は、例えば、OADG(Open Architecture Developer's Group)仕様に準拠して、所定のOS(オペレーティングシステム)を搭載したノートブックPC(ノートブック型パーソナルコンピュータ)として構成されている。
【0019】
図1に示すコンピュータシステム10において、CPU11は、コンピュータシステム10全体の頭脳として機能し、OSの制御下でユーティリティプログラムの他、各種プログラムを実行している。CPU11は、システムバスであるFSB(Front Side Bus)12、高速のI/O装置用バスとしてのPCI(Peripheral Component Interconnect)バス20、低速のI/O装置用バスとしてのISA(Industry Standard Architecture)バス40という3段階のバスを介して、各構成要素と相互接続されている。このCPU11は、キャッシュメモリにプログラム・コードやデータを蓄えることで、処理の高速化を図っている。近年では、CPU11の内部に1次キャッシュとして128Kバイト程度のSRAMを集積させているが、容量の不足を補うために、専用バスであるBSB(Back Side Bus)13を介して、512K〜2Mバイト程度の2次キャッシュ14を置いている。尚、BSB13を省略し、FSB12に2次キャッシュ14を接続して端子数の多いパッケージを避けることで、コストを低く抑えることも可能である。
【0020】
FSB12とPCIバス20は、メモリ/PCIチップと呼ばれるCPUブリッジ(ホスト−PCIブリッジ)15によって連絡されている。このCPUブリッジ15は、メインメモリ16へのアクセス動作を制御するためのメモリコントローラ機能や、FSB12とPCIバス20との間のデータ転送速度の差を吸収するためのデータバッファ等を含んだ構成となっている。メインメモリ16は、CPU11の実行プログラムの読み込み領域として、あるいは実行プログラムの処理データを書き込む作業領域として利用される書き込み可能メモリである。例えば、複数個のDRAMチップで構成され、例えば64MBを標準装備し、320MBまで増設することが可能である。この実行プログラムには、OSや周辺機器類をハードウェア操作するための各種ドライバ、特定業務に向けられたアプリケーションプログラム、後述するフラッシュROM44に格納されたBIOS(Basic Input/Output System:基本入出力システム)等のファームウェアが含まれる。
【0021】
ビデオサブシステム17は、ビデオに関連する機能を実現するためのサブシステムであり、ビデオコントローラを含んでいる。このビデオコントローラは、CPU11からの描画命令を処理し、処理した描画情報をビデオメモリに書き込むと共に、ビデオメモリからこの描画情報を読み出して、液晶ディスプレイ(LCD)18に描画データとして出力している。
【0022】
PCIバス20は、比較的高速なデータ転送が可能なバスであり、データバス幅を32ビットまたは64ビット、最大動作周波数を33MHz、66MHz、最大データ転送速度を132MB/秒、528MB/秒とする仕様によって規格化されている。このPCIバス20には、I/Oブリッジ21、カードバスコントローラ22、オーディオサブシステム25、ドッキングステーションインターフェース(Dock I/F)26、miniPCIコネクタ27が夫々接続されている。
【0023】
カードバスコントローラ22は、PCIバス20のバスシグナルをカードバススロット23のインターフェースコネクタ(カードバス)に直結させるための専用コントローラであり、このカードバススロット23には、PCカード24を装填することが可能である。ドッキングステーションインターフェース26は、コンピュータシステム10の機能拡張装置であるドッキングステーション(図示せず)を接続するためのハードウェアである。ドッキングステーションにノートPCがセットされると、ドッキングステーションの内部バスに接続された各種のハードウェア要素が、ドッキングステーションインターフェース26を介してPCIバス20に接続される。また、miniPCIコネクタ27には、ミニPCI(miniPCI)カード28が接続される。
【0024】
I/Oブリッジ21は、PCIバス20とISAバス40とのブリッジ機能を備えている。また、DMAコントローラ機能、プログラマブル割り込みコントローラ(PIC)機能、プログラマブル・インターバル・タイマ(PIT)機能、IDE(Integrated Device Electronics)インターフェース機能、USB(Universal Serial Bus)機能、SMB(System Management Bus)インターフェース機能を備えると共に、リアルタイムクロック(RTC)を内蔵している。
【0025】
DMAコントローラ機能は、FDD等の周辺機器とメインメモリ16との間のデータ転送をCPU11の介在なしに実行するための機能である。PIC機能は、周辺機器からの割り込み要求(IRQ)に応答して、所定のプログラム(割り込みハンドラ)を実行させる機能である。PIT機能は、タイマ信号を所定周期で発生させる機能である。また、IDEインターフェース機能によって実現されるインターフェースは、IDEハードディスクドライブ(HDD)31が接続される他、CD−ROMドライブ32がATAPI(AT Attachment Packet Interface)接続される。このCD−ROMドライブ32の代わりに、DVD(Digital Versatile Disc)ドライブのような、他のタイプのIDE装置が接続されても構わない。HDD31やCD−ROMドライブ32等の外部記憶装置は、例えば、ノートPC本体内の「メディアベイ」または「デバイスベイ」と呼ばれる収納場所に格納される。これらの標準装備された外部記憶装置は、FDDや電池パックのような他の機器類と交換可能かつ排他的に取り付けられる場合もある。
【0026】
また、I/Oブリッジ21にはUSBポートが設けられており、このUSBポートは、例えばノートPC本体の壁面等に設けられたUSBコネクタ30と接続されている。更に、I/Oブリッジ21には、SMバスを介してEEPROM33が接続されている。このEEPROM33は、ユーザによって登録されたパスワードやスーパーバイザーパスワード、製品シリアル番号等の情報を保持するためのメモリであり、不揮発性で記憶内容を電気的に書き換え可能とされている。
【0027】
更にまた、I/Oブリッジ21は、電源回路50に接続されている。電源回路50は、例えばAC100Vの商用電源に接続されてAC/DC変換を行うACアダプタ51、バッテリ(2次電池)としてのインテリジェント電池52、このインテリジェント電池52を充電すると共にACアダプタ51やインテリジェント電池52からの電力供給経路を切り換えるバッテリ切換回路54、およびコンピュータシステム10で使用される+15V、+5V、+3.3V等の直流定電圧を生成するDC/DCコンバータ(DC/DC)55等の回路を備えている。
【0028】
一方、I/Oブリッジ21を構成するコアチップの内部には、コンピュータシステム10の電源状態を管理するための内部レジスタと、この内部レジスタの操作を含むコンピュータシステム10の電源状態の管理を行うロジック(ステートマシン)が設けられている。このロジックは、電源回路50との間で各種の信号を送受し、この信号の送受により、電源回路50からコンピュータシステム10への実際の給電状態を認識する。電源回路50は、このロジックからの指示に応じて、コンピュータシステム10への電力供給を制御している。
【0029】
ISAバス40は、PCIバス20よりもデータ転送速度が低いバスである(例えば、バス幅16ビット、最大データ転送速度4MB/秒)。このISAバス40には、ゲートアレイロジック42に接続されたエンベデッドコントローラ41、CMOS43、フラッシュROM44、SuperI/Oコントローラ45が接続されている。更に、キーボード/マウスコントローラのような比較的低速で動作する周辺機器類を接続するためにも用いられる。このSuperI/Oコントローラ45にはI/Oポート46が接続されており、FDDの駆動やパラレルポートを介したパラレルデータの入出力(PIO)、シリアルポートを介したシリアルデータの入出力(SIO)を制御している。
【0030】
エンベデッドコントローラ41は、図示しないキーボードのコントロールを行うと共に、電源回路50に接続されて、内蔵されたパワー・マネージメント・コントローラ(PMC:Power Management Controller)によってゲートアレイロジック42と共に電源管理機能の一部を担っている。
【0031】
次に、本実施の形態の特徴的な構成である電源供給システムについて説明する。
図2は、本実施の形態が適用される電源供給システムの回路構成を示した図である。この電源供給システムは、図1に示した電源回路50にエンベデッドコントローラ41やACアダプタ電力停止回路80等を加えてシステムを構成している。
【0032】
この図2に示す電源供給システムでは、商用電源に接続される電源供給装置であるACアダプタ51、例えば充放電を繰り返して使用されるニッケル水素電池やニッケルカドミウム電池等からなる2次電池でSBS(Smart Battery System)に準拠したインテリジェント電池52が含まれている。このACアダプタ51およびインテリジェント電池52からの電力は、図1に示したDC/DCコンバータ55を経由してコンピュータシステム10の本体システム回路へ出力される。
【0033】
また、図2に示す電源供給システムでは、本体システム側として、インテリジェント電池52とコミュニケーションライン74を介して通信を行うエンベデッドコントローラ41の他、過放電時に電圧を測定してエンベデッドコントローラ41に通知する電圧測定回路75、過放電時にインテリジェント電池52が接続されたか否かを確認する電池接続確認端子76が備えられている。更に、インテリジェント電池52のリフレッシュを行うためにエンベデッドコントローラ41からの指示に基づいてACアダプタ51から本体システムへの電力供給を停止するACアダプタ電力停止回路80、ACアダプタ51からの電源供給とインテリジェント電池52からの電源供給とが衝突しないように整流するための第1ダイオード(D1)77、および第2ダイオード(D2)78を備えている。
【0034】
尚、電源供給装置であるACアダプタ51は、例えばノートPC等の電気機器では、本体(内部)システムであるコンピュータシステム10を内蔵する機器の外部に設けられるのが一般的であるが、電気機器の筐体内部に設けられる場合もある。本体システムとしては、例えばケーブルのコネクタを挿脱着可能なACインレットやDCインレットが設けられる構成が考えられる。このACインレットやDCインレットは、例えばACアダプタ51が外部にある場合にはACアダプタ51に接続されたケーブルから出るコネクタを挿脱着可能に構成され、例えばACアダプタ51が本体システムの内部にある場合には、商用電源から直接接続されるコネクタを挿脱着可能に構成される。また、インテリジェント電池52は、電池パックとして本体システムに対して取り外しが自由であるものの他、電気機器の筐体内部に設けられる場合もある。
【0035】
次に、インテリジェント電池52の内部構成について説明する。図2に示すように、インテリジェント電池52は、充放電が行われる電池として複数の単セルからなるセル61、インテリジェント電池52を制御すると共にエンベデッドコントローラ41とコミュニケーションライン74を介して通信を行うCPU62、インテリジェント電池52から充放電される電流値を求める電流測定回路63、セル61の電圧を求める電圧測定回路70、およびセル61の温度を測定する温度測定回路90を備えている。セル61は、例えば2並列3直列(1.8Ah/セル)の6セルで構成されるニッケル水素電池やニッケルカドミウム電池である。
【0036】
このインテリジェント電池52の内部に搭載されたCPU62は、電流測定回路63、電圧測定回路70、および温度測定回路90から入力された測定結果であるアナログ信号を、その内部でA/D(Analog to Digital)変換し、例えば電池の容量等、電池に関わる情報を把握している。また、電池の識別子(シリアル番号)に関する情報も格納している。把握された電池に関わる情報やシリアル番号に関する情報は、通信経路であるコミュニケーションライン74を介し、例えばSBSのプロトコルによってシステム側のエンベデッドコントローラ41に送信している。
【0037】
電流測定回路63では、まず、セル61から流れる電流Iによって、抵抗(RS)64の両端に電圧I×RSの電位差が発生する。この電圧は、オペアンプ(AMP1)65によって差動増幅される。また、オペアンプ(AMP2)66とトランジスタ68によって、オペアンプ(AMP1)65の出力電圧に比例する電流I1が抵抗(R1)67を流れる。最終的にインテリジェント電池52の電流Iの値は、抵抗(R2)69に発生する電圧I1×R2に変換することができる。この電圧(I1×R2)はCPU62のA/D#2ポートに出力され、CPU62にてA/D変換される。
【0038】
また、電圧測定回路70では、インテリジェント電池52の電圧が測定される。具体的には、インテリジェント電池52におけるセル61の電圧がオペアンプ(AMP3)71によって差動増幅して変換され、一旦、低い電圧に落とされた後にCPU62のA/D#1ポートに渡され、CPU62にてA/D変換される。
【0039】
温度測定回路90では、図2に示すように、レジスタで分圧されたサーミスタ(サーマルセンサ)91をセル61の近傍に配置し、サーミスタ91に発生する電圧がCPU62のA/D#3ポートに渡される。このように、サーミスタ91からの電圧がCPU62によって読み込まれ、CPU62にてA/D変換されて温度が測定される。これにより、インテリジェント電池52では、電池内部の温度情報を把握することができる。
【0040】
CPU62では、このようにして、電流測定回路63により測定される充放電電流、電圧測定回路70により測定される電池電圧、温度測定回路90から得られる温度情報が読み込まれ、インテリジェント電池52(セル61)の容量等が管理される。また、CPU62は、通信機能を使用し、コミュニケーションライン74を介してエンベデッドコントローラ41へ電池に関わるデータを送信している。エンベデッドコントローラ41では、把握された電池の状態に基づいて、ACアダプタ電力停止回路80によりACアダプタ51からの電力供給を停止する等の制御が実行される。
【0041】
尚、図2では、例えば電池パックの内部にCPU62を備えるインテリジェント電池52に対してガイド機能を実行するように構成されている。しかしながら、このインテリジェント電池52の代わりに、内部にCPU62を有していないダム電池を用いてガイド機能を実行することも可能である。かかる場合には、ダム電池としては、PROM等の中に自己のシリアル番号等が格納され、他と自己とを識別できるように構成されていれば良い。また、本体のシステム側(システム内部)に、ダム電池の充放電電流を測定する電流測定回路や、ダム電池の電圧を測定する電圧測定回路を設け、エンベデッドコントローラ41によって電池容量等のダム電池の状態を把握できることが好ましい。
【0042】
ここで、一般に、ニッケル水素電池やニッケルカドミウム電池の場合、完全な放電を行わずに中途半端な充放電を繰り返すと、見かけ上の充電容量が低下し、連続して使用できる時間が短くなる「メモリ効果」が発生することが知られている。そこで、中途半端な充放電の回数をカウントして電池にメモリ効果が発生していると想定される場合(例えばカウントが20回〜30回以上)に、ACアダプタ51が接続されていても電池からシステムに電力を供給して完全放電を行う「リフレッシュ」を実行するように、ユーザに促すように構成している。
【0043】
次に、ACアダプタ電力停止回路80について説明する。
このACアダプタ電力停止回路80は、ACアダプタ51から供給される電源を停止する機能を備えている。本体システムであるコンピュータシステム10では、第1ダイオード77および第2ダイオード78によって、ACアダプタ51と2次電池であるインテリジェント電池52との間で電圧値の高い方から本体回路側に電力が供給できるように構成されている。ACアダプタ51が接続されている場合には、通常、ACアダプタ51側の電圧値の方がインテリジェント電池52側の電圧よりも高いことから、第1ダイオード77を経由してACアダプタ51側から本体回路に対して電源が供給される。
【0044】
ここでは、ユーザからの「リフレッシュ」実行の許可があった場合に、接続されているACアダプタ51側からの電源供給をACアダプタ電力停止回路80によって停止させて、インテリジェント電池52による完全放電を可能としている。即ち、2次電池であるインテリジェント電池52の完全放電を実行したい場合には、エンベデッドコントローラ41のACDC−OFF信号をハイ(High)レベルとして、ACアダプタ電力停止回路80の第1トランジスタ(TR1)82をオン(ON)させる。この第1トランジスタ(TR1)82のオンにより第2トランジスタ(TR2)83がオフ(OFF)となり、FET(FET1)81がオフとなる。これによって、ACアダプタ51からの供給が停止され、第1ダイオード77への電力供給が停止される。これにより、ACアダプタ51が接続されていても第2ダイオード78を経由するインテリジェント電池52側から本体回路に対して電力を供給することが可能となる。
【0045】
電池がリフレッシュ(完全放電)された場合には、ACDC−OFF信号をロウ(Low)レベルとして、ACアダプタ電力停止回路80の第1トランジスタ(TR1)82をオフ(OFF)させる。この第1トランジスタ(TR1)82のオフにより第2トランジスタ(TR2)83がオン(ON)となり、FET(FET1)81がオンとなる。これにより、インテリジェント電池52よりも電圧の高いACアダプタ51から本体回路(本体システム)に対して電力が供給されることとなる。このような一連の動作によって、インテリジェント電池52のメモリ効果を取り除くことができる。
【0046】
一方、インテリジェント電池52から得られる残容量に基づいて、システム側では、例えばLCD18を用いて残容量の表示(例えば充電率[%]の表示)がなされる。この残容量は、例えば、電流測定回路63から測定される電流値や電圧測定回路70により測定される電圧値等に基づいて、インテリジェント電池52のCPU62によって把握することができる。ここで、インテリジェント電池52をシステム(コンピュータシステム10)から取り外して長時間(所定期間)放置した場合や、システムに接続したまま長時間(所定期間)、システムを使用しない場合などでは、自己放電による残容量の誤差が非常に大きくなる問題がある。かかる場合において、正確な残量表示等を目的として、容量誤差をリセットして残容量精度を改善するためにリフレッシュ(完全放電)が必要になる。しかしながら、従来技術のように、中途半端な充放電の回数をカウントしてリフレッシュを実行するものでは、容量誤差の改善を図ることができない。
【0047】
そこで、リフレッシュを実行する電池診断プログラム(コンピュータシステム10のCPU11にて実行されるユーティリティプログラム)では、インテリジェント電池52の識別子(シリアル番号)、およびインテリジェント電池52が最後に完全放電された日付(リフレッシュを実行した日付、またはユーザが電池駆動で完全放電をした日付)をファイル(またはメモリ)に記録するように構成されている。これにより、ある所定期間、インテリジェント電池52が完全放電されず、残容量誤差が大きくなっている場合でも、例えばLCD18を使用してユーザにリフレッシュを促すことで、ユーザに対してより正確な残量表示を行うことが可能となる。
【0048】
図3は、電池の診断プログラム(ユーティリティプログラム)がリフレッシュの必要性を判断するフローを示した図である。ユーザが診断プログラム(ユーティリティプログラム)98を実行すると、診断プログラム(ユーティリティプログラム)98は、エンベデッドコントローラ41とのデータ送受信を行い、また、ユーザに対して診断結果を出力(表示等)する。情報ファイル99には、インテリジェント電池52の識別子や、この識別子に対応させて最後にリフレッシュがなされた日付情報等が格納される。この情報ファイル99は、例えば図1に示したHDD31に格納される場合の他、コンピュータシステム10における他のメモリに格納されるように構成しても構わない。
【0049】
ここで、エンベデッドコントローラ41がインテリジェント電池52の接続を電池接続確認端子76により確認すると、コミュニケーションライン74を介して、例えばSBS通信によりインテリジェント電池52の識別子(シリアル番号)を受け取る。一方、前述のように、情報ファイル99には、今まで接続されたインテリジェント電池52の識別子と、最後にリフレッシュ機能が実行された日付情報等が保存されている。診断プログラム(ユーティリティプログラム)98は、OSより本日の日付を取得し、最後にリフレッシュ機能が実行された日から所定期間、例えば1ヶ月以上経過していれば、ユーザにリフレッシュ機能の実行を促す表示と共に、リフレッシュ機能をユーザが指定するボタンを表示(アクティブに)する。かかる表示に基づいてユーザがボタンを押してリフレッシュ機能を実行した場合には、情報ファイル99の中の該当する識別子の日付が更新される。
【0050】
ここで、所定期間として、例えば「1ヶ月」としたのは、ユーザにおける実際の使用態様として、1日に1回の充放電を行い、1ヶ月に20日〜22日程度の使用があった場合に(即ち、1ヶ月に20回〜22回程度の中途半端な充放電があった場合に)、発生するメモリ効果に対処できるようにしている。かかる場合には、例えば通常の回数(例えば30回)をカウントする場合に比べ、実際にユーザが使用する状況に対して、より適合させてリフレッシュを実行することができる。また、「1ヶ月」程度ごとに誤差を取り除いてユーザに残容量を表示することが望ましいことから、この所定期間として、例えば「1ヶ月」を選んでいる。この所定期間は、電池の種類、使用態様等に基づいて、任意に設定することが可能である。
【0051】
また、最初にインテリジェント電池52を接続した場合には、情報ファイル99に格納されるリフレッシュの日付情報が存在しない。そこで、最初にインテリジェント電池52を接続した場合に、取得される識別子に対応して、接続された日付を日付情報の初期値として格納する。
【0052】
次に、これらの処理の流れについて説明する。
図4は、本実施の形態が適用されたリフレッシュガイド機能の処理を示すフローチャートである。まず、診断プログラム(ユーティリティプログラム)98が実行されている場合に(ステップ101)、エンベデッドコントローラ41を介してインテリジェント電池52から識別子が読み込まれる(ステップ102)。また、診断プログラム(ユーティリティプログラム)98は、情報ファイル99から、インテリジェント電池52から読み込まれた識別子に対応する日付情報を読み込む(ステップ103)。
【0053】
次に、リフレッシュの必要性の判断として、読み込まれた日付情報が示す日付から所定期間(一定期間)、例えば、1ヶ月が経過したか否かが判断される(ステップ104)。経過していない場合には、メモリ効果の発生状況が読み出される(ステップ105)。具体的には、例えば中途半端な充放電が30回繰り返された場合等、メモリ効果が発生しているとの判断に用いられる状況が読み出される。これらの状況の読み出しにより、メモリ効果が発生しているか否かが判断される(ステップ106)。発生していない場合にはステップ101に戻り、メモリ効果が発生していると判断できる場合には、ステップ107へ移行する。
【0054】
ステップ104にて1ヶ月以上が経過している場合、およびステップ106でメモリ効果が発生していると判断される場合には、ユーザに対し、例えばLCD18を用いてリフレッシュのガイドがなされる(ステップ107)。例えば、ユーザに対してリフレッシュを促すボタン(実行開始指示ボタン)を示す。そして、ユーザからこのようなガイドに基づくリフレッシュの実行指示(例えばボタンのクリック)がなされたか否かが判断される(ステップ108)。なされていない場合には、ステップ101に戻り、実行指示がなされた場合には、日付情報を情報ファイル99に書き込んで(ステップ109)、処理が終了する。
【0055】
図5は、図4のステップ106に示したインテリジェント電池52の内部におけるメモリ効果発生検出の処理の一例を示したフローチャートである。インテリジェント電池52のCPU62は、電池が完全放電されたか否かを判断する(ステップ111)。ここで「完全放電」とは、完全に容量が0%まで放電された場合に限られず、実質上、メモリ効果が取り除ける程度の放電がなされた場合(例えば3%や5%までの放電等)を含むものである。ステップ111で完全放電がなされたと判断される場合には、メモリ効果不発生と判断する(ステップ112)。一方、ステップ111で完全放電がなされていない場合には、CPU62によってカウントされている中途半端な放電の回数が例えば30回を超えたか否かが判断される(ステップ113)。30回を超えていない場合には、メモリ効果不発生と判断し(ステップ112)、超えている場合には、メモリ効果が発生したと判断する(ステップ114)。
【0056】
尚、メモリ効果発生検出方法としては、例えば、メモリ効果の発生した電池は、通常の放電特性よりノーミナル電圧値が低いことに着目するものがある。即ち、放電中の電池の電圧を測定し、放電電流値に対して電池電圧が低すぎることを検知すると、メモリ効果が発生していると見なす方法である。かかる方法によれば、通常動作をさせながらメモリ効果の発生を、より正確に検出することが可能となる。
【0057】
次に、ユーザへの出力例について説明する。
図6は、リフレッシュの実行をユーザにガイドする画面の一例を示した図である。このようなリフレッシュのガイド情報は、エンベデッドコントローラ41から情報を得た診断プログラム(ユーティリティプログラム)98の実行により、例えば図1に示した液晶ディスプレイ(LCD)18に対して表示される。図6に示す表示例では、48サイクルの充放電が行われた電池の例が示されている。初期の容量100%に対して5%容量が劣化し、Full Charge Capacityが初期容量の95%になっている。例えばFull Charge Capacityが51〜100%の場合には電池を交換する必要がないので緑色のグラフで表示し、Full Charge Capacityが31〜50%の場合には電池の交換時期を示す黄色で表示し、Full Charge Capacityが0〜30%の場合には、ローバッテリハイバネーションなどの機能上の不具合を発生する可能性があるので赤色で表示する等、例えば段階的、連続的にカラー表示を施すことも可能である。この結果、ユーザは、視覚的に電池の劣化度、電池の交換時期を知ることができる。
【0058】
ここで、ローバッテリハイバネーション機能は、バッテリ(インテリジェント電池52)が所定の下限容量に達した場合に、PC動作中の各種ステータスを強制的にディスクに退避させる機能である。通常はバッテリが下限容量に達しても、バッテリに残余の電力を使用し、ディスクを動作させ、必要な退避動作を完結させることができるが、バッテリが劣化している場合には、所定の下限容量に達した後、急速に容量低下が起こる場合がある。このとき、退避動作が完結せぬままバッテリからの電力が供給されない事態も生じてしまう。そこで、本実施の形態では、かかる場合に、例えば赤色で表示して、ユーザに対して特に注意を促している。
【0059】
また、本実施の形態では、このような表示と同時に、リフレッシュ指示ボタン201とリフレッシュ推奨メッセージ202が示されている。このリフレッシュ推奨メッセージ202では、「バッテリリフレッシュを推奨します。」のメッセージと共に、最も近日に(最後に)リフレッシュが実行された日付情報が表示される。この表示によって、電池の寿命を縮めることなく、最適なタイミングにてリフレッシュ操作を推奨する(促す)ことが可能となる。ユーザによってリフレッシュ指示ボタン201がクリックされると、診断プログラム(ユーティリティプログラム)98はエンベデッドコントローラ41に対してリフレッシュの指示を出す。エンベデッドコントローラ41は、ACDC−OFF信号をハイレベルにしてACアダプタ電力停止回路80のFET(FET1)81をオフし、これによってACアダプタ51からの電力供給が停止されて、リフレッシュが実行される。
【0060】
このように、本実施の形態によれば、電池の残容量の誤差発生を予測してユーザにリフレッシュ(完全放電)をガイドする等、電池のリフレッシュを適切なタイミングでユーザにガイドすることにより、ユーザに対して誤差のない形で残容量を表示することが可能となる。即ち、電池をシステムから取り外して長時間放置したり、システムに接続したまま長期間システムを使用しないとき、自己放電による電池の残容量誤差が非常に大きくなる問題があるが、本実施の形態によれば、容量誤差をリセットして残容量精度を改善するためのリフレッシュが可能となり、その結果、ユーザに対して電池の残容量を正確に表示することができる。
【0061】
尚、前述のように、完全放電は、0%までの完全な放電だけを意味するものではなく、本実施の形態では、メモリ効果を取り除くために必要な、例えば3%や5%程度までの放電をも完全放電に含めている。そこで、「リフレッシュ」とは、バッテリ(インテリジェント電池52)に充電用電力が供給されない状態において、予め定められたバッテリ容量値に至るまで放電を続けることをいうものと定義できる。この容量をユーザが設定できるようにしても良い。「リフレッシュが実行された」として認識されるものとしては、▲1▼例えば、ユーザが下限容量を10%に設定した場合に容量10%に至るまでの連続放電、▲2▼例えば容量が3%に至るまでの連続放電(Windows(米マイクロソフト社)の仕様によれば3%以下は使用しないことになっている)、▲3▼例えば容量0%に至るまでの連続放電等がある。このバッテリ容量値の下限は、バッテリからの放電量を積算してバッテリのフルチャージキャパシティを求めるために、あるいはバッテリのメモリ効果の除去を充分に行うために、当該容量は3%程度が最も好ましい。
【0062】
また、「リフレッシュ」を行う契機としては、ユーザがPC(本体側)の診断プログラム(ユーティリティプログラム)98においてリフレッシュ機能を選択した場合、PCはバッテリへのACアダプタ51からの充電を停止させ、バッテリから本体側に電力が供給されるようになる。このようにして、ユーザが意図的にリフレッシュを行う場合がある。一方、ACアダプタ51を接続せず、バッテリから本体に電源供給を続けた結果、容量が予め定められた値に達し、リフレッシュが完了する場合もある。
【0063】
ここで、上述した診断プログラム(ユーティリティプログラム)98については、コンピュータシステム10に予めインストールされている場合の他、例えば、プログラムの記憶媒体であるCD−ROMを介して、CD−ROMドライブ32によって診断プログラム(ユーティリティプログラム)98が読み込まれて実行される形態が考えられる。また、インターネット等のネットワークを介して、外部のプログラム伝送装置からインストールされる形態も考えられる。
【0064】
尚、以上の説明では、図3に示した情報ファイル99をシステム側に設け、診断プログラム(ユーティリティプログラム)98によって、電池がある期間以上リフレッシュされていないことを検知するように構成した。しかしながら、日付情報をインテリジェント電池52の内部に設け、ある期間以上リフレッシュされていないことをインテリジェント電池52のCPU62によって検知するように構成しても構わない。
【0065】
かかる構成の場合、各インテリジェント電池52は、自己の最も近日にリフレッシュされた日付情報を、例えばCPU62に内蔵されたメモリやその他のメモリに格納する。ここでは、図3に示す情報ファイル99のような、異なる電池の識別子に対応する日付情報を記憶する必要はない。CPU62では、かかる日付情報を用いて所定の期間(例えば1ヶ月)以上が経過した場合に、リフレッシュの必要性を判断する。この判断結果をSBSのプロトコルを用いてエンベデッドコントローラ41を介しシステム側に通知することが可能である。エンベデッドコントローラ41からリフレッシュの必要性の情報を得たユーティリティプログラムは、LCD18を介して図6に示したような情報を表示し、ユーザからのリフレッシュ指示を待つ。リフレッシュが指示され、リフレッシュ操作が終了した際には、インテリジェント電池52のCPU62は、日付情報を更新して所定のメモリに格納する。
【0066】
このように、インテリジェント電池52の内部で、最も近日に(最後に)リフレッシュされた日付情報を保持し、リフレッシュの必要性を判断してシステムに通知するように構成すれば、各インテリジェント電池52によって異なるテクノロジー、メーカ間の違い等をシステム側にて識別する必要がなくなる点で好ましい。また、1つのインテリジェント電池52が複数のコンピュータシステム10にて使用されるような場合でも適切に対応することができる。尚、かかる態様にて用いられるユーティリティプログラムは、エンベデッドコントローラ41からの情報を受けて図6に示すような画面を表示し、また、図6に示すようなリフレッシュ指示ボタン201に対するユーザの操作を認識してエンベデッドコントローラ41に送信する機能等を備えている。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電池のリフレッシュを適切なタイミングでユーザにガイドすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態が適用されるコンピュータシステムのハードウェア構成を示した図である。
【図2】 電源供給システムの回路構成を示した図である。
【図3】 電池の診断プログラム(ユーティリティプログラム)がリフレッシュの必要性を判断するフローを示した図である。
【図4】 本実施の形態が適用されたリフレッシュガイド機能の処理を示すフローチャートである。
【図5】 インテリジェント電池の内部におけるメモリ効果発生検出の処理の一例を示したフローチャートである。
【図6】 リフレッシュの実行をユーザにガイドする画面の一例を示した図である。
【符号の説明】
10…コンピュータシステム、11…CPU、18…液晶ディスプレイ(LCD)、41…エンベデッドコントローラ、31…IDEハードディスクドライブ(HDD)、50…電源回路、51…ACアダプタ、52…インテリジェント電池、61…セル、62…CPU、63…電流測定回路、70…電圧測定回路、74…コミュニケーションライン、75…電圧測定回路、76…電池接続確認端子、77…第1ダイオード(D1)、78…第2ダイオード(D2)、80…ACアダプタ電力停止回路、81…FET(FET1)、82…第1トランジスタ(TR1)、83…第2トランジスタ(TR2)、90…温度測定回路、98…診断プログラム(ユーティリティプログラム)

Claims (21)

  1. 充放電可能な電池を接続可能に構成され、当該電池から電力の供給を受ける本体を備えた電気機器であって、
    前記電池を識別するための識別子を認識する識別子認識手段と、
    前記識別子認識手段により認識された前記識別子に対応付けて、前記電池に対してリフレッシュが実行された日付の情報を格納する情報格納手段と
    を備えたことを特徴とする電気機器。
  2. 前記情報格納手段に格納された前記情報の日付から所定期間が経過した後に前記電池におけるリフレッシュの実行をユーザに促す出力手段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の電気機器。
  3. ユーザによるリフレッシュ指示を受け付ける指示受付手段と、
    前記指示受付手段によるリフレッシュ指示に基づいて前記電池に対してリフレッシュを実行するリフレッシュ実行手段とを更に備えたことを特徴とする請求項1記載の電気機器。
  4. 前記情報格納手段は、前記リフレッシュ実行手段によりリフレッシュが実行された日付に関する情報を前記識別子に対応して格納することを特徴とする請求項3記載の電気機器。
  5. 前記情報格納手段により格納される前記日付の情報は、前記電池に対してリフレッシュが最後になされた日付の情報であることを特徴とする請求項1記載の電気機器。
  6. 電力を消費する本体と、
    充電および放電を行って前記本体に対して電力を供給する電池とを備え、
    前記電池のリフレッシュが実行された日付に関する情報から自己放電による残容量の誤差を予期し、当該誤差を取り除くためにリフレッシュのガイドを行うことを特徴とする電気機器。
  7. 前記本体は、前記電池が所定期間、リフレッシュされない場合にリフレッシュのガイドを行うことを特徴とする請求項6記載の電気機器。
  8. 電力を消費する本体と、
    充電の後に放電を行って前記本体に対して電力を供給する電池とを備え、
    前記電池が最後にリフレッシュされてから所定期間が経過した後に、当該電池の充放電の回数に関わらず当該電池に対するリフレッシュを促す表示を行うことを特徴とする電気機器。
  9. 電力を消費する本体と、充電および放電を行って当該本体に対して電力を供給する電池とを備え、
    前記電池において最後にリフレッシュがなされた日付に関する情報を格納する日付情報格納手段と、
    前記日付情報格納手段に格納された情報における日付から所定期間が経過したことによりリフレッシュの必要性を判断する判断手段と
    を備えたことを特徴とする電気機器。
  10. 充放電可能な電池を接続可能に構成され、当該電池から電力の供給を受けるシステム本体を備えたコンピュータ装置であって、
    前記電池の診断プログラムを実行するCPUと、
    前記電池から当該電池を識別する識別子を受け取ると共に、受け取った識別子を前記CPUに出力するコントローラと、
    電池におけるリフレッシュの日付情報を格納する情報ファイルとを備え、
    前記CPUは、前記コントローラから出力された前記識別子に対応する前記日付情報を前記情報ファイルから取得し、リフレッシュの必要性を判断することを特徴とするコンピュータ装置。
  11. 前記システム本体は、商用電源に接続されるACアダプタおよび/または前記電池から電力の供給を受けると共に、前記コントローラからの制御により当該ACアダプタからシステム本体への電力の供給/停止を行うACアダプタ電力停止回路を更に備え、
    前記コントローラは、前記CPUからのリフレッシュ指示に基づいて、前記ACアダプタ電力停止回路を制御して前記ACアダプタから前記システム本体に対する電力の供給を停止させることを特徴とする請求項10記載のコンピュータ装置。
  12. 前記CPUは、リフレッシュが必要である場合に、リフレッシュのガイドをユーザに対して出力することを特徴とする請求項10記載のコンピュータ装置。
  13. 充放電を行う電池を接続可能に構成され、当該電池からシステム本体に対して電力の供給を行うコンピュータ装置であって、
    前記電池に対する最後にリフレッシュが行われた日付を示す日付情報を格納するメモリと、
    前記メモリに格納された日付情報に示される日付から前記電池におけるリフレッシュが所定期間なされていない場合に、ユーザに対して当該電池のリフレッシュを推奨する表示を行う表示手段と
    を備えたことを特徴とするコンピュータ装置。
  14. 前記表示手段は、ユーザによるリフレッシュ指示を受け付けるリフレッシュ指示ボタンを表示することを特徴とする請求項13記載のコンピュータ装置。
  15. 電気機器に接続され、充放電を行って当該電気機器に電力を供給するインテリジェント電池であって、
    リフレッシュがなされた日付に関する情報を格納する日付情報格納手段と、
    前記日付情報格納手段に格納された情報に示される日付から所定期間が経過したことによりリフレッシュの必要性を判断する判断手段と
    を備えたことを特徴とするインテリジェント電池。
  16. 前記判断手段により判断された結果を前記電気機器のコントローラに出力する出力手段を更に備えたことを特徴とする請求項15記載のインテリジェント電池。
  17. 充放電を行い本体に対して電力を供給する電池の診断を行う電池診断方法であって、
    前記電池に対してリフレッシュがなされた際の日付に関する情報を格納し、
    格納されている前記情報から前記電池に対してリフレッシュが所定期間なされていないことを認識し、リフレッシュの必要性を判断することを特徴とする電池診断方法。
  18. 前記電池のリフレッシュが必要と判断される場合に、ユーザにリフレッシュを推奨する表示を行うことを特徴とする請求項17記載の電池診断方法。
  19. 充放電を行い本体に対して電力を供給する電池を接続可能なコンピュータに、
    前記電池に対してリフレッシュがなされた日付に関する情報を所定のメモリから読み出す機能と、
    読み出された前記情報に示される日付から所定期間が経過した場合に前記電池のリフレッシュが必要である旨を判断する機能と、
    ユーザに対してリフレッシュを促す出力を行う機能と
    を実現させるためのプログラム。
  20. ユーザからのリフレッシュの指示を受け付ける機能と、
    新たなリフレッシュの日付に関する情報を前記メモリに格納する機能と
    を更に実現させるための請求項19記載のプログラム。
  21. 充放電を行い本体に対して電力を供給する電池を接続可能なコンピュータに実行させるプログラムを当該コンピュータが読取可能に記憶した記憶媒体であって、
    前記プログラムは、
    前記電池に対してリフレッシュがなされた日付に関する情報を所定のメモリから読み出す機能と、
    読み出された前記情報に示される日付から所定期間が経過した場合に、前記電池に対してリフレッシュが必要であることを判断する機能と、
    ユーザに対してリフレッシュを促す出力を行う機能と、
    ユーザからのリフレッシュの指示を受け付ける機能と、
    新たなリフレッシュの日付に関する情報を前記メモリに格納する機能と
    を前記コンピュータに実行させることを特徴とする記憶媒体。
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