JP3676927B2 - 埋立用堤体法面の被覆シートの敷設方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、海岸等に構築される埋立用堤体において、裏込め礫によって形成された法面上に敷設される被覆シートの敷設方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、港湾施設や工業用地などを確保するために海浜を埋め立てる際、先ず埋立地域に沿って海底に基礎捨て石を敷き、その上にケーソンからなる護岸壁を構築し、この護岸壁の埋立地域側に裏込め用の土砂や砕石等を投入することによって埋立護岸を構築する方法が採られており、その際に、潮流や波浪等による地盤の崩壊、或いは裏込め礫の流失などによる埋立地の陥没事故を防ぐ目的で、通常、裏込め礫で形成された法面上に被覆シートを敷設することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、外海の波浪や潮の満ち引き等によって、護岸の内外では常に水位が上下しており、それに伴って裏込め礫内の水位が上下動するために、裏込め礫内に空気による加圧または負圧を生じる。このとき、殊に水面よりも上方に露出している部分において、裏込め礫からなる法面上に敷設された被覆シートが揺動し、裏込め礫から被覆シートが離れたり接触したりするために、従来は数週間乃至数か月の間に磨耗によって被覆シートが破損したり、砕石等からなる裏込め礫の尖った角部が被覆シートを突き刺して損傷させたりして、被覆シートによる土砂の流出防止機能を低下させることがあった。
【0004】
そこで、裏込め礫と被覆シートとの間に摩擦が生じないようにするために、従来より、例えば腹付盛土によって被覆シートを押さえ付けて固定することがあるが、腹付盛土の施工は極めて面倒であり、場所によっては施工が不可能なこともあった。また、腹付盛土によって押さえ付けた場合でも、裏込め礫の尖った角部が被覆シートに接触すると、僅かな摩擦や荷重によって被覆シートが破損することがあるので、この方法によって被覆シートの耐久性を十分長く保つことはできなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、埋立用堤体の裏込め礫からなる法面上の少なくとも水面から露出している部分に保護シートを敷設して前記法面の凹凸を緩和させ、その上に被覆シートを敷設することとした。
【0006】
裏込め礫と被覆シートとの間に保護シートを敷設することによって、被覆シートが尖った破砕部を有する裏込め礫に接触することがなくなるので、裏込め礫による被覆シートの磨耗や破損を防ぎ、耐久性を向上させる。
【0007】
また、保護材を硬質の繊維で形成された網体からなるものとすれば、裏込め礫の尖った角部が網目に嵌め込まれることによって、法面の凹凸を吸収して表面を平坦にすることができるとともに、網目が裏込め礫の角部に引っかかるために、保護材の位置が固定されてずれにくくなる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0009】
図1および図2は本発明の実施の形態を示し、水底に基礎捨て石11を敷き詰めた上に、適宜間隔でコンクリート等で形成されたケーソン12を設置し、埋立側に砕石等からなる裏込め礫13を積んで形成された埋立用堤体1の法面2に沿って、保護材3および被覆シート4を敷設したものである。
【0010】
この裏込め礫13には、通常、砕石が用いられるため、砕かれた際に生じる尖った角部による多数の凹凸が法面2上に形成されている。
【0011】
そこで、法面2上に、例えばポリエチレン等の硬質材料で形成された網体からなる保護シート3を敷設する。この保護シート3は、網目に裏込め礫13の尖った角部を嵌め込むことが可能な大きさの網目を有するとともに、その角部を保護シート3の表面よりも突出させないように、十分な厚みを有するものが好ましい。従って、保護シート3の網目によって、裏込め礫からなる法面2の凹凸を吸収し、平坦面を形成するとともに、保護材3の表側に敷設する被覆シート4には裏込め礫13を接触させないため、被覆シート4と裏込め礫13との摩擦等が起こらなくなり、被覆シート4の耐久性が向上する。
【0012】
更に、保護シート3が網体であることによって、網目が裏込め礫の角部に引っかかるために、保護材の位置がずれにくく、定着しやすい。
【0013】
そして、保護シート3は、裏込め礫13内の空気による正負圧で被覆シート4が上下動して裏込め礫13との間に摩擦を生じるのを防ぐことが目的であり、そのために、裏込め礫13内に空気が充填されている部分、即ち、少なくとも水面21から露出している部分に敷設されるが、水面21よりも少し下がった部分までは、被覆シート4の上下動が伝わる。従って、図1および図2に示すように、干潮時の水面21よりも1m程度下がった部分まで敷設することが好ましい。また、被覆シート4が例えば水底方向に引っ張られて裏込め礫13と摩擦を生じることもあり、そのような場合には、法面2全体に保護材3を敷設すれば、被覆シート4全体の保護が可能となる。
【0014】
尚、保護シート3としては、上記のような網体の他、不織布や帆布等のように、十分な厚みと可撓性を有し、耐磨耗性に優れた高強度なシート状のものを用いてもよく、その厚さや強度等は、裏込め礫13の尖った角部によって破損することがなく、法面2をほぼ平坦に保つことができるようなものとされる。
【0015】
被覆シート4は、厚さがほぼ0.5乃至10mm程度で可撓性を有しているものとされ、埋立地の条件等によって、通水性のものまたは不通水性のものが適宜用いられる。材質としては、ポリ塩化ビニル等のような合成樹脂シートやゴムシート、或いはアスファルト含浸布などが従来から用いられている。
【0016】
上記のように、法面2上に保護シート3を敷き、その上に被覆シート4を敷設すれば、波浪や潮の満ち引き等によって水位が上下動し、それに伴って被覆シート4が上下に揺動しても、保護シート3によって、裏込め礫13からなる法面2の凹凸を緩和させるので、被覆シート4が裏込め礫13に擦られて磨耗または破損するのを防ぐ。従って、被覆シート4の耐久性を大幅に向上させることができる。
【0017】
【発明の効果】
本発明によると、砕石等で形成された裏込め礫の上に保護シートを敷設することによって、裏込め礫の尖った角部が被覆シートに接触しなくなるので、被覆シートが波浪等によって上下に揺動しても、被覆シートの磨耗或いは破損を防ぎ、被覆シートの耐久性を向上させることができる。
【0018】
また、保護シートを硬質繊維で形成された網体とすれば、裏込め礫の尖った角部が網目にはめ込まれて保護材の位置がずれにくく、定着しやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す縦断面図である。
【図2】 図1の斜視図である。
【符号の説明】
1 埋立用堤体、2 法面、3 保護シート、4 被覆シート、11 基礎捨て石、12 ケーソン、13 裏込め礫、21 水面
Claims (2)
- 埋立用堤体の裏込め礫からなる法面上の少なくとも水面から露出している部分に可撓性を有する保護シートを敷設して前記法面の凹凸を緩和させ、その上に被覆シートを敷設することを特徴とする埋立用堤体法面の被覆シートの敷設方法。
- 前記保護シートが網体からなる請求項1に記載の埋立用堤体法面の被覆シートの敷設方法。
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JP21044698A JP3676927B2 (ja) | 1998-07-09 | 1998-07-09 | 埋立用堤体法面の被覆シートの敷設方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP21044698A JP3676927B2 (ja) | 1998-07-09 | 1998-07-09 | 埋立用堤体法面の被覆シートの敷設方法 |
Publications (2)
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JP2000027152A JP2000027152A (ja) | 2000-01-25 |
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JP21044698A Expired - Fee Related JP3676927B2 (ja) | 1998-07-09 | 1998-07-09 | 埋立用堤体法面の被覆シートの敷設方法 |
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1998
- 1998-07-09 JP JP21044698A patent/JP3676927B2/ja not_active Expired - Fee Related
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