JP3677620B2 - 輪転機の紙通し装置における切換装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ウェブ紙を交差する複数の紙通し経路に沿って紙通しする輪転機の紙通し装置において、紙通し経路の交差部近傍に設けられ、紙通しされるウェブ紙の紙通し方向を切換える切換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の切換装置としては、例えば、特公平6−88695号公報、及び特許第2521385号公報に示されたものが知られている。
【0003】
従来技術の前者(特公平9−88695号公報)に開示されたものは、図13、図14、図15に示すようになっている。図13に示すものは、1つの上流側ガイド溝1と、3つの下流側ガイド溝2a、2b、2cの間に、上流側ガイド溝1から下流側ガイド溝2a〜2cに至る3つの切換ガイド溝3a、3b、3cを有する切換部材4が、前記両ガイド溝と直角方向に切換移動可能に配置されている。そしてこの切換部材4は、ブラケット5に支持され、直列に連結された2つの流体圧シリンダー6a、6bの作動により、3つの位置にわたって変位して、この切換部材4の3つの切換ガイド溝3a〜3cのうちの1つを上流側ガイド溝1に連続することにより、この上流側ガイド溝1が切換部材4を介して下流側ガイド溝2a〜2cのうちの1つのガイド溝に連続するようになっている。
【0004】
前記切換部材4の切換作動により、図示しない紙通し部材は上流側ガイド溝1から選択された下流側ガイド溝2a〜2cのうちの1つのガイド溝へと走行することができるようになり、これにより、紙通し部材に接続されたウェブ紙が所定の紙通し経路に沿って紙通しされるようになっている。
【0005】
また、図14に示すものは、2つのガイド溝7a、7bが交差する位置に交差部材8を配置した交差装置であり、交差部材8に各ガイド溝7a、7bに連続するようにして設けた交差ガイド溝9a、9bを通って各ガイド溝7a、7bを通る紙通し部材を案内するようになっている。図15に示すものは、3つのガイド溝10a、10b、10cを1つのガイド溝11に合流するための合流装置であり、3つのガイド溝10a〜10cと1つのガイド溝11の間に3つのガイド溝10a〜10cから1つのガイド溝11に連続する合流ガイド溝12a、12b、12cを有する合流部材13を配置した構成になっている。
【0006】
また、従来技術の後者(特許第2521385号公報)に開示されたものは、図16に示すようになっていて、放射状に配置された第1・第2・第3・第4のガイド溝14a、14b、14c、14dの交差部に、この各ガイド溝14a〜14dの相互を任意に連続する切換部材15が回転可能に設けられた切換装置である。そしてこの切換部材15は図示しない流体圧シリンダーにて所定角度ずつにわたって角変位されるようになっている。
【0007】
そしてこの切換装置における切換部材15には、交差点を介して直線状に対向する2つのガイド溝間を連続する直線状ガイド溝16と、この直線状ガイド溝16の両側に位置して、互いに隣接するガイド溝相互を連続する2つずつの曲線状ガイド溝17a、17b、17c、17dが設けてある。そしてこの両側の曲線状ガイド溝17a〜17dのそれぞれは、前記直線状ガイド溝16が対向するガイド溝を連続している状態では、各ガイド溝14a〜14dに対してわずかに位相がずれた状態にして設けられている。
【0008】
この従来技術の後者のものにあっては、交差点を介して直線状に対向するガイド溝相互を選択的に連続させる場合には、切換部材15を略90度変位(回転)させる。また、隣接するガイド溝の相互を連続させる場合には、前記直線状ガイド溝16がガイド溝に連続する位置からわずかに角変位(回転)させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
近年における輪転機の多色化、多頁化の傾向により、印刷部及び折部の近傍周辺のウェブ紙走行経路が繁雑化しており、印刷部及び折部近傍のウェブ紙走行経路の省スペース化が切望されている。特に印刷部から折部に至る走行経路には、数多くのガイドローラーが設定され、それらの間でウェブ紙が離散集合して案内されている。
【0010】
そのような場所においては、例えば従来の技術の前者の場合、図17に示すように、第1のガイドローラー18aから第2のガイドローラー18bに至るガイド溝19aと、第3のガイドローラー18cから第4のガイドローラー18dに至るガイド溝19bとが交差する場合には、図18に示すように、この両ガイド溝19a、19bの交差部に交差部材8を設置する必要がある。また第1のガイドローラー18aから第4のガイドローラー18dへ、及び第3のガイドローラー18cから第2のガイドローラー18bへの紙通し経路に対しては、それぞれのガイド溝20a、20bを必要とすると共に、各ガイドローラー18a〜18dのうち、上流側に位置する第1・第3のガイドローラー18a、18cには切換部材4を、また下流側に位置する第2・第4のガイドローラー18b、18dには合流部材13をそれぞれ設ける必要があった。
【0011】
従って、この従来の技術では、自動紙通し装置を設置した場合、ガイドローラー間及びその近傍がその構成部品で非常に錯綜し、ガイドローラーの間隔などの変更が求められるなど、輪転機全体のスペースが増大してしまうという問題があった。
【0012】
一方、従来の技術の後者に開示されたものでは、図16に示すようになっていて、前述したように、交差点を介して直線状に対向するガイド溝相互を選択的に連続させる場合には、切換部材15を略90度にわたって角変位(回転)させなければならず、また、隣接するガイド溝の相互を連続させる場合には、前記対向するガイド溝の場合よりはるか小さい角度に角変位(回転)させるようにしている。
【0013】
従ってこの装置により交差装置の機能と切換装置の機能を持たせるためには、複数位置に小さな角度で変位するための動作手段と、略90度と大きな角度で変位するための動作手段が必要となり、装置の構成が複雑になると共に、コスト高になるという問題があった。
【0014】
この発明は以上記載した課題を解消し、正確に動作する輪転機の自動紙通し装置の切換装置を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明に係る輪転機の自動紙通し装置の切換装置は、交差して設けられる紙通し経路の交差部近傍に角変位可能にして切換機構を設け、この切換機構を角変位することにより前記交差する紙通し経路の相互を選択的に連続するようにした輪転機の紙通し装置における切換装置において、
切換機構に、交差する各紙通し経路に沿って設けられた紙通しガイドの上流側と下流側とを連続させるべく2本のガイド溝を略直交して設けてなる第1の切換ガイド溝と、切換機構の周囲方向で互いに隣りあう紙通しガイドを連続するべく第1の切換ガイド溝の1本のガイド溝の両側に設けられるとともに、第1の切換ガイド溝の他の1本のガイド溝と略直角に交差する2本の曲線状ガイド溝からなる第2の切換ガイド溝とを設け、前記切換機構を第1の切換ガイド溝にて紙通しガイドを連続させる第1の位置と、第2の切換ガイド溝にて紙通しガイドを連続させる第2の位置とに角変位させる駆動装置を備え、切換機構を選択的に角変位して切換機構の切換ガイド溝を所望の紙通し経路に合わせて連続させるようにした構成になっている。
【0016】
そして前記構成において、第2の切換ガイド溝にて紙通しガイドを連続させる第2の位置が、1つの紙通しガイドが、この紙通しガイドに対して切換機構の周囲方向の両側で隣りあう2つの他の紙通しガイドのそれぞれに選択的に連続する2つの位置になるようにした構成になっている。
【0017】
【作 用】
複数の交差する紙通し経路に沿って設けられた紙通しガイドは、紙通し経路の交差部近傍に設けた切換装置の切換機構を角変位することにより、1つの前記紙通しガイドが切換機構を介して他の紙通しガイドへ切換え連続される。
【0018】
このとき、駆動装置により、切換機構が第1の位置となることにより、第1の切換ガイド溝が交差する各紙通しガイドに対応されて、この交差する各紙通しガイドの上流側と下流側とが連続される。
【0019】
一方、切換機構が第2の位置となることにより、切換機構の周囲方向に互いに隣りあう紙通し経路が連続される。このとき、前記第2の位置が、1つの紙通しガイドを切換機構の周囲方向の両側で隣りあう他の紙通しガイドのそれぞれに選択的に連続する2つの位置になるようにすることにより、この2つの第2の位置により、1つの紙通しガイドを、これの両側で隣りあう紙通しガイドの双方に選択的に連続することができる。
【0020】
前記紙通しガイドの切換え時における切換機構の変位角は、第1の位置と第2の位置の相互間では略同一(45度)である。
【0021】
【発明の実施の形態】
この発明について、その1つの実施の形態を図1乃至図12を参照して説明する。
図12は、この発明を適用しようとする輪転機の一例を概略的に示すもので、この輪転機は給紙部S、印刷部P及び折部Fをそれぞれ1乃至複数個連係すると共に、複数のガイドローラーGR及びターンバーTB等によって経路付けされ、かつ途中で分岐され、交差され、及び合流されて前記給紙部Sから印刷部P及び折部Fにわたるウェブ紙25の所定の紙通しガイドが形成されている。そして前記分岐部には分岐用の切換部材4が、交差部には切換装置26が、また合流部には合流部材13が設けてある。
【0022】
前記紙通しガイドは図4に示すようになっていて、輪転機のフレーム29の内側面には柱状のブラケット30が紙通しガイドに沿って多数個取り付けられ、この各ブラケット30の先端に板材31がフレーム29の内側面と平行にして固定されている。そしてこの板材31に、各紙通し経路全域にわたる紙通しガイド32が、適宜の間隔毎にコ字状のガイド支持ブラケット33を介して前記フレーム29と平行にして支持されている。この紙通しガイド32は、紙通し経路方向に設けられる長尺の一対のガイド部材34a、34bにて形成されている。そしてこの両ガイド部材34a、34bは紙通しされるウェブ紙25の垂直方向に適宜の間隔で、すなわち後述する紙通し部材35の厚さより適宜広い間隔を有して平行に配置され、この間隔に挿入された紙通し部材35が走行し得るようになっている。
【0023】
各紙通しガイド32には、これに沿って少なくとも紙通し部材35の長さより短いピッチで、少なくとも一方を駆動ローラーとした一対のローラーからなる走行駆動装置(図示せず)が設けてあり、この走行駆動装置のローラー対に挟まれて送られる紙通し部材35が紙通しガイド32にて案内されて走行するようになっている。
【0024】
紙通し部材35は図5に示すように、走行方向先端部において側方へ突出したウェブ紙貼り付け部36が形成された適宜の長さの可撓性帯板にて構成されている。そしてこの紙通し部材35の走行方向両側には、複数の案内ピン37、38がそれぞれ表裏に突出して列状に設置されている。この両ピン列を構成する案内ピン37、38の間隔は紙通しガイド32の幅tより少し広くなっていて、この紙通しガイド32を両側から挟むように位置され、従って紙通し部材35はガイド部材34a、34bにより案内され、かつ案内ピン37、38による2列のピン列によりガイド部材34a、34bに対するウェブ紙25の幅方向の変位が規制されて走行するようになっている。紙通し部材35は、これのウェブ紙貼り付け部36がブラケット33とは反対側に突出するように挿入され、ウェブ紙貼り付け部36にウェブ紙25の側縁先端部を貼り付けることにより両者が接続されるようになっている。
【0025】
図1乃至図3はこの発明の切換装置26を示すもので、ブラケット30にてフレーム29に支持された板材31に支持された切換機構44及び駆動装置45とからなっている。切換機構44は板材31に設けたボス部材39に軸受40を介して支持された回転軸41と、回転軸41の先端で、かつフレーム29とは反対側に位置させて固定された基台42と、この基台42に複数の支柱43にて支持された溝板44aとからなり、回転軸41の他端に連結された駆動装置45によってこの回転軸41が所定の回転角にわたって角変位させられるようになっている。
【0026】
切換装置26は互いに交差する、例えば直交する2本のガイド溝の交差部に設けられている。すなわち、図1に示すように、略直線方向に対向する第1・第2のガイド溝32a、32bと、略直線方向に対向する第3・第4のガイド溝32c、32dのそれぞれの対向間に位置されている。各ガイド溝32a〜32dを構成するガイド部材34a、34bの切換装置26との対向部はガイド支持部材46にて支持されている。そしてこのガイド支持部材46は図4に示すように、ガイド支持ブラケット33にて板材31に支持されている。
【0027】
溝板44aには、2本の直線状ガイド溝47a、47bを交差させて設けた第1の切換ガイド溝47と、この第1の切換ガイド溝47の一方の直線状ガイド溝47bの両側に位置し、他方の直線状ガイド溝47aを横切る2本の半円形状の曲線状ガイド溝48a、48bからなる第2の切換ガイド溝48とが設けてある。
【0028】
前記第1の切換ガイド溝47の両直線状ガイド溝47a、47bの交差角は第1・第2のガイド溝32a、32bと、第3・第4のガイド溝32c、32dとの交差角度と同じ角度になっていて、切換機構44を角変位して一方の直線状ガイド溝が第1・第2のガイド溝32a、32bと連続する状態では他方の直線状ガイド溝47bが第3・第4のガイド溝32c、32dに連続するようになっている。
【0029】
一方第2の切換ガイド溝48は、曲線状ガイド溝48a、48bの一端を、例えば第1・第3のガイド溝32a、32cに連続させることにより、それぞれの他端は、前記ガイド溝32a、32cに切換機構44の周囲方向で互いに隣接する第2・第4のガイド溝32b、32dに連続するようになっている。そして各曲線状ガイド溝48a、48bは直線状ガイド溝47a、47bとの交差点において、曲線状ガイド溝48a、48bの中心線の接線が、直線状ガイド溝47aの中心線と略直角に交差するようになっている。
【0030】
前記第1・第2の切換ガイド溝47、48は溝板44aの厚さ方向に貫通していることにより、この溝板44aはこれの各切換ガイド溝47、48にて分割された複数の細片にて構成され、それぞれの細片は個々に支柱43を介してボルトにて基台42に固定されている。
【0031】
前記したガイド支持部材46と溝板44aの厚さ(ウェブ紙25の幅方向寸法)はガイド部材34a〜34dの幅tと略同一になっていて、ガイド部材34a〜34dに案内されてきた紙通し部材35が、これの案内ピン37、38による2列のピン列に案内されてこのガイド支持部材46から溝板44aの各ガイド溝をスムーズに通るようになっている。
【0032】
切換装置26の切換機構44を角変位するための駆動装置45は、回転軸41に取り付けられた2つのアーム49a、49bを有する揺動体49と、板材31にブラケット50を介して基端を角変位可能に連結し、先端を揺動体49の一方のアーム49aの先端にヨーク51を介して連結した流体圧シリンダー52と、揺動体49の他方のアーム49bの角変位方向両側に角変位方向に対向して設けられた第1・第2のストッパー53a、53bとからなっている。この各ストッパー53a、53bは板材31に取り付けたブラケット54a、54bにねじ込まれたねじ体にて構成されていて、これのねじ込み深さによりストッパー位置を変えることができるようになっている。
【0033】
流体圧シリンダー52は前記揺動体49のアーム49bが両ストッパー53a、53bに当接する範囲(略45度)にわたって角変位する長さでストロークするようになっている。
【0034】
この切換装置26の駆動装置45の作動と切換機構44の角変位位置について、図1、図3、図6及び図7を参照して以下に説明する。流体圧シリンダー52を短縮作動することにより、切換機構44は揺動体49の他方のアーム49bが第1のストッパー53aに当接する第1の位置(イ)まで角変位する。この第1の位置(イ)での切換機構44は図6に示すようになり、第1の切換ガイド溝47の一方の直線状ガイド溝47aにて第1・第2のガイド溝32a、32bの双方を、また他方の直線状ガイド溝47bにて第3・第4のガイド溝32c、32dの双方をそれぞれ連続する状態となる。
【0035】
この状態は、連続した紙通しガイドを通ってきた紙通し部材35がウェブ紙25を引いて第1のガイドローラー55aを経て第1のガイド溝32aより切換機構44の一方の直線状ガイド溝47aを通って第2のガイド溝32bへ通り、第2のガイドローラー55bへ至る紙通し経路へ紙通しされる。すなわち、第1のガイドローラー55aから第2のガイドローラー55bへの第1の紙通し経路aの紙通しが行われる。
【0036】
または、この状態で、紙通し部材35は前記連続した紙通しガイドをウェブ紙25を引いて第3のガイドローラー55cを経て第3のガイド溝32cより切換装置26の他方の直線状ガイド溝47bを通って第4のガイド溝32dへ通り、第4のガイドローラー55dへ至る紙通し経路へ紙通しされる。すなわち、第3のガイドローラー55cから第4のガイドローラー55dへの紙通し経路bの紙通しが行われる。つまり、この状態での紙通しは直交する両紙通し経路のいずれか一方を選択して行われる。
【0037】
流体圧シリンダー52を伸長作動することにより、切換部材44は揺動体49の他方のアーム49bが第2のストッパー53bに当接する第2の位置(ロ)まで角変位する(図3)。この第2の位置(ロ)での切換機構44は図1、図7に示すようになり、第2の切換ガイド溝48の一方の曲線状ガイド溝48aにて第1・第4のガイド溝32a、32dの双方が、他方の曲線状ガイド溝48bにて第2・第3のガイド溝32b、32cの双方が連続される状態となる。
【0038】
この状態は、紙通し部材35がウェブ紙25を引いて第1のガイドローラー55aを経て第1のガイド溝32aより切換機構44の一方の曲線状ガイド溝48aを通って第4のガイド溝32dへ通り、第4のガイドローラー55dへ至る紙通し経路へ紙通しされる。すなわち、第1のガイドローラー55aから第4のガイドローラー55dへの紙通し経路cの紙通しが行われる。
【0039】
また、この状態で、同時に紙通し部材35がウェブ紙25を引いて第3のガイドローラー55cを経て第2のガイド溝32bより切換装置26の他方の直線状ガイド溝48bを通って第2のガイド溝32bへ通り、第2のガイドローラー55bへ至る紙通し経路の紙通しが行われる。すなわち、第3のガイドローラー55cから第2のガイドローラー55bへの紙通し経路dの紙通しが可能である。
【0040】
前記した第1・第2の位置(イ)、(ロ)の停止位置の調整は、ストッパー53a、53bのねじ込み高さ及び、流体圧シリンダー52の先端と揺動体49とを連結するヨーク51の連結長さを調整することにより行う。
【0041】
図8乃至図11はこの発明の変形構成を示す。この変形構成は切換装置26の切換位置を、前記した実施の形態における第1・第2の位置のうち、第2の位置を2つ設定できるようにしたものである。
【0042】
切換装置26の駆動装置45の流体圧シリンダー52′は2つ(第1・第2)のシリンダー52a、52bをそれぞれのボトム側を対向して結合した構成となっていて、両シリンダー52a、52bを個々に、及び同時に伸縮作動させることにより、これの停止位置を第1の位置及び2つの第2位置の3段階に得ることができるようになっている。
【0043】
この駆動装置45の作動と切換機構44の角変位角位置について、図8、図9、図10を参照して説明する。まず、両シリンダー52a、52bの一方のみが伸長状態にあるときには図8に示すようになり、流体圧シリンダー52′は中間長となり、このときの切換機構44は、前記した実施の形態の場合の図6に示した状態と同じ第1の位置(イ)となって第1の切換ガイド溝47が用いられ、第1のガイド溝32aからのウェブ紙25は第2のガイド溝32bへ、第3のガイド溝32cからのウェブ紙25は第4のガイド溝32dへのそれぞれの紙通し経路のいずれかが選択された紙通しが行われる。
【0044】
また、第1・第2のシリンダー52a、52bの双方が伸長状態にあるときには図9に示すようになり、流体圧シリンダー52′は最長状態となり、このときの切換機構44は図8に示した第1の位置(イ)から45度角変位し、前記した実施の形態の場合の、図1、図3、図7に示した第2の位置(ロ)と同じ一方の第2の位置(ロ)′となって第2の切換ガイド溝48が用いられ、第1のガイド溝32aからのウェブ紙25は第4のガイド溝32dへ、第3のガイド溝32cからのウェブ紙25は第2のガイド溝32bへそれぞれ紙通しが可能である。
【0045】
また、第1・第2のシリンダー52a、52bの双方が短縮状態にあるときには、図10に示すようになり、流体圧シリンダー52′は最短状態となり、このときの切換機構44は図9に示した状態から90度角変位して他方の第2の位置(ハ)となって同じく第2の切換ガイド溝48が用いられ、第2の切換ガイド溝48の一方の曲線状ガイド溝48aにて第1・第3の両ガイド溝32a、32cが接続される。また他方の曲線状ガイド溝48bにて第2・第4の両ガイド溝32b、32dが接続される。
【0046】
従ってこの他方の第2の位置(ハ)の状態では図11に示すようになり、紙通し部材35がウェブ紙25を引いて第1のガイドローラー55aを経て第1のガイド溝32aより一方の曲線状ガイド溝48aを通って第3のガイド溝32cへ通り、第3のガイドローラー55cへ至る紙通し経路へ紙通しされる。すなわち、第1のガイドローラー55aから第3のガイドローラー55cへの紙通し経路eの紙通しが行われる。
【0047】
また、この状態で、同時に紙通し部材35がウェブ紙25を引いて第4のガイドローラー55dを経て第4のガイド溝32dより他方の曲線状ガイド溝48bを通って第2のガイドローラー55bへ至る紙通し経路fの紙通しが可能である。
【0048】
前記作動において、図9、図10に示した一方及び他方の第2の位置(ロ)′、(ハ)は図3に示したものと同様に揺動体49がストッパー53a、53bに当接することにより位置決めがなされ、また図8に示した第1の位置(イ)は、流体圧シリンダー52′の一方のシリンダーの伸長ストロークによって位置決めされる。そして一方及び他方の第2の位置(ロ)′、(ハ)における停止位置の調整はストッパー53a、53bのねじ込み高さ及び、流体圧シリンダー52′の先端と揺動体49とを連結するヨーク51の連結長さを調整することによって行う。また第1の位置(イ)の停止位置の調整はヨーク51の連結長さを調整することにより行う。
【0049】
前記駆動装置45の液体圧シリンダー52、52′の各作動は図示しない自動紙通し装置の制御装置よりの作動信号にて行われるようになっている。
【0050】
前記したこの発明によれば、図6、図7に示すように、第1・第3のガイドローラー55a、55cを経て第1・第3のガイド溝32a、32cを上流側として紙通しする際に、第1のガイドローラー55aから第2のガイドローラー55bへの紙通し経路aと、第3のガイドローラー55cから第4のガイドローラー55dへの紙通し経路b、及び第1のガイドローラー55aから第4のガイドローラー55dあるいは第3のガイドローラー55cから第2のガイドローラー55bのいずれかの3通りの紙通し経路を分岐装置及び合流装置を用いることなしに選択することができる。
【0051】
また、この発明の変形構成によれば、前記した図6、図7に示した作動のほかに、図11に示すように、第1・第4のガイドローラー55a、55dを経て第1・第4のガイド溝32a、32dを上流側として紙通しする際に、第1のガイドローラー55aから第3のガイドローラー55cへの紙通し経路eと、第4のガイドローラー55dから第2のガイドローラー55bへの紙通し経路fを、分岐装置及び合流装置を用いることなしに選択することができる。
【0052】
これらのことから、この発明では分岐装置及び合流装置を用いないことにより、従来技術に比較して、大幅に省スペース化できる。また、従来技術にあるように、切換装置の複数の小きざみの変位と大きな変位の組み合わせによる複雑な機構が不要となる。また、切換ガイド溝の形状が比較的簡単なので、製作が容易である。従って製作コストの削減に効果がある。
【0053】
また、切換装置26を切換え操作する駆動装置45の構成に、流体圧シリンダーとねじ調整式のストッパーを用いたことにより、これの構成が簡単になると共に、切換装置26の切換位置を正確に決めることができる。
【0054】
以上説明した実施の形態において、第1の切換ガイドの両直線状ガイド溝の交差角を直角にし、また切換え作動角を45度にした例を示した。
【0055】
本発明は以上記載の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない設計上の改変を含むものである。
【0056】
【発明の効果】
この発明によれば、複数の紙通し経路が交差する部分でのウェブ紙の切換操作を1つの切換装置にて行うことができ、また分岐手段及び合流手段を省くことができるので、従来技術に比較して大幅に省スペース化できる。
【0057】
また、紙通し経路の切換操作が、略45度ずつ同一角変位にて行うことができることにより、この紙通し経路を切換えるための切換装置の機構を簡単にすることができる。
【0058】
更に、本発明によれば、第1の切換ガイド溝が、略直交する2本のガイド溝よりなり、第2のガイド溝が、第1の切換ガイド溝の1本のガイド溝の両側に設けられるとともに、第1の切換ガイド溝の他の1本のガイド溝と略直角に交差する2本の曲線状ガイド溝よりなることにより、切換機構の各ガイド溝の交差角がすべて略直角になり、ガイド溝の交差部分で紙通し部材が予定したガイド溝を外れて他のガイド溝に侵入するおそれをほとんどなくすことができ、確実に予定した紙通し経路に紙通しすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態における切換装置を示す平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】図2のC−C断面図である。
【図5】この発明の実施の形態における紙通し部材を示す斜視図である。
【図6】この発明の実施の形態における切換装置周辺の紙通し形態を示す説明図である。
【図7】この発明の実施の形態における切換装置周辺の紙通し形態を示す説明図である。
【図8】この発明の実施の形態の変形構成における切換装置の作動状況を示す説明図である。
【図9】この発明の実施の形態の変形構成における切換装置の作動状況を示す説明図である。
【図10】この発明の実施の形態の変形構成における切換装置の作動状況を示す説明図である。
【図11】この発明の実施の形態の変形構成における切換装置の周辺の紙通し形態を示す説明図である。
【図12】この発明を適用しようとする輪転機を示す全体説明図である。
【図13】従来の分岐手段を概略的に示す説明図である。
【図14】従来の交差手段を概略的に示す説明図である。
【図15】従来の合流手段を概略的に示す説明図である。
【図16】他の従来の分岐手段を概略的に示す説明図である。
【図17】紙通し経路の一例を示す説明図である。
【図18】従来の交差手段周辺の紙通し形態の説明図である。
【符号の説明】
1…上流側ガイド溝、2a、2b、2c…下流側ガイド溝、3a、3b、3c…切換ガイド溝、4…切換部材、5…ブラケット、6a、6b…流体圧シリンダー、7a、7b…ガイド溝、8…交差部材、9a、9b…交差ガイド溝、10a、10b、10c、11…ガイド溝、12a、12b、12e…合流ガイド溝、13…合流部材、14a、14b、14c、14d…ガイド溝、15…切換部材、16…直線状ガイド溝、17a、17b、17c、17d…曲線状ガイド溝、18a、18b、18c、18d…ガイドローラー、19a、19b、20a、20b…ガイド溝、25…ウェブ紙、26…切換装置、29…フレーム、30…ブラケット、31…板材、32…紙通しガイド、32a、32b、32c、32d…ガイド溝、33…ガイド支持ブラケット、34a、34b…ガイド部材、35…紙通し部材、36…ウェブ紙貼り付け部、37、38…案内ピン、39…ボス部材、40…軸受、41…回転軸、42…基台、43…支柱、44…切換機構、44a…溝板、45…駆動装置、46…ガイド支持部材、47…第1の切換ガイド溝、47a、47b…直線状ガイド溝、48…第2の切換ガイド溝、48a、48b…曲線状ガイド溝、49…揺動体、49a、49b…アーム、50…ブラケット、51…ヨーク、52、52′…流体圧シリンダー、52a、52b…シリンダー、53a、53b…ストッパー、55a、55b、55c、55d…ガイドローラ、S…給紙部、P…印刷部、GR…ガイドローラー、TB…ターンバー、a、b、c、d、e、f…紙通し経路、(イ)、(ロ)、(ハ)…切換装置の切換停止位置。
【発明の属する技術分野】
この発明は、ウェブ紙を交差する複数の紙通し経路に沿って紙通しする輪転機の紙通し装置において、紙通し経路の交差部近傍に設けられ、紙通しされるウェブ紙の紙通し方向を切換える切換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の切換装置としては、例えば、特公平6−88695号公報、及び特許第2521385号公報に示されたものが知られている。
【0003】
従来技術の前者(特公平9−88695号公報)に開示されたものは、図13、図14、図15に示すようになっている。図13に示すものは、1つの上流側ガイド溝1と、3つの下流側ガイド溝2a、2b、2cの間に、上流側ガイド溝1から下流側ガイド溝2a〜2cに至る3つの切換ガイド溝3a、3b、3cを有する切換部材4が、前記両ガイド溝と直角方向に切換移動可能に配置されている。そしてこの切換部材4は、ブラケット5に支持され、直列に連結された2つの流体圧シリンダー6a、6bの作動により、3つの位置にわたって変位して、この切換部材4の3つの切換ガイド溝3a〜3cのうちの1つを上流側ガイド溝1に連続することにより、この上流側ガイド溝1が切換部材4を介して下流側ガイド溝2a〜2cのうちの1つのガイド溝に連続するようになっている。
【0004】
前記切換部材4の切換作動により、図示しない紙通し部材は上流側ガイド溝1から選択された下流側ガイド溝2a〜2cのうちの1つのガイド溝へと走行することができるようになり、これにより、紙通し部材に接続されたウェブ紙が所定の紙通し経路に沿って紙通しされるようになっている。
【0005】
また、図14に示すものは、2つのガイド溝7a、7bが交差する位置に交差部材8を配置した交差装置であり、交差部材8に各ガイド溝7a、7bに連続するようにして設けた交差ガイド溝9a、9bを通って各ガイド溝7a、7bを通る紙通し部材を案内するようになっている。図15に示すものは、3つのガイド溝10a、10b、10cを1つのガイド溝11に合流するための合流装置であり、3つのガイド溝10a〜10cと1つのガイド溝11の間に3つのガイド溝10a〜10cから1つのガイド溝11に連続する合流ガイド溝12a、12b、12cを有する合流部材13を配置した構成になっている。
【0006】
また、従来技術の後者(特許第2521385号公報)に開示されたものは、図16に示すようになっていて、放射状に配置された第1・第2・第3・第4のガイド溝14a、14b、14c、14dの交差部に、この各ガイド溝14a〜14dの相互を任意に連続する切換部材15が回転可能に設けられた切換装置である。そしてこの切換部材15は図示しない流体圧シリンダーにて所定角度ずつにわたって角変位されるようになっている。
【0007】
そしてこの切換装置における切換部材15には、交差点を介して直線状に対向する2つのガイド溝間を連続する直線状ガイド溝16と、この直線状ガイド溝16の両側に位置して、互いに隣接するガイド溝相互を連続する2つずつの曲線状ガイド溝17a、17b、17c、17dが設けてある。そしてこの両側の曲線状ガイド溝17a〜17dのそれぞれは、前記直線状ガイド溝16が対向するガイド溝を連続している状態では、各ガイド溝14a〜14dに対してわずかに位相がずれた状態にして設けられている。
【0008】
この従来技術の後者のものにあっては、交差点を介して直線状に対向するガイド溝相互を選択的に連続させる場合には、切換部材15を略90度変位(回転)させる。また、隣接するガイド溝の相互を連続させる場合には、前記直線状ガイド溝16がガイド溝に連続する位置からわずかに角変位(回転)させる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
近年における輪転機の多色化、多頁化の傾向により、印刷部及び折部の近傍周辺のウェブ紙走行経路が繁雑化しており、印刷部及び折部近傍のウェブ紙走行経路の省スペース化が切望されている。特に印刷部から折部に至る走行経路には、数多くのガイドローラーが設定され、それらの間でウェブ紙が離散集合して案内されている。
【0010】
そのような場所においては、例えば従来の技術の前者の場合、図17に示すように、第1のガイドローラー18aから第2のガイドローラー18bに至るガイド溝19aと、第3のガイドローラー18cから第4のガイドローラー18dに至るガイド溝19bとが交差する場合には、図18に示すように、この両ガイド溝19a、19bの交差部に交差部材8を設置する必要がある。また第1のガイドローラー18aから第4のガイドローラー18dへ、及び第3のガイドローラー18cから第2のガイドローラー18bへの紙通し経路に対しては、それぞれのガイド溝20a、20bを必要とすると共に、各ガイドローラー18a〜18dのうち、上流側に位置する第1・第3のガイドローラー18a、18cには切換部材4を、また下流側に位置する第2・第4のガイドローラー18b、18dには合流部材13をそれぞれ設ける必要があった。
【0011】
従って、この従来の技術では、自動紙通し装置を設置した場合、ガイドローラー間及びその近傍がその構成部品で非常に錯綜し、ガイドローラーの間隔などの変更が求められるなど、輪転機全体のスペースが増大してしまうという問題があった。
【0012】
一方、従来の技術の後者に開示されたものでは、図16に示すようになっていて、前述したように、交差点を介して直線状に対向するガイド溝相互を選択的に連続させる場合には、切換部材15を略90度にわたって角変位(回転)させなければならず、また、隣接するガイド溝の相互を連続させる場合には、前記対向するガイド溝の場合よりはるか小さい角度に角変位(回転)させるようにしている。
【0013】
従ってこの装置により交差装置の機能と切換装置の機能を持たせるためには、複数位置に小さな角度で変位するための動作手段と、略90度と大きな角度で変位するための動作手段が必要となり、装置の構成が複雑になると共に、コスト高になるという問題があった。
【0014】
この発明は以上記載した課題を解消し、正確に動作する輪転機の自動紙通し装置の切換装置を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明に係る輪転機の自動紙通し装置の切換装置は、交差して設けられる紙通し経路の交差部近傍に角変位可能にして切換機構を設け、この切換機構を角変位することにより前記交差する紙通し経路の相互を選択的に連続するようにした輪転機の紙通し装置における切換装置において、
切換機構に、交差する各紙通し経路に沿って設けられた紙通しガイドの上流側と下流側とを連続させるべく2本のガイド溝を略直交して設けてなる第1の切換ガイド溝と、切換機構の周囲方向で互いに隣りあう紙通しガイドを連続するべく第1の切換ガイド溝の1本のガイド溝の両側に設けられるとともに、第1の切換ガイド溝の他の1本のガイド溝と略直角に交差する2本の曲線状ガイド溝からなる第2の切換ガイド溝とを設け、前記切換機構を第1の切換ガイド溝にて紙通しガイドを連続させる第1の位置と、第2の切換ガイド溝にて紙通しガイドを連続させる第2の位置とに角変位させる駆動装置を備え、切換機構を選択的に角変位して切換機構の切換ガイド溝を所望の紙通し経路に合わせて連続させるようにした構成になっている。
【0016】
そして前記構成において、第2の切換ガイド溝にて紙通しガイドを連続させる第2の位置が、1つの紙通しガイドが、この紙通しガイドに対して切換機構の周囲方向の両側で隣りあう2つの他の紙通しガイドのそれぞれに選択的に連続する2つの位置になるようにした構成になっている。
【0017】
【作 用】
複数の交差する紙通し経路に沿って設けられた紙通しガイドは、紙通し経路の交差部近傍に設けた切換装置の切換機構を角変位することにより、1つの前記紙通しガイドが切換機構を介して他の紙通しガイドへ切換え連続される。
【0018】
このとき、駆動装置により、切換機構が第1の位置となることにより、第1の切換ガイド溝が交差する各紙通しガイドに対応されて、この交差する各紙通しガイドの上流側と下流側とが連続される。
【0019】
一方、切換機構が第2の位置となることにより、切換機構の周囲方向に互いに隣りあう紙通し経路が連続される。このとき、前記第2の位置が、1つの紙通しガイドを切換機構の周囲方向の両側で隣りあう他の紙通しガイドのそれぞれに選択的に連続する2つの位置になるようにすることにより、この2つの第2の位置により、1つの紙通しガイドを、これの両側で隣りあう紙通しガイドの双方に選択的に連続することができる。
【0020】
前記紙通しガイドの切換え時における切換機構の変位角は、第1の位置と第2の位置の相互間では略同一(45度)である。
【0021】
【発明の実施の形態】
この発明について、その1つの実施の形態を図1乃至図12を参照して説明する。
図12は、この発明を適用しようとする輪転機の一例を概略的に示すもので、この輪転機は給紙部S、印刷部P及び折部Fをそれぞれ1乃至複数個連係すると共に、複数のガイドローラーGR及びターンバーTB等によって経路付けされ、かつ途中で分岐され、交差され、及び合流されて前記給紙部Sから印刷部P及び折部Fにわたるウェブ紙25の所定の紙通しガイドが形成されている。そして前記分岐部には分岐用の切換部材4が、交差部には切換装置26が、また合流部には合流部材13が設けてある。
【0022】
前記紙通しガイドは図4に示すようになっていて、輪転機のフレーム29の内側面には柱状のブラケット30が紙通しガイドに沿って多数個取り付けられ、この各ブラケット30の先端に板材31がフレーム29の内側面と平行にして固定されている。そしてこの板材31に、各紙通し経路全域にわたる紙通しガイド32が、適宜の間隔毎にコ字状のガイド支持ブラケット33を介して前記フレーム29と平行にして支持されている。この紙通しガイド32は、紙通し経路方向に設けられる長尺の一対のガイド部材34a、34bにて形成されている。そしてこの両ガイド部材34a、34bは紙通しされるウェブ紙25の垂直方向に適宜の間隔で、すなわち後述する紙通し部材35の厚さより適宜広い間隔を有して平行に配置され、この間隔に挿入された紙通し部材35が走行し得るようになっている。
【0023】
各紙通しガイド32には、これに沿って少なくとも紙通し部材35の長さより短いピッチで、少なくとも一方を駆動ローラーとした一対のローラーからなる走行駆動装置(図示せず)が設けてあり、この走行駆動装置のローラー対に挟まれて送られる紙通し部材35が紙通しガイド32にて案内されて走行するようになっている。
【0024】
紙通し部材35は図5に示すように、走行方向先端部において側方へ突出したウェブ紙貼り付け部36が形成された適宜の長さの可撓性帯板にて構成されている。そしてこの紙通し部材35の走行方向両側には、複数の案内ピン37、38がそれぞれ表裏に突出して列状に設置されている。この両ピン列を構成する案内ピン37、38の間隔は紙通しガイド32の幅tより少し広くなっていて、この紙通しガイド32を両側から挟むように位置され、従って紙通し部材35はガイド部材34a、34bにより案内され、かつ案内ピン37、38による2列のピン列によりガイド部材34a、34bに対するウェブ紙25の幅方向の変位が規制されて走行するようになっている。紙通し部材35は、これのウェブ紙貼り付け部36がブラケット33とは反対側に突出するように挿入され、ウェブ紙貼り付け部36にウェブ紙25の側縁先端部を貼り付けることにより両者が接続されるようになっている。
【0025】
図1乃至図3はこの発明の切換装置26を示すもので、ブラケット30にてフレーム29に支持された板材31に支持された切換機構44及び駆動装置45とからなっている。切換機構44は板材31に設けたボス部材39に軸受40を介して支持された回転軸41と、回転軸41の先端で、かつフレーム29とは反対側に位置させて固定された基台42と、この基台42に複数の支柱43にて支持された溝板44aとからなり、回転軸41の他端に連結された駆動装置45によってこの回転軸41が所定の回転角にわたって角変位させられるようになっている。
【0026】
切換装置26は互いに交差する、例えば直交する2本のガイド溝の交差部に設けられている。すなわち、図1に示すように、略直線方向に対向する第1・第2のガイド溝32a、32bと、略直線方向に対向する第3・第4のガイド溝32c、32dのそれぞれの対向間に位置されている。各ガイド溝32a〜32dを構成するガイド部材34a、34bの切換装置26との対向部はガイド支持部材46にて支持されている。そしてこのガイド支持部材46は図4に示すように、ガイド支持ブラケット33にて板材31に支持されている。
【0027】
溝板44aには、2本の直線状ガイド溝47a、47bを交差させて設けた第1の切換ガイド溝47と、この第1の切換ガイド溝47の一方の直線状ガイド溝47bの両側に位置し、他方の直線状ガイド溝47aを横切る2本の半円形状の曲線状ガイド溝48a、48bからなる第2の切換ガイド溝48とが設けてある。
【0028】
前記第1の切換ガイド溝47の両直線状ガイド溝47a、47bの交差角は第1・第2のガイド溝32a、32bと、第3・第4のガイド溝32c、32dとの交差角度と同じ角度になっていて、切換機構44を角変位して一方の直線状ガイド溝が第1・第2のガイド溝32a、32bと連続する状態では他方の直線状ガイド溝47bが第3・第4のガイド溝32c、32dに連続するようになっている。
【0029】
一方第2の切換ガイド溝48は、曲線状ガイド溝48a、48bの一端を、例えば第1・第3のガイド溝32a、32cに連続させることにより、それぞれの他端は、前記ガイド溝32a、32cに切換機構44の周囲方向で互いに隣接する第2・第4のガイド溝32b、32dに連続するようになっている。そして各曲線状ガイド溝48a、48bは直線状ガイド溝47a、47bとの交差点において、曲線状ガイド溝48a、48bの中心線の接線が、直線状ガイド溝47aの中心線と略直角に交差するようになっている。
【0030】
前記第1・第2の切換ガイド溝47、48は溝板44aの厚さ方向に貫通していることにより、この溝板44aはこれの各切換ガイド溝47、48にて分割された複数の細片にて構成され、それぞれの細片は個々に支柱43を介してボルトにて基台42に固定されている。
【0031】
前記したガイド支持部材46と溝板44aの厚さ(ウェブ紙25の幅方向寸法)はガイド部材34a〜34dの幅tと略同一になっていて、ガイド部材34a〜34dに案内されてきた紙通し部材35が、これの案内ピン37、38による2列のピン列に案内されてこのガイド支持部材46から溝板44aの各ガイド溝をスムーズに通るようになっている。
【0032】
切換装置26の切換機構44を角変位するための駆動装置45は、回転軸41に取り付けられた2つのアーム49a、49bを有する揺動体49と、板材31にブラケット50を介して基端を角変位可能に連結し、先端を揺動体49の一方のアーム49aの先端にヨーク51を介して連結した流体圧シリンダー52と、揺動体49の他方のアーム49bの角変位方向両側に角変位方向に対向して設けられた第1・第2のストッパー53a、53bとからなっている。この各ストッパー53a、53bは板材31に取り付けたブラケット54a、54bにねじ込まれたねじ体にて構成されていて、これのねじ込み深さによりストッパー位置を変えることができるようになっている。
【0033】
流体圧シリンダー52は前記揺動体49のアーム49bが両ストッパー53a、53bに当接する範囲(略45度)にわたって角変位する長さでストロークするようになっている。
【0034】
この切換装置26の駆動装置45の作動と切換機構44の角変位位置について、図1、図3、図6及び図7を参照して以下に説明する。流体圧シリンダー52を短縮作動することにより、切換機構44は揺動体49の他方のアーム49bが第1のストッパー53aに当接する第1の位置(イ)まで角変位する。この第1の位置(イ)での切換機構44は図6に示すようになり、第1の切換ガイド溝47の一方の直線状ガイド溝47aにて第1・第2のガイド溝32a、32bの双方を、また他方の直線状ガイド溝47bにて第3・第4のガイド溝32c、32dの双方をそれぞれ連続する状態となる。
【0035】
この状態は、連続した紙通しガイドを通ってきた紙通し部材35がウェブ紙25を引いて第1のガイドローラー55aを経て第1のガイド溝32aより切換機構44の一方の直線状ガイド溝47aを通って第2のガイド溝32bへ通り、第2のガイドローラー55bへ至る紙通し経路へ紙通しされる。すなわち、第1のガイドローラー55aから第2のガイドローラー55bへの第1の紙通し経路aの紙通しが行われる。
【0036】
または、この状態で、紙通し部材35は前記連続した紙通しガイドをウェブ紙25を引いて第3のガイドローラー55cを経て第3のガイド溝32cより切換装置26の他方の直線状ガイド溝47bを通って第4のガイド溝32dへ通り、第4のガイドローラー55dへ至る紙通し経路へ紙通しされる。すなわち、第3のガイドローラー55cから第4のガイドローラー55dへの紙通し経路bの紙通しが行われる。つまり、この状態での紙通しは直交する両紙通し経路のいずれか一方を選択して行われる。
【0037】
流体圧シリンダー52を伸長作動することにより、切換部材44は揺動体49の他方のアーム49bが第2のストッパー53bに当接する第2の位置(ロ)まで角変位する(図3)。この第2の位置(ロ)での切換機構44は図1、図7に示すようになり、第2の切換ガイド溝48の一方の曲線状ガイド溝48aにて第1・第4のガイド溝32a、32dの双方が、他方の曲線状ガイド溝48bにて第2・第3のガイド溝32b、32cの双方が連続される状態となる。
【0038】
この状態は、紙通し部材35がウェブ紙25を引いて第1のガイドローラー55aを経て第1のガイド溝32aより切換機構44の一方の曲線状ガイド溝48aを通って第4のガイド溝32dへ通り、第4のガイドローラー55dへ至る紙通し経路へ紙通しされる。すなわち、第1のガイドローラー55aから第4のガイドローラー55dへの紙通し経路cの紙通しが行われる。
【0039】
また、この状態で、同時に紙通し部材35がウェブ紙25を引いて第3のガイドローラー55cを経て第2のガイド溝32bより切換装置26の他方の直線状ガイド溝48bを通って第2のガイド溝32bへ通り、第2のガイドローラー55bへ至る紙通し経路の紙通しが行われる。すなわち、第3のガイドローラー55cから第2のガイドローラー55bへの紙通し経路dの紙通しが可能である。
【0040】
前記した第1・第2の位置(イ)、(ロ)の停止位置の調整は、ストッパー53a、53bのねじ込み高さ及び、流体圧シリンダー52の先端と揺動体49とを連結するヨーク51の連結長さを調整することにより行う。
【0041】
図8乃至図11はこの発明の変形構成を示す。この変形構成は切換装置26の切換位置を、前記した実施の形態における第1・第2の位置のうち、第2の位置を2つ設定できるようにしたものである。
【0042】
切換装置26の駆動装置45の流体圧シリンダー52′は2つ(第1・第2)のシリンダー52a、52bをそれぞれのボトム側を対向して結合した構成となっていて、両シリンダー52a、52bを個々に、及び同時に伸縮作動させることにより、これの停止位置を第1の位置及び2つの第2位置の3段階に得ることができるようになっている。
【0043】
この駆動装置45の作動と切換機構44の角変位角位置について、図8、図9、図10を参照して説明する。まず、両シリンダー52a、52bの一方のみが伸長状態にあるときには図8に示すようになり、流体圧シリンダー52′は中間長となり、このときの切換機構44は、前記した実施の形態の場合の図6に示した状態と同じ第1の位置(イ)となって第1の切換ガイド溝47が用いられ、第1のガイド溝32aからのウェブ紙25は第2のガイド溝32bへ、第3のガイド溝32cからのウェブ紙25は第4のガイド溝32dへのそれぞれの紙通し経路のいずれかが選択された紙通しが行われる。
【0044】
また、第1・第2のシリンダー52a、52bの双方が伸長状態にあるときには図9に示すようになり、流体圧シリンダー52′は最長状態となり、このときの切換機構44は図8に示した第1の位置(イ)から45度角変位し、前記した実施の形態の場合の、図1、図3、図7に示した第2の位置(ロ)と同じ一方の第2の位置(ロ)′となって第2の切換ガイド溝48が用いられ、第1のガイド溝32aからのウェブ紙25は第4のガイド溝32dへ、第3のガイド溝32cからのウェブ紙25は第2のガイド溝32bへそれぞれ紙通しが可能である。
【0045】
また、第1・第2のシリンダー52a、52bの双方が短縮状態にあるときには、図10に示すようになり、流体圧シリンダー52′は最短状態となり、このときの切換機構44は図9に示した状態から90度角変位して他方の第2の位置(ハ)となって同じく第2の切換ガイド溝48が用いられ、第2の切換ガイド溝48の一方の曲線状ガイド溝48aにて第1・第3の両ガイド溝32a、32cが接続される。また他方の曲線状ガイド溝48bにて第2・第4の両ガイド溝32b、32dが接続される。
【0046】
従ってこの他方の第2の位置(ハ)の状態では図11に示すようになり、紙通し部材35がウェブ紙25を引いて第1のガイドローラー55aを経て第1のガイド溝32aより一方の曲線状ガイド溝48aを通って第3のガイド溝32cへ通り、第3のガイドローラー55cへ至る紙通し経路へ紙通しされる。すなわち、第1のガイドローラー55aから第3のガイドローラー55cへの紙通し経路eの紙通しが行われる。
【0047】
また、この状態で、同時に紙通し部材35がウェブ紙25を引いて第4のガイドローラー55dを経て第4のガイド溝32dより他方の曲線状ガイド溝48bを通って第2のガイドローラー55bへ至る紙通し経路fの紙通しが可能である。
【0048】
前記作動において、図9、図10に示した一方及び他方の第2の位置(ロ)′、(ハ)は図3に示したものと同様に揺動体49がストッパー53a、53bに当接することにより位置決めがなされ、また図8に示した第1の位置(イ)は、流体圧シリンダー52′の一方のシリンダーの伸長ストロークによって位置決めされる。そして一方及び他方の第2の位置(ロ)′、(ハ)における停止位置の調整はストッパー53a、53bのねじ込み高さ及び、流体圧シリンダー52′の先端と揺動体49とを連結するヨーク51の連結長さを調整することによって行う。また第1の位置(イ)の停止位置の調整はヨーク51の連結長さを調整することにより行う。
【0049】
前記駆動装置45の液体圧シリンダー52、52′の各作動は図示しない自動紙通し装置の制御装置よりの作動信号にて行われるようになっている。
【0050】
前記したこの発明によれば、図6、図7に示すように、第1・第3のガイドローラー55a、55cを経て第1・第3のガイド溝32a、32cを上流側として紙通しする際に、第1のガイドローラー55aから第2のガイドローラー55bへの紙通し経路aと、第3のガイドローラー55cから第4のガイドローラー55dへの紙通し経路b、及び第1のガイドローラー55aから第4のガイドローラー55dあるいは第3のガイドローラー55cから第2のガイドローラー55bのいずれかの3通りの紙通し経路を分岐装置及び合流装置を用いることなしに選択することができる。
【0051】
また、この発明の変形構成によれば、前記した図6、図7に示した作動のほかに、図11に示すように、第1・第4のガイドローラー55a、55dを経て第1・第4のガイド溝32a、32dを上流側として紙通しする際に、第1のガイドローラー55aから第3のガイドローラー55cへの紙通し経路eと、第4のガイドローラー55dから第2のガイドローラー55bへの紙通し経路fを、分岐装置及び合流装置を用いることなしに選択することができる。
【0052】
これらのことから、この発明では分岐装置及び合流装置を用いないことにより、従来技術に比較して、大幅に省スペース化できる。また、従来技術にあるように、切換装置の複数の小きざみの変位と大きな変位の組み合わせによる複雑な機構が不要となる。また、切換ガイド溝の形状が比較的簡単なので、製作が容易である。従って製作コストの削減に効果がある。
【0053】
また、切換装置26を切換え操作する駆動装置45の構成に、流体圧シリンダーとねじ調整式のストッパーを用いたことにより、これの構成が簡単になると共に、切換装置26の切換位置を正確に決めることができる。
【0054】
以上説明した実施の形態において、第1の切換ガイドの両直線状ガイド溝の交差角を直角にし、また切換え作動角を45度にした例を示した。
【0055】
本発明は以上記載の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲を逸脱しない設計上の改変を含むものである。
【0056】
【発明の効果】
この発明によれば、複数の紙通し経路が交差する部分でのウェブ紙の切換操作を1つの切換装置にて行うことができ、また分岐手段及び合流手段を省くことができるので、従来技術に比較して大幅に省スペース化できる。
【0057】
また、紙通し経路の切換操作が、略45度ずつ同一角変位にて行うことができることにより、この紙通し経路を切換えるための切換装置の機構を簡単にすることができる。
【0058】
更に、本発明によれば、第1の切換ガイド溝が、略直交する2本のガイド溝よりなり、第2のガイド溝が、第1の切換ガイド溝の1本のガイド溝の両側に設けられるとともに、第1の切換ガイド溝の他の1本のガイド溝と略直角に交差する2本の曲線状ガイド溝よりなることにより、切換機構の各ガイド溝の交差角がすべて略直角になり、ガイド溝の交差部分で紙通し部材が予定したガイド溝を外れて他のガイド溝に侵入するおそれをほとんどなくすことができ、確実に予定した紙通し経路に紙通しすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態における切換装置を示す平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】図2のC−C断面図である。
【図5】この発明の実施の形態における紙通し部材を示す斜視図である。
【図6】この発明の実施の形態における切換装置周辺の紙通し形態を示す説明図である。
【図7】この発明の実施の形態における切換装置周辺の紙通し形態を示す説明図である。
【図8】この発明の実施の形態の変形構成における切換装置の作動状況を示す説明図である。
【図9】この発明の実施の形態の変形構成における切換装置の作動状況を示す説明図である。
【図10】この発明の実施の形態の変形構成における切換装置の作動状況を示す説明図である。
【図11】この発明の実施の形態の変形構成における切換装置の周辺の紙通し形態を示す説明図である。
【図12】この発明を適用しようとする輪転機を示す全体説明図である。
【図13】従来の分岐手段を概略的に示す説明図である。
【図14】従来の交差手段を概略的に示す説明図である。
【図15】従来の合流手段を概略的に示す説明図である。
【図16】他の従来の分岐手段を概略的に示す説明図である。
【図17】紙通し経路の一例を示す説明図である。
【図18】従来の交差手段周辺の紙通し形態の説明図である。
【符号の説明】
1…上流側ガイド溝、2a、2b、2c…下流側ガイド溝、3a、3b、3c…切換ガイド溝、4…切換部材、5…ブラケット、6a、6b…流体圧シリンダー、7a、7b…ガイド溝、8…交差部材、9a、9b…交差ガイド溝、10a、10b、10c、11…ガイド溝、12a、12b、12e…合流ガイド溝、13…合流部材、14a、14b、14c、14d…ガイド溝、15…切換部材、16…直線状ガイド溝、17a、17b、17c、17d…曲線状ガイド溝、18a、18b、18c、18d…ガイドローラー、19a、19b、20a、20b…ガイド溝、25…ウェブ紙、26…切換装置、29…フレーム、30…ブラケット、31…板材、32…紙通しガイド、32a、32b、32c、32d…ガイド溝、33…ガイド支持ブラケット、34a、34b…ガイド部材、35…紙通し部材、36…ウェブ紙貼り付け部、37、38…案内ピン、39…ボス部材、40…軸受、41…回転軸、42…基台、43…支柱、44…切換機構、44a…溝板、45…駆動装置、46…ガイド支持部材、47…第1の切換ガイド溝、47a、47b…直線状ガイド溝、48…第2の切換ガイド溝、48a、48b…曲線状ガイド溝、49…揺動体、49a、49b…アーム、50…ブラケット、51…ヨーク、52、52′…流体圧シリンダー、52a、52b…シリンダー、53a、53b…ストッパー、55a、55b、55c、55d…ガイドローラ、S…給紙部、P…印刷部、GR…ガイドローラー、TB…ターンバー、a、b、c、d、e、f…紙通し経路、(イ)、(ロ)、(ハ)…切換装置の切換停止位置。
Claims (2)
- 交差して設けられる紙通し経路の交差部近傍に角変位可能にして切換機構を設け、この切換機構を角変位することにより前記交差する紙通し経路の相互を選択的に連続するようにした輪転機の紙通し装置における切換装置において、
切換機構に、交差する各紙通し経路に沿って設けられた紙通しガイドの上流側と下流側とを連続させるべく2本のガイド溝を略直交して設けてなる第1の切換ガイド溝と、切換機構の周囲方向で互いに隣りあう紙通しガイドを連続するべく第1の切換ガイド溝の1本のガイド溝の両側に設けられるとともに、第1の切換ガイド溝の他の1本のガイド溝と略直角に交差する2本の曲線状ガイド溝からなる第2の切換ガイド溝とを設け、
前記切換機構を第1の切換ガイド溝にて紙通しガイドを連続させる第1の位置と、第2の切換ガイド溝にて紙通しガイドを連続させる第2の位置とに角変位させる駆動装置を備え、
切換機構を選択的に角変位して切換機構の切換ガイド溝を所望の紙通し経路に合わせて連続させるようにした
ことを特徴とする輪転機の紙通し装置における切換装置。 - 第2の切換ガイド溝にて紙通しガイドを連続させる第2の位置が、1つの紙通しガイドが、この紙通しガイドに対して切換機構の周囲方向の両側で隣りあう2つの他の紙通しガイドのそれぞれに選択的に連続する2つの位置になるようにしたことを特徴とする請求項1記載の輪転機の紙通し装置における切換装置。
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