JP3678083B2 - 発熱部品の放熱構造及びそれを用いた無電極放電灯点灯装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、発熱部品の放熱構造及びそれを用いた無電極放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば無電極放電灯点灯装置のように、動作周波数が数百kHz〜数百MHzと高いために、使用するスイッチング素子からの発熱が大きく、また屋外での動作に耐え得るために、上記スイッチング素子を含む電子回路ブロックが収納されたケースが防湿構造をとる必要性がある場合の、発熱部品であるスイッチング素子の放熱構造に関する従来技術として、特開平11−97868号に開示されたものがある。
【0003】
この従来例を図14を用いて説明する。図14(a)、(b)はそれぞれ発熱部品の放熱構造を示す側面断面図および上面図を示している。本従来例では、プリント基板55に実装された発熱部品54を防湿構造のケース51の壁面に密着固定するために断面がコ字状の取付部材53を用いている。詳しくは、ケース51の内側にケース51の高さより低い段部51aを設け、段部51aに設けられた溝52にコ字状の一端部が嵌め込まれた取付部材53で段部51aと発熱部品54を挟み込むことで、発熱部品54がケース51に押え付けられて密着固定されている。
【0004】
本従来例では、防湿構造を有するケース51の内部に段部51aを設けて防湿構造を維持しながら、取付部材53で発熱部品54をケース51に固定することで、発熱部品54の実装ばらつきを少なくするとともに、発熱部品54をケース51に密着させることで発熱部品54の放熱効果を高めるという特徴を有している。
【0005】
また、他の従来例として、高周波動作するスイッチング素子のような発熱部品の熱をケースに放熱する場合、Al板(アルミ板)のような導電体を、スイッチング素子とケースとの間に、スイッチング素子やケースから絶縁されるようにして挟み、その導電体を上記スイッチング素子等を備えた電子回路の例えばグランドに接続することにより、スイッチング素子からケース側へ漏れる高周波雑音を抑えて、ケース外側に不要輻射雑音が放出されることを抑えるようにしたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したようにスイッチング素子とケースとの間に、Al板のような導電体を、スイッチング素子やケースから絶縁されるようにして挟み込む場合、スイッチング素子とケースとの間に挟まれたいくつかの導電体や絶縁体が存在する。そのためにスイッチング素子からの発熱を効果的にケースに逃がすには、スイッチング素子(発熱部品)と絶縁体、導電体と絶縁体、ケースと絶縁体のなどのそれぞれの密着性が必要となる。
【0007】
従って、図14に示した従来例のように取付部材53を用いて発熱部品54の熱をケース51に放熱する場合に、上記した導電体をスイッチング素子とケースとの間に挟むようにすると、導電体や絶縁体の硬さや厚さなどの条件によっては、それぞれの密着性が悪く発熱部品の放熱が充分にできず、発熱部品が温度上昇により破壊する可能性がある。
【0008】
また、密着性を高めるために取付部材53を発熱部品54に強力に押えつけることにより、発熱部品54に機械的ストレスが加わり、発熱部品54が破壊する可能性があるという問題があった。
【0009】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、発熱部品からの熱を効果的にケースに放熱し、さらに発熱部品に与えられる機械的ストレスを抑えるようにした発熱部品に放熱構造およびそれを用いた無電極放電灯点灯装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、金属製のケースと、前記ケースの開口部に被着する蓋と、前記ケースの内部に収納されたプリント基板と、前記プリント基板に実装され、前記ケースの所定の一面近傍に配置された少なくとも一つの発熱部品を含む電子回路と、前記発熱部品と前記ケースの所定の一面との間に配置された金属体と、前記金属体と前記ケースの所定の一面との間に配置された第1の絶縁体と、前記金属体と前記発熱部品との間に配置された第2の絶縁体と、前記ケースの内部に固定される固定部および前記発熱部品、金属体、第1の絶縁体、第2の絶縁体のうちのいずれかに接触して、それらを前記ケースの所定の一面側に押圧する押圧部を有しそれらを所定の一面に固定する固定部材とを備えた発熱部品の放熱構造において、前記金属体の硬度は、前記第1の絶縁体の硬度よりも高く、且つ、前記第2の絶縁体の硬度は、前記第1の絶縁体の硬度よりも高く、かつ、前記第1の絶縁体の厚さは、前記第2の絶縁体の厚さよりも厚いことを特徴とする。
【0011】
請求項1の発明によれば、発熱部品からの発熱を第1の絶縁体、第2の絶縁体および金属体を介してケースに放熱することができる。また、金属体の硬度が高いので、金属体の実装ばらつきが発生しにくくなり、第1の絶縁体の硬度が金属体の硬度よりも低いため、金属体の実装ばらつきが発生した場合でも、第1の絶縁体により金属体の実装ばらつきを吸収して金属体のケース側への密着性を高め、発熱部品の金属体を介しての放熱効果を向上させることができる。そのために、発熱部品をケース側へ強力に押し付ける必要もなく、発熱部品に与えられる機械的ストレスを抑えることができる。さらに、金属体の硬度が第1の絶縁体の硬度よりも高いこと、第1の絶縁体の厚さが第2の絶縁体の厚さよりも厚いことの相乗効果により、発熱部品からケースへの放熱をより効果的に行うことができる。
【0012】
また、請求項2の発明は、請求項1記載の発明において、前記第1の絶縁体は、2つの絶縁体から構成されることを特徴とする。請求項2の発明によれば、2つの絶縁体を組み合わせることができるため、それぞれの形状や硬度や厚さの自由度を増やすことが可能となる。
【0013】
また、請求項3の発明は、請求項2記載の発明において、前記第1の絶縁体を構成する2つの絶縁体は硬度と厚さが異なるものであり、硬度が低くて厚さの厚い方の絶縁体を前記ケースの所定の一面側に配置したことを特徴とする。
【0014】
請求項3の発明によれば、硬度が低くて厚さの厚い絶縁体により金属体の実装ばらつきを吸収して金属体とケースとの密着性を高めて、金属体とケースの間の放熱効果を向上させるとともに、硬度が高い絶縁体を金属体側に配置することで、硬度が低い絶縁体が直接金属体と接触しないようにして、金属体と絶縁体との接触箇所が破れにくいようにすることができる。
【0015】
また、請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記第1の絶縁体を構成する2つの絶縁体のうち硬度が高くて厚さの薄い方の絶縁体のみが、前記金属体と第2の絶縁体と発熱部品とを覆うとともに、その一部が前記発熱部品と前記固定部材の押圧部との間に配置されるようにしたことを特徴とする。
【0016】
請求項4の発明によれば、固定部材と発熱部品との間の絶縁性を確保できるとともに、第1の絶縁体を構成する2つの絶縁体のうち硬度が高くて厚さの薄い方の絶縁体のみが発熱部品と固定部材の押圧部との間に配置されるため、固体部材の押圧部の押圧力を発熱部品に伝えやすく、発熱部品の放熱性を確保できる。
【0017】
また、請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明において、前記ケースの壁面の内側にケース底面より高い台部を形成し、その台部に設けた溝に前記固定部材の固定部を挿入し、前記発熱部品と金属体と第1の絶縁体と第2の絶縁体と前記台部に設けた溝の外壁とを、前記固定部材の固定部と押圧部で挟み込んで前記発熱部品と金属体と第1の絶縁体と第2の絶縁体とを前記ケースの壁面に固定することを特徴とする。
【0018】
請求項5の発明によれば、簡単な構成で確実に固定部材をケースの内部に固定できるとともに、固定部材により前記発熱部品と金属体と第1の絶縁体と第2の絶縁体とをケースの壁面に固定できる。
【0019】
また、請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明において、前記固定部材の材質を金属としたことを特徴とする。
【0020】
請求項6の発明によれば、固定部材を熱伝導率の高い金属とすることで、固定部材を介しての発熱部品の放熱性を確保できる。
【0021】
また、請求項7の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の発明において、前記固定部材は弾力性を有していることを特徴とする。
【0022】
請求項7の発明によれば、発熱部品および金属体の実装がばらついても、固定部材の弾性により、発熱部品および金属体をケースに固定する際の密着性がよくなり、発熱部品の放熱効果を向上させることができる。
【0023】
また、請求項8の発明は、請求項1から請求項7のいずれかに記載の発明において、前記金属体の材質は銅であることを特徴とする。
【0024】
請求項8の発明によれば、金属体をプリント基板などに固定する際のはんだ付け性が良好になる。
【0025】
また、請求項9の発明によれば、請求項1から請求項8のいずれかに記載の発明において、前記金属体を前記電子回路のグランドに接続したことを特徴とする。
【0026】
請求項9の発明によれば、発熱部品とケースの所定の一面との間に配置された金属体を電子回路のグランドに接続することで、発熱部品が雑音を発生する部品であっても、その雑音がケース側に漏れることを抑えることができ、ケースの外側に不要輻射雑音として放出されるのを抑えることができる。
【0027】
また、請求項10の発明は、請求項1から請求項9のいずれかに記載の発明において、前記第1の絶縁体と前記第2の絶縁体の少なくとも一方は、ゴム状の弾性を有していることを特徴とする。
【0028】
請求項10の発明によれば、第1の絶縁体や第2の絶縁体の隣に位置する発熱部品や金属体の密着性を高めることで発熱部品の放熱性を向上することができる。
【0029】
また、請求項11の発明は、請求項1から請求項10のいずれかに記載の発明において、前記発熱部品は複数設けられ、前記金属体は前記発熱部品のうち発熱の一番少ない発熱部品からの距離が最も短い位置で前記プリント基板に固定されることを特徴とする。
【0030】
請求項11の発明によれば、発熱の多い発熱部品の位置では金属体の自由度が大きくなり、発熱の多い発熱部品の実装がばらついた場合でも、そのばらつきを抑えて金属体のケース側への密着性を高めることができ、発熱部品の放熱効果を確保することができる。
【0031】
また、請求項12の発明は、請求項1から請求項11のいずれかに記載の発明において、前記固定部材は、前記発熱部品を覆うよう配置される第2の絶縁体に接触するか、または第1の絶縁体を構成する2つの絶縁体のうちの硬度が高く厚さの薄い方であり前記発熱部品と金属体と第2の絶縁体を覆うよう配置される絶縁体に接触して、前記発熱部品と金属体と第1の絶縁体と第2の絶縁体を前記ケースの所定の一面側に押圧する第1の押圧部と、前記金属体を覆うよう配置される前記第1の絶縁体に接触して、前記第1の絶縁体と金属体を前記ケースの所定の一面側に押圧する第2の押圧部とを有していることを特徴とする。
【0032】
請求項12の発明によれば、第2の押圧部が追加されることで、第1の絶縁体と金属体におけるケースの所定の一面側への密着性がさらによくなり、発熱部品の放熱性が向上する。
【0033】
また、請求項13の発明は、請求項1から請求項12のいずれかに記載の発明において、前記ケースの内部に突出部を設け、前記金属体および第1の絶縁体を前記突出部とともに挟み込んで、前記金属体および第1の絶縁体を前記ケースの所定の一面に固定する第2の固定部材を備えたことを特徴とする。
【0034】
請求項13の発明によれば、金属体がケースに固定される際にケースの所定の一面への密着性がよくなり、金属体からケースへの放熱性が良くなり、発熱部品の放熱効果が向上する。
【0035】
また、請求項14の発明は、請求項1から請求項13のいずれかに記載の発明において、前記電子回路がC級、D級、E級のうちのいずれかの増幅回路により構成されていることを特徴とする。
【0036】
請求項14の発明によれば、電子回路がC級、D級、E級のうちのいずれかの増幅回路により構成される場合でも、請求項1から請求項13と同様の効果を有する発熱部品の放熱構造が得られる。
【0037】
また、請求項15の発明は、請求項1から請求項14のいずれかに記載の発明において、前記ケースおよび蓋は、外部に対して防湿性を有することを特徴とする。
【0038】
請求項15の発明によれば、ケース及び蓋が外部に対して防湿性を有しており、その防湿性を有するものにおいても、請求項1から請求項14と同様の効果を有する発熱部品の放熱構造が得られる。
【0039】
また、請求項16の発明は、請求項1から請求項15のいずれかに記載の発明において、前記電子回路により動作する負荷が無電極放電灯であることを特徴とする。
【0040】
請求項16の発明によれば、負荷が無電極放電灯である場合でも、請求項1から請求項15と同様の効果が得られる。
【0041】
また、請求項17の発明は、金属製のケースと、前記ケースの開口部に被着する蓋と、前記ケースの内部に収納されたプリント基板と、前記プリント基板に実装され、前記ケースの壁面近傍に配置された少なくとも一つの発熱部品を含む電子回路と、前記電子回路の動作により点灯する無電極放電灯と、前記発熱部品と前記ケースの壁面との間に配置された金属体と、前記金属体と前記ケースの壁面との間に配置された第1の絶縁体と、前記金属体と前記発熱部品との間に配置された第2の絶縁体と、前記ケースの内部に固定される固定部および前記発熱部品、金属体、第1の絶縁体、第2の絶縁体のうちのいずれかに接触して、それらを前記ケースの壁面側に押圧する押圧部を有しそれらを壁面に固定する固定部材とを備えた無電極放電灯点灯装置において、前記金属体の硬度は前記第1の絶縁体の硬度よりも高く、前記第2の絶縁体の硬度は前記第1の絶縁体の硬度よりも高く、前記第1の絶縁体の厚さは前記第2の絶縁体の厚さよりも厚く、前記第1の絶縁体は硬度と厚さが異なる2つの絶縁体から構成され、硬度が低くて厚さの厚い方の絶縁体を前記ケースの壁面側に配置し、硬度が高くて厚さの薄い方の絶縁体が前記金属体と第2の絶縁体と発熱部品とを覆い、その一部が前記発熱部品と前記固定部材の押圧部との間に配置され、前記ケースの壁面の内側にケース底面より高い台部を形成し、その台部に設けた溝に前記固定部材の固定部を挿入し、前記発熱部品と金属体と第1の絶縁体と第2の絶縁体と前記台部に設けた溝の外壁とを、前記固定部材の固定部と押圧部とで挟み込んで前記発熱部品と金属体と第1の絶縁体と第2の絶縁体とを前記ケースの壁面に固定し、前記固定部材は金属製であり、かつ弾力性を有しており、前記金属体は銅製であり、かつ前記電子回路のグランドに接続され、前記第1の絶縁体および第2の絶縁体はゴム状弾性を有し、前記電子回路はD級の増幅回路を含み、前記ケースおよび蓋は外部に対して防湿性を有することを特徴とする。請求項17の発明によれば、請求項1から請求項10および請求項14から請求項16と同様の効果を有する無電極放電灯点灯装置が得られる。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0043】
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1に対応する発熱部品の放熱構造を示す図であり、(a)は側面断面図であり、(b)は上面図(蓋は図示せず)である。図において、上面開口部に蓋2が被着された金属製のケース1の内部にプリント基板3が収納されている。
【0044】
ケース1の所定の一面である壁面1cには、ケース1の内側に向かってケース1の底面1dより高さの高くなっている壁面台部1fが形成されている。この壁面台部1fには溝1bが、ケース1の幅方向(A方向)に3つ並んで設けられている。プリント基板3上には、ケース1の壁面1c近傍に配置された少なくとも一つの発熱部品4を含む電子回路が搭載されている。この発熱部品4は、ケース1の幅方向(A方向)に3つ並んで、その主面がプリント基板3の基板面に直交するようにプリント基板3上に実装されている。
【0045】
ここで、上述した発熱部品4を含む電子回路の一例を図3に示す。図3は無電極放電灯点灯装置の構成を示す回路図であり、発振回路21と、公知のC級増幅回路からなるプリアンプ回路22と、公知のD級増幅回路からなるメインアンプ回路23とを備えた高周波電源と、マッチング回路24と、誘導コイルLと、無電極放電灯10と、直流電源E1,E2を有している。高周波電源は発振回路21を数百kHz〜数百MHzで発振させ、その発振信号をプリアンプ回路22を介してメインアンプ回路23に取り込んで増幅し、そ
の増幅出力をマッチング回路24を介して誘導コイルLに供給し、無電極放電灯10を点灯させる。マッチング回路24は、高周波電源と誘導コイルLとのインピーダンス整合を図るものである。そして、メインアンプ回路23に、スイッチング素子である発熱部品4が設けられている。尚、上記増幅回路は公知のE級増幅回路でもよい。
【0046】
このように負荷が無電極放電灯である場合、発熱部品4(スイッチング素子)は、数百kHz〜数百MHzで高周波動作するものを使用する必要がある。そのため、図1に示すように、Al板(アルミ板)のような金属体5を、発熱部品4とケース1の壁面1cに形成された壁面台部1fとの間に配置し、発熱部品4やケース1から絶縁してプリント基板3上に固定部分5aにて固定し、その金属体5を図3に示すように電子回路の例えばグランドに接続することで、発熱部品4からの高周波雑音がケース1側に漏れることを防止して、ケース1外側への不要輻射雑音の放出を抑えるようにしている。
【0047】
本実施形態では、プリント基板3に実装された各発熱部品4をそれぞれ、金属製で弾力性を有する固定部材なる止め具8を用いてケース1の壁面1c側に押圧して固定することで、発熱部品4の熱をケース1へ放熱するようにしている。
【0048】
止め具8は略コ字状であり、その固定部なる一端片8aがケース1の壁面台部1fに形成された溝1bに挿入されて固定される。また止め具8は、発熱部品4と金属体5の上方に位置する中間片8bを介して一端片8aと反対側に設けられる他端片8cの先端近傍に、一端片8a側に折曲した押圧部9が設けられており、止め具8の弾力で押圧部9により発熱部品4、金属体5や、それらの絶縁を図るための後述する第1の絶縁体6や第2の絶縁体7をケース1の壁面1c側に押圧して固定する。このとき、押圧部9が第2の絶縁体7に接触し、発熱部品4、金属体5、第1の絶縁体6、第2の絶縁体7と壁面台部1fに設けられた溝1bの外壁1gを、止め具8の一端片8aと押圧部9とで挟み込んで、発熱部品4、金属体5、第1の絶縁体6および第2の絶縁体7がケース1の壁面1cに固定される。
【0049】
図1(a)では、発熱部品4、金属体5、第1の絶縁体6、第2の絶縁体7などの配置がわかりやすくするためにそれぞれの間隔をあけて図示しているが、実際は、発熱部品4、金属体5、第1の絶縁体6、第2の絶縁体7はケース1の壁面1c側に密着して固定される。
【0050】
上記第1の絶縁体6は、ケース1の壁面1cと金属体5を絶縁するためと、金属体5と止め具8を絶縁するために、壁面1cと金属体5との間に配置され、そこから止め具8の中間片8bと金属体5の上端との間部にかけて延在している。また、第2の絶縁体7は、発熱部品4と金属体5および止め具8を絶縁するために、一端側が発熱部品4と金属体5との間部に配置され、発熱部品4の上方を通って、他端側が発熱部品4と止め具8の他端片8cとの間部に配置されて発熱部品4を覆っている。
【0051】
尚、第2の絶縁体7は図1(b)に示すように3つの発熱部品4のそれぞれを覆うように3つ設けるようにしたが、図2に示すように3つの発熱部品4を全て覆うように第2の絶縁体7bを一つ設けるようにしてもよい。
【0052】
ここで、第1の絶縁体6および第2の絶縁体7のそれぞれには、発熱部品4の熱をケース1へ放熱するために、熱伝導性を有する絶縁シートのような絶縁体を用いる。また、第1の絶縁体6、第2の絶縁体7がゴム状の弾性を有するようにすることで、絶縁体の周囲への密着性を高め、発熱部品4の放熱性をより向上できる。
【0053】
また、金属体5の硬度を第1の絶縁体6の硬度より高くなるようにしている。これにより、金属体5の硬度が高いので、金属体5の実装ばらつきが発生しにくくなり、第1の絶縁体6の硬度が金属体5の硬度よりも低いため、金属体5の実装ばらつきが発生した場合でも、第1の絶縁体6により金属体5の実装ばらつきを吸収して金属体5のケース1の壁面1c側への密着性を高め、発熱部品4の金属体5を介しての放熱効果を向上させることができる。
【0054】
また、第2の絶縁体7の硬度は第1の絶縁体6の硬度よりも高くなるようにしている。これにより、止め具8の押圧部9により発熱部品4、金属体5、第1の絶縁体6、第2の絶縁体7をケース1の壁面1c側に押圧する際に、金属体5の実装ばらつきを第1の絶縁
体6にて吸収して、密着性の悪い金属体5とケース1の壁面1cとの間の密着性を特に高めることができ、金属体5とケース1の間の放熱効果が向上する。
【0055】
さらに、第1の絶縁体6の厚さは第2の絶縁体7の厚さよりも厚くなるようにしている。このようにしても、止め具8の押圧部9により発熱部品4、金属体5、第1の絶縁体6、第2の絶縁体7をケース1の壁面1c側に押圧する際に、金属体5の実装ばらつきを第1の絶縁体6にて吸収して、密着性の悪い金属体5とケース1の壁面1cとの間の密着性を特に高めることができ、金属体5とケース1の間の放熱効果が向上する。
【0056】
また、第2の絶縁体7の硬度を第1の絶縁体6の硬度よりも高くして、かつ第1の絶縁体6の厚さを第2の絶縁体7の厚さよりも厚くするようにして、それぞれの相乗効果により、密着性の悪い金属体5とケース1の壁面1cとの間の密着性をさらに効果的に高めることができ、金属体5とケース1の間の放熱効果をより向上させることができる。
【0057】
このように、上記した金属体5および第1の絶縁体6および第2の絶縁体7の厚さや硬度の関係を組み合わせることで相乗効果により、発熱部品4からケース1への放熱をより効果的に行うことができる。
【0058】
ここで、金属体5のプリント基板3への固定状態を図4に示す。図4は、プリント基板3上での発熱部品4と金属体5の位置関係を示している。図4(a)は発熱部品4a,4bが2つ並んでいる例を示しており、図4(b)は図1と同様に発熱部品4c,4d,4eの3つ並んでいる例を示している。
【0059】
各発熱部品のうち一番発熱の少ない発熱部品からの距離が最も短い位置で金属体5がプリント基板3に固定される。すなわち、図4(a)において、発熱部品4a,4bのうち発熱部品4aの方が発熱が少ないものとすると、金属体5は発熱部品4aの近傍に固定部分5aにて固定される。
【0060】
このように、発熱の少ない発熱部品4aの近傍で金属体5をプリント基板3に固定するため、発熱の多い発熱部品4b近傍では金属体5の自由度が高くなっており、発熱部品4bを止め具8にて壁面1c側に押圧する際に、その発熱部品4bの実装ばらつきを吸収して、ケース1の壁面1c側に密着させやすい。よって、発熱の高い発熱部品の放熱効果を特に高めることができる。
【0061】
また、図4(b)において、発熱部品4c,4d,4eのうち発熱部品4cの発熱が一番少ないとすると、金属体5は発熱部品4cの近傍に固定部分5aにて固定される。この場合も同様に発熱の高い発熱部品(特に発熱部品4e)の放熱効果を特に高めることができる。図4(a)(b)において、固定部分5aの固定端5bは電子回路のグランドに接続される。
【0062】
本実施形態においては、上記したように止め具8を金属製としたことで、熱伝導率が高く発熱部品4からケース1への放熱効果を確保でき、また止め具8が弾力性を有しているため、発熱部品4および金属体5の実装がばらついても、弾力によりそれぞれの密着性を確保することができ、発熱部品4の放熱効果を向上させることができる。
【0063】
また、発熱部品4等をケース1の壁面1cに止め具8で押圧して固定する際に、ケース1の内部に設けた溝1bの止め具8を固定するようにしているため、蓋2の被着されたケース1はその外部に対して防湿性を有することができる。
【0064】
尚、金属体5のプリント基板3への半田付け性を良好にするために、その材質は銅であることが望ましい。
【0065】
(実施形態2)
次に、図5を用いて本発明の実施形態2を説明する。図5は発熱部品の放熱構造を示す図であって、(a)は側面断面図、(b)は上面図(蓋は図示せず)である。図5において、図1と同じものには同じ符号を付しその説明を省略する。図5において、図1と異なる点は、図1における第1の絶縁体6が硬度と厚さの異なる2枚の絶縁体6a,6bで構成されている点である。また、図1では第2の絶縁体7が発熱部品4を覆うよう配置されているのに対し、図5ではその端部が発熱部品4と止め具8の他端片8cとの間にまで延出しない絶縁体7aとなっている。
【0066】
2枚の絶縁体のうち硬度が低く厚さの厚い絶縁体6aは、金属体5とケース1の壁面1
cとの間に介在するとともに上部が金属体5の上方に向かって曲がっている。一方、絶縁体6aに比べ硬度が高く厚さの薄い絶縁体6bは、一端側が金属体5と壁面1cの間に配置され、金属体5と発熱部品4の上方を通って、他端側が止め具8の他端片8cと発熱部品4の間にまで延出して、発熱部品4と第2の絶縁体7と金属体5を覆っている。
【0067】
2つの絶縁体6a,6bのうち、硬度が低く厚さの厚い方の絶縁体6aがケース1の壁面1c側に、硬度が高く厚さの薄い方の絶縁体6bが金属体5側に配置されている。これにより、硬度が低くて厚さの厚い絶縁体6aにより金属体5の実装ばらつきを吸収して金属体5とケース1との密着性を高めて、金属体5とケース1の間の放熱効果を向上させるとともに、硬度が高い絶縁体6bを金属体5側に配置することで、硬度が低い絶縁体6aが直接金属体5と接触しないようにして、金属体5と絶縁体6aとの接触箇所が破れにくいようにすることができる。
【0068】
また、絶縁体6bの上記他端側は、止め具8の押え部9と発熱部品4との間に配置されており、2枚の絶縁体6a,6bのうち、硬度が高くて厚さの薄い方の絶縁体6bのみがそこに配置されることで、止め具8と発熱部品4の絶縁性を確保しながら、発熱部品4をケース1の壁面1c側に押しつける止め具8の押圧力を発熱部品4に伝えやすく、発熱部品4の放熱性の高い放熱構造が得られる。
【0069】
尚、本実施形態においても、止め具8は金属製であり弾力性を有しているため、実施形態1で述べたものと同様の効果を有し、また金属体5の材質も銅であるのが望ましい。また、止め具8をケース1内部に設けた溝1bに固定しているため、ケース1外部に対する防湿性がよい点も実施形態1と同様である。
【0070】
また、図5(b)に示すように、第2の絶縁体7aは3つの発熱部品4のそれぞれを覆うように3つ設けるようにしたが、図6に示すように3つの発熱部品4を全て覆うように第2の絶縁体7cを一つ設けるようにしてもよい。
【0071】
(実施形態3)
次に、図7を用いて本発明の実施形態3を説明する。図7は、発熱部品の放熱構造を示す側面断面図である。本実施形態では、ケース1の底面と平行であるプリント基板3の基板面と発熱部品4の主面が平行となるようにプリント基板3に発熱部品4が実装されている。ケース1の底面1dには他より高さの高くなっている底面台部1eが形成されており、発熱部品4と底面台部1eとの間には金属体5がプリント基板3に固定されて配置されている。発熱部品4と金属体5の絶縁をおこなうために、第2の絶縁体17が発熱部品4の金属体5に対向する下面から上面にかけて発熱部品4を覆うように配置されている。
【0072】
ケース1の壁面1cの下部にはケース1の内側に向かって底面台部1eより高くなっている壁面台部1fが形成されており、その壁面台部1fの上面には固定部材なる止め具18の一端部がねじ12によりねじ止めされている。金属体5と底面台部1eおよび壁面台部1fの側面との絶縁をおこなうために第1の絶縁体16が金属体5と底面台部1eの間部から金属体5と壁面台部1fの側面にかけて配置されている。
【0073】
上記止め具18の他端部には、ケース1の底面1dに向かって折曲した押圧部19が設けられており、その押圧部19が発熱部品4の上面に配置された第2の絶縁体17に接触して、第2の絶縁体17、発熱部品4、金属体5、第1の絶縁体16を底面1d側に押圧して、それらをケース1の所定の一面である底面1dに固定する。これにより、発熱部品4から発生する熱がケース1へ放熱される。
【0074】
このように発熱部品4の主面がプリント基板3の基板面と平行に実装されている場合でも、発熱部品4のケース1への放熱が可能である。また、金属体5の硬度や第1の絶縁体16および第2の絶縁体17の硬度や厚さを、実施形態1と同様の条件とすることで、発熱部品4および金属体5の実装のばらつきを吸収することができるとともに、効率よく発熱部品4の熱をケース1へ放熱できる。
【0075】
(実施形態4)
次に、図8を用いて本発明の実施形態4を説明する。図8は発熱部品の放熱構造を示す図であり、(a)は側面断面図を(b)は上面図(蓋は図示せず)を示している。図8において、図1と同じものには同じ符号を付しその説明を省略する。図8において図1と異
なる点は、図8では、第1の絶縁体6が金属体5と壁面1cの間から金属体5の上端を通って、金属体5における壁面1cと対向しない反対面の上部近辺までを覆うとともに、図8(b)に示すように、止め具8には一端片8aから連設する3つの中間片8bの各間に金属体5の方向に連設される2つの連設片8eが新たに形成されている点である。
【0076】
各連設片8eからは下方に向かって延出する延出片8dが形成され、延出片8dの一部が折れ曲って壁面1c側に突出する第2の押圧部9aが設けられ、金属体5を覆う第1の絶縁体6の上部近辺を壁面1cと反対側から壁面1c側に押圧している。
【0077】
また、第2の絶縁体7の一端側が発熱部品4と金属体5との間部に配置され、発熱部品4の上方を通って、他端側が発熱部品4と止め具8の他端片8cとの間部に配置されて発熱部品4を覆っており、止め具8の他端片8cに設けられた第1の押圧部に相当する押圧部9により第2の絶縁体7、発熱部品4、金属体5、第1の絶縁体6をケース1の壁面1cに押圧する点は図1の実施形態と同様である。
【0078】
このように、第2の押圧部9aが設けられ、第1の絶縁体6に覆われる金属体5を壁面1c側に押圧することで金属体5の壁面1cへの密着性がより増加し、発熱部品4の放熱性がより向上できる。
【0079】
本実施形態においては、図1と同様に第2の絶縁体7が発熱部品4を覆うようにしているが、図5と同様に第1の絶縁体が2つの絶縁体6a,6bからなり、硬度が高く厚さの薄い方の絶縁体6bにより金属体5と第2の絶縁体7aと発熱部品4を覆うようにして、押圧部9が絶縁体6bに接触して、発熱部品4、金属体5、第1の絶縁体6a,6b、第2の絶縁体7を壁面1c側に押圧するようにしてもよい。
【0080】
また、本実施形態では、壁面台部1fに設けられた溝1hが、止め具8の一端片8aの固定される溝1hの奥部1kに比べて一端片8aの挿入される挿入口1jのほうが広くなっており、挿入口1jが広いことで止め具8の一端片8aを溝1hへ挿入させやすくするとともに、奥が狭いことで止め具8が抜けにくくなるようにしている。
【0081】
尚、第2の絶縁体7は図8(b)に示すように3つの発熱部品4のそれぞれを覆うように3つ設けるようにしたが、図9に示すように3つの発熱部品4を全て覆うように第2の絶縁体7bを一つ設けるようにしてもよい。
【0082】
(実施形態5)
次に、図10を用いて本発明の実施形態5を説明する。図10は発熱部品の放熱構造を示す図であって、(a)は側面断面図であり、(b)は上面図(蓋は図示せず)である。図10において図8と同じものには同じ符号を付し重複する部分の説明を省略する。
【0083】
図10において、図8と異なる点は、溝1hに挿入された止め具8の一端片8aに、発熱部品4側に折れ曲った第3の押圧部9bが形成されている点である。この押圧部9bは溝1hの挿入口1j近辺の幅が広い部分の周縁に接触して、溝1hの外壁1gを発熱部品4の方向に押圧する。これにより、発熱部品4、金属体5、第1の絶縁体6、第2の絶縁体7のケース1の壁面1c側への密着性をよくして発熱部品4の放熱効果を向上させるとともに、止め具8の一端片8aが溝1hから抜けにくいようにすることができる。
【0084】
尚、第2の絶縁体7は図10(b)に示すように3つの発熱部品4のそれぞれを覆うように3つ設けるようにしたが、図11に示すように3つの発熱部品4を全て覆うように第2の絶縁体7bを一つ設けるようにしてもよい。
【0085】
(実施形態6)
次に、図12を用いて本発明の実施形態6を説明する。図12は発熱部品の放熱構造を示す図であって、(a)は側面断面図を示し、(b)は上面図(蓋は図示せず)を示している。
【0086】
図12において図1と同じものには同じ符号を付し重複する部分の説明を省略する。図12において図1と異なる点は、図12では壁面台部1fの発熱部品4側に周囲より突出している突出部1nを設け、金属体5と第1の絶縁体6と突出部1nとをゴムのような長方形のリング状の止め具28(第2の固定部材)で挟み込んで、金属体5と第1の絶縁体6をケース1の壁面1c側に押え付けている。これにより、金属体5とケース1の壁面との密着性が高まり、発熱部品4の放熱効果が向上する。
【0087】
尚、第2の絶縁体7は図12(b)に示すように3つの発熱部品4のそれぞれを覆うように3つ設けるようにしたが、図13に示すように3つの発熱部品4を全て覆うように第2の絶縁体7bを一つ設けるようにしてもよい。
【0088】
【発明の効果】
上記したように、請求項1の発明は、金属製のケースと、前記ケースの開口部に被着する蓋と、前記ケースの内部に収納されたプリント基板と、前記プリント基板に実装され、前記ケースの所定の一面近傍に配置された少なくとも一つの発熱部品を含む電子回路と、前記発熱部品と前記ケースの所定の一面との間に配置された金属体と、前記金属体と前記ケースの所定の一面との間に配置された第1の絶縁体と、前記金属体と前記発熱部品との間に配置された第2の絶縁体と、前記ケースの内部に固定される固定部および前記発熱部品、金属体、第1の絶縁体、第2の絶縁体のうちのいずれかに接触して、それらを前記ケースの所定の一面側に押圧する押圧部を有しそれらを所定の一面に固定する固定部材とを備えた発熱部品の放熱構造において、前記金属体の硬度は、前記第1の絶縁体の硬度よりも高いため、発熱部品からの発熱を第1の絶縁体、第2の絶縁体および金属体を介してケースに放熱することができる。また、金属体の硬度が高いので、金属体の実装ばらつきが発生しにくくなり、第1の絶縁体の硬度が金属体の硬度よりも低いため、金属体の実装ばらつきが発生した場合でも、第1の絶縁体により金属体の実装ばらつきを吸収して金属体のケース側への密着性を高め、発熱部品の金属体を介しての放熱効果を向上させることができる。そのために、発熱部品をケース側へ強力に押し付ける必要もなく、発熱部品に与えられる機械的ストレスを抑えることができる。さらに、前記第2の絶縁体の硬度は、前記第1の絶縁体の硬度よりも高く、かつ前記第1の絶縁体の厚さは、前記第2の絶縁体の厚さよりも厚いため、金属体の硬度が第1の絶縁体の硬度よりも高いこと、第2の絶縁体の硬度が第1の絶縁体の硬度よりも高いこと、第1の絶縁体の厚さが第2の絶縁体の厚さよりも厚いことの相乗効果により、発熱部品からケースへの放熱をより効果的に行うことができる。
【0089】
また、請求項2の発明は、請求項1記載の発明において、前記第1の絶縁体は、2つの絶縁体から構成されるため、2つの絶縁体を組み合わせることができ、それぞれの形状や硬度や厚さの自由度を増やすことが可能となる。
【0090】
また、請求項3の発明は、請求項2記載の発明において、前記第1の絶縁体を構成する2つの絶縁体は硬度と厚さが異なるものであり、硬度が低くて厚さの厚い方の絶縁体を前記ケースの所定の一面側に配置したため、硬度が低くて厚さの厚い絶縁体により金属体の実装ばらつきを吸収して金属体とケースとの密着性を高めて、金属体とケースの間の放熱効果を向上させるとともに、硬度が高い絶縁体を金属体側に配置することで、硬度が低い絶縁体が直接金属体と接触しないようにして、金属体と絶縁体との接触箇所が破れにくいようにすることができる。
【0091】
また、請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記第1の絶縁体を構成する2つの絶縁体のうち硬度が高くて厚さの薄い方の絶縁体のみが、前記金属体と第2の絶縁体と発熱部品とを覆うとともに、その一部が前記発熱部品と前記固定部材の押圧部との間に配置されるようにしたため、固定部材と発熱部品との間の絶縁性を確保できるとともに、第1の絶縁体を構成する2つの絶縁体のうち硬度が高くて厚さの薄い方の絶縁体のみが発熱部品と固定部材の押圧部との間に配置されるため、固体部材の押圧部の押圧力を発熱部品に伝えやすく、発熱部品の放熱性を確保できる。
【0092】
また、請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明において、前記ケースの壁面の内側にケース底面より高い台部を形成し、その台部に設けた溝に前記固定部材の固定部を挿入し、前記発熱部品と金属体と第1の絶縁体と第2の絶縁体と前記台部に設けた溝の外壁とを、前記固定部材の固定部と押圧部で挟み込んで前記発熱部品と金属体と第1の絶縁体と第2の絶縁体とを前記ケースの壁面に固定するため、簡単な構成で確実に固定部材をケースの内部に固定できるとともに、固定部材により前記発熱部品と金属体と第1の絶縁体と第2の絶縁体とをケースの壁面に固定できる。
【0093】
また、請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明において、前
記固定部材の材質を金属としたため、固定部材を熱伝導率の高い金属とすることで、固定部材を介しての発熱部品の放熱性を確保できる。
【0094】
また、請求項7の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の発明において、前記固定部材は弾力性を有しているため、発熱部品および金属体の実装がばらついても、固定部材の弾性により、発熱部品および金属体をケースに固定する際の密着性がよくなり、発熱部品の放熱効果を向上させることができる。
【0095】
また、請求項8の発明は、請求項1から請求項7のいずれかに記載の発明において、前記金属体の材質は銅であるため、金属体をプリント基板などに固定する際のはんだ付け性が良好になる。
【0096】
また、請求項9の発明によれば、請求項1から請求項8のいずれかに記載の発明において、前記金属体を前記電子回路のグランドに接続したため、発熱部品とケースの所定の一面との間に配置された金属体を電子回路のグランドに接続することで、発熱部品が雑音を発生する部品であっても、その雑音がケース側に漏れることを抑えることができ、ケースの外側に不要輻射雑音として放出されるのを抑えることができる。
【0097】
また、請求項10の発明は、請求項1から請求項9のいずれかに記載の発明において、前記第1の絶縁体と前記第2の絶縁体の少なくとも一方は、ゴム状の弾性を有しているため、第1の絶縁体や第2の絶縁体の隣に位置する発熱部品や金属体の密着性を高めることで発熱部品の放熱性を向上することができる。
【0098】
また、請求項11の発明は、請求項1から請求項10のいずれかに記載の発明において、前記発熱部品は複数設けられ、前記金属体は前記発熱部品のうち発熱の一番少ない発熱部品からの距離が最も短い位置で前記プリント基板に固定されるため、発熱の多い発熱部品の位置では金属体の自由度が大きくなり、発熱の多い発熱部品の実装がばらついた場合でも、そのばらつきを抑えて金属体のケース側への密着性を高めることができ、発熱部品の放熱効果を確保することができる。
【0099】
また、請求項12の発明は、請求項1から請求項11のいずれかに記載の発明において、前記固定部材は、前記発熱部品を覆うよう配置される第2の絶縁体に接触するか、または第1の絶縁体を構成する2つの絶縁体のうちの硬度が高く厚さの薄い方であり前記発熱部品と金属体と第2の絶縁体を覆うよう配置される絶縁体に接触して、前記発熱部品と金属体と第1の絶縁体と第2の絶縁体を前記ケースの所定の一面側に押圧する第1の押圧部と、前記金属体を覆うよう配置される前記第1の絶縁体に接触して、前記第1の絶縁体と金属体を前記ケースの所定の一面側に押圧する第2の押圧部とを有しているため、第2の押圧部が追加されることで、第1の絶縁体と金属体におけるケースの所定の一面側への密着性がさらによくなり、発熱部品の放熱性が向上する。
【0100】
また、請求項13の発明は、請求項1から請求項12のいずれかに記載の発明において、前記ケースの内部に突出部を設け、前記金属体および第1の絶縁体を前記突出部とともに挟み込んで、前記金属体および第1の絶縁体を前記ケースの所定の一面に固定する第2の固定部材を備えたため、金属体がケースに固定される際にケースの所定の一面への密着性がよくなり、金属体からケースへの放熱性が良くなり、発熱部品の放熱効果が向上する。
【0101】
また、請求項14の発明は、請求項1から請求項13のいずれかに記載の発明において、前記電子回路がC級、D級、E級のうちのいずれかの増幅回路により構成されており、電子回路がC級、D級、E級のうちのいずれかの増幅回路により構成される場合でも、請求項1から請求項13と同様の効果を有する発熱部品の放熱構造が得られる。
【0102】
また、請求項15の発明は、請求項1から請求項14のいずれかに記載の発明において、前記ケースおよび蓋は、外部に対して防湿性を有しており、その防湿性を有するものにおいても、請求項1から請求項14と同様の効果を有する発熱部品の放熱構造が得られる。
【0103】
また、請求項16の発明は、請求項1から請求項15のいずれかに記載の発明において、前記電子回路により動作する負荷が無電極放電灯であり、負荷が無電極放電灯である場合でも、請求項1から請求項15と同様の効果が得られる。
【0104】
また、請求項17の発明は、金属製のケースと、前記ケースの開口部に被着する蓋と、前記ケースの内部に収納されたプリント基板と、前記プリント基板に実装され、前記ケースの壁面近傍に配置された少なくとも一つの発熱部品を含む電子回路と、前記電子回路の動作により点灯する無電極放電灯と、前記発熱部品と前記ケースの壁面との間に配置された金属体と、前記金属体と前記ケースの壁面との間に配置された第1の絶縁体と、前記金属体と前記発熱部品との間に配置された第2の絶縁体と、前記ケースの内部に固定される固定部および前記発熱部品、金属体、第1の絶縁体、第2の絶縁体のうちのいずれかに接触して、それらを前記ケースの壁面側に押圧する押圧部を有しそれらを壁面に固定する固定部材とを備えた無電極放電灯点灯装置において、前記金属体の硬度は前記第1の絶縁体の硬度よりも高く、前記第2の絶縁体の硬度は前記第1の絶縁体の硬度よりも高く、前記第1の絶縁体の厚さは前記第2の絶縁体の厚さよりも厚く、前記第1の絶縁体は硬度と厚さが異なる2つの絶縁体から構成され、硬度が低くて厚さの厚い方の絶縁体を前記ケースの壁面側に配置し、硬度が高くて厚さの薄い方の絶縁体が前記金属体と第2の絶縁体と発熱部品とを覆い、その一部が前記発熱部品と前記固定部材の押圧部との間に配置され、前記ケースの壁面の内側にケース底面より高い台部を形成し、その台部に設けた溝に前記固定部材の固定部を挿入し、前記発熱部品と金属体と第1の絶縁体と第2の絶縁体と前記台部に設けた溝の外壁とを、前記固定部材の固定部と押圧部とで挟み込んで前記発熱部品と金属体と第1の絶縁体と第2の絶縁体とを前記ケースの壁面に固定し、前記固定部材は金属製であり、かつ弾力性を有しており、前記金属体は銅製であり、かつ前記電子回路のグランドに接続され、前記第1の絶縁体および第2の絶縁体はゴム状弾性を有し、前記電子回路はD級の増幅回路を含み、前記ケースおよび蓋は外部に対して防湿性を有するため、請求項1から請求項10および請求項14から請求項16と同様の効果を有する無電極放電灯点灯装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1に対応する発熱部品の放熱構造を示す図であって、(a)は側面断面図であり、(b)は上面図である。
【図2】 同上の他の発熱部品の放熱構造を示す上面図である。
【図3】 本発明の発熱部品の放熱構造を用いる無電極放電灯点灯装置の構成を示す回路図である。
【図4】 本発明の実施形態1に対応する発熱部品の放熱構造における発熱部品と金属体の位置関係を示す図であって、(a)、(b)はいずれも上面図である。
【図5】 本発明の実施形態2に対応する発熱部品の放熱構造を示す図であって、(a)は側面断面図であり、(b)は上面図である。
【図6】 同上の他の発熱部品の放熱構造を示す上面図である。
【図7】 本発明の実施形態3に対応する発熱部品の放熱構造を示す側面断面図である。
【図8】 本発明の実施形態4に対応する発熱部品の放熱構造を示す図であって、(a)は側面断面図であり、(b)は上面図である。
【図9】 同上の他の発熱部品の放熱構造を示す上面図である。
【図10】 本発明の実施形態5に対応する発熱部品の放熱構造を示す図であって、(a)は側面断面図であり、(b)は上面図である。
【図11】 同上の他の発熱部品の放熱構造を示す上面図である。
【図12】 本発明の実施形態6に対応する発熱部品の放熱構造を示す図であって、(a)は側面断面図であり、(b)は上面図である。
【図13】 同上の他の発熱部品の放熱構造を示す上面図である。
【図14】 従来の発熱部品の放熱構造を示す図であって、(a)は側面断面図、(b)は上面図である。
【符号の説明】
1 ケース
1c 壁面
1b 溝
1f 壁面台部
1g 外壁
2 蓋
3 プリント基板
4 発熱部品
5 金属体
6 第1の絶縁体
7 第2の絶縁体
8 止め具
8a 一端片
9 押圧部
Claims (17)
- 金属製のケースと、前記ケースの開口部に被着する蓋と、前記ケースの内部に収納されたプリント基板と、前記プリント基板に実装され、前記ケースの所定の一面近傍に配置された少なくとも一つの発熱部品を含む電子回路と、前記発熱部品と前記ケースの所定の一面との間に配置された金属体と、前記金属体と前記ケースの所定の一面との間に配置された第1の絶縁体と、前記金属体と前記発熱部品との間に配置された第2の絶縁体と、前記ケースの内部に固定される固定部および前記発熱部品、金属体、第1の絶縁体、第2の絶縁体のうちのいずれかに接触して、それらを前記ケースの所定の一面側に押圧する押圧部を有しそれらを所定の一面に固定する固定部材とを備えた発熱部品の放熱構造において、前記金属体の硬度は、前記第1の絶縁体の硬度よりも高く、且つ、前記第2の絶縁体の硬度は、前記第1の絶縁体の硬度よりも高く、且つ、前記第1の絶縁体の厚さは、前記第2の絶縁体の厚さよりも厚いことを特徴とする発熱部品の放熱構造。
- 前記第1の絶縁体は、2つの絶縁体から構成されることを特徴とする請求項1記載の発熱部品の放熱構造。
- 前記第1の絶縁体を構成する2つの絶縁体は硬度と厚さが異なるものであり、硬度が低くて厚さの厚い方の絶縁体を前記ケースの所定の一面側に配置したことを特徴とする請求項2記載の発熱部品の放熱構造。
- 前記第1の絶縁体を構成する2つの絶縁体のうち硬度が高くて厚さの薄い方の絶縁体のみが、前記金属体と第2の絶縁体と発熱部品とを覆うとともに、その一部が前記発熱部品と前記固定部材の押圧部との間に配置されるようにしたことを特徴とする請求項3記載の発熱部品の放熱構造。
- 前記ケースの壁面の内側にケース底面より高い台部を形成し、その台部に設けた溝に前記固定部材の固定部を挿入し、前記発熱部品と金属体と第1の絶縁体と第2の絶縁体と前記台部に設けた溝の外壁とを、前記固定部材の固定部と押圧部で挟み込んで前記発熱部品と金属体と第1の絶縁体と第2の絶縁体とを前記ケースの壁面に固定することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の発熱部品の放熱構造。
- 前記固定部材の材質を金属としたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の発熱部品の放熱構造。
- 前記固定部材は弾性力を有していることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の発熱部品の放熱構造。
- 前記金属体の材質は銅であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の発熱部品の放熱構造。
- 前記金属体を前記電子回路のグランドに接続したことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の発熱部品の放熱構造。
- 前記第1の絶縁体と前記第2の絶縁体の少なくとも一方は、ゴム状の弾性を有していることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の発熱部品の放熱構造。
- 前記発熱部品は複数設けられ、前記金属体は前記発熱部品のうち発熱の一番少ない発熱部品からの距離が最も短い位置で前記プリント基板に固定されることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の発熱部品の放熱構造。
- 前記固定部材は、前記発熱部品を覆うよう配置される第2の絶縁体に接触するか、または第1の絶縁体を構成する2つの絶縁体のうちの硬度が高く厚さの薄い方であり前記発熱部品と金属体と第2の絶縁体を覆うよう配置される絶縁体に接触して、前記発熱部品と金属体と第1の絶縁体と第2の絶縁体を前記ケースの所定の一面側に押圧する第1の押圧部と、前記金属体を覆うよう配置される前記第1の絶縁体に接触して、前記第1の絶縁体と金属体を前記ケースの所定の一面側に押圧する第2の押圧部とを有していることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載の発熱部品の放熱構造。
- 前記ケースの内部に突出部を設け、前記金属体および第1の絶縁体を前記突出部とともに挟み込んで、前記金属体および第1の絶縁体を前記ケースの所定の一面に固定する第2の固定部材を備えたことを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかに記載の発熱部品の放熱構造。
- 前記電子回路がC級、D級、E級のうちのいずれかの増幅回路により構成されていることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれかに記載の発熱部品の放熱構造。
- 前記ケースおよび蓋は、外部に対して防湿性を有することを特徴とする請求項1から請求項14のいずれかに記載の発熱部品の放熱構造。
- 前記電子回路により動作する負荷が無電極放電灯であることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれかに記載の発熱部品の放熱構造。
- 金属製のケースと、前記ケースの開口部に被着する蓋と、前記ケースの内部に収納されたプリント基板と、前記プリント基板に実装され、前記ケースの壁面近傍に配置された少なくとも一つの発熱部品を含む電子回路と、前記電子回路の動作により点灯する無電極放電灯と、前記発熱部品と前記ケースの壁面との間に配置された金属体と、前記金属体と前記ケースの壁面との間に配置された第1の絶縁体と、前記金属体と前記発熱部品との間に配置された第2の絶縁体と、前記ケースの内部に固定される固定部および前記発熱部品、金属体、第1の絶縁体、第2の絶縁体のうちのいずれかに接触して、それらを前記ケースの壁面側に押圧する押圧部を有しそれらを壁面に固定する固定部材とを備えた無電極放電灯点灯装置において、前記金属体の硬度は前記第1の絶縁体の硬度よりも高く、前記第2の絶縁体の硬度は前記第1の絶縁体の硬度よりも高く、前記第1の絶縁体の厚さは前記第2の絶縁体の厚さよりも厚く、前記第1の絶縁体は硬度と厚さが異なる2つの絶縁体から構成され、硬度が低くて厚さの厚い方の絶縁体を前記ケースの壁面側に配置し、硬度が高くて厚さの薄い方の絶縁体が前記金属体と第2の絶縁体と発熱部品とを覆い、その一部が前記発熱部品と前記固定部材の押圧部との間に配置され、前記ケースの壁面の内側にケース底面より高い台部を形成し、その台部に設けた溝に前記固定部材の固定部を挿入し、前記発熱部品と金属体と第1の絶縁体と第2の絶縁体と前記台部に設けた溝の外壁とを、前記固定部材の固定部と押圧部とで挟み込んで前記発熱部品と金属体と第1の絶縁体と第2の絶縁体とを前記ケースの壁面に固定し、前記固定部材は金属製であり、かつ弾力性を有しており、前記金属体は銅製であり、かつ前記電子回路のグランドに接続され、前記第1の絶縁体および第2の絶縁体はゴム状弾性を有し、前記電子回路はD級の増幅回路を含み、前記ケースおよび蓋は外部に対して防湿性を有することを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
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