JP3676578B2 - 空調用ダンパ構造及び車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車両に設けられる車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用空調装置は、吸入口から吸入した空気をエバポレータ,ヒータコアへ導入して、エバポレータにより冷風化された空気とヒータコアにより温風化された空気とを混合して温度調整された空気とし、このようにして温度調整された空気をフット吹出口,フェイス吹出口,デフロスタ吹出口等から車室内へ供給するようになっている。
【0003】
このような車両用空調装置では、エバポレータとヒータコアとの間にはダンパが設けられており、エバポレータからの冷風化された空気とヒータコアからの温風化された空気との割合をダンパによって調整することで吹出口から吹き出される空気の温度調整を行なうようになっている。
また、吹出口から吹き出される空気の温度を理想的な温度に調整すべく、ダンパに空気を流通させる流通孔を形成したものも提案されている。このようにダンパに流通孔を形成した車両用空調装置としては、例えば特開平6−312619号公報に開示された技術がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、本発明の案出過程において、空調装置全体のコンパクト化やコストの低減を図るべく、エバポレータ2とヒータコア1とを一体化してユニットとした車両用空調装置が提案された。
ここで、図7はエバポレータ2とヒータコア1とを一体化してユニットとした車両用空調装置50を示す模式的断面図である。
【0005】
図7に示す車両用空調装置50において、その温調用ダンパ10には、図8(A), (B), (C)に示すように、エバポレータ2からの冷風の流量調整と、エバポレータ2からの冷風とヒータコア1からの温風との混合領域での十分な攪拌とを考慮して、多数の孔10aを開けられた多孔板形状として構成されている。このように温調用ダンパ10を多孔板形状として構成することによって、孔径や孔数を変更することでフット吹出口4,デフロスタ吹出口5,フェイス吹出口6から吹き出される空気の温度調整が容易になるというメリットもある。
【0006】
また、ヒータコア1によって温風化された空気とエバポレータ2によって冷風化された空気との混合状態を良好なものとすべく、図8(A), (B)に示すように、温調用ダンパ10に設けられる孔10aは温調用ダンパ10の片側のみ、即ち温調用ダンパ10の配設時にヒータコア1側になる部分のみに設けられる。
この温調用ダンパ10は、例えば、冷房時にフェイス吹出口6をオープンにしている場合には全開とされる。一方、暖房時にフット吹出口4をオープンにしている場合には全閉とされる。
【0007】
しかしながら、このような温調用ダンパ10では、図9に示すように、温調用ダンパ10によって開口部3bを閉じた状態では、温調用ダンパ10の孔10aによって開口部3b内の流れが大きく絞られることになるから、開口部3b内の流れは急激に増速し(最大流速は開口部3bの面積(流路面積)内での平均流速に比べて約3〜4倍となる)、これにより、孔10aのエッジ部近傍で騒音が発生することになる。なお、図9中、矢印は冷風の流れ方向を示している。
【0008】
また、開口部3bの面積に対して孔10aのエッジ部の長さが長く、これも騒音が大きくなる要因となっている。
この場合、孔10aの上流側のエッジ部を円弧状にすることで流れをスムーズにして騒音を低減することも考えられる。
しかし、温調用ダンパ10の板厚は薄く、その剛性を確保するためには流量を制限するピッチ(各孔10a間のピッチ)を孔径に近い程度は確保する必要があるため、このような方法によって流れをスムーズにすることで騒音を低減することは困難である。
【0009】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、吹出口から吹き出される空気を適正な温度に調整できるようにした、車両用空調装置、さらには、通風路内の空気の流れをスムーズにして流れの急激な増速を抑えるとともに空気流の乱れを小さくし、騒音を低減できるようにした、車両用空調装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明の車両用空調装置は、エバポレータと、ヒータコアと、該エバポレータを通過した冷風と、該エバポレータ及び該ヒータコアを通過した温風との比率を調整するスライド式エアミックスダンパと、各吹出口への切換用ダンパよりも上流で且つ該スライド式エアミックスダンパの冷風側に配置され、該冷風と該温風とを混合させる温調用ダンパとをそなえる。そして、該温調用ダンパの該ヒータコア側の片側部分に、複数のスリットが形成される。これにより、ヒータコアによって温風化された空気とエバポレータによって冷風化された空気との混合状態を良好なものとすることができる。
該ヒータコアの下流側の背面にその背面に沿って設けられた仕切板と、該仕切板に隣接するように配置され、該冷風と該温風との混合を促進させる混合促進板とをさらにそなえていることも好ましい。
該スリット間に柱状部が設けられ、該柱状部における該冷風又は該温風の上流側が略円筒面状に形成されていることも好ましい。
該柱状部が円柱形状に形成されていることも好ましい。
【0011】
【発明の実施形態】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
本発明の一実施形態にかかる空調用ダンパ構造について、図1〜図4及び図7を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる空調用ダンパ構造は、自動車等の車両に備えられる車両用空調装置に備えられるため、まず、車両用空調装置について説明する。
【0012】
この車両用空調装置は、図7を参照しながら説明した本発明の案出過程において提案されたものと略同様に構成される。
つまり、車両用空調装置は、図7に示すように、このような車両用空調装置50では、その通風路3内にヒータコア1とエバポレータ2とが上下に積み重なるようにして一体化されたユニットとして構成されており、図示しない吸入口から吸入された空気は、図7中、矢印で示すように、エバポレータ2,ヒータコア1を通って流れ、エバポレータ2,ヒータコア1によって適正な温度に調整された後、通風路3内へ導入され、フット吹出口4,デフロスタ吹出口5,フェイス吹出口6から吹き出されるようになっている。
【0013】
また、このような車両用空調装置50には、複数の空調用ダンパ、即ち、フット・デフロスタ切替用ダンパ7,フェイス・デフロスタ切替用ダンパ8,エアミックスダンパ9,温調用ダンパ20が設けられている。
このうち、フット・デフロスタ切替用ダンパ7は、エバポレータ2,ヒータコア1によって適正な温度に調整され、通風路3から通風路3Aに導入された混合風を車室内へ供給する吹出口として、フット吹出口4とデフロスタ吹出口5とのいずれかに切り替えるものである。
【0014】
つまり、フットモード時には、フット・デフロスタ切替用ダンパ7によってフット吹出口4が開けられる一方、デフロスタ吹出口5が閉じられて、フット吹出口4から適正な温度に調整された混合風が吹き出されるようになっている。
また、デフロスタモード時には、フット・デフロスタ切替用ダンパ7によってフット吹出口4が閉じられる一方、デフロスタ吹出口5が開けられて、デフロスタ吹出口5から適正な温度に調整された混合風が吹き出されるようになっている。
【0015】
なお、図7では、フット・デフロスタ切替用ダンパ7はフット吹出口4を閉じる一方、デフロスタ吹出口5を開けるデフロスタモードになっている。
フェイス・デフロスタ切替用ダンパ8は、エバポレータ2,ヒータコア1によって適正な温度に調整され、通風路を流れる混合風を車室内へ供給する吹出口として、フェイス吹出口6と、フット吹出口4及びデフロスタ吹出口5に通じる通風路3Aと、のいずれかに切り替えるものである。
【0016】
つまり、フェイスモード時には、フェイス・デフロスタ切替用ダンパ8によってフェイス吹出口6が開けられる一方、通風路3A(即ち、フット吹出口4及びデフロスタ吹出口5)が閉じられて、フェイス吹出口6から適正な温度に調整された混合風が吹き出されるようになっている。
また、デフロスタモード時には、フェイス・デフロスタ切替用ダンパ8によってフェイス吹出口6が閉じられる一方、通風路3Aが開けられて、フット・デフロスタ切替用ダンパ7のモードに応じてフット吹出口4又はデフロスタ吹出口5から適正な温度に調整された混合風が吹き出されるようになっている。
【0017】
なお、図7では、フェイス・デフロスタ切替用ダンパ8はフェイス吹出口6を閉じる一方、デフロスタ吹出口5を開けるデフロスタモードになっている。
エアミックスダンパ9は、エバポレータ2からヒータコア1へ通ずる開口部3aやエバポレータ2から吹出口4,5,6へ通ずる開口部3bの開口面積を増減させてエバポレータ2側からヒータコア1側へ送る空気やエバポレータ2から吹出口4,5,6へ送る空気の流量を調整するものである。
【0018】
また、エバポレータ2からヒータコア1へ通ずる開口部3aに流れた空気は、ヒータコア1で加熱されて温風となって流れていくため、開口部3aについては温風用開口部ともいい、エバポレータ2から吹出口4,5,6へ通ずる開口部3bは冷風が流れるため、開口部3bについては冷風用開口部ともいう。
このエアミックスダンパ9は、ヒータコア1とエバポレータ2との間に水平方向へスライド駆動されるように介装されており、開口部3a及び開口部3bの開度を調整する。
【0019】
なお、このようにエアミックスダンパ9はスライド式のものとしているのは装置全体のコンパクト化を図るためである。また、このエアミックスダンパ9は、開口部3aの全閉時や小開度時(エアミックスダンパ9が図7中、左方にある時)には、開口部3bの開度を減少させないが、開口部3aの中,大開度時(エアミックスダンパ9が図7中、右方に移動した時)には開口部3aの開度増加に応じて開口部3bの開度を減少させる。また、図7では、エアミックスダンパ9は開口部3aを1/4程度だけ開き、開口部3bの開度にはほとんど影響しない状態を示している。
【0020】
具体的には、エアミックスダンパ9を、図7中、右方向へスライドさせると、エバポレータ2からヒータコア1へ通ずる開口部3aの開度が増大し、エバポレータ2からヒータコア1を経ることなく吹出口4,5,6側へ送る開口部3bの開度が適宜減少して、エバポレータ2で冷やされた空気のうちヒータコア1へ送られて温風となったものが増大し、ヒータコア1で温められない冷風は減少して温かい空気が吹出口4,5,6側へ送られる。
【0021】
一方、エアミックスダンパ9を、図7中、左方向へスライドさせると、エバポレータ2から直接吹出口4,5,6へ通ずる開口部3bの開度が増大し、エバポレータ2からヒータコア1へ通じる開口部3aの開度が減少して、エバポレータ2で冷やされた空気の多くがヒータコア1で温められることなく吹出口4,5,6側へ送られる。
【0022】
そして、ヒータコア1で温められた空気とエバポレータ2で冷やされた空気とが通風路3内で混合されて適正な温度に調整された空気が吹出口4,5,6へ送られるようになっている。
このように、エアミックスダンパ9をスライドさせて開口部3a,3bの開度を調整することによってヒータコア1で温められる空気の流量とエバポレータ2で冷やされる空気の流量との比率を調整できるようになっており、これにより、適正な温度に調整された空気が得られるようになっている。
【0023】
温調用ダンパ20は、狭い空間で圧力損失の異なる冷風(エバポレータ通過風)と温風(エバポレータ,ヒータコア通過風)とをうまく混合して、吹出口4,5,6から車室内へ吹き出される混合風を適正な温度に調整しうるようにするものである。
この温調用ダンパ20は、図7に示すように、矢印X方向へ回動して、エアミックスダンパ9によって開口された開口部3bを開閉するようになっており、これにより、開口部3bの通風量を調整しうるようになっている。
【0024】
つまり、この温調用ダンパ20を回動させて、図7中、二点鎖線で示す位置とすると、エアミックスダンパ9によって開口された開口部3bは全開状態とされ、エバポレータ2からの冷風が全て吹出口4,5,6側へ送られるようになっている。一方、温調用ダンパ20を回動させて、図7中、実線で示す位置とすると、エアミックスダンパ9によって開口された開口部3bが閉じられた状態とされ、即ち、後述するように温調用ダンパ20には孔が開けられているため開口部3bは一部開口された状態とされ、エバポレータ2からの冷風の一部が吹出口4,5,6側へ送られるようになっている。
【0025】
なお、図7において、11は混合促進板であり、この混合促進板11により、ヒータコア1で加熱された温風と開口部3bを流れる冷風との混合を促進する。12はヒータコア1の下流側にその背面に沿って設けられた仕切板であり、この仕切板12により、ヒータコア1を通った温風がフット吹出口4及びデフロスタ吹出口5へ直接流入しないようにしている。また、13はヒータコア1を固定するヒータ固定板であり、このヒータ固定板13は、スライド式のエアミックスダンパ9とその摺動方向でオーバラップしており、前述のようなエアミックスダンパ9のスライドによる開口部3a,3bの開閉を実現している。
【0026】
ところで、温調用ダンパ20は、本実施形態において特徴的な部分であるため、以下、図1,図2を参照しながら、これについてさらに詳細に説明する。
本実施形態にかかる温調用ダンパには、図1(A), (B), (C)に示すように、複数のスリット21が形成されており、これらのスリット21間には通風路3の上流側が略円筒面状に形成された複数の柱状部22が設けられている。
【0027】
これは、エバポレータ2からの冷風の流量調整と、エバポレータ2からの冷風とヒータコア1からの温風との混合領域での十分な攪拌とを考慮したものである。
このように、エバポレータ2からの冷風の流量を制限する温調用ダンパ20を複数のスリット21を有する形状とし、これらのスリット21の断面形状をその上流側が略円形になるように構成することで、開口部3b内の流れをスムーズにし、急激な増速を抑えるとともに、乱れも小さくして、騒音を大幅に低減するようにしている。
【0028】
また、このように温調用ダンパ20を複数のスリット21を開けたものとして構成することによって、スリット数やスリット寸法を変更することで吹出口4,5,6から吹き出される空気の温度調整が容易になるというメリットもある。つまり、このような複数のスリット21を有する温調用ダンパ20では、温度調整機能はスリット21の長さLを変更することで容易に調整可能であり、温度調整性能(温調性能)と低騒音とを両立させることができるのである。
【0029】
また、ヒータコア1によって温風化された空気とエバポレータ2によって冷風化された空気との混合状態を良好なものとすべく、図1(A), (B)に示すように、温調用ダンパ20に設けられるスリット21は温調用ダンパ20の片側のみ、即ち温調用ダンパ20の配設時にヒータコア1側になる部分のみに設けられる。
【0030】
この温調用ダンパ20は、例えば、冷房時にフェイス吹出口6をオープンにしている場合には全開とされる。一方、暖房時にフット吹出口4をオープンにしている場合には全閉とされる。
したがって、本発明の一実施形態としての空調用ダンパ構造によれば、柱状部22の通風路3の上流側が略円筒面状に形成されているため、流れをスムーズにすることができ、これにより、流れの増速や乱れを抑え、低騒音化を図ることができるという利点がある。
【0031】
ここで、図3は、温調用ダンパ20に直径4mmの円柱によって従来の多孔形状のもの(板厚2mm)と同一の開口率を有するスリット21を形成した場合の騒音レベルを比較したものである。なお、ここでは、デフロスタ吹出口から冷風100%の空気を吹き出す場合の計測結果を示している。
図3に示すように、円柱によって従来のものと同一開口率のスリット21を形成した場合(●印参照)には、従来の多孔形状のもの(■印参照)に対して騒音レベルを約4dB(A)低下させることができることがわかる。
【0032】
また、本実施形態では、柱状部22の通風路3の上流側が略円筒面状に形成されているため、流れをスムーズにすることができ、流れの増速や流れを抑えることができる。これにより、図4に示すように、本実施形態のダンパ構造(円柱4mmスリット)は、従来の多孔形状のダンパ構造に比べて、圧力損失ΔP(mmAq)を略同等又はそれ以下にすることができるという利点もある。なお、ここでは、温調用ダンパ20は直径4mmの円柱によってスリット21を形成したものとして構成している。また、風量は200m3 /hとしている。
【0033】
さらに、温調性能もスリット21の長さLを調整することで容易に調整できるという利点もある。スリット21でも開口率をわずかに小さくして略多孔ダンパと同様な温調特性になる。
なお、上述の実施形態では、柱状部22はその通風路3の上流側が略円筒面状になるように円柱として形成しているが、柱状部22の形状はこれに限られるものではなく、その通風路3の上流側が略円筒面状になるように形成されていれば良く、例えば図5に示すような翼状断面形状を有する柱状部22Aとして構成しても良いし、図6に示すような絞り込み状断面形状を有する柱状部22Bとして構成しても良い。なお、図5,図6中、矢印は空気の流れ方向を示している。
【0034】
このように、柱状部22を円柱として形成するのではなく、その上流側に略円筒面状に近似した形状を備える翼状断面形状を有する柱状部22Aやその上流側から下流側へ向かって絞り込むような絞り込み状断面形状を有する柱状部22Bであっても、上述の円柱として形成した柱状部22と同様の効果が得られる。
なお、本実施形態や図5,図6の変形例のダンパは、例えば樹脂の射出成形をはじめとして、樹脂が金属の成形により、容易に形成することができ、製造コストを十分に抑制しうるものである。
【0035】
また、上述の本実施形態では、自動車に備えるものとして説明したが、これに限られるものではなく、例えば他の車両や乗物に備えるものに適用しても良い。また、本実施形態にかかる空調装置50は、必ずしも車両に備えられるものとして構成する必要はなく、車両や乗物に搭載されない他の空調装置についても広く適用することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の車両用空調装置によれば、温調用ダンパのヒータコア側の片側部分に、複数のスリットが形成されるので、ヒータコアによって温風化された空気とエバポレータによって冷風化された空気との混合状態を、この複数のスリットによって、良好なものにすることができる。
また、該スリット間に柱状部が設けられ、該柱状部における該冷風又は該温風の上流側が略円筒面状に形成されていれば、通風路内の流れをスムーズにして、流れの急激な増速を抑えることができるとともに、流れの乱れを小さくすることができ、これにより、騒音を大幅に低減することができるという利点がある。また、柱状部の長さを変更することで、スリットの長さを容易に変更することができるため、温調も容易に行なうことができることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる空調用ダンパ構造を示す図であり、(A)はその斜視図、(B)はその平面図、(C)は(A)のA−A矢視断面図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる空調用ダンパ構造の柱状部を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる空調用ダンパ構造による効果を説明するための図である。
【図4】本発明の一実施形態にかかる空調用ダンパ構造による効果を説明するための図である。
【図5】本発明の一実施形態の第1変形例にかかる空調用ダンパ構造の柱状部を示す断面図である。
【図6】本発明の一実施形態の第2変形例にかかる空調用ダンパ構造の柱状部を示す断面図である。
【図7】本発明の案出過程で提案された空調装置の全体構成及び本発明の一実施形態にかかる空調装置の全体構成を示す模式的断面図である。
【図8】本発明の案出過程で提案された空調装置の空調用ダンパ構造を示す図であり、(A)はその斜視図、(B)はその平面図、(C)は(A)のB−B矢視断面図である。
【図9】本発明の案出過程で提案された空調装置の空調用ダンパ構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ヒータコア
2 エバポレータ
3,3A 通風路
3a,3b 開口部
4 フット吹出口
5 デフロスタ吹出口
6 フェイス吹出口
7 フット・デフロスタ切替用ダンパ
8 フェイス・デフロスタ切替用ダンパ
9 エアミックスダンパ
10 温調用ダンパ
10a 孔
20 温調用ダンパ
21 スリット
22,22A,22B 柱状部
50 車両用空調装置
Claims (4)
- エバポレータと、
ヒータコアと、
該エバポレータを通過した冷風と、該エバポレータ及び該ヒータコアを通過した温風との比率を調整するスライド式エアミックスダンパと、
各吹出口への切換用ダンパよりも上流で且つ該スライド式エアミックスダンパの冷風側に配置され、該冷風と該温風とを混合させる温調用ダンパとをそなえ、
該温調用ダンパの該ヒータコア側の片側部分に、複数のスリットが形成される
ことを特徴とする、車両用空調装置。 - 該ヒータコアの下流側の背面にその背面に沿って設けられた仕切板と、
該仕切板に隣接するように配置され、該冷風と該温風との混合を促進させる混合促進板とをさらにそなえている
ことを特徴とする、請求項1記載の車両用空調装置。 - 該スリット間に柱状部が設けられ、該柱状部における該冷風又は該温風の上流側が略円筒面状に形成されていることを特徴とする、請求項1又は2記載の車両用空調装置。
- 該柱状部が円柱形状に形成されていることを特徴とする、請求項3記載の車両用空調装置。
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