JP3675589B2 - 冷媒加熱式空気調和機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、暖房運転時にバーナーによって冷媒を加熱する冷媒加熱式空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりこの種冷媒加熱式空気調和機は、例えば特開平7−4784号公報(F25B41/00)に示される如く、室外機内にガスバーナーにて加熱される冷媒加熱器及びこの冷媒加熱器内の冷媒を循環させる冷媒圧縮機とを備えると共に、室内機には室内熱交換器を設け、暖房時には冷媒加熱器で加熱された冷媒を前記冷媒圧縮機の冷媒吐出動作にて室内熱交換器に循環して暖房運転を行うように構成されている。
【0003】
この場合、冷媒圧縮機は室内機からの運転・停止指令により、室内の下限温度(例えば設定室温以下の値)と上限温度(例えば設定室温)の間でONされるものであるが、バーナーはこの冷媒圧縮機のON−OFFに連動してON(燃焼)−OFF(停止:消火)される方式が採られていた。
【0004】
即ち、バーナーのON−OFFは室外機側で制御されており、また、その燃焼量(暖房出力)も冷媒温の過昇などの特別な状況を除き、通常は一定の値で運転されるものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、係る従来の方式では特に室内の熱負荷が小さい状況などに、バーナーの燃焼開始から室内温度が急速に上昇するようになるため、結果的にバーナーや圧縮機は比較的頻繁にON−OFFされる状況となる。そのため、これらの機器の経年劣化による耐久性の低下が問題となっていた。
【0006】
また、燃焼の開始により室内機からは温風が吹き出し、比較的短時間で上限温度に達して停止し、そしてまた下限温度にて吹き出す状況となるため、室内の温度変化が激しくなり、使用者に不快感を与える原因ともなっていた。
【0007】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、冷媒加熱式空気調和機において、機器の耐久性を改善すると共に、使用者の快適性を向上させることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の冷媒加熱式空気調和機は、燃焼量可変型のバーナーと、このバーナーにより加熱される冷媒加熱器と、この冷媒加熱器で加熱された冷媒を室内熱交換器に循環せしめる冷媒循環手段とを備え、この冷媒循環手段は室内の温度が下限温度より低い場合に起動すると共に室内の温度が上限温度に上昇した場合には停止するように運転制御され、且つ、前記バーナーは前記冷媒循環手段の運転・停止に基づいて燃焼・停止されるように成したものであって、バーナーによる冷媒加熱器の加熱開始から停止されるまでの加熱時間を計時する計時手段と、加熱時間が第1の所定値よりも短い場合に、バーナーの燃焼量の設定を低減するセーブ運転制御手段とを備えているものである。
【0009】
本発明によれば、バーナーによる加熱開始から停止されるまでの加熱時間を計時手段により計時し、当該加熱時間が第1の所定値よりも短い場合にはセーブ運転制御手段によりバーナーの燃焼量の設定を低減する制御を行うようにしたので、特に室内の熱負荷が小さく、バーナーの燃焼により室内温度が急速に上昇するような状況において、バーナーの燃焼量の設定を低減させ、バーナーや冷媒循環手段の頻繁なON−OFFを解消することができるようになる。
【0010】
これにより、これらの機器の耐久性を向上させることが可能となると共に、消費電力の削減も期待できる。また、頻繁な暖房ON−OFFが回避されることになるので、室内の温度変化が小さくなり、使用者の快適性も向上するものである。
【0011】
請求項2の発明の冷媒加熱式空気調和機は、上記においてセーブ運転制御手段は、バーナーの燃焼量の設定が低減された状態における加熱時間が第2の所定値よりも短い場合、バーナーの燃焼量の設定を更に低減するものである。
【0012】
請求項2の発明によれば、上記に加えてバーナーの燃焼量の設定を低減している状態における加熱時間が第2の所定値よりも短い場合、セーブ運転制御手段がバーナーの燃焼量の設定を更に低減するようにしたので、暖房による室内温度の変化度合いに応じて燃焼量は段階的に低減されるようになる。従って、機器の耐久性と快適性を一層向上させることができるようになるものである。
【0013】
請求項3の発明の冷媒加熱式空気調和機は、上記各発明においてセーブ運転制御手段は、バーナーの燃焼量の設定が低減された状態における加熱時間が第3の所定値以上となった場合、バーナーの燃焼量の設定を増大させるものである。
【0014】
請求項3の発明によれば、上記各発明に加えてバーナーの燃焼量の設定を低減している状態における加熱時間が第3の所定値以上となった場合、セーブ運転制御手段がバーナーの燃焼量の設定を増大させるようにしたので、扉や窓の開閉により暖房効果が不足する状態となった場合には燃焼量が自動的に増大され、係る場合における快適性も支障無く維持することが可能となるものである。
【0015】
請求項4の発明の冷媒加熱式空気調和機は、請求項2又は請求項3の発明において第1の所定値乃至第3の所定値を同じ値としたものである。
【0016】
請求項4の発明によれば、請求項2又は請求項3の発明に加えて第1の所定値乃至第3の所定値を同じ値としたので、制御方式が簡素化されるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の冷媒加熱式空気調和機1の冷媒回路図、図2は冷媒加熱式空気調和機1の室内機2の電気回路図、図3は同じく室外機3の電気回路図である。
【0018】
図1において、空気調和機1は、空調される室内に設置された室内機2と、屋外に設置された室外機3とから成る。室内機2にはスリットフィン式の室内側熱交換器4とクロスフローファン6が内蔵されており、このクロスフローファン6はファンモーター7にて駆動される。また、8は室温を検出する室温センサーであり、9は室内側熱交換器4の温度を検出する熱交温度センサーである。
【0019】
一方、室外機3には冷媒循環手段としての圧縮機11、四方弁12、室外側熱交換器13、キャピラリチューブ18、冷媒加熱器14及びバーナー部16などが設置されており、これら室外機3内の機器と室内機2内の機器は接続用の冷媒配管17A、17Bにて図1に示す如く接続される。
【0020】
即ち、圧縮機11の吐出側は四方弁12を介して室外側熱交換器13に配管接続され、室外側熱交換器13は減圧装置としてのキャピラリチューブ18、逆止弁19及び冷媒配管17Aを介して室内側熱交換器4に接続される。そして、室内側熱交換器4は冷媒配管17B、四方弁12、逆止弁21及びアキュムレータ22を介して圧縮機11の吸込側に接続される。尚、上記逆止弁19は室内側熱交換器4側を順方向とされ、逆止弁21はアキュムレータ22側を順方向とされている。
【0021】
また、冷媒加熱器14の入口側は二方弁23を介して逆止弁19の順方向側に接続されると共に、出口側は逆止弁21の順方向側に接続されている。更に、四方弁12の冷媒配管17B側と逆止弁21の順方向側の間は、バイパス弁26とオリフィス27が直列に接続されたバイパス配管28にて連通されている。
【0022】
尚、31は四方弁12の冷媒配管17B側の配管に取り付けられたサーミスタであり、32は冷媒加熱器14の出口側に取り付けられたサーミスタである。また、33は室外側熱交換器13に送風するプロペラファンであり、室外ファンモーター34にて駆動される。
【0023】
他方、バーナー部16はガスバーナー36と、このガスバーナー36にガスを供給するガス供給管35と、このガス供給管35に介設されて前記ガスバーナー36に供給されるガス量を調節するガス比例弁37、このガス比例弁37とガス入口間のガス供給管35に安全のために二つ介設されたガス電磁弁38、39及びガス元栓41、そして、ガスバーナー36に送風する燃焼ファン42及びこの燃焼ファン42を駆動するバーナーモーター43などから成る。尚、バーナーとしては灯油バーナーでも良い。
【0024】
そして、前記冷媒加熱器14は上記ガスバーナー36から加熱される位置に設置される。尚、44及び46は冷媒加熱器14の温度を検出して溶断する温度ヒューズ及び開閉するバイメタルスイッチである。また、ガスバーナー36の排気は排気口47から排出される。
【0025】
以上の構成で、冷房運転時、四方弁12は非通電の状態で、圧縮機11から吐出された冷媒は図中破線矢印で示す如く四方弁12から室外機13に流入し、そこで凝縮液化した後、キャピラリチューブ18で減圧される。そして、逆止弁19を経て室内側熱交換器4に流入し、そこで蒸発することにより周囲から熱を奪って冷却作用を発揮する。
【0026】
室内側熱交換器4により冷却された冷気はクロスフローファン6にて室内に吹き出されて冷房が行われる。また、室内側熱交換器4を出た冷媒の一部は逆止弁21を経て、また、他(略二分の一)はバイパス配管28のオリフィス27、バイパス弁26を経てアキュムレータ22に入り、そこで気液分離されてガス冷媒のみが圧縮機11に帰還する。これによって、逆止弁21を小さくすることができる。尚、この場合二方弁23は閉じておく。
【0027】
一方、暖房運転時は、四方弁12が通電されて切り替わり、圧縮機11から吐出された冷媒が図中実線矢印の如く室内側熱交換器4に流入するようになる。尚、一部(略二分の一)は前述同様にバイパス配管26に流れて圧縮機11に帰還する。室内側熱交換器4から出た冷媒は開放されている二方弁23を経て冷媒加熱器14に流入する。
【0028】
この冷媒加熱器14に流入した冷媒はバーナー部16のガスバーナー36により加熱される。そして、冷媒加熱器14から出た冷媒はアキュムレータ22を経て圧縮機11に帰還する。このようにして室内側熱交換器4には加熱冷媒が循環されることにより、加熱作用を発揮する。室内側熱交換器4により加熱された暖気はクロスフローファン6にて室内に吹き出されて暖房が行われる。
【0029】
尚、このような暖房運転に先立ち、室外側熱交換器13に溜まり込んでいた冷媒の回収が、二方弁23及びバイパス弁26を閉じて圧縮機11を起動することにより行われる。係る冷媒回収後、二方弁23を開けて冷媒を冷媒加熱器14に流すものである。
【0030】
また、この暖房運転において、圧縮機11からの吐出冷媒はキャピラリチューブ18にて減圧されることがない。従って、圧縮機11は加熱されたガス冷媒を循環させるのみの冷媒循環手段として動作している。よって、暖房運転時は、圧縮機11を単に冷媒循環用のポンプに換えることも可能である。
【0031】
次に、図2の室内機2の電気回路において、51は汎用マイクロコンピュータから成る室内マイコンであり、この室内マイコン51には前記室内センサー8及び熱交センサー9が接続されている。更に、室内マイコン51には設定スイッチ、表示器、リモコンからの受信器などが設けられた基板52が接続されている。
【0032】
また、室内マイコン51には駆動回路53を介してフラップモーター54が接続される。このフラップモーター54は室内機2に取り付けられた風向調整用の図示しないフラップを駆動するものである。更に、室内マイコン51には位相制御回路56を介してファンモーター7が接続される。尚、57はファンモーター用のコンデンサである。従って、ファンモーター7は位相制御回路56によって回転数が制御される。
【0033】
尚、これらにはコンセント58から二連の電源スイッチ59を介して供給される電力がフィルター61や降圧トランス62、直流定電圧電源63、64を介して供給されることになる。また、電源スイッチ59の一方は端子板の1番端子に接続され、他方は端子板の3番端子にそのまま接続される。更に、前記電源スイッチ59の他方はパワーリレー66を介して端子板の2番端子に接続されると共に、四方弁用のスイッチ67を介して端子板の4番端子に接続される。
【0034】
一方、図3の室外機3の電気回路において、68は圧縮機11を駆動するモーターであり、オーバーロードリレー69及びパワーリレー66を介して端子板の1番端子と2番端子間に接続されている。また、ファンモーター34はリレー接点71を介して前記端子板の1番端子と2番端子間に接続されている。そして、端子板の1番端子と2番端子間には更に運転信号検出回路72が接続され、この運転信号検出回路72の出力は汎用マイクロコンピュータから成る室外マイコン73に入力されている。
【0035】
四方弁12は前記端子板の1番端子と4番端子間に接続されている。そして、端子板の1番端子と4番端子間には更に冷暖信号検出回路76が接続され、この冷暖信号検出回路76の出力も室外マイコン73に入力されている。
【0036】
また、端子板の1番端子と3番端子間にはフィルター77を介して、二方弁23とリレー接点78の直列回路、バーナーモーター43とトライアック(双方向三端子サイリスタ)79の直列回路、バイパス弁26とリレー接点81の直列回路、前記ガスバーナー36のイグナイター82とリレー接点83の直列回路、及び、リレー接点84と全波整流回路86の直列回路がそれぞれ並列に接続される。
【0037】
前記トライアック79のゲートには室外マイコン73に接続された位相制御回路94が接続される。更に、全波整流回路86の出力には前記ガス電磁弁39、38が並列接続されると共に、ガス電磁弁38には直列にリレー接点87が接続されている。
【0038】
室外マイコン73には前記各サーミスタ31、32が接続されると共に、エラー表示などを行うLEDを備えた表示回路88も接続されている。また、室外マイコン73には比例弁駆動回路89を介してガス比例弁37が接続されると共に、前記各リレー接点87、84、83、78、71及び81を開閉するためのコイルC・・を備えたリレー駆動回路93も接続されている。
【0039】
また、室外マイコン73にはガス切換用のデータが格納された読み書き可能なEEPROMから成るメモリ91が接続されると共に、後述するカウントNのデータが格納されたEEPROMから成るメモリ92も接続されている。尚、このメモリ92はメモリ91と兼用しても良い。更に、室外マイコン73にはガスバーナー36の炎を検出するフレームロッド96を備えたフレームセンサー回路97が接続されている。
【0040】
尚、前記コイルCにはフィルター77を介して供給される電力が電源トランス98、直流定電圧電源99、前記温度ヒューズ44及びバイメタルスイッチ46を介して供給されることになる。また、電源トランス98の2次側に接続された直流定電圧電源101は室外マイコン73の電源となると共に、電源トランス98の2次側はまたフレームセンサー回路97に給電する。
【0041】
そして、係る室内機2と室外機3の各端子板の1番端子と1番端子、2番端子と2番端子、3番端子と3番端子、及び、4番端子と4番端子はそれぞれ内外接続線102(図1)にて配設接続されることになる。
【0042】
以上の構成で空気調和機1の動作を説明する。電源スイッチ59は閉じられているものとし、基板52に使用者により冷房運転が指示されると、室内マイコン51はスイッチ67を開く。これにより、四方弁12は非通電となる。また、冷暖信号検出回路76に電圧が現れないので、その出力に基づき室外マイコン73は冷房運転を認識すると共に、リレー接点78を開いて二方弁23を閉じる。これにより、冷媒の流れは前述の冷房運転時の流れとなる。
【0043】
この状態で、室内マイコン51は室温センサー8の出力に基づき、室温が設定温度より高い場合はパワーリレー66、66を閉じて圧縮機11を起動(ON)すると共に、クロスフローファン6を運転して前述の如く室内を冷房する。この冷房運転によって、室温が設定温度以下に降下すれば室内マイコン51は室温センサー8の出力に基づき、パワーリレー66、66を開いて圧縮機11を停止(OFF)する。このON/OFFの切換動作には温度ディファレンシャル又は時間によるディファレンシャルを設けてON/OFFのチャタリングを防止している。
【0044】
尚、圧縮機11の起動により運転信号検出回路72にも電圧が現れるので室外マイコン73はその出力に基づき、リレー接点71を閉じて室外ファンモーター34を運転する。また、圧縮機11が停止すると運転信号検出回路72にも電圧が現れなくなるので、その出力変化に基づいて室外マイコン73は室外ファンモールド34を停止する。
【0045】
そして、再び室温が設定温度に上昇したら(三分間のセーフタイム有り)、室内マイコン51は再びパワーリレー66、66を閉じて圧縮機11を起動する。係る冷房運転によって室内は設定温度に冷房される。
【0046】
次に、使用者により暖房運転が指示されると、室内マイコン51はスイッチ67を閉じる。これにより、四方弁12が通電される。また、冷暖信号検出回路76に電圧が現れるので、その出力変化に基づき室外マイコン73は暖房運転を認識すると共に、リレー接点78を閉じて二方弁23を開放する。これにより、冷媒の流れは前述の暖房運転時の流れとなる。
【0047】
この状態で、室内マイコン51は室温センサー8の出力に基づき、室温が設定温度(即ち、下限温度:例えば+22℃)より低い場合はパワーリレー66、66を閉じて圧縮機11を起動(ON)すると共に、クロスフローファン6を運転する。圧縮機11が起動されると運転信号検出回路72にも電圧が現れるので、その出力変化に基づき室外マイコン73は各リレー接点を操作してガス電磁弁38、39を開くと共に、ガス比例弁37を開いてガスバーナー36にガスを供給する。また、イグナイター82に通電してガスバーナー36に点火(運転:ON)すると共に、バーナーモーター43により燃焼ファン42を運転してガスバーナー36に送風する。
【0048】
尚、ガスバーナー36における燃焼量は室外マイコン73の制御によるガス比例弁37の開度及びバーナーモーター43の回転数調整により変更可能とされているが、通常モード(暖房運転)では100%の燃焼量で運転される。
【0049】
上記の如く冷媒加熱器14の加熱が行われ、前述の如く室内を暖房する。この暖房運転によって、室温が前記設定温度+1℃の上限温度(+23℃)に上昇したら室内マイコン51は室温センサー8の出力に基づき、パワーリレー66、66を開いて圧縮機11を停止(OFF)する。この圧縮機11の停止により運転信号検出回路72にも電圧が現れなくなるので、その出力変化によって室外マイコン73は各ガス電磁弁38、39を閉じ、ガスバーナー36を消火(種火の状態)する(燃焼停止:OFF)。
【0050】
そして、再び室温が設定温度に降下したら(三分間のセーフタイム有り)、室内マイコン51は再びパワーリレー66、66を閉じて圧縮機11を起動する。そして、室外マイコン73は係る圧縮機11の起動に基づき、前述同様にガスバーナー36に点火する。係る暖房運転によって室内は設定温度付近に暖房される。
【0051】
尚、室外マイコン73はサーミスタ32が検出する冷媒加熱器14出口の温度が例えば+85℃などの異常温度に上昇した場合は、ガスバーナー36を強制消火する。また、サーミスタ32が例えば+55℃以上を検出した場合には前述の如くガス比例弁37とバーナーモーター43を調整してガスバーナー36の燃焼量を落とす操作を行うものである。
【0052】
次に、図4及び図5を参照しながら室外マイコン73による暖房運転時のセーブ運転制御について説明する。図4は係るセーブ運転制御に関する室外マイコン73の動作フローチャートを示している。室外マイコン73は電源が投入されると先ずステップS1でイニシャライズし、ステップS2で現在暖房運転か否か判断する。
【0053】
前述の冷暖信号検出回路76の出力に基づき、暖房運転と認識したらステップS3に進んで、バーナー部16のガスバーナー36が現在燃焼中(ON)か否か判断し、燃焼中であればステップS4に進んで室外マイコン73がその機能として有する計時手段としてのカウンタをカウントする。そして、ステップS5では現在設定されているパワーステップ能力(この時点ではパワーステップ0とする)によりガスバーナー36の燃焼(燃焼量)を制御する。
【0054】
ここで、上記パワーステップ能力は実施例では後述する如く三段階で変更され、パワーステップ0では室外マイコン73が燃焼量を100%、パワーステップ−1では燃焼量を70%、パワーステップ−2では燃焼量を50%に設定するものである。
【0055】
次ぎに、ステップS3でガスバーナー36が停止(OFF)している場合には、ステップS6に進み、前記カウンタのカウントが例えば10分などの前記カウントN(メモリ92に格納されている)より短いか否か判断する。
【0056】
室外マイコン73はステップS4でガスバーナー36による加熱時間(ガスバーナー36が燃焼している時間)を積算しており、当該加熱時間が前記カウントN以上の場合は、ステップS6からステップS7に進み、N未満の場合にはステップS11に進む。
【0057】
ここで、室内の熱負荷が小さい場合などにはガスバーナー36の100%の燃焼量(パワーステップ0)の加熱開始(+22℃)により室温が急速に上昇するため、停止(+23℃)までに10分かからなくなる。係る場合には室外マイコン73は前述の如くステップS6からステップS11に進んで現在のパワーステップから−1する。即ち、ここまでのパワーステップは0(燃焼量100%)であったから、パワーステップは−1となる。
【0058】
次ぎに、ステップS12で設定されているパワーステップが−2以下か否か判断し、ここでは−1となっているからステップS10に進んで前記カウンタをリセットし、ステップS3に戻る。これによって、ステップS5における次回のガスバーナー36の能力はパワーステップ−1となり、室外マイコン73はガス比例弁37とバーナーモーター43を調整してガスバーナー36の燃焼量を低減し、70%とする。
【0059】
これによって、冷媒加熱器14の加熱量は低下するので、暖房効果は低減されることになる。従って、図5に実線で示す如く暖房運転中の室温上昇はパワーステップ0(破線で示す)の場合に比してなだらかとなり、+23℃達する時間も延長されるようになる。
【0060】
これにより、バーナー部16のガスバーナー36や圧縮機11の頻繁なON−OFFを解消することができるようになり(実験ではON−OFF回数が約半分に低減された)、これらの機器の耐久性を向上させることが可能となると共に、消費電力(圧縮機11の起動電流など)も削減できるようになる。
【0061】
また、頻繁な暖房ON−OFFが回避されることになるので、室内の温度変化が小さくなる。特に、パワーステップ0では図5の如く生じていた所謂オーバーシュートも低減されるようになり、使用者の快適性も向上する。
【0062】
このようなパワーステップ−1での暖房運転中における前記カウンタのカウントが時間N未満となった場合には、室外マイコン73はガスバーナー36を停止後、ステップS6からステップS11に進み、現在のパワーステップから更に−1する。即ち、ここまでのパワーステップは−1(燃焼量70%)であったから、パワーステップは−2となる。
【0063】
次ぎに、ステップS12で設定されているパワーステップが−2以下か否か判断し、ここでは−2となっているからステップS13に進んでパワーステップを−2(燃焼量50%)に設定する。そして、ステップS10で前記カウンタをリセットし、ステップS3に戻る。これによって、ステップS5における次回のガスバーナー36の能力はパワーステップ−2となり、その燃焼量は50%に更に低減されることになる。
【0064】
これによって、冷媒加熱器14の加熱量は更に低下することになる。即ち、パワーステップ−1の暖房運転による室内温度の変化度合いが依然大きい場合、室外マイコン73は更に燃焼量を低減するパワーステップ−2に移行するので、ガスバーナー36の燃焼量はパワーステップ0から段階的に低減され、機器の耐久性と快適性は一層向上される。尚、係るセーブ運転中バイパス弁26は開放されたままとなる。
【0065】
ここで、前記パワーステップ−1或いは−2の設定においてガスバーナー36の燃焼時間が時間N(10分)に達した場合は、室外マイコン73はステップS6からステップS7に進み、現在のパワーステップに+1する。即ち、ここまでのパワーステップが−1であれば0に、また、−2であればパワーステップの設定は−1となる。
【0066】
次ぎに、ステップS8で設定されているパワーステップが0以上か否か判断し、−1のときにはステップS10に進んで前記カウンタをリセットし、ステップS3に戻ると共に、0以上の場合にはステップS9に進んでパワーステップを0に設定する。これによって、ステップS5における次回のガスバーナー36の能力はパワーステップ−1からはパワーステップ0に、また、パワーステップ−2からはパワーステップ−1となり、室外マイコン73はガス比例弁37とバーナーモーター43を調整してガスバーナー36の燃焼量を増大する。
【0067】
即ち、室外マイコン73はセーブ運転制御を実行している場合に、例えば扉や窓の開閉により暖房効果が不足する状態となり、設定温度から上限温度に上昇するまでの時間が長くなると、燃焼量を自動的に増大させる。特に、室外マイコン73はパワーステップ−2から一気にパワーステップ0に戻さず、パワーステップ−1に戻し、それでも足りない場合はパワーステップ0に復帰させる制御を行うので、急激な暖房効果の変化を来さず、係る場合における快適性も支障無く維持することが可能となる。
【0068】
尚、前記時間Nやこの時間Nの判断回数(実施例では一回)は実施例に限らず、空気調和機の容量や能力に応じて適宜設定するものとする。また、実施例ではパワーステップを三段階で設定したが、更に複数段のパワーステップを設定しても良いものである。更に、実施例ではパワーステップの増減判断を同一の時間Nで行ったが、それぞれ別々の時間を設定して判断しても良い。
【0069】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、バーナーによる加熱開始から停止されるまでの加熱時間を計時手段により計時し、当該加熱時間が第1の所定値よりも短い場合にはセーブ運転制御手段によりバーナーの燃焼量の設定を低減する制御を行うようにしたので、特に室内の熱負荷が小さく、バーナーの燃焼により室内温度が急速に上昇するような状況において、バーナーの燃焼量の設定を低減させ、バーナーや冷媒循環手段の頻繁なON−OFFを解消することができるようになる。
【0070】
これにより、これらの機器の耐久性を向上させることが可能となると共に、消費電力の削減も期待できる。また、頻繁な暖房ON−OFFが回避されることになるので、室内の温度変化が小さくなり、使用者の快適性も向上するものである。
【0071】
請求項2の発明によれば、上記に加えてバーナーの燃焼量の設定を低減している状態における加熱時間が第2の所定値よりも短い場合、セーブ運転制御手段がバーナーの燃焼量の設定を更に低減するようにしたので、暖房による室内温度の変化度合いに応じて燃焼量は段階的に低減されるようになる。従って、機器の耐久性と快適性を一層向上させることができるようになるものである。
【0072】
請求項3の発明によれば、上記各発明に加えてバーナーの燃焼量の設定を低減している状態における加熱時間が第3の所定値以上となった場合、セーブ運転制御手段がバーナーの燃焼量の設定を増大させるようにしたので、扉や窓の開閉により暖房効果が不足する状態となった場合には燃焼量が自動的に増大され、係る場合における快適性も支障無く維持することが可能となるものである。
【0073】
請求項4の発明によれば、請求項2又は請求項3の発明に加えて第1の所定値乃至第3の所定値を同じ値としたので、制御方式が簡素化されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の冷媒加熱式空気調和機の冷媒回路図である。
【図2】 本発明の冷媒加熱式空気調和機の室内機の電気回路図である。
【図3】 本発明の冷媒加熱式空気調和機の室外機の電気回路図である
【図4】 室外マイコンのセーブ運転制御に関するプログラムを示すフローチャートである。
【図5】 暖房運転時の室温の変化を示す図である。
【符号の説明】
1 冷媒加熱式空気調和機
2 室内機
3 室外機
4 室内側熱交換器
11 圧縮機
12 四方弁
13 室外側熱交換器
14 冷媒加熱器
16 バーナー部
36 ガスバーナー
51 室内マイコン
73 室外マイコン

Claims (4)

  1. 燃焼量可変型のバーナーと、このバーナーにより加熱される冷媒加熱器と、この冷媒加熱器で加熱された冷媒を室内熱交換器に循環せしめる冷媒循環手段とを備え、この冷媒循環手段は室内の温度が下限温度より低い場合に起動すると共に室内の温度が上限温度に上昇した場合には停止するように運転制御され、且つ、前記バーナーは前記冷媒循環手段の運転・停止に基づいて燃焼・停止されるように成した冷媒加熱式空気調和機であって
    前記バーナーによる冷媒加熱器の加熱開始から停止されるまでの加熱時間を計時する計時手段と、前記加熱時間が第1の所定値よりも短い場合に、前記バーナーの燃焼量の設定を低減するセーブ運転制御手段とを備えたことを特徴とする冷媒加熱式空気調和機。
  2. セーブ運転制御手段は、バーナーの燃焼量の設定が低減された状態における加熱時間が第2の所定値よりも短い場合、前記バーナーの燃焼量の設定を更に低減することを特徴とする請求項1の冷媒加熱式空気調和機。
  3. セーブ運転制御手段は、バーナーの燃焼量の設定が低減された状態における加熱時間が第3の所定値以上となった場合、前記バーナーの燃焼量の設定を増大させることを特徴とする請求項1又は請求項2の冷媒加熱式空気調和機。
  4. 第1の所定値乃至第3の所定値は同じ値であることを特徴とする請求項2又は請求項3の冷媒加熱式空気調和機。
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