JP3677271B2 - 自動車用採光発光型コーナーポール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
セダン等のボンネットタイプ車の車体コーナーにポールを装着することにより、狭い道路の曲がり角等では車体コーナーの目安となり、運転者にとって、安全運転上の大きい効果が期待される。
そのためには、ポールを車体コーナーの正しい位置に装着することが必要であり、さらに夜間には、ポール先端が明確に表示されて視認できるように、ポール先端が高輝度に発光して、コーナーポールとしての効果を十分に発揮できるようにする必要がある。
本発明は、前照灯や車幅灯のランプと一体構成されるコーナーポールであって、夜間には、前照灯や車幅灯を光源として、ポール先端を高輝度に発光させ、ポール先端を明確に表示することができる自動車用採光発光型コーナーポールに関する。
【0002】
本発明のコーナーポールに用いるポールは、採光効率のよいポール後端面より採光するために、透明体のL字形ポールを用いることが望ましい。ポール下部側面がカット状等の棒状ポールを用い、ポール側面より採光する方法は、採光効率が低下するため不向きである。
ポール先端の光放射構造は、ポール先端をリング状にカットしてV溝状にする構造か、又は、ポール先端を円錐形にして光透過性をもたせて着色する構造か、又は、ポール先端を曇り状にする構造か、その他、従来の方式を含めて適宜な構造のものを用い、ポール先端に伝送された光を境界面で乱反射させて放射し、ポール先端を発光させる構造のものであればよい。
そして、ポールを支持する支持体は、光源とするランプのレンズ表面、又は、レンズ裏面に突き出して、ポールの取り付け構造を設けて支持体とするもので、ポールの支持体とレンズが一体構成されるものである。
【0003】
本発明は、光の全反射現象を利用するものである。
光の全反射現象とは、屈折率の異なる二つの透明体の接するところでは、屈折率の大きい方の透明体から屈折率の小さい透明体に向う光は臨界角以上では全反射するもので、光の全反射現象といわれている。
本発明を構成する採光体や、本発明に用いるL字形ポールは、入射した光が境界面に当たる入射角が臨界角以上になるように、光を境界面で全反射させる構造にする必要がある。
【0004】
ポールの素材としては、傷が付きにくく、ポール材としての強度があり、且つ、透明度の高い材質で安価なものが適している。
例えばアクリル樹脂、ポリカーボネット樹脂、ポリスチレン樹脂、メタクリル樹脂等の透明の合成樹脂材であり、その他には透明の強化ガラスを用いることも可能である。
ポールの断面形状は、丸形の他に角形や多面形のものであってよい。
透明体のポールには着色剤や蛍光剤を含有する半透明のものも含まれる。
ランプ内採光体の素材としては、特に耐熱性を有するものが必要となる。
【0005】
【従来の技術】
透明体のポールを用い、光源とする前照灯や車幅灯よりポール内に採光し、入射した光をポール先端より放射して、ポール先端を発光させる採光発光型コーナーポールの従来からの採光方法としては、
アールを付けてポール後部を曲げたL字形ポールの後端面から採光する方法、あるいは、ポール後部を斜めにカットしてカット面から採光する方法、あるいは、ポール側面にプリズムを挿入してプリズムから採光する方法、あるいは、ポール後部をネジ切りしてネジ切り面から採光する方法等がある。
前記採光方法では、ポール先端を実用的な光度で発光させるためには、ポールを前照灯より照射される光と対面させる必要があり、車幅灯では必要な光度と採光量が得られにくい。
【0006】
このため、前記コーナーポールを前照灯よりの照射光と対面させて装着しようとすれば、前照灯と車幅灯が横に並ぶ構造の自動車や、前照灯が車体コーナーより内側に寄っている構造の自動車では、前照灯が車体コーナーより中心よりに位置しているため、ポールを前照灯よりの照射光と対面させて装着すると、ポールの取り付け位置は車体コーナーより離れ、最適な取り付け箇所である車体コーナーに装着することができなくなる。
前記のように、前照灯と車幅灯が横に並び、前照灯が車体コーナーより離れて位置する構造の自動車であっても、前照灯内部において前照灯よりの照射光と対面して採光し、採光した光を移送し、離れて位置する車幅灯レンズに立設するポール内に入射させる構造の採光発光型のコーナーポールは従来から見受けられない。
【0007】
従来からの採光発光型コーナーポールとしては、次のものを挙げることができる。
はじめに、実開昭61−175038号公報のコーナーポールと採光構造が類似するもので合成樹脂製の棒状の透明ポールを用い、ポール後端面に対面して豆ランプの専用光源を備えてポール後端面を採光箇所とし、コーナーポールを車体コーナーに装着し、ヘッドライトのスイッチに連動して通電するように電気配線をし、豆ランプより照射される光を棒状のポール後端面から採光し、採光した光を全反射現象によりポール内を伝送し、伝送された光を放射する構造を設けたポール先端より放射して、ポール先端を発光させる構造のものが見受けられる。
この方式は、専用光源を持つため、車体コーナーの正しい位置にポールを装着することができると共にポール先端を高輝度に発光させることもできる。
課題として、玉切れする場合があり、また価格面での問題や、配線を要するために取付け作業上の面倒さがあり、既存車への装着は簡単にはできない。
【0008】
次に、棒状のポール後部を斜めにカットして後端面を傾斜させた構造のコーナーポールが見受けられる。
これは、ポールを自動車の前照灯の光が照射する位置に設置し、照射される光を斜めにカットしたポール後端の側部に当て、ポール内に入射した光を、カットした傾斜面で反射させ、反射した光をポール先端に伝送して、ポール先端を発光させる構造である。
ポール側部より採光してポール後端のカットした傾斜面で反射させる方式は、ポール後端面より採光する方式と比較して、ポール内への採光効率が格段に低く、ポール先端への伝送光量が少なくなり、ポール先端は高輝度には発光しない。
また、図7のように、前照灯と車幅灯が横に並んでいる自動車では、前照灯より照射する直射光が車体コーナーより遠くなり、車体コーナーにポールを立設するとポール内への採光はほとんどできなくなる。
前照灯のレンズ面での照射光度は、前照灯より直射するレンズ中心部付近の光度が高くなる反面、レンズ縁側の照射光度は格段に低下する。
【0009】
次に、実開昭61−183741号公報がある。
その構造は、裏面に粘着テープなどの接着手段を有した光透過性の支持具と、支持具に接続された上端を光輝部とした透明体の角柱状のポールからなるもであって、角柱状ポールの後端にジョイントボールを有し、ポール後端を前照灯よりの照射光と対面させるために、ポールに角度を付けて折曲した形状になっている。ポールが角度を付けて、急激に折り曲がることにより、折曲個所の境界面では光の全反射現象が発生しにくくなり、ポール先端は低輝度発光となる。
【0010】
次に、実開昭54−112244号公報がある。
その構造は、前照灯のレンズに、アールが付いてL字状に曲がるポールの後端面を対面させて支持具で固定するものである。この方式は、ポール後端面がレンズ中央部付近の照射光と対面する位置にある場合は、ポール後端面からは高光度な光が入射し、ポール先端は高輝度に発光する。
しかし、ポール先端が車体コーナー近くに位置するように、ポールの後端面をレンズ縁側面と対向させる場合は、レンズ縁側からの照射光度が低くなるためポール先端は高輝度には発光しなくなる恐れがある。
また、前照灯と車幅灯が横に並んでいる自動車では、前照灯には装着できない。車幅灯に装着すると、夜間にはポール先端は低輝度発光となり、先端を明確に表示できない恐れがある。
【0011】
次に、実開昭57−63743号公報がある。
それは、ランプが可動して露出したり収納したりする構造のリトラクタブル ヘッドランプであって、ランプ中空部にポールを内臓していて、ポールはランプが露出すると連動してランプ上方より飛び出し、ランプが収納されると連動してポールも収納される。ポール後端はL字状に曲げてあり、点灯時にはポール先端が高輝度に発光する。
採光発光型のポールをランプ上方に取り付ける方式は、前照灯が別個に独立する形状で自動車に固定されている場合には用いることができるが、前照灯を前部に組み込んである構造の自動車には用いることができない。
また、ポールの位置はライトの位置に左右され、ポールの効果を十分に得られない恐れがある。
【0012】
次に、実開平2−86836号公報がある。
この構造は、棒状ポールの先端部分に蛍光樹脂製ロッドを使用すると共に、ロッドの一部にV溝を設けてある。ポール先端を高輝度発光させるためには、高光度の入射光が必要となり、自動車によっては最適な取り付け箇所が得られない恐れがある。
また、実開平2−86836号公報の従来の技術に掲載されているコーナーポールがある。その構造は自動車のバンパーに立設した透明体のポール側面に穴を開け、入射光を屈折させるプリズムを挿入したコーナーポールである。ヘッドライトの照射光と対向してプリズムより採光し、ポール先端を発光させる。ポール先端を高輝度発光させるためには、高光度の入射光が必要となり、図7のように、前照灯と車幅灯が横に並ぶ構造の自動車では、取り付け箇所が限定され、コーナーポールの最適な取り付け箇所が確保できず、その機能を十分に発揮できなくなる恐れがある。
【0013】
次に、実開平4−24837号公報がある。
その構造は、棒状のポールを車幅灯のレンズに固定するために、差込用の穴の開いたポール支持体を車幅灯のレンズ表面にレンズと一体構成で設けたものであり、ポールを差込んで装着する。
照射光度の低い車幅灯を光源とし、且つ、採光効率の低いポール側面を採光箇所とする構造により、夜間灯火時は、ポール先端は薄暗く光る程度の超低輝度発光となる。
【0014】
その他、夜間におけるポールの視認性をよくする方法として、ポール先端に豆ランプをセットし、ライトのスイッチに連動してポール先端が点灯する先端点灯式コーナーポールが見受けられるが、配線を必要とする。
また、蛍光材を含有するコーナーポールにヘッドライトの照射光を当て、ポールが浮き上がって見えるように装着して用いる方式のものがあるが、車体コーナーへのポールの取り付け位置により、ポール先端が照射されず、夜間には視認できなくなる場合があり、取り付け位置が限定される。
【0015】
なお、本発明に関連する公知技術として次の文献を挙げることができる。
【特許文献1】
実開昭61−175038号公報
【特許文献2】
実開昭61−183741号公報
【特許文献3】
実開平6−63435号公報
【特許文献4】
実開平9−83019号公報
【特許文献5】
実開昭61−186634号公報
【特許文献6】
実開昭54−112244号公報
【特許文献7】
実開昭57−63743号公報
【特許文献8】
実開平2−86836号公報
【特許文献9】
実開平4−24837号公報
以上が従来の技術に関する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
光の全反射現象を利用する構造であり、ポール先端に光放射構造を有し、ポール後端面より採光する構造を有する透明体のL字形ポールや、ポール側面より採光する構造を有する透明体の棒状ポールであって、これらのポールとセットをなすポール支持体を、光源とする自動車の前照灯のレンズ縁側に有し、または、車幅灯のレンズに有していて、レンズと一体構成されるポール支持体に取り付けられて立設する採光発光型の自動車用コーナーポールにあっては、夜間にはポール先端を明確に表示することができないという課題がある。
前照灯が車体コーナーに位置する場合には、図3のように前照灯を光源としてレンズ縁側に支持体を設け、正しい取り付け位置である車体コーナーにポールが位置するように、L字形ポールを装着すると、夜間には、光源とする前照灯よりの高輝度な光が、レンズ縁側のポールの採光箇所に照射されず、ポール先端を高輝度に発光させて明確に表示することができない。
また、車幅灯を光源とする採光発光型のコーナーポールは、夜間には、車幅灯の光度ではポール先端を明確に表示することができないという課題がある。
本発明は、ポールが車体コーナーに位置するように装着すると共に、前照灯や車幅灯より照射される光と対面して採光し、夜間には、ポール先端を高輝度に発光させて、ポール先端を明確に表示することができる自動車用採光発光型コーナーポールの提供を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成する本発明のA、Bの2種類の自動車用採光発光型コーナーポールの構成について述べる。
(A)
ポール先端に光放射構造を有する透明体よりなる各種形状のポールであって、このポールとセットをなすポール支持体を、光源とする自動車の前照灯または車幅灯のレンズに有していて、ポール支持体がレンズと一体構成される自動車用コーナーポールにおいて、
自動車の前照灯、あるいは、車幅灯を光源とし、光源となるランプのレンズと一体構成されるポールの支持体に対応すると共に、支持体に装着されるポールの採光箇所と対面して、光源となるランプの内部にランプ内採光体を設け、且つ、ランプ内採光体の端末面をランプ内部において、光源よりの照射光と対面させると共に、ランプ内採光箇所としてなる構成よりなり、
前照灯、あるいは、車幅灯のランプ内部に採光体を設けてランプと一体構成されるコーナーポールであることを特徴とする自動車用採光発光型コーナーポールである。
【0018】
(B)
ポール先端に光放射構造を有する透明体よりなる各種形状のポールであって、このポールとセットをなすポール支持体を、光源とする自動車の前照灯または車幅灯のレンズに有していて、ポール支持体がレンズと一体構成される自動車用コーナーポールにおいて、
自動車の前照灯と車幅灯の両ランプを光源とし、且つ、前照灯または車幅灯のランプのレンズと一体構成されるポールの支持体に対応すると共に、支持体に装着されるポールの採光箇所と対面して、ランプ内部にランプ内採光体を設け、そして、ランプ内採光体の端末面をランプ内部において、光源よりの照射光と対面させると共に、ランプ内採光箇所とし、
さらに、前記ランプ内採光体を分岐し、分岐したランプ内採光体の端末面を、もう一方の光源となる前照灯または車幅灯のランプ内部において、光源よりの照射光と対面させると共に、ランプ内採光箇所としてなる構成よりなり、
前照灯と車幅灯の両灯のランプ内に採光体を設けて一体構成されるコーナーポールであることを特徴とする自動車用採光発光型コーナーポールである。
以上が、課題を解決するための手段に関する。
【0019】
【発明の実施の形態】
請求項1,2に関し、ポール先端部の光放射構造は、ポール先端の周囲をVカットする等、従来からの方式を含め適宜な構造のものを用いればよい。
採光体等の曲げ箇所は、アールが付いて曲がる形状にし、入射した光が境界面で全反射する構造にする必要がある。
透明体よりなる採光体の採光箇所となる後端面の大きさは、必要に応じた採光量が得られるように、後端面を拡大した構造にする必要がある。
【0020】
請求項1のコーナーポールは、図1,図2、図3、図4、図5のごとく、自動車の前照灯、あるいは、車幅灯のどちらかを光源とし、光源となるランプのレンズと一体構成されるポールの支持体に対応すると共に、支持体に装着されるポールの採光箇所と対面して、光源となるランプの内部にランプ内採光体を設け、且つ、ランプ内採光体の端末面をランプ内部において、光源よりの照射光と対面させると共に、ランプ内採光箇所としてなる構成よりなり、
前照灯、あるいは、車幅灯のランプ内部に採光体を設けてランプと一体構成される自動車用採光発光型コーナーポールである。
車幅灯を光源とする場合は光度が低いため、ランプ内採光体の採光箇所となる後端面を拡大する構造にして採光量を増大すれば、実用的な光度でポール先端を発光させることができる。
【0021】
請求項2のコーナーポールは、図6,図7、図8のごとく、自動車の前照灯と車幅灯の両ランプを光源とし、且つ、前照灯または車幅灯のランプのレンズと一体構成されるポールの支持体に対応すると共に、支持体に装着されるポールの採光箇所と対面して、ランプ内部にランプ内採光体を設け、そして、ランプ内採光体の端末面をランプ内部において、光源よりの照射光と対面させると共に、ランプ内採光箇所とし、
さらに、前記ランプ内採光体を分岐し、分岐したランプ内採光体の端末面を、もう一方の光源となる前照灯または車幅灯のランプ内部において、光源よりの照射光と対面させると共に、ランプ内採光箇所としてなる構成よりなり、
前照灯と車幅灯の両灯のランプ内に採光体を設けて一体構成される自動車用採光発光型コーナーポールである。
【0022】
本発明の採光発光型コーナーポールが、光源とする前照灯や車幅灯より照射される光を採光して移送し、移送された光をポール先端より放射して、ポール先端を発光させる現象について、代表例として、請求項2のランプが横置き式の図6,図7,図8の前照灯と車幅灯の両方を光源として利用するランプと一体構成される採光発光型コーナーポールの実施の形態について述べる。
自動車に装着されたランプ一体型の採光発光型コーナーポールは、ライトのスイッチを入れて、はじめに車幅灯を点灯すると、車幅灯から照射される光は、車幅灯のランプ内採光箇所となるランプ内採光体の端末面を照射する。
そして、車幅灯のランプ内採光体の端末面より採光体内に入射する光は、屈折率の小さい空気(屈折率は1.000292)と屈折率が空気より大きい透明な採光体の屈折率の差により、光は採光体の端末面で少し屈折して採光体内に入射し、斜め方向に進む。
斜め方向に進む光は、境界面が曲がっている箇所でも、境界面にアールが付いて曲面状になっているため、境界面に当たる光の入射角が臨界角以上となり、光は境界面で全反射されて進行する。
進行する光は、ランプ内採光体の分岐箇所の曲面状の境界面でも反射され、大部分の光が採光体先端に伝送される。そして、採光体先端に移送された光は、レンズを通して、ランプ内採光体の先端面と対面するポール後端面よりポール内に入射する。
ポール内に入射した光は、適宜、境界面で全反射を繰り返して進行し、アールが付いてL字状に曲がる箇所でも曲面状の境界面で全反射して進行する。
進行する光は、直線状の境界面で適宜、全反射を繰り返して進行し、ポール先端に伝送される。伝送された光はポール先端部のリング状にカットした凹凸面に当たって乱反射し、乱反射することによりポール先端より放射され、ポール先端が実用的な光度で発光する。
【0023】
次に、前照灯も点灯すると、前照灯から照射される光は、前照灯のランプ内採光箇所となるランプ内の採光体端末面を照射する。
前照灯のランプ内の採光体端末面より採光体内に入射する光は、採光体端末面で少し屈折して採光体内に入射し、斜め方向に進行する。斜め方向に進行する光は、ポールが曲がっている箇所でも、アールが付いて湾曲状になっているため、曲面状の境界面に当たる光の入射角が臨界角以上となり、光は境界面で全反射され、適宜、全反射しながら進行する。進行する光は分岐箇所で車幅灯からの伝送光と合流する。
合流した光はポール先端に伝送され、伝送された光はポール先端より放射され、ポール先端は高輝度で発光する。
なお、ポールの採光箇所を着色してあると,ポール先端部はカラー発光する。
以上が発明の実施の形態に関する。
【0024】
【実施例】
本発明の実施例について述べる。
自動車の前照灯や車幅灯の光源、及び、自動車の装着箇所に対応して、ポールをアールを付けて適宜な形状に曲げ、且つ、フェンダーコーナーに支持具を設け、本発明のコーナーポールをフェンダーマーカーとして用いることもできる。
本発明のコーナーポールは前照灯や車幅灯を光源とするが、補助灯を光源とすることもできる。
【0025】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような構成により以下のような効果がある。
本発明の採光発光型コーナーポールは、前照灯や車幅灯を光源として利用する方式で配線は不要であり、コーナー確認の目安となる最適な位置に取り付けが可能であって、外部からは目立ちにくく、運転席からはよく見え、装着による違和感が少ない。
また、本発明のコーナーポールを始めから自動車に組み込むことにより、特徴あるフロントデザインとすることもできる。
本発明のコーナーポールは、ライトのスイッチに連動してポール先端が高輝度発光し、ポール先端を明確に表示し、車体コーナーの確認の目安となり、特に狭い道路や夜間には、運転者にとって安全運転上優れた効果を発揮する。
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】 L字形ポールを固定する支持体を、前照灯のレンズ縁側に有し、支持体に対応して、ランプ内部に採光体を設けた本発明の請求項1のランプと一体構成される採光発光型コーナーポールの前照灯内部図。
【図2】 図1の正面斜視要部分解図。
【図3】 本発明の図1、図2の前照灯のランプと一体構成される採光発光型コーナーポールを装着する自動車装着図。
【図4】 L字形ポールを固定する支持体を、車幅灯のレンズに有し、支持体に対応して、ランプ内部に採光体を設けた本発明の請求項1のランプと一体構成される採光発光型コーナーポールの車幅灯内部図。
【図5】 図4の正面斜視要部分解図。
【図6】 L字形ポールを固定する支持体を、車幅灯のレンズに有し、支持体に対応して、車幅灯と前照灯の両灯のランプ内部に分岐型の採光体を設けた本発明の請求項2のランプと一体構成される採光発光型コーナーポールの車幅灯と前照灯の内部図。
【図7】 図6の正面斜視要部分解図。
【図8】本発明の図6、図7のランプと一体構成される採光発光型コーナーポールを装着する自動車装着図。
【0027】
【符号の説明】
1・16・23・27 ランプ内部
2・14・24・25 電球
3・17・30 ランプ内採光体
4・29 採光体支持体
5・8・31 前照灯レンズ
6・9・18・28・35 ポール支持体
7・10・13・19・22・36・38 ポール
11 後端面
12・32・37 前照灯
15・26 車幅灯レンズ
20・34・40 挿入孔
21・33・39 車幅灯

Claims (2)

  1. ポール先端に光放射構造を有する透明体よりなる各種形状のポールであって、このポールとセットをなすポール支持体を、光源とする自動車の前照灯または車幅灯のレンズに有していて、ポール支持体がレンズと一体構成される自動車用コーナーポールにおいて、
    自動車の前照灯、あるいは、車幅灯を光源とし、光源となるランプのレンズと一体構成されるポールの支持体に対応すると共に、支持体に装着されるポールの採光箇所と対面して、光源となるランプの内部にランプ内採光体を設け、且つ、ランプ内採光体の端末面をランプ内部において、光源よりの照射光と対面させると共に、ランプ内採光箇所としてなる構成よりなり、
    前照灯、あるいは、車幅灯のランプ内部に採光体を設けてランプと一体構成されるコーナーポールであることを特徴とする自動車用採光発光型コーナーポール。
  2. ポール先端に光放射構造を有する透明体よりなる各種形状のポールであって、このポールとセットをなすポール支持体を、光源とする自動車の前照灯または車幅灯のレンズに有していて、ポール支持体がレンズと一体構成される自動車用コーナーポールにおいて、
    自動車の前照灯と車幅灯の両ランプを光源とし、且つ、前照灯または車幅灯のランプのレンズと一体構成されるポールの支持体に対応すると共に、支持体に装着されるポールの採光箇所と対面して、ランプ内部にランプ内採光体を設け、そして、ランプ内採光体の端末面をランプ内部において、光源よりの照射光と対面させると共に、ランプ内採光箇所とし、
    さらに、前記ランプ内採光体を分岐し、分岐したランプ内採光体の端末面を、もう一方の光源となる前照灯または車幅灯のランプ内部において、光源よりの照射光と対面させると共に、ランプ内採光箇所としてなる構成よりなり、
    前照灯と車幅灯の両灯のランプ内に採光体を設けて一体構成されるコーナーポールであることを特徴とする自動車用採光発光型コーナーポール。
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