JP3675384B2 - 結球野菜収穫機 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、キャベツ等の結球野菜の収穫作業に供する結球野菜収穫機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
キャベツ等の略球形状を呈する野菜を結球野菜と称する。このような結球野菜は畝面上に露出する結球部と、該結球部を覆う外葉部と、畝面下に埋植の根茎部とから成るものである。従来、結球野菜の収穫は手作業によって行われており、畝面上に露出する結球部を外葉部を分離しながら刃物で切り取るものであった。
【0003】
また、このような手作業による収穫は非常に重労働であるため、これを機械化する手段として、種々の結球野菜収穫機が開発中である。この収穫機による収穫方法としては、根茎部と一体の外葉部を分離しながらこの内側の結球部のみを切断装置で切り取って搬送するものと、結球野菜を根茎部ごと畝面から引き抜き、搬送中に根茎部を切除するものとがある。
【0004】
しかしながら、前者において、外葉部は結球部の全周に付いており、多方向からの切断作用を必要とする。また、この外葉部の切除の際に結球部まで傷つける恐れがある。そして、後者においては、搬送中の結球野菜から根茎部を切除することは比較的容易なものの、外葉部を切除することは困難であり、この外葉部の切除は実質的には手作業で行われるものに過ぎない。このような結球野菜収穫機として、例えば特公平6−26487号公報に開示されたように、後方部を高く傾斜して配設され結球野菜を挾んで圃場から抜き取る一対の抜取刃体と、この一対の抜取刃体の後部に後上りに傾斜して連設され結球野菜を挾持して後方に向かって搬送するとともに搬出端部において前記結球野菜の挾持を開放する回行自在の一対の持上げコンベヤと、この一対の持上げコンベヤの途中下部に設けられ結球野菜の根茎部を切断除去するカッタ−と、このカッタ−の下方部に設けられ切断された根茎部を収納する第1のコンテナと、前記一対の持上げコンベヤの搬出端部に連設され不要根葉部を除去した後の結球野菜をパッケ−ジ部に搬送する横送りコンベヤと、この横送りコンベヤに臨ませて設けられ前記結球野菜から除去された不要根葉部を細断する細断装置及びこの細断装置から排出される細断片を収納する第2のコンテナと、を具備したことを特徴とする結球野菜の収穫機がある。
【0005】
しかしながら、該特公平6−26487号公報に開示された結球野菜収穫機において、外葉部の切除は作業者の手作業によって行われるものであり、完全な収穫作業の機械化には至らないものである。このように、結球野菜から外葉部を自動的に除去する手段が具現されなければ、該結球野菜の収穫作業における作業者の労働量は軽減されないのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、結球野菜の外葉部は結球部の全周に付いており、多方向からの切断作用を必要とする。また、この外葉部の切除の際に結球部まで傷つける恐れがある。また、収穫作業機において、引き抜き後の結球野菜から根茎部を切除することは比較的容易なものの、外葉部を切除することは困難であり、この外葉部の切除は実質的には手作業で行われている。前記特公平6−26487号公報に開示された結球野菜収穫機においても、外葉部の切除は作業者の手作業によって行われるものであり、完全な収穫作業の機械化には至っていない。
【0007】
このように、結球野菜から外葉部を自動的に除去する手段が具現されなければ、該結球野菜の収穫作業における作業者の労働量は軽減され得ないのである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上述の如き課題を解決するために、次の様な技術的手段を講ずる。すなわち、圃場に植栽する結球野菜の根茎部を切断する切断装置1と、該切断装置1の後部に連設して根茎部切断後の結球野菜を後方へ搬送する搬送装置2とを設けると共に、該搬送装置2の搬送終端部に近接して、搬送後の結球野菜を載置して駆動装置4にて円運動させる載置台3を設け、該載置台3は結球野菜の根部側を上方に向けて載置するように構成すると共に、載置台3の円運動軌跡上方には円運動する結球野菜の外葉部29と結球部30とを分離する外葉分離ガイド5と、該外葉分離ガイド5の円運動下手部分にあって前記分離した円運動する結球野菜の外葉部29を切除する切除装置6とを設けたことを特徴とする結球野菜収穫機の構成としたものである。
【0009】
【発明の作用効果】
圃場に植栽する結球野菜の根茎部を切断装置1によって切断し、結球部を外葉部が付いたままの状態で収穫する。そして、これを搬送装置2によって後方へ搬送し、搬送終端部付近に設ける外葉分離収穫装置10の載置台3に上下逆さまの姿勢にして載置する。即ち、根部側を上方に向けて載置する。そして、この状態で駆動装置4を駆動すると、前記載置台3は円運動して結球野菜も円運動する。そして、円運動中に外葉分離ガイド5で結球野菜を外葉部29と結球部30とに分離し、次いで切除装置6にて結球野菜の外葉部29を切除する。
【0010】
このように、結球野菜を載置台3に載置して円運動させるにあたり、根部側を上方に向けて載置するので、結球野菜は安定して載置できるようになる。
【0011】
さらに、載置台3が円運動しても、結球野菜は根部側を上方に向けて載置されているので、安定して円運動できるようになる。そして、円運動中に外葉部29を分離し、そして切除装置6にて外葉部29を切除することで、安定して切除できるので、切除装置6で結球部を傷付けることを防止できるようになり、かつ結球部30から外葉部29を容易に効率良く切除することができる。
【0012】
【実施例】
この発明の一実施例について以下に説明する。結球野菜収穫機は、走行車輪11を有する車台12上に対して、その前部一側に操縦部13を、前部他側には搬送装置2を、前記操縦部13後方には補助者席14を、前記搬送装置2後方には外葉分離収穫装置10を搭載して構成する。
【0013】
前記操縦部13には、操向用のステアリングホイ−ル15、及びシ−ト16を設ける。前記搬送装置2は一対の正面視逆ハ字姿勢に配置したベルト式搬送装置から成るもので、機体前後方向に沿って2列設け、夫々、前部搬送装置2aとこれに引き継ぐ後部搬送装置2bとから構成する。そして、前記前部搬送装置2aは前下がりの傾斜姿勢を油圧シリンダ17により変更可能に設けると共に、その前端部には円盤刃式の切断装置1を駆動回転自在に設ける。尚、該前部搬送装置2aの前端部は、後端部を中心として左右方向に位置調節可能に構成するものである。また、前記後部搬送装置2bの搬送終端部には滞留エリア18を設ける。
【0014】
前記外葉分離収穫装置10は遊星歯車機構を利用したものである。まず、公転中心となる縦方向の駆動軸19の上端部に太陽歯車20を取り付ける。そして、前記駆動軸19に遊嵌して回転自在のキャリア21の外縁部4箇所に自転中心となる遊動軸22を立設する。更に、該遊動軸22上端部に遊星歯車23を回転自在に遊嵌し、該遊星歯車23上部にゴム等の弾性材より成る載置面を有する載置台3を取り付ける。また、前記遊星歯車23の外方を包囲すべく、リングギヤ24を設ける。そして、前記太陽歯車20と遊星歯車23、遊星歯車23とリングギヤ24とを夫々噛み合わせる。この構成により、前記操縦部13からの操作によりエンジン25の駆動力を利用して前記駆動軸19及び太陽歯車20を回転すると、該太陽歯車20に噛み合っている遊星歯車23が回転し、該遊星歯車23と一体の載置台3が回転(自転)する。また、該遊星歯車23の回転により、前記リングギヤ24に噛み合っている遊星歯車23は円運動し、該遊星歯車23と一体の載置台3も円運動(公転)する。
【0015】
また、該載置台3の円運動(公転)軌跡上方には外葉分離ガイド5を配置する。該外葉分離ガイド5は円弧状に屈曲した2つの爪状部材を、前記載置台3の円運動(公転)上手方向に向けて開いた相対姿勢で、且つ同じく円運動(公転)上手方向下がりに傾斜姿勢に配置したものである。そして、前記外葉分離ガイド5における前記載置台3の円運動(公転)下手部分には切除装置6を設ける。該切除装置6は、前記外葉分離ガイド5の2つの爪状部材の両内側縁にカッタ−を取り付けたもので、該2つのカッタ−も前記載置台3の円運動(公転)上手方向に向けて開き、下手方向ほど近接する相対姿勢に配置する。
【0016】
また、前記外葉分離ガイド5部の切除装置6後方には、外葉排出装置7を設ける。該外葉排出装置7はブラシ状の回転体から成り、前記エンジン25の駆動力により回転するものである。そして、該外葉排出装置7の後方に近接して、切除された外葉部を収納する箱形状の外葉受け台26を設ける。更に、前記外葉分離ガイド5部の切除装置6から所定間隔を隔てた前記載置台3の円運動(公転)下手側部には、収納ガイド9を設ける。該収納ガイド9は板状部材であり、前記載置台3の円運動(公転)軌跡の直上方に臨ませて設ける。そして、該収納ガイド9の後方に近接して、結球部を収納する箱形状の収納部8を設ける。
【0017】
以上の構成により、左右の走行車輪11が畝をまたぎ、前部搬送装置2a前端部の切断装置1を畝面上に近接した高さに調節した状態で走行する。そして、前記切断装置1の回転駆動により畝に植栽する結球野菜27の根茎部28を切断し、外葉部29の付いたままの結球部30を前記前部搬送装置2a及び後部搬送装置2bによって後方の機体上へ搬送する。前記後部搬送装置2bの終端まで搬送された結球部は、滞留エリア18に滞留される。そして、補助者席14の補助作業者は、該滞留エリア18の結球部を逆さまにして外葉分離収穫装置10の載置台3に次々と載置する。該載置台3に逆さまに載置された結球部30は、載置台3と共に回転(自転)しながら円運動(公転)し、この円運動(公転)によって外葉分離ガイド5に至る。そして、回転(自転)中の結球部30の外葉部29は、該外葉分離ガイド5によってすくい上げられるようにして結球部30と分離される。分離された外葉部29は、自らの回転(自転)により切除装置6の作用を受けて結球部30から切除される。切除された外葉部29は、外葉排出装置7の作用を受けて後方の外葉受け台26上に排出される。一方、外葉部29を切除された結球部30は、自らの円運動(公転)によって収納ガイド9に衝突し、該収納ガイド9によって後方の収納部8内へ案内、落下する。結球部30落下後の載置台3は再び前記滞留エリア18側へ戻り、新たに収穫された外葉部29付きの結球部30を載置することとなる。以上の繰り返しにより、結球部30から外葉部29を容易に効率良く切除することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における作業状態を表す平面図である。
【図2】この発明の一実施例における作業状態を表す側面図である。
【図3】この発明の一実施例における要部を一部破断する作用説明用側面図である。
【図4】この発明の一実施例における要部の平面図である。
【図5】この発明の一実施例における要部の作用説明用側面図である。
【符号の説明】
1…切断装置、2…搬送装置、3…載置台、4…駆動装置、6…切除装置。
【産業上の利用分野】
本発明は、キャベツ等の結球野菜の収穫作業に供する結球野菜収穫機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
キャベツ等の略球形状を呈する野菜を結球野菜と称する。このような結球野菜は畝面上に露出する結球部と、該結球部を覆う外葉部と、畝面下に埋植の根茎部とから成るものである。従来、結球野菜の収穫は手作業によって行われており、畝面上に露出する結球部を外葉部を分離しながら刃物で切り取るものであった。
【0003】
また、このような手作業による収穫は非常に重労働であるため、これを機械化する手段として、種々の結球野菜収穫機が開発中である。この収穫機による収穫方法としては、根茎部と一体の外葉部を分離しながらこの内側の結球部のみを切断装置で切り取って搬送するものと、結球野菜を根茎部ごと畝面から引き抜き、搬送中に根茎部を切除するものとがある。
【0004】
しかしながら、前者において、外葉部は結球部の全周に付いており、多方向からの切断作用を必要とする。また、この外葉部の切除の際に結球部まで傷つける恐れがある。そして、後者においては、搬送中の結球野菜から根茎部を切除することは比較的容易なものの、外葉部を切除することは困難であり、この外葉部の切除は実質的には手作業で行われるものに過ぎない。このような結球野菜収穫機として、例えば特公平6−26487号公報に開示されたように、後方部を高く傾斜して配設され結球野菜を挾んで圃場から抜き取る一対の抜取刃体と、この一対の抜取刃体の後部に後上りに傾斜して連設され結球野菜を挾持して後方に向かって搬送するとともに搬出端部において前記結球野菜の挾持を開放する回行自在の一対の持上げコンベヤと、この一対の持上げコンベヤの途中下部に設けられ結球野菜の根茎部を切断除去するカッタ−と、このカッタ−の下方部に設けられ切断された根茎部を収納する第1のコンテナと、前記一対の持上げコンベヤの搬出端部に連設され不要根葉部を除去した後の結球野菜をパッケ−ジ部に搬送する横送りコンベヤと、この横送りコンベヤに臨ませて設けられ前記結球野菜から除去された不要根葉部を細断する細断装置及びこの細断装置から排出される細断片を収納する第2のコンテナと、を具備したことを特徴とする結球野菜の収穫機がある。
【0005】
しかしながら、該特公平6−26487号公報に開示された結球野菜収穫機において、外葉部の切除は作業者の手作業によって行われるものであり、完全な収穫作業の機械化には至らないものである。このように、結球野菜から外葉部を自動的に除去する手段が具現されなければ、該結球野菜の収穫作業における作業者の労働量は軽減されないのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、結球野菜の外葉部は結球部の全周に付いており、多方向からの切断作用を必要とする。また、この外葉部の切除の際に結球部まで傷つける恐れがある。また、収穫作業機において、引き抜き後の結球野菜から根茎部を切除することは比較的容易なものの、外葉部を切除することは困難であり、この外葉部の切除は実質的には手作業で行われている。前記特公平6−26487号公報に開示された結球野菜収穫機においても、外葉部の切除は作業者の手作業によって行われるものであり、完全な収穫作業の機械化には至っていない。
【0007】
このように、結球野菜から外葉部を自動的に除去する手段が具現されなければ、該結球野菜の収穫作業における作業者の労働量は軽減され得ないのである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上述の如き課題を解決するために、次の様な技術的手段を講ずる。すなわち、圃場に植栽する結球野菜の根茎部を切断する切断装置1と、該切断装置1の後部に連設して根茎部切断後の結球野菜を後方へ搬送する搬送装置2とを設けると共に、該搬送装置2の搬送終端部に近接して、搬送後の結球野菜を載置して駆動装置4にて円運動させる載置台3を設け、該載置台3は結球野菜の根部側を上方に向けて載置するように構成すると共に、載置台3の円運動軌跡上方には円運動する結球野菜の外葉部29と結球部30とを分離する外葉分離ガイド5と、該外葉分離ガイド5の円運動下手部分にあって前記分離した円運動する結球野菜の外葉部29を切除する切除装置6とを設けたことを特徴とする結球野菜収穫機の構成としたものである。
【0009】
【発明の作用効果】
圃場に植栽する結球野菜の根茎部を切断装置1によって切断し、結球部を外葉部が付いたままの状態で収穫する。そして、これを搬送装置2によって後方へ搬送し、搬送終端部付近に設ける外葉分離収穫装置10の載置台3に上下逆さまの姿勢にして載置する。即ち、根部側を上方に向けて載置する。そして、この状態で駆動装置4を駆動すると、前記載置台3は円運動して結球野菜も円運動する。そして、円運動中に外葉分離ガイド5で結球野菜を外葉部29と結球部30とに分離し、次いで切除装置6にて結球野菜の外葉部29を切除する。
【0010】
このように、結球野菜を載置台3に載置して円運動させるにあたり、根部側を上方に向けて載置するので、結球野菜は安定して載置できるようになる。
【0011】
さらに、載置台3が円運動しても、結球野菜は根部側を上方に向けて載置されているので、安定して円運動できるようになる。そして、円運動中に外葉部29を分離し、そして切除装置6にて外葉部29を切除することで、安定して切除できるので、切除装置6で結球部を傷付けることを防止できるようになり、かつ結球部30から外葉部29を容易に効率良く切除することができる。
【0012】
【実施例】
この発明の一実施例について以下に説明する。結球野菜収穫機は、走行車輪11を有する車台12上に対して、その前部一側に操縦部13を、前部他側には搬送装置2を、前記操縦部13後方には補助者席14を、前記搬送装置2後方には外葉分離収穫装置10を搭載して構成する。
【0013】
前記操縦部13には、操向用のステアリングホイ−ル15、及びシ−ト16を設ける。前記搬送装置2は一対の正面視逆ハ字姿勢に配置したベルト式搬送装置から成るもので、機体前後方向に沿って2列設け、夫々、前部搬送装置2aとこれに引き継ぐ後部搬送装置2bとから構成する。そして、前記前部搬送装置2aは前下がりの傾斜姿勢を油圧シリンダ17により変更可能に設けると共に、その前端部には円盤刃式の切断装置1を駆動回転自在に設ける。尚、該前部搬送装置2aの前端部は、後端部を中心として左右方向に位置調節可能に構成するものである。また、前記後部搬送装置2bの搬送終端部には滞留エリア18を設ける。
【0014】
前記外葉分離収穫装置10は遊星歯車機構を利用したものである。まず、公転中心となる縦方向の駆動軸19の上端部に太陽歯車20を取り付ける。そして、前記駆動軸19に遊嵌して回転自在のキャリア21の外縁部4箇所に自転中心となる遊動軸22を立設する。更に、該遊動軸22上端部に遊星歯車23を回転自在に遊嵌し、該遊星歯車23上部にゴム等の弾性材より成る載置面を有する載置台3を取り付ける。また、前記遊星歯車23の外方を包囲すべく、リングギヤ24を設ける。そして、前記太陽歯車20と遊星歯車23、遊星歯車23とリングギヤ24とを夫々噛み合わせる。この構成により、前記操縦部13からの操作によりエンジン25の駆動力を利用して前記駆動軸19及び太陽歯車20を回転すると、該太陽歯車20に噛み合っている遊星歯車23が回転し、該遊星歯車23と一体の載置台3が回転(自転)する。また、該遊星歯車23の回転により、前記リングギヤ24に噛み合っている遊星歯車23は円運動し、該遊星歯車23と一体の載置台3も円運動(公転)する。
【0015】
また、該載置台3の円運動(公転)軌跡上方には外葉分離ガイド5を配置する。該外葉分離ガイド5は円弧状に屈曲した2つの爪状部材を、前記載置台3の円運動(公転)上手方向に向けて開いた相対姿勢で、且つ同じく円運動(公転)上手方向下がりに傾斜姿勢に配置したものである。そして、前記外葉分離ガイド5における前記載置台3の円運動(公転)下手部分には切除装置6を設ける。該切除装置6は、前記外葉分離ガイド5の2つの爪状部材の両内側縁にカッタ−を取り付けたもので、該2つのカッタ−も前記載置台3の円運動(公転)上手方向に向けて開き、下手方向ほど近接する相対姿勢に配置する。
【0016】
また、前記外葉分離ガイド5部の切除装置6後方には、外葉排出装置7を設ける。該外葉排出装置7はブラシ状の回転体から成り、前記エンジン25の駆動力により回転するものである。そして、該外葉排出装置7の後方に近接して、切除された外葉部を収納する箱形状の外葉受け台26を設ける。更に、前記外葉分離ガイド5部の切除装置6から所定間隔を隔てた前記載置台3の円運動(公転)下手側部には、収納ガイド9を設ける。該収納ガイド9は板状部材であり、前記載置台3の円運動(公転)軌跡の直上方に臨ませて設ける。そして、該収納ガイド9の後方に近接して、結球部を収納する箱形状の収納部8を設ける。
【0017】
以上の構成により、左右の走行車輪11が畝をまたぎ、前部搬送装置2a前端部の切断装置1を畝面上に近接した高さに調節した状態で走行する。そして、前記切断装置1の回転駆動により畝に植栽する結球野菜27の根茎部28を切断し、外葉部29の付いたままの結球部30を前記前部搬送装置2a及び後部搬送装置2bによって後方の機体上へ搬送する。前記後部搬送装置2bの終端まで搬送された結球部は、滞留エリア18に滞留される。そして、補助者席14の補助作業者は、該滞留エリア18の結球部を逆さまにして外葉分離収穫装置10の載置台3に次々と載置する。該載置台3に逆さまに載置された結球部30は、載置台3と共に回転(自転)しながら円運動(公転)し、この円運動(公転)によって外葉分離ガイド5に至る。そして、回転(自転)中の結球部30の外葉部29は、該外葉分離ガイド5によってすくい上げられるようにして結球部30と分離される。分離された外葉部29は、自らの回転(自転)により切除装置6の作用を受けて結球部30から切除される。切除された外葉部29は、外葉排出装置7の作用を受けて後方の外葉受け台26上に排出される。一方、外葉部29を切除された結球部30は、自らの円運動(公転)によって収納ガイド9に衝突し、該収納ガイド9によって後方の収納部8内へ案内、落下する。結球部30落下後の載置台3は再び前記滞留エリア18側へ戻り、新たに収穫された外葉部29付きの結球部30を載置することとなる。以上の繰り返しにより、結球部30から外葉部29を容易に効率良く切除することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における作業状態を表す平面図である。
【図2】この発明の一実施例における作業状態を表す側面図である。
【図3】この発明の一実施例における要部を一部破断する作用説明用側面図である。
【図4】この発明の一実施例における要部の平面図である。
【図5】この発明の一実施例における要部の作用説明用側面図である。
【符号の説明】
1…切断装置、2…搬送装置、3…載置台、4…駆動装置、6…切除装置。
Claims (1)
- 圃場に植栽する結球野菜の根茎部を切断する切断装置1と、該切断装置1の後部に連設して根茎部切断後の結球野菜を後方へ搬送する搬送装置2とを設けると共に、該搬送装置2の搬送終端部に近接して、搬送後の結球野菜を載置して駆動装置4にて円運動させる載置台3を設け、該載置台3は結球野菜の根部側を上方に向けて載置するように構成すると共に、載置台3の円運動軌跡上方には円運動する結球野菜の外葉部29と結球部30とを分離する外葉分離ガイド5と、該外葉分離ガイド5の円運動下手部分にあって前記分離した円運動する結球野菜の外葉部29を切除する切除装置6とを設けたことを特徴とする結球野菜収穫機。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2001-10-03 JP JP2001307595A patent/JP3675384B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2002112615A (ja) | 2002-04-16 |
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