JP3675405B2 - ワツクス状物質の製造装置 - Google Patents

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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は合成樹脂廃材を加熱溶融して熱分解させ、燃料用、顔料用或いは鋳造用等に使用されるワックス状物質を製造する製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、合成樹脂廃材を加熱溶融して熱分解させ、ワックス状物質を製造する製造装置として、例えば特開昭60−190494号公報、特開平5−84742号公報、特開平10−128747号公報に記載されているように、ポリエチレン樹脂等の合成樹脂廃棄物を原料として処理し、燃料用、顔料用または鋳造用として有用なワックス状物質を製造する装置が提案されている。
【0003】
この開示された装置は、図3に示すように、ワックス状物質溶融物を溜めておく有底円筒状の受溜用タンクTが、タンク上端開口部1bを有し、かつ、支脚1aによって支持されて設けられている。
【0004】
該受溜用タンクTのタンク上端開口部1bには、合成樹脂廃材等の原料Aを加熱溶融する円筒状の燃焼用バスケット2が一体的に載架されて固設されている。該燃焼用バスケット2の側壁には、多数の空気導入孔2bが、燃焼用バスケット2の内部と外部とを連通するように、上記側壁の厚さ方向に穿設されている。
【0005】
燃焼用バスケット2の下端開口部2aには、閉塞した箱状の触媒槽(脱可塑化促進用バスケット)4が、下端開口部2aを下側から塞ぐように取り付けられている。触媒槽4は、その全壁が多孔状となる網目状部4aを有しており、その触媒槽4内に後述する溶融物Bの脱可塑化促進用の金属触媒、例えば白金や銅からなる線状触媒4bを溶融物Bが通過し得るように充填されている。
【0006】
燃焼用バスケット2に供給する空気量を調節する円筒状のエアーバランサー5が燃焼用バスケット2の外周を覆うように、上記燃焼用バスケット2の外周に対し所定の間隔をおいて設置されている。そのエアーバランサー5の下部には、空気導入用開口部5aが設けられている。
【0007】
前記受溜用タンクTと燃焼用バスケット2との間には、受溜用タンクT内にて生成した可燃性の高熱ガスGを効率よく燃焼用バスケット2内に送出するために、連通管9が複数、受溜用タンクTの外壁に対し上下方向に沿ってそれぞれ設置されている。各連通管9には受溜用タンクTからのガスを燃焼用バスケット2に送り出すポンプ10が、上記高熱ガスGの送出を促進するためにそれぞれ設けられている。
【0008】
受溜用タンクTの内底部には、ワックス状物質Cの溶融している温度を電気加熱によって上昇させる加熱手段として、パイプ状のヒーター6が設置されている。また、受溜用タンクTの内部には、ワックス状物質Cの溶融している温度を検出するバイメタルや熱電対などの温度センサ7が温度検出手段として設置されている。
【0009】
前記ヒーター6には、該ヒーター6をオン・オフ制御もしくは比例制御するためのマイコン等の制御手段8がワックス状物質Cの溶融物を所定温度に保つように設けられている。
【0010】
上記の燃焼用バスケット2内の下部には、原料Aを載置して、溶融・熱分解するための原料受皿であるロストル3が、燃焼用バスケット2の下端開口部2aを上方から塞ぐように、上記燃焼用バスケット2内の周壁に取り付けられている。
【0011】
上述した製造装置においてワックス状物質を製造するには、まず、原料Aとして、可燃性の例えば高架橋のポリエチレンと、ワックス状物質生成用の無架橋、低架橋および高架橋のポリエチレン等のポリオレフィンやポリスチレンとを混合して用い、原料Aを原料投入用ホッパー6から所定量燃焼用バスケット2のロストル3上に投入する。
【0012】
次いで、原料Aに含まれる高架橋のポリエチレンに着火して燃焼させると、ワックス状物質生成用の合成樹脂は熱分解して溶融し、その溶融物Bはロストル孔部3aから滴下し、触媒槽4の触媒間を通過して受溜用タンクTに落下する。
【0013】
このとき、触媒槽4および受溜用タンクT内は高架橋ポリエチレンの燃焼による酸素の消失で徐々に酸欠状態となり、酸欠状態で熱分解したワックス状物質Cは受溜用タンクTに溜まる。
【0014】
このように、溶融して高熱状態となっているワックス状物質Cは、酸欠状態において一部が気化して可燃性の高熱ガスGを発生する。この高熱ガスGは、受溜用タンクTと燃焼用バスケット2との間に設けた連通管9により燃焼用バスケット2内に送出される。
【0015】
該連通管9は受溜用タンクT内にて生成した可燃性の高熱ガスGを効率よく燃焼用バスケット2内に送出するためのもので、複数本が受溜用タンクTの外壁に対し上下方向に沿って設置され、各連通管9には受溜用タンクTからのガスを燃焼用バスケット2に送り出すポンプ10が、上記高熱ガスGの送出を促進するために設けられている。燃焼用バスケット2内に送り出された高温前記原料Aの燃焼場所において、燃焼用バスケット2の空気導入孔2aから導入される空気と混合されて燃焼し、原料Aの溶融を継続させる。
このように装置を構成することにより、立ち上げ時において熱エネルギの供給を必要とするが、その後は自立的に熱エネルギが供給されるようになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記ワックス状製造装置には図4、図5に示すようなロストルが採用されている。
即ち、図4に示すロストル31は、ロストル上での原料Aの偏在を抑制するために、上方に凸状な円盤状に形成し、ロストル31には多数のロストル孔部31aが穿設ている。
【0017】
しかしこのような従来の構成では、ホッパーから投入される原料はロストルが回転していないためにロストル上の一ヶ所に固まって体積され、均一に分布されず、偏在することがあり、原料Aの偏在によって、原料に対する加熱が不均一となって、ロストル31のロストル孔部31aに対し目詰まりを生じさせることがあり、原料Aの熱分解、溶融化の能率が、不均一な加熱や目詰まりにより低下することがあるという問題を生じていた。
【0018】
一方、図5に示すロストル32は、燃焼用バスケット2内にて水平方向に複数に分割され、また、燃焼用バスケット2内での上下方向に沿って、互いにそれぞれ変位した、多段、例えば2段となるように構成されている。
【0019】
より具体的には、該ロストル32は、燃焼用バスケット2の内径より小径で多数のロストル孔部32aを有し、全面に原料Aを載置する平滑な円盤状の上部載置板32eからなる円盤状の上部ロストル32bと、燃焼用バスケット2の内壁に、上下方向に遊嵌し得る外径を備え、リング状のパンチングボードで構成された下部載置板32iからなる円環状の下部ロストル32cとが同軸状となるように設けられている。
【0020】
また、円環状の下部ロストル32cの内径は、上部ロストル32bの外径より若干小さくなるように設定されている。このような上部ロストル32bと下部ロストル32cとによって、燃焼用バスケット2の下端開口部2aを上方から覆うことを可能としている。
【0021】
しかしながら、このようにロストル32を、上下方向に多段、例えば2段に、互いに変位した段差を有するように設けても、該ロストル32は回転せず、しかも、原料が投入、供給される面は平滑面であるためにホッパーから供給される原料は分散することなくロストル32上に偏在することになり、原料Aや原料と溶融物Bとの混合物による目詰まりを回避できず、燃焼温度の分布が均一とならず、上記原料Aの溶融効率の改善は殆どなされていない。
【0022】
また、上述した従来の装置では、受溜用タンクTと燃焼用バスケット2との間に、受溜用タンクT内にて生成した可燃性の高熱ガスGを効率よく燃焼用バスケット2内に送出するための連通管9が複数、受溜用タンクTの外壁に対し上下方向に沿ってそれぞれ設置され、各連通管9には受溜用タンクTからのガスを燃焼用バスケット2に送り出すポンプ10が、上記高熱ガスGの送出を促進するためにそれぞれ設けられている。このように、連通管9、ポンプ10を設けることにより装置自体が極めて複雑且つ煩雑となり、装置の運転に熟練を要すると共に装置の価格を高くする要因となっていた。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明のワックス状物質の製造装置は、上記課題を解決するために、ワックス状物質生成用合成樹脂廃材を原料とし、該原料を加熱溶融する回転自在な燃焼用バスケットと、該燃焼用バスケットに対して上端開口部を有し、生成したワックス状溶融物を受溜する受溜用タンクとからなり、前記燃焼用バスケットの下端開口部には、原料を載置する面が凹面で且つ多孔状のロストルが設けられ、
前記受溜用タンクの上方にはタンクに対する面が凹面で且つ多孔状のガス集束部材がタンク内に溜まったワックス状溶融物から発生する可燃性高熱ガスを集束して前記原料の燃焼部分に集中的に送付するように設けられていることを特徴とする。
【0024】
前記ロストルと前記ガス集束部材とは連結されていることが好ましい。
【0025】
【作用】
本発明の装置によれば、ワックス状物質生成用合成樹脂廃材である原料をホッパーから投入すると、燃焼用バスケットの回転に従ってロストルも回転するので原料はロストル上に均一に分布するように供給することができ、原料の加熱、熱分解、溶融化が進むに従って原料はロストル表面の凹面に沿って中心部に集束され、従って燃料の加熱、熱分解、溶融化が均等に行われてロストルに設けたロストル孔を詰まらせることがない。
【0026】
また、ロストルの下側にガス集束部材を設け、該ガス集束部材のタンクに対する面を凹面とすることで、タンク内で発生する高温ガスをバスケットの中心部分、即ち、原料が多く集まる部分に多くの高温可燃性ガスが供給されるように構成されているので、燃焼高率を大幅に向上すると共に、従来のように、受溜用タンクT内にて生成した可燃性の高熱ガスGを効率よく燃焼用バスケット2内に送出するための複数の連通管9、並びに受溜用タンクTからのガスを燃焼用バスケット2に送り出すポンプ10が不要となり、装置が簡素化され、従って、安価に提供できると共に、装置の運転に熟練を要することなく、品質の安定したワックスを連続して製造することができる。
【0027】
【実施例】
本発明の一実施例を図1、図2に基づき詳細に説明する。
図1は本発明のワックス状物質製造装置の1実施形態を示すもので、Tはワックス状溶融物の受溜用タンクで、その受溜用タンクTのタンク上端開口部1bには、筒状の燃焼用バスケット6が回転自在に載架されている。この燃焼用バスケット6の側壁には、多数の空気導入孔6bが穿設されている。
図において8は燃焼用バスケット2を回転自在に支持するベアリング式支持台で、燃焼用バスケット2は回転機構(モーター等)10により回転し得るように載架されている。
【0028】
この燃焼用バスケット6内の下部には、原料受け皿であるロストル20が、燃焼用バスケット6の下端開口部を上方から塞ぐように設置されている。
ロストル20は、図2に示すように、原料載置面21と該載置面21の下方に設けたガス集束部材22とからなっている。原料の受け面(載置面)21は凹面とし、多数のロストル孔21aが穿設されている。
前記ロストル20の下方に設けるガス集束部材22はタンクTと対面する面が凹面に形成され、多数のガス導通孔22aが穿設されている。
前記ロストル20を構成する載置面21とガス集束部材22とは、図示するように連結しておくとロストル20をバスケット2に装着するだけで設置でき、装置の組立て、メンテナンスに好適である。なお、載置面21とガス集束部材22とをそれぞれ別に準備し、バスケット2に組み付けてもよい。
【0029】
図1では図示しないが、必要により従来例で説明した触媒槽(触媒槽の全壁は網目状部を有している)をガス集束部材22の下方に取り付けるとよい。なお、触媒槽内には溶融物Bの熱分解促進用の金属、例えば白金や銅からなる線状触媒を、上記溶融物Bが通過し得るように充填しておく。
【0030】
図1において、15は燃焼用バスケット6に供給する空気を調節する空気導入用開口部で、この空気導入用開口部15は燃焼用バスケット6の下部に所定の間隔をおいて設けられている。また、燃焼用バスケット6の上端開口部上方および空気導入用開口部15の上方は開放状態となっている。
【0031】
受溜用タンクTには、不活性ガス、例えば窒素ガス供給用の連通管17が設置されている。なお、図示しないが、タンクT内の酸素指数を検知する検知装置をタンク内、或いはその近傍に設置し、タンクT内の酸素濃度を検出出来るようにしておくことが望ましい。
【0032】
また、受溜用タンクTの側面(内側または外側)にはタンクT内を加熱する例えば電熱線16、並びに、タンクT内を冷却する冷媒巡回パイプ18からなる加熱・冷却機構が設けられており、製造され、タンクT内に溜められたワックス状物質Cを適温に保持するように、加熱、或いは冷却し得るように構成されされている。更に、受溜用タンクTの内部にワックス状物質Cの温度を検出するバイメタル式或いは熱電対式等の温度センサ19が設置されている。
なお、図中6はタンクT内底部に設けた攪拌機である。
【0033】
次に、上記製造装置を用いてワックス状物質の製造について説明する。
この実施形態では、原料Aとして電線廃材を使用する例について説明する。
電線廃材のうち、例えば高架橋のポリエチレン廃材を可燃性原料とし、ワックス状物質生成用として無架橋、低架橋および高架橋のポリエチレン等のポリオレフィン廃材やポリスチレン廃材を用い、これらを混合して所定量燃焼用バスケット2に投入する。この時燃焼用バスケットを所定の速度で回転し、原料が均一にロストル上に載置されるようにする。
【0034】
次ぎに、受溜用タンクT内に窒素ガスを窒素ガス供給用連通管17から供給し、タンクT内を窒素ガス(不活性ガス)で置換する。この時、必要により設置する触媒槽も窒素ガスで置換しておくことは勿論である。
【0035】
その後、原料Aの高架橋ポリエチレンに着火して燃焼させる。タンクT内を予め窒素で置換しておくと、燃焼用バスケット内も空気の一部が窒素ガスで置換され、着火しずらくなるが、燃焼用バスケット2に設けた空気導入用開口部5から空気を強制的に吹き込み、燃焼用バスケット2内の空気濃度を上昇させることで、容易に着火することができる。
【0036】
原料Aに着火したならば、バスケット6を適宜回転させる。バスケット6を回転させると、その回転速度によりバスケットに設けた空気導入孔6bからの空気の導入量が調整される。このため、回転の速度は燃焼状況を把握しつつ調整する。また、バスケット6を回転することにより原料Aの燃焼を均一にすることが可能となる。
【0037】
ワックス状物質生成用の原料Aが燃焼すると、原料Aは溶融し、その一部は熱分解して低分子化して液化する。液化した溶融物Bはロストル孔21a、ガス集束部材のガス導通孔22aから滴下し、(必要により設ける図示しない触媒槽4の触媒間を通過して)受溜用タンクTに落下する。
【0038】
受溜用タンクT内は既に不活性ガスで置換されているので溶融物Bは酸化されることなく低分子化したワックス状物質Cとして溶融状態で受溜用タンクTに溜まる。
【0039】
このように溶融して高熱状態となっているワックス状物質Cは、ヒーター16、冷媒巡回パイプ18からなる加熱・冷却機構並びに温度センサ19によって温度制御され、所定温度に保持される。ワックス状物質Cの溶融温度は、例えば200〜250℃となるように設定される。このように温度制御することにより、上記の酸欠状態となっているワックス状物質Cは、ワックス状物質Cに含まれる低分子量のもの、例えば可燃性のエチレンガス等が高熱の状態で気化し、上昇してガス集束部材22のガス導通孔22aからロストル孔21aを通してバスケット6内に可燃ガスGとして供給される。
【0040】
このようにタンクTから発生する可燃ガスGが(触媒槽4および)ガス集束部材22、載置面21のロストル20を通って上昇して燃焼用バスケット6に達し、バスケット6の回転により調節された各空気導入孔6bから導入される空気と混合されて燃焼することにより、燃焼用バスケット6内の温度が所望温度に制御され、継続的に燃焼用バスケット6に投入される原料Aの溶融・分解が持続する。
【0041】
原料の反応が進み、ロストル20の原料載置面21上の原料が少なくなると、未反応の原料はロストル20の原料載置面21上の凹面に沿って徐々に中心部分に集まる。従って、原料の燃焼、熱分解反応はロストル20の中心部分で行われるため、原料の殆どが反応し、燃焼効率も上昇する。
また、タンクTから発生する可燃ガスGは、ガス集束部材22の凹面に沿って中心方向に流れ、原料が多く集まるロストル20の中心部により多く供給されることとなり、バスケット6内の温度分布を均一化すると共に、燃焼効率を上昇させる。
【0042】
上述した本発明装置で得られるワックス状物質Cは、パラフィンワックスの有する種々の用途、例えば配合剤、充填材、増量剤、研磨剤、顔料用ワックスなどにも有効に利用し得る。その上、このワックス状物質Cは、例えば電線廃材であるポリエチレン樹脂等の合成樹脂廃棄物から製造されるので、コスト低廉なものとなる。
【0043】
また、得られるワックス状物質Cは酸化物の混入が無く、素人でも取り扱いの容易な鋳造用の蝋として用いることができるので、ワックス状物質Cはロストワックス鋳造用や、美術品の鋳造用として好適に使用することが可能となる。
【0044】
更に、本発明装置で得られるワックス状物質Cの軟化点は100〜118℃と比較的高く、彫刻等の加工作業中に容易に軟化しないため、ワックス状物質Cのブロックは、彫刻刀等の木工用加工工具で素人でも簡単に彫刻加工できる。
【0045】
【発明の効果】
本発明のワックス状物質の製造装置は、燃焼用バスケットを回転させることで原料をロストル上に均一に分散させて供給することができ、ロストルの表面を凹面にすることにより原料の加熱、熱分解、溶融化が進むに従って原料はロストル表面の凹面に沿って中心部に集束され、従って、燃料の加熱、熱分解、溶融化が均等に行われ、また、ロストル孔を詰まらせることがない。
【0046】
また、ロストルの下側にガス集束部材を設け、該ガス集束部材のタンクに対する面を凹面とすることで、タンク内で発生する可燃性高温ガスをバスケットの中心部分に多く供給され、従って、燃焼高率を大幅に向上すると共に、従来のように、受溜用タンクT内にて生成した可燃性の高熱ガスGを効率よく燃焼用バスケット2内に送出するための複数の連通管、並びに受溜用タンクからのガスを燃焼用バスケットに送り出すポンプを不要とし、装置を簡素化し得ると共に、装置の運転に熟練を要することなく、品質の安定したワックスを連続して製造することができる等の工業上優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を説明するための、ワックス状物質製造装置の一例を示す概略断面図である。
【図2】本発明方法を説明するための、ワックス状物質製造装置の一例を示す概略断面図である。
【図3】従来のワックス状物質製造装置の概略断面図である。
【図4】従来のワックス状物質製造装置の概略断面図である。
【図5】従来のワックス状物質製造装置の概略断面図である。
【符号の説明】
T 受溜用タンク
6 燃焼用バスケット
20 ロストル(原料受け皿)
21 原料載置面
22 ガス集束部材
17 不活性ガス供給用連結管

Claims (2)

  1. ワックス状物質生成用合成樹脂廃材を原料とし、該原料を加熱溶融する回転自在な燃焼用バスケットと、該燃焼用バスケットに対して上端開口部を有し、生成したワックス状溶融物を受溜する受溜用タンクとからなり、前記燃焼用バスケットの下端開口部には、原料を載置する面が凹面で且つ多孔状のロストル孔を有するロストルが設けられ、前記受溜用タンクの上方にはタンクに対する面が凹面で且つ多孔状のガス導通孔を有するガス集束部材がタンク内に溜まったワックス状溶融物から発生する可燃性高熱ガスを集束して前記原料の燃焼部分に集中的に送付するように設けられていることを特徴とするワックス状物質の製造装置。
  2. 前記ロストルと前記ガス集束部材とが連結されていることを特徴とする請求項1に記載のワックス状物質の製造装置。
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