JP3676600B2 - オーディオ信号処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、DVD等のオーディオ記録媒体を再生するオーディオ信号処理装置に係り、詳しくはオーディオ記録媒体におけるオーディオ記録データのエンコード形式に応じて対応のデコード形式を自動的に選択するようにしたオーディオ信号処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
DVDやVCDにおけるオーディオ記録データのエンコード形式としては、PCM、DTS、MPEG、及びAC−3等、種々あり、オーディオを再生する場合は、エンコード形式に合ったデコード形式によりデコードする必要がある。
【0003】
従来のオーディオ信号処理装置のデコード形式の設定を自動で行う場合には、再生指示に伴い、光ディスクのオーディオ記録データを読出し、その読出しデータ信号のオーディオ記録データからオーディオ記録データのエンコード形式を検出して、そのエンコード形式に対応のデコード形式へデコーダにおけるデコード形式を切替えるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のオーディオ信号処理装置では、再生開始後、オーディオ記録データのエンコード形式を検出して、検出したエンコード形式に対応のデコード形式へデコーダのデコード形式へ切替えて、デコード開始するまでに、時間を要し、再生初期のオーディオの音の再生が間に合わない、いわゆる頭切れの問題が生じている。再生指示の前に、ユーザがデコーダのデコード形式を手動で設定する場合には、再生しようとする光ディスクにおけるエンコード形式を調べるのに手間がかかる。
【0005】
この発明の目的は、上述の問題点を克服するオーディオ信号処理装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明のオーディオ信号処理装置(10)は次の(a)〜(d)を有している。
(a)セット中のオーディオ記録媒体に記録されたオーディオ記録データを読出し自在のオーディオ記録データ読出し部(11)
(b)再生指示に基づきその再生指示の再生開始位置としての第1の再生開始位置から再生進行方向へオーディオ記録データ読出し部(11)にオーディオ記録媒体のオーディオ記録データを読出させてオーディオ記録データ読出し部(11)の読出しデータ信号より読出しデータ信号のエンコード形式を検出するエンコード形式検出手段(14)
(c)エンコード形式検出手段(14)がエンコード形式を検出した後、再び第1の再生開始位置から再生進行方向へオーディオ記録データ読出し部(11)にオーディオ記録媒体のオーディオ記録データを読出させてその読出しデータ信号をエンコード形式検出手段(14)の検出のエンコード形式に対応のデコード形式でデコードするデコード手段(20)
(d)デコード手段(20)の出力に基づいて音への変換前の電気信号としての再生音信号を生成する再生音信号生成手段(20)
【0007】
オーディオ記録媒体には、DVDやCVD等の光ディスクだけでなく、光ディスク以外のオーディオ記録媒体(例:テープ)を含むものとする。オーディオ記録媒体は、(a)ビデオデータは記録されておらず、オーディオデータのみ記録されているものであってもよいし、(b)オーディオデータと共にビデオデータも記録されているものであってもよい。したがって、オーディオ信号処理装置(10)は、オーディオシステム内の一部として適用されても、AV(オーディオ&ビデオ)システム内の一部として適用されてもよい。再生には、再生単独の場合も、ダビング等の録音のために再生する場合も含むものとする。すなわち、再生音信号生成手段(20)の生成した再生音信号は、スピーカ等の音出力手段へ出力されることに限定されず、録音機や、録音部を含む録画機等へ出力される場合も含まれる。
【0008】
このように、オーディオ記録データ読出し部(11)が、オーディオ記録媒体からのオーディオ記録データの読出しにより生成した読出しデータ信号より読出しデータ信号のエンコード形式を検出して、そのエンコード形式に対応のデコード形式へデコード手段(20)のデコード形式を切替えてから、再び、第1の再生開始位置へ戻って、オーディオの再生を行うようになっているので、頭切れを起こすことなく、第1の再生開始位置からのオーディオを再生することができる。
【0009】
この発明のオーディオ信号処理装置(10)は、再生指示の時点からデコード手段(20)によるデコード開始まで再生音の出力についてミュートを実施するミュート手段を有している。
【0010】
ミュートの実施により不要な音がスピーカ等の音出力手段や録音部等へ出力されるのを防止できる。なお、オーディオ信号処理装置(10)がAVシステムの一部として適用されている場合は、オーディオの出力のミュート中は、ビデオの出力もミュートするのが好ましいが(好ましくは、ミュート中は、モニタに”ミュート中”の表示を行う。)、ビデオのミュートは限定されない。
【0011】
この発明のオーディオ信号処理装置(10)は次の(a)〜(f)を有している。
(a)オーディオ記録媒体がセットされるとそのオーディオ記録媒体についてTOC情報を読出すとともにセット中はオーディオ記録媒体のオーディオ記録データを読出し自在となっているオーディオ記録データ読出し部(11)
(b)オーディオ記録データ読出し部(11)がセット中のオーディオ記録媒体のオーディオ記録データを読出して生成した読出しデータ信号から読出しデータ信号のエンコード形式を検出するエンコード形式検出手段(14)
(c)セットされてオーディオ記録データ読出し部(11)によるTOC情報の読出し及びエンコード形式検出手段(14)によるエンコード形式の検出を行われたオーディオ記録媒体についてはそのTOC情報とエンコード形式とを対応付けてアンセット後も記憶する記憶手段
(d)オーディオ記録データ読出し部(11)がオーディオ記録媒体について読出したTOC情報が記憶手段に記憶中のTOC情報の中にあるか否かを調べもしあればそのあったTOC情報に対応付けられているエンコード形式を探知するエンコード形式探知手段
(e)セット中のオーディオ記録媒体についての再生指示に対してエンコード形式探知手段により探知されたエンコード形式に対応のデコード形式でオーディオ記録データ読出し部(11)の読出しデータ信号をデコードするデコード手段(20)
(f)デコード手段(20)の出力に基づいて音への変換前の電気信号としての再生音信号を生成する再生音信号生成手段(20)
【0012】
こうして、一度セットされて、そのTOC情報及びエンコード形式が対応付けられて記憶手段に記憶されたオーディオ記録媒体については、次回のセット時では、記憶手段の記憶に基づいてエンコード形式が求められ、そのエンコード形式に対応のデコード形式へデコード手段(20)のデコード形式が設定されて、再生が行われるので、頭切れを回避しつつ、再生を行うことができる。
【0013】
この発明のオーディオ信号処理装置(10)は、オーディオ記録媒体がセットされた際にそのオーディオ記録媒体についてオーディオ記録データ読出し部(11)により読出したTOC情報が記憶手段に記憶中のTOC情報としてあるか否かを探知し、もしなければそのオーディオ記録媒体のオーディオ記録データのエンコード形式をエンコード形式検出手段(14)に検出させてそのオーディオ記録媒体についてのTOC情報とエンコード形式とを対応付けて記憶手段に記憶させる記憶指示手段を有している。
【0014】
オーディオ記録データ読出し部(11)により読出したTOC情報が記憶手段に記憶中のTOC情報の中にあるか否かを調べても、ないときとは、例えば、オーディオ信号処理装置(10)に今回セットされたオーディオ記録媒体が、そのオーディオ信号処理装置(10)に過去に1度もセットされたことがなく、今回のセットが初めてである場合である。また、記憶手段の記憶容量に制限があり、最近にセットされたオーディオ記録媒体についてのTOC情報及びエンコード形式の記憶を優先するために、大分、過去にのみセットされたオーディオ記録媒体についてのTOC情報及びエンコード形式の記憶を消去するようになっているオーディオ信号処理装置(10)では、すでにTOC情報を消去されてしまったオーディオ記録媒体を久しぶりにセットしたときに起こり得る。セット開始時では、TOC情報が記憶手段に記憶されていなくても、セット中、記憶指示手段により記憶手段にTOC情報及びエンコード形式が記憶手段に一度、記憶されると、それ以降の再生指示に対しては、直ちに正しいデコード形式でデコードすることができる。
【0015】
この発明のオーディオ信号処理装置(10)はデコード手段制御手段を有している。このデコード手段制御手段は、オーディオ記録媒体がセットされた際にそのオーディオ記録媒体についてオーディオ記録データ読出し部(11)の読出しによるTOC情報が記憶手段に記憶中のTOC情報としてあるか否かを調べ、もしなければそのオーディオ記録媒体について再生指示のあったとき、その再生指示の再生開始位置としての第1の再生開始位置から再生進行方向へオーディオ記録データ読出し部(11)にオーディオ記録媒体のオーディオ記録データを読出させて、オーディオ記録データ読出し部(11)の読出しデータ信号より読出しデータ信号のエンコード形式をエンコード形式検出手段(14)に検出させ、エンコード形式検出手段(14)がエンコード形式を検出した後、再び第1の再生開始位置から再生進行方向へオーディオ記録データ読出し部(11)にオーディオ記録媒体のオーディオ記録データを読出させてその読出しデータ信号をエンコード形式検出手段(14)の検出によるエンコード形式に対応のデコード形式でデコード手段(20)にデコードさせる。
【0016】
こうして、記憶手段にTOC情報及びエンコード形式が対応付けられて記憶されていないオーディオ記録媒体について、再生する場合にも、頭切れを起こすことなく、第1の再生開始位置から再生することができる。
【0017】
この発明のオーディオ信号処理装置(10)によれば、再生指示時のデコード手段制御手段によるエンコード形式検出手段(14)へのエンコード形式の検出は、記憶指示手段によるエンコード形式検出手段(14)へのエンコード形式の検出を兼ねる。
【0018】
記憶指示手段は、再生指示時のデコード手段制御手段によるエンコード形式検出手段(14)へのエンコード形式の検出指示によるエンコード形式の検出を利用して、エンコード形式を検出するので、検出処理が合理化される。
【0019】
この発明のオーディオ信号処理装置(10)によれば、記憶手段は、TOC情報及びエンコード形式の対応関係を記憶残量減のために記憶できなくなったときは、最後のセットが最も過去となっている光ディスクについてのエンコード形式とTOC情報とを対応付けの記憶を消去してから新規のTOC情報及びエンコード形式の対応付けを記憶するようになっている。
【0020】
最後のセットが最も過去となっている光ディスクについてのTOC情報及びエンコード形式がどれかを知るためには、TOC情報及びエンコード形式と共にセット履歴等を記憶手段に記憶する必要がある。ユーザの好みのオーディオ記録媒体程、最近にオーディオ信号処理装置(10)にセットされる傾向がある。したがって、最近にセットされたオーディオ記録媒体のTOC情報及びエンコード形式を優先して、記憶手段に記憶することにより、記憶手段に記憶しているTOC情報の中に、今回にセットされたオーディオ記録媒体についてのものが見当たらない事態を抑制することができる。
【0021】
最後のセットが最も過去となっている光ディスクについてのエンコード形式とTOC情報とを対応付けの記憶を消去する代わりに、最近の所定期間における各オーディオ記録媒体についてのセット回数を記憶しておくようにしておき、セット回数の少ないオーディオ記録媒体についてのTOC情報及びエンコード形式の記憶を消去して、今回のオーディオ記録媒体についてのTOC情報及びエンコード形式の記憶を確保するようにしてもよい。
【0022】
この発明のオーディオ信号処理装置(10)によれば、再生指示時の再生開始位置からは複数のエンコード形式での再生が可能となるように、オーディオ記録データを記録しているオーディオ記録媒体について、ユーザがどの種のオーディオ記録データかを定めない再生指示では、予め設定しておいた再生優先順位1番のオーディオ記録データについて再生を行うように、設定する。
【0023】
DVD等の光ディスクでは、所定の再生範囲ではオーディオ記録データが複数個のエンコード形式でその場合、再生指示のあったとき、デコード手段(20)においてデコード形式を設定するオーディオ記録データはどれかが定まらないと、再生処理が進行しないので、予め設定しておいた再生優先順位1番のオーディオ記録データについて、再生を行うものとする。したがって、エンコード形式検出手段(14)によるエンコード形式の検出や、記憶手段へのエンコード形式の記憶も、再生優先順位1番のオーディオ記録データに係るものについて再生優先順位1番のオーディオ記録データとは、ユーザが特に決めて入ないときは、例えば、デフォルトのオーディオ記録データや、前回の再生指示の時に選択されたオーディオ記録データとする。こうして、ユーザがどの種のオーディオ記録データかを定めない再生指示に対しても、ユーザの好みに適合するエンコード形式のオーディオを頭切れ無しに再生できることになる。
【0024】
この発明のオーディオ信号処理装置(10)によれば、エンコード形式検出手段(14)はソース機器(12)に装備され、デコード手段(20)はレシーバ(11)に装備され、ソース機器(12)及びレシーバ(11)は相互に通信可能になっている。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1はAVシステム10の主要部ブロック図である。レシーバ11及びソース機器12は、共にホストマイコン13,14を備え、ホストマイコン13,14は、相互にコードを送受信自在になっている。ソース機器12には、DVDやCVD等の種々の光ディスクがセット自在となっており、ソース機器12は、セット中の光ディスクに記録されているオーディオ記録データを読出し自在になっている。ソース機器12は、また、光ディスクをセット開始時に光ディスクのTOC情報を読出して、メモリ(以下、このメモリを「TOC情報用メモリ」と言う。)に記憶するようになっている。
【0026】
図2はレシーバ11のブロック図である。AD変換器18は、テーププレーヤ(図示せず)等のアナログソース機器から左右チャネルのアナログ信号を入力され、それらをディジタル信号へ変換する。DIR19(Digital Interface Register)は、DVDプレーヤ等のホストマイコン14から送られてくるディジタル信号を入力される。DSP20は、AD変換器18及びDIR19からのディジタル信号を入力される。DSP20は、PCM、DTS、MPEG、及びAC−3(DOLBY DIGITALの中のAudio Coding)のデコーダを兼ねる。ホストマイコン13は、DIR19からディジタル信号を送られ、そのディジタル信号が、PCM、DTS、MPEG、及びAC−3のいずれであるかを検出し、検出結果に基づいてDSP20におけるデコード形式を切替える。DSP20の出力は、3個のDA変換器21,22,23へ送られて、アナログ信号へ変換され、DA変換器21の出力は前方左右のスピーカへそれぞれ送られ、DA変換器22の出力は前方中央のセンタースピーカとサブウーハとへ送られ、DA変換器23の出力は後方左右のスピーカへそれぞれ送られる。
【0027】
図2では、光ディスクのエンコード形式がPCM、DTS、MPEG、及びAC−3のいずれであるかをレシーバ11のホストマイコン13において検出するようにしているが、ソース機器12のホストマイコン14において検出して、検出結果をホストマイコン14からホストマイコン13へ通知するようにしてもよい。その場合、ホストマイコン13は、メモリ(図示せず。)を備え、それをTOC情報用メモリ及び後述のTOC−エンコード形式対応情報用メモリとして利用することになる。
【0028】
図3はAVシステム10における再生処理のフローチャートである。S30では、ユーザがリモコンにおいてメニュー再生により再生を指示する。ユーザがリモコンにおいて、再生モードボタンを押すと、AVシステム10のモニタ(図示せず)には、メインメニューが表示される。メニューは階層構造となっており、ユーザの選択によりメインメニューから順次下層のサブメニューへ移行し、それ以上、下層へ進めない選択肢に突き当たると、その選択肢に対応する場面を再生開始位置としてビデオ及びオーディオの再生が開始される。このように、メニュー画面を介して選択された場面から再生することを”メニュー再生”と呼ぶことにする。S31では、レシーバ11のホストマイコン13からソース機器12のホストマイコン14へメニュー再生指示(再生開始位置も含むことになる。)が所定のコードで送信される。S32では、スピーカ(図示せず)やモニタをミュートするとともに、ソース機器12は、現在セット中の光ディスクについてそのオーディオ記録データを再生開始位置(以下、再生指示により再生を始める再生開始位置を「第1の再生開始位置」と言う。)より再生進行方向へ読出す。DVDでは、第1の再生開始位置によってはPCM、DTS、MPEG、及びAC−3等、種々のエンコード形式の中のとれかで再生が行われるようになっていることがあり、ユーザによるエンコード形式の選択がなかったときは、デフォルトのエンコード形式における再生の進行が行われ、それに対応のオーディオ記録データが光ディスクより読出される。また、予めの設定によっては、前回の再生で選択されているエンコード形式で引き続き、再生の進行が行われ、それに対応のオーディオ記録データが光ディスクより読出される。S33では、その読出しデータ信号からエンコード形式をソース機器12のホストマイコン14において検出し、検出したオーディオ記録データをレシーバ11のホストマイコン13へ通知する。S34では、レシーバ11のホストマイコン13が、ソース機器12のホストマイコン14から通知されたエンコード形式に対応のデコード形式にDSP20のデコード形式を切替える。S35では、スピーカ及びモニタのミュートを解除するとともに、S33における切替終了の旨をレシーバ11のホストマイコン13からソース機器12のホストマイコン14へ通知する。S36では、ソース機器12は、第1の再生開始位置へ戻って、再生を開始する。すなわち、ソース機器12において光ディスクのオーディオ記録データを第1の再生開始位置より読出して、それをレシーバ11へ送り、オーディオ記録データはレシーバ11のDSP20においてデコードされ、スピーカより再生音が出力される。
【0029】
図4はAVシステム10における別の再生処理のフローチャートである。図3の処理の前提として、ソース機器12は、光ディスクをセットされると直ちにその光ディスクのTOC情報を読出し、TOC情報用メモリに記憶することになっている。また、過去においてソース機器12にセットされた光ディスクについてTOC情報及びそのエンコード形式は、対応付けられて、ソース機器12の所定のメモリ(以下、このメモリ「TOC−エンコード形式対応情報用メモリ」と言う。)に記憶されている。S40では、メニュー再生が指示される。S41では、現在セット中の光ディスクのTOC情報と一致するTOC情報がTOC−エンコード形式対応情報用メモリに存在するか否かを判定し、判定がYesであれば、S42へ進み、Noであれば、S45へ進む。S42では、現在セット中の光ディスクのTOC情報と一致するTOC−エンコード形式対応情報用メモリのTOC情報に対応付けられているエンコード形式を求め、それをソース機器12のホストマイコン14からレシーバ11のホストマイコン13へ通知する。S43では、レシーバ11のホストマイコン13は、ソース機器12のホストマイコン14より通知を受けたエンコード形式に対応のデコード形式へDSP20のデコード形式を切替える。S44では、ソース機器12は第1の再生開始位置から再生を開始する。すなわち、ソース機器12において光ディスクのオーディオ記録データを第1の再生開始位置より読出して、それをレシーバ11へ送り、オーディオ記録データはレシーバ11のDSP20においてデコードされ、スピーカより再生音が出力される。S45では、ソース機器12において第1の再生開始位置から光ディスクのオーディオ記録データを読出していく。S46では、読出しデータ信号よりエンコード形式を検出し、その検出したエンコード形式をレシーバ11のホストマイコン14へ通知し、レシーバ11のDSP20のデコード形式を通知デコード形式へ切替えさせる。さらに、検出したエンコード形式とTOC情報用メモリのTOC情報とを対応付けてレシーバ11のTOC−エンコード形式対応情報用メモリに記憶する。なお、このとき、TOC−エンコード形式対応情報用メモリの残量が少なく、今回の光ディスクについてのエンコード形式とTOC情報とを対応付けがTOC−エンコード形式対応情報用メモリに記録できないときは、最後のセットが最も過去となっている光ディスクについてのエンコード形式とTOC情報との記録を消去し、その消去により空いたメモリ領域に今回のエンコード形式とTOC情報とを対応付けて記録する。S47では、レシーバ11のホストマイコン14がDSP20のデコード形式を、ソース機器12ののホストマイコン13より通知のあったものへ切替える。
【0030】
図4のS42〜S44の進行では、第1の再生開始位置の再生開始前に、レシーバ11のDSP20は、ソース機器12からの読出しデータ信号に対応のデコード形式へ切替えられているので、頭切れは生じないが、S45〜S47の進行では、レシーバ11のDSP20が、ソース機器12の出力する読出しデータ信号のエンコード形式に対応のデコード形式へ切替えられるまで、時間が要するので頭切れが生じる。そこで、その改良型として次の図5のものがある。
【0031】
図5は図4の一部のステップを変更したAVシステム10における再生処理のフローチャートである。図5のフローチャートでは、図4のS45を図3のS32に置き換えられる。また、起きかえられる。代替させてあるとともに、図4のS47は図3のS34〜S36に置き換えられる。こうして、S41の判定がNoとなったときにも、頭切れなく、第1の再生開始位置からの再生音を出力できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】AVシステムの主要部ブロック図である。
【図2】レシーバのブロック図である。
【図3】AVシステムにおける再生処理のフローチャートである。
【図4】AVシステムにおける別の再生処理のフローチャートである。
【図5】図4の一部のステップを変更したAVシステムにおける再生処理のフローチャートである。
【符号の説明】
10 AVシステム(オーディオ信号処理装置)
11 レシーバ(オーディオ記録データ読出し部)
12 ソース機器
13 ホストマイコン(エンコード形式検出手段)
14 ホストマイコン(記憶指示手段)
20 DSP(デコード手段)

Claims (8)

  1. (a)セット中のオーディオ記録媒体に記録されたオーディオ記録データを読出し自在のオーディオ記録データ読出し部(11)、
    (b)再生指示に基づきその再生指示の再生開始位置としての第1の再生開始位置から再生進行方向へ前記オーディオ記録データ読出し部(11)にオーディオ記録媒体のオーディオ記録データを読出させて前記オーディオ記録データ読出し部(11)の読出しデータ信号より読出しデータ信号のエンコード形式を検出するエンコード形式検出手段(14)、
    (c)前記エンコード形式検出手段(14)がエンコード形式を検出した後、再び前記第1の再生開始位置から再生進行方向へ前記オーディオ記録データ読出し部(11)にオーディオ記録媒体のオーディオ記録データを読出させてその読出しデータ信号を前記エンコード形式検出手段(14)の検出のエンコード形式に対応のデコード形式でデコードするデコード手段(20)、及び
    (d)前記デコード手段(20)の出力に基づいて音への変換前の電気信号としての再生音信号を生成する再生音信号生成手段(20)、
    を有していることを特徴とするオーディオ信号処理装置。
  2. 再生指示の時点から前記デコード手段(20)によるデコード開始まで再生音の出力についてミュートを実施するミュート手段を有していることを特徴とする請求項1記載のオーディオ信号処理装置。
  3. (a)オーディオ記録媒体がセットされるとそのオーディオ記録媒体についてTOC情報を読出すとともにセット中はオーディオ記録媒体のオーディオ記録データを読出し自在となっているオーディオ記録データ読出し部(11)、
    (b)オーディオ記録データ読出し部(11)がセット中のオーディオ記録媒体のオーディオ記録データを読出して生成した読出しデータ信号から読出しデータ信号のエンコード形式を検出するエンコード形式検出手段(14)、
    (c)セットされて前記オーディオ記録データ読出し部(11)によるTOC情報の読出し及び前記エンコード形式検出手段(14)によるエンコード形式の検出を行われたオーディオ記録媒体についてはそのTOC情報とエンコード形式とを対応付けてアンセット後も記憶する記憶手段、
    (d)オーディオ記録データ読出し部(11)がオーディオ記録媒体について読出したTOC情報が前記記憶手段に記憶中のTOC情報の中にあるか否かを調べもしあればそのあったTOC情報に対応付けられているエンコード形式を探知するエンコード形式探知手段、
    (e)セット中のオーディオ記録媒体についての再生指示に対して前記エンコード形式探知手段により探知されたエンコード形式に対応のデコード形式で前記オーディオ記録データ読出し部(11)の読出しデータ信号をデコードするデコード手段(20)、
    (f)前記デコード手段(20)の出力に基づいて音への変換前の電気信号としての再生音信号を生成する再生音信号生成手段(20)、及び
    (g)オーディオ記録媒体がセットされた際にそのオーディオ記録媒体について前記オーディオ記録データ読出し部(11)の読出しによるTOC情報が前記記憶手段に記憶中のTOC情報としてあるか否かを調べ、もしなければそのオーディオ記録媒体について再生指示のあったとき、その再生指示の再生開始位置としての第1の再生開始位置から再生進行方向へ前記オーディオ記録データ読出し部(11)にオーディオ記録媒体のオーディオ記録データを読出させて、前記オーディオ記録データ読出し部(11)の読出しデータ信号より読出しデータ信号のエンコード形式を前記エンコード形式検出手段(14)に検出させ、前記エンコード形式検出手段(14)がエンコード形式を検出した後、再び前記第1の再生開始位置から再生進行方向へ前記オーディオ記録データ読出し部(11)にオ ーディオ記録媒体のオーディオ記録データを読出させてその読出しデータ信号を前記エンコード形式検出手段(14)の検出によるエンコード形式に対応のデコード形式で前記デコード手段(20)にデコードさせるデコード手段制御手段を有していることを特徴とするオーディオ信号処理装置。
  4. オーディオ記録媒体がセットされた際にそのオーディオ記録媒体について前記オーディオ記録データ読出し部(11)により読出したTOC情報が前記記憶手段に記憶中のTOC情報としてあるか否かを探知し、もしなければそのオーディオ記録媒体のオーディオ記録データのエンコード形式を前記エンコード形式検出手段(14)に検出させてそのオーディオ記録媒体についてのTOC情報とエンコード形式とを対応付けて前記記憶手段に記憶させる記憶指示手段、を有していることを特徴とする請求項3記載のオーディオ信号処理装置。
  5. 再生指示時の前記デコード手段制御手段による前記エンコード形式検出手段(14)へのエンコード形式の検出は、前記記憶指示手段による前記エンコード形式検出手段(14)へのエンコード形式の検出を兼ねることを特徴とする請求項記載のオーディオ信号処理装置。
  6. 前記記憶手段は、TOC情報及びエンコード形式の対応関係を記憶残量減のために記憶できなくなったときは、最後のセットが最も過去となっている光ディスクについてのエンコード形式とTOC情報とを対応付けの記憶を消去してから新規のTOC情報及びエンコード形式の対応付けを記憶するようになっていることを特徴とする請求項3〜のいずれかに記載のオーディオ信号処理装置。
  7. 再生指示時の再生開始位置からは複数のエンコード形式での再生が可能となるように、オーディオ記録データを記録しているオーディオ記録媒体について、ユーザがどの種のオーディオ記録データかを定めない再生指示では、予め設定しておいた再生優先順位1番のオーディオ記録データについて再生を行うように、設定することを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のオーディオ信号処理装置。
  8. 前記エンコード形式検出手段(14)はソース機器(12)に装備され、前記デコード手段(20)はレシーバ(11)に装備され、前記ソース機器(12)及び前記レシーバ(11)は相互に通信可能になっていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のオーディオ信号処理装置。
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